本作の捕捉や蛇足や裏設定のようなもの…(※余話その1までお読みした後、閲覧推奨)



 ※元々むこうのあとがきで書いていた内容を纏めた感じのものです。ただネタバレがあるので「余話その1―――日向の地にて」まで読んで頂けてる方のみお勧めします。







 第13話のネギの処分ですが、読んで頂けたように余り重く罰せられませんでした。これはイリヤも予想していた範囲です。
 ネギは京都の一件で一応程度成果を上げており、やはり英雄の息子という期待が在る為、もしくはそういうフィルターを拭えない為に刑罰が軽くなってます。
 それほど「世界を救った英雄の息子」というネームバリューが大きいという訳です。あと、初犯という見方もあるからです。

 カモについては13話の本文にある以上の理由はありません。オリキャラ的な使い魔を登場させるものちょっと悩み所でしたから。

 のどかに関しては、やはりアーティファクトが非常に強力すぎたからです。放置すると確実に厄介事の種にもなりますので。
 しかし実は自分は、この事を13話の内容を執筆するまでうっかり忘れていました。
 で、原作を読み返しながらその話を書いている途中、不意にその事実に気が付くという経緯がありました。そして、それを13話のイリヤにも反映しました。
 そういう意味では、彼女が頭を抱えたのは、ささらが原因でもあったりしますが……イリヤも物事に何でも対処できる完璧な人間ではないと解釈して頂けると嬉しいです。

 夕映の方は結構悩んだのですが、原作の活躍を思うと魔法使いとしての資質が非常に高く。麻帆良もそれに当然気付いているのでは? と考察した結果、協会がそれを見逃さずこの機会に将来的な人手不足を解消する為にも此方側へ引き込んでしまおうと画策した、みたいな形にしました。
 それが夕映にとって幸福なのか、不幸なのかはこの時点ではわかりませんが。ただささら的には『世界図絵』が惜しいと感じたのもあります。

 和美については、本当ならここでリタイアさせてしまおうと、執筆当時に思っていました。
 しかしここで関係を断とうとしても、彼女の行動力を考えると、何らかの形でまたネギの正体に気付きそうに思え―――更にそこから考えを進め、夕映とは別の観点というか、現実的な考察や推理で結界の効果を抜いて魔法使いの存在に行き着くのでは? もしくは既に何度か気がついているのでは? と考えた結果。ああなりました。




 幕間その3に関してですが、あの回は原作でも登場した主要な魔法先生達が一見そろっているようですが、実はあと一人足りていません。
 お気づきの方もいると思います。それは…そう、あの美空とココネに苦労させられているシスターシャークティです。
 彼女は一応、瀬流彦より年上で葛葉や明石たちには及びませんが、熟練の魔法使いと自分は設定しています。ただし情報閲覧資格は瀬流彦よりも低くBに止まっています。ちなみに瀬流彦はAとしています。
 その理由は、協会に所属しながらも某一大宗教の影響下にある「教会」にも属している為、と設定したからです。ただ「ネギま!」の教会と協会は、型月世界と違って殺し合うようなそこまで殺伐とした関係で無いという事にもしています。

 教会にして見れば、魔法なんぞ認めたくも無いし、関わりたくもないのでしょうが、現実として存在し、世界の裏で大きな権勢を有するそんなモノを無視する事は出来ず。
 その動向の監視を含め、協会に対して一定以上の影響力と友好的な繋がりを持って置きたく。信者の中で資質を持つ人間が見つかると、その人物を各国の魔法協会に送り込んでいます。しかしその一方では、可能であれば排除ないしその権勢を貶めたいとも考えている…等の微妙な内情を抱えています。
 ただこの辺の設定は、余り本作に絡む事はありません。まさに蛇足的な裏設定です。

 シャークティ自身は自分が微妙な立場にある事を理解しており、割り切っても考えている所為か麻帆良にいる事に不満は余りないようです。
 また信仰心もあるのですが、魔法社会に置いては教会よりも麻帆良と魔法協会所属の立場を重視しており、組織に対する忠誠心もそっちにあります。
 これは、人の良い人間が多い麻帆良の魔法使い達の影響を受けた所為です。微妙な立場でも不満が少ないのはこれもある為でしょう。
 なお美空も教会所属です。ココネについては詳細は伏せておきます。



 「完全なる世界」についてですが。
 原作では麻帆良が彼等の存在を口にするのは終盤になってからなのですが、自分はそれに違和感を覚えていました。
 魔法世界編でラカンが「アーウェルンクス」の名をネギから耳にした途端、彼らの存在に気付いた様子なのに詠春や色々事情を知ってそうなタカミチと学園長がそれに気づかないのは明らかにおかしいからです。
 その為、学園長の他、幕間その3で魔法先生達がそれについて言及して貰い、緊張感と警戒を高めさせました。

 またその幕間でエヴァが原作よりも麻帆良から信用が置かれているように見えますが。
 これは弐集院の台詞にあった通り、封印されたこの十数年間、確りと仕事をしており、成果を挙げているからです。あと六百年の時の中でも大きく罪を犯し続けたのが数十から百年前後と比較的短いからでもあります。
 勿論、それでも彼女が「伝説」であり、「悪の魔法使い」であり、「罪人」である事には変わりありませんが。



 可奈子の登場は「ネギま!」と同じ世界観だからという以上はこれといってありません。
 「浦島家」は弐集院が言ったように、東でありながらも中立的位置にあり、西とも関係が深いとしています。


 と。
 このような事を活動報告に載せた訳ですが、良いのでしょうか? 一応利用規約などを確認はしたのですが判らないので、駄目だったらダメだと意見して頂けると助かります。


日時:2016年03月23日(水) 12:11

取り敢えず何とか活動再開 >>


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