ガンツ、それも岡八郎の二次創作
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
ガンツの岡八郎が僕のヒーローアカデミアに転生。この作品の内容を簡潔に説明するならこの一言で済んでしまう。無論こんな一言では言い表せないくらい魅力のある作品ではあり、説明も長くなってしまうだろう、しかし真に私がやりたいのは作品の紹介というよりかは、より多くのハーメルンを愛する同士達へこの作品を認知させることにあることを念頭において、どうかお付き合いいただきたい。
さて、冒頭の説明だけでは、ただ好きなキャラを起用しただけの頭を空っぽにして読むような中身の無い二次創作だと誤解してしまう方もいるかもしれない。だが、安心して欲しい。
(25行省略されています)
この作品はよくある転生チート系の作品ではあるが、しっかりと中身の詰まった二次創作である。
ガンツの岡八郎と言えば、ガンツを読破したものなら知らないものはいまい。
大阪を舞台に最強装備たるハードスーツを使いこなし、作中屈指の強さを見せつけてくれた大阪チーム最強のあの男だ。
この物語では岡八郎がヒロアカにて夜嵐イナサや肉倉精児の所属する士傑高校の教師をしていて、しかもプロのヒーローも兼任している。
この点からガンツのファンならば、岡八郎のキャラに合わないだとかガンツの世界観的にとか、殺し強姦なんでもありの大阪チームのキャラが、柵の多いヒーローなんてやれるわけねぇじゃんと思われるかもしれない。
確かにその意見には私も納得だし、キャラクター再現度を重要視するハーメルン読者ならば当然の反応だろう。
だが侮るなかれ、ヒロアカ世界に登場させるにあたっての多少の違和感こそあれ、この作品の完成度は非常に高い。
ガンツの性能や装備をそのまま個性として起用するというロマン溢れる設定はとても大胆で、ガンツの装備を駆使した戦闘描写は読んでいて非常に痛快で、よくぞやってくれたと言った感じであるし、実際の物語や交流関係の設定に至っては、今までのヒロアカ二次創作に無いものですごく新鮮で、続きが待ち遠しいと思わせる魅力がある。
これ以上はネタバレになってしまう故に割愛させていただくが、最後に是非とも伝えたい重要な話がある。
この作品は短編だ、おそらく更新速度も遅い。これが単に続きに詰まってのものなのか、それとも作者様のモチベーションによるものなのかは我々読者には知る由もないが、私が感じているこの言いようのない悔しさを経験したことのあるものは私だけではあるまい……そうこの作品も例に漏れず、良作だけど話数が少なく、更新を待っている間に気づいたら未完となっていて、埋もれ忘れて去られてしまう作品の一つだと思われる。
同士諸君も洗礼を受けたであろうハーメルン典型パターン。あの憎むべきジンクスだ。
正直、もうそんなのは嫌だ。あの虚しい寂しさを味わうのは勘弁願いたい。作者様の意図はどうであれ、私はこの作品に心を奪われてしまったのだ、ならばファンとして、このサイトの機能を存分に活用させていただこう。
俺なりの応援活動をさせていただこう。
より多くの人にこの作品を読んでいただき、評価していただこう。
一読者ごときが作家に対して続きを書くことを強制することなぞ出来ないし、権利もないことは重々承知した上で、少しでもこの作品の知名度が上がることによって、作者様が続きを書く際のモチベーションを保つ為の一助となれたならと、その一心で推薦させていただいた次第である。
現在4話しかないが、暇な時間があれば是非この作品を読んでいただきたい。
ハードスーツのかっこよさが分かるならきっと退屈することは無いだろう。
そして、少しでも私と同じ気持ちを共有してくれたならこれ以上嬉しいことは無い。
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立川涙子/2020年09月29日(火) 20:06/★ (参考になった:15/ならなかった:2)