アカメが斬る! 〜機神を纏うもの〜   作:ライキ

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更新が遅くなり、本当にすみません‼︎
リアルが忙し過ぎて……
そしてこれまでで一番長くなってしまった……‼︎
ではどうぞ‼︎



第5話 正義の殺し屋

あれから3日が経った。

俺はナイトレイドのアジトで一晩過ごした後、一旦帝都に戻った。一応監視として金髪の女性、レオーネ付きで。アジトはどうやら帝都から北に10kmの山の中らしい。帝都に戻るとすぐに荷物をまとめ、宿を出ることをサヨに伝えた。もちろんナイトレイドのことは伝えていない。サヨは最初は悲しそうな顔をしていたが、たまには顔を出すと伝えたら嬉しそうな顔をしていた。それからはナイトレイドのアジトで世話になっている。もちろん動きはかなり制限されるが……

どうやら本格的に動けるようになるのは、この前助けた少年二人のうちの一人、イエヤスが目覚め、状況を受け入れてからまとめてやるらしい。

もう一人の少年、タツミは、イエヤスが目覚めるのを待ち、目覚めるとイエヤスの体のリハビリに付き合っていた。その様子は、今後ナイトレイドで働かなくてはいけないという現実から目を背けようとしているようにも見えた。

そのイエヤスの方はというと、目覚めた後少ししてからレオーネに今の状況を聞かされた。その時の顔はというと……今でも思い出すと笑い出しそうだ。それからはリハビリをしながら状況を受け入れようとしていた。

それにしても、帝都を出てから気の探知の能力は戻ってきた。やっぱりあのドス黒い気が原因かーーーー

 

と今までのことを振り返っていると、大きな音を立てて自室の扉が開いた。そこには金髪の女性が立っている。その脇には少年二人が捕まっている。

 

「部屋に入るときはノックくらいしてください、レオーネさん。両脇の二人も苦しそうですよ。」

「いや〜ごめんごめん、そろそろアジトを案内しようと思ってな。」

「…イエヤスはもう大丈夫なんですか?」

「ああ、見た感じもう大丈夫そうだ。」

「そうか……良かった。」

「あの……」

 

拘束から解放された少年の一人、イエヤスが駆け寄ってきた。

 

「助けていただき、本当にありがとうございました‼︎本当に……感謝してもしきれません……!」

 

イエヤスは深く頭を下げ、声を震わせながら俺に伝える。下に数滴の雫が落ちる。

 

「泣くんじゃねえよっ俺は別に何もしていない。礼ならこいつに言ってくれ。」

「キュイ‼︎」

「こいつがお前を救ったんだ。」

「ありがとう……ありがとう……‼︎」

「キュイ〜♪」

 

二クスもイエヤスが元気になって嬉しそうだ。

 

「……そろそろ案内始めてもいいかな?」

 

……忘れるところだった。

 

 

まず最初に俺たちは会議室に向かった。奥には広い空間、手前には大きめの机といくつかの椅子が用意されている。その椅子の1つで紫色の長髪で眼鏡をし、チャイナドレスのような服を着た女性が読書をしていた。

 

レオーネとその女性が少し話す。名前はシェーレと言うらしい。

 

「……え?まだ仲間に入る決心ついてなかったんですか?」

「そうなんだよシェーレ、レイジはついてるらしいんだが……何かこの二人に暖かい言葉をかけてやってくれ。」

「ん-……そもそもアジトの位置を知った以上、仲間にならないと殺されちゃいますよ?」

 

うわーどギツイ暖かい言葉。イエヤスとタツミも半分諦めている顔をしている。

 

「暖かすぎて涙が出るぜ……」

「ああ……号泣もんだ……」

 

……シェーレさんもう少しなんかなかったですかね。

 

「よく考えた方がいいですよ。」

 

そういうとシェーレは読書に戻る。

どんな本を読んでいるのか…

俺は少し覗いてみる。

題名は……「天然ボケを直す100の方法」……こういう本って大体効果ないんだよな……伝えるべき……ではないな。知らない方が幸せというのもあるしな。

 

「あーっ‼︎」

 

後ろから少女の声がする。

振り向くとそこにはピンク色の長髪をツインテールにしている派手な服装の少女がいた。

 

