少年少女の群集劇として、形を成してはいる、けど
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
けいおん!とSchool Daysというコラボは2チャンネルでもあることはあるけれど、ストーリーはかなり異色。
伊藤誠が平沢唯に対してまんざらではなくても奥手だったり、平沢唯が積極的に伊藤誠にアタックをかけたり・・・と、本来とは逆の形で行ってるんだよね。
この2人に振り回されている周りも、キャラ分けはされてるし、それぞれ活躍の場を与えられているから、群集劇としてはなかなかだと思う。
(32行省略されています)
ともあれ、やっぱり伊藤誠の行動核が変わっちゃってるから、どうしても違和感を感じてしまう。
ここでそれぞれのキャラについて一言。
平沢唯:今回は誠が初恋の相手で、誠に積極的アプローチをかけてる・・・といったところなんだけど、どうにも身勝手な上に不安定なんだよな。
誠との恋に関して自分の好きなようにさせてといってたくせに、世界との修羅場のあとはごめんなんていっちゃったり。
ちょっと感情移入しにくかった。
伊藤誠:先ほどもいったけど、アニメとは完全に行動核が変わっちゃってるんだよね。
衝動性よりも『父のようになりたくない』という理性が優先してしまってる。
パラレルストーリーの1つだけしてはいけないことはキャラの根幹を変えてしまうことで、キャラが変わらず魅力的ならばOK・・・というけれど、行動核を変えている以上、彼は別人な気がするんだよな。
アニメ版は『逆説的な』魅力と人気を持つキャラだけに、こんな風に変えていいのか疑問に思う。
まあもっとも、それだと似通った展開と結末になってしまうか。
秋山澪:誠が優柔不断なのと唯が身勝手な分、彼女ががんばっている感じか。
泰介に襲われた言葉を助けたり、『私は桂の友達』といって励ましたりと、ヒロイックな部分は彼女が一番持っている感じ。
それでも怖がりだったり、榊野と付き合うと聞いてげんなりしたりと、彼女らしいところもある。
一番キャラが崩れていないかも。好きなキャラだけにこれはうれしい。
桂言葉:アニメ版に比べて、唯をなかなか受け入れなかったりと狭量な面が目立つ。でも誠にはやさしいのは原作どおりなのね。
いたるがやってきた、というときも心をつれてきて家族ぐるみの付き合いを考えたり、夜這いを狙っていたりとかなり積極的。
最近ようやく覚醒したみたいだけど、ここからどう動くのか。エンドがどうなるかという重要なキーかも。
田井中律:どちらかというと影が薄いけど、男好きで逆ナンパを行ったり、それなりに個性は持たせているわけか。
澪に比べると口調がラフなのが気になる。
一応部長として、唯や澪の動向は気にしているわけね。世界のことも気にしつつも。
西園寺世界:誠と『練習』を行ったのはアニメ版どおりか。
そのほかにもK-POPに関心があったり、人の名前を一発で覚えたりと、『人気者』としてのセッティングは施しているわけね。
とはいえ、誠争奪戦からは離れちゃったから、この先どうキャラを生かすのかとも感じる。
ともあれ、コラボとしてはなかなかの出来。
一読お勧めといえるかも。
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火星人たこ/2014年03月01日(土) 12:02/★ (参考になった:9/ならなかった:16)
平沢唯と伊藤誠の心理描写がよくでています
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▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
ある意味挑戦作ですね。
唯の異性への恋愛なんてなかなか見られないからびっくりしました。
心理もよく書けています。
伊藤誠も嫌われキャラというイメージが強いですけど、今回の彼はコンプレックスや鬱屈感がよくでていて感情移入しやすいです。
他のメンバーも個性的でぶれないキャラが多いです。
▼読む際の注意事項など
りっちゃんはかなり男好きな性格に変えられてます。
アニメから入った方は違和感あるかも。
刃傷沙汰があるかどうかはまだわからないけど。
みすきゃすと/2014年01月21日(火) 21:05/★ (参考になった:8/ならなかった:36)