アカメが斬る! 〜機神を纏うもの〜   作:ライキ

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かなり悩みました。悩みに悩みに悩み抜きました‼︎
それではどうぞ‼︎


第3話 真の始まり

あれから4日が経った。俺は毎日朝から晩まで帝都内の探索を行なった。毎回違う場所に行き、そこで帝国のことに関して聞いて回り、困っている人を見つけると手を貸す。こんな生活を続けていた。所持金は半分程度まで減った。そろそろなにか金稼ぐ手段も見つけないとな……

サヨの花屋の前を偶に通るが、彼女が働き出して、段々客が増えてきたように思う。サヨ目的の客も多いだろう。

サヨとは夕飯を共にするだけになった。朝は早くに出てしまうからだ。昨日の夕飯の時に店の話を聞くと、人が増えてきていてお婆ちゃんも喜んでる‼︎と、嬉しそうに俺に話していた。

昼頃になり、街の大通りは仕事の昼休憩などで出てくる人で、かなりの人口密度になっていた。俺は近くの飲食店に入り、昼食を取りながら人混みが収まるのを待ち、収まると店を出て、次の目的地である帝都入り口付近の商店街に歩みを進めた。

今までは宮殿周辺の繁華街の探索を行なっていたが、もう大方回りきってしまった。なので今回からは宮殿から離れた場所の探索をしようと思い、先ずは帝都入り口付近から始めようと考えた。

30分ほど歩くと帝都の入り口が見えてくる。門の入り口に、は歳はサヨと同じくらいの、茶髪の少年が目を輝かせながら立っている。

 

「はー!すげーっここが帝都か!こりゃ出世すれば村ごと買えるな、さっそく兵舎に行かねーと!」

 

茶髪の少年は辺りを見回しながら兵舎のある方向に一直線に歩き出した。……あいつ、見覚えがあるような……

そういったことを考えながら帝都入り口近くの商店街の探索をし、それを終えると宿の近くにある飲食店に行き、中で待っているサヨと合流し、夕食を一緒に食べると、そのまま宿に戻りベッドに入った。

今日の収穫はほぼ0だったな……にしてもあの少年……ダメだ、思い出せない……だが俺が見覚えがあるということは原作の登場人物だということだ。だが誰だ?思い出せん……

そう考えていると、俺はいつの間にか眠りについていた。

 

 

 

少年side

「もういいや、今日は野宿。どこだって寝られるぜィ。」

 

本当ならどっかの宿に泊まれてたはずなんだけどな…

俺は帝都に到着後すぐに兵舎に向かい、俺の腕を見てもらって隊長クラス辺りから士官させてもらおうと思ったのだが、どうやら不況で希望者が殺到してるらしく、いちいち見てられないと言われ、兵舎から追い出されてしまった。

これだけでも不幸なのだが、その後すぐに胸のデカイ歳上の女性に出会い、その女性は軍に知り合いがいるらしく、飯を奢るのと軍の知り合いに渡すための金を用意すれば隊長クラスから士官させてくれると言ってきた。俺はその言葉を信じ、近くの酒場で飯を奢り、村のみんながかき集めてくれた金と帝都に来る途中で危険種を狩った時の報酬のほとんどを渡してしまった。女性は金を軍の知り合いに渡しに行くから待っててと言い、店を出ていった。それから10時間ほど待ったが一向に女性は戻ってくることはなく、遂に閉店時間になってしまった。後々酒場の店主に言われたが、俺は詐欺にあったようだ。訴えようにも渡す俺が悪いらしい……

クソッ村にこんな嘘吐くやついねェぞ‼︎

残った金は飯代で消えてしまった……

そうなって今に至る。サヨとイエヤスどうしてんだろ、もう帝都に着いてんのかな……

 

「止めて!」

 

近くで少女の声が聞こえ、その声と同時に近くで馬車が止まった。」

 

「泊まるアテがないのかなあの人……気の毒に……」

「またですかお嬢様。」

「仕方ないでしょ、性分なんだから。」

 

なにやら貴族の少女とその護衛らしき人が話している。内容的に俺を哀れんでるのか……こんなの無視無視。

……ん?こっちに少女が走って来ている。

 

「地方から来たんですか?」

「あ……?ああ……」

「もし泊まるアテがないんだったら、私の家へ来ない?」

 

……なんだこいつ?もしかして泊めた後に宿泊代とか言って宿泊代とか請求してくるんじゃねえよな?

