Y= 2016年08月15日(月) 14:08
難しいっすね。
質量のある言葉に引っ張られて、事件の概要が隠されている感じだったので、尚更読み解きにくかったです。
なろうの方に飛んで、ヒントみないと全然分かんなかったっすw
答え合わせ
二話の朝礼で挙げられていた『事件』は金魚に対する一般生徒の心情、『犯人は最低のクズ』の記述から、金魚鉢事件ではなく、茜ヶ久保薫の殺害事件(以後Xと呼称)を指したものと予想。先週読んでた本は?という虎留誠也の問いかけ、部室には必要ないのに大体毎日顔を出しているようであるから、月曜日、火曜日か水曜日が二話の記述である可能性が高い(虎留誠也は本にあまり興味が続かない)。
(31行省略されています)
三話、四話より『明日は土曜日』『代わりに金魚の餌やり』と金魚に餌をあげていた綺麗な女の人は茜ヶ久保薫と思われることを考えて、鮎澤又三郎が学校でバカをやっていたのも、Xが起きたのも土曜日であるとされる。
三話の、鮎澤又三郎が金魚鉢を割ったがおとといであることから、三話は月曜日。
Xの発生と、朝礼の前後関係を見るに、朝礼、及び二話、三話は同日。
金魚鉢の割れたのが土曜日の朝であるから、一話も土曜日。
X関連の日付関係が分かったところで、一つ疑問点が浮上。
三話の鮎澤又三郎による目撃証言について、一話の二人は校舎裏から出てきたようであり、また鮎澤又三郎は魚前友則に全面的な信頼を置いているところから、嘘を突いたとは考えにくい。
その後の鮎澤又三郎の震え声、『どうしよう』と言う相談。彼が土曜日に学校でバカをやっていたのは前述の通りだが、これらを考えるに、鮎澤又三郎は『校舎裏から出てきた男二人を、自分が見てしまった』ことに対して脅えているのではないかと判断が出来、そう解釈すれば、その目撃証言に対して魚前友則が警察署に連れて行かなければ、と思考するのにつじつまが合う(トイレの雑巾事件自供は警察沙汰じゃない)。
以上より、この目撃情報が指しているのは、警察署で証言しなければいけないこと、即ちXの『犯人』の目撃情報ではないか。彼は二人の男を、この学校の生徒であると、見て判断したのだ。土曜に学校が無いことより男二人が私服であった可能性もあり、彼は犯人の顔を既知の者であるとしているのではないか。ならば、警察署に連れて行って証言させる価値はある。
従って、Xは現場も校舎裏、時系列から日が昇りきらない内の早朝であると言える。
メタ的に考えれば、この時点で、犯人は一話の二人の内どちらか、或いは両方と決着。
しかし、それでは最も奇人であるのは誰かという問いに答えるには不十分であるので、一話についてもう少し読み解く。
元刈谷明人の『何時もかけているメガネをその時はかけていなかったから』『ようやく頭が働き始めた僕を他所に』『「ほっとけよ」僕は少し焦って言った』『僕は普通だ~それを正当化する』、北高田義文の返事について、『普段はそんなことは無いのだが、きっと急いでいるのだろう』また『問題があれば~そういう男だ』『例えば遙か地球~回ることしかできない』【死んでしまったものはもうどうしようもない】『義文の無造作に、それでいて端麗にセットされている頭』『早く帰らないと危ない』金魚の墓を作る『偽善』、爪と肉の間にびっしりと入った黒い土、『誰かが見ているかもしれないし』『でも僕にはそれが~消えなかった』。
以上より事件の真相を推測すれば、
(ⅰ)明人が薫に振られて、かっとなって犯行、同行していた義文が何の顔もなく何らかのごまかしを行って発見時刻を遅らせ、何の感慨もなく金魚埋葬に移行する明人主犯・義文は殺人・死体遺棄共犯狂者パターン
