創次元ゲイム ネプテューヌビルダーズ ゲイム業界を復活せよ   作:太陽炉

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第5話 襲撃

 

 次の日

 

 「ケイ、ゲイムギョウ界録の解読は進んだか?」

 

 「気が早いよダズビル。解読を進めると言ったのは昨日の話だ。そんなに早くは進まないよ。」

 

 「いやあ待ちきれなくてな。」

 

 「まったく……そうだダズビル。ゲイムギョウ界録の解読を進めている間に町を少し発展させておいたらどうだい?町を大きくすることでビルダーとして一回り成長しておいたらいいと思うよ。」

 

 って言われてもな……町には俺たちしかいないし人がいないんじゃ新しい建物を建てて町を大きくしても張り合いがないんだよな。

 

 『でしたら建てた建物の中に作ったものを置いておくのはどうですか?新しい家具や道具を作って部屋の見栄えをよくするのも良いかと思いますよ。』

 

 そうだな。建物の中に置くものか……。ツボを作ってみるか。やわらかい土を青い油でこねて火で温めたらできるな。部屋に飾るもよしモンスターにぶつけるもよし用途は複数あるな。

 

 そう考えた俺は壺を作り始めた。土をコネコネして青い油を混ぜ込む。再びコネコネして形を整え火元に近づけ固めていく。こうしてダズビル特製ただの壺は完成した。

 

 完成した壺を家と作業部屋と料理部屋に置いていく。何もないより見栄えが良くなった。

 

 「……壺だけがある部屋でも作ってみるかな。」

 

 なんか急に壺だけが置いてある部屋を作りたくなった。意味は特にないんだろうけどなんか作りたい衝動に駆られた。

 

 衝動に身を任せるままに新しく部屋を一から作りあげ、明かりを置き、作業部屋で壺をたくさん作り上げていく。そのツボを新しい部屋に持って行っては所狭しと並べていく。壺だらけの部屋の完成だ!

 

 俺は今、達成感に満ち溢れている。壺だけしかないよくわからない部屋だがそこに一種の芸術を俺は見た!とても満足している!!

 

 「……ダズビル、いったい何をしているんだい?あとこの部屋は何なんだい?」

 

 ケイが呆れた目で俺を見ていた。

 

 「いやな、壺を作って部屋に置いていったんだけど無性に壺だけが置いてある部屋が作りたくなってさ、作ってみたんだ。」

 

 「この部屋に意味はあるのかい?」

 

 「特にないな。」

 

 ハァ……とケイはため息をついた。恐らく理解できないとでも思っているんだろうな。俺も衝動的に作ったから理解されても反応に困るけど……。

 

 「しかし壺を作ったり部屋を新しく建てたからかもしれないが、心なしかビルダーとして成長しているような気がするね。」

 

 「本当か?どうも自分じゃ成長しているのかどうかよくわからないんだよな。」

 

 レベルが上がったってことなのか?俺にレベルなんてものがあるのかどうかはわからないが……。

 

 『ダズビルさん……あなたはモンスターをいくら倒してもモンスターと戦うものとして成長することはありません。』

 

 戦士じゃなくてビルダーだから当然のことだな。

 

 『あなたは物を見つけたり作り上げたりすることで成長することができるでしょう。物を作る力を持つあなたにとっては拠点を発展させものを作り出すことが成長なのです。』

 

 つまり物を作っていけばおのずと俺も強くなるってことか。

 

 「すまないダズビル。ゲイムギョウ界録の解読にはまだ時間がかかりそうなんだ。気長に待っていてくれ。」

 

 「ああそうするよ。ところでノワールとユニは何処にいるんだ?」

 

 「そういえば見ていないね。何処に行ったのかなあの二人は?」

 

 「ダズビル!ケイ!大変よ!!」

 

 ノワールとユニが慌てて走ってきた。

 

 「どうしたんだ2人ともそんなに慌てて?何かあったのか?」

 

 「この辺りじゃ見たことのないモンスター達ががこの町を襲おうとしてるみたいなの!」

 

 「何だって?それは本当なのかい?」

 

 「お姉ちゃんが言ってることは本当よ!剣を持ったガイコツのモンスターがまっすぐ町に向かってきてるの!この目で見たんだから!」

 

