「パーティーをしようよ!」
「…は?」
練習終わり、みんなが帰る支度を始めた時千歌が急に言い出した。だから、俺は訳が分からず、つい素っ頓狂な声が出た。いや、みんなを見る限り声が出たのは俺だけだけどみんな戸惑っている。
「ねえ、千歌ちゃん。なんでパーティーやりたいの?」
「だって、果南ちゃんと鞠莉さんとダイヤさんが加わったんだし歓迎会だよ!それと新しいAqoursが今後勢いづくために決起集会みたいな?」
「なんで提案者の千歌が疑問形なんだよ」
「でも、千歌っちいいアイデアじゃない!」
「まあ、そうですわね。私はいいと思いますわ」
「ルビィも」
「まるも」
この後、結局みんなが千歌の意見に賛成したことによりパーティーをすることは決まった。
「決まったのはいいが場所はどうするんだ?」
「それなら、私たちの家でやりましょ。愛護も使い慣れたキッチンがあるとお料理いっぱい作れるでしょ!」
「ああ、そうするか。じゃあ………おい、マリー!今なんて言った!」
マリーが恐ろしい一言を言ったので俺はマリーに叫んだ。
「使い慣れたキッチンがあるとお料理いっぱい作れるでしょ」
「その前!」
「私たちの家でやりましょ。のこと?」
あっ、やっぱり気のせいじゃなく思いっきり言ってやがった。俺はみんなの方を向くとみんな怒っているような感じがした。ダイヤさんにいたっては顔を真っ赤にしてプルプル震えてる。
「へー、愛くんは鞠莉さんと同棲してるんだ」
「おい、曜待て!何を考えてるか知らねえけど、多分今曜が考えてるようなことはしてねえぞ!」
俺は冷や汗をかきながら必死に弁解する。
「あれ?愛護言ってなかったの?へー」
マリーが変な笑みを浮かべて、俺は一気に寒気がした。
「愛護。昨日の夜はとても良かったわ」
「おい、お前急に何を言いだすんだ」
「昨日の…夜!?」
マリーの発言に俺は冷や汗が止まらなくなり、他のみんなの顔は赤くなりだした。
「手際よくて慣れてて本当に愛護はすごいわね」
「慣れてる!?」
「マリー、本当に何の話をしてるんだ!」
「愛護、覚えてないの?」
誰から見ても嘘泣きなのはわかる下手くそな芝居をマリーはする。だが、みんな冷静な判断ができなくなっていてついにダイヤさんが俺に迫ってきた。
「私たちの仲を取り持ってくださって少しかっこいい人などと思っていた私が馬鹿だったのですね」
ダイヤさんが顔を真っ赤にしながら俺に詰め寄ってきた。完全に怒ってる…
「いや、待ってダイヤさん。俺は何もしてない無実だ。俺は基本的にマリーに自分から触れたりしてない」
「基本的に…ということは例外があれば鞠莉さんに触ることがあるんですわね。不潔!」
バチンと俺が人生で聞いた中で一番綺麗なビンタの音が聞こえると俺の頬は一気に真っ赤になった。
「ダ、ダイヤ。冗談なんだけど…本当に愛護は別にやましい事はしてないわ」
マリーも俺が殴られるとは思ってなかったのか目が点になりながら言った。
「今のは昨日の夜ご飯のハンバーグの話なの」
「ハン…バーグ?」
「そう、昨日の愛護のハンバーグがとても美味しかったの。で、作るとき愛護慣れてて本当に手際が良かったのよ」
「…そ、そんな!愛護さん。本当に申し訳ありませんわ」
今度は羞恥心で顔を真っ赤にしながらダイヤさんは謝り始めた。
「あっ、いや別に今のはダイヤさんは悪くないですよ。悪いのは…」
俺はマリーを睨んだ。そして、マリーは一歩後ずさった。
「今日の晩飯に納豆とキムチ入れてやるから覚悟しろよ」
「ちょっと、愛護!それだけはやめて、ごめんなさい。悪かったわよ〜」
嫌いな食べ物が出てくると知ったマリーは泣きついてくるが無視する。
「話戻るけど、ウチでパーティーをしよう。それでいいか?」
俺が確認するとみんな頷いたので我が家でパーティーをすることが決定した。てかマリー!さすがにうるさい!