 

「俺、金持ってないぞ。」

「持ってたらこんな所で寝ないわね。」

 

少女はクスっと笑っている。

 

「アリアお嬢様はお前の様な奴を放っておけないんだ!」

「お言葉に甘えておけよ。」

 

護衛の人達もこう言ってる。これなら…

 

「どうする?」

「……まあ、野宿するよりゃマシだけどよ……」

「それじゃあ決まりね♡貴方名前は?」

「……タツミ」

「タツミね!私はアリア!よろしくね♡」

 

俺はアリアに手を引かれ馬車に乗り、家……というか屋敷に着いた。にしてもでかいな……部屋とかどれくらいあるんだろう……

俺は屋敷に入ると、この屋敷の主人がいる部屋まで連れていかれた。その部屋にはかなり強いであろう屈強な男2人が壁を背にして立ち、テーブルには気の良さそうな夫婦が座っていた。

帝都にもいるんだな……こんなに優しい人達が‼︎

 

「ひろって頂きありがとうございます‼︎」

「いいよいいよ♡遠慮無く泊まってって。」

「ハイ‼︎」

「人助けをすればいずれ私達にも幸せが帰ってくるものね。」

「お母さん!アリアはそんなつもりじゃないよ‼︎」

「冗談よ冗談♡」

 

この家族、本当に仲が良さそうないい家族だな……あ、そうだった

 

「あの、ついでに一つお願いしたいことがあるんですが……」

「「「?」」」

 

俺は軍で出世して村を救うために地方から仲間と3人で来たこと、来る途中で夜盗に襲われて仲間の2人と逸れてしまったことを伝えた。

 

「よかろう!軍の知り合いに口添えをしておこう。あとその2人の捜索もな!」

「!ありがとうございます!」

「アリアの勘って当たるんだけどね、きっと近い内に2人共会えると思うよ。」

「アリアさん……」

「よし……じゃあこの辺にしておくか……」

 

本当にいい人達に出会えた。泊めてもらえるだけでもありがたいのに、さらにサヨとイエヤスの捜索と軍に士官させてもらえるかもしれないなんて……

 

「あの……ここにいる間俺に手伝えることってありませんか?」

「あっじゃあアリアの護衛してよ、他の人と一緒に!」

「それはいい、ガウリ君、頼んだよ!」

 

この人が隊長か……明日から俺の上司になる人か、仲良くしておかないとな。

 

「よろしくお願いします!」

「…ああ。」

 

表情一つ変えない……仲良くできるかな……

 

「今日は何から何までありがとうございました!」

「助け合いよ、貴方も誰かに良いことをしてね!」

「ハイッ‼︎」

 

そこで俺は部屋を出て、3階の客室に連れて行かれた。俺は部屋に入るとすぐにベッドに潜った。

ついてる。最後はいい人達に助けられたな。後はサヨとイエヤスだな。2人共無事に着いてるといいんだけど……

そういうことを考えていると俺はいつの間にか寝ていた。

 

 

 

「次はあの店に行くわよ‼︎」

「お待ちくださいお嬢様‼︎」

 

俺は朝起きるとすぐに朝食をとり、アリアさんと護衛の3人と一緒に買い物に出た。それにしても凄い買い物の量だな……

 

「次は俺たちが留守番のようだな。」

「お嬢様の買い物って凄いんですね……もうなんか量が面白くなってますよ。」

「お嬢様に限らず女ってのは皆あんな感じだ。」

 

帝都の女性って凄え……

 

「それより上を見てみろ。」

「え?」

 

上を見上げるとそこら辺の建物の3倍くらい高い建物が目に入った。

 

「あれが帝都の中心、宮殿だ。」

「でっけえ……‼︎あれが国の動かす皇帝様のいる所ですか⁉︎」

 

ガウリさんは周りの目を気にしながら俺に顔を近づけた。

 

「少し違う、皇帝はいるが今は子供だ。その皇帝を影で動かす大臣こそがこの国を腐らせる元凶だ。」

「⁉︎そr」ボフッ

 

