後藤・伊地知姉妹の年齢差を上手に落とし込んだ、文字通り二代目の物語
物語の核心に迫る表現はオミットしております。
作品自体をご覧頂いて、ご自身で確認をお願いいたします。
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
>>とある少女が。少し早く生まれていて。会うべき人達と。カルマなのに出逢えなかった世界の話。(あらすじより)
(8行省略されています)
つまり「後藤ふたり」が、原作「後藤ひとり」と同じ年に産まれて、その年齢差分「後藤ひとり」の年齢が繰り上がるという設定が下敷きです。結束バンドと関わるのは「後藤ふたり」であり、「後藤ひとり」は虹夏・リョウ・喜多の三名とは(物理的に)出会いません。むしろ接点が増えるのは、年齢が近くなった星歌さんや廣井氏両名。
作中の「ふたり」がひねくれているのは、1話の段階で察する事ができます。それもその筈ではありますが、姉に赦して貰えないという自己嫌悪や贖罪を理由に、自身を卑下するタイプの登場人物が好みの方は、ぜひお読み頂ければと思います。結束バンドと関わる事で光に向かい始めますが、やはり決着をつけるのは「ふたり」本人が自分を認めなければならないというのに終始します。原作すらギャグのシーンも飲み込むシリアスな空気が、この作品の醍醐味です。
▼読む際の注意事項など
注意タグにアンチ・ヘイトとありますが、原作へのアンチテーゼではなく、おそらく主人公足る「後藤ひとり」の不在を加味しているものです。もちろん結束バンドよりも年上の登場人物には爪痕のように残っておりますし、ある意味伝説として語り継がれております。「後藤ひとり」好きである読者の方にこそ、この作品は深く刺さります。
また、原作:ぼっち・ざ・ろっく!の総合評価上位に食い込む作品の文体が好みの方はオススメしません。
(言うなれば、青春コンプレックスって何さと笑い飛ばせる方は×。ダメージを受ける方は○です)
作者:怒雲様の持ち味は、姉へのある種のコンプレックスを抱く「後藤ふたり」が内面のイマジナリーフレンド(この場合はシスターか?)との対話シーン。後半になるにつれて正体が明らかになりますが、救いがあるのかという追い詰める表現が好みかによって評価が分かれます。鬱々とした曇り表現を忌避する方は、本作との相性は悪いです。
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エーデリカ 2023年09月03日(日) 10:00 ★ (Good:7/Bad:0)