戦姫絶唱シンフォギア feat.ワイルドアームズ
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推薦一覧(5件)
シンフォギアの風味をそのまま二次創作に持ってきた作品
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
まず舌を巻く点として、オリ主とクロスオーバーという地雷とされることの多い二つの要素が、完全に『納得』できる形にまで落とし込まれています。設定に無理が無いとでも言いましょうか、よく練られた世界観とお話がオリ主やクロスオーバー要素を限界まで自然な物にしている。
次に文章ですが、間違いなく『上手い』文章だと感じます。わかりやすい例えや言葉を用い、過不足無い文章は読んでいて詰まるということが無くスラスラと読み進められます。
次にストーリーですが、重厚さは申し分なくよく練られており、加えて『熱』を感じやすい緩急の付いた話の運び方。肝心の『熱』は些細な、しかし引き込まれるような無駄のない『種まき』によって撒かれた伏線という名の世界やキャラの歴史がそうさせるのだと思います。
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▼読む際の注意事項など
重厚なお話。よく練られた設定。間延びしない丁寧な描写はやはり文字数に直結します。
全話(設定の解説等も含む)で怒涛の188話。文字数にして2,868,437文字にもなります。
これだけの話数、文字数をして一切の間延びをしないというのですから恐ろしい話ではありますが、それは逆に読んでる間はかなりの気力を使うという事。ちょっと片手間に読み進めるかーという読み方は出来ないと思った方が良いと思います。
この作品を読む際は作品と一対一で向かい合える状況を作り出すことをお勧めします。
▼まとめ
タイトルにも書きましたが、この作品はシンフォギアの風味をそのまま二次創作に持ってきた作品だと思います。
命を燃やすオリジナル主人公の生き様をその目で見届けてください。
この作品、かなりやばいですよ。
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素飯/2018年03月01日(木) 22:18/★ (参考になった:15/ならなかった:2)
幸せを望まない『もの』はいない
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
ストーリーの重厚さもさながら、これだけの文字数を書くとダレて熱意が無くなったり、話や文章がグダグダになるとこだって当然有り得るのにそんなことも一切なく、何回ものどんでん返しを繰り返して主人公・ゼファーの成長を描く物語です。
私見ですが、『誰もが絶望する結末』よりも、『誰もが笑える結末』の方が自分は好きです。バッドエンドよりご都合主義なハッピーエンド、ご都合主義なハッピーエンドよりパズルのピースが全てがきっちり埋まっていくような最高に幸せなトゥルーエンド。その方が良いと思いませんか?自分は思います。
ただ軽薄な幸せを与えられるのではなく、傷ついて、絶望して、それでも掴み取ってみせた幸せ。それはきっと、なによりも尊いのだと思います。
大切な人が死んでいく中、何も出来ないことで絶望に突き落とされ、それでも誰かの為に、何より大切な人の為にまた立ち上がる姿は正しく『英雄』であり、また『主人公』であると思います。そんなゼファー君に何度もカッコイイと感じました。
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▼読む際の注意事項など
きっと、文字数の膨大さで読むことに忌避感を抱いてしまう人がいるかもしれません。
ランキングにも載ってないじゃないか、と考える人もいるかもしれません。
あまりにも救われない話に嫌気がさしてしまう人もいるかもしれません。
きっと様々なことを感じる人がいるでしょう。
でも、一度は最後まで読んでみてください。きっとエピローグを読んだ時、あなたは『ああ、読んでよかった』と感じるから。
先ほども言いましたが、自分は『誰もが救われない話』より『心からの笑顔を見せてくれる話』の方が好きです。そして、そんな考えを持つからこそ、自分はこの小説を勧めたいです。
あなたのハーメルン生活に、新たな色に彩られていくことを祈って、推薦させていただきます。
ーーこれは、『誰か』が『誰か』の幸せを願う物語。
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桐月/2017年06月12日(月) 06:51/★ (参考になった:25/ならなかった:5)
『なぜ生きるのか』を考えずにはいられなくなる作品
描写・内容
この作品は人の『生と死』に向き合うものです。
主人公は戦災孤児という中々に重い始まりですが,物語が進むにつれて現実に抗いながら英雄という存在に近づいて行く主人公が的確に描かれています。
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見所
傷ついて立ち止まり苦悩する主人公とそれを支える人々の関わり。また、逆に人々と積極的に関わる主人公の動きから目が離せません。
大事な人が抗いようのない災害で死んでしまった時、大人達が暗い感情を抱いて他人を責める。
何も知らない子供達も、それを『正しいこと』として真似てしまう。
そんな実際に起こりうるだろう出来事も詳細に描かれています。
そんな現実と抗いながら成長していく主人公の物語!
