え、だってロリじゃないもの   作:レンレン

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幼女は宝。偉い人にはそれが分からんのです。

はい、こんにちは皆さん。

 

あの後、どうにか替えの服やらの生活必需品を送ってもらえた怜です。

 

 

早速ですが、僕は今『陸士108部隊』で働かせていただいてます。

 

いきさつを話すには、まず数日前にまで遡ります。

 

 

新生活1日目

まずは朝から近辺の散策に向かった。

これから生活する場所のことを何一つ知らないのは問題だと思ったから。

昼になって帰宅したのはいいものの、食べるものがなく昼寝。

夜はギンガちゃんが、おすそ分けをくれた。

 

 

2日目

家の造りが地球の家に似ていたので、それだけを頼りに履歴書や筆記具などを発掘。

それだけで半日以上を費やし、それらを探すためにひっくり返した物を直して、履歴書を書いて丸一日がなくなった。

 

 

3日目

履歴書を持って様々な場所を駆けずり回る。

 

 

4日目

同じく

 

 

5日目

流石に空腹が限界を迎え始めた。

恥を忍んでナカジマ家に行こうかとも思ったが、踏み止まる。

 

 

6日目

家にギンガちゃんが様子を見に来てくれた。 さらに僕の状態に見兼ねて家から料理を持ってきてくれた。

 

事情を話すと、その日の内にゲンヤさんに相談してくれたらしく一時的に『陸士108部隊』で雑用をさせることに決定。

 

僕を雇うのは、あくまでもアルバイトという名目なので管理局に入った訳ではなく、形式的な面接などはあったが無事に入ることになった。

 

一番近く例えるなら『学校にいる清掃のおばちゃん』というところだろうか。

そこで働いてはいるけど、決して職場には関係ない、みたいな。

 

仕事の内容は様々だ。

お茶くみに始まり、場合によっては誰かの送迎までやるらしい。

 

 

という訳で、ギンガちゃんとゲンヤさんのご厚意で働き口が見つかったのだ。

入ってすぐに給料を前借りしなくちゃいけなかったのは情けないけれど…

 

 

ちなみに今は掃除中。

箒で埃を除けてからモップをかける。

窓拭きだって完璧だ、水拭きから始めたのに今は水滴の一つもない。

 

仕事を任されたからには全力で取り組むのだ。

 

 

「あ、いたいた。 怜さーん」

 

「ああ、ギンガちゃん。 あ、いや職場でこれはマズいか…ナカジマ陸曹殿、と呼んだ方がいいかな?」

 

「もうっ、分かってて聞いてますね? いつも通りでいいですよ」

 

あらら

ちょっとしたユーモアのつもりだったんだけど、ギンガちゃんは少しだけ頬を膨ませてしまった。

 

「ふふふ、ばれちゃったか。 それで、何か用かな?」

 

「あっ、そうでした。父からの伝言で休憩に入る様にと……そ それでですね。もしよければ、一緒に昼食をとりませんか?」

 

 

この場所に不慣れな僕をわざわざ誘ってくれる辺り、本当にいい子だなあ…

 

 

「ありがとう、ご一緒するよ。 これで最後だから少し待ってね」

 

「はい!! それにしても、お掃除上手なんですね。 ここに来るまでの廊下もピカピカでしたよ」

 

「実は地球では清掃のバイトとか色々としててね。 ビルの窓掃除にレストランの厨房、ああ執事喫茶なんてのもやったなあ」

 

昔母さんに言われたことを実行しているんだ。

 

もしも本当にやりたい仕事がないなら、とにかく多くの種類のバイトをしなさい。と

 

その経験が今この場で役に立っているのだから有り難い。

 

 

「後は、これで、終わり、っと。 よし、お待たせ……ってギンガちゃん?」

 

「怜さんの執事姿………はっ!? すみませんでした、行きましょう」

 

「ふふふ。かしこまりました、お嬢様」

 

「ぁぅ…聞いてたんですか」

 

 

 

□■□■□■□

 

 

 

食堂にて

 

中々に美味しい管理局の食堂で「とりあえず一番安いのを選ぼうか」なんて考えていると、救いの声がかかった。

 

「あ あの…自分の分と一緒に父と妹のを作ってたら、料理が随分と余ってしまいまして…その、怜さんのお弁当も持ってきたんですけど、いかがですか?」

 

 

他の人から嫉妬やらが込もった目で見られるが気にしない。

 

重箱的な弁当には色々なおかずが入っている。

 

卵焼き、ほうれん草のお浸し、小さめの焼き魚など色鮮やかだ。

 

しかも、ご飯の上には肉そぼろが乗っている。

 

完璧じゃないか……!!

 

 

和食系が多いのは疑問だが、俺の好物ばかりだ。

 

「い いただきます」

 

「はい、どうぞ」

 

まずは卵焼きから……

 

丁寧に作られたそれは、ほんのりと出汁の香りがして美味い。

 

「………うまい」

 

「ほんとですか!? よかったあ……」

 

「月並みな褒め言葉だけど、いいお嫁さんになれるね」

 

お浸しも焼き魚も、おかずの全てが丁度いい塩梅だ。

 

クイントさんの料理も美味しかったが、ギンガちゃんも負けてないな…

 

ふむ…

 

「じー…」

 

「あ あの怜さん? 私の顔に何か付いてますか?」

 

「じー……」

 

いつもの凛々しい顔とは違い、わたわたと慌てるギンガちゃん。

こうして見ると、年相応の幼さが見える。

 

料理も上手くて、人を気遣える優しさがある。

これでもう少し………4…いや3歳若(幼)ければドストライクだったかもしれない。

……幼いギンガちゃんか。

 

顔を少し小さくして、目はこんな感じか?となると鼻と口はバランスを考えて…………うん、大体こんな感じだな(妄想中)

 

 

「あ あの…怜さん。 そんなに見つめられると、その、恥ずかしい…///」

 

そして、赤面した顔を少し背けながら上目遣いで……

 

「くっはぁ!!」

 

 

まったく、目の前のギンガちゃんをベースに妄想してるんだから、今そんな可愛い仕草をされるとやばいんですけどー!?

 

妄想内のギンガちゃん(幼女ver)も同じ行動をしたせいで、危うく鼻血を出してしてしまうところだった…

 

 

………そうだ

 

 

「今度ギンガちゃんのアルバムを見せてください」

 

「ええっ!?」





ギンガ「お嫁さん……えへへ」


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