極東の城塞 設定置き場(主人公)

自分用。忘れた時用に。随時更新。


【閉塚衛】

『守勢の王であり、戦を厭う異端の王』

《簡単な概要》
 カンピオーネ! 本編開始五年ほど前に神殺しを遂げた少年。七番目の王にして主人公。所謂、オタク趣味に加え、実家が江戸時代から続く商家一家であることから十分な金銭に恵まれているがゆえに勤労意識が薄く、世間で言う引きこもりの学生(もうすぐ大学生)。ただし、趣味に関してはフットワークが軽く。重要なイベントや祭り、同士たちの集いなどには外国であろうがはせ参じる。また、周囲に変わり者が集う天性を持っているため、そういった趣味人で構成されたサークル『女神の腕』の創設したり、無自覚なリーダー気質。同族の繋がりだと、アレクサンドル・ガスコインと交流深い。趣味人同士また先輩後輩同士で仲が良い。

《性格》
 極めて自堕落。やる気なし。趣味に走りがちで勤労から離れがち、義務教育もそこそこに自ら何かをやるということは余り無い。好きなことにはのめり込むが嫌いなものはトコトン嫌う。そんな性格の持ち主。また自らに向く害意や嫌悪が自分に向く分には気にしないが、周囲に一度それが向かれると苛烈な報復に出ることがある。友人や親しい人を必要以上に庇護する傾向がある。喧嘩は素人だが、過去には虐められている友人を救うために数十人の不良を纏めて相手取ったこともある。神殺しになってもスタンスは変わらず、神であろうと同族であろうと、自分に関する時はトコトンやる気に欠くが、親しいものを傷つけられた途端に苛烈な王と化す。

 その性格の源泉は『財を貯め、囲い、閉ざす』という性質を有する特殊な家柄である閉塚一族血統が齎したもの。生来、家族の情というものを注がれてこなかった彼は友情こそを情の拠り所として置いていたため、必要以上に友情に厚く、また結んだ縁を大事にする。

《戦闘》

 第一権能《母なる城塞》を主体とした防衛戦闘が得意。自ら攻めかかるというより、守りを通して相手の弱点や隙を誘い、一転して苛烈な攻めで粉砕するといったもの。絡め手に対して対応するが、自身は進んで振るわない。実はヴォバンに通じる桁違いの正道で叩き伏せるタイプ。第一権能を除いて直接的な攻撃を成す手段を持ち合わせておらず、手数に劣るが、その分、能力の幅と強さが抜けているため厄介である。呪力保有量は神殺し屈指でヴォバン侯爵と同等である。性質から守戦において神殺し内でも群を抜いた強さを誇る。

《権能》


《母なる城塞(Blind garden)》

 『まつろわぬアルマテイア』より簒奪した攻守一体の権能。《雷》を本体とする無形の神獣アマルテイアを使役する。《神速》を有した攻撃を可能とし、無形であるが故、《神速》中も自由自在に軌道を変える事ができる。また、隔絶した防御能力を有し、鎧形態、結界形態、共にヴォバン侯爵クラスの戦争火力でなければ正面突破は困難。戦闘以外でも土地を支配下に置き、場を神殿と構成する能力や、支配下においた大地の異変を感じ取る知覚結界など応用幅は広い。衛が保有する権能で最も掌握率が高く、信用信頼する権能。来歴の特殊さから実は権能自体は完全掌握しているものの、権能そのものが不完全であるため五章時点でこれほどの性能を有しながらも未だ全力には程遠いという。


《自由気ままに(Route select)》

 『まつろわぬヘルメス』より簒奪した『旅』の権能。交通の要、であるという条件の下、世界中何処であろうと『瞬間移動』することができる権能。三十メートル圏内ならば縛りもなく『瞬間移動』が行なえるが、条件として移動現地点と移動先地点の二つを設定した上でしか使用できないため、移動元地点が随時変更するたび設定しなくてはならず、精々がその場からの緊急離脱程度にしか使えないが、第一権能の知覚結界と合わさった時のみ、周辺三十メートル圏内で常時『瞬間移動』が行なうことが出来る。因みに注目されないが、この権能には空を駆ける能力も備わっており、使用時には蒼天の具足として顕れ、空を踏みしめる権能を常時発露させる。

 第一権能と併用することで知覚センターの補助による無拍子の瞬間移動を可能とし、また新たに目覚めた(四章時点)能力として冥界(アストラル界)においては広大な冥界を自由自在に行き来することが出来る上、現世と冥界の行き来すらも可能となった。冥界の行き来には単独は勿論のこと事前準備さえ、整えておけば任意で他者をも冥府旅行へ同伴させることも可能。他にもこの権能の特性を用いた攻撃手段として冥界の深淵……不死の領域に道を直接繋げ、神々を元の神話に回帰させるという極めて強力な力も有する。


《富める者を我は阻む(Protect from miserable)》

『まつろわぬダヌ』から簒奪した権能。魔力の流れを断ち、あらゆる権能を封じる権能封じの力を有する。奇形の短剣として顕現する。まつろわぬ神の権能であろうと『運命』であろうと、《流れを断つ者》として効果を発揮するため総じて全てを封じることが出来るが、実体剣であるがため効果を発揮するには視認し直接斬りつける、ないし刺す必要がある。日に何度であろうと使えるが一度に封じられるのは一つのみ。


《恋人たちに困難無し(Nihil difficile amanti)》

 『まつろわぬクリームヒルト』から簒奪した権能。簒奪の際、相棒の桜花もまた『調伏』という形で女神を倒していたことと、彼女を『器』としてクリームヒルトが顕現していたことから極めて変則的に権能を分け合うという形で簒奪した。能力は権能主が傷付けば傷付くほどに桜花自身が体得する呪詛の力が跳ね上がる復讐の剣。神獣は勿論、神とて受ければ死せる強大なものとなる。対英雄の特性を有しており、『鋼』に対する効きは絶大。

 両者の繋がりが深まることに伴い能力の共有化、以心伝心といった能力にも開花し、《恋人たちに困難なし》以外の権能の共有化も可能としている。加え、能力の共有化なので衛から桜花へとは逆に桜花の剣術や呪詛の太刀を衛へ委譲することも可能なので、衛の弱点である近接戦の腕を埋めることも可能。


日時:2019年12月26日(木) 01:50

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