悪役令嬢は百合したい
作者:猫毛布

▼推薦を書く

推薦一覧(1件)

【断罪】の時、それでも悪役令嬢は毅然として微笑んだのだ。

▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
 昨今の悪役令嬢ものといえば『婚約破棄されないためにがんばる』手法が多く見受けられるが、この作品の悪役令嬢はしっかり【婚約破棄】をされて、しっかりドン底に叩き落される。サブタイトルを見てみると、【断罪】の文字は中ほどにある。話数にして28。平均文字数およそ5800文字ということで、大体162400文字を経てようやく、いわゆる【婚約破棄】のシーンが訪れることになる。

 ではその28話、162400文字で何を書いているのかというと、例えば婚約者の第二王子のことを書いている。その妹の王女を書いている。お茶目で抜け目ない王様を書いている。魔法を教えてくれるつるぺた眼鏡ハーフ・エルフの先生を書いている。何処かから来た黒髪の少女を。王子の護衛役を。悪人面の父親を。冷血っぽい母親を。忠誠を誓う奴隷を。そして悪役令嬢のことを。
 彼女が『俺』でいられる空間を書いている。王子と王女の戯れる王宮を書いている。ふたりだけの特別授業を書いている。剣を交わす草原を。陽の差し込む学び舎を。執務室を。酒場を。決闘を。死地を。
(9行省略されています)


原子番号16/2023年06月12日(月) 00:59/ (参考になった4ならなかった4)


推薦を書く
タイトル  0文字 2~50文字

0文字 150~1500文字
※トップページや小説検索画面に表示されます。
※過去に同じ作品に推薦している場合は置き換えられます。
※推薦以外の投稿や文字数稼ぎ等の行為は処分されます。