今後の展開も考えていますが、その後の話を書くかは検討中です。
アニメが凄く良かったので2期にも期待して待ちます。その前にBlu-rayだ
ある時、ある山脈の麓に広がる森で戦いが行われていた。
しかし戦いと言ってもただの人間同士の争いとは質が桁違いにかけ離れている。
それは50mはあるであろう高さを誇る者同士の戦い。
赤と紫に銀の三色に配色が分かれた身体を持ち、青緑の雫に似た形状の結晶を囲むように胸から肩にかけて金色のラインが伸びるプロテクター。
そして乳白色に輝く目に物静かな闘争心を秘めた巨人はまさに神々しい存在感に満ちていた。
巨人に対するは白銀の皮膚と水牛の顎角を二つ生やした怪獣と金黒の皮膚と鋭利な一本角を生やした怪獣。
「チャア!」
巨人の水平撃ちが白銀の怪獣の喉元にめり込み、そのままパンチを懐に撃ち込む。
もろに急所に入ったはずだが白銀の怪獣はびくともせず巨人の頭部を左の剛腕で殴りつける。
重たい一撃を頭にもらった巨人はよろけ、そこに黄金の怪獣が雷撃を放ち避ける間もなくその身に浴びてしまう。
「ヂャアァァ」
並みの人間ならば一瞬ももたず焼き焦げてしまう一撃。
それでもなお巨人は闘う意思を捨てず二体の怪獣に向き直る。
またしても放出する黄金の怪獣の電撃を巨人は両手に発生させた虹色の障壁で完全に受け止め、電撃が消失したと同時に前方へ飛ぶ。
「ハッ!」
飛び蹴りを受けた黄金の怪獣はその蹴撃に態勢を崩し、地響きを鳴り響かせ地べたに這いつくばる。
足技を決めた巨人は華麗な身のこなしで着地するとこちらに敵意の眼差しを露にする白銀の怪獣へ、狙いを切り替えた。
白銀の怪獣と巨人は正面からぶつかり合い、掌を重ね力勝負になる。
ぎゅるりと逞しい腕から涌き出る腕力が手を苦しめ、巨人はじわじわ苦痛を感じ始めていた。
しかし巨人の額にあるクリスタルが赤く明滅した一秒にも満たない瞬間、巨人の身体は赤く変色し白銀の怪獣を押しやる。
「ジャアアア!」
そのまま巨人は白銀の怪獣を背負い地面に容赦なく投げ捨てる。
背面を強打した怪獣に構わず巨人は殴る蹴るの猛攻を加えていき、背中から襲いかかる黄金の怪獣すらも裏拳で片手間に蹴散らす。
「フッ…」
今度は巨人の胸部のクリスタルが赤く明滅し危険信号のように、ピコンピコンけたましく鳴り止まずにいる。
その点滅をチャンスと捉えたのか白銀の怪獣は土を削って逃亡を図ろうと試みたが、姿を隠せる深さまで辿り着く前に巨人に尻尾をがっしりと掴み取られてしまう。
姿が赤になった途端パワーが急激に向上した巨人は円回転を行い、白銀の怪獣をもその動きに巻き込む。
回転に目を回す白銀の怪獣をある程度疲労させたところで巨人は手を放すと、怪獣は木々をへし折りながらうつ伏せに倒れる。
「ハァァ…ハッ!」
巨人は両腕で弧を描き胸元に固定する。
両手を開いた空間には超高熱エネルギーを圧縮した球体が具現化し、腕を振りかぶって白銀の怪獣目掛けて投げつける。
光球を食らった白銀の怪獣は身体が崩れ去り、青白い粒子となり空へ消えた。
残るは黄金の怪獣のみ。
『グルゥゥ』
相棒を倒された黄金の怪獣は怒りのままに雷撃をやたらめったらに放出し、周囲の木々や土砂を焼き付くしていく。
法則性のない雷撃が足元を穿つ中、巨人は怯えず両腕を額のクリスタルの手前でクロスする。
クリスタルが紫に発光し、その身体が今度は紫と銀の二色に変化した。
巨人は足を踏み出し雷撃を俊敏に一発も直撃することがなくかわしながら、間合いを詰め手刀と蹴り技を交互に決め込む。
赤い姿の時より一発一発の効き目は薄いようだが、その点を格段に羽上がったスピードで補うことでより多くの攻撃を叩きつけられるのだ。
「ジュア!」
回し蹴りを腹部に命中させた巨人は両腕を左右に伸ばし、尖った頭の上でピタリと掌を重ねエネルギーを集約。
一定値まで高まったエネルギーを腕ごと左腰に構え、右腕で手早く放つ。
「テャッ!」
光弾の形状をしたエネルギーは黄金の怪獣の中心部を貫き、白銀の怪獣と同じように青白い粒子となり霧散させた。
