傲慢のガンプラファイターの戦い (ガンダムラザーニャ)
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ガンプラバトル
今回は新しい作品を投稿させてもらいました。
それでは始まります。
すみませんが、主人公の使用ガンプラの変更をさせていただきます。
「・・・えーと、何でほとんどシャッターが閉まってるんだろう?」
快晴の日、一人の少年が商店街の中でうろたえていた。なぜなら、どこもシャッターが閉まっていて全体的に活気がなかったからだ。
「な、なんかかえって不気味だな・・・こんなにシャッターが閉まっていると。どうしよう・・・こ、このまま帰ろうかな・・・?」
少年は見慣れないシャッター商店街に声を震え上がらせていた。本来はこの商店街に来るつもりはなかった。散歩をしている時に今日偶然見つけて入っただけなのだから。でも、入った商店街がここまで活気のないものとは知らなかったのである。
「と、とにかく開いてるお店とかないのかな・・・?あれ、あのお店シャッターが下りてない。あ、開いてるのかな?」
少年は辺りを見回す。その時に閉まっている様子ではない店を見つけた。よく見るとゲームセンターだった。
「えーと、≪イラトゲームパーク≫・・・?入ってみようかな・・・。」
少年はゲームセンターの中に入る。するとそこには。
「イラトばあちゃん!このクレーンのアーム緩すぎて商品取れねえよ!!」
「だったらもっと金を入れな、そうすれば商品は手に入るってもんさ!」
なんと、子供とイラトばあちゃんと呼ばれた老婆が口喧嘩をしていた。
「チックショー覚えてろよ!!」
子供が怒りながらゲームセンターを出て行った。子供が出て行ったところを見ていた少年にイラトばあちゃんが声を掛ける。
「おや、初めて見る顔だねぇそこの若いの」
「・・・っ!!?え!?あ、あの・・・僕ですか?」
「ほかに誰がいるってんだい?」
「す、すみません・・・。そ、それと初めてここに来たものなんですが・・・。」
少年はびくつきがらイラトばあちゃんに返事をする。
「そうかい、まあここは見ての通りゲーセンだから好きなだけゲームしていきな。」
「あ、はい。ありがとうございます・・・。」
イラトばあちゃんはそう言ってその場を後にする。
イラトばあちゃんと別れたあと少年はゲームセンターの中を見てどのゲームをやろうか迷っていた。
「ど、どうしよう・・・。どれやろうかな?」
クレーンゲームや車のゲーム、リズムゲームなどがあったがどれにしようか迷っていた。
『どうかされましたか?何かお困りでしょうか?』
「え?うわっ!?ロボットがしゃべってる!!?」
突然後ろから声を掛けられ振り向いた少年は驚いた。なぜなら、人型のロボットがしゃべってきたのだから。
『すみません、驚かせるつもりはなかったのです。』
「い、いや。だ、大丈夫ですよ。ところでこのゲームセンターのロボットですか?」
『はい。この≪イラトゲームパーク≫で働かせていただいてるロボットでインフォです。皆さんからはインフォちゃんと呼ばれています。』
「そ、そうなんですか。あの、このゲームセンターにはほかに何かゲームってありますか?」
『それでしたら、こちらのゲームはどうでしょうか?』
インフォちゃんが振り向いた先には大きなゲーム機があった。それもドーム状になっていてまるで人が中に入って操作するタイプのようだった。
「あ、あの・・・これってまさか・・・。」
