ゼロの使い魔 ~小さな物語~   作:MAXコーヒー

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キュルケ救出のためにメイジと対峙するギュスターヴ。
果たしてその剣はどこまで通用するのか……?


13話 其の二つ名は

 

 

―――カローナの街、中央広場

 

 

 

ギュスターヴは目の前の相手を睨みつけるように警戒し、その動き全てに気を配っていた。

 

(相手は手練のメイジだ……、気を抜いたら一気に勝負を決められる……)

 

油断なく剣を構え、ギュスターヴはヴィーゴを観察する。

自分から仕掛けてもよかったが、相手がどのような戦い方をしてくるか分からない以上それは悪手でしかないと思ってもいた。

一向に動きが見えない戦局に衆人は喉を鳴らし、勇敢にもメイジと対峙するギュスターヴを見守る。

静まり返る広場であったが、突如ヴィーゴが口を開く。

 

「な、なぁ。お、お前は芸術というものをどう捉えている……?」

「……?」

 

攻撃を仕掛けてくるわけでもなく、唐突に質問をしてくるヴィーゴにギュスターヴは無言で訝しげな目線を送る。

 

「げ、芸術とは、て、天才的な感性を持つ者によって生み出される、し、至高の価値を持つ文化の極みだ……」

 

人を不安にさせるような、それでいて狂悪な笑みを浮かべて持論を語るヴィーゴに気味の悪さを感じたギュスターヴは、決して目線だけは逸らしはしなかったが、明らかにその目には嫌悪感が込められていた。

 

「お、俺が理解出来ないか……? し、仕方のないことだ、お、俺の感性は孤高にして唯一無二の存在だ……。ば、万人には想像することさえ適わない天才的な直感だからな……!」

 

ヴィーゴは自分のことを天才と言い、両手を広げて赤く染まる空を見上げる。

 

「さて、お、お喋りは終わりにしよう……。こ、ここからは、さ、『作品制作』に取り掛かろう……」

 

その言葉を切っ掛けにヴィーゴは杖をひと振りする。

すると、ヴィーゴの足元が一瞬盛り上がったように歪み、三体の泥で出来た人間大の『ゴーレム』が這い出してくる。

 

 

「!!」

「い、行け……、『マッドゴーレム』……!」

 

 

ギュスターヴはヴィーゴの足元から湧き出るゴーレムに一層鋭い視線を送り、剣を強く握る。

ヴィーゴは杖を前方へ向けて、ギュスターヴに襲いかかるよう命令を下す。

その命令を受けたと同時にゴーレムは、それまでの緩慢な動きが嘘であるかのように急加速してギュスターヴへと殺到する。

 

「―――くっ!!」

 

次々に襲いくるゴーレムを紙一重で躱し、剣で斬り払いながらギュスターヴは打開策を頭の中で巡らせる。

 

(泥で出来たゴーレムを操る土メイジ……! なるほど、これが『傀儡』の二つ名の由来か……!)

 

相手の二つ名の由来が目の前の魔法であると当たりをつけたギュスターヴは、ゴーレムを躱し続けていた足を止め、迎撃のために中腰に構えを取る。

 

「ギュス!?」

(基本スタンスは質より量ってとこか? 確かに一体一体処理してちゃいずれ捕まってそれで終わりだ……、だが!!)

 

足を止めたギュスターヴを捕まえるべく、前方に迫るゴーレムの手。

周りから上がる悲鳴も、思わず目を伏せるキュルケも、歪んだ笑みを浮かべるヴィーゴも一切気に止めず、ギュスターヴはその時をじっと待つ。

やがて、ほんの少しでも顔を動かせば触れる程の距離までゴーレムの手が迫った時、十分に引き付けたギュスターヴはその構えから初動が見えない程の素早さで剣を走らせ、三つの剣閃を閃かせる。

そしてギュスターヴが動きを止めた時には、彼の周りに迫っていたゴーレムの動きも止まっていた。

 

 

「―――『飛燕閃』」

 

 

ギュスターヴがその言葉を口に出したと同時に、時が止まったように微動だにしなかった三体のゴーレムが解放されるかのように一斉に地面へ崩れ落ちた。

その一秒にも満たない間に起きた出来事に歪んだ笑みを浮かばせていたヴィーゴも、目を伏せていたキュルケも、そして賊も衆人も皆目を見開いて目の前の出来事を信じられない様子で言葉を出すことも忘れて凝視していた。

まるで時が止まったような広場でただ一人ギュスターヴだけが動き、剣の鋒をヴィーゴに向ける。

 

「―――ヴィーゴ、確かにお前の魔法は脅威ではある。だがな、届かなければ所詮ただの泥遊びだ。そんな物で掻い潜れる程……俺の剣は甘くないぞ!!」

 

そう猛々しく吠えるように言葉を発する。

 

