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(0)ホームルームが終わり、放課後を示すチャイムが鳴る。
(0)ざわめきだす教室をよそに、俺はそそくさと教室を抜け出した。
(0)ピンク頭のアホの子が非難の目で俺を見ていた気がするが、気のせいだろう。
(0)少し歩き、立ち止まる。
(0)すぐに後ろからアホの子…もとい、由比ヶ浜結衣が駆け寄ってくる。
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(0)「ヒッキーなんで先に行っちゃうの!?後で一緒に部室行こうって言ってたじゃん!マジありえない!」
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(0)「行ってねぇだろ。こうして待ってる。」
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(0)「そういう問題じゃな…あれ?いいのか」
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(0)納得した。
(0)相変わらずのアホの子だ。
(0)つーかこのやりとり前もやったぞ…
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(0)俺はため息をつきつつ、歩き出す。
(0)
(0)「ちょ、待ってよヒッキー!」
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(0)由比ヶ浜が早足で追ってくる。
(0)そのまま特別棟に向かって並んで歩きはじめる。
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(0)「「…………………………………………………………」」
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(0)無言。
(0)何故か由比ヶ浜は話しかけてこない。
(0)これは俺から話かけろってことなのん?
(0)ぼっちにはハードル高すぎるぞ…
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(0)そうこうしてる内に部室の前だ。
(0)鍵は開いている。
(0)部長様はもう来ているらしい。
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(0)扉を開けると、そこには雪ノ下雪乃…そして、一色いろはが居た。
(0)
(0)クリスマスイベント以来、依頼が無くても居座る事が多くなっている一色だが、俺や由比ヶ浜よりも早く部室に来たことはないはずだ。
(0)既に一色がいる事に少し驚いて、俺が口を開く。
(0)
(0)「なんだ、一色も来てたのか。随分早いな、生徒会の仕事は大丈夫なのか?」
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(0)一色は何故か返答を躊躇って、深呼吸をしてから口を開いた。
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(0)「その…ですね、依頼って訳ではないんですが、ちょっと由比ヶ浜先輩に確認したいことが…」
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(0)「?そうか」
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(0)よくわからないが、依頼ではないらしい。
(0)いつもの席に座り、カバンから読みかけの文庫本を取り出して、開く。
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(0)視界の端で由比ヶ浜と一色がごにょごにょと話している。
(0)二人の顔がだんだん青ざめてきて、
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(0)「やっぱり…」
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(0)と、一色が呟いたのが聞こえた。
(0)大丈夫なのかあれ。
(0)いや、雪ノ下が話を聞いているようだし、多分大丈夫だろう。
(0)勝手にそう結論付けて本に目を落とした瞬間、
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(0)「比企谷君、ちょっといいかしら」
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(0)部長様に呼び出された。
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(0)「どうした、依頼じゃないって言ってなかったか?」
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(0)そう言いながら本を閉じて、雪ノ下が座っている所まで歩く。
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(0)「それが…「雪ノ下先輩、私が説明します!」
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(0)雪ノ下の言葉を遮って、一色が叫ぶ。
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(0)一色が大きな声を上げるのを初めて見たな…
(0)一体どうしたんだ。
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(0)一色は再び深呼吸をはじめ、由比ヶ浜もそれにならって深呼吸をしはじめた。
(0)なに、深呼吸流行ってるの?健康によさそうだな、おい。
(0)しかし、由比ヶ浜が深呼吸すると標準装備のメロンが…あ、雪ノ下に殺意の籠った目で睨みつけられた。
(0)あの視線だけで人が殺せそうだな…つーか俺が死ぬ。
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(0)「で、どうしたんだ?」
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(0)その視線から目をそらすようにしつつ、俺から問いかける。
(0)ほっといたら永遠に深呼吸してそうだしな…
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(0)「うん…お、落ち着いて聞いてね!?」
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(0)「お前は落ち着いて話せ」
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(0)なんの為に深呼吸してたんだこいつは。
(0)もう一度だけ深呼吸してから、一色は口を開いた。
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(0)「わ、私と由比ヶ浜先輩の体が、入れ替わっちゃったんです!」
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(0)「…………………………………………………………………………………………………………………………………………はい?」