阿礼狂いに生まれた少年のお話
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推薦一覧(5件)
一つの愛しか知らない一族に生まれながらも、多くの愛を見出した人物の話
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
東方Projectを原作とし、完結した二次創作
短命、しかし記憶を受け継ぎ、転生し続ける『御阿礼の子』
そのうち、稗田阿求までの三代を通して主人公は御阿礼の子に仕え続けることになります。
御阿礼の子は短命だからと、一見問題はないように見えますが、主人公は『阿礼狂い』と称されるほど、御阿礼の子に文字通り全てを捧げる最強の一族に生まれています。
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無論、主人公もその狂愛の例外ではありません。
行動の原点、判断の基準、優先順位、全てにおいて必ず御阿礼の子が関与する。
そんな中、何も能力も持たない人の身でありながら、いかに「御阿礼の子が常に最愛の主」という思想を持ち続け、妖怪の巣食う世界において他者と関わりを持っていくのか。
以上が物語の本筋となります
物語の流れや主人公の性質上、必然的に会話よりも文字が多くなりますが、読めば読むほど読み応えが増します。
主人公のキャラクターもしっかりと描かれているので入れ込みやすく、楽しめる人には最高の作品でしょう。
三代もの間の出来事を書いたが故に話数自体は百話を超える長編大作となってますが、時間をかけて読み続けるに十分に値するほどの良作だと推薦します。
最後まで読めば、いかに主人公が不器用ながらも人を『愛する』ということができたのか、そしてそれがいかに奇跡に等しい愛なのかを知ることができると思います。
自分は、今だに泣かずに読み通すことはできません。
ちなみに、この作品における愛において、恋愛の意味は薄いです。
▼読む際の注意事項など
主人公の性質上、当然ですが普通ではありません。
個人の価値観や恋愛観などは、全てが阿礼狂いが故に狂っています。
その中で精神的に四苦八苦していく物語なので、純粋で綺麗な人生、とは言い難い物語となります(ある意味美しいとは言えますが)。
ただ、読み終えたら『彼』らしい人生だと言える物語です。
また、特に能力もなく、実力だけで異変に介入する場合もあるので、戦闘、暴力の描写も少なからずあります。
苦手なかたはご注意ください。
本作は前述したとおり百話を超える長編な上、読み続けた末に後編に多くの見どころが有る構成上、数十話をさくっと読みたいに人には向いていないかもしれません。
また、飛ばし読みやななめ読みも、あまりお勧めはしません
小まめに分けてでもいいので、長い作品を読み続けられる必要があります。
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瑞ZUI/2019年11月23日(土) 23:04/★ (参考になった:8/ならなかった:0)
人間として失格の主人公による、幻想郷楽園化計画!
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
この作品は主人公が稗田阿七、阿弥、阿求と三代に渡り仕える様を描いています。そしてその中で起きる様々な事件とそれによって幻想郷に起きる影響がこの作品の中核をなすといえるでしょう。
この作品では登場人物が死にます。
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ですがこの『死』というものが非常に重要視されたストーリー構成となっており、主人公は周囲の『死』を経験する度に人間として成長していきます。
そしてその人間的成長を主人公の生涯に渡り描いた作品でもあります。
と、この様にいくらか多面的な作品と言えるのではないでしょうか。
個人的には恋愛に殆ど頼らないスタイルにも好感が抱けます。
ちなみに完結してる上にそこそこ分量があるので休日などに一気読みがオススメ。
▼読む際の注意事項など
一番明記しておくべき事柄としては、主人公が完全に狂っているという点です。
作品のタイトルには「阿礼狂い」と書かれていますが、主人公、そして主人公の一族は幻想郷縁起を編纂する阿礼一族に狂的な敬愛を抱いています。具体的には御阿礼の子が望むなら親殺し、人食い、xxxxにいたるまで何でもやります。
御阿礼の子の為に死ねるなら本望、そのように死んだ者に嫉妬すらする一族なので、狂人キャラが苦手な人は気を付けて。
他には割とグロ描写があること、恋愛描写は殆ど無いのであって0ではないこと、主人公による原作キャラ蹂躙があること。
このあたりが平気な方なら一読するのに損はないかと思われます。
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翁。弁当/2017年09月03日(日) 10:00/★ (参考になった:10/ならなかった:8)
