京勇樹 - ついこの間

ついこの間

久しぶりに、ユニ○ロに行って新しい服を買ったんですよ
その帰り、数人のサラリーマンの方々とすれ違ったんです。そしたら、その一人が

「……もしかして、京教授の息子さん？」

と呟きました。

「……八王子か蒲田？」

「蒲田です！　やっぱり、教授の息子さんでしたか！」

その人、親父の元教え子さんでしたわ
聞いた話しでは、カプコ○で働いているとのこと

「よく俺と分かりましたね？　俺、昔と違って眼鏡掛けてますし、今日はマスク着けてるのに」

「横顔に見覚えがあったからね。何より……」

「何より？」

「君位だったからね、僕達が作ったゲームであれほどのハイスコアを叩き出したの」

「あー……」

俺の記憶違いでなければ、今で言うＶＲ式の戦闘機ゲームと今で言うＡＲ技術を使ったガンシューティングで二位以下と二桁程突き放して、一位になった記憶がある

「教授は、お元気？」

「今は警備員の仕事をしてますが、元気です」

「警備員？　大学だけでなく、ＪＳＰＡの副会長も辞めたのかい？」

「大学は非常勤講師でしたし、ＪＳＰＡは現会長と新人の育成方針と仕事のやり方で大喧嘩したらしく辞めさせられたとか」

「あー……教授、教育には凄い熱の入れようだったからね……楽譜を覚えるのは基本、ベストを尽くすだけじゃなく、常に上を目指せ。が口癖だったね」

「はい。特に、教育方針が理由だったらしく」

「なるほどね」

その後、二三話して別れました
いやはや、こんなこともあるもんだ