「異世界に急に転移して困っていた所を、ラスボスに拾われて道具になるお話。」
ポケモン世界の闇。
古くはロケット団に殺されたガラガラや、生み出されたミューツー、発電所に拘束されたマルマインにいかりの湖の赤いギャラドスなどがあった。
が、本作で扱われるような「闇」は個人的に第五世代、
ポケモンを戦わせ弱らせモンスターボールで捕獲するというゲームシステム自体に疑問を呈したBWから始まると考える。
いつの間にか真実と理想の英雄への道へ変わってしまったイッシュの旅。
(35行省略されています)
自分ではない英雄と重ねられ続ける2年後の世界。
カロスに浸透するフレア団と逮捕することのないその生き残り、古代の王に最終兵器。
もう一つの可能性の世界を明確にしたホウエン。
アローラの島巡りと脱落者達の居場所。
チャンピオンと委員長に依存するガラル。
そしてウルトラビーストとFall。
ウルトラスペースを渡りウルトラホールより這い出た訪問者である異次元のポケモン達と、
ウルトラホールを通りそのエネルギーを身に宿す人間。
メガシンカのないエメラルド世界から来たであろうフロンティアブレーンであったはずの記憶をなくしたアローラでの国際警察のリラがそうであると断言され、ポケリゾートの管理人モーンもそれに当てはまるであろうと推測され同じくサンムーンウルトラサンムーンの主人公もそう成り、
そして、我々の知るこの世界からの異世界転移者もそれに当てはまる。
それがFall.
これはガラル地方はがねタイプのジムリーダーカイが
ラスボスの道具になった過去から自由になる話であり、
求める自由のためにラスボスの道具になる話でもあり、
つまりはわからせ系生意気ショタかつ激重過去とトラウマ持ち現代世界出身ある日突然ポケモンの世界へようこそ!を成し遂げてしまった精神ギリギリ系少年が無意識のうちに多くの執着心とやばめのヤンデレを量産し周囲を強化させつつあくのジムリーダーとして暗躍しつつ主人公に怯えたりジムリーダーとして立ちふさがったり日常を楽しんだりしているところを眺める小説である。
なお2021年05月28日現在最新26話時点で、この話はクライマックスに手をかけている状況である。
彼がどの程度ガラルの出来事を知っているかまではわからないが、
剣と盾の物語をプレイしラスボスの結末を記憶に残した皆様、
彼がどのように結末を迎えるのか。
自由はそこにあるのか。
彼を誰が救えるのか。
誰が彼を救ってくれるのか。
そして彼は迫り来るヤンデレ達をかわしきることができるのか。
ねがいぼしが降る世界で、
決して戻ることのできない少年のゆく先を
そちらに行くことの叶わないこの世界から、
是非、彼の終演を見届けてほしい。
▲短縮する
遊海菜菊 2021年06月04日(金) 12:01 ★ (Good:26/Bad:4)