凄いなー。ただなー、視点が変わりやすいのが難点だなー。
誰かにすぐに感情移入できないのは、読み進めるって点で言えば、難易度を高くしていると思う。
最初が吹雪視点だったから、その次に提督になって、その次に大和（？）になってと変わってしまうと、ほえー……ってなっちゃった。

一つ一つがていねいに書かれているのはとっても良いです。
これは、上で書いた事に打ち消されている部分もあるけど、世界観に入り込んでいく助けになりました。
書類だとか、艤装だとかの細かいところを曖昧にしないのは、読んでるこっちも賢い気分になれます。いい気分。

それぞれのキャラクターをちゃんと描いているのもポイント高いです。これ、凄く難しい事だと思うんだけど、できてるんだもんなあ。
絶賛するしかない。

ちゃんと人間が生きて動いてるって印象、あります。
ただ、個人的に設定に馴染み辛いのと、視点が安定しない（これ自体はあんまり悪い事ではないと思います）のが好みではありませんでした。
なんで平行世界なんだろ？　とか色々疑問に思ったり、視点ぐるぐるにくらくらしたり。
逆に言えば、それぞれに視点を当てて丁寧に描いているという事で、これは良い点でもあると思います。
独特な雰囲気の形成に一役買っているというか……苦手だけど、嫌いじゃないかな。

とにかく、読んでいて曖昧な点が凄く少なく感じました。キャラクタも地面も背景も、全部しっかり映し出されてて、その上で淡い光に満ちているかのような、うん、綺麗っていうか。

今気づいた。誤字がない……なんてやつだ。
そんけー。

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