ここはどこだろ?
ガラスの中に囲まれている?水の中?
カプセルの中か?
「ふははは!ついに!ついに!ついに!大空の王のクローンが完成したぞ!!」
目の前にいる白衣の男が何かを言っている。大空の王?クローン?
何を言っているんだ?
そもそも、俺は誰なんだ?
「彼が君たちの新しい仲間だ。仲良くするのだな」
そういうと、四人の女の子がいたことに気付いた。
その中にいた尊大な雰囲気を感じさせる女の子が白衣の男に話しかけた。
「貴様。また、新しいクローンを作ったのか」
「そういうな。君たちもそうやって造られたんだ。別によかろう」
どうやら、女の子たちもクローンのようだ。
「貴…「それもそうですね。ですが、彼の面倒は私たちが見ます」ぐ……!」
「ふむ。まぁ、いいだろう。君たちもだが、彼の命も私の掌の上にあることを忘れるなよ。」
「あぁ!もう、わかっているよ!!さっさと、どっか行っちゃえ!」
「ふむ。それでは、彼と仲良くするのだな」
そう言って、白衣の男はこの部屋から出て行った。
女の子の一人がこっちを向いた。
「初めまして。私は名は”星光の殲滅者”。管理局のエースオブエース”高町なのは”のクローンです」
”星光の殲滅者”?名前?
「はい。そうなります」
あっ自己紹介をされたから、こっちも自己紹介をしないと。
俺は……。
あれ?
声が出ない。
「まだ、生まれたばかりでカプセルの中にいる必要がありますから、あなたは声はだせません」
そうなんだ。
あれ。じゃあ、どうして俺の考えていることがわかるの?
「私たちも一度通った道ですから」
「ふん!そういうことだ。」
尊大な雰囲気の女の子が会話に入ってきた。
「われの名は”闇統べる王”だ。忌々しいことに狸のクローンだ」
「あぁ!僕も自己紹介しないと!僕は”雷刃の襲撃者”だよ!よろしく!あぁ、あとへいとーのクローンだよ!」
「やかましい!生まれたばかりで何もわからぬというのに大声を出すな!」
「それに”へいとー”ではなく”フェイト”です」
三人の女の子が話している間に最後の一人が話しかけてきた。
「えぇと、私の名前は”砕け得ぬ闇”です。それと、おおまかにあなたについて教えますね」
”砕け得ぬ闇”から話を聞くと。
どうやら、俺は古代ベルカという時代の最盛期最強といわれた”大空の王”と、もう一人”最後の聖王”との遺伝子を組み合わされて生まれたらしい。
それから組み合わされて、俺は”聖空の王”と名らしい。
そして、あの白衣の男によって生まれたらしい。さらに、逆らえないように爆弾が付けられるらしい。
「むっ。もしかして”砕け得ぬ闇"よ。もしかして、説明し終えたのか?」
「はい」
「えぇ~。僕が説明したかったのに~!」
「貴様では簡単なことも伝わりにくいわ!」
「おそらく、明日からカプセルの中に出られるでしょう。そして、私たちは自由を求めています。ここから、脱出するため。あの白衣の男から逃げるため協力してくれませんか?」
「なっ!貴様!?」
「早過ぎるよ?」
「えっ!?」
他の女の子たちが驚いている中、俺は”星光の殲滅者”の問いに頷いた。
「それでは。また明日」
-星光の殲滅者side-
「貴様!どういうつもりだ!?いくらなんでも早すぎる!!」
どうもなにも、そんなの決まっています。
「もともと、彼も入れるつもりだったから良いはずですが」
「違う!確かにそのつもりだったが…」
「なら別によいでしょう」
そう。別にいいはず。それに、彼はおそらく強い。
”砕け得ぬ闇”と同等かそれ以上、それ以外の私達3人でかかっても勝てる気がしません。
「まぁ、確かに私よりは強いでしょうけど」
「何っ!?」「嘘だ!?」
”砕け得ぬ闇”本人もそう言っている。
「”星光の殲滅者”よ。貴様はわかっていたのか?」
「勘ですが」
そう。これはただの勘だ。なんとなくわかっただけに過ぎない。まぁ、”砕け得ぬ闇”も気づいたことに驚きましたが。
「取り敢えず、明日から私たちが彼の面倒を見るんです。私たちを生み出したものに任せるよりは、マシでしょう」
「それもそうだな。それに我ら全員より強いか。模擬戦もするべきだな」
確かに、それにかの”大空の王”と”聖王”から生まれた存在。戦うことが楽しみです。
「だが、奴は生まれたばかりだ。奴が生まれた為にできた犠牲をまだ教えるなよ」
いずれ知ることになると思いますが、まぁ、私たちを生み出した者かによってか、私たちか自分で知ることになるでしょう。