創次元ゲイム ネプテューヌビルダーズ ゲイム業界を復活せよ   作:太陽炉

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始めまして。太陽炉と申します。衝動的に小説を執筆してみたくなったので投稿してみました。よろしくお願いします。


プロローグ

 

 夢を見ている。夢の中には玉座に座っている悪趣味な化粧をした魔女がいた。

 

 「な〜っはっはっは!よくぞ来た!私が世界を統べる魔女、マジェコンヌだ。私は待っていたのだ。貴様のような若造が現れることをな。どうだ?もし私の味方になれば世界の半分をお前にくれてやろう。」

 

 一昔前の高笑いをして目の前にいる人物を勧誘する。

 

 魔女と話しているのは魔女を倒しに来た若者だ。若者は悩んだ。ここでこの魔女を倒せば世界は救われる。しかし……

 

 「どうした?世界の半分が欲しくはないのか?悪い話ではあるまい。」

 

 そこで夢は終わった。彼はどちらを選んだんだろうか?世界の半分をもらったのか?それとも断ったのか?夢はそこで終わったから俺にはわからなかった。

 

 『ダズビルさん………ようやく見つけましたよ、あなたのことを。』

 

 頭の中に声が聞こえる。優しい声が。ダズビルってのは俺のことか?

 

 『一つの忌まわしい選択が生んだ闇に覆われた世界。今この世界は空の光を失い、力なき人々はただ滅びの時を待っています。』

 

 忌まわしい選択?さっきの夢と何か関係があるんだろうか?

 

 『すべてが失われたゲイム業界を新しく作るにはあなたの力が必要なのです。』

 

 「俺の………力?」

 

 『さあ、時は来ました。ダズビルさん、目を開けてください……。』

 

 言われるままに俺は目を開け立ち上がった。暗いな、ここはどこだ?あたりを見渡すと目の前に十字架があった。ここは墓か?なんでこんなところで寝ていたんだ?

 

 『目が覚めたのですねダズビルさん。あなたは覚えていますか?自分が何者で自分がどんな存在であったのか。』

 

 そう言われて過去を振り返ってみたしかし何も覚えていなかった。

 

 「…………いや、思い出せない。」

 

 『……そうですか。やはり眠りにつく前のことは何も覚えていないのですね。それも仕方のないこと……いいえ、むしろ今はそのほうがいいのかもしれません。』

 

 『永い眠りで体がなまっていることでしょう。まずは体を動かしてみてはどうですか?』

 

 そういわれて体を動かしてみることにした。墓の周りを歩いたり段差を跳んでみる。すこし激しい動きをしてみたが特に問題はないようだ。

 

 『よかった。体はしっかりと動くようですね。これならあなたは自分の役割を果たすことができるでしょう。』

 

 俺の役割?

 

 『ダズビルさん……長き眠りから覚めたあなたには果たすべき重大な役割があるのです。あなたが果たすべき役割。それは………』

 

 「ちょ、ちょっと待ってくれ。その話は後にしてくれ、なんだか体がだるいんだ。」

 

 『えっ?………確かに疲れているみたいですね。永い眠りの中で体力が奪われていたのかもしれません。』

 

 体に異常はなかったが体力は持っていかれていたらしい。本来は体力を回復するために寝るはずなのに体力を奪われているとか俺はどれだけねむっていたのだろうか。

 

 『近くに落ちている白い花びらを拾ってみてください。あなたが持つ力で体力を回復してみましょう。』

 

 そう言われて白い花びらを拾った。

 

 『白い花びらを拾いましたね。あなたは素材から武器や道具を自分の手で作り出す力を持っています。』

 

 武器や道具をつくる?俺に、そんな力が?

 

 『そこにある切り株が作業台にできそうです。手に入れた素材で傷薬を作ってみてください。』

 

 体がだるいので早速作ってみることにした。白い花びらを切り株に乗せ練りこんだ。するとクリーム状のくすりができあがった。

 

 『素晴らしいです。初めて素材からものを作り出しましたね。それこそがこの世界であなただけが持つ特別な力……。』

 

 『ダズビルさん、あなたは手に入れた素材からものを作り出す力があるのです。作った傷薬を早速使ってみてください。』

 

 俺も早く体力を取り戻したかったので早速傷薬をつかった。すると俺の体力がみるみる回復して体が軽くなった。

 

 『傷薬で体力を回復できたようですね。今使った傷薬はあなたが自らの手で作り出したもの。』

 