ギュスターヴが剣を手にして三年の年月が経っていた。

内二年は父や母との修練であったが、この一年間の旅を通して培われた経験はそれとは比べようもない程に密度が違った。

実戦に勝る修行は無いとはよく言ったもので、その実力は旅に出る前と後とでは決定的なまでに隔絶していた。

この一年、ギュスターヴが死にかけたことは一度や二度ではない。

時にはメイジを相手に、時には亜人の群れを相手にひたすらに剣を振るい続けてきた。

そしてその辿ってきた道筋を裏付けるかのように、ギュスターヴは『成長』という言葉すら生ぬるい程の凄まじい『進化』を遂げていた。

 

ギュスターヴの声が響く広場で静まり返っていた衆人は体を震わせ、それに呼応するかのように歓声を上げる。

その歓声を聞いた賊の一団は自分達の分が悪いことを感じ取り、焦ったように辺りを見回し、ヴィーゴに向かって罵声にも近い言葉を浴びせる。

 

「おい、メイジの先生! 話が違うじゃねぇか、何が『俺の感性に任せろ』だ! そんなガキ一匹にいいようにされてたんじゃ高い金を払ったこっちの大損じゃねぇか!?」

 

そう大声を張り上げる賊の男であったが、ヴィーゴは一瞥することもしなかった。

それどころかその言葉が聞こえているのかどうかも疑わしい様子で俯き、何事かをブツブツと呟いていた。

ヴィーゴのその様子に戦意喪失したと判断したリーダー格の男は、キュルケを後方に引っ張って逃げようとする。

 

その時だった、

 

「…フ、フフフ……ヒャハッハッハハッハ!」

 

突如顔を俯かせていたヴィーゴが顔を上げて奇声にも近い笑い声を上げだしたのは。

その場にいた者達は、いきなり大声で笑い出すヴィーゴに面食らったように体をビクつかせ、先程よりも一層不安感の込もった目でそちらを見やる。

それはギュスターヴも例外ではなく、さらに警戒を強めてヴィーゴを正面から見据える。

ようやく笑い終わったヴィーゴは空に向けていた顔をギュスターヴの方へ戻す。

その顔に深く底の見えない、ゾっとするような狂気の笑顔を貼り付けて。

 

「ご、ごめんよ……? お、俺はどうやらお前のことを見くびっていたようだ……。そ、想像以上だったよ……。お、お前は俺の『全力』を以て傑作に仕上げる価値のある、い、逸材だったようだ……」

 

口の端から涎を垂らしながら恍惚の表情を浮かべてヴィーゴはギュスターヴに告げる。

ギュスターヴもヴィーゴが言った『全力』という言葉を聞き逃さず、剣を握る手に力を込めてヴィーゴを睨みつける。

 

「さ、最近は『これ』を使う程もない素材ばかりで、そ、創作意欲が沈んでたんだが、お、お前はそこらの石ころとは違う、ひ、光り輝く宝石だ……。げ、芸術作品において重要なのはその作品を完成させるという結果だけではなく、さ、作品を作るその過程も重要であると、お、俺は考えている……。だ、だから楽しませてくれ、お、お前の足掻きを……!」

 

そう言い終わると、ヴィーゴは魔法を発動させるために詠唱を紡ぎ、杖を地面に向かって強く振る。

しかし、ギュスターヴもそれを黙って聞いている訳もなく、ヴィーゴが詠唱を始めようとする段階で既に駆け出していた。

 

「お披露目しようとしてるとこ悪りぃが、悠長に付き合ってる程こっちも暇じゃないんだよ!」

 

ヴィーゴが杖を地面に向けた時点でギュスターヴは目の前まで迫っており、発動が終わると同時に剣をヴィーゴに向けて振り下ろしていた。

 

 

―――ギィィン!!

 

 

勝負はその一合で着いたかと思われた。

 

しかし、

 

「―――なに…!?」

 

ギュスターヴが振り下ろした剣はヴィーゴに触れることはなく、突如ヴィーゴの目の前に現れた正体不明の『手』によって妨害されたのだった。

 

「お、驚いたか……? こ、これが俺の『傀儡』の二つ名の由来……。お、俺だけの独自魔法(オリジナル・スペル)―――」

 

ヴィーゴはそこまで言うと、攻撃が防がれたことにより咄嗟に後方へ飛び退いたギュスターヴに澱んだ瞳を向けながらその魔法の名を口にする。

 

 

「―――『傀儡』(フリークドール)だ……」

 

 

ヴィーゴがその魔法の名を口に出したと同時に、ヴィーゴを中心にした地面がぬかるむ異変が起こる。

その異変は徐々に広がっていき、最終的にその範囲は半径20メイル程に達した。

当然それはギュスターヴの足元も含まれており、異変に驚いた賊や衆人はその範囲からは退避していた。

つまり今そのフィールドに両の足を付けて立っているのは、ギュスターヴとヴィーゴの二人だけであった。

異変自体にはすぐに気づいたギュスターヴだったが、地面を見たのはほんの一瞬だけであり、ヴィーゴから目を離すことの方が危険であると本能が警鐘を鳴らしていた。

 