二体の怪獣を撃破した巨人は体力が消耗したのか片膝を付いて体を上下に揺らす。
そして頭から足先に至るまで透明になり、その巨大な姿が元の形を失った森に消えた。
「う…ああ……はぁ……」
二体同時に相手にしたおかげでいつも以上に力を消耗してしまった。
これまでも数多くの敵を倒してきたがここまで体力を使い果たしたのは初めてだ。
いつまた次の敵が現れるか分からないというのに、逃げるための余力すら今の自分には残されていない。
-このままでは危険だ
歩き出そうにも脚がガクガク震え、視点も定まらず体がふらつく。
土からはみ出た根っこに足元を取られ、踏ん張る気力もなく転倒してしまう。
もう立ち上がるのも馬鹿らしくなってくる程に意識が朦朧となっていた。
-こんな無人の薄暗い森の中で力尽きるとは情けない
録に身動きできない自分に心底愛想がつきた。
徐々に頭がぼうっとしだし、やがて彼は意識を暗闇の底に無意識の内に手放した。
意識が蘇ると、視界には焦げ茶の木目が映りこんだ。
数秒で視力が回復しそれが室内の天井に当たる部分だと分かると、僅かに何かが弾ける音が鼓膜に響く。
不規則に聞こえ視界の端でゆらりゆらりと揺らめく暖色系の色から、おそらく焚き火辺りの炎だろう。
どうやらここはさっきまでいた森の中ではないらしい。そう結論を出した時、自分にかけられた毛布に視線が行き腰だけを上げてそれを軽く手に取った。
「う……これは……一体誰がこんなことを?」
纏まらない思考を巡らせつつ何故自分が薄暗い森ではなく、ここにいるのか推察する。
まず第一にこの毛布は自分の所有物ではない。
なら他の何者かの物ということになる。そしてその存在が自分をここに寝かせ、毛布をかけてくれたということになる。
その正体が何なのか気になりだしたところに自分以外の存在を知らせる声が聞こえてきた。
「あらお目覚めになられたようですわ」
「ああそのようだ」
室外へ通じる出入口から一組の男女が歩み寄ってくる。
年若い黒髪の青年と白い長髪の女性の組み合わせだ。
「気分はどうだろう?どこか不調なところはあるかい?」
「大丈夫…です。たぶん、今のところ」
「そうか、それは何よりだ」
男はこちらの無事を直接聞いて安心したのか、安堵の表情を浮かべにこやかに笑う。
付き添っている女性も彼につられて同じように微笑みを向けてくる。
「助けていただいて感謝します。あなた方は?僕が見えるということは…」
「君の想像は半分正解で半分はずれだ。私はミケル、人間で今は導師として活動している。彼女はライラ、彼女は火を司る天族で私の主神として共に穢れを浄化するための旅をしている」
ライラと紹介れた女性はミケルが名を言ったために代わりに会釈をする。
天族とは人間の間では清き崇められるべきものとしてその種族名が広まっている。
人間にはその姿は捉えられず世に蔓延する穢れや災厄から聖なる加護の元に、人間や街を守護している守り人の役割を担っている不可思議な存在。自分もその一部だ。
そして
「導師…天族と繋がり穢れと憑魔を浄化する伝承上の存在、まさか本当に実在するとは」
「まだ新米だが、それより君のことも聞かせてくれないか?」
「先程森で憑魔獣と戦い浄化した光の巨人…その巨人は貴方なのですわね?」
ミケルとライラからは邪な気を感じない。
素直に頷き口を開いた。
「そうです、お二人が見たあの巨人は僕です」
「やはりそうでしたのね。巨人が姿を消した付近に貴方が倒れていらしたのでもしやと思ったのですが」
「たまたま通りがかっただけだが戦いを見させてもらった。憑魔獣をそれも二体を同時に相手に浄化してしまうとは見上げたものだ。正直感嘆させられたよ、あのような戦いは私にはできない」
「ミケル様はまだ導師になられたばかりですから。これからの旅で強くなる可能性はありますわ」
「だが穢れはスゴい。これまでの憑魔や憑魔獣との戦いでも何度自らの無力さを痛感したことか」
「-あの、一つ聞いてもいいですか?憑魔獣って何なんですか?」
彼らの会話に度々出てくる憑魔獣なる単語に覚えがないため、申し訳ないながらも唐突に質問させてもらったのだが二人はこちらを振り向き目を丸くしていた。
