え、だってロリじゃないもの   作:レンレン

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アニメでCパートがあるように、後書きでおまけ書いてもいいよね……

本編中に書けやヴォケが!!という方はご連絡ください(笑)


白衣のおっさん

 

という訳で、あの魔の一日から数日。

 

何事もなく僕は業務に勤しんでいた…

 

…え、何か特筆すべきことがあったんじゃないかって?

 

ないよ、というか思い出したくないよ。

 

む、いいから何か思い出せ?

 

仕方ないなあ

んー……あっ、そうそうユーノ君がいたよ。

 

なんかオークションに出品される品々の評価に来たとか。

ほら、あの子って一応は考古学者としての顔もあるからね……けどなあ、昔から僕のことよく睨むんだよね。

 

なんで………あぁー、今更ながらに納得

深く考えたことなかったけど、たしか彼、なのはちゃんのこと好きだった気がする…………うん大丈夫、僕はそんなユーノ君を応援してる。

 

それからガジェットとやらが来てました、はい。

そうだ、それでティアナちゃんがミスショットしちゃったらしくて、なのはちゃんが心配してたな……

 

 

まあ、そんな感じで閑話休題(それは置いといて)

 

 

現実逃避はここまでにしようか

 

今日は珍しく休日。

僕の隣にはようj…女の子。

さらにその隣にはorz状態で平伏す白衣の男

うん、どうしてこうなった……?

 

 

 

--side out--

 

数分前

 

「ふぇぇええええんっ!!」

 

「あー、いい加減に泣き止みたまえ……困ったな」

 

そこには白衣を着た長身の男と、その白衣を引っ張りながら泣き続ける少女がいた。

男の名はジェイル・スカリエッティ。

 

ドクターの異名を持ち、最近巷を騒がせているガジェットドローンの製作者である。

たった今、彼はその天才的頭脳を悩ませていた。

 

当然、その悩みの種は自分の白衣の裾を引っ張る少女だ。先程から泣いてばかりで、理由も教えてくれない。

 

とある管理外世界にある童謡を彼が知っていたのなら、登場する犬の気持ちが分かったことだろう。

 

 

「よ よし、とりあえずアメでも…「なぁあに女の子泣かせとんじゃあぁぁああっ」 ぐぼぁ?!」

 

自分の頭の中でも数少ない『子供が対象の』知識を絞りだし、とりあえず『あやす』ことにしたスカリエッティだったが横から来た蹴りに奇声を上げながら吹っ飛んだ。

飛び出して来た青年の名を川添怜。

すぐさま少女と目線が合うように屈んでみせる。

 

「こんにちはお嬢さん、どうして泣いているのか教えてくれるかな?」

 

その顔には『そこのオッサンが原因なら容赦なく通報する』とありありと書かれている。

 

「グス…お母さん、いないの……

 

「え、お母さん?」

 

 

□■□■□

 

 

「さて…それじゃあ、この子のお母さんを探しに行きますか」

 

先程、スカリエッティを蹴り飛ばしたことは完全に無かったことにした怜(我らが主人公)

 

まあ白衣の人も割とピンピンしてるし……とは本人の談である。

 

「…では私はこの辺で帰らせてもらって」

 

「いやいや、この子も貴方を気に入ってるみたいですし。 一緒に探してあげてくださいよ」

 

さりげなく帰ろうとするスカリエッティの襟元を引っ張って引き止める。

 

何度目かのやり取りであるが、生憎とそれを数える人はいない。

 

「おじさん、いてくれないの……?」

 

「ほら、この子もこう言ってますし」

 

「む……」

 

いつもならば断っていたであろうスカリエッティも、今回は逡巡してしまう。

 

目の前にいる青年は、なんの得もないはずなのに見ず知らずの少女を助けようとしている。

 

そこに少し興味が湧いた。

 

更に、ここ最近で多くのガジェットを消費たために機動六課にちょっかいもかけられないのを思い出す。

 

家に帰っても、ガジェット製造機を眺めるくらいしかやることはない。

 

 

 

まあ有り体に言ってしまえば暇だった。

 

 

 

「……まあいいだろう」

 

「よかったね?」

 

「うんっ!!」

 

 

 

 

それから数十分が経ち

 

 

「そっかぁ、ミアちゃんは4歳なのかー」

 

「うん! ミアねー、もうすぐ学校にいくんだよー」

 

 

先程から続けられている会話。

好き勝手に子供が喋り、青年が相槌を打つ。

 

そんな単純なことが繰り返されているのを見たスカリエッティは思った。

 

やっぱり帰っとけばよかった、と

 