(…事前にこれだけの範囲の地面に干渉しなきゃいけないってことは、相当大掛かりな魔法みたいだな……。自信満々に繰り出して来たところを見ると、精神力切れは期待しない方がいいか……。それより不可解なのはあの『手』だ、気が付いたら影も形もありゃしない……。俺の剣を受けて斬れなかったことから、少なくとも鋼鉄並みの硬度があると思ったほうがいいな……)

 

ギュスターヴはこれからの戦闘の展開とヴィーゴの魔法について頭の中で冷静に分析をしつつ、何処からあの『手』が来てもいいように全方位に神経を集中させていた。

そうして数秒の間両者は睨み合う形になり、その沈黙を破って先に動きを見せたのはヴィーゴであった。

 

「か、覚悟はいいか……? こ、これからお前は俺が作ったこの『劇場』で、マ、人形(マリオネット)のように動かなくなるまで踊るんだ……。し、死の舞踏をな……」

(来る……!)

 

その言葉を受けたギュスターヴは首筋がザワつくのが分かった。

さっきのゴーレムなど比較にならない攻撃が仕掛けられてくるのを予想し、剣を掴む汗ばむ手に一層力を込める。

 

「さ、さぁ……。み、魅せてくれ、お、お前の命の灯火の輝きを……!」

 

呟くように言葉にするヴィーゴが杖を空に向かって振り上げたと同時に、地面に変化が訪れる。

ギュスターヴの前方の地面に小さな波が発生し、『手』が勢いよくギュスターヴの方に向かって飛び出してくる。

それにいち早く気づいたギュスターヴは、迎え撃つために剣を正眼に構えるが、

 

 

「な……!!?」

 

 

その時点で気づいた。

『手』は一つだけではなく、前方に見える物以外にも自分の周囲に有に十を超える数の『手』が迫っていることに。

驚愕に目を見開くギュスターヴを見て、ヴィーゴは猟奇的で獰猛な笑みを浮かべる。

 

 

「―――踊れ、『傀儡』(フリークドール)……!」

 

 

ヴィーゴはギュスターヴに殺到する無数の『手』に命令を下し、杖を指揮棒のように動かす。

完全に虚を突かれた形になったギュスターヴはなんとか体制を立て直そうとするが、息をつく暇もないほどの波状攻撃に追われ、それどころではなかった。

 

(ぐっ……! これが『傀儡』のヴィーゴの本当の力か! 第一級危険人物指定されるだけありやがる……!)

 

剣で払おうにも次々に襲いかかる『手』にギュスターヴは徐々に押されていく。

これが先程のように泥をそのまま使った魔法ならば形勢は違ったのであろうが、今相手にしているのは自身の振るう剣と正面からぶつかっても僅かに傷が付く程度という硬度を持った魔法であり、ましてやそれを十数本同時に相手にしなければならなかった。

最初にギュスターヴが予想したヴィーゴの基本スタンス自体は間違っていなかったが、明らかにそれは予想以上の物量であった。

さらにその動きは急所を正確無比に狙い、一本一本が非常に強烈な怪力でもって攻撃を仕掛けてくる。

オマケに足元はぬかるんだフィールドで、十分に力を入れて踏み込むことも出来ずにいた。

 

(クソッ! このままじゃジリ貧だ、せめて奴に近づくことさえ出来れば……!!)

 

ギュスターヴは顔に跳ねた泥を拭いもせず、その怪力でもって自分を掴もうとする『手』を防ぎ続け、劣勢の状況に苦虫を噛み潰したような表情になる。

先の展開から一転して防戦一方になるギュスターヴを見てキュルケや衆人は、助けに入れるなら今すぐににでも加勢したいと思うが、キュルケは杖を奪われており、周りの者達も加わったところで足を引っ張るだけなのを理解しており、自身の無力感に唇を噛み締めていた。

 

「ハッハー! なんだ、あのガキ?! さっきまでさんざ威勢のいいことほざいてやがったが、何も出来てねェじゃねェか! 構わねェ、先生! そのまま殺っちまってくれェ!!」

 

先程はヴィーゴの劣勢を悟って逃げようとしていたのに、今は打って変わって優勢になったことに気を良くし、リーダー格の男は手の平を返したようにヴィーゴに声援を送る。

耳元で喚くように声を発する賊の言葉にキュルケは腹立たしい気持ちで満たされ、しかしギュスターヴをあのような状況に引きずり込んでしまった自分にもそれ以上に腹を立てていた。

そして、ヴィーゴは賊の言葉など聞こえていないようで、その視線は今も必死に己の魔法と攻防を繰り広げるギュスターヴに釘付けになっていた。

 

(何か……! 何かないの!? 私が今ギュスにしてあげられることは……!!)

