超越少女は路を示すが旅をするのは俺達だ
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作者:小沼高希
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近未来から、遠未来へ。ハーメルンSFの最先端
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舞台はAIがそこそこ発展しつつも頭打ちになりつつある、並行世界の現代日本。言語学研究のためにAIエージェントを自作したというかカスタマイズした男子大学院生が、なにやら国の偉い人にお膳立てされつつ謎の少女からの情報収集に挑む。
……と雑にまとめてしまえばカジュアルな感じで、実際その通り異世界から来た技術チート持ち少女とのコミュニケーションが主題の作品ですが、一方で重厚なSFとしての側面も外せません。でたらめのような(そうでないと超越少女にならないのだ、とは作者の言)未来技術をネイティブに理解している情報提供者(インフォーマント)から、それをどうにか我々が理解できる形で引き出し、複雑な現代社会に埋め込んでいく。イノベーションが停滞しつつある現代社会で、もういちど産業革命が起きるとしたらどんな感じなのか、というシミュレーションに心が躍る……作者さんの処女作にして傑作『図書庫の城邦と異哲の女史』における「城邦」の立場に私たちが置かれたらいったいどうなっちゃうの、という具合で、その実出だしも似通っているので、あの作品が好きだった方にはぜひ読んでほしいと思います。
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