【ゲイル、シールフ、カプラン】~作中名称の元ネタ集~(※ネタバレ注意)

『異世界シヴィライゼーション』の本編にある用語集とも違う、ちょっとした裏話。
                               
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【ゲイル・オーラム】
最初の同志にして、暴力装置ないわゆるジョーカー枠。金糸を武器にするおおむね完璧超人。
由来は原子番号79番の金(Au)。古来から貴金属、現代では多様な部品として、常に存在感を示し続ける価値の安定した黄金。
輝きを意味するゲイルと、オーロラや太陽の美しさを表す元素記号の元となったラテン語の「オーラム」を組み合わせた名前。

文明を変革するにあたって、個人じゃどうしたって限界があるので巨大組織を作るのは大前提だった。その為に金銀銅の3人くらいを柱に建てようとキャラ造形。
作中では彼以上の人類規格外存在がいくつか散見されるものの、基本的な強度ヒエラルキーとしては最強レベルとして物語を考えている。
大アルカナだと皇帝、セフィロトに当てはめるならケテル。


【シールフ・アルグロス】
読心の魔導師として主人公の頭の中を読んでいるので、転生者と同等レベルに色々とモノを知っている立場にある超重要人物。
由来は原子番号47番の銀(Ag)。古代から馴染み深い金属で殺菌力があり、毒殺の為のヒ素に含まれた硫化物と反応して黒ずむので食器としても重宝された。

姓はラテン語で輝くを意味し、元素記号のもとにもなっているアルギュロスより。
金銀銅の三巨頭の2番目、組織の基盤をオーラムが作ったのなら、シールフは主人公が持つ現代知識を現実にする役割で造形された。
心を読める魔導師なので、使わずに忘れてしまった知識も引っ張り出すことができるのがポイント。

本人はあまり戦わないものの精神系術士としては最上位格であり、純粋な戦闘力も非常に高い。
"神族大隔世"の名称は某霊界探偵バトル漫画から、読心能力の応用幅はいろんな作品に出てくる同じタイプの能力者の良いトコ取り。
大アルカナだと女教皇、セフィロトに当てはめるならビナー。


【カプラン】
実際的な組織運営担当として造形。戦闘力は突出した金銀に比べると一般人レベル。
由来は原子番号29番の銅(Copper)。採鉱と加工のしやすさから最も古くから利用されていた金属で、スズと合金化することで青銅になる。
書くにあたってモデル成分が多くなったのは、メンタリストのパトリック・ジェーン。あと自由惑星同盟の魔術師成分も少々。

天然と修練と経験による人たらし。シップスクラーク財団が短期間でここまで大きくなったのはひとえに彼の内政・外交的手腕が強い。
ほとんど裏方担当の予定だったが、内政パートに入ると意外とちょこちょこ出番があったりして愛着が増した。
大アルカナだと法王、セフィロトに当てはめるならコクマー。


日時:2021年07月04日(日) 19:29

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