「ちょっとレオーネ!なんでソイツらアジトの中歩いてんの⁉︎」

「だって仲間だし。」

「まだ仲間じゃないでしょ!ボスの許可も降りてないんだから!」

 

一頻りレオーネさんに怒鳴った後、少女は凄い剣幕で俺たちを睨みつけてきた。

 

「不合格ね、とてもプロフェッショナルなアタシ達と仕事出来る雰囲気じゃないわ……顔立ちからして!」

 

これもまた癖が強い少女だ……常識人はいないのか⁉︎

ニクスも若干呆れているようだ。

 

「なんだと手前え‼︎」

 

タツミが怒鳴るのをレオーネさんが宥める。

 

「気にするな、マインは誰にでもこうなんだよ。」

「フンッ」

 

この娘はマインか……先が思いやられるな……

 

 

それから俺たちは一番下の階の訓練所に向かった。

大柄でリーゼントの男性がかなりの速さで槍を振り回している。

 

「どおおりゃああああああでやでやでやでや!!!!!!」

 

ギュオオオオオオオオオ

 

風を切る音も凄まじい。かなりの手練れだ。

 

レオーネさんがそれを指差す。

 

「見るからに汗臭そうなのがブラートだ。」

「ぬおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

タツミたちはあの槍さばきに声も出ないようだ。

 

ドッ

 

「ふうーーっ」

 

訓練が終わったのか、訓練用の槍の柄頭を地面に叩きつける。その槍の周りも衝撃で少し砂埃が立つ。

 

「お、なんだレオーネじゃん!と、そこの少年達は……この間のヤツらか!」

 

前に会ったことあったっけ。

その疑問をタツミが投げかける。

 

「なんで俺たちのことを?」

「ん?この姿は初めてだっけ?初対面の時に鎧に包まれてた奴だよ。」

 

ああ〜あの人か。

 

「ブラートだ、ヨロシクな!」

 

ブラートさんは一人ずつに握手をしていく。

一通り終えたところでレオーネさんから衝撃の言葉が発せられた。

 

「気をつけろ、こいつホモだぞ。」

 

……嘘だろオイ

 

「オイオイ、誤解されちまうだろ?なぁ。」

 

顔を赤らめて否定されても説得力ねえよ……でも一番まともそうだ。

 

それから俺たちは水浴び場に向かう。

 

前の方にフードのジャケットを着た緑色の髪にゴーグルをした少年がいる。

 

「ハア……ハア……そろそろレオーネ姐さんの水浴びの時間だ……俺はあの胸を見る為なら危険を省みない!」

 

いや省みろよ。

 

「じゃあ指二本貰おうか?」

 

ボキッ

 

後ろから物音を立てないように近づくターゲットに目の前だけに集中して興奮している少年が気付くはずもなく、少年の指から鈍い音がした。

 

その直後に少年の叫び声が辺りに響いたのは言うまでもないだろう。

 

「懲りないなー、ラバ」

「クソッまだいける!」

「じゃあ次は腕一本な。」

 

少年はレオーネさんに踏みつけられ、左手を後ろに持ち上げられている。

腕から骨の軋む音が聞こえる。

だが少年はどこか嬉しそうな顔をしている。正気か?

 

「……という訳で、このバカはラバックな!」

 

後ろの男性陣はみんなこの状況に引いていた。ニクスでさえも引いていた。

 

「次は……河原かな?」

 

俺たちはアジトの近くにある河原に向かった。

 

「なんかもうお腹いっぱいなんだが……」

「あとどれくらいいるんですか……?」

 

右に同じく

 

「あとボス合わせて2人だな、次は美少女だから期待しろって!」

 

……あとの1人はあの娘しかいないな。

 

「ホラ、あそこにいるのがアカメ、可愛いだろ?」

 

指を指す先には焚き火の上ででっかい鳥を焼き、その肉にかぶりついている黒髪ロングの少女がいた。

そしてその少女の近くに一つ気を感じる。ボス……かな?