 

目尻に涙を貯めながらキュルケは自分に出来ることを探すが、現状、杖を失ったメイジである彼女に出来ることなど何もありはしなかった。

キュルケが無力感に囚われている間にも、ギュスターヴの状況は刻一刻と悪化の一途を辿っていた。

先程まではその持ち前の素早さと身のこなしで迫り来る『手』の攻撃を躱し続けていたが、長時間動き続けるには無理がある足場に体力を奪われ、その動きに精彩を欠き始めていた。

徐々に動きが落ち始めるギュスターヴに十数本の『手』は休む暇を与えず、その攻撃はさらに苛烈さを増し、ギュスターヴから残りの体力を削り取っていく。

決定打こそ貰ってはいないが、顔や所々破れた服の間から見える体には傷や痣を覗かせ、見る者の目を覆わせる程にギュスターヴは押され始めていた。

 

「イ、イイぞ……! も、もっとだ…、もっと足掻け……! は、儚く、そ、それでいて激しく燃え尽きようとする命の踊り……。きゅ、究極の『創造』は天才的な『破壊』から生まれる……。こ、これこそまさしく芸術(アート)だ……!」

 

荒い息で動き続けるギュスターヴの姿にヴィーゴは興奮したように顔を歪ませ、これ以上ないと言う程に目を見開いてギュスターヴの抵抗を傍観していた。

 

「ハァッ…ハァッ…! グッ……!」

 

最早『手』の攻撃を躱し続けることも難しくなってきたギュスターヴは苦悶の表情で歯を食い張り、

 

(―――まだなのか(・・・・・)……!?)

 

何かを待つようにひたすら殺到する『手』の攻撃を逸らし続ける。

 

「そ、そうだ……!」

 

完全に動きが鈍くなり、額から血を流す息も絶え絶えの様子のギュスターヴを見たヴィーゴは何かを閃いたような顔になり、おもむろに杖をある場所に向ける。

そこでは泥だらけになりながらも懸命に『手』の攻撃を避けようとするギュスターヴがいた。

次の攻撃に備えるために跳ぶように横に転がり、立ち上がって一歩を踏み出そうとした瞬間、

 

「ハァッ…ハァッ…! ―――うぉっ!?」

 

突如何かに足を掴まれ、その動きを止められる。

「まさか…!?」と思い、ギュスターヴは自身の足元を確認すると、

 

「―――しまった…!!」

 

そこには自身の足を握り潰しかねない力で掴む『手』があった。

 

「フフ…。つ、捕まえた……」

 

自身の足を掴む『手』をなんとか振りほどこうとするギュスターヴにヴィーゴは剣の届かない距離まで近づき、オモチャを与えられた子供のようにはしゃぎながら語りかけてくる。

 

「い、今から俺は、お、お前に思いつく限りの『制作方法』を試す……。あ、あんまり簡単に壊れないでくれよ……? そ、そしてもっと魅せてくれ、お、お前が絶望に歪む表情を……!」

 

ヴィーゴはそう言い、狂気に顔を歪ませながら杖をひと振りする。

すると、足一本だけだった拘束が両腕と残ったもう一本の足にも及び、完全に自由を奪われ、動ける状態ではなくなってしまっていた。

ギュスターヴはそのような状態になっても戦う意思を折らず、『ギロッ』と目の前のヴィーゴを睨みつける。

そのギュスターヴの目つきが気に入らないように目を細めたヴィーゴは無言で杖を振り、

 

 

―――ドボォ!!!

 

 

「―――ごぉ…ぁ……!!」

 

ガラ空きになったギュスターヴの腹部を、『手』の持つ怪力で思い切り殴り上げる。

ギュスターヴは腹部に襲い来る激痛から掴んでいた剣を離してしまい、その衝撃で呼吸すら困難になり、呻き声すら上げられず震えながら血を吐き出す。

 

「ガ…ッハ……!!」

「ま、まだ壊れられては困るから、い、今のは特別に優しくお仕置きをしただけだが、つ、次にそんな態度を取れば……―――その場で殺す」

 

底の見えない暗さの瞳を覗かせながら言うヴィーゴに衆人は見ていることも出来なくなり、大半の者が目を逸らし始めていた。

最早公開処刑にも等しい所業にキュルケも貯めていた涙をボロボロと流し、

 

「もう…もう、やめて……。これ以上やったら、ギュスが死んじゃう……」

「死んでいいんだよ!! 俺様を馬鹿にした小僧にゃお似合いの末路だろ!? ひゃははは!!」

 

賊に対しそう懇願するが、むしろ賊はギュスターヴがそうなることを望み、下卑た笑いを声高に上げる。

そしてギュスターヴの態度に憤った鬱憤を少しは晴らせたヴィーゴは杖をひと振りし、大きな『手』を作り出し、その手の平に腰掛ける。

 

「さ、さて、ま、まずは何から始めようか……? い、いきなり壊したんじゃ勿体ないし、お、お前が耐えられるようなものじゃなきゃ……―――そ、そうだ……! ち、力任せに『腕を引き抜いて』みよう……! そ、そのくらいなら大丈夫だよな……?」

 

嬉々とした表情でとんでもないことを語るヴィーゴに衆人は短く悲鳴を上げ、キュルケも目を見開いて信じられない物を見るようにヴィーゴを睨みつける。

しかし、睨みつけるだけで何かが変わるわけでもなく、ヴィーゴはギュスターヴの腕を掴む『手』に無慈悲な命令を下す。

 