 「となるとマジェコンヌ軍がこの町の存在に気づいたことになるね。」

 

 とうとう気づかれてしまったか……。遅かれ早かれこうなるとは思っていたが……。

 

 「たとえマジェコンヌ軍が来たとしても、僕たちはこの町をなんとしても守らなければならない。」

 

 「そうね。この町はようやくできた私たちの希望……破壊される訳にはいかないわ!」

 

 「皆、戦いに備えて準備を整えてくれ!共に戦ってこの町を守り抜くんだ!!」

 

 「「「オー!!!」」」

 

 俺たちはマジェコンヌ軍を撃退するために戦いの準備を始めた。

 

 『ノワールさんとユニさんの言うとおり、悪しきモンスターたちがこの地に迫っているようですね。』

 

 イストワールか。

 

 『ここは新たなラステイションを作るための大切な拠点。モンスター達に破壊される訳にはいきません。武器や回復アイテムを用意してモンスター達を撃退してください。』

 

 もちろんそのつもりだ。せっかく作ったってのに破壊されちゃたまったもんじゃないからな。

 

 『これが初めての本格的な戦いです。ダズビルさん。あなたたちの勝利を信じています。』

 

 期待には応えて見せるさ……。

 

 

 

 

 ~ガイコツ軍団サイド~

 

 「ガイコッツ隊長、町の偵察に行ってきやしたぜ。」

 

 「おう帰ってきたかガイコツA。それで偵察の成果は?」

 

 「町なんて名ばかりでしたぜ。破壊された建物の瓦礫の山ばかりで、新しく建てらてたと思わしき建物はほんの4件程度……あんなんで町を名乗るだなんてとんだ笑い話っすよ。」

 

 新しい建物がある……どうやら報告通りのようだな。だが人間はマジェコンヌ様の呪いで物を作ることはできないはずだ。いったいどうなってやがるんだ?

 

 「人間の数は何人だ?」

 

 「とぼけた顔をした男が1体に女が3体、全員ガキっすよ。」

 

 「全員ガキだと?たった4体のガキが建物を建てたってのか?」

 

 「へえ恐らくは。」

 

 「………まあいい。あの町もどきを破壊することには変わりねえ。おめえら!準備ができ次第あの町もどきを破壊しろ!マジェコンヌ軍に逆らったらどうなるかその身に刻み込んでやれ!人間のガキどもに絶望を味合わせてやるんだ!!」

 

 「「「「ウオーーーーーー!!!」」」」

 

 さて、人間は4体に対してこっちは8体の俺の部下がいるんだ。数も質もこっちのが上だ。人間どもの恐怖に染まった顔が目に浮かぶようだぜ……。

 

 「よし、てめえら準備はできたようだな。よし突撃だ!行けー!!」

 

 「「「「ウオーーーーーー!!!」」」」

 

 ガイコツEが先陣を切った。

 

 「覚悟しやがれ人間ども!このガイコツEがてめえらに目に物をぶげらっ!!?」

 

 ガイコツEに何かがぶつけられた。

 

 「ガイコツEがやられた!?なんだ今のはでぶっ!!?」

 

 ガイコツFにも町のほうから何かがぶつけられた。

 

 「ガイコツFもやられた!これは……壺か?!人間どもは壺を投げてぐわぁ?!!」

 

 次々と投げてくる壺を避けきれずガイコツGとついでにHもやられた。8体いたガイコツ剣士軍団も気づけば半分になっていた。

 

 

 

 

 ~ダズビルサイド~

 

 「どうやらダズビルの考えた壺を使った作戦はうまくいったみたみたいだね。」

 

 「ああ、壺を作っておいて良かったぜ。」

 

 ダズビルの考えた作戦、それは向かってくる敵に不意打ちで壺を投げつけて数を減らす作戦である。数で負けているダズビル側としてはできる限り消耗せず敵の数を減らすために壺を武器として投げつけることを考案し、実行に移したのだ。おかげで壺の部屋にあった壺はすべてなくなってしまったが……。

 

 「それにしてもうまく倒すことができたわね。」

 

