見習い執事?とAqours   作:鳥王族

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19話:勉強会

 

もうすぐ、夏休み。ラブライブに向けてAqoursがレベルアップするにはこの夏休みを有意義に使うことが必須条件だ。9人になったばかりのAqoursには練習時間は他のグループよりも多く取らなければならないはず。でも、そう思っていてもそれを阻むイベントがある。それは…

 

「今度の期末テスト。赤点あったら夏休み中補修が入るからな。みんな明日からのテスト期間しっかり勉強するように」

 

そう、期末テストだ。そして明日からのテスト期間で部活は出来なくなる。まあ、別に俺は赤点取る心配はほとんどない。ていうか、普通は赤点は取らない物だ。しっかり授業を聞き隙間時間に復習したら高得点は無理でも50点は取れる。部活は言い訳には出来ない。でも…ここにいるんだよな、赤点取りそうな奴。

 

「愛く〜ん。やばいよテストだよ!」

 

そう、千歌だ。

 

「今度赤点取ったら夏休み練習出来なくなるんだよ!」

「そうだな…じゃあ、勉強しろ」

「そうだね…じゃあ、まず…その…」

「何だ?」

「テスト範囲教えてくれないかな?」

 

テヘッとちょっと誤魔化す風に笑って俺にお願いしてくる。

 

「ちゃんと、授業は聞いとけ!」

 

俺は千歌の脳天にめがけて軽くチョップをする。千歌は「イタっ」と言った後、両手で頭を抑えた。

 

「愛くん、その辺にして教えてあげたら?」

 

一部始終を見ていた曜が話に入って来た。

 

「甘やかすのはどうかと思うぞ」

「でも、千歌ちゃんいないと練習が出来ないんだし」

「まあ、それもそうだな。わかった、テスト範囲教えるよ。…でもさ曜」

「何?」

「テスト範囲教えただけで赤点回避できると思うか?」

「えーっと…」

 

俺の質問に曜は苦笑する。

 

「無理ね!」

 

すると、曜の代わりに梨子が結構強めに否定した。

 

「梨子ちゃんひどい!」

「だったら、ちゃんと勉強しなさいよ。この前の中間テストだって私と曜ちゃんが教えて何とか免れたんじゃない」

「そうだけど…」

 

梨子ちゃんに怒られ少し千歌は拗ねた。

 

「あー、じゃあ、今回も曜と梨子が教えたら大丈夫か?」

「うん、頑張ってみるよ」

「千歌ちゃん、厳しくいくわよ」

「は〜い。じゃあ、部室に行こう!テスト前最後の部活だから張り切って行くよ!」

 

千歌はさっきまで拗ねていたのに急に元気を出して教室を飛び出していった。

 

 

 

●●●

 

 

 

「みなさん、期末テストの対策はバッチリですの?いつも赤点を取らないのが当たり前ですけど今回は夏休みの練習時間にひびきます。くれぐれも赤点は取らないように対策はバッチリしておいてください」

 

練習が終わった時ダイヤさんが俺たちに忠告した。

 

「ダイヤ、そのことなんだけど休学してたから今回不安なんだよね。教えてくれる?」

「そんなことでしたら構いませんわ」

「はーい、果南とダイヤが勉強会するなら私も参加するわ」

「鞠莉さん、これは遊びじゃないんですよ」

「えー、私もダイヤに教えて欲しかったのに」

「わかりました。でも、邪魔だけはしないでください」

「もう、ダイヤは私を何だと思ってるの」

 

マリーはほっぺを膨らませ拗ねてるように見えるが嬉しそうな顔をしてる。多分、3人で勉強会をするのが久しぶりで楽しみなのだろう。ダイヤさんも果南さんも嬉しそうだ。

 

「あっ、この際だしついでに聞くけどルビィちゃんたちは大丈夫か?」

「はい、ルビィはいつも花丸ちゃんと復習してるので大丈夫です」

「バッチリ大丈夫ずら」

「じゃあ、大丈夫だな。千歌も曜と梨子ちゃんが見てくれるし。後は善子ちゃんは?」

「ギクっ!」

 

俺は珍しく静かにしてる善子ちゃんに話しを振ってみると誰がみてもわかるようにあからさまに動揺し始めた。

 

「まさか…」

「そ、そうよ!ちょっとピンチよ!何よ悪い!」

 

何でちょっと逆ギレ気味なのかはおいといてまずいな。

 

「ルビィちゃんと花丸ちゃんで善子ちゃんに教えてあげられるか?」

「えーっと、ルビィは人に教えるほど頭良くないです」

「まるもちょっと自信ないずら」

「そうか…じゃあ、今回は俺が教えるわ」

「愛護さん、そんなことして自分の勉強は大丈夫ですの?」

「まあ、隙間見て勉強します。てことで善子ちゃん、厳しくいくからな!」

「は、はい」

 

こうして、みんなのテスト対策方法が決まった。

 

 

 

●●●

 

 

 