「や、やれ…。『傀儡』(フリークドール)

「……!!」

 

ヴィーゴが命令したと同時に掴んでいただけの『手』がその力の向きを変え、異常な力でギュスターヴの肘から先を引き抜こうと強引に引っ張る。

しかし、ギュスターヴもそれを黙って受け入れるわけもなく、必死の抵抗を試みる。

 

「ぐ、ぐおぉぉぉぉ……!!」

「す、すごいな……! す、素早さと脚力も目を見張るものがあったが、りょ、膂力も輪にかけて凄まじいとは……! そ、そんなボロボロの状態で、お、俺の『傀儡』(フリークドール)の力に抗えるなんて……。お、お前は何処までも俺を楽しませてくれる……!」

 

満身創痍の状態で『傀儡』の怪力に抗うギュスターヴに、ヴィーゴは素直に感じた賛辞の言葉を送り、「まだまだ楽しめそうだ」と愉悦に顔を歪める。

だが、それがいつまでも続くわけもなく、次第にギュスターヴの腕から抵抗する力が失われていく。

 

「ギュス!!」

 

徐々に広がっていく両腕の間隔にキュルケは気づき、咄嗟にギュスターヴの名を口にする。

 

「ぐぅ…ぁぁぁ……!!」

 

悲痛な表情で歯を食いしばるギュスターヴを見たキュルケは自身ではどうすることも出来ない現実に絶望し、

 

(誰か…! 誰でもいい…ギュスを……! ギュスを助けて!!)

 

そう心の中で慟哭を上げる。

 

その時だった。

 

「―――!!」

 

何かの声が微かに聞こえる。

 

「―――ケー!!」

 

しかし、声は聞こえど姿は見えない。

 

「―――ルケー!!」

 

その声が何処から響いてきているのかハッキリした時、その場にいたギュスターヴとヴィーゴ以外の者達は『上空』を見上げた。

 

そして、それを見た人々は後にこう語る―――

 

―――あれこそ、まさに天の使いだったのだ。と。

 

その声の発信源は、蜂にも匹敵する速度で真っ直ぐキュルケを捕まえているリーダー格の賊に突っ込み、

 

「キュルケー!!」

 

 

―――ザクッ!

 

 

「ィギャアァァァァァ!!!!」

 

栗に爪楊枝を刺した刀剣(?)―――『妖刀ザックリ丸』を突き刺し、その手からキュルケを開放したのだった。

その『救世主』の名は―――!!

 

「―――怪傑(くわぁいけつ)!! ズ、パーック!!!」

「パック!?」

「悪いキュルケ、遅くなっちった! ギュスはまだ生きてる!?」

 

パックは息を切らせてキュルケに相棒の安否を問う。

それを聞いたキュルケは瞬時に状況を把握し、

 

「今はまだ大丈夫よ! けど、このままじゃ危ないわ!」

「よっし! 間に合ったなら加勢するっきゃないな! キュルケも行くぞ!!」

「えぇ! …でも、その前に……」

 

キュルケはそこまで言うと、後ろで額を抑えて唸っているリーダー格の賊の正面に立ち、

 

 

―――キンッ!!!

 

 

その日二度目の澄み渡る鐘の音を響かせたのであった。

額を抑えていたことにより、目の前が見えていなかったリーダー格の賊は突然の激痛に白目を剥き、泡を吹いて『ピクピク』と痙攣して倒れてしまった。

 

「ま、また[禁則事項です!]……!」

「―――安心しなさい、二度は蹴らないわ。汚らわしいアンタなんか相手にして腐らせるほど、私の足は安くないから。それと、これは返してもらうわよ」

 

キュルケは後ろ髪を手でかき上げながら言い、奪われていた杖を取り戻す。

それを見ていたパックは「ヒュー♪」と口笛を鳴らし、リーダー格の賊をザックリ丸で突っつく。

 

「……悪いけど、今の私は手加減なんて出来ないわよ? 丸焦げになりたい奴からかかってきなさい」

『や、やべぇ……逃げろぉ!!!』

 

その十秒ほどの出来事を見ていた賊の一団は、頭がやられ、キュルケが杖を取り戻したことで戦意を失ってしまい、我先にと逃げ出そうとする。

 

だが、

 

「おーおー、『逃げられるなら逃げる』まぁそれが賢い選択だよね~。ただし……逃げられるかなぁ?」

 

パックは逃げ出そうとする賊の一団に目を向け、『ニタァ~』と意地の悪そうな笑みを見せる。

賊が慌てて走る先には衆人の人垣があったが、そんなことお構いなしに突っ込もうとする。

そしてあと五メイルというところまできた時、

 

 

―――ドン!!