(ⅱ)義文が薫に振られて、かっとなって犯行、同行していた明人がオロオロしている間に何食わぬ顔で死体遺棄、発見時刻を遅らせる工作、その後、血が爪と肉の間に入っているのを黒い土に変え、金魚の死に涙を流す、義文主犯・明人はニートパターン
(ⅲ)薫のことが元々気にくわなかった義文は、元々彼女を呼び出して殺す予定だった、明人はそれを止められなかった、所謂嫉妬犯行パターン
くらいだろうか。
金魚鉢の割れる音は、茜ヶ久保薫への折檻音を犯人二人がそう例えてごまかしたか、あるいは、前日の雨によりぬかるんだ地面に落ちたことで生じたものだったのか、それは判別がつきにくいことである。
初読時は、明人とゆかりが同性愛者にしか見えなかったです……w。
誰が最も奇人であるのか、それは難しい議論になりますが、この話で最も奇人でないのは、茜ヶ久保薫の死を悲しむことが出来た秋月ゆかりだと思われます。
殺された茜ヶ久保薫も高スペック・超上的純粋さから十分に奇人であり、雑巾氏は勿論、雑巾氏の雑巾事件は確かに常軌を逸しているものの、それに対して『死ぬべきはこいつだ』という非常勤教師の、命を天秤に掛ける思考は奇人でしょうし、かなりマイナーなゲーム(虎留誠也曰く、似つかわしくない)に愛好会を作って不良系(と思われる)後輩と二人で部活動をし、あまつさえ殺人犯に憧れるという外れっぷりを見せる入来院鏡子も、幾ら関わりがないと言えど、学校の生徒の死(と思われる)に衝撃の少ない虎留誠也も、勿論犯人とそのお付きも奇人でしょう。
これらより、今短編での最も奇人に遠い人物は、秋月ゆかりと思われました。
メチャクチャな長文失礼しました。
あれ?受験勉強の息抜きのつもりが、いつの間にか半日費やしている、だと……?░←(’ω’)░ジーッ
-追記-
個人的には(ⅱ)が一番ありそうかな、と思います。
▲短縮する
(Good:2/Bad:0) 3話 報告
Y-Freeさん
感想ありがとうございます。文章の隅々まで、と称していいほど深く深く読み込んでいただき、非常に嬉しく、また、これだけの感想を書いていただいたことにも、嬉しさと尊敬の念があります。
先に謝罪しておきますが、Y-Freeさんに感想を書いていただいた後に、一話と三話を多少修正しました。それによってY-Freeさんの考察が大きくずれてしまうこともあるかもしれません、申し訳ありません。
考察に関しては、ほとんど正解だと断言していいです。特に曜日感覚に関しては書いている自分も半ば趣味というか、殆ど自己満足のようなノリで書いていたことなので、まさか読んでいただけた方からこのように性格に指摘されるとは考えも居ませんでした。
事件の真相、もしくは犯人の動機に関してですが、正直なところ、私はこの話をミステリーとしてではなく、現代ホラーを目指して書いていたこともあり、『事件』が起きて誰がそれに関わっていたのかさえわかってしまえばそれでいいと思って居ます。それでも犯人の動機に関して答えると『買ったばかりのスニィカー』という部分に含ませたつもりでしたが。やはりそれだけでは足りなかったこともあり、一話にもう少し付け加えることになりました。理由なんてありません。
作中一番の被奇人は誰かという事に関してですが、秋月ゆかりで間違いありません。書きながら「コイツ毒ねーな」と思ったほどです。また、編集された第三話では、非常勤教師の印象も大きく変わると思います、元々設定としては組み込んでいたのですが、殆どヒントがないような状態でした、反省しています。
最後に、受験生という多忙のみでありながらここまで深く読んでいただき、本当にありがとうございました。この作品はあまり反応をもらえるものではなかったので非常に嬉しかったのと同時に、私の伝えたいこととうまく隠しておきたいことのバランスがいかに歪で、分かりづらいものであったかもよく分かりました。