そして、日曜日。この前決めた対策通りに今日は千歌、曜、梨子は千歌の家、ルビィちゃんと花丸ちゃんは黒澤家で、果南さんたち3年生トリオはもう少ししたらウチに集まる。そして、俺は今から善子ちゃんの家に行ってマンツーマンで徹底指導をする。

 

「じゃあ、善子ちゃんの家にいってくる」

「はーい、ちゃんと善子ちゃんの勉強見てあげてね」

「ああ」

 

俺は家を出るとバスに乗り善子ちゃんの家に向かった。

 

 

 

●●●

 

 

 

「部屋番号はこれで合ってるよな」

 

善子ちゃんの家はオートロックマンションだ。以前マンションの前までは来たことはあっても部屋までは来たことがなかったので教えてもらった部屋番号をエントランスの機械に不安になりながら打つ。そして、部屋に繋がったらしい。

 

「はい」

 

女性の声が聞こえ俺はさらに緊張する。

 

「えっと、津島さんのお宅ですか?」

「はい」

「えっと、善子さんと同じスクールアイドル部の大川です」

「あ、愛護!今開けるね」

「…え!?」

 

知らない女性と思っていたのは善子ちゃん本人だったらしい。機械越しなのと緊張で分からなかった。まあ、俺は無事開いたので俺は津島家に向かった。俺が善子ちゃんの家があるフロアに着くと善子ちゃんがわざわざ玄関の前で待っていてくれた。でも、その顔はムカつくほどニヤニヤしている。

 

「おはよう、善子ちゃん」

「おはよう。それよりさっきの何、緊張しすぎよ」

「オートロックのマンションって何度来ても慣れないんだよ」

「ふーん」

 

俺の言い訳は興味ないらしく善子ちゃんは軽く流しながら玄関を開けた。

 

「どうぞ」

「おじゃまします」

 

俺は家に入りそのまま善子ちゃんの部屋に案内され入ると部屋の中は基本的に黒や紫色で時折よく分からないグッズなどが目に入った。たぶん、堕天使グッズだと思う。でも、俺はあまり気にせず言われたところに座った

 

「ねえ、この部屋見て何も思わないの?」

「ん?」

 

俺は質問の意図がわからず首をかしげる。

 

「こんなに変なグッズもあってひかないの?」

「別に善子ちゃんがこういうの好きだって知ってるしひかないぞ」

「あ、ありがとう」

「うん、で、始めるぞ。何がわからないんだ?」

「えっと…ここ」

「ここか、ここはな…」

 

こうして勉強会が始まった。

 

 

●●●

 

 

ーーーヨハネ視点ーーー

 

 

今、期末テスト対策のために先輩の愛護が来てくれたのはいいんだけど……何でそんなに余裕なのよ!

私だけなんかドキドキして馬鹿みたいじゃない!

 

「…子ちゃん、善子ちゃん!」

「えっ!?」

「ぼーっとしてたぞ」

「ごめん」

「疲れたのか?…じゃあ、コンビニで甘いものでも買いに行こうか。ずっと部屋にこもってるのも疲れるだろ」

「…うん」

 

愛護の提案で私たちはコンビニに行くことになった。

 

「それにしても、内浦の方と違って市街地の方はコンビニとかあって便利だよな」

「そ、そうね」

 

歩いてると男女二人で歩いてる人たちはやっぱりカップルに見える。つまり、ヨハネと愛護もそう見られてるってこと!?

 

「善子ちゃん。またぼーっとしてるぞ」

「えっ!な、何でもないわよ。ていうかヨハネ!」

「あっ、いつも通りに戻った。そういえば、善子ちゃんってさ普段どんなゲームするんだ?」

「ゲーム?」

「うん、この前した時結構やってる人の動きをしてたからさどんなゲームしてるんだろうと思ってさ」

「えーっと、色々やるけど戦闘があるゲームが多いわよ」

「モンハンとかやる?」

「やるけど…」

「ほんとか!」

 

愛護がヨハネの肩を掴んだ。それにしても今、見たことないほど嬉しそうな顔してるわね。

 

「どうしたの?急に」

「あっ、いや。ここに来てから当たり前だけど女の子ばかりだろ、だからゲームの話とか全然出来なくてさ」

「まあ、気持ちは分からなくもないけど…それよりそろそろ離してくれない」

「あっ、ごめん。つい興奮して」

 

愛護は手を離した。

 

「そんなに嬉しいなら、後でやる?」

「ダメだ。今日は勉強するために来たんだから」

「ウッ!わかったわよ」

 

せっかくヨハネが誘ってあげたのに。私はわざと拗ねてみる、すると頭の上に愛護が手を乗せて優しくポンポンと叩いた。

 

「でも、今度一緒にやろうな」

「…絶対よ。誓える?」

「ああ、誓う誓う」

「堕天使との契約は破棄できないんだからね!」

「わかった」

「ていうか、いつまでヨハネの頭を触ってるのよ。堕天使ヨハネの頭は高貴なものなんだから!」

「はは、悪い悪い」

 

注意してるのに愛護は全然笑顔が崩れない。

 

「着いたぞ。お詫びに何でも好きなもの買ってやる」

「本当!?」

 

