少女のいい女への成長と、男の再生のお話

▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
二重人格の壊れた人形だった青年が、自殺によって別世界に落ち、その後似たような境遇の少女を結果的に救ったことから動き出すお話です。
失ったものが多すぎて、壊れた心を凍らせることによって、生きても死んでもいない状態にある青年が、寄り添い支えることを決めた少女によって、じわじわ生れなおしていく。その過程で結ばれる絆や少女が青年に与える愛が、実にいい。作中でとある人物が少女を「いい女だな」と言うのですが、本当にいい女だと、筆者は感じます。
いちゃいちゃしてるわけでも、愛を囁きあってるわけでもない。けれども、強い絆を結びつつある二人の関係は、実際見てたら当てられるのではないかと思うほど甘い。「お幸せに！」とか「末永く爆発しろ！」と言った風な言葉がかけたくなると、筆者は思いました。
誰かに愛を伝えたくなるとも、萌えるとも、涙腺崩壊するとも…その他いろいろ語れる言葉はあると思います。筆者の拙い表現力では、語れないほど魅力的な作品でしょう。その上で、筆者は温かくて優しい何かで心が満たされる作品だと、表したいです。
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地海月／2014年11月08日(土) 13:29／★ (参考になった：66／ならなかった：12)