落第騎士と剣術指南役の英雄譚 ~更新凍結~ 作:リュオネイル
はい、今回はコメントにあったアドバイスを受けて
【名前】←これ、なくしました。
今回は試験的にやっていますので、読者の皆様の感想、是非聞かせてください!お願いします!
それでは、どうぞ!
「いや、ちょっとまって。なに?大負けに負けてもハラキリなの!?」
「それはまぁ、姫であるアタシにあんな粗相をしでかしたわけだし死刑は当然でしょ?本来なら丸太に縛り付けて国民全員で一発ずつ石打ちにするところを、本当に特別だからね?」
「いや待て、それはもう処刑ってよりユッケ作ってるよな?」
「ねぇねぇ、ハラキリってな~に~?」
「名誉死にしてあげるだけでも出血大サービスよ」
「出血するの僕なんだけど!?」
「ね~ね~、ハラキリってな~に~?」
「ははは。黒鉄、なかなか上手いことを言うな」
「いや、笑ってねぇで新宮寺理事長も教育者なら、今まさに起ころうとしている校内殺人を止めろよ。普通」
「三日月、考えてもみろ。黒鉄の命一つで日本とヴァーミリオン皇国の恒久的な平和が買えるんだ。安い買い物だとは思わないか?」
「人の命差し出しておいて安い買い物って言いぐさはないよねッ!?」
これは一輝にとっては理不尽極まりないな。仕方ない、助け船を出すか。
「なぁヴァーミリオンの。もう少し他の解決法方はないのか?例えば一日頼み事を聞くとか」
「む、何が不服なのよ。日本男子にとってハラキリは名誉なんでしょう?」
「どこの時代の認識だよ、アンタ」
外国からの日本のイメージってこういうのばっかか?
「ねぇ、ハラキリって何なの?」
ベオークがステラの上着の袖を引っ張りながら聞いてきた。そういえばさっきからなんかベオークがやたらと聞いてきたが、ハラキリを知らなかったのか。
「あらベオーク、ハラキリを知らなかったの?なら、アタシが直々n「いや、それには及ばない」な、なんですって!?」
ベオークが知らないのに気付いたステラは、己の豊満な胸を張りながら教えようとしたが、俺が一言言って止めさせた。
「ハラキリの説明については、こちらの一輝先生が教えてくれる」
俺のいきなりの指名に驚く一輝。
「え?ぼ、僕?」
「あぁ。一輝、ちょっと耳貸せ」
「え?う、うん……」
一輝が俺のところに顔を寄せて、俺は一輝に『あること』を伝える。
「………えっ!?そ、それ、本当に大丈夫なの!?」
「安心しろ、仮にピンチになったとしても俺が見込んだお前なら、越えられるさ」
「い、いやでも………う~ん……」
「それじゃ、アルタリスに教えておいてくれよ」
「え!?あ、ちょっと!?」
一輝のうろたえる声など気にも止めず、ステラと対峙する。
「アルタリスの。今からあそこにいる一輝にハラキリについて教えてくれるってよ」
「本当にッ!?うわぁーい!」
俺が親指で後ろにいる一輝に指を指して言うと、案の定、ベオークは喜んで一輝のところに行き、ステラが追いかけようとするが、俺がステラの前に行くことでそれを防ぐ。
「あ!ベオーク!ちょっt「おっと待ちな、ヴァーミリオンの」ッ!またアンタ!?どきなさい!」
「そういうわけにもいかねぇ。一輝はこれから大事な用があるんだ。その前に死んでもらっちゃあ困るんだよ」
「なによ!さっきアイツは煮るなり焼くなり好きにしろって言ったじゃないの!男なら自分の言った言葉には責任を持ちなさいよッ!」
「その事に関しては俺も同意見だ。しかしな、あれは日本独特の言い回しとかの意味であって、決してホントに煮て焼かれるなんて普通は思わんだろう?」
「言い訳ばかりだな。男としてのケジメ、とやらは何だったのか」
うるせぇ、そんなものより
「ともかく、だ。たかが下着姿を見たくらいで命まで払われてたまるかよ」
「た、たかがですって!?し、ししし信じられない!信じられないわこの男ッ!!嫁入り前の姫の肌を汚した男を庇っておいてなんて言いぐさなのッ!?お父様にも見せたことないのに!!」
そりゃあ実の父親に裸体を見せるやつなんて普通はいねぇだろ。いたとすりゃ、そいつは恥も外見も知らねぇ子供か、只の変態だな。
俺の言葉によってステラの瞳に怒りの炎が灯る。………いや、燃えてるのは瞳だけじゃねぇ。ステラの周りの大気が、ひりつくような熱を帯びて、燐光を散らし始めていた。
「これは…………ッ!?猛君、危ないッ!」
「あれれ~?どうしてステラちゃん、怒っているの?」
どうやらハラキリについて教え終わった一輝と初めての初めての発見に喜んでいたベオークが、初めてこの理事長室に起きている異変に気づき、一輝はいつかの新聞に書いていた記事の内容を思いだし、猛に警告を呼びかける。ベオークは、ステラがなぜ怒っていることに小首をかしげるばかりだった。
「もう許せない!