辛いことや、やりきれないことがある人に、ぜひ1度は読んでほしい作品です。
注意
※中々に重い話のため、そういった話が苦手な人は注意してください。
また、文字数も多く章ごとに休憩を取ることをおすすめします。
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立花・無道/2018年07月19日(木) 13:28/★ (参考になった:29/ならなかった:8)
どんな悲劇があっても、進むことを止められない主人公
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
一言で言うなら熱い作品!
シンフォギアが好きな人なら是非読んで欲しい作品です。アニメで聞いたことのあるセリフも出てきたりします。
ストーリーがしっかりと練られて、伏線もきちんと仕込まれています。序盤で名前が出てた人がストーリーと関係が薄いとこで関わっていることもありました。
ワイルドアームズを知らない人でも楽しめる作品です。(自分もワイルドアームズは知らない)
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序盤のあらすじ
紛争地域のフィフスバンガードに老人住む少年、ゼファー・ウィンチェスターはノイズとの戦い(ただし主人公にシンフォギアは無いのですごく苦戦する。)や敵国の人間との戦い人間の死を経験し、ある日ゼファーは暴漢に殴られている少女を助けます。
その少女の名前は雪音クリス。ゼファーの最初の相棒となる少女でした。
作品の魅力
主人公の生活する場所は何度か変わりまが、それぞれにドラマがあって少し歪んでいる主人公が歩んで行きます。何故主人公が歪んだのか、その歪みが大きくなったり小さくなったりしますが、三歩進んで二歩下がるを続けて精神的に肉体的に成長する主人公を感じられます。
そしてキャラクター全員が人間なんだなと感じられる作品です。脇役だろうと葛藤もするし後悔もするし主人公だって決定的な間違いをしてしまうこともあります。だけどそれでも良いのだなと思わされました。
▼読む際の注意事項など
救済があったりするものの、人が死ぬ展開や死ななくともきつい展開が多いので苦手な方は気を付けて読んでほしい。
原作に到達するまでに100話以上かかっています。でもそれだけに読み応えがあります。
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ぜや/2015年09月23日(水) 21:22/★ (参考になった:54/ならなかった:10)
これは抗う物語
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
この物語は、主人公である少年ゼファーが、苦しんで苦しんで苦しみぬいて。
色んな人と出会ったり失ったり奪われたり育んだり、様々な出来事を経て英雄に変わっていく物語、だと思います。
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断言はできません。まだこの物語は終わっておらず、主人公もそこまで至ってしまってはいないので。
ただ一つ言えるのは、この物語は抗う物語です。
様々な困難や絶望。いろんな理不尽に時には折れてもまた立ち上がり、理不尽な運命に抗う物語。
それは主人公だけでなく、大人も、子供も、誰もが誰かに希望を見て、絶望に抗っていく物語です。
どんな状況でも、心の炎だけは絶やしてはいけない。大切なものをあきらめてはいけない。守ることを、苦しまないことを、幸せになることをあきらめてはいけない。
そう語りかけてくる。そんな物語でした。
そして、この物語はそれだけでは終わりません。この物語は主人公だけで完結していません。
出てくる人物に皆、歴史があり思いがあり、どうしようもない矛盾や、こだわりや不合理や。そういったものを抱えています。
それでも。絶望があっても、喪失があっても。人は人を許せるんだ。人は人と手をつなぎ、わかりあえるんだ。たとえバベルの塔なんかがなくっても、他人の心が分かる力なんてなくっても。
少しずつふれあい、近づいて、距離を縮めて、時には傷つけあって。
様々な想いが交差する、傷だらけの腕たちの物語。ぜひとも、一度読んでほしいと思います。
▼読む際の注意事項など
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玉露3/2015年02月01日(日) 02:43/★ (参考になった:22/ならなかった:30)