『ユグドラシル』かつて盛大なる人気を誇っ自由度が極めて高い事が売りのオンラインゲームである。
だがそんなユグドラシルも今宵12年となりついに終了する事が決まった。
「ちきしょーめー!!」
そんなユグドラシルの栄光の1つとも言える悪名高いギルド・アインズ・ウール・ゴウンでは、馬鹿デカイゴールデンハムスターのアバターでプレイをしているプレイヤーのダイフクが、豪華なローブに身を包んだガイコツの姿をしたギルドマスターであるモモンガ、そして黒いドロドロの液体であるへろへろに背中を撫でられながら泣き叫んでいた。
「俺が何したってんだよ・・・・・・ちきしょう」
彼が何故机に突っ伏しながら項垂れているのかと言うと先程、会社でリストラにあったらしく自暴自棄にメールもあった事もありギルドに来た。
そしてギルドについて嘗ての懐かしい仲間と再会した事がきっかけで、抱えていたやるせない気持ちが爆発してしまい現在に至るのだった。
「そうですねダイフクさん何なら今日は無礼講と言う事で最後までいてくれて構いませんよ」
「あっそうですね私もそうしますか・・・・・・あっ寝落ちしたらすみませんね」
「モモンガさんへろへろさんあんたらは本当に良い人達だ!!」
モモンガは泣きじゃくりながら抱きつくダイフクに苦笑いを浮かべる。
もとい彼は、ダイフクがリストラにあった事で最後まで一緒に居られると少し喜んでしまっていた。
そしてあまつさえ傷心しているダイフクにつけ込むかのように咄嗟に言ってしまった事に罪悪感を抱きながらも、モモンガはギルドの結晶とも言えるスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを手にして皆で一緒に玉座の間へと向かうのだった。
なおへろへろの方はと言うと本当はもう眠くて明日の事を考えれば退出したいのだが、明日はかなり辛いだろうなあと遠い目になりながらも、リストラで傷心中のダイフクに付き添う事を若干自棄糞気味に決意していたりする。
「はぁこっちがリアルだったら良かったのに」
「アハハ・・・・・・まあ私もそう思わなくは無いですね・・・・・・」
「まあ仕事に追われる
そんな話しを3人して話していると廊下に立ち並ぶメイド達の前で3人は立ち止まった。
「ナザリック戦闘メイドチームのプレアデスと、たっちさんの制作であるセバスチャン・・・・・・そう言えば彼らを活躍させる機会は結局来ませんでしたね」
「あ〜〜そう言えばそうですね・・・・・・モモンガさんいっその事彼らも連れて行きましょうか」
「・・・・・・そうですね最後位はそう言うのも無礼講でしょう」
そうして3人はプレアデスとセバスチャンを連れて歩き、そのまま3人とNPC達は玉座の間に付くとそのまま中に入った。
そして3人は中に入るとダイフクは玉座の間の奥にいるアルベドを見つけると、そのままアルベドを見つめ立ち止まる。
「ねぇモモンガさんそう言えばアルベドの設定て何でしたっけ? 」
「アルベドですか確かに・・・・・・」
ダイフクはアルベドを見つめながらモモンガにそう言うとモモンガは腕を組みながら思案する。
「どうせですから見ちゃいます? 」
「えっ!?いやですがダイフクさんそれは・・・・・・」
「いいんじゃないですか? 見るだけなら別にいいと私は思いますよ? 」
「へろへろさん・・・・・・はぁ分かりましたただし見るだけですよ」
そうしてダイフクとへろへろの説得もありモモンガはアルベドの設定覧を開いた
「げっ・・・・・・あぁそういやタブラさんて」
「・・・・・・あぁ私も忘れてましたがあの人・・・・・・」
「えぇ・・・・・・そう言えば設定に変にこだわる人でしたね私も久しくて忘れてましたよ」
3人は呆れて生暖かい眼差しで遠くを見つめるとすぐさま設定覧を見やる。
そして最後の文の所で3人は時間が止まったかの様に一瞬だがそのまま身体が硬直した。
「これは・・・・・・」
「ハァ・・・ビッチってタブラさん・・・・・・・・・」
「久しく忘れていましたが確かあの人、ギャップ萌えが好きだった事思い出しましたがでもこれは流石に・・・・・・」
そしてモモンガはここにはいないタブラに対して呆れの混じったため息を吐きながら額に手を当てる。
ちなみにダイフクとへろへろの方はダイフクはそんな設定を付けられたアルベドに同情の眼差しを向け、へろへろに至っては関節が無く不定形ではあるが恐らく肩を竦めている事だろう。
「いっその事変えますか」
「えっと・・・・・・そうですね見るだけにしようかと思いましたが、流石にこれは酷いと思いますし」
「まあこれだと私もそれには同意せざるをえませんね・・・・・・書き換えますか」
2人そうしてお互いに同意するとアルベドの設定覧から〝ちなみにビッチである〟の書き込みを消すと、次に空きの場所をどうしようか思案する。
「それなら〝なお博愛主義者である〟ってのはどうでしょか? 」
「博愛主義者ですか? 」
「はいこれならビッチよりはましでしょうしタブラさんの設定を余り崩さないと思いますよ」
へろへろはそうモモンガに提案するそれを聞くとモモンガは顎に手を当てながら考える素振りを見せる。
「あれ? もしかしてモモンガさんアルベドにモモンガを愛しているって書き込みたいとか」
「なっ! 何言ってるんですか!?」
そんな様子をみたダイフクはイタズラっぽくモモンガにそう言うとモモンガは慌てた様に身振り手振りで戸惑う。
「ふっふふ」
「アハハハハ」
そして3人はそのままお互いに笑い会うと、モモンガは決心したかの様にアルベドに〝なお博愛主義者である〟と書き込んだ。
その後は2人して雑談に花を咲かせてお互いに話し合ったが時は残酷に最後が近付いているのを知らせる。
「はぁ終了したら早く寝ませんと」
「・・・・・・そうですねこっちもまずはバイトでも探がさないと行けませんしね」
そしてお互いため息を付いてそのまま目をつぶった、それが3人の運命を大きく変えると知らずに。
そしてダイフクは違和感を感じて目を覚ますとそこはアパートの部屋では無く先程からいた玉座の間だった。
(へっ?)