『こちらはガンプラをセットしてバトルをすることができる『ガンダムブレイカー』というゲームです。ガンプラを所持していれば遊ぶことができます。』
「え?ガ、ガンプラですか?例えばこれのことですか?よく趣味で持ち歩いているのですが。」
少年はそう言って手に持っていたカバンの中からガンプラを取り出す。そのガンプラはHGの『ガンダムバルバトス(第一形態)』である。
『その通りです。お試しでやられてみますか?』
「はい、ガンプラを使ってバトルするのに、ちょっと興味がありますので。」
『わかりました。では中に入ってガンプラをセットし、100円を入れてください。』
「はい、わかりました。」
少年はそう言って中に入った。中はコクピットみたいになっていたが少年はすぐにバルバトスをセットし、100円を入れて起動させる。
「うわっ!?起動した!?」
起動したと同時にドーム所に覆われていた壁が映像を映し出し月面の世界が広がる。しかもまるで自分がセットしたバルバトスに乗っているかのように高い身長で映像が出されていた。
「本当に乗っているみたいだ・・・。」
少年は感心していたその時にまるで前方に何かいるのか知らせるかのように警報が鳴った。少年は前方を見る。
「え?あ、あれって・・・?」
前方にはガンキャノンや初代ガンダムなど複数出現していた。しかし、少年はそれを見た瞬間先ほどまでのびくつきがなくなり落ち着いていた。少年もどうして落ち着いているのかはわからなかった。
「・・・。なるほど、君たちが僕の相手だと、そういうのですね?」
少年はバルバトスのメイスを両手で持ち構える。
「ならば、恥を知るべきです。僕に戦いを挑むことを・・・。」
少年は敵陣の真ん中に突っ込む。するとそれに気づいた初代ガンダムがビームサーベルを抜いて、少年のバルバトスを貫こうとする。しかし、少年のバルバトスは避ける素振りを見せずに突っ込む。
「おや?初代ガンダムが相手ですか?しかし、それでは・・・」
少年のバルバトスは前のめりになるように迫り、初代ガンダムが貫くよりも早い速度で頭部を上半身ごとメイスで叩き潰す。
「スキがありすぎですよ?」
上半身ごと頭部をつぶされた初代ガンダムはそのまま動かなくなったのを確認した後少年のバルバトスは。そしてガンキャノンの大群はすぐに起き上がりを、ビームライフルやキャノン砲を少年のバルバトスに向けてまるで弾幕のように大量に撃つ。
「なるほど、初代ガンダムが負けたことから接近では勝てないと判断し、、ガンキャノンは射撃をするのですか・・・。しかし、こういう言葉を知っていますか?」
少年はバルバトスを全速力で前方に動かし、弾幕を避けながらメイスを構え、ガンキャノンの大群の前方にいた一体を捉える。そして少年はバルバトスはメイスで前方にいたガンキャノンを後方にいるガンキャノンに目掛けて横殴りにする。そして、メイスで殴り飛ばされた一体のガンキャノンは殴られた胴体部が原型を留めないほどひしゃげながら、とてつもない速度で後方に飛ばされ後方のガンキャノンの大群に衝突する。
「『当たらなければどうということはない』ということですよ?」
衝突した瞬間、大群のほとんどが粉々になり、一体のガンキャノンのキャノン砲が衝突直前に砲撃をしようとしたのか砲身が爆発し、残りのガンキャノンの大群を誘爆させる。
「おや?もう終わってしまったのですか?仕方ない、別のエリアがありそうだから移動するしかないか・・・。」
少年はガンキャノンの大群の残骸を見下ろしたあと、まるで興味を無くしたように前を向き別のエリアに向かう。
いかがでしたか?
