ポケモンコロシアム 新たな冒険 (鳥王族)
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第0話:旅立ちの前日

一応オリ主の設定を長くなりますが書いておきます。
同じ名前ですが、コロシアムの主人公のレオとはまったく違うオリジナルキャラなのでご注意ください。

レオ
・容姿
銀髪が特徴、目つきはポケモンコロシアムのレオより少し優しく、顔の白いラインも入っていない。

・過去
昔は父母との一般的な三人家族出会ったが交通事故により両親を失い身内がいないため亡き父から貰ったイーブイ(色違い)と共に二人で暮らしていたところをスナッチ団のボスであるヘルゴンザに拾われる。それからはイーブイがブラッキーに進化しスナッチ団最強のスナッチャーとして成長する。しかし、スナッチ団の仲間割れによるアジト爆破事件と共にスナッチマシンを奪い逃走、その時ダークポケモンの助けを呼ぶ声が聞こえポケモンたちを救うためシャドーとの戦いが始まる。

ワルダックとの戦いが終わってから五年後、元ダークポケモンたちを療養するため母親の知り合いであったクレインが所長を務めるポケモン総合研究所でポケモンたちと共に暮らしていたが新たなシャドーの悪事を知りクレインが作った新型スナッチマシンと共にまたシャドーとの戦いが巻き起こった。

デスゴルドとの戦いが終わり、現在ではクレインの手伝いをしながらポケモンたちと暮らしている。現在では、オーレの英雄にして最強のトレーナーと噂されるようになる。

・性格、能力
ダークポケモンのオーラが見え、その目を頼りにダークポケモンを判別できる。
ポケモンを第一に考える性格をしているためポケモンたちから懐かれやすくポケモンたちからは信頼されている。
言葉足らずのことがあり反感を買うことが多いがクレイン曰く基本優しい子。

・ポケモン
ブラッキー(色違い)

ゲームポケモンコロシアムとポケモンXDで捕まえられるダークポケモンをリライブさせ全て最終進化系まで進化してる。
(マクノシタなどコロシアムとXDで両方捕まえられるポケモンは一体しかいない。つまりハリテヤマは一体である。
また、第四世代から進化系を得たサマヨールなどは進化してない)



 

「みんな、ご飯持って来たぞ」

 

ワゴンカートにたくさんのポケモンフーズと木の実を乗せて庭にやって来た。

俺の声に反応してポケモンたちがどんどん寄って来た。

 

「仲良く食べろよ」

 

俺の声にみんなそれぞれ反応すると食べ始めた。

 

 

ここは、オーレ地方にあるポケモン総合研究所。そして、俺はここの所長秘書という立場にいる。

まあ、俺は特に研究とか手伝いが出来るほど頭が良いわけじゃないから役職は本当に立場上のもので今の俺の仕事はこいつらの面倒を見ること。こいつら、一応俺のポケモンになってるが元々ダークポケモンにされてたのを俺がスナッチしてリライブした。こいつらを二度とそんな目に合わないように保護&療養ってところだ。

 

「ブラッキ-」

「どうしたブラッキー?」

 

こいつは俺が親父から貰った初めてのポケモンのイーブイが進化した。俺の相棒であり、俺の最強のポケモン。

 

俺はブラッキーがさす方向を見るとバクフーンとオーダイルが喧嘩している。またかよ、あいつら。

 

「まったく、あいつら本当に元気だよな。ソルロック、ルナトーン、サイコキネシスであいつらの動き止めてくれ」

「ソルッ!」「ルナッ!」

 

二体のサイコキネシスでオーダイルとバクフーンは宙に浮かび上がった。

 

「お前ら、少しは大人しくできないのかよ。あそこで大人しく食べてるルギアたちを見習え」

 

俺が注意をすると二体は反省したのか少ししょんぼりしたので許してやって俺はルナトーンたちに降ろすよう指示を出してやった。

それにしても、ルギアたちは大人しいな伝説のポケモンってのは共通して大人しいのか?