 

「!あいつが食っているのってエビルバード⁉︎1人でやったのか⁉︎」

 

横の少年2人が驚いている。反応から察するに危険種か。

 

「アカメはあれで野生児だからな。」

「レオーネも食え。」

 

そう言ってアカメさんは骨つき肉をレオーネさんに投げる。

 

「お前達は仲間になったのか?」

「俺はそのつもりですが。」

「なら食え。」

 

そう言って俺にも肉を投げる。

鳥の見た目に反して味はなかなかだ。

アカメさんは俺の横の2人をじっと見つめている。

 

「あとの2人は?」

「いや……」

「俺たちは……まだ……」

「じゃあこの肉をやる訳にはいかない。」

 

横の2人はいらねえと言いたげな顔をしている。

 

「意外にいけるぞ、この肉。」

「残念だったな。タツミ、イエヤス。」

 

二人共アカメさんが一番苦手みたいだ。

まあタツミは一度殺されかけている。この娘に苦手意識を持つのは当然だろう。

 

「それにしても今日は奮発していないか?」

 

レオーネさんがアカメさんに歩み寄る。

 

「ボスが帰ってきてる。」

「よっ」

 

エビルバードの陰から白い短髪で眼帯をし、右腕が義手の女性が出てきた。

彼女がボスか。

レオーネさんは笑顔で手を振る。

 

「お帰りボス、何か土産ありますー?」

「それよりもレオーネ、お前3日前の仕事で……作戦時間オーバーしたそうだな?」

 

義手の手がギリギリと音を立てながら開く。

それを見たレオーネさんの顔が一気に青ざめ、後ろに駆け出す。

それをボスが逃がさんとばかりに義手の腕から手をワイヤーで射出し、レオーネさんを捕らえた。

 

「ひいいいいいいいっ‼︎」

「強敵との戦いを楽しみすぎるのは良くない……そのクセはなんとか直すんだ。」

「分かったから離してくれ‼︎」

 

大きなため息をつき、手を戻すと、ボスは俺たちの方を見た。

 

「ところで、そこの少年達は?」

「あっそうだボス!この人材推挙‼︎」

 

レオーネさんは俺たちの肩を掴み、ボスの前に連れて行く。

 

「見込みはあるのか?」

「ありますよ。」

「ちょっだから俺たちは……‼︎」

 

タツミ……ここまできたらもう引き返せんと思うぞ……

レオーネさんとアカメさんが説得に入る。

 

「ま、とにかくやってみろってな‼︎」

「「バイトかよっ!」」

「時給も高い」

「「バイトかよっ!」」

「え?ちなみにいくら?」

「「レイジさんまで‼︎」」

 

流石は幼馴染、息ぴったりじゃないか。

ちなみに時給は高かった。よし、ここにしよう。改めてそう思った。

そしてそれをボスがじっと眺める。

 

「アカメ……会議室に皆を集めろ、この少年達の件も含め、前作戦の結果を詳しく聞きたい。」

 

それから俺たちは会議室に向かった。

 

「あ、そうだレイジ」

「はい?」

「これから敬語禁止な。」

「え⁉︎」

「だってお前それ自然体じゃないだろ。」

「そりゃまあ……」

「今後はここで暮らすんだ。自然体じゃないと保たないぞ?」

「……分かった。」

 

今後先輩になる人達だから敬語使ったほうがいいと思ったが、考えすぎだったようだ。

少しすると、さっき紹介された人達が全員会議室に集まった。

アカメさん……いや、アカメは前作戦、俺たちがここに来るきっかけになった事件のことをボスに説明した。

 

「事情は全て把握した。レイジはもう決定なんだな、ではタツミ、イエヤス……ナイトレイドに加わる気はないか?」

「断ったらあの世行きなんだろ?」

「…………」

「あの世行きはない……だが帰す訳にもいかないからな。我々の工房で作業員として働いて貰うことになる。とにかく断っても死にはせん。それを踏まえた上で……どうだ?」

 

2人はまだ悩んでいるようだ。

タツミが口を開ける。

 

「……俺達は……帝都で出世して、貧困に苦しむ村を救うつもりだったんだ……だが帝都まで腐りきってるじゃねえか!」

 

「中央が腐ってるから地方が貧乏で辛いんだよ。この腐ってる根源を取っ払いたくねえか?男として!」

 

ブラートさんがいい顔で勧誘する。

 

「ブラートは元々有能な帝国軍人だった。だが帝都の腐敗を知り、我々の仲間になったんだ。」

 

ボスがブラートさんの加入経緯を説明する。

 

