日暮れて道遠し/草木塔 あとがき
日暮れて道遠しは、15分くらいで書きました。総執筆時間20分くらいなんじゃないかな。セミの羽化および空蝉っていうテーマを決めて、じゃあそれに映えるのは誰だろうって言ったら美竹蘭だと思ったので、蘭を主人公に。
モラトリアムの終わり、みたいなテーマが美竹蘭には課せられていると思うのですけれど、それをセミの羽化になぞらえただけです。
青春の味、飲み残したサイダー。羽化できなかったセミ。大学に入って解散しよう、なんて話をまたやってるAfterglow。セミタケラン……? セミタケは良くないですね。検索注意です。
羽化出来れば魂燃やして歌えたのにね、なんて。
───────
草木塔というタイトルと、あらすじの自由律俳句は種田山頭火からの引用です。
朝、ツユクサが咲いていて、可愛かったので書きました。フォロワーが1000文字で企画に投稿するっていうのをやっていたので、自分も挑戦しようかと。
しかし文字数削るのは難しいですね。コンテストとかでもない限り自分はひたすら表現を重ねていくのが好きなので、引き算の美学というのを受け手として知ってはいても、書き手としてはあまり差し迫ったものとして感じたことがありません。歌詞を書いていたときくらいでしょうか。
Afterglowのギターボーカルとしてではなく、華道の家元の娘として独り華に向き合う美竹蘭はこんなことを感じたりもするのだろうか、と思って書いた次第です。
日時:2023年08月26日(土) 17:18
<< 輝かしきさいよ永遠なれ、についての備忘録 | 色褪せた空の下で について >> |