●●●
そして、休日になりパーティーの日になり俺はみんなが来る時間に合わせて調理を開始するだけ、といっても、ほとんど昨日のうちに仕込みはしてある。メニューはうずら玉子やミニトマトなど彩の良いものを使ったピンチョス、フライドポテト、カルパッチョ、後は昨日買ってきたクラッカーに合わせる三種類のディップ。
飲み物はみんなが買ってきてくれる。
「マリー、手伝ってくれ!」
「はーい」
「そこにうずら玉子とかミニトマトとかブロッコリーとか海老とかあるだろ。マリーの好みでいいから見栄えがよくそこの串でピンチョス作ってくれ刺すだけでいいから」
「わかったわ」
俺はマリーを呼び料理の指示を出す。絶望的とは言わないにしろ料理があまり得意でないマリーに簡単な仕事を任せて俺は他の作業に取り掛かった。
そして、アツアツを食べて欲しいため時間を合わせてフライドポテトを揚げているとチャイムの音が聞こえた。
「マリー!」
「わかってるわ」
手が離せない俺の代わりにマリーがみんなを出迎える。そして、みんながリビングに入ってもう出来ている俺の料理を見た瞬間「すごい」と言ってくれて少し照れた。
「ありがとう、…おっ、出来たな」
フライドポテトが揚がったので俺は盛り付けテーブルに乗せた。
「よし、完成。お待たせ、始めようか」
「うん!じゃあ、みんな飲み物配って」
千歌が指示をだしてみんな飲み物を配りだし、みんなに行き届いた。
「えーっと、じゃあ。最初に果南ちゃん、鞠莉さん、ダイヤさん。Aqoursのメンバーになってくれてありがとうございます!これからよろしくお願いします。カンパーイ!」
「「「カンパーイ!」」」
千歌が音頭をとり、このパーティーが始まった。
「美味しいずら〜」
「花丸ちゃんの口に合って良かったよ。あっ、物足りなかったら言ってくれよ。材料はあるし基本的になんでも作れると思う。何か食べたいものあるか?」
「…う〜ん、のっぽパン」
「それは無理だ」
のっぽパンは作れないよ花丸ちゃん。それにしても、本当に美味しそうに食べてくれて作ったこっちがなんか嬉しくなる。
「さーて、今からご案内しまーす」
俺が花丸ちゃんと会話しているとマリーのハイテンションな声が聞こえた。俺はその声に嫌な予感がした。
「ちょっと待てマリー!お前どこ行く気だ!?」
「どこって愛護の部屋」
「いや、そんな当たり前でしょ。みたいな雰囲気出すなよ」
「でも、みんな気になるでしょ!」
マリーがみんなに聞くとみんなは一瞬気まずそうにお互いを見合わせた。しかし、否定はしなかった。
「ていうことでご案内しまーす」
「ちょっと待てー!わかった。1分待って」
俺はマリーを制止させて急いで自分の部屋に向かった。脱ぎ散らかした服とかないし、もちろんエロ本的な物もない。このご時世ネットで見て、検索履歴を消したらどうってことない。…ってそういうことじゃなく!まあ、とにかくやましい物はないけど自分の部屋に女子が急に入られるってなると緊張して…いやマリーいつも入ってるじゃん。じゃあ、大丈夫だろ。
俺は確認するのをやめてマリーの元へと戻っていった。
「別に入っていいぞ」
「愛護、どうしたの?さっきとは全然態度が違うけど。まあ、断っても入るけど」
そういうと、マリーはみんなを連れて俺の部屋へ入っていった。俺は一人リビングで自分の料理を食べ始めた。
そして、俺の部屋に入ってから数分後マリーが猛スピードで戻ってくると俺に抱きついた。
「お前、いつも抱きつくなって言ってるだろ!てか、なんで抱きつくんだよ!」
「えーっと…それは…」
みんなも後を追って現れたルビィちゃんの手には俺のノートパソコンがあった。
それを開くとパソコンの画面が映りそこには満面の笑みのマリーがいた。
「あー、それな。一回電源つけたまま少し部屋を開けたらマリーが勝手に壁紙にしたんだよな。変えるのも面倒だしそのままにしておいたんだよ」
「鞠莉さん、それが嬉しかった見たいです」
「そうか。てか!どうやってパスワード解いた!?」
「乙女の感よ」
「そうかよ」
まあ、さすがに生年月日にしといた俺が馬鹿だったな、後で変えよう。
「じゃあ、みんなでゲームでもする?私、トランプとか持ってきたよ」