 

 

突如前方に人の頭ほどもある『火球』が飛来し、賊の進行を阻む。

それにキュルケも衆人も賊も目を丸くさせ、その火球が飛来してきたであろう場所に目を向ける。

するとそこには―――

 

 

「―――動くな!! 我らはゲルマニア帝国、カローナ支部所属憲兵団だ! 神妙に縄に付け!!」

「け、憲兵団だぁ~!?」

 

このカローナの街の襲撃をされていない部署の憲兵達が救援に駆けつけていたのだった。

 

「これって……―――ひょっとして、パックが!?」

「正解~。いやもうそっちも大変だったんだろうけど、こっちもこっちでいろんな場所飛び回って大変だったのよ? 実はギュスにね―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――パック。とりあえず書き殴りだけど、事の詳細をこの紙に書いといた。お前はこれを持って、この街の各詰所に応援を要請しに行ってくれ。それまでは俺が時間を稼いでおく」

「ラジャ!!―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――先に手を打ってたのね。ギュスってば剣の腕前だけじゃなく頭の回転も早いのね…」

「それを人は狡賢いとも言う」

 

パックから事のあらましを聞いたキュルケは納得したようにパックの言葉に頷く。

どうやらそれは賊達にも聞こえていたようで、

 

「て、てめえら! 助っ人なんて呼びやがって、汚ぇぞ!?」

「その言葉そっくりそのまま返すよ。言ってて恥ずかしくないのかね、チミ達?」

 

と非難の声を投げられるが、彼らにだけは言われたくはないことなので、パックは冷静にツッコミを入れる。

 

「パック! そんな奴らといつまでもじゃれついてる暇ないわよ! 早くギュスを助けないと!」

「お、そうだった! 待ってろギュス、今助けてやるからなぁ!!」

 

パックが登場したことにより、やや緊張感に欠けた雰囲気になってしまったが、当面の問題はまだ片付いてはいない。

 

ヴィーゴは後方でそのようなことが起きているなど全く気付いておらず、その目は変わらず自らが拷問と呼ぶべき所業を行っているギュスターヴに奪われたままだった。

段々と弱々しくなっていくギュスターヴであったが、尚も抵抗を続けるその姿をヴィーゴは小さな呻き声一つ逃さないように食い入って見ていた。

 

「も、もう少し……。も、もう少しで、お、お前の腕は体を離れるぞ・・・? さ、最後のお別れを済ませておけ……」

 

ヴィーゴはギュスターヴの体からその腕が千切れる瞬間を今か今かとウキウキとした様子で眺めていたが、

 

 

「―――ファイヤーボール!」

「!!」

 

 

その至福の時間は突如乱入してきたものによって終わりを告げる。

後方から飛んできた火球にヴィーゴは寸前まで気づかなかったが、咄嗟に意識を割いて『手』の壁を作り、それを防ぐ。

ヴィーゴは自分の作品を制作している時間を邪魔されることが何よりも許せないことだと思っていた。

だからこそ、その至福の時間を邪魔したキュルケが許せず、彼女に向かってドス黒い憎しみの込められた眼差しを向ける。

 

「お、女……。お、俺の作品制作を邪魔した……。そ、その意味を分かってるんだろうな……?」

「あら、あなたの方こそ。私の大切な人を傷つけた……この意味をよく理解できていて?」

 

互いに譲れないものがあるとヴィーゴとキュルケは睨み合うが、ヴィーゴは実力の違いを一目で見抜き、笑いを堪えたように口元を抑え、キュルケに告げる。

 

「クク……。わ、分かってないようだから、お、教えてやる……。お、俺とお前では立っている次元が違う……。あ、当たり前だ、お、俺は天才だからな……。わ、わかったら―――」

 

ヴィーゴが口に出来たのはここまでだった。

何故なら、

 

 

―――ドゴォ!!!

 

 

突如ヴィーゴは何者かに顔面を強烈に殴られ、その言葉を遮られたどころか、その場から吹っ飛ばされてしまった。

自分が殴られたことに驚愕を覚え、それを行った者が誰であるか確認をしようと顔を上げると、そこにいたのは。

 

 

「―――随分人の体に好き勝手してくれたじゃねぇか…! ……この礼は、万倍返しにしてやるよ!!」

 

 

己の魔法で拘束されていたはずのギュスターヴの姿がそこにあった。

 

ギュスターヴはキュルケの魔法に一瞬気を取られ、ヴィーゴが拘束を緩めたその隙を逃さなかった。

彼は残った力を振り絞り、硬度の落ちた『手』を無理やり引き剥がすと、その勢いのままヴィーゴに右拳を叩きつけたのであった。

 

『ギュス!!』

 

キュルケとパックは満身創痍のギュスターヴに駆け寄り、パックは傷の状態を看やり、キュルケはフラついているその体を肩を貸すように支えてやる。

 

「遅ーよ、パック……。けど、よく間に合わせてくれたな。キュルケも、助かったよ……」

「へへっ! あたぼーよ! 俺はお前の相棒だからな、こんくらい朝飯前だぜ!」

「いいから、今は休んで……。後は憲兵達に任せましょう?」

「…そうも言ってらんねぇよ……」

 

既に広場は駆けつけた憲兵に囲まれ、ヴィーゴの捕獲も時間の問題に見えた。

しかし、消耗しているとはいえ、ヴィーゴは第一級危険人物指定されたメイジであり、そう容易く事が運ぶわけがないとギュスターヴは予想していた。

だからこそ、決着(ケリ)は自分で着けなければならないと思っていた。

そしてなによりも、

 