俺はガウリさんに口を塞がれた。

 

「おっと変な声を出すなよ?聞かれれば打ち首だ。」

「……じゃあ俺の村が重税で苦しんでいるのも……」

「帝都の常識だ。」

 

許せねえ……そんな奴らのために俺の村は……

 

「他にもあんな連中もいるぞ。」

 

ガウリさんは俺たちの丁度真後ろを指差した。そこには四枚の顔の絵が描かれていた。

 

「……ナイトレイド?」

「帝都を震え上がらせている殺し屋集団だ。名前の通り標的に夜襲を仕掛けて来やがる。帝都の重役達や富裕層の人間が主に狙われている。一応覚悟しとけよ。」

「ハイ!」

 

富裕層の家……ここの人達も標的に含まれるのか……

 

「あと……とりあえずアレ、なんとかしてこい。」

 

ガウリさんが指差す先には、鼻歌を歌いながらこちらに向かって歩いてくるアリアさんと、その背後で護衛が2人がかりでヨロヨロしながらかなりでかい荷物を運んでいた。……え?

 

「なんの修行ですか‼︎」

 

こうしてお嬢様との愉快な買い物は日が暮れるまで続いた。

その後は屋敷に戻り、夕飯を食べて護衛の人やアリアさんと会話した後、俺は自室に戻り寝た。

 

 

 

 

寝付いてからかなり時間が経った。

俺は今まで感じたことがないような鋭い殺気を感じ、俺は飛び起きた。

そして俺はガウリさんに聞いた話を思い出す。まさか……!

俺は部屋を飛び出し、窓の外を見た。そこには紅い満月が夜空で光り、その光によって5人の男女が浮かんで……いや、張られている何本もの糸の上に立っている姿が映し出されていた。

 

殺し屋集団(ナイトレイド)‼︎」

 

下を見ると護衛の何人かがあわてた表情で外に出ているのが見えた。

俺は加勢するべきか……護衛に行くか⁉︎

 

それは一瞬の出来事だった。

外に出て来た護衛達は、二人は刀で斬り殺され、一人は槍で貫かれ、それを見て逃げ出そうとした最後の一人は後ろから頭を銃で撃ち抜かれた。

 

ーーせめてーーアリアさんを守らないと‼︎

俺は屋敷の裏口に走った。一階に降りると、婦人が身体を横に両断されて殺されていた。

 

「クソッ‼︎」

 

頼む‼︎生きててくれ‼︎

 

俺は離れに向かって走った。少し走ると、2人の人影が見えた。1人は護衛の人、もう1人はアリアさんだ‼︎

 

「見つけた!アリアさん‼︎」

 

アリアさんと護衛の人は不安そうな顔で振り向く。

 

「タツミ‼︎」

「丁度良いところに来た、俺たちは倉庫に逃げて警備兵が来るのを待つ!その間敵を喰い止めてくれ‼︎」

「いいっ‼︎?」

 

俺があの化け物連中を⁉︎無茶言うな‼︎

 

ドッ

 

「あっ」

 

そこには黒髪ロングの少女が刀を抜刀している状態で降って来た。

 

「クソッこうなったらやるしかねえ!」

 

俺は剣を抜刀する……が……

 

「……標的ではない。」

 

猛スピードで走って来た少女はそのまま飛び上がり、俺の肩に足をかけ、俺を飛び越えていった。

 

 

「クソッ」

 

背後で護衛の人の声がする。

護衛の人は機関銃を打ち続けるが、少女の動きはかなり速く、全く当たらない。少女は避けながらも護衛に接近し……

 

「標的……葬る。」

 

懐に入ると同時に上半身を下半身から切り離した。

 

「ヒイッ」

 

アリアさんは悲鳴と同時に腰を抜かしてしまい、座り込んでしまう。黒髪の少女は静かに刀を振りかぶる。

 

俺が守らなきゃ‼︎

 

「待ちやがれ‼︎」

 

俺は間一髪で少女とアリアさんの間に入り、斬りつけるが、少女は全く動じることもなく俺の剣を避けてしまう。クソッ

 

「お前は標的ではない……斬る必要はない。」

「でもこの娘は斬るんだろ⁉︎」

 

アリアさんは目に涙を浮かべている。

 

