遅くなって申し訳ありません。
25話
俺たちはラブライブ予備予選合格者の発表を待っているのが学校では落ち着かないため俺たちはお菓子屋の松月にやって来て発表まで時間を潰している。
「そんなに食べると太るよ」
「何か食べてないと落ち着かないずら」
相変わらずは花丸ちゃんは食べ続けてるのをマリーが注意する。
その一方で…
「リトルデーモンの皆さん。ヨハネに魔力を霊力を、全ての力を!」
「こら!」
善子が地面に魔法陣?的なものを書いて儀式的なことをしてたので注意をする意味を込めてチョップを軽く入れる。
「ちょっと!儀式中に入ってくるなんて危ないでしょ!」
「危ないもクソもあるか、勝手に店の敷地に書いてほら消すぞ」
俺は善子を注意をし消させようとすると…
「きたよ!予備予選の発表!」
曜が発表が来たことを告げると善子も含めそっちに意識がいき曜の方に集まった。
かくいう俺も気になるので曜の見ているスマホを覗く。
「Aqoursの"ア"ですわよ!"ア"」
「うん、えーっとイーズーエクスプレズ…」
「落ちた…」
みんな、一番最初のグループ名を見てAqoursの名前がないことを確信し落ち込みだすが…
「いや、それ、エントリー番号順だぞ」
「「えっ!!」」
俺の一言にみんなが驚いて再度スマホをスクロールして確認すると「Aqours」という文字があった。
「予選突破、オーマイガー、オーマイガー!!」
あまりの嬉しさにマリーは頭を抱えて騒ぎ出し、みんなは固まっている。
「みんな、おめでとう!マリーは少し落ち着こう。とりあえず、予備予選突破したんだからお祝いしようぜ!」
「えっ…う、うん!」
千歌が俺の声に反応し答える。
「じゃあ、ひとまず学校に戻ろうか。でも…その前に善子」
「な、なに?」
「お前と俺はこの落書き消すぞ」
「えー!!」
俺に指示され大声で文句を言う善子。その声にみんなも意識を取り戻したのか一斉に笑い出した。
●●●
松月前の掃除を終え、学校に帰ってくると先に帰っていたみんなが部室を整理してパーティー風にしてくれていた。机の真ん中には今朝取れたばかりの新鮮な魚が置かれていた。
「今日、取れたばかりの新鮮な魚だよ。愛護、調理よろしく!」
「うん!任せてくれ、マリー、調理室開けてくれるか?」
「of course!そう言うと思って、ほら!」
マリーはそう言うと俺に向かって鍵を投げて来た。
「ありがとう、それじゃ、ひとまず作ってくるわ」
俺は鍵をキャッチし、魚を持って急いで調理室に運び調理を始めた。
新鮮な魚のため、生のまま刺身やカルパッチョにした。
作り終わると流石に一人じゃ運べないのでみんなを呼び部室に運んでもらった。
部室に戻り、食事をしながら話しているとパソコンを見ていたルビィちゃんがみんなにパソコンの画面を向けて来た。
「みんな、見て!Aqoursの動画の再生数がすごく伸びてるよ」
ルビィちゃんが見せてくれた画面にはたしかに15万回を超える再生数が載っていた。
「コメントもいっぱい来てる」
「全国来るかも。だって」
たくさんの人に見てもらっていることにみんなが感動する。
そんな時、千歌のスマホが鳴り出した。
「誰だろ?…あっ、梨子ちゃんからだ!」
梨子からの電話に笑顔を見せた千歌はすぐさまボタンを押し通話を始め、みんなに聞こえるようにスピーカー設定にする。
「もしもし」
『もしもし、千歌ちゃん。予備予選突破おめでとう』
「ありがとう。ピアノの方は?」
『大丈夫。ちゃんと弾けたよ』
梨子の一言にみんなが安心する。
「よかった。じゃあ、今度は絶対に9人で歌おうね。全員揃ってラブライブで!」
曜が梨子に向かって力一杯叫んだ。
『うん!』
曜と同じくらい元気な声で梨子も返事をする。