愛護がそう言ったのでヨハネは一番高いアイスを買ってもらった。愛護は棒アイスを買っていた。コンビニではドライアイスを入れてくれないので急いで帰りもう一度数分冷凍庫に入れた後食べた。

 

「美味いか?」

「美味しいわよ」

「それは良かった。…あっ、当たった」

 

愛護がそう言うと棒アイスの棒をこっちに向けると確かに「あたり」と書かれている。

 

「初めて見た」

「えっ!」

「棒アイスって当たるのね」

「えっ、まじかよ」

「だって、昔から運が悪かったんだから仕方ないでしょ」

「いや、そうなのか。じゃあ、今度からアイス買いに行く時は俺が選んでやるよ。そしたら当たるかもな」

「それって、これからアイス買う時は一緒に来てくれるってこと?」

「まあ、その時一緒に居たらな」

「じゃあ、契約よ。さっきも言ったけど破棄出来ないわよ」

「ああ、じゃあ続きやるか」

「うん」

 

こうして二人の勉強会は順調に進んで愛護が帰る時間になり玄関で今、愛護は靴を履いている。

 

「ありがとう、教えてくれて」

「別にいいよ。それより、テストの名前にヨハネって書いたりするなよ」

「しないわよ!流石に」

「でも、ノートとか全部ヨハネって書いてあるしさ」

「…だって、ダサいし」

「……そうか、俺も名前にコンプレックスがあった時代があってさ」

「何で?いい名前じゃない」

「だって男なのに「愛」って入ってるんだぞ、女みたいって小学生の頃からかわれてさすげー嫌だった」

「そう」

「でもさ、親父にさこの名前に込められた意味を教えてもらったらさ逆に誇らしく思ってきた。だからさ善子ちゃんの「善子」も絶対素晴らしい意味が込められてる。だから、好きになれとは言わないけどダサいなんて言ったらダメだ。それにさ」

「…なに?」

「「善子」って名前俺は結構好きだよ」

「!そ、そう。じゃあ特別にヨハネが許可してあげる」

「なにを?」

「「善子」って呼び捨てにするの」

「…わかった。じゃあ、またな善子」

 

そう言って愛護は帰っていった。

 

「…初めて名前褒められた」

 

 

 

●●●

 

ーーーおまけーーー

 

「ただいま」

「おかえり、愛護!」

「おかえり」

「おかえりなさい」

 

俺が帰ってきたことを知らせるとマリーの他に果南さんとダイヤさんも返してくれた。二人は今日ウチで夕ご飯を食べて帰るらしい。多分マリーが強引に誘ったのだろう。ちゃんと、帰ってくるときに連絡をもらったので途中で食材も買ってきた。

 

「今から、用意しますね」

「何か手伝えることがあったらいってください」

「あっ、はい。でも今日はお客さんなのでゆっくりしといてください」

 

俺はそう言って調理にとりかかった。すると、リビングからマリーが声をかけてきた。

 

「ねえ、愛護。善子ちゃんは大丈夫?」

「ああ、善子はちゃんと教えたらすぐ理解してくれたよ。だから、頭悪い訳ではないと思う」

「へー、それにしても愛護。今朝まで善子ちゃんは「善子ちゃん」呼びだったのに何で「善子」になってるの?」

 

何でそんな些細なことを聞くのかと一瞬戸惑ったがそれよりマリーが流しそうな一言によく気づいたのがびっくりした。でも、何でちょっと機嫌悪いんだ?

 

「よく気づいたな。でも、大したことはないぞ。そう呼んでいいって言われたからな」

「へー、いつも「ヨハネ」って呼ばれたがってる善子ちゃんに何したらそんなことになるの?」

「何って…人聞きの悪い事を言うなよ。ただ…仲良くなったからだと俺は思う」

「へー、仲良く。良かったわね、そういえば愛護は善子ちゃんみたいな子が好きだったわね」

「えっ!?愛護さんは善子さんが好きなんですか?」

 

マリーは急に怒りだし吐き捨てるように言った。それを聞いてダイヤさんは驚き、果南さんは苦笑している。

 

「いや、その別に好きって訳ではないんですがあの異性に対して好きなタイプってあるじゃないですか。外見とか性格とか。その外見の方で善子みたいな子は好きです。ってマリー、何でこんな話するんだ?」

 

俺はマリーに質問をしたが返答はなし。それから、ずっと無言だったが食事を食べるとお気に召したのか機嫌は何とか戻ってくれた。

 

 





書いてて今度はAqoursのメンバーの学力がわからないので想像しました。公式では善子ちゃん頭が良いとは書かれてるんですが…アニメ見て思うけどアホの子ですよね。
そして、またまたどうでもいい設定追加ですが愛護は外見だけで言うとAqoursの中で善子ちゃんがタイプです。


それにしてもオートロックマンションって本当に緊張しますよね。私なんか高校の頃友達の家行くときは着く直前に連絡入れてエントランスまで迎えにきてもらって二人で一緒に入る方法をしてました。
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