幻獣戦隊グオウジャー   作:仁。

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少し長くなったかな…


第2話 戦うことの決意

ーーどこかの廃屋。

そこには、先ほどの怪人と一人の謎の青年。

「..............ということだ。」

「..............shit....グオウジャーが揃ってしまったか。」

彼らの会話から見るに、確かに一見人間に見える謎の青年は、敵なのだ。

「..............いえ特に問題はありません。」

「..............そうか?」

「はい…グオウブルー、イエロー、グリーン、ピンクは兎も角、レッドは、今日繋がり持ったばかりににわかです。」

その言葉に謎の青年はククっと笑った。

「..............そうだな。確かに問題なさそうだ。たが」

そこで一つ区切り

「念には念だ一応持っていけ。」

「………ありがとうございます」

球体の形をした透明な結晶を渡された怪人は、その場から消えた。

「..............グオウジャー………全く厄介な敵だ。たが大したことはないな」

そうして謎の青年は不敵に笑った。

 

第2話 戦うことの決意

 

「..............ただいま戻りました。司令官。」

機械風の扉が開き、グオウジャーの5人が入ってくる。その中の一人、興奮しているのかハイテンションな青年がいたが……………もちろん螢のことである。そんな彼を咎めたのはイエローだった。

「こら!ここは仕事場だし、そんなにはしゃがないでよ。うっとしい。」

「あ、はい」

その言葉で大人しくなったが、未だに目線はキョロキョロしている。

 

「戻ったか。…………君がレッドか?」

そう問われた螢は慌てて返事をした。

「は、はい!勇崎螢って言います!!」

その名前を聞いた長官は、驚きつつ自分の名前を言った。

「..............私はここ機動隊の長官であり、司令官を務めている。清水だ。…………螢くん。私のこと覚えているか?」

「え?」

その顔はひどく優しかった。その様子に後ろに待機していた4人はかなり驚いたが、司令官は構わず続ける。

「..............覚えていないのならしょうがない。君はその時まだ小さかったからね。私は君の養父のお世話になってていたんだ。」

その言葉を聞いて、少し考え込むが、すぐにハッとした顔になった。

「もしかしておじさんの家によく来てたおじさん?清水さんって呼ばれてた…?」

最後はあんまり自信がなくなってきたのか声が小さくなっていた。

「ああ。そのおじさんだよ。……大きくなったね。螢くん。」

「あ、はい!清水さん!いええっと司令官?」

「そのまま清水さんで構わないよ。」

そんな様子な二人にブルーが指摘した。

「司令官。話が進みません。」

「説明する前に、君達自己紹介は終えたのか?」

その言葉に5人同時に思い出したようにハッとした。その様子に清水は小さくため息をついた。

「あーえっと、俺の名前は勇崎螢です。さっきレッドになったばかりです。」

「そんなもん知ってるわよ。まさか司令官と知り合いだったなんて…」

ひどく冷たくつっぱねる彼女に、息がつまる。

「う"」

「羨ましいんだよ。君のこと。」

「うるさいわね!新!」

「自己紹介」

青い服を着た青年が話を呈した。

「わかってるわよ。咲曲美鈴。グオウイエローよ。」

「よろしく、咲曲さん!」

「なったばかりの初心者でも甘えは許さないんだから!!」

険悪に返されてしまった。

「…こら美鈴。俺の名前は、蒼滝悠雨。グオウブルーだ。」

「あはい!よろしくお願いします!あ、さっきはありがとうございました!」

「うん、俺はこの中で一応年長者だからもしの時は頼ってくれていいよ」

そう言いながら、螢の肩に手を置いた。

「24歳だからね…僕は緑川新。一応、グオウグリーンだよ。あ、僕は19歳だよ」「私は17歳」「俺は24歳だ。」

新が年齢を言った後につられたのかあとから彼女たちも年齢を言った。

「ほー…俺は19歳です!はい!よろしくお願いします!」

元気な螢の反応におどおどしながらも、笑って頷いた。

「お人見知りの新がねぇ…」

「も、もう仲間、だからっ…」

その二人に会話を構わずお淑やかな雰囲気をさらけ出す彼女は、綺麗なおじきをした。

「私は結良咲。17歳。グオウピンクです。どうぞよろしく頼みますわ」

「はいよろしくお願いします!」

これで全員の自己紹介を終わらせ、また最初の時と同じように司令官と向き合う感じで並んだ。

「…さて螢くん。ここからは私情はなしだ。我々の使命、君のその力や存在を教えよう。」

 