「人生」を書ききった作品なんて見たことなかったです
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
幻想郷で人妖の間にまだ深い溝のあった時代に生まれた、ある一人の人間の話です
オリ主にありがちなオリ能力なんて持ってません
才はあれども力や速度なんかでは妖怪には敵いません
弾幕を撃てるほどの霊力もありません
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さらには周りから狂ってるとまで言われ、本人もそれを自覚し受け入れています
それでも、人里の守護者、英雄と呼ばれるに至った男の話です
自分の読むジャンルが偏ってるせいかもしれませんが、書籍でもネットでも一人の人生を書ききったものは他に見たことがありません
出会いもあれば別れもある、変化する関係と変化しない関係があるなど時間経過がとても楽しめる作品だと思います
キャラの内面というか考えや精神性、人間と妖怪の価値観の違いなども上手く表現していると思います
特に主人公の変化していく考え、変わらない思いなんかも読んでいるうちに分かってきて、「こいつ変わったなぁ」なんて思ったシーンもありました
▼読む際の注意事項など
三つほど挙げさせていただきます
上にも書いたように時間経過などを楽しむと個人的に思っているので、序盤の展開はゆっくりとしています
サクサク読めるのが好きな人は、序盤で読むのを止める人もいると思います。実際、自分も一度読むのを止めた事がありますので
ですが、三章からは話が大きく進み始めるのでそこまでは読んでみてください
原作キャラ、特に強いとされるキャラも弾幕ではなくガチ戦闘で負けるシーンがあります
そういうのが苦手な人は注意です
この主人公、ガチで狂っています
快楽殺人や人斬りをするような危ないヤツでもなく、ケタケタ笑ってるようなやばいヤツでもありませんが、明らかに狂っています
自分はそれがかなり衝撃的でしたので一応注意したほうがいいかもしれません
小説なんてほとんど書いたことのないような若造の稚拙な一人語りですが、この作品が好きな人が一人でも増えてくれれば幸いです
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山のくまさん/2017年06月17日(土) 20:39/★ (参考になった:42/ならなかった:5)
推しの逸品です。すごく感動できておもしろい!(小並感)
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
原作「東方Project」、人妖が生ける隔離された世の一時、英雄と謳われた1人の狂人の一生を綴った、喜怒哀楽や興奮・感動を与えてくれる長編作品。
キャラクターがたっていて感情も入れ込みやすいので、飽きることなく読み進めることが出来ると思います。多少難しい言回しもありますが、基本的に理解のしやすい文章になっていて堅苦しい文章が苦手な方でも読みやすいはずです。
生命の儚さ、他者との関係等さまざまなことを考えるきっかけを与えてくれるので、読み終える頃には登場人物だけでなく自身も成長していることでしょう。
私はこの作品を読んで多くのものをいただきました。そして、それらを誰かにも知って貰いたく、僭越ながら推薦の文章を綴らせていただきました。
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宗教の勧誘の様になってしまいましたが、何卒宜しくお願い致します。
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>>1/2017年05月30日(火) 23:00/★ (参考になった:10/ならなかった:4)
感動の名作
ストーリーのつなげ方は上手だし、感情豊かなキャラクター達についつい物語へ引き込まれてしまう作品です。
最後の主人公のお願い事では思わず感極まって泣いてしまいました。
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▼読む際の注意事項など
最初から順に読んでいく事で深みを増す作品なので、最終話だけ読んでも感動は出来ませんよ。
飛ばし読みや斜め読みする人には向きません。
中盤まで読めば、きっとこの作品を好きになっているでしょうが飽きっぽい人はその前に切っちゃいそうですね。
いくつかあるお薦めのシーンは後半よりです。
普通に読む分には面白いので、あまりハードルを上げすぎず後半まで読み進めて欲しいです。
☆読まないなんてもったいない!
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小鳥遊 虹/2017年04月04日(火) 11:38/★ (参考になった:34/ならなかった:3)