ステラがそう叫んだ瞬間、理事長室を熱を帯びた極光が照らし、ステラの両手に炎を纏う大剣が顕現した。
それが、ステラという伐刀者の魂を具現化させた固有霊装。
この世には『聖剣』『魔弓』『呪具』『宝具』────人によって様々な形態をとって伝説や伝承に語られるいわば、『魔法の杖』だ。
伐刀者はこの固有霊装を用いることで、己の異能───
「覚悟しなさい…………!この世から塵一つ残さず蒸発させてやるわ…………ッ!」
ステラが炎の大剣を構えるその姿───まさに地の底に住まう鬼のようだった。
「おいおい……マジかよ」
「問答無用ッ!!」
降り下ろされる炎剣。それに対し、俺は咄嗟に防御を行った。
「唸れ!───《
雪のように白い刀身に白い柄の日本刀。そして、それとは正反対の色の刀身が少し短い日本刀。
Fランク騎士、三日月猛の固有霊装《黒龍》を用い、ステラの打ち下ろしを防ぐ。しかし───。
「浅はかな抵抗ねッ!」
「何?ッ!?熱っ!?」
直撃は防いだ筈…………ッ!なのに何故!?
「熱くて当然!アタシの伐刀絶技《
「な、なんつーデタラメな力だ………ッ!」
ステラ・ヴァーミリオンとベオーク・アルタリスはAランクの化け物だとは聞いてはいたが………これは、想像以上じゃねぇか!?
そう考えた俺は歯がみし、ステラの至近に留まることを嫌い、目一杯距離を取る。しかし、
「ふ、ふふふ………バカな男。この狭い部屋で逃げ切れるわけないじゃない。………すぐにアンタを消し炭にして、その次にあの変態も消し炭にして、嫁入り前の肌を汚されたアタシの汚点をこの世から抹消してやるわ!」
ステラの言う通り、俺はすぐに壁際に追い込まれ、窮地に立たされた。対してステラは口角を大きく上げ、その姿は悪魔というのが当てはまるだろうか。
「おいおい、汚したっていうのは少し人聞きが悪くないか?一輝、お前何かしたのか?」
「いや、何もしてないよ!?」
「うそ!アタシの裸を、い、いいい、いやらしい目でじーっと見てたくせにっ!」
「………………」
「ちょっ!?猛君!そんな目で見ないでよ!確かに見たけど、でもあれは───あ、あれはその………スケベなことを考えていた訳じゃないんだって!ただ、そのなんというか、───あ、あんまりにもステラさんが綺麗だったものだから見とれちゃったんだッ!」
「ふぇッ!?」
一輝がそう言った途端、怒りで沸騰していたステラのが一層真っ赤になった。
あぁ、余計に怒らせたか………こうなったら、『アレ』を使うしかねぇな。正直Aランクの攻撃力だと一発一発が重い。故に、あまり攻撃を当たらないように心掛けんとな………。
そう考えた俺だが、現状は予想とは逆の方だった。
「な、なななにをい、言っているのよバカ!み、未婚の女性に軽々しく、き、綺麗だなんて………っ。こ、これだからデリカシーのない庶民は………ッ!」
とたんに《妃竜の罪剣》に宿った炎が勢いを失い、チロチロとしたとろ火になったのだ。
ステラ自身もさっきの剣幕はどこへやら、居心地が悪そうに視線をさまよわせモジモジし始める。よく見れば先ほどまでつり上がっていた眉毛も、ヘナっと力を失って下がり気味になり、瞳も戸惑うように潤んでいた。
まさか………照れているのか?