ちょっとした興味で青年について来たものの、暇なのに変わりはない。

 

いっそガジェットを出動させて親を探してやろうか、などとぶっ飛んだ考えまで芽生え始めていた。

 

「あっ、ママー!!」

 

「ミア! よかった、探したのよ……」

 

と思った矢先に母親らしき人物が見つかった。

 

やっと見つかったか……とは流石の彼も言わない

 

黙っていた方が早くすむに違いないことを分かっているからだ。

 

 

さて、ここで再び興味の対象に視線を戻すスカリエッティ。

 

ここまで付き合ったのだ、一つ二つ質問をしたって構わないだろう。

 

相手は率先して人探しなどするような人物だ、どうせ暇に決まっているのだし

 

 

「いくつか君に聞きたいことがあるんだが、いいかね?」

 

「え、僕にですか? ……まあ、いいですけど」

 

「では一つ目を。さっきの少女、君にとっては赤の他人だろう? 何故わざわざ親を探したんだね?」

 

「え゙……」

 

そこがスカリエッティにとって一番の疑問だった。

 

 

しかし対する怜は言葉に詰まる。

 

ロリコン(異常性癖)です☆ミ

 

なんて言えない。

 

皆さん割と忘れているかもしれないが彼にも世間体という概念が存在するのだ。

 

「………そうだ!! あなたにはお子さんがいますか? もしくは近所の子供とか」

 

まさか質問に質問で返されるとは思っていなかったスカリエッティだが思考の中でナンバーズとルーテシアが思い浮かぶ。

 

「ああ娘が(12人)いる」

 

「おお、では想像してみてください。 疲れて帰ってきたあなたに、その娘さんが言うんです『おかえりなさい、パパ』って」

 

「……ふむ」

 

「しかも何かしてあげた時に小さい娘に笑顔で『ありがとう』と言われた時にゃ………(中略)………ハッ」

 

時間も忘れて熱弁するあまり自分の顔にロリコンが映し出されるのを感じて正気に戻る怜。

 

途中からは幼い子に対することしか話していなかった。

 

 

「ええっと、えっと……それに感情っていうのは、ですね。 善意も悪意も、振り撒いた分だけ返ってくるんですよ。 ほら、因果応報とか情けは人のためならず、とか言いますし…」

 

しどろもどろになる怜。

彼にしては珍しい慌て様で明らかに後半は後付けである。

 

「…………」プルプル

 

「(やば、ロリコンってばれたか!? 肩を震わせて怒ってらっしゃる!!)」

 

「……らしい」

 

「はい?」

 

「素晴らしい!!」 

 

「………」

 

 

えー、んなアホな………おっと失礼。

とりあえず、いきなり興奮しだしたスカリエッティは怜の肩を掴み、目を輝かせた

 

 

「実に素晴らしい考え方だ!! 」

 

「は はぁ……ありがとうございます?」

 

「これならば私を作った者共に対して私が持つ感情にも説明がつく!!」

 

「(私を作った………? あ、親に対する反抗心とかかな)」

 

「たった今わかったよ……私は愛が、正義が欲しかったのだ。 そして子供達の笑顔が!!」

 

「えっと……よかったですね」

 

「となると、だ。 あの計画も大幅な変更が……」ブツブツ

 

「なんか納得してるし…まあいっか」

 

 

この出会い、そして怜の発言が未来における大事件に関わることを彼が知ることはない。

 

 

 

 






おまけ

スカリエッティside--


うむ、今日はいい出会いがあった。

心を入れ替えると我が家(ラボラトリー)もひと味違って見えるな!!(物々しい機材や生体ポッドしかないため、ただの思い込みである)

あの後、もう一つ彼の青年に質問したのだ。

今まで悪意しか振り撒かなかった私が最初に何をするべきか、と。

そこで彼はこう言った、『他人に笑顔で接すればよいのでは』と。

「おかえりなさい、ドクター」

「おお、ウーノではないか。 ちょうどよかった……ゴホン、ただいまウーノ」

「……ドクター、何かありましたか?」

「ふふん、分かるかね。 私は生まれ変わったのだよ!! おっと、ルーテシアを呼ばねば。 母親を治してやろう……ついでにゼストも回復させてやろうではないか!!」

私は笑顔のままに自室へ歩いて行く。

今の自分がどんな顔なのか、そしてウーノが固まってしまった理由がその『笑顔』のせいであることを知らないまま。

一つだけ言えることは笑顔の練習が必要だということ。



洗面台の鏡に映る自分を見て倒れそうになったのは秘密だ。

  
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