「そして、ラブライブで有名になって浦女を存続させるのですわ!」
「頑張ルビィ!」
これからについて意気込みを入れる黒澤姉妹。
「あっ、そうだ。予備予選突破したんだし学校説明会の方も結構期待できるんじゃない?」
「そうね。今のところの学校説明会の参加人数は…0」
思ってた結果と違い、声量が小さくなるマリー。同じようにみんなの元気も少し小さくなっていった。
そして、そのままみんな解散してしまった。
●●●
俺は学校から家に帰ってくると、着替えて晩御飯を作り始めた。
マリーはというと着替えた後は意気消沈しているのか。ずっと、座ったままで時折スマホを見てため息をつきまたぼーっとし始める。という行動を続けている。
俺はあまりにもそれが見ていられないというかほっとけなかったので作業を止めてマリーのとなりに座った。
「なんていうか……残念だったな。説明会の件」
「…うん。やっぱり、上手く行かないよね。こんな場所じゃ」
「確かにここは普通の人からすれば田舎だから学校がいくら魅力的でも他府県から来ることは難しい。いや、同じ静岡の静岡市の方の人たちも結構しんどいかもな。静岡駅から沼津駅に行くにも電車で1時間以上、そこからバスに乗ってこの辺に来るのに30分はかかる」
「そうね。ねえ、愛護はμ'sを知ってる?」
「名前とあと、数曲聞いたことあるし。浦の星と同じように廃校になるかもしれなかったからスクールアイドルを始めて。そして、その人たちの学校は人が集まったんだろ」
「うん、そのμ'sなんだけど。もうこの時期には入学希望者数を多く集めて廃校を阻止してたんだって」
「…そうか。でも、それってさっき言った通り」
「うん、勿論立地の問題もあると思う。でも、やっぱり考えちゃうの。私たちの魅力がないからなのかな〜って」
自分から出した言葉に落ち込むマリー。
「そんなことは絶対にないと思うぞ!」
俺はマリーの言葉を力強く否定した。急に大きな声を出したのでマリーは驚いてしまった。
「あっ、悪い」
「ううん。愛護、ありがとう。でも、どうしたの?急に大声だして」
「だってさ、お前たちに、Aqoursに魅力がないなんてこと。俺は思ったことはない。いつも一番近くに見ててそう思うしだから、一緒にいて楽しい…って何顔赤くしてんだ?」
「そんなの、急に真顔で褒められたりしたら誰だって照れます」
「そうか、えーっと。悪い」
「ほんと。愛護って何かそういうとこ、ずるいよね!」
「ずるいって何だよ」
俺はずるいの意味が分からずマリーに聞き返す。
「だって、ドキッとするから」
俺の返しにマリーは顔を真っ赤にしてボソボソ言ったが何を言っているのか聞き取れなかった。
「えっ?何だ?」
俺は耳に手を添えてマリーに聞き直した。
「何でもありません!そんなことより、愛護。私はお腹がすきました」
「いや、だから何て言っ「お腹がすきました」…はあ、わかったよ。ちょっと待ってろ」
俺はこれ以上聞いても答えてくれないため仕方なくキッチンに戻った。すると、マリーのスマホに電話がかかってきた。
「あれ?千歌っちからだ。どうしたんだろ?」
電話は千歌かららしくマリーは電話を持ってベランダに向かった。
そして、数分後マリーが戻ってきた。ちょうど俺も料理が出来上がったところだった。
「ちょうどよかった。晩御飯、出来上がったぞ」
「ありがとう。じゃあ、ご飯食べ終わったら準備しましょ」
「準備?何のだ?」
「東京へ行くの。そして、見つけるの。私たちとμ'sとの違い、μ'sがどうして音ノ木坂を救えたのかを」
「そうか、だったら完璧に準備しないとな」
「ええ、お願いね愛護!」
マリーは俺にウインクをしてお願いする。
「ああ、任せろお嬢様」