螢は頷いた

 

「まずここの組織は、グールド、先ほど街を襲っていた怪人はわかるね?…ふむその怪人の名前は、グールドと言う。我々の使命は、グールドの破壊行為及びエネルギー吸収、人間界侵攻行為を阻止することだ。」

「……まるで正義の味方(ヒーロー)ですね」

「ちょっとそんな生ぬるいことじゃないのよ!」

その言葉に後ろに待機していた美鈴が声を上げた。それを司令官がだまって制した。

「構わないよ。君は変わらないね。その夢は変わっていないかい?」

 

「……。夢は諦めました。」

「!……そうか。それはなぜかな?……ああ…言いたくないのなら言わなくても構わないよ。」

「自分には重すぎたので……それに正義の味方なろうとしたらもう正義の味方失格だと思ったので」

その答えに満足したのか、少し微笑んでから

 

「…そうか君らしい答えだ。さて話が逸れたが、グールドの狙いは人間のエネルギーであり、この世界の侵略。とわかっている。なぜ彼らがエネルギーを奪うかわかるか?」

「…………いえ」

螢が顔を横に振る。

「…………。皮肉にも生きるためらしい。それらがなければ生きられない体、だそうだ。」

「…!!そ、そうなんですか!?」

驚く彼に司令官は深く頷いた。

「彼らは異界、というところからそれらを狙い、侵略を繰り返すだろう。……というのは、まだ活発ではないのだから、まだ確信を持てていないからだ。」

「…ほぉーその慎重さは変わってませんね。」

「む?そうか?……ともかく、もう一つ君たちの正体だが、もちろん後ろの彼らははすでに既知のことだが、よくわかっていない。"彼ら"と対抗できる力と思っていい………」

螢は静かに聴いている。

「そして一番いいずらいことであり、君に取っても辛いことだが、それでも聞くか?」

その言葉に驚き少し固まるが落ち着きを取り戻して、大丈夫だと続きを呈した。

「……。そうか、君たちも同じような体なのだ。」

「それはどういう……?」

司令官は一つ頷いてたから話を続ける。

 

「君たちもまた、エネルギーをとらないと生きていけないからだ。…………。グールドと同じようにね。一つ違うのは、人間ではなく、グールドの、だが」

 

その言葉にしばらく目を開き、固まり一言も発せずにいた。

「………。そう、だったんですか………。」

「君には申し訳ないと思っているし、君が戸惑うのもわかる。だけどそれでも君には「質問いいですか?」………構わない。」

言葉の途中に遮ったというのに司令官は気にしなかった。

「エネルギーを奪われた人は……人はどうなるんですか?」

「奪われた人間は……

その質問に一つ間をとってから答えた。

 

 

 

………皆死ぬ」

 

また

"微力ならまだ助かるが、大幅にとられてしまったら、期待はできない。"

と捕捉をつけたが、

「……………。そんなの人の死に方じゃない………」

それを聞いた螢は、かなり小さな声でそう呟いた

「…………ばっかじゃないの……」

その後ろでそんな声が聞こえた。

「そして私も君に聞こう」

真剣な顔で、そう言い切った司令官の顔を見つめる。小さく頷いた。

 

「……それでも君は戦ってくれるか?我々は君たちに頼ることしかできない。ーーーー戦ってくれるか?」

その瞳は確かな決意ようなものがあって、螢は口を開いた

「……………わかっ」

 

 

ーーと、そんな時

 

サイレンが大きく鳴った。

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

「…司令官!k−13!先ほどの場所と同じところです!」

 

「そうか……螢くん…」

その報告を聞き、それから螢を見た。そしてまた螢も見つめていた。

「……それが俺のできることなら……行きます!!」

それを聞いた司令官はどこか安心した顔で深く頭を下げた。そして

「5人揃っては初めてだな。ーーグオウジャー!出陣!」

 

「「「「「了解!!!」」」」」

 

 

「…さぁくるがいい!グオウジャー!」

そう叫ぶのは、先ほどの撤退した怪人…グールドたった。先ほどと違うのは、皆同じ姿をした怪人…説明によれば、それはグールといい、グールド等の手下だという。

「大丈夫かな…訓練とは違うよね…?」

「大丈夫。この時のための訓練だったからな」

「…行くぞ!!」

「わかってるわよ!!螢!」

「お前がリーダーなんだ。しっかりやれよ!」

「わかってる!よし!レフト!」

「「「「レフト!」」」」

 

