二次創作という枠を超え、本家のクオリティに迫る完成度
バイオハザード。
かの有名な、ゾンビと戦い、生き延びるサバイバルアクションゲーム。
本作は、その二次創作である。
(21行省略されています)
二次創作とは、元ネタとなる「本家」と比べれば質、量ともに劣る事が多い。
ゲーム製作は、言わば専門技術を持つ集団が莫大な費用を投じ、収益を得るために作り上げた「製品」である。
対して、二次創作は「個人」が仕事や家事の合間に時間を捻出しながら作ることがほとんどである。
こうした理由から、本家(元ネタ)と比べてクオリティが見劣りするのは、言わば必然であり、私は胸の内でそれを常識として捉えていた。
この作品を読むまでは。
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戦場に身を投じた兵士は何を見て、何を感じているのか。
殺し、殺される異常なまでのストレス環境下で、如何にして己の精神を守りながら戦うのか。
M4カービン、M14バトルライフルにはじまり、拳銃、爆薬、各種爆薬。無線、戦術、近接戦闘、屋内掃討戦、相互援護、サプレッサーで減殺された銃声の響き……。これら軍事的描写の正確性と鮮明さは、本家の質を遥かに凌駕している。
それだけではない。
登場人物――兵士達や混乱に巻き込まれた無垢な子供達――が抱える心象も鮮やかに魅せる。
本作は「バイオハザードの二次創作」というのは名ばかりに過ぎない。本家を超えるミリタリー描写、上質で洗練された言葉選びによって構成された内容を、是非他の方々、それも多くの目にも留まる事を願って止まない。
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防衛太郎 2024年05月04日(土) 00:18 ★ (Good:3/Bad:6)