曜がカバンからトランプやウノ、それに人生ゲームを取り出した。
「何入れてるんだと思ったら人生ゲームだったのか」
「ゲームと言えば、愛護はテレビゲーム持ってるわよ」
「ああ、持ってるぞ。マリカーとかなら四人まで出来る」
「テレビゲーム!!」
テレビゲームに反応し花丸ちゃんがテンションを高くする。
「噂では聞いたことがあったけど本当に実在したなんて…感動ずら」
「あっ、花丸ちゃんの家は家電とかないんだったな。前にパソコンを見て驚いてたし。じゃあ、やってみるか?」
「えっ!?でも…おら、前みたいにしちゃうかも」
「大丈夫。そんなことにならないように一緒にやるから」
俺はそう言って自分の部屋からWiiUを持ってきてリビングのテレビにつないだ。
「じゃあ、始めるか。ゲーム初心者に派手な操作とか難しいと思うから桃鉄にするか」
俺はテレビとWiiUの両方に電源を入れた。
「未来ずら〜」
「はは、言うと思った。じゃあ、操作方法教えるな」
俺は操作方法を教えて、花丸ちゃんが操作をすると自分のキャラが動いたことにまた「未来ずら〜」と言って感動した。そして、ある程度操作を覚えて慣れてきたので
「じゃあ、対戦してみるか。誰かやりたい人いるか?俺は花丸ちゃんの補助するから後三人誰かやるか?」
「はーい、私がやるわ。愛護が補助に入るんだったら花丸ちゃんには悪いけどこの前のマリカーのrevengeを愛護の代わりに花丸ちゃんにさせてもらうわ」
「堕天使ヨハネ降臨!付き合ってあげるわ。まあ、ぶっちぎりで私が勝つけどね!」
マリーと善子ちゃんが元気よく入ってきた。すると、正直思いもよらない人が入ってきた。
「あの、愛護さん。そのゲーム操作は難しいのですか?どのようなゲームなのですか?」
「難しくはありませんよ。簡単に言えば鉄道会社の社長になってすごろくの要領で全国を旅して物件を買い最終的な総資産を競うゲームです」
「そうですか。では、私も参加しますわ」
「えっ!ダイヤさんってゲームするんですか?あまりイメージがないんですが」
「あなたのイメージ通り、ゲームなんて片手で数えられるぐらいしかやったことはありませんわ。でも、こんな機会ですしやってみますわ」
「わかりました。操作はわかりますか?」
「説明書を貸していただければ大丈夫ですわ」
「わかりました」
俺はダイヤさんに説明書を渡した。
「…なるほど、操作もルールもわかりましたわ。このカードの使い所が大事なようですわね。お待たせしましたわ、始めましょう」
「はい。じゃあ、スタート」
「頑張ってお姉ちゃん」
「ダイヤ、初心者だって手加減しないわよ」
「もちろんですわ」
こうして、ゲームがスタートした。
結果は…
1位 ダイヤさん
2位 花丸ちゃん(&俺)
3位 マリー
4位 善子ちゃん
「嘘…だろ」
やっぱり、ダイヤさんは頭がいいのか無駄がなく物件を買っていきそのまま勝ってしまった。
「皆さん、もう少し先のことも考えて行動すべきですわ」
俺たちは負けたのに加えてダメ出しをされて落ち込んだ。
…それから俺たちは順番に様々なゲームをしたりして楽しんだ。そして、日が暮れていきお開きの時間になった。
「そろそろ、日が暮れてきましたし帰りましょうか」
「うん。じゃあ、最後に一言。千歌ちゃん!」
「えっ!?また私?えー、それなら〜愛くん。お願い!」
「俺かよ!」
「だって、愛くんがいないと9人揃わなかったかもしれないんだよ。だから、愛くんにお願いしたいな」
「わかったよ。グダグダでも文句言うなよ」
「うん!」
俺は大きな深呼吸をする。
「よし、それじゃあこれからはラブライブ優勝に向けてみんなで頑張ろう!そして、浦の星の統廃校を阻止しよう!行くぞ、Aqoursー」
「「「サンシャイン!」」」
書いてて思ったんですけどAqoursのメンバーってどのくらいの頻度でゲームするんだろう。
花丸ちゃん:見たことも触ったこともない
ダイヤさん:見たら触ったりしたことあるけどほぼ0に等しい
善子ちゃん:暇つぶしにやる程度
マリー:この小説的に暇があれば愛護とやる
って感じなんですけど他の五人が全然わからない