 「敵が数に任せて突っ込んでくる能無しだったからな。おかげで半分減らすことができた。」

 

 「あとは残りを倒すだけですね。」

 

 ユニに「そうだな。」と返事をすると倒しきれなかった残りのガイコツ軍団が現れた。

 

 「てめえらよくも舐めた真似をしてくれたな人間の分際で!」

 

 あいつがこの軍団の副隊長か?ノワールとユニの報告にあった一回りでかいのがいないな。部下に任せて後方でふんぞり返っているのかもしれないな。

 

 「人間を舐めてかかるから痛い目を見ることになったのよ!自業自得じゃない!」

 

 ユニが負けじと言い返す。

 

 「町を破壊するのは後回しだ!野郎ども!この生意気なガキどもを殺せー!!」

 

 ガイコツAの号令のもと生き残りのガイコツ軍団はダズビルたちに襲い掛かった。ガイコツAは思った。数は同じになっちまったが相手はしょせん人間のガキども……しかも女が多いときた。そんな連中に俺たちが1対1で負けることはないと……そう思っていた。しかし……

 

 「せーい!」 「あべし!」

 

 ユニが手にしているこん棒でガイコツDをふきとばす。

 

 「てーい!」 「ひでぶ!」

 

 ノワールがガイコツCの頭蓋を勝ち割る。

 

 「はあー!」 「ごめす!」

 

 ケイがガイコツDの首をへし折る。残りはガイコツAだけになった。

 

 「ばっ、馬鹿な!たかが人間風情に俺たちがやられるなんてっ……そんな馬鹿な、あり得ねえ!!」

 

 「うるせえ!」 「ぐぎゃあー!」

 

 最後のガイコツAをダズビルが倒した。

 

 「これで雑魚は全部倒したな。」

 

 「あとは親玉だけね。すぐに倒しに行きましょ!」

 

 「その必要はねえぜお嬢ちゃんよ……俺様が直々に出向いてやったんだからなぁ。」

 

 「ユニ、危ない!」

 

 ユニがいた場所に大きな剣が振り下ろされた。しかしノワールがユニを抱いて逃げたことにより剣は地面に振り下ろされた。

 

 「ノワール!ユニ!無事か!!」

 

 「ええ、何とか。」

 

 良かった、どうやら2人とも無事のようだ。

 

 「ちっ、外れたか。おとなしくミンチになってりゃいいものを………」

 

 「どうやらマジェコンヌ軍の部隊長が直々に来たみたいだね。名前は何というんだい?」

 

 「ああ!なんで人間なんぞに名乗らなきゃいけねえんだ!てめえら弱小種族に名乗る名なんざ持ち合わせちゃいねえんだよ!!」

 

 「この状況でもまだ俺たちのことを下に見てくるんだな。意識高い系ってやつか?」

 

 「あんなにも威勢がいいところを見ると恐らく自分の強さに自信を持っているんだろうね。」

 

 「あたぼうよ!さっきまでの役に立たねえ雑魚共と俺様を一緒に見てんじゃねえぞ!」

 

 「あなたの部下でしょ!なんでそんなことが言えるのよ!」

 

 「部下だぁ?人間のガキ1匹も殺せないような役立たずのクズは俺様の部下じゃねえ!」

 

 「なんて酷いやつなの!あんなのに町を壊される訳にはいかないわ!」

 

 ユニの言い分ももっともだ。

 

 「奴を倒してこの戦いを終わらせるぞ!」

 

 「ええ!」 「ああ!」 「はい!」

 

 4対1で戦いになったがマジェコンヌ軍の小隊長なだけあってさっきまでのガイコツ軍団よりも強かった。4人がかりで相手しているというのに互角の戦いを演じている。

 

 「くそっ、何とか隙を作ることができればっ!」

 

 しかしその隙を作る策が思い浮かばない。このままではこちら側に負傷者が出てくる恐れがある。そうなると戦局は一気にガイコツの親玉に傾いてしまう!どうすれば……。

 

 「まてえい!!!」

 

 ここにいる者ではない第三者の言葉に戦いがピタリと止まる。この場にいる全員が声がした瓦礫の山の方向に顔を向ける。そこには俺たちと同じようなぼろ服を身に着け赤いマフラーを風になびかせた女の子がいた。