「うん」

「うん‼︎?」

 

なぜこんな躊躇なく頷ける⁉︎狂ってやがる……‼︎

 

「邪魔すると斬るが?」

「だからって逃げられるか‼︎」

「そうか……」

 

「では葬る」

 

その一言と同時に悪寒が身体を走る、凄い殺気だ……

少なくとも……今の俺に勝てる相手じゃない……

けど……そんなこと気にしてられない‼︎

女の子1人救えない奴が

 

村を救える訳がない‼︎

 

俺と少女は一気に駆け出し、間合いを詰める。間合いに入ると同時に2人は同時に剣を振るい、剣同士がぶつかり合う。

 

俺はすかさず足を狙い横に斬り払うが、相手はそれに反応し飛び上がり、俺の肩に蹴りを入れた。

 

重心がずれ、少しよろめく。

 

ヤベッ

 

そう思った時には既に俺の胸には刀が突き立てられた。

 

 

そこで俺は倒れ込んだ。

 

「タツミ‼︎」

 

後ろでアリアさんの声がする。

 

 

 

 

「クッ」

 

俺は立ち上がった。

 

「油断して近づいても来ねえのかよ」

「手応えが人体ではなかった。」

 

敵が突いたのは俺が村で貰った木彫りの御守りだった。

 

「葬る。」

 

敵は猛スピードで俺に向かってくる、俺は満身創痍、もう……無理なのか……

 

 

「死にたくなきゃ下がってな」

 

声が聞こえた。

 

 

 

レイジside

今日も俺は調査を終え、いつも通り宿に戻った。

もうほぼ調査し尽くしたか……そんじゃ今後はクソみたいな役人どもを片っ端から葬っていくか……そうでもしねえとこの国は変わらねえ。

やるとするなら夜か……そのうちナイトレイドとも出会ったりするかもな……じゃあ昼はどうしよう……うーん……

そう考えなから俺は眠りについた。

 

バッ‼︎

俺は勢いよくベッドから飛び起きた。

なんだこの殺気は?感じるのは……宮殿近くの貴族の屋敷か‼︎

 

「キュイ‼︎」

「ニクス、お前も感じたのか?」

「キュイ」

 

ここまでの殺気……かなりの実力者達が集まっているな。帝都の気で感覚鈍ってんのにここまで感じるという事はかなり強い殺気だ。

ーーナイトレイドか?行ってみればわかるだろう。

窓の外には人は誰もいない。久々に飛んでいくとしよう。

俺は窓を開け、そこから身を投げると宙に浮き、風を切る音が周りに聞こえない程度の速さで飛んで行った。これでもかなり速いのだがニクスは難なく着いてくる。さすがだな。

 

少しすると貴族の屋敷の真上に来た。地面には3人の護衛らしき人達の死体、そしてその上に何本も張られた糸の上には3人の男女が立っていた。

ーーまだ殺気を感じる。1人は殺気からしてナイトレイドだろう、もう一人は……あの少年の気⁉︎それに探ってはいるが邪悪な部分は一切ない。俺の調査ではナイトレイドが殺すのは汚職の役人や腐った貴族達だけのはず……なのになぜ⁉︎行ってみればわかるか。

俺は屋敷の離れの上に降りた。なるほど、少年は後ろにいる金髪を守るためにナイトレイドの少女と対峙することになったんだな……にしてもあの金髪、さっきから気を探っているが真っ黒だ。それにこの離れの中……かなり臭う。

まずい、少女が猛スピードで少年に向かう、だが少年は満身創痍だ。このままいけば確実に殺されるだろう……

俺が助ける以外にあいつが助かる方法はないな‼︎

俺は屋根から飛び降り、少年の背後に立った。

 

「死にたくなきゃ下がってな。」

 

俺は少年の襟首を掴み、強引に後ろに下げる。

そしてすぐに刀を抜き、少女の刀を受け止めた。

 

鋭く高い音が響く

 

「お前は?」

「そうだな……そこの少年の救世主ってところかな?」

 

 

これが俺とナイトレイドとの初めての出会いであり、俺の物語の真の幕開けであった。




次回からアカメとレイジの戦闘です。
レイジの登場をどうするか、かなり悩みました。その結果、こんな感じになりました。

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