「俺達の仕事は帝都の悪人を始末することだからな、腐った連中の元で働くよりよっぽどいい。」

「でも、悪い奴ボチボチ殺していったところで世の中大きく変わらないだろ?それじゃあ辺境にある俺達の村みたいなところは救われねえよ。」

 

確かにそうだ。帝国のお偉いさん達の中には良識ある人達も確かにいるが、ほぼ腐敗している。チマチマ殺してたんじゃ何年かかっても終わらない。

 

「成る程、ならば余計にナイトレイドがピッタリだ。」

「なんでそうなるんだ?」

「帝都のはるか南に反帝国勢力である革命軍のアジトがある。初めは小さかったが、今や大規模な組織に成長してきた。すると必然的に情報の収集や暗殺など、陽の当たらない仕事をこなす部隊が作られた。それが我々ナイトレイドだ。今は帝都のダニを退治しているが、軍が決起の際は、混乱に乗じて腐敗の根源である大臣をーーーこの手で討つ‼︎」

 

なるほどな〜今は革命の時に障害になりそうな悪人を潰しているということか。

 

「……大臣を……討つ……⁉︎」

「それが我々の目標だ。他にもあるが、今は置いておく。決起の時期について詳しいことは言えんが、勝つための策は用意してある。その時が来ればーーー確実にこの国は変わる。」

 

「……その新しい国は……ちゃんと民にも優しいんだろうな?」

「無論だ。」

「成る程、スゲェ……じゃあ今の殺しも悪い奴を狙ってゴミ掃除してるだけで……

 

いわゆる正義の殺し屋って奴じゃねえか!」

 

「………………」

「プッ」

 

「「「「「アハハハハハハ‼︎」」」」」

 

一瞬の静寂の後、アカメとボスを除く5人が笑い出した。

 

そしてすぐに冷静になり、レオーネさん、シェーレさん、ブラートさんが冷たい顔つきになり、口々に言う。

 

「タツミ、どんなお題目をつけようがーーーやってることは殺しなんだよ。」

「そこに正義なんてある訳ないですよ。」

「ここにいる全員……いつ報いを受けて死んでもおかしくないんだぜ。」

 

 

…………プッ

 

「ハハハハハハハ‼︎」

 

俺は笑った。だって可笑しいんだもん……‼︎

 

「フハハハハ‼︎」

 

「何が可笑しいのよ!」

 

マインが睨んでくる。

 

「だってここにいるみんな全員内心嬉しそうなのに意地張ってんだもん。本当は正義の殺し屋って言われて嬉しかったんだろ?自分たちの行動が、世間から非難されている行動が認めて貰えた気がして嬉しかったんだろ?なのにみんな意地張って怖い顔してさ、フフフフフフ、ダメだツボに入ったハハハハハハハハハ‼︎」

 

俺は腹を押さえてしゃがみこむ。……やっと落ち着いてきた。

 

「誰も意地張ってなんか「悪いレオーネさん。俺は人の心を感じることができるんだ。そして今みんなから感じたのは紛れも無い喜びの感情だ。確かにどんなお題目をつけようと殺しは殺しだ。だがその殺しは誰のためだ?自分のためか?違う、民のためだ。それにこの国はもう話し合いでの安定化は絶望的、そして今のままだと滅ぶのは確定的。だから武器を持ったんだろ?自分の至福のために殺しをするのは悪だ。だが自分のためではなく、他の多くの人の幸せのための殺しは正義……とまではいかなくともそれに近いものなんじゃないか?」

 

アカメ以外の全員が顔を少し赤くして俺達以外のどこかを向いていた。

 

その光景がまた面白くて俺はまた笑いそうになったが、なんとか堪えることができた。……フフッ

 

「……戦う理由は人それぞれだが皆報いを受ける覚悟はできてる……それでも意見は変わらないか?」

「……報酬は?」

「しっかり働いていけば故郷の1つは救えるだろう。」

 

タツミの目つきが変わった。その目にはしっかりと覚悟の炎が灯っている。やっと決心したか。

 

「だったらやる!俺をナイトレイドに入れてくれ‼︎」

「村には大手を振って帰れなくなるかもよ?」

「いいさ、それで村の皆が幸せになれるなら」

「……フン」

 

今のマインの言葉で揺れないこの決意と覚悟はかなりのものだ。これなら今後も安心そうだ。

 

