逆に言うと東3局しかないです。
毎日投稿だししょうがないね(現実逃避)
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視点:上埜 久
東3局 親:上埜 ドラ{西}
小瀬川 36000
小走 19400
上埜 20200
白水 24400
小瀬川さんのおかげで冷静になれた私は、サイコロを回す。一位の小瀬川さんとは15800点差。満貫ツモで吹っ飛ぶこの差は小さいと言うべきか、それとも大きいと言うべきか。
上埜:配牌
{二三五五六六245東北北発白}
配牌は筒子が1枚も無い3向聴。オタ風の{北}を鳴いて、萬子の混一色を目指すのが良いのだろうか。
取り敢えず私は{白}を打って、様子見だ。
次順 上埜:手牌
{二三五五六六245東北北発}
ツモ{五}
対子だった{五}が暗刻となる。この順も字牌である{発}を打つ。
3巡目 上埜:手牌
{二三五五五六六245東北北}
ツモ{東}
その次の順の3巡目のツモでは、{東}が対子となる。
手も進み、尚且つ打点もアップする希望の牌を重ね、私は{2}を切る。
6巡目
白水
打{東}
白水さんが私が求めていた{東}を切る。私は待ってましたと言わんばかりに{東}を2つ晒し、宣言。
「ポン」
上埜:手牌
{二三五五五六六45北北} {東東横東}
打{5}
8巡目
小走
打{北}
今度は小走さんが{北}を切ってくれた。もちろんこれも鳴く。
「ポン!」
上埜:手牌
{二三五五五六六4} {横北北北 東東横東}
打{4}
これで私は{一ー四}待ちの混一色ダブ東の満貫を聴牌する。
それに、相手側から見れば、ギリギリ四喜和聴牌にも見えなくも無い。
親の役満。48000。冷静に考えればこんな状況で役満など張れるわけも無いが、100%ではない。
その僅かな可能性に、3人が怯えてくれたら良いのだが…
「リーチ」
小瀬川
打{横六}
少なくとも小瀬川さんには通じないだろう。それは既に分かりきっていた。
いや、それにしてもその打牌はおかしい。四喜和ではないのだから、その{六}は混一色の私に超危険牌だろう。
(小瀬川さん…透視能力でも持ってるのかな。)
そう思う程馬鹿げた打ち筋だ。危険牌はポンポン切ってくるのに、当たり牌だけは絶対に切らない。
9巡目
上埜:手牌
{二三五五五六六} {横北北北} {東東横東}
ツモ{五}
ここで{五}をツモってくる。普通ならここは{五}ツモ切りだろう。
しかし、
(私にそんなセオリーは通用しないわよ!)
打{三}
{三}切り。聴牌を崩す。が、
10巡目
上埜:手牌
{二五五五五六六} {横北北北 東東横東}
ツモ{七}
そのすぐ次順、私は{七}をツモってくる。これで張り直しが完了した。
(見せてやるわ…私の十八番…)
そう意気込み 打{六}。{二}単騎待ちへの移行を成功させる。
悪待ち。これが私の十八番だ。
私が打つ時、良い待ちよりも愚形などの単騎や辺張の時の方がツモ和了できるというオカルトだ。
他人からは信じられないように思われるが、事実悪待ちの方が和了れるのだ。
この卓の相手は強敵だらけだが、ツモ和了る自信は大いにあった。
11巡目、私にツモ番が回ってくる。私は山から牌をツモり、それを盲牌する。
盲牌で牌を確認した後、私はニヤリと笑い、その牌をコイントスのように上空へと打ち上げる。
そして私は、牌が上空にいる内に蛍返しで手牌を倒す。
打ち上げた牌が重力によって落ちてきたところに、私は右手を振り上げ、思いっきり牌ごと振り下ろす。
ゴッシャアアア!!といった轟音が鳴り響く。
上埜:和了形
{二五五五五六七} {横北北北 東東横東}
ツモ{二}
「ツモ!満貫!4000オール!」
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視点:小瀬川白望
上埜さんが滅茶苦茶なツモり方をして、点数申告する。
(上埜さんの和了形は{二五五五五六七}。…2巡前とさっきの{六と三}を見るに、やっぱり止められていたか…{五}。)
そう思い私の聴牌を確認する。
小瀬川:手牌
{四六①②③④⑤⑥⑦⑦⑦⑧⑨}
嵌{五}待ち。上埜さんから{五}が溢れそうだったから嵌{五}にしたが、止めるとは少し予想外だった。
(おそらく、私の嵌{五}を見切ったわけじゃないと思うけど…多分、そういうオカルトなのかな…?)
オカルトであろうとそうでなかろうと馬鹿覚えのような溢れ牌狙いもひと工夫しないと通用しないはずだ。
面倒な打ち筋だが、面白いのも事実だ。攻略のしがいがある。
(この満貫でとうとう逆転されたか…)
この3人の大体の情報は揃った。そう。ここからが勝負だ。
(見てな…凍りつかせてやるよ…)
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視点:神の視点
特別観客席
「"悪待ち"?」
塞が疑問そうに言う。
【…そうさ。上埜はあえて悪待ちにする事で、和了りやすくなる性質がある。】
赤木がその疑問に答える。
「…じゃあ別にシロの待ちが分かってた訳じゃないって事?」
【ああ。】
「…どちらにせよ、そういったセオリーを狙うシロの打ち筋とは、相性が悪いんじゃないか?」
智葉が冷静に質問する。
その問いに対し、赤木は
【…それは違うな。】
と、あっさり否定する。
【あの打ち方はそんなんじゃあ崩せない…相手がセオリー外の事をするなら、その裏をかくまで…あの打ち方はそんなに単純なものじゃない…兎に角、あんな付け焼き刃じゃあアイツは崩せない…】
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構想したネタを使いたいが、それだと後が辛くなるので結局ネタを考えるのに必死というこの本末転倒感が拭えない。