其の光景にダイフクは唖然となりあたりを見回す、そして黒い半液体状のエフェクトにでもなったかの様に動かないへろへろに目がいった。
恐らく睡魔に勝てぬまま限界がきてしまい、そのまま眠っているのだろうとダイフクは動かないへろへろを見て納得する。
そしてそれにより少し安心したのかダイフクは少しだが戸惑っていた気持ちが落ち着けるに至った。
そんな中、モモンガも状況に驚いたのだろう勢い良く玉座から立ち上がる。
「モモンガ様? ダイフク様? へろへろ様? いかがいたしましたでしょか? 」
そして突然の見知らぬ声にダイフクとモモンガは思わずそちらに顔を向ける。
そこにはこちらを心配して見ているアルベドがいた。
そして2人はその事に驚いたがダイフクはさらに別の事で驚いていた。
そう匂いがするのだ。いくら自由度が高いユクドラシルとは言え所詮はゲームである。
故に表情を作る事は出来ても臭いまで作るとなると今の所では容量的にも不可能である。
だがしかしその事に焦りながらも思案しようとする中、モモンガは的確に今この場にいるNPCに支持を出すとアルベドを自信の近くに来る様に言った。
「アルベド胸を触っても良いか? 」
(へっ? 何いってるのこのガイコツ!?)
ダイフクはモモンガのセクハラ同然なその発言に思わず固まる。
「エッ? 」
(ほら流石にアルベドも戸惑ってるじゃん)
「よよろしぃいかにゃ」
(噛んだ! いま完全に噛んだ!!どうせならそこは噛まずに言い切れよ!!)
「はい宜しければどうぞ御自由に」
(てっいいんかい!?)
そして2人の発言にダイフクは最早内心で突っ込みのオンパレードだったが、それでも彼もまた男だ、むろんそう言った行為に興味は無い訳では無いのであり、当然モモンガがいよいよ差し出されたアルべドの胸に手が伸びる瞬間に生唾を飲み込む。
そしてモモンガがアルベドの胸を揉みしだき出した所でダイフクはある事に気付き、そしてモモンガが先程までしていた行為の意図に気づいた。
そうこのユグドラシルと言うゲームでは18歳以上で無いと見れない様なグロイ光景や、卑猥な言動などは厳しく禁止されているのだ。
そしてもし見つかれば注意をされ、酷い場合は運営から直接排除され2度とプレイ出来なりかねない。
だが今現在それに近い行為が行われているのにも関わらず運営からの注意も無い、それはつまりこの世界がユグドラシルと言うゲームで無いと言う確信となった。
まあ元メンバーのギリギリの線を見極めて行動していたある意味で猛者の何処ぞの変態鳥男は、きっとこの場にいたら暴走していた事だろう。
ダイフクはそんな事が頭に一瞬だがよぎり今この場にその紳士がいなかった事に安藤しながら、同時に背筋を強ばらせ身震いする。
「・・・・・・てか何時まで揉みしだいてるんですかモモンガさん!?」
「はっオッホン済まなかったなアルベド」
その後、モモンガが先程からアルベドの胸を揉み続けているのに気付き、ダイフクはすぐさまにモモンガをジト目で睨みながらそう言うと、モモンガは慌ててアルベドの胸から手を離した。
そして先程までの事を誤魔化す様にわざとらしく咳払いをすると、アルべドに弁解の言葉を言った。
「・・・・・・ここで私は初めてを迎えるのですね! 」
「「はっ!?」」
「お洋服はどうしましょう脱いだほうが宜しいのでしょうか? 」
ダイフクは暴走するアルベドを見るとそのまま唖然として固まる。
なおモモンガはそんなアルベドに戸惑いそしてダイフクに助けを求めるかの様に視線をむける。
「あっあぁ〜〜俺はお邪魔そうだしまあ胸を触ったりしたんだ責任を取れってな・・・・・・据え膳食わぬは男の恥って言うしなそんじゃな」
「ちょっとダイフクさん!?」
ダイフクはそう言うとモモンガが何か言おうとするのを無視して、その場から逃げ出したい一心で、アインズ・ウール・ゴウンのメンバーの証とも言えるアイテムである、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使用しそのまま第6階層へと転移したのだった。
感想から誤字脱字の注意があったので、これから徹底的に修正に修正を加え様と思う。
文書の才能が無い事と豆腐メンタルなので長期に渡るメンタルのケアをしてから続きを書く事になりそう。
そう言う事だから当分は続き先延ばしになりそうです。
後、出来ればそう言う注意は感想じゃ無くプロフィールの掲示板に書いて欲しい。