 

 「ああ!?何もんだてめえは!」

 

 ガイコッツが問いただすと女の子は待っていましたと言わんばかりに名乗り始めた。

 

 「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと私を呼ぶ!弱きを助け悪をくじく!!正義のヒーロー日本一!ここに見参!!!」

 

 バーーーーーーーーーン!!!と擬音が付きそうな感じで名乗り口上を挙げ、仮面をつけたバイク乗りの人のようなポーズをとっていた。本人は大変満足している。

 

 「………………なんだ?あの頭の湧いたガキは?」

 

 ガイコッツはあっけにとられていた。

 

 「……俺たちの味方って考えるべきか?」

 

 「多分そうだろうね。マジェコンヌ軍に味方する人間を僕は見たことがないよ。」

 

 そりゃそうだよな。

 

 「行くぞデカガイコツ!正義の一撃、ジャスティスキーーーーック!!!」

 

 「なに!?ぬおおおおおおおお!!」

 

 日本一の強力な跳び蹴りがガイコッツにさく裂した。ガイコッツは剣で防いだがあまりの威力に弾き飛ばされてしまった。

 

 「奴の手元から武器がなくなったわ!」

 

 「チャンスだ!奴を囲んで袋叩きにするんだ!」

 

 「「「オーーーーー!!」」」

 

 「えっ、ちょっ、まっ、ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 武器のなくなったガイコッツは哀れなことに4人に囲まれボコボコにされ砕け散った。

 

 「これで町に攻めてきたマジェコンヌ軍は全部倒したな。」

 

 「ええ!私たちの勝利よ!!」

 

 「ああこれは喜ぶべきだね。世界がマジェコンヌに支配されてから負けっぱなしだった人類が初めて勝利することができたんだ。歴史に刻まれてもおかしくないね。」

 

 「ケイも小難しく考えずに素直に喜べばいいのに。」

 

 ケイの反応にユニは苦笑していた。 

 

 戦いに勝利したみんなの顔には笑顔があふれていた。みんな勝利の美酒を味わっているのだ。

 

 「日本一、ありがとう。お前が助けてくれなかったらどうなっていたことか……なんて礼を言ったらいいのか。」

 

 「気にしないでいいよ!私が好きでやってることだから!」

 

 「あなたは今まで何をしていたの?どうやってここに来たの?」

 

 「私は正義のヒーローをやりながらこの大陸を旅していたんだ。それで暖かな光に誘われてこの辺りを通りかかったら戦いの音がしてね。人がモンスターに襲われてると思って助けに来たんだ。」

 

 温かい光ってことは信仰の旗が出す光に誘われてここまで導かれてきたって訳だな。で、正義のヒーローとして俺たちを助けてくれたってことか。

 

 「君もこの町に住まないか?今この町を大きくするために人を探していてね。良ければ君にもここに住んでほしいんだが……」

 

 「そうしてみたいんだけど困っている人を助けるのが私の生きがいだからね。悪いけどここに住むのは……」

 

 「ここにはいずれ多くの人が住む予定なの。でも、マジェコンヌ軍に気づかれちゃったから町を破壊しにマジェコンヌ軍がまたここにくる可能性があるわ。そうなると町に住む人たちに危険が及ぶことになる。だから町の人々を守るヒーローとしてあなたにはここにいてほしいの。」

 

 「町の人々を守るヒーロー……カッコいいね!!そういうことなら私もこの町の一員になるよ!これからよろしくね!!」

 

 ノワールのナイスな説得により町の用心棒もとい正義のヒーロー日本一が新たに仲間として加わった。

 

 『ダズビルさんよくやりました。モンスター達から町を守り抜きましたね。これで信仰の旗もより大きく輝きを増しこの地を照らしてくれるはずです。』

 

 それはいいことだな。これでこの町に来る人も現れやすくなるはずだ。

 

 『しかしダズビルさん……マジェコンヌ配下のモンスター達にこの町の場所を知られてしまいました。モンスター達は人間が団結しかつての力を取り戻すことを恐れています。きっとこれからは、この町をつぶそうとモンスター達が定期的に襲ってくるようになるでしょう。』

