AC世界観の侵食により、転換期を迎えるIS世界
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
AC4世界と篠ノ之束の技術を併せた、『次世代』の名を冠するISで無双し放題…というモノではありません。
ISの本来の用途である宇宙を目指す束博士に付き合ってIS学園に住む事になった現実トリップオリ主が、
束博士や自身の能力を求める世界とのいざこざに頭を悩ませ、1年専用機組への指導に全力を尽くし、意図せずばら撒いてしまった争乱の種火に翻弄されながらも、
(22行省略されています)
宇宙を目指し世界に協力を求め、時には先導する物語です。
メインは主人公から見た事件の顛末ですが、専用機組がその事件で得た成長や変化を見届ける形にもなっています。
世界に戦火が生まれ、アームズフォートの登場でISが絶対王者ではなくなる、そもそもIS学園外が舞台の時がある等の原作知識の通用しない話も飽きの来ないポイントです。
個人的には一夏達のIS練度成長が一番の見所だと思っています。
訓練に訓練を重ね、甘言に逃げず、天狗にもなれず、虫けらのように蹴散らされても起き上がり、圧倒的な差にも心を折らず、ひたすらに磨き続けた経験が、
命を落としかねない事態で輝き、まぐれでも奇跡でもない確実な成功を掴みとる瞬間は惚れ惚れします。
▼読む際の注意事項など
主人公が現実トリップの一般人でありながらも凄腕の傭兵という別存在になりきる苦労が殆ど書かれない等の描写が足りない部分が有ります。
そういう描写が薄い、または明記しない事があるので、文面そのままを読むだけでは眉をひそめる事が有るでしょう。
逆に言えばフロム脳が有れば色々と自分好みに色々と想像して楽しめる要素です。
束に(原作と比べれば)人情があったり不意を突かれたり、千冬が(原作に比べれば)人間の能力だったりと、最強姉コンビが原作より弱くなっていますが、
この作品の『いくら個人が強くても一人二人では限界がある』というスタンスを強く印象づけています。
※この手の描写を嫌う方はご注意下さい
原作キャラの束、楯無姉妹、シャルロット、セシリアがヒロイン確定しています(第100話時点)
主人公が万単位の人間を殺害、ラウラが敵を殺害、無関係の民間人がテロで命を落とす事件があります。
また、誘拐事件ではほぼ確実に誘拐犯が強姦を企む…そもそも敵や嫌われる役目の男性に直結脳が多い。
主人公が複数人のヒロインと性行為を行っている(描写は当然【R18】版のみ)ので、そういうのが嫌な方はご注意下さい。
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猫目/2015年12月16日(水) 04:30/★ (参考になった:54/ならなかった:14)