プルルルルルル
ガチャッ
士郎「はい…衛宮です……ふぁあ」
カレン「それが人と会話をする者の態度ですか。全く……どんな教育を受けてきたのやら」
士郎「なんだ、アンタか……。って、今何時だと思ってるんだよ……全く」
カレン「そんなことは今はどうでもいいことでしょう。緊急事態です。今すぐ教会まで来て下さい」
士郎「はぁ!?いきなり、何言ってるんだ!?」
カレン「勿論、あなただけでなく、先日集まった全ての者に招集をかけて下さい。ことは急を要します」
士郎「お、おい!そんなこと言われても、何が…」
ツー…ツー…
士郎「……切りやがった。一体、何だって言うんだ……?」
カレン「……遅い。事態は急を要すると言ったでしょう」
凛「…………」
アーチャー「……すまないが、私のマスターは大変ご立腹のようだ。早急に説明に移ってくれ」
カレン「では手短に。『聖壺戦争』のシステムが乗っ取られました」
士郎「はぁ!?乗っ取られるって……アレは聖堂教会が保管してたんじゃないのか!?」
カレン「ええ。ですが、別にPCが持ち出されたというわけでもありません。というか、現物はここに持ってきてありますし」
桜「はぁ……だったら、何も問題ないのでは……?」
カレン「実際に見ていただいたほうが理解が早いでしょう。こちらのモニタを御覧ください」
セイバー「……『ログイン履歴』、とありますが……」
アーチャー「……成る程、そういうことか。何者かがゲーム内に侵入している、という訳だな」
カレン「ええ。本来、『聖壺戦争』は参加するマスターが7人揃わなければ起動できないようにプログラムされているのですが……一体どのような裏技を使ったのか、現在3名がゲームにログインしている状況です」
凛「……で、緊急の用ってそれだけ?だったら、電源落としちゃえばいいじゃない。前私がやったみたいに」
カレン「敵もさるもの。厄介なことに、ゲーム内のコントロールルームにて設定の改変が行われているようです。『正規の手段でゲームを終了させない限り、データを全てデリートする』と。勿論、ログインしているプレイヤーも含めてですが」
アーチャー「ゲーム外からシステムに干渉する方法はないのか?」
カレン「あなた達も知っての通り、このゲームは元々魔力データの副産物。最初からゲームとして利用することを想定して作られたモノではないため、外部からの干渉は困難です」
ライダー「……相手は、勝手に他人の所有物に手を付ける盗人でしょう。構わず、ゲームのデータごと消し去ってしまえば良いのでは?」
士郎「お、おい、ライダー……」
カレン「私はそれでも構わないのですが……あなた達は本当にそれで良いのですか?」
アーチャー「……どういう意味だ?」
カレン「この履歴に残された人名に、見覚えは?」
凛「アトラム・ガリアスタ……聞いたことない名前ね。シロウ・コトミネ……言峰!?あのエセ神父、隠し子でもいたの!?」
カレン「そんなところはどうでもいいでしょう……!早く、次の名前を読み上げなさい……!」
アーチャー「……シンジ、マトウ」
士郎「……嘘だろ……」
桜「兄さん……」