 

俺がそんなことを考えてると研究所の方から俺を呼ぶ声が聞こえたので振り返った。

 

「レオー‼︎」

「どうしたんですか?クレイン所長」

 

この人はクレイン所長。このポケモン総合研究所の所長で俺の親代わりになってくれている。

 

「ちょっと、私の部屋まで付いて来てくれ渡したいものがあるんだ」

「?わかりました」

 

俺は所長に言われ部屋まで付いていった。

 

部屋に着くと、所長のデスクの上には一つの小さなダンボールが置かれていた。

 

「これだよ、君に渡したかったものは」

 

俺はそのダンボールを渡された。

 

「なんですか?これは」

「開けてみてからのお楽しみだ」

 

俺は言われた通りにダンボールを開けると

小さなビー玉のようなものが入っていた。

 

「なんですか?」

「それはキーストーンだよ」

「キーストーン?なんですかそれ」

「ポケモンをメガ進化させるときに使用するらしい」

「メガ進化?」

「うん、ポケモンによっては特定のメガストーンという石をポケモンに持たせトレーナーがキーストーンを使うと一定の間メガ進化というもう1段階進化するんだ」

「そのときに使うキーストーン」

「うん」

「でも、なんで俺に?」

「それは、そのメガストーンを君に集めと他の地方のポケモンたちを見て来て欲しいんだ」

「というと?」

「簡単に言うと君に様々な地方を旅して来て欲しいんだ」

「いや、俺はあいつらのことを見てないと」

「それに関しては大丈夫だよ。彼らもだいぶ回復して来たしそれに彼らは強いからね」

「そうかもしれないけど、やっぱり俺は…」

「君はまだ若いんだ。色んな世界を回って来たらいい、今までは大人の身勝手さで君は戦ってきた。だから楽しんできて欲しい」

「……わかりました。旅に行ってきます」

「では、明日このチケットでシンオウ地方に行くといい」

 

俺が渡されたシンオウ地方行きのチケットを渡された。

 

「シンオウ地方にはポケモン研究の第一人者のナナカマド博士がいらっしゃる。私も少し交流があるから事情を説明しておく着いたら会うといい」

「はい、じゃあ誰を連れて行こう?ブラッキーは確実としてバンギラスとバクフーン、オーダイルもいいな」

「それなら、ブラッキーだけにしたらどうだい?」

「ブラッキーだけ?」

「ああ、新たな冒険初心に帰ることも重要だ」

「わかりました。そうします」

「じゃあ、さっそく明日出発だ。今日はしっかり休んだ」

「はい!」

 

俺は所長の部屋から出るとにわに行きポケモンたちに事情を話した。そして、着いてくることになったブラッキーはかなり張り切っていた。

 

 

●●●

 

 

 

次の日、俺はオーレの空港に来ていて所長と研究所のみんなが見送りに来てくれた。

 

「時折、連絡をよこすんだよ」

「はい!」

「ブラッキーはレオのことよろしくね」

「ブラッキ-」

「じゃあ、行ってくる」

「うん、じゃあこれを持って行きなさい」

「これは?」

「XDリング。昨日渡したキーストーンをこの穴に入れてごらん」

 

所長に腕輪のような物を渡されて俺は言われた通りに穴にキーストーンを入れるとぴったりハマった。

 

「そのまま持ち歩くよりそうした方がいいと思ってね。そして、その腕輪には念のため新型スナッチマシンの機能もつけておいた。万が一の時、君の判断で使用するといい」

「わかりました」

「じゃあ、行ってらっしゃい」

 

俺は頷くとみんなと別れてシンオウ地方へと旅立った。




これから、不定期ですが連載を始めさせていただきます。シンオウを選んだ理由はダイヤモンド・パールが十周年なので旅先はシンオウ地方にしました。

まだ、未定ですが恋愛要素とかも入れるかもしれません。
ジムリーダーなどのキャラの性格はゲームではなくアニメよりになると思います。



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第1話:シンオウ到着!新たな仲間

悩んで悩んだあげく旅を共にする。ヒロインを決めました。


 