《グオウ!ザ!チェンジ!!》

 

《レッド!》

《イエロー!》

《ブルー!》

《グリーン!」

《ピンク!》

 

そして皆それぞれの色の光に包まれ、最後にはゴーグルをセットして変身を完了させた。さらに、螢も皆もそれぞれの名前を

 

「グオウレッド!」

「グオウイエロー!」

「グオウブルー!」

「グオウグリーン!」

「グオウピンク!」

「幻獣戦隊!グオウジャー!」

 

そして皆声を揃えて同じ言葉を唱えた。

 

「「「「「すべては生きるべき者のため!悪しき者は……」」」」」

 

 

最後に勢いよく

 

「「「「「喰う!」」」」」

 

それぞれ5人はそれぞれ一斉に構えた。それに対しグールドは、吠える

「喰う前に俺が貴様等を潰す!」

そう言って、まっすぐにグオウジャーの方に突っ込んでいく。狙いはレッド。

「俺んとこ!?」

と驚きつつも、タブレットをいじり、剣をグオウソードを出す。

そして切りつける。

「ぐっ」

グールドにとってう不本意な攻撃であったのか勢いが衰える。グールを倒しつつ彼らの近くにいたイエローが攻撃するがグールドは戸惑いはするも、レッドの向かっていく。

ブルーがやっても反応は同じだった。

 

「!?何よ!?私たちは眼中にないってわけ!?」

「…………妙だな…」

 

「はぁ!!おりゃとりゃあ!!」

ブルーが頭をひねる。その間もグールドの攻撃を避けつつ攻撃するレッド。

「あ!ぐあっ!?うあ!?うわぁ!?」

が攻撃が当たり最後は勢いよく転がっていった。

「螢!?」

イエローの美鈴が叫ぶ。

「ぐっ……いてて……何あいつ俺ばっかり狙いやがって。」

 

「ふははははっ初心者は潰した方が早い!」

 

「!!…そういうことかっ…!」

戦いつつ考え事にふけっていたブルーが声を上げる。その声にグリーンが反応する。

「なんかわかったの?」

「俺たちはまだ結成したばっかだ。いままで訓練ばっかだっただろ?」

 

《グオウ・next・バスター!》

後ろでそんな音声が聞こえたかと思えば、数人いたグールは普段の銃撃よりもエネルギーを込めた攻撃。大技によって数人いたグールは壊滅していた。それを行ったのは、ピンク。

「…そういう事なのね…理解したわ……」

「ちょっとどういう事!?」

イエローが叫ぶ。攻撃しながら、

 

「俺たちの中で一番戦闘経験が薄いのは、レッドだ。という事だ。だから真っ先に狙われている。まぁ俺たちも特訓だけで実戦経験はないけどね…」

「あーそういう事…」

と納得して、爪のように鋭い指で斬りつけ最後のグールは爆散した。

 

「あーもうバカにしやがって!!」

《グオウ・next・スラッシュ!》

そう音声がしたと思えば、エネルギーを纏った剣でグールドを斬りつけるその反動でレッドとの距離が一気に離れた。

 

「螢もう一回だ。出せるか?」

いつの間にか隣に来たブルーに息継ぎをしながらも、元気よく答えた。

「当然!」

「…よし!」

そう言ったブルーはほか3人に目線を送る。

 

イエロー・グリーン・ピンクが片方膝をたてそしてグオウバスターを構えた。そしてまたあの音声がなる。

そしてその後ろからグオウソードを構えた。レッド・ブルーからまた音声が流れた。

 

「…ぐぅう!?なんとかせねば」

グールドが焦る。

《グオウ・next・バスター!》

「「「っはぁ!!」」」

 

《グオウ・next・スラッシュ!》

 

3人のバスターからたくさんのエネルギーを込めた攻撃が発射され、

「「うおぉおおおお!!」」

ソードを構え的に向かって走り出す。

 

3個のエネルギー対と斬撃が直撃する前に、己を繋げた主から貰った結晶を落とした。

 

それを見守る謎の青年と

 

 

 

グオウジャーの攻撃は見事直撃し、爆散した。

「これだけだと思う……なっ…ぐわぁあああああ」

 

爆発の音に紛れて何かが割れる音がした。

 

『聞こえますか?皆さん!!』

それを見届けた彼らに耳に焦った声が届いた。

「どうしたんですか!?宮本さん!?」

それにブルーが返す。

 

『K−13、皆さんの近くの上空のて莫大なエネルギーを感知しました!何かが来ますっ!』

 

