読むと食欲をそそる『モンスター飯(ハン)ター』
推薦者としては二作目の推薦ですが、相変わらず読む前の参考なればって程度です。
▼ストーリー
食事に並々ならぬ情熱を注ぐハンター・シガレットと、そんな彼に振り回されるオトモアイルー・イルル。
(33行省略されています)
1人と1匹の、「モンスターや清算アイテムを(勝手に)調理して食べる」という奇抜ながらも美味しいハンターライフの日々。
▼文章、描写などについての紹介など
この作品は読めば読むほど、そしてモンハンに詳しければ詳しいほど深みに嵌る作品です。
モンハンクロスの要素を取り込みつつ、しかし戦闘より調理風景や主人公の心理描写が多めで、彼の食事に対する拘りが伺える。
文章も丁寧で、クスっと笑えるほのぼの・突っ込み所のあるギャグ・ちょっぴりのシリアスやホロリなど、一話完結ならではの強みを持って読者を飽きさせません。
もちろん狩猟にも手抜きは無く、細かい戦闘描写が多く長文であるがしっかりと書かれています。主人公割と強め。
何よりも私が逸脱だと思っている所は、この作品の世界観のリアリティさ!
主人公とオトモ以外の登場人物と食材を豊富に取り揃え、この作品が確かにモンハン二次創作だと思わせてくれます。
モンスターの肉だけではなく精算アイテムやキッチン食材といった幅広い食材が登場するのもポイント。
調理風景や食材、果てはモンスター素材の描写も妙にリアリティがあり、読んでいて美味しそうだと思ってしまいます。
▼読む際の注意事項など
独自設定が多く、食材に対する突っ込み所が気になる方も出るかもしれません。
鉱石食モンスターの肉は食べて大丈夫なのか?貴重な素材を食べちゃっていいのか?毒性とかは?
そういった細かい所を気にする繊細な方にはオススメできないかもしれません。
特に注意すべきは【飯テロ要素】!実際食べられるわけじゃないのに食べたくなる!
現実の食べ物に近い物が出て来た日には、無性にそれに近い食べ物が食べたくなります。
例としては第一話。これを読んだら無性に卵料理が食べたくなってしまいました(←推薦者談)。
夜遅くに読む方・食事バランスやダイエットを気になってきた方には注意してください。
▼推薦者から一言
「そういえばモンハンの食事って美味しそうだよな」
モンハンと言えば狩猟、即ち生死を掛けた戦いの日々……と思いがちな貴方の価値観を変える風変わりな一作。
これを読んで、一度は戦闘以外のモンスターハンターの世界観をゆっくりと見て和んでみませんか?
例えば大半のハンターがスキップするであろうキッチンアイルーの調理光景とか(笑)
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ヤトラ/2015年12月28日(月) 12:37/★ (参考になった:28/ならなかった:5)