➖ナナカマド研究所➖

 

「えーと、ここかナナカマド研究所」

 

俺はP★DAに所長から送られた地図を頼りにナナカマド研究所に着き、重い扉を開け中に入った。

 

「失礼します、オーレ地方から来ました。レオと言います」

「君かクレイン君の言っていたトレーナーは」

 

俺に見た目厳ついおじさんが声をかけて来た。

 

「私がナナカマドだ。ようこそ、シンオウ地方へ」

「どうも、レオです」

「クレイン君から話は聞いている。ほれ」

 

俺はナナカマド博士から機械を渡された。

 

「なんですか?これ」

「ポケモン図鑑じゃよ、これがあればポケモンたちのことやゲットしたポケモンの使える技などがわかる」

「そうですか、ありがとうございます」

「それにこれがないとシンオウリーグに参加できないぞ」

「シンオウリーグ?」

「ポケモンリーグのことじゃよ、と言ってもオーレにはその文化がないんじゃったな。ポケモンリーグとは各地方で公式認定されたジムを回ってジムリーダーとバトルし、認められればジムバッチが貰える。それを八つ集めることで参加できる。ポケモンバトルの一大イベントだ。トレーナーたちはそこでバトルを楽しみお互いに高め合っている」

「ポケモンバトルか…」

「うん?君はクレイン君からバトルの腕前はかなり良いと聞いているがあまり乗り気ではないようだな」

「それは、俺のして来たバトルはいつもポケモンたちを守るため、命がけのもの。楽しいバトルなんてやったことがないから」

「だったら、これから体験すればいい。もしバトルに乗り気ではないならポケモンコンテストも試してみるといい。コトブキシティで今度開催されるから観てみるといい」

「……わかりました、色々試してみせます」

「そうか、では頑張るのだぞ」

「はい」

 

俺はナナカマド博士に一礼し研究所から出ていった。とはいったもののこれからどうしようか?コトブキシティに行ってポケモンコンテストを観てそれからそのコンテストの道行くかリーグに挑戦か決めればいいか。

 

 

 

●●●

 

 

 

➖202番道路➖

 

なんていうか、自然いっぱいだよな。オーレは基本砂漠だからな。まあ、アゲトビレッジが一番綺麗だけど。

 

ん?あのポケモン見たことないな。

俺はさっそくポケモン図鑑をそのポケモンに向けた。

 

『ビッパ:いつも 大木や 石を かじって 丈夫な 前歯を 削っている。水辺に 巣を 作り 暮らす。』

 

「ビッパか、せっかくだし捕まえてみるか。いけ、ブラッキー‼︎」

「ブラッキ-」

俺はモンスターボールからブラッキーを呼び出した。

 

「よし、ブラッキー‼︎……」

「ブラッ?」

「なあ、ブラッキー野生のポケモンってどう捕まえるんだ?」

 

よく考えたら俺、野生のポケモン捕まえたことない。スナッチしかしたことないんだが。

 

「まずは、ダメージを与えたらいいのか?スナッチのように、よしブラッキーひみつのちから‼︎」

「ブラッキ-!!」

 

ブラッキーは身体にオーラをまといビッパに体当たりした。するとビッパは飛ばされそのまま近くの木に叩きつけられた。

 

「えっ⁉︎弱!」

 

野生のポケモンってこんなに弱いのか?今までスナッチして来たのはダークポケモンで強化されてたからブラッキーのひみつのちから一回程度は全然倒れなかったからな。なんか、調子狂うな

 

「えっ、じゃあいいのか?」

 

俺は伸びているビッパに近づき空のモンスターボールをビッパに当てた。ビッパはモンスターボールに入り抗うことなくビッパを捕まえることが出来た。

 

「とりあえず、ビッパゲット」

「ブラッ!」

「この子の回復のためにも早くポケモンセンターに行かないとな」

「ブラッキ-」

 

