詳しくは活動報告にて。
とりあえず、はやてちゃんに事情を話すことにした。
母に無理矢理ミッドに放り出されたこと。
住むことになった家とナカジマ家が隣だったこと。
中々職が見つからず、飢えかけの僕を採用してくれたこと。
とかとかとか。
「まあ、なんや大変やったんやなあ……」
「うん……(遠い目) あ、もしよかったら部隊を見て行ってもいいかな」
「それくらいは構わへんけど、規則やから一人は案内を付けんとなあ。 誰か暇そうなんは…」
うーん、とはやてちゃんは頭を悩ませる。
なんか悪いな…でもスバルちゃんの様子も見なくちゃいけないし……
……ねえ、はやてちゃん? リィンが両手を挙げて「リィンいけますよー、大丈夫ですよー、はやてちゃーん!!」って言ってるんだから、せめて反応してあげてよ?!
すると、がちゃりと扉が開く音がした
ちなみにリィンはまだ騒いでる。
「失礼します。 はやてちゃん、とりあえず報告書は終わったけどー………え?」
入ってきたのは、なのはちゃんだった。
「あー………久しぶりだね、なのはちゃん」
「にゃ……」
「「「にゃ?」」」
おぉ、みんなの声が揃って……
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃんで、お兄さんがここにいるのー!?」
うわっ、びっくりした
急に叫ぶんだもんなー、勘弁してよ
「(きゅぴーん)おぉ、我ながらナイスアイディア……なのはちゃーん、ちょっと六課の隊舎をお兄さんに案内したげてやー」
「ふぇっ、わ 私はこれから資料整理を……」
「んなもんはグリフィス君にでも任せればええから行き! 君に決めた!!」
某マサラタウン出身トレーナーの様に叫ぶはやてちゃんに二人して追い出された。
リィンがむくれてたし、後で差し入れでもあげるべきだろうか…?
「じ じゃあ案内します、ね……?」
「ああ、うん。 よろしくお願いします」
高町なのはside
ちょっと待って、これってどういう状況!?
なんでお兄さんがここにいるの!?
というか、どうして案内なんかしてるの私!!
で でもでも、ここでいいとこ見せれば……よーし
「まずは、ここがデスクです。フォワード陣もここで書類の作成を行ったりするんですよ」
「へえ……あ、もしかして窓際にあるのが、なのはちゃんの机だったりする?」
「え、そうですけど……どうして分かったんですか?」
「うーん、秘密ー」
「えー」
よし、雰囲気は悪くない。
お兄さんが話し方をいつも通りにしてくれているからだと思う。
いつもニコニコしてて、優しくて、親切でカッコイイ。
やっぱり、私はこの人をまだ好きなんだって思う。
フラれてから約1年が経つけど、この思いが治まることはない。
ううん、むしろ逆に…
「えーっと、なのはちゃん? 次の案内を……というか、そんなに見つめられると流石に恥ずかしい、かな」
「ご ごめんなさ………ッ!?」
今「恥ずかしい」って言ったよね!!
そそそそれって……
「あ あのっ、お兄さ…」
「あっ、なのはさーん」
もう誰っ!!せっかく今から………
「あ、スバルちゃんみっけ。 やっと見つけたよー」
「え……?」
やっと見つけた…?
どういうこと?
お兄さん……まさかスバルに会うためにここへ!?
確かに私よりは年下だけれども!!
「あれ、怜さんじゃないですか!お久しぶりです!!」
「そうだね、もう三ヶ月以上は会ってなかったかな。 隣の子は?」
「あ、私のパートナーのティアナです。 ティア、この人は私の実家のお隣りに越してきた川添怜さん」
しかもスバルの実家のお隣りに住んでるって?!?!
「よろしく、ティアナちゃん。」
「あ、はい。よろしくお願いします。」
「それで怜さんはここで何を?」
「ゲンヤさんから資料の受け渡しを頼まれてね、ついでに見学中。 スバルちゃんは? 昨日が初出動だったって聞いたけど?」
「そうなんですよ。その報告書をようやく纏め終わって、今から食堂へ行こうかと。 そうだ、一緒にお昼ご飯はどうですか?」
「んー、そうだな…なのはちゃんとティアナちゃんが了承したらね」
「私は構いませんけど……なのはさんは?」
「え、ああ。 そうだね、もういい時間だし行きましょうか」
食堂に……やっぱり待って、まだ頭の中が整理出来てないや。
何、お兄さんはスバルの近所に住んでる、ってこと?
そこはいいの、けど…
そんな風に頭の中がグルグルと渦巻く中、まだ私は知らなかった。
食堂にはラスボスがいるってことを…