清渓川
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
アイディアが出されると、会議室には静寂が訪れた。
(22行省略されています)
「先生、ブルアカの二次小説で……男の娘ネタはどうでしょうか」
若き二次小説作家の言葉に、周囲のスコッパーは息をのんだ。
清渓川の冷たい水面が脳裏をよぎる。安易な設定の追加は、ピラニアとアライグマの餌食になるのがこの開発室の掟だ。誰もが次の瞬間、彼が黒い車に乗せられるの覚悟した。
しかし、統括Pは静かにメガネの奥の光を走らせ、言った。
「……その可愛らしさは、キヴォトスの神秘を脅かさないか?」
「脅かすどころか、倍加させます!」ライターは熱弁を振るった。
「圧倒的な可憐さ! 少女たちの間でひと際映える繊細な美しさ! そして『実は男の子』というギャップに悶える先生の理性との苦闘! 既存の生徒たちとの甘酸っぱい距離感も、この一要素によって無限のドラマを生み出すのです!」
次の瞬間、会議室の扉が勢いよく開いた。
入ってきたのは黒服の男たち……ではなく、涙を流すピラニアたちだった。ピラニアは拍手を送り、アライグマは感動のあまり清渓川に自ら飛び込んだ。
Pは立ち上がり、深く頷いた。
「素晴らしい。これこそが我々の見たかった『可能性』だ。……よし、この小説を書いた作者を清渓川に沈めろ。これほどの尊さを生み出した頭脳は、冷たい水で冷やさねば世界が焼けてしまう」
▼読む際の注意事項など
オリジナル生徒、男の娘もの、軽微な曇らせ要素
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←j→ 2026年07月30日(木) 10:02 ★ (Good:12/Bad:2)