「やられっぱなしってのは性に合わねぇんだ……」

 

ギュスターヴは肩を貸していたキュルケから離れると、足元に落ちていた自分の剣を拾い、ヴィーゴの方へと歩き出す。

ギュスターヴはヴィーゴと十歩ほどの距離まで近づくとその口を開く。

 

「よぉ、さっきは夢中で気づかなかったけど、ちょっと見ない間に随分とハンサムになったじゃねぇか。ひょっとして顔面の半分が腫れてるお陰か?」

「………」

 

ヴィーゴはその言葉に何も返すことはなかったが、その目には明らかに怒気を超えた殺気が渦巻いていた。

ギュスターヴはその目を真正面から捉え、言葉を続ける。

 

「盛り上がってるとこ悪いけどよ、そろそろ宴もたけなわだし、この馬鹿げた騒動も幕引きにしようぜ?」

 

ギュスターヴはそう言うとヴィーゴに向かって人差し指を一本立てる。

その行動に理解が出来ず、ヴィーゴはギュスターヴに問いかける。

 

「? な、なんの真似だ……?」

 

ヴィーゴから投げられたその問いにギュスターヴは、不敵に笑いながら答える。

 

「一本…じゃねぇ、一分…でもねぇ、―――『一太刀』だ。お前を倒すにはそれで十分…って真似だ」

「な、なに……!?」

 

ヴィーゴはギュスターヴのその言葉に驚愕の表情を浮かべる。

そしてそれは他の者達も同様だったようで、いくらなんでも無謀すぎるとまったく同じ考えを頭に巡らせる。

 

「だ、ダメよギュス! あなたとても動けるような状態じゃないのに何言ってるのよ!?」

 

キュルケはギュスターヴの言葉に否定の色を示すが、

 

「心配いらねぇよ、すぐに片付く……」

 

だが、ギュスターヴは自分のその言葉に絶対の自信を持っており、その目から発せられる覇気にヴィーゴは「ハッタリではない」と自身の感性が働きかけることが感じられた。

 

「い、いいだろう……。う、受けて立ってやる……」

「…勝負は一瞬だ。俺がやられるか、お前がやられるか。―――単純な早撃ち勝負だ」

 

ヴィーゴはギュスターヴに杖を向けながらその提案を受け入れ、その言葉を受け取ったギュスターヴはゆっくりと剣を鞘に収め、腰を低く落とし『居合』の構えを取る。

 

広場を静寂が包む。

物音を立てることさえ憚られるような重圧が辺りに充満し、その一帯を支配する。

時間にして十秒もなかっただろうはずなのに、パックも、キュルケも、憲兵も、衆人も、その時が来るまで誰もが異常に長く感じられた。

そして、先程までヴィーゴが座っていた『手』が崩れると同時に―――

 

 

―――二人は動き出した。

 

 

ヴィーゴは自身の勝利を確信していた、既にこの場は自分にとって有利なフィールドと化している。

事前に干渉をしていたお陰で、一々長い詠唱を行わずとも杖を振るだけで『手』の生成は出来るのだから。

あとは杖を振って向かってきたギュスターヴにカウンターを合わせればそれで終わる。

 

―――そのはずだった。

 

ギュスターヴはヴィーゴの反応速度を遥かに上回る速さで接近しており、気付けば『手』を出現させようとしていた地点などとうに過ぎ、ヴィーゴの目と鼻の先にまで迫っていた。

ヴィーゴは凄まじい速度で迫るギュスターヴの『目』を見た瞬間、その天才的な直感―――本能で悟った。

 

(―――狩られる……!)

 

いつの間にか狩る側と狩られる側の関係は逆転しており、ヴィーゴは無意識的にギュスターヴに恐怖を抱いていた。

ヴィーゴは咄嗟に『手』を攻撃のためではなく、防御のために発動させていた。

今まで散々ギュスターヴは『手』を斬り払っていたが、その刃が『手』を斬り裂いたことはなかった。

『手』の展開に間に合ったヴィーゴはその影の後ろで安堵の息を吐いていた。

これを防ぎ切った後にどう攻めるか、それに思考を割いていたヴィーゴであったが、その考えは瞬時に瓦解する。

防御用に発動させた通常の『手』を上回る硬度を持つ、鋼鉄以上の硬度を持つであろう『最硬の盾』と呼べる『手』を―――

 

 

―――ギュスターヴは斬り裂いた。

 

 

その場にいるギュスターヴ以外の人間は驚愕に目を見開き、ヴィーゴは言葉にならない声を上げ、擦れ落ちる『手』を凝視する。

そして、ギュスターヴは一言呟くように剣を鞘に収めながらその『剣技』の名を口にする。

 

 

 

「―――『斬鉄剣』…!」

 

 

 

ギュスターヴがその名を口にしたと同時に、ヴィーゴの体から勢いよく鮮血が吹き出し、ゆっくりと膝から崩れ落ちる。

そして倒れる直前、ギュスターヴと目が合い満足したような表情になり、

 