「何が来るんだ!?」

「知らないわよっ」

 

「落ち着くんだ二人共…なんだあいつ…?」

その報告に焦る二人を落ち着かせながらも、自分たちを見つめる青年が居た。姿はかなり目立つというか珍しい服装をしており、神父みたいな布を肩からかけており、首にはふわふわを巻いていた。

 

「一般人…?」

「なわけないでしょ!だとしたらここにいる事がおかしいじゃない!」

 

「!!」

 

 

と言い合いをしていたら突然剣撃が飛んできた彼らにそれを受け止めたのは、レッドであり、発生源は目の前にいる青年。

その事で、5人は警戒態勢をとった。

 

「NO、NO。落ち着いてくれないか。今回は戦うつもりはないさ。グオウ

レッド

イエロー

ブルー

グリーン

ピンク。

親愛なるグオウジャー。

ただ俺は挨拶に来ただけさ。

これから長い付き合いのなるだろうからね」

 

「なんなんだよお前!!」

 

手の仕草を加えながら、話す彼に警戒態勢はとかない。 たった今5人は同じ事を考えていた。

……………確実に

 

"こいつは、俺たち(人間)の敵だ"

 

「嗚呼、自己紹介を忘れてたよ。shit…教えてくれてありがとう。グオウレッド?」

「……ケッ」

そっぽに向くレッドにくつくつと笑う青年。

「俺の名前は、ジク。以後お見知りおきを……おっと、俺に構ってる暇があるのかな?」

 

攻撃を仕掛けたブルーを避けながら言った。

「何?」

「そろそろくるぜ?……デカグゾードがね?」

 

『皆さん!グールドと似てますけどグールドとは違う生命体の反応があります!』

 

「……え?」

 

『…3秒前!…3…2…1!来ます!』

 

耳に聞こえるオペレーターのカウントダウンが終わるの同時に、少し離れた場所の空に黒い渦が現れてその中から、先ほどのグールドと似ただけど、その姿は数倍にもでかかった。

 

「See you. グオウジャー。また会おう。」

 

「…!まっ…逃げられた…」

「……ああ、そうだな。だけど、今はあいつをなんとかしなきゃな。」

「そうですわね…」

「あわあわ!?!?こんなの訓練にはなかったよーーー!!?」

「あんたは落ち着きなさい!!新!!」

「放っといていたら…みんな死んでしまう…」

最後に呟いた螢の脳裏には10年前のあの大地震が自分だけが生き残ったあの光景が脳裏に浮かび、顔を険しくさせた。

それはほかの彼女たちも同じようで(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

少ししたらみんな不思議な感覚に陥った。

 

今から何をすべきかなぜか理解した。

 

「………皆……わかった?」

そんな声に全員が頷いた。

 

皆一斉に口笛を吹いた。

 

「こい!」

「来てよ!」

「来てくれ!」

「来て!」

「来てください!」

その呼び声に答えた5匹の幻獣。

 

そして、それぞれに飛び乗った。

「幻獣合体!」

「「「「「グレンオウ!!」」

 

そこに巨大ロボットが現れた。

 

「まじかかっけぇ…」

そう感嘆の声に

「そんな情けない声を出している暇はないでしょ!……確かにすごいけど…」

「なんだよそれ!?」

「ははは…行くよ!二人とも!」

 

「「「「「はぁ!おりゃ!」」」」

手に持った剣を振り下ろす。

それは見事に直撃し、デカグゾードは一歩、三歩と後ろに下がり倒れた。すぐに態勢を立ち直ったが

追撃しようとするグレンオウに攻撃が入った彼らに

 

「うわぁ!?…せいっ!!!」

レッドが気合い込めた声と共に攻撃するそれを二、三発加える。

「グアッがぁあ!!ぐぅうう…!?」

「よしとどめだ!!」

「「「「了解!!」」」」

 

《グオウ・グレンオウ・next・フィニッシュスラッシュ!!!》

 

「「「「「うおぉおおおおおおおお!!!!」」」」

手に持っている剣から莫大なエネルギーを纏った斬撃を飛ばし、それをもろに食らったデカグゾードは爆散した。

 

「……!か、勝ったのか…?」

「そうよ勝ったのよ!!」

「………なんとかなった。よかった。」

「ねぇやったよ!!僕たち勝ったんだ」

「 ええ!勝ったわ!!」

それを見届けた彼らは、達成感に包まれていた。

 

 

 

 

To be continued

 

 

 




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