「あぁ~ステラちゃん、昔からそんなことあまり言われたことなかったからねぇ~」
「え?そうなの?僕はてっきりステラさんくらい綺麗なら僕から言われても慣れてると思ったけど……」
「ん~……ほら、ステラちゃんは~あんな性格だから、家族もあまり接しにくかったんだよ~」
そう言ってベオークはいまだにモジモジしているステラに歩み寄り、ステラの頭を撫でる。
「ほら~ステラちゃん~シャキッとしてよぉ~」
「うぅ………っ、だってベオーク、急に男から可愛いなんて言われたら………顔が熱くなっちゃって………」
「うん、うん。分かるよ~」
「………なんだ、あれ?」
「さ、さぁ………僕にもさっぱり……」
一輝の『綺麗』の一言ですっかり状況が変わってしまい、流れが追い付いていない俺達。
「で、でもこれってチャンスじゃない?」
確かに、今のステラなら、説得するには十分だ。よし、そうと決まったら早速行動を……。そう思って動こうとしたその時だった。
「でもでも~、ステラちゃんはいいな~」
「どうしてよ?ベオークはいつも家族から言われているから慣れてるはずでしょ?それだったら……」
「違うよぉ~、私が言いたいのは~………
私も下着姿見られたのに、あの人は綺麗とか言ってくれないんだよ~」
「「「……………………………」」」
沈黙。理事長室に、重苦しい空気が体に感じる。
き、気まずい………ッ!
「あぁ、そういえば三日月もアルタリスの下着姿を見たんだったな」
こんなときに余計なことを言うんじゃねぇよ新宮寺理事長ぉぉぉ!!!?
「……………………」
「ハッ!?」
う、後ろから物凄い殺気が………ッ!?
「ちょっ、まっ、待ってくれ!大体元はといえばお前さんらが勝手に俺達の寮部屋にいたのが今回の原因だろう!?」
「何をワケのわからないことを言っているのよ!アタシ達の部屋に入ってきたのはアンタたちの方でしょッ!」
「私たちは~、ちゃあんと理事長先生から貰った鍵であのお部屋に入ったんだよぉ~。だから、間違えるはずがないんだけど~?」
「「…………え?」」
おいちょっと待て。今なんつった?
『理事長先生から貰った鍵で部屋に入った』………そう言ったよな?
「………どういうことだ?新宮寺理事長?」
「く、くくく…………」
「……………り、理事長先生?」
俺達四人が揃って視線を向けると、新宮寺理事長は何やら堪えかねたようにくつくつ笑い、
「ふふ、いやいやすまない。なにやら面白いことになっていたのでつい意地悪をしてしまった。いやなに、どういうこともなにも、そういうことさ。破軍学園の寮が二人一室なのは黒鉄も三日月も知っているだろう。つまり、黒鉄もヴァーミリオンも、そして三日月もアルタリスも、どちらも部屋を間違えてなんかいない。簡単な話………君たちは
したり顔で、トンデモナイコトを口走った。
「「「「は、はぁぁぁぁぁあ(えぇぇぇぇぇえええ)!?!?」」」」
…………長いわッ!!
いやまぁ自分がこんなに長くしちゃったんですがね。だって、次こそは戦闘シーン書きたかったんだもん…………。
次回こそ!次回こそは!戦闘シーンを書きたいと思っています!
………まぁこんな無計画な自分ですが、よろしくお願いします!
では、また次回~!( ゚∀゚)ノシ