 

 やはりか。用心棒を仲間にしておいて正解だったな。

 

 『なんとしてでもモンスター達からこの町を守り抜き、いつかメルキド地方を支配する強大なモンスターを倒すのです。』

 

 ……イストワール、そんなことを俺にできるのかどうかはわからない。役割や責務についてはやっぱり俺にはよくわからないんだ。物を作るのは好きなんだが誰かに作らされたり、戦わされるのはしたくないんだ……

 

 『今はまだそうかもしれません……。しかしあなたは人との出会いの中で気が付くでしょう。特別な力を持つ者には果たすべき役割があることを。』

 

 果たすべき役割……か。俺がそれを自覚するのはいったいいつなんだろうな。

 

 『ダズビルさん。どうやらこの地での私の役割は終わったようです。』

 

 役割が終わった?……行っちまうのかイストワール?

 

 『はい。ここからは仲間たちと協力してあなたが望む町を、そして国を作りラステイションを復活させてください。新しい地で再び会えることを楽しみにしています。』

 

 ……わかった。俺はここで俺の望む町を作る。ここでの俺の役割ってのが終わるのを待っていてくれ。

 

 『ふふっ、はい……楽しみに待っています。すべては女神さまの導きのままに……』

 

 その言葉を最後にイストワールの声は聞こえなくなった。代わりに俺の手には半分に割れた青い石板が握られていた。何に使うのかわからないが重要なアイテムのような気がしてきた。こういう時はケイに聞くのが手っ取り早いな。

 

 「ダズビル!よくモンスターを撃退してくれたね!それでこそビルダーだね!」

 

 「皆の力があってこそだ。俺一人じゃ町は破壊されていただろうさ。」

 

 「そうかもしれないね。しかし……モンスター達にこの町の存在が知られてしまった。またいつモンスターが攻めてくるかわからない。町を守る方法を考えるべきだろうね。」

 

 「そうだな。それはそうとケイ、この石板について何か知らないか?」

 

 ケイに割れた石板を見せる。

 

 「これは……ゲイムギョウ界録で見たことがある。間違いない。ダズビル、この割れた石板を使えば旅の扉が作れるはずだ。」

 

 「旅の扉?なんだそれは?」

 

 「旅の扉を地面に置けば、自分が必要とするものがある場所に光の扉が開くそうなんだ。」

 

 自分が必要とするものか。町づくりに必要なものがある場所に行けるかもしれないつな。それに旅の扉の向こうにも人がいるはずだ。

 

 「ダズビル、ビルダーである君なら旅の扉を作れるはずだよ。……どうかな?作り方を思いつかないかい?もし思いついたらそれを形にするといい。」

 

 ケイに言われて旅の扉の作り方を考える。ひらめいたので実行に移すことにした。

 

 割れた石板に青い油を混ぜた土を付けて形を整えていく。青い模様部分は青い油を表面上に塗り込み火で温めると「旅の扉・青」の完成だ。

 

 早速新しい部屋を作り旅の扉を設置する。すると旅の扉の真ん中から光があふれだした。それに気づいたみんなが集まってきた。

 

「ダズビル!ついに旅の扉ができたんだね!これで新たな土地とこの町を行き来することができるようになったはずだ!」

 

 ケイは嬉しいのか珍しく興奮していた。

 

 「新しい地には新しい素材がある。新しい素材があれば新しいものが作れるよ!」

 

 新しい素材……町づくりに役立てばいいな。

 

 「ダズビル……実は……君の力を強め町を発展させるために僕から一つ頼みたいことがあるんだ。」

 

 「なんだ?言ってくれ。」

 

 「……いや、それは旅の扉の向こうに旅立つ前に言うことにするよ。」

 

 「そうか……わかった。」

 

 頼みというのが気になるが旅の扉の先に行くときまで待つとするか。

 

 「向こうにどんなものがあるのかしら?」

 

 「町づくりに役立つといいけど……」

 

 「向こうに困っている人や助けを求める人がいるのなら私は何処にだって行くよ!」

 

 ノワール達も扉の向こうにそれぞれ思いをはせているな。俺も楽しみだ。

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