 『この世界に生きる人々はとあるきっかけでものを作り出す力を失ってしまいました。ダズビルさん、あなたに与えられた責務。それは……。』

 

 「ちょっと待ってくれ。責務の話は後で聞くから。早く広い世界に出たいんだ。」

 

 『あっ。それもそうですね。ではこの穴倉から出るために足場を作りましょう。そこの太い枝を拾ってください。』

 

 言われた通りどこにでもありそうな太い枝をひろった。

 

 『その拾った太い枝を素材にすればヒノキの棒が作れます。さあ、先ほどと同じく切り株を作業台にしてヒノキの棒を作ってみてください。』

 

 もう一度切り株を作業台にして太い枝をもとにヒノキの棒をつくった。初めて作ったが我ながらいい出来栄えだと思う。センスがあるな。

 

 『素晴らしい。初めて武器を作り出しましたね。人はかつて物を作り道具を使ってその輝かしい文明を作り上げました。人の文明のあかしといえる武器も、今はあなたにしか作れないのです。』

 

 武器も俺しか作れないのか。大丈夫かな。

 

 『ダズビルさん。あなたに課せられた使命。それは……。』

 

 「その話は後にしてくれ。まずは外の世界が見たいんだ。」

 

 『あっ、そうでしたね。では足場を作るためにヒノキの棒を装備してください。武器があればモンスターとの戦いだけでなく素材を集めるときにも役立ちます。その物を壊して素材に変える力もあなただけが持つ特別な力なのです。』

 

 俺だけの特別な力……か。いまいち実感が持てないな。

 

 『世界が闇に閉ざされ人々は力を失ってもずっと待ち続けていました。物を作る力を持つものを。』

 

 『ダズビルさん……あなたは人々の願い、夢、希望、そして未来を背負っているのです。ダズビルさん……あなたが果たすべき任務。それは……。』

 

 スピィ~、スピィ~、ZZZ

 

 『ダズビルさん……。……あなた、まさか眠っているのではないでしょうね?』

 

 シャキーン!

 

 「何を言っているんだ。大事な話の途中で眠るわけないじゃないか。」

 

 『(眠っていましたね。)仕方ありません……。やはりまずはここから出たほうがよさそうですね。では外に出る足場づくりのために土を崩して拾い集めてください。』

 

 俺はヒノキの棒を使い土を殴った。すると土が四角いブロック状に崩れたのでせっせと拾って集めていった。結構楽しい。意外と簡単に壊れたのですぐに集まった。

 

 『土が集まりましたね。手に入れた土を積み上げて階段を作りこの穴倉から脱出しましょう。」

 

 土を置いて階段のようにして上っていく。上りきると道がまっすぐになっており鉄格子の扉が見えた。あの向こうに広い世界がある。俺の足取りは自然と軽くなり鉄格子の扉までドキドキした気持ちで走っていった。

 そして鉄格子の扉を開け、このくらい穴倉から脱出した。

 

 『ダズビルさん、よくやりました。うまく外の世界に出ることができましたね。これからあなたが目にする世界、ゲイム業界はとあるきっかけで光を失い、闇に覆われた世界……。光なき世界に生きる人々は、物を作る力を奪われ今や文明も知恵も無くしてしまっています。』

 

 『ダズビルさん……。あなたに課せられた重大な使命…それは、あなたが持つモノづくりの力で人々を救いゲイム業界を復活させることなのです。』

 

 「……………………いや、ちょっと待ってくれ。急に世界を救えとかそんなすごいこと言われてもいまいちピンと来ないんだけど。」

 

 『……確かに目覚めたばかりのあなたには少し急な話なのかもしれません。』

 

 『では、こうしましょう。あなたはあなたが持つものを作る力であなたの自由に思い描いた世界を作り出してください。そうすればおのずと自らの使命も果たすことができるでしょう。そして自分自身で確かめたください。世界に何が起きたのか、そして自分の役割が何なのか。』

 

 『私は司書イストワール。すべては女神の導きのままに……』

 

 『……。……最後に一つだけあなたに忠告しておきます。ダズビルさん、あなたは勇者ではありません。このことだけは忘れないでくださいね……。』

 

 世界を救うのに勇者じゃない?じゃあ俺は何なんだ?武器が作れるから鍛冶師か?それとも薬が作れるから薬剤師なのか?俺は世界をどんな形で救うんだろうか?

 

 考えるのは後でいいか。まずは外の世界を見ないとな。

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