こちらから飛び出た質問がまるで想定外であったかのように。
暫し静まる空気に痛まれず二人に恐る恐る訊ねてしまう。
「えっと…ごめんなさい…変なこと、聞きましたか?」
「…いえそんなことはございません!」
「こちらこそ申し訳ない。しかし驚いた、憑魔獣を知らずに浄化していたとは、てっきり私たちより精通しているとばかり思い込んでいた…」
二人の反応からやはり自分の質問はというよりは、憑魔獣を浄化していながらその存在を知らない自分はおかしいようだ。
しかし最初こそ驚いていたもののライラとミケルは嫌な顔を微塵も見せず、丁寧に解説してくれた。
「憑魔が人の悪意や悲しみといった負の感情から生まれる穢れから生み出された存在であることはご存知だと思います。その憑魔が破滅の使徒とされるドラゴンと同等の巨大さと穢れを持った憑魔の上級にあたる存在、それが憑魔獣です」
「話したように私たちも穢れを浄化するのが目的である故に憑魔獣との戦いは避けられない。だがその強さは憑魔の数倍は上回っていた…ライラとの
ミケルは歯噛みし強く噛んだせいで唇から血が滲んでいた。
彼の様子と言葉から察するに、過去に憑魔獣との戦いで失った命があったのだろう。
その際に彼が味わった苦しみは想像に固くない。
「恥を承知で君にお願いしたい。私の…導師としての旅に同行してくれないか?」
「僕が…ですか?」
「君のその力は今の私には必要なのだ。今の私ではこれから先も憑魔獣の力には苦戦を余儀なくされるだろう…私の使命を達成するためにも君の協力を得られたら非常に心強いと思っている。頼む、どうか私たちに力を貸してはくれないだろうか」
「私からもお願いします。私だけではミケル様の助けになることができません…貴方が同行してくださればミケル様も私もとても助かります」
そう言って二人は揃って頭を下げてくる。
思いがけない申し出だが、断るはっきりとした理由はない。
それに今回は助けてもらったから幸いだったが、一人ではいつしか先程のような状況に陥った時身が危ないし、何より単純に自分の力が役に立つのなら二人の助けになりたいというのが本心にあった。
今だに頭を上げずにいる二人を安心させる声色でその申し出を受け入れる。
「喜んで受けさせてもらいます。ミケルさんライラさん」
「おお、感謝する!」
「ありがとうございます。これからの旅の楽しみが増えましたわ」
二人の喜びように若干困惑するもすぐに笑ってそれに応える。
「ではさっそく陪神契約に入ろう。ライラ」
「はい、では手を私の掌に置いてください」
ミケルの指示を受けたライラはこちらに歩み、手を差し出す。
それが何を意味するのか知識としてはあったが、実際に実践するのは初めてだ。
何処からか沸き上がる緊張に蝕まれながら言われた通りに彼女の掌に右手を乗せると、ライラを中心に銀の魔方陣が広がる。
「静謐なる流れに連なり生まれし者よ。今契りを交わし我が煌々なる猛り、清浄へ至る輝きの一助とならん」
慣れた口調で詠唱の句を唱えるライラとその作業をじっと見守る。
「汝承諾の意志あらばその名を告げよ」
締めの部分に入り自らの名-真名を風に乗せるように柔らかくそれでいて自分の意志の強さを示すためにも強調して呟く。
それで終わりだった。
「これでいいの?」
「ええ契約は無事完了しました」
「これからよろしくお願いする。そういえば君の名は何と呼べばいいだろう?」
今更ながらミケルの問いでまだ自分が名前を告げていなかったと気付く。
毛布を畳みミケルに返し、しっかりとその瞳を見つめる。
「ティガです」
「改めてミケルだ。これからよろしく頼む」
テイルズオブゼスティリア関連での自分の心境です。
アリーシャ離脱-まだだ、まだ終わりじゃない。本当の戦いはここからだ!
↓
その後の荒れ具合&馬場Pインタビュー-ウルトラマァァァン!早く来てぇ!!
↓
アニメ放送前-諦めるな!
↓
アニメ放送終了後-どんな絶望の中でも人の心から光が消えることはない!
現在-アニメ版のシナリオでゲームがしたい