「さて最後はーーイエヤスだな。」

「……タツミ、悪い。俺は工房に行くよ。もう今後帝都には行きたくないんだ。」

 

……そりゃそうだろうな、ついこの間まで帝都のクソ貴族によって生死を彷徨うほどのことをされたんだ。トラウマになってもしょうがない。

そしてそれをタツミは理解しているようだ。

 

「分かった。俺、お前やサヨの分まで頑張るよ。」

「ああ、任せた!」

 

「決まりだな、イエヤスは近日中に革命軍のアジトに連れて行く。そしてーーー

 

修羅の道へようこそ、レイジ、タツミ。」

 

 

「ふう、どうやら、敵さんも俺たちの加入を歓迎してくれるようだ。」

「キュイ」

「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」

 

その場の全員が俺の方を見る。

次の瞬間、ラバックのグローブの甲に付いている輪が回転し、糸を巻き取り始めた。

 

「⁉︎侵入者だ!ナジェンダさん!」

「人数と場所は?」

「俺の結界の反応からすると、恐らく9人!方角は……」

「南の方角に全員いる。場所はこのアジト近く」

「⁉︎当たってる……!でもどうして……」

「そんなことは後でいい、にしても手強いな、ここを嗅ぎつけてくるとは……恐らく異民族の傭兵だろう。」

 

全員の雰囲気が急に変わり、明確な殺気を放つ。

 

「仕方ない、緊急出動だーーーー全員生かして返すな。

 

 

行け。」

 

ボスの一言で俺とタツミを除く全員が一目散に駆け出した。

 

「何をボヤボヤしている。」

 

俺とタツミはボスに背中を叩かれた。

 

「初陣だ、始末してこい!」

「「了解!」」

 

部屋を出る時に振り返ると、ボスと一緒に残るイエヤスは悔しそうに唇を噛み締めていた。

 

 

俺はアジトから一番離れたところまで逃げている敵の元に向かった。

先に道の先に行き、道を塞ぐように立ちはだかる。

敵は筋骨隆々の色黒の男だ。動きは遅いように見えるが、一番遠くまで逃げているということはそれなりに素早い。

 

「へっこんな若造がナイトレイド?笑わせんじゃねえよ‼︎」

「見かけだけで判断すると痛い目見るぜ?」

 

 

シェーレ&マインside

 

彼女達は丁度標的を2人始末したところだった。

マインとシェーレが話している。

 

「あの新入り2人死んだかしら?」

「問題ないと思いますよ。」

「!めずらしいわね、シェーレが評価するなんて。」

「アカメと戦って生きのびてますからね。」

「まあ確かにね。」

「それに、剣を交えたアカメが言うには、タツミは伸びしろの塊、鍛えていけば将軍級の器と言っていました。」

「ふーん。で、もう1人は?」

「レイジは……全くの未知数らしいです。」

「それってどういうことよ。」

「アカメとの戦いの時、全然本気を出していなかったそうですよ。それに、他にも何か隠しているようだったって。」

「はあ⁉︎何よそれ‼︎」

 

 

レイジside

「フンッ‼︎」

 

標的は俺に剣を構えて駆けてくる。

あの時と似ている。サヨを軍の連中から助けた時と。だがあの時と明確に違うことが一つある。それは相手が命を絶つべき相手だということだ。

 

俺は刀を抜き、同じように駆け出す。

 

「飛天御剣流ーーー龍巣閃‼︎」

 

 

龍巣閃は敵の全身の急所を切り裂く高速乱撃術。男は俺に刃を当てる前に全身を切り裂かれる。

 

「なんっぎゃああああああああああああ‼︎」

 

男は悲痛な叫び声を挙げながら、高速の斬撃により吹き飛ばされ、後ろの大木をなぎ倒し身体中から血を流し絶命した。

 

「ちょっと強くやり過ぎたか?」

「キュイ」

 

ニクスが頷く。これからは力加減考えないとな……

他の敵の気も全て消えた。ナイトレイドの被害は0だな、良かった。

 

「そんじゃアジトに戻るか!」

「キュイ!」

 

俺とニクスはアジトに戻った。その時に俺がさっきなぜ敵の情報を知っていたのか質問責めを受けたのは言うまでもない。




次回から少しオリジナル展開となります。
原作崩壊はさせませんのでご安心を。
レイジの帝具、そろそろ発動ーー?
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