俺たちはポケモンセンターに向かって歩き出そうとした。その時…

 

「きゃー‼︎」

 

女の悲鳴が聞こえた。俺は真後ろをみるとスピアーの大群にめっちゃ追いかけられてる。

 

「はあ、ブラッキー、サイコキネシス」

「ブラッ!」

 

ブラッキーの目が青く光るスピアーたちの身体の周りが青く光り、ブラッキーが操りスピアーたちをそれぞれ違う木にぶつけた。

 

スピアーはブラッキーには敵わないと思ったのか逃げて行った。

 

「ごめんなさい、助けてくれてありがとう」

「大丈夫か?」

「偶然、スピアーの巣に入っちゃったらしくて…」

「それで敵に間違えられたか」

「そうなの、改めてありがとう。ブラッキーもありがとう」

「ブラッ!」

「あっ!このブラッキー色違いじゃない。綺麗ね」

 

女はブラッキーを撫で始めた。ブラッキーも気持ちいいのか黙って撫でられるてる。ブラッキーの反応からするにこいつ、悪いやつではなさそうだな。歳は俺と同じくらいっぽいな

 

「あっ、自己紹介まだだったわね。私の名前はエ…エレーナよ」

 

こいつ…

 

「そうか、じゃあな」

「えっ、ちょっと待ってお礼もしたいから名前教えてくれない?」

「お礼なんて別にいい。あと、名前のことだが名前を聞くならまず自分から名乗れ。いくぞ、ブラッキー」

 

俺は女を無視して去ろうとした。

 

「ちょっと待って、名前なら名乗ったじゃない」

「偽名を言っても名乗ったことにはならないと思うが」

「えっ、嘘!なんでわかったの!?今まで、バレたことなかったのに」

 

こいつ、本気で言ってるのか?いや、俺が敏感なのか?一般人は気づかないってことか?

 

「私のこと知ってたの?」

 

あー、なるほど。有名なのかこいつ。それで変装ってところか。

 

「悪いが知らない」

「えっ、じゃあ私が嘘をついてるってわかったってこと?」

 

ワルダックとデスゴルドみたいに表と裏の顔があるやつなんて腐る程見て来たからな。そういうのには敏感なのか。嫌な特技だ。

 

「そういうことだ」

「そうだったんだ。ごめんなさい、ちょっと自分で言うのもなんだけど私、有名で」

 

頭を下げる女、嫌別に怒ってる訳ではないんだよな。まあ、所長にも口が悪いとはよく言われるけど

 

「そうなのか」

「うん、本名はエル。ポケモンパフォーマーよ」

「ポケモンパフォーマー?」

「ポケモンと一緒にポケモンの魅力を最大限に引き出してパフォーマンスをするの」

「ポケモンがパフォーマンス?」

「うーん、聞くより見た方がいいよね。じゃあ、この先のポケモンセンターで見せてあげる」

 

なんか、あれよあれよと言う間に話が進んでいくんだが…

 

「あっ、あなたの名前をまだ聞いてなかったわ」

「あっ、そうだったな。俺はレオ」

「レオね。じゃあ、レオ。ポケモンセンターに行きましょ」

 

 

 

●●●

 

 

 

➖ポケモンセンター➖

 

「はい、ビッパは元気になりましたよ」

「ありがとうございます」

 

俺はジョーイさんから預けていたビッパのモンスターボールを受け取った。

 

「よし、出てこいビッパ!」

 

俺はモンスターボールからビッパを呼び出した。

 

「ビッパ!」

「よろしくな、ビッパ」

「ビッパ」

 

ビッパは俺が話しかけると笑顔で答えてくれた。

そして、俺はビッパがどんな技を使えるか確かめるためポケモン図鑑を取り出した。

 

「ビッパの使える技は」

『ビッパの使える技:たいあたり、みだれひっかき、10まんボルト』

「お前、ノーマルタイプなのに10まんボルトが使えるのか、すごいな!」

 