「―――お、お前……。お、俺よりイケメンだな……」

 

最後に呟くように残し、ヴィーゴはその意識を手放す。

 

「…殺しはしねぇよ、牢獄で頭冷やすんだな……」

 

ヴィーゴが気絶したことを確認したギュスターヴはその場で膝を付き、息も絶え絶えにその体を地面に預ける。

パックとキュルケは倒れこんだギュスターヴに駆け寄り、その安否を確かめる。

 

「ギュス!! しっかりして!」

「待ってろ! 今治してやるからな!」

 

ギュスターヴの意識を覚醒させるために二人はわざと大声で語りかけ、ギュスターヴからの応答を待つ。

 

そして、

 

「いつつッ……、耳元で叫ぶなよ、傷に響くだろ……。キュルケ、怪我ぁなかったか……?」

「うん…うん……! ギュスのお陰で、なんともないよ……?」

「そっかぁ…なら、よかった……」

「うぅ……! ギュスーーー!!!」

 

上半身だけをキュルケに起こされ、初めて会った時と同じように「怪我はないか?」と弱々しいながらもハッキリとした口調でギュスターヴはキュルケに尋ね、彼女から怪我がないことを聞いて安心したように笑いながら目を軽く閉じる。

キュルケはそれに感極まり、大怪我を負ってこそいるが、ギュスターヴが無事でいてくれたことに安堵して堰を切ったように涙を流し、ギュスターヴが怪我を負っていることも忘れて飛びつくように抱きつく。

ギュスターヴは彼女に強く抱きしめられたことで傷に響き、その痛みに渋い表情を作るが、やはり女の涙には勝てないのか、ため息を吐きつつも黙ってそのままにさせていた。

パックはパックで、ギュスターヴのその顔を『ニヤニヤ』と彼の頭の上に胡座をかきながらニヤついた表情で眺めていた。

それを見ていた衆人の皆は、一人の青年の活躍に街中に響く雄叫びのような歓声を上げる。

 

 

 

こうして、カローナの街にて起こった事件は幕を閉じたのであった。

 

 

 

その日を境に、ゲルマニア帝国、カローナの街を中心にある噂が流れるようになる。

その噂とは、妖精を旅の共に従えた黒髪の青年が指名手配を受けていた狂悪なメイジを剣一本で倒すという、作り話にしても荒唐無稽な噂であった。

それを聞いた人々は皆半信半疑で、話半分にしか聞きはしなかった。

 

 

―――とある酒場

 

 

「あ~、知ってるよ。けど、いくらなんでもそりゃ明らかに尾ひれの付いた作り話だろ。ガキでもわからぁな」

「けどよぉ、なんか昔聞かされた『イーヴァルディの勇者』みたいで夢があるじゃねぇか」

「あ~? バーカ、実際メイジと剣一本でやりあう奴が何処にいんだよ!」

「確かにそりゃそうだけどよぉ……え? その男の名前はなんだって? え~っと確か―――」

 

 

 

―――『剣聖』のギュスターヴさ―――

 

 

 

 




どうも皆様、MAXコーヒーです。
ようやく書き終わりました、第13話。
この際ですからハッキリ言いましょう、私の文才ではこれが限界ですw
不快になられた方、残念になられた方、居られましたら謝らせていただきます。
すみません、許して下さい、なんでもしますから!
さて、今回高位のメイジとの戦いを経験したギュスターヴでしたが、あんまりカッコよくありませんでしたねw
ヴィーゴのランクですが、スクエアに近いトライアングルという形で書かせてもらいました。
だからあんまりギュスターヴがあっさり勝っちゃっても物語に破綻が生じるのではと思い、終始押され気味な形にしました。
次は今回出てきた魔法と剣技の紹介をしようかと思います。

『傀儡』

フリークドールは大体原作PSYRENと変わりません。
ただし、その範囲と性能はかなりランクダウンしてますが。
発動条件はヴィーゴの決めた範囲の地面に直接魔力を流し続け、常にぬかるみ状態にさせておかなければならず、消耗がかなり激しいです。
しかし、その反面そのフィールドの形成が続く限り理論上は無限に『手』を作り続けることができ、その範囲内は逃げ場など無い、まさしく『劇場』と呼べる支配空間となっています。(ただし操作自体は二十本までが限界)

『飛燕閃』

ギュスターヴの剣技の一つ。
ただ素早く、鋭く複数回剣を振る剣技。
それだけ。

『斬鉄剣』

ギュスターヴの剣技の一つ。
居合の構えから刀身全体を使って対象を斬り裂く一撃必倒の剣技。
ギュスターヴが最初使わなかったのは、事前に剣を鞘に収めなくてはならないのと、止むことのない攻撃に追われてそんな暇がなかったから。
それだけ。

とまぁ、こんな感じになります。
おそらくまだ剣技は出てくると思いますので、どんなものであるか想像して妄想を膨らませてください。
ではまた次のお話で!
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