「世界の破壊者の聖杯探索」以来久しぶりの投稿になりましたので腕が落ちてるか不安ですが、よろしければ感想をお願いします。
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エンカウント
今回はエンカウントの話になります。
それでははじまります。
「イラトばあちゃん、こんにちはー。」
ゲームセンターに一人の少女が入ってくる。
「ああ、あんたかい。相変わらず悲しい青春送ってるねえ・・・。」
「良いじゃん、好きでゲーセンしに来てんだからさ。」
「だったらもっと金を起こしな。」
イラトばあちゃんと少女が会話をしている時にインフォが来る。
『ミサさん、こんにちは。本日もガンプラバトルですか?』
「あ、インフォちゃん!うん、そうだよ!」
ミサと呼ばれた少女は元気よくインフォに返事をする。
『ちょうど今初めてご来店されたお客様がガンプラバトルをされていますので、よろしければいていきますか?』
「え、そうなの?じゃあ見てみようかな。一体どんな人がガンプラバトルをしているのかな?」
『はい、何でもガンプラバトルには興味があるものの操作は初めてみたいでした。』
「そうなんだ・・・。ちょっと、その人の今の状況を見せてもらえるかな?」
ミサはインフォに頼むと、少年が操作しているゲーム機に案内された。
側面には操作している人の状況を見ることができるように画面が設置されていた。そしてミサは画面から少年のゲーム状況を見て驚いた。
「え?なにこれ?」
画面に映し出されていたのは、ザクやジオング、初代ガンダムやガンキャノンだった大量の残がいが山のように積み上がりその頂上で少年が操作しているであろうバルバトスがメイスを肩に担いで座っていた。
すると、いきなり警報が鳴り出した。
「この警報ってまさか!?」
「うん?この警報は何でしょうか?」
警報の音に気付いた少年は辺りを見回す。その時に上空からヒョウ柄のガーベラテトラが下りてきた。そして、ガーベラテトラを操作しているであろう相手が少年に話し掛ける。
『おい、お前。この辺じゃ見ないやつだな・・・?俺はタイガーってんだ。この辺でガンプラバトルをするならよう、まずこの俺に挨拶してもらわねえとな!!』
口調からしていかにもチンピラみたいなやつだなと少年は思った。
「そうですか?しかし、僕がガンプラバトルを始めたときにあなたはいなかった。挨拶なら、今はただの山になってしまったガンプラたちで間に合ってますが?」
『ちっ、たしかに来なかったことは悪かったよ!ってかお前どんだけ倒してんだよ!?』
タイガーはガンプラの残がいの山に突っ込みを入れている時に通信が入る。今度は少女の声だった。
『もしもーし、聞こえる?いきなりごめんねー。今乱入してきたのは初心者狩りが趣味みたい質の悪いチンピラなの。でも、そんなに強くないしガンプラの山を築きあげてる君なら余裕で倒せるかもだよー?』
『お前、邪魔すんなよ!』
『いい加減初心者に絡むのやめなよ?私が相手になるよ?』
『ふざけんなよ、俺は女には手を出さねえよ!!』
「おや、意外にも紳士なのですね?』
『ああ、俺よりも強い女にはな!!』
「・・・その言葉がなかったら紳士だと認めてあげようと思ったのに。」
『うるせえ!!とにかく始めるぞ!!』
タイガーはそういうと同時にマシンガンを少年のバルバトスに目掛けて乱射する。しかし、少年はスラスターを器用に動かし、避けていく。
『この野郎、なめてんじゃねえぞ!』
タイガーのガーベラテトラは大剣を構え少年のバルバトスに突っ込み壁に吹き飛ばす。しかし、少年のバルバトスは瞬時にメイスを構えていたのでそれほどのダメージはなかった。
「・・・なるほど、たしかにこれでは少し分が悪いですね。」
『どうした!もうへばってんのか!?』
タイガーは挑発する。しかし、少年は軽く流して言う。
「いえいえ、ただ少し本気を出そうと思っただけですよ。」
『なにっ!?』
少年はそう言った瞬間、へこんだ壁の中から早い速度でタイガーのガーベラテトラに目掛けて飛んでいき、そして勢いに乗せた状態でメイスを投合する。そして、そのままメイスはタイガーのガーベラテトラの胴体部に突き刺さる。
『な、なんだと!?』
「おや、腹部に刺さりましたね?」
『このっ!ふざけんじゃねえ!!』
「そうでもないですよ?」
タイガーのガーベラテトラは腹部にメイスが刺さった状態で大剣を少年のバルバトスに振り下ろそうとした。しかし、少年のバルバトスは目には見えない速度でをメイスをタイガーのガーベラテトラごと持ち上げ、メイスの先端部の杭を伸ばしタイガーのガーベラテトラの腹部を完全に貫き上下真っ二つにし戦闘不能にする。
『そ、そんな!?うそだろこんなの!!』
残がいと化したタイガーのガーベラテトラを見下ろしながら少年は言う。
「あなたの動きが僕の動きについてこれなかった。ただそれだけのことですよ。」
こうして初めてのガンプラバトルは終了した。
そして、少年はのちにガンプラチームに勧誘されることは今は知る由もなかった。
いかがでしたか?
今回は戦闘描写が単純だったと思いますがよろしければ感想をお願いします。
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