俺はビッパの頭を撫でた。ビッパは嬉しそうに笑ってくれている。

 

「へー、ビッパをゲットしたんだ。他にポケモンはいるの?」

「今、連れてるのはブラッキーとビッパだけだ。新しい旅ってことで初心に帰るってことでブラッキー以外はおいて来たから」

「へー、レオはどこから来たの?」

「オーレ地方」

「オーレ地方?」

「まあ、知らないだろうなここからかなり遠く離れてるし、エルは?」

「私はカロス地方から」

「カロスか、どこかで聞いたことがあるな」

 

俺は思い出そうとした時、XDリングが目に入った。

 

「あっ、このキーストーンが見つかった所か」

「レオ、キーストーン持ってるの!?もしかしてブラッキーがメガ進化するの?」

「いや、しないよ。まあ、お守りみたいな感覚で持たされたのかな?」

「へー、あっじゃあ、パフォーマンス見せるね。ジョーイさん、裏のバトルフィールド少しお借りします」

「はーい」

 

ジョーイさんからの返事を確認するとエルと俺はバトルフィールドに向かった。

バトルフィールドに着くと、俺はベンチに座りビッパとブラッキーをモンスターボールから出し一緒に見ることにした。ちなみにビッパは俺の膝の上でブラッキーは俺の隣に座っている。

エルはバトルフィールドの真ん中に立つとモンスターボールを三個取り出した。

 

「出て来て、マフォクシー、フレフワン、ビビヨン」

「マッフォ!」

「フレ!」

「ヨン!」

「初めて見るポケモンだな」

 

俺はポケモン図鑑を開いた。

 

『マフォクシー:杖の 先端で 燃える 炎を 見つめて 精神統一すると 未来の 出来事を 見通せる。

 

フレフワン:さまざまな においを 作り出す。相手の 嫌がる においを 出して 戦いを 有利に 進めるのだ。

 

ビビヨン:住んでいる 気候や 風土によって 羽の 模様が 違う ポケモン。色鮮やかな りんぷんを まく。』

 

「じゃあ、始めるわよ。マフォクシー、マジカルフレイム‼︎」

 

エルのパフォーマンスが始まった。それはとても綺麗で俺はどんどん引き込まれていった。ポケモンの技を組み合わせてこんなことが出来るのか…

「すげえ、こんな世界があったんだな。ブラッキー」「ブラァ」

 

「フィニッシュ‼︎」

 

最後に大技が決まりポケモンたちとエルはポーズを決めた。

 

「どうだった?レオ」

「初めて見たからちゃんとした感想は言えないけど、すごく綺麗だった」

「ありがとうレオ」

「すごいんだな、ポケモンパフォーマーって」

「うん、カロスではパフォーマーたちの大会トライポカロンっていうのがあってちなみに私はそこのチャンピオン。カロスクイーンって呼ばれてるの」

「なるほど、どうりで綺麗なはずだ。でも、トライポカロン?ナナカマド博士から聞いたポケモンコンテストとはまた違うのか?」

「コンテストもトライポカロンもポケモンたちのパフォーマンスの大会だけど少しテイストが違うの」

「そうなのか」

「うん。少し話が戻るんだけど、私はカロスクイーン言ったでしょ」

「ああ」

「それで、私を目標にしてくれるパフォーマーたちが増えてきているの」

「いいことなんじゃないのか?」

「うん、嬉しいのよ。だからこそ、その子たちに恥じないよう私たちもレベルアップしなきゃいけないの。だからテイストが違うポケモンコンテストに出ればパフォーマーとしての幅も広がるじゃないかって思ってシンオウ地方にやって来たの。今度はチャレンジャーとして」

「そうか、頑張れよ」

「うん、レオは?ポケモンリーグに挑戦するの?」

「まだ色々悩んでるんだ。だから、コトブキシティのコンテスト大会見てから決めようと思ってさ」

「コトブキシティ⁉︎私、その大会出るつもりなの‼︎目的地が一緒なら一緒に行かない?」

「ま、いいけど」

「じゃあ、よろしくねレオ」

 

