OVER52694　　2021年03月17日(水) 13:33 (Good:0／Bad:0)　1話　報告

読んだ後苦しくなって、我が身を振り返ってまた苦しくなりますね…
若い時に何か特別な、自分だけにあるものが欲しくて探して、でも見つけられなくて、結局凡庸な今に行き着いて、それにも満足出来なくて同じ所をぐるぐる回っている。
昔捨てた人に出会って、その人は昔の自分と同じ位置に立っているのに余程大きく見えて、まざまざとそれを見せつけられて漸く自分が子供だと認めることが出来た。
分かっていても、感情で納得するには残酷なくらいの現実を目の前に叩きつけられないといけないですね…
女性の方が精神的に早熟で大人になるのが早いと言いますが、逆に男はいつまで経っても子供っぽいのかもしれないとも感じます。
最後の描写にある、一人で黄昏れる気持ちも分かります。
身を刺す寒さが寧ろ心地よく感じるほど、色々思いを馳せたくなりますね。

返信：焼き鯖　2021年03月17日(水) 14:22

Overさん、読了ありがとうございます。

温泉から話を組み立てたらこんな救いようのない話になりました。なんでだろうなぁ（すっとぼけ）

確かに、自分だけの特別な何かを見つける事って若い人たちは憧れますけど、それが出来るのってごく僅かなわけでして。

だけど、それを認められずにずるずるとそれに縋るか、スパッと自分の立ち位置を認めて自分が持っている物を大切にするかは本当に人それぞれだと思います。

雪子にはそれが出来た。冬夜にはそれが出来なかった。それだけの話なのです。