シンオウ地方について一日目、新たな仲間ビッパとエルたちに会った。所長、なんかあんたが旅を進めた理由がわかった気がする。これからどんどん新しい発見がありそうだ。

 

 

To Be Continued




ビッパって10まんボルト覚えるんですね。
ビッパの技構成で悩んでいた時攻略サイト見たら10まんボルト覚えるらしいのでちょっと覚えさせてみました。

ヒロインにエルを選んだ理由はレオの歳は15.6程度考えてるのでそれに近そうなエルにしました。

お気に入り登録してくださった方ありがとうございます。これからも面白いのを書けるよう精進していきます。


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第2話:シンオウ初バトル‼︎ビッパVSゴーリキー

 

 

➖コトブキシティ➖

 

俺たちは今、コンテストの大会が開かれるコトブキシティに着いた。

 

「じゃあ、まずはエルのエントリーを済ますか」

「うん、えーっとこっちみたい」

 

エルは地図を開きながらコンテスト会場の方向に進みだしたので俺はその後ろについて行った。

 

「それにしても、でかい街だよな」

「シンオウ地方最大の街だからね」

「へー、そうなのか。てか、建物が大きいな」

「それは普通じゃないかな?」

「そうなのか?オーレにはこんな街ないからさ」

「へー、一回行ってみたいなレオの故郷」

「あまり、来ることはおすすめしないぞ。ゴロツキばっかで治安が良いとは言えないからな。観光なんてできるとこもないし」

「そ、そうなんだ」

「まあ、行くとしたらアゲトビレッジだな。綺麗なところだし」

「へー、やっぱりちょっと興味出て来たかもオーレ地方。あっ、ここよコンテスト会場‼︎」

「これか」

 

会場の周りはすごい活気だっていてちょっとした祭りのようになっていた。

中に入るとエルは受付を見つけ、エルは小走りで向かうとエントリーをした。

 

「よし、オッケーよ。付き合ってくれてありがとうレオ」

「これから、どうする?」

「まずは、ポケモンセンターに行きましょ。そのあと、私たちは明日の最終調整をするつもりよ」

「じゃあ、俺は街でも探索しとくか」

「うん、じゃあポケモンセンターに向かいましょ」

 

俺たちはポケモンセンターに向かった。ポケモンセンターに着くと俺たちは部屋を借りて、不必要な荷物を置いて出て行った。

 

「さて、俺は何しようか?」

 

俺はブラッキーとビッパをモンスターボールから出すた。そして、ビッパは俺の頭の上に乗りブラッキーは俺の隣を歩いて街を回ることにした。

 

少し、歩いていると広場のようなところで人だかりが出来ていた。

見に行くと、ポケモンバトルをしていて今決着がついた。

 

「惜しかったな、また挑戦しにきな。よし、他に挑戦者はいないか?一番最初に俺に買ったやつはビッグなプレゼントをやるぞ」

 

買った方のやつが大きな声で言った。なるほど、そういう事か。確かにあいつが使ってるゴーリキーはよく育てられてる気がする。

俺がそんなことを考えてるとその男と目が合った。

 

「どうだい、あんちゃん。あんたも挑戦するかい?」

 

まあ、デメリットはないしやるか‼︎

 

「ああ、挑戦する」

「よっし、俺は勿論ゴーリキーだがあんちゃんは?」

「そうだな、ブラッキー行くぞ!」

「ブラ、ブラ」

「ん?」

 

ブラッキーに言われ頭の上のビッパを頭から降ろすとビッパがやる気満々だった。

 

「お前が行くのか?」

「ビッパ!」

「でも、お前だと確実に勝てると…

(いや、これはダークポケモンがかかったバトルじゃない負けても良いんだ。楽しいバトルをする。それが今回の旅の目的でもある)

わかった。いけ、ビッパ!」

「ビッパ!」

「じゃあ、あんちゃん始めるか。先行は譲るぜ」

「ありがとよ」

 

 

●●●

 

➖ビッパVSゴーリキー➖

 

「ビッパ、たいあたり!」

「ビッ!」

 

ビッパは全速力で走りだした。

 

「ゴーリキー、防御だ」

 

ゴーリキーにたいあたりを当てた。だが、ゴーリキーは腕をクロスさせてビッパのたいあたりを受けとめた。

 

「ゴーリキー、きあいパンチ!」

「ビッパ、ギリギリまで引き寄せろ」

 

ゴーリキーがビッパに殴りかかって来る。

 

「今だ!肩に飛び乗れ‼︎」

 

俺の指示でビッパはきあいパンチを避けてゴーリキーの肩に飛び乗った。

 

「何!」

 

ゴーリキーたちは予想外な行動に戸惑った。

 

「今だ、みだれひっかき!」

「ビッ!」

 

ビッパのみだれひっかきがゴーリキーにヒットした。

 

「続けてたいあたり!」

 

たいあたりもヒットし、ゴーリキーは少しふらついた。

 

「大丈夫か?ゴーリキー」

「ゴッ」

「よし、ゴーリキー、ビルドアップ!」

 

ゴーリキーはビルドアップでパワーアップした。

 

「ビッパ、来るぞ!」

「ビッ!」

「ゴーリキー、連続でからてチョップ!」

「躱せ!」

 

ゴーリキーのからてチョップを避けるビッパだが、どんどん追い詰められてきた。

 

「今だ、ゴーリキー。きあいパンチ!」

「ジャンプして躱せ!」

 

ゴーリキーのきあいパンチをジャンプして躱そうとしたがタイミングが遅く地面に当たったきあいパンチの風圧に巻き込まれ空中に吹き飛ばされてしまった。

 

「ビッパ!」

「今だ、ゴーリキー!トドメのかわらわりだ!」

 

ビッパを追って、ゴーリキーもジャンプした。

 

「空中じゃ避けられないぞ!」

「(かかった!)ビッパ、最大パワーで10まんボルト‼︎」

「ビッ-パ-」

「なに!」

 

ビッパの10まんボルトは空中にいたゴーリキーは避ける暇もなくクリーンヒットした。そしてそのまま地面に叩きつけられたゴーリキーは戦闘不能になった。

 

 

●●●

 

 

「負けたよ。まさか、あんちゃんのビッパが10まんボルトを覚えてるなんて」

「はい、俺の自慢のポケモンだから」

「ビッパ」

「そうだな」

「バトルありがとう(まだ、楽しいバトルってのは完全にわからないけど少しわかった気がする。こいつらと強くなるちょっと楽しくなってきた)」

「どういたしまして。じゃあ、お待ちかねのプレゼントだ」

 

俺は男から一枚のチケットを渡された。

 

「なんだ、これ?」

「明日のコンテスト大会の特等席で見れるチケットだ。実は俺はコンテスト大会の役員なんだ」

「ありがとう。観に行くつもりだっから」

「そうか、そうか。じゃあ、明日楽しみにしてるといい。じゃあな、あんちゃん」

 

俺は男と別れてポケモンセンターに帰っていった。

 

 

 

●●●

 

➖ポケモンセンター➖

 

部屋に戻るとエルは先に帰ってきていてマフォクシーたちをブラッシングしていた。

 

「おかえり、どうだった?」

「まあ、楽しかったかな。そっちはどうだ?」

「私はバッチリよ!明日、楽しみにしといてね」

「ああ」

 

 

明日はエルの初陣貰った特等席でしっかりと応援しよう。

頑張れよエル!

 

To Be Continued




書いてから思った。なんでゴーリキーにしたんだろ…ビッパと相性の悪いかくとうタイプにしようと思ってたからゴーリキーなんですけど
シンオウなんだから、リオルとかでも良かったような。


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第3話:エル初陣!コトブキ大会

 

➖コンテスト会場➖

 

「始まるな」

「ブラッ」

「ビッパ」

 

俺は昨日貰ったチケットを使いコンテスト会場の特等席にいる。かなりスペースがあるのでビッパとブラッキーもモンスターボールから出して一緒に観戦することにした。

 

照明が一旦落とされて華やかな音楽とともに様々なライトが点いた。

 

「さあ、始まりました。ポケモンコンテスト・コトブキ大会」

 

司会者であろう、若い女が現れた。

 

「優勝し、栄冠あるリボンを手に入れグランドフェスティバルに一歩近づくのはどの選手でしょう!それでは、今大会の審査員をご紹介します!」

 

「ポケモンコンテスト事務局長コンテスタさん」

「よろしくお願いします」

 

「ポケモン大好きクラブ会長スキゾーさん」

「ポケモンコンテスト好きですね〜」

 

「コトブキシティのジョーイさん」

「みなさんの演技とても楽しみです」

 

「そして、実況はモモアンでお送りします。それでは、参りましょう」

 

モモアンに名前を呼ばれステージに一番目のコーディネーターが現れた。

 

 

ポケモンコンテストは順調に進み、ついにエルの順番になった。

 

「次は、カロス地方のカロスクイーン、ついにポケモンコンテストに参戦!エルさんです」

 

カーテンが開きいつものメガネにツインテールとは違い、メガネを外しポニータテールで現れた。

さらにヒートアップする会場、本当に有名なんだなあいつ。

 

「いくよ、マフォクシー!」

 

エルがモンスターボールを投げるとマフォクシーが現れた。

 

「マジカルフレイム‼︎」

 

マフォクシーのマジカルフレイムによる美しい炎のパフォーマンスが始まった。俺を含め会場はエルのパフォーマンスに吸い込まれていくようだった。

 

 

 

●●●

 

 

 

一次審査はすべて終了し今は結果発表待ちだ。参加者の関係者なら控え室に入れるらしく俺もエルのもとにやってきた。

 

「おつかれ」

「レオ、応援ありがとう。どうだった?私のパフォーマンス」

「……嫌いじゃない」

「ありがとう」

「まあ、一次審査は突破できるんじゃないか?」

「わからないわよ。みんな、凄いパフォーマンスだったもん」

 

少し、会場の空気にやられたのかエルは少し緊張している。トライポカロンで場数を踏んでるはずのエルが緊張しているほど、コンテストはレベルが高いのか。

そんなことを考えていると控え室のモニターがつき、アナウンスのモモアンだったっけ?の声が流れた。

 

「さあ、審査員によって一次審査突破の八名が決まりました!」

 

モニターに順番に一次審査突破したコーディネーターの顔写真が映っていった。

俺の隣でエルはそれを真剣にみていた。そして、七人目にエルの写真が映った。

 

「やったー!」

「おめでとう、じゃあ俺は席に戻る。頑張れよ」

「うん!必ずリボンゲットするわね」

 

俺は背中を向けたまま、手を振り席に戻っていった。

 

席に着くと、ちょうど休憩時間が終わり司会のモモアンが現れた。

 

「それでは、二次審査コンテストバトルを始めます。コンテストバトルとは普通のポケモンバトルとは違いバトルをしながら技の美しさを競ういわば、魅せるバトル!モニターに表示されたゲージは相手ポケモンの華麗な攻撃などによりゲージが減っていき制限時間五分間に相手のゲージをゼロにするか、または決着がつく前に五分経つと残りゲージが多い方が勝ちとなります。もちろん、バトルなのでポケモンが戦闘不能と判定された場合はゲージに関係なく負けとなります」

 

「コンテストバトルか…ルールは単純だが奥が深そうだな」

「ブラ」

 

「それでは、早速参りましょう!二次審査一回戦第一試合スタートです」

 

そして、コンテストバトルが始まった。第一試合、第二試合、第三試合と順調に進んで、ついにエルの第四試合が始まろうとしている。

 

「さあ、それでは二次審査一回戦第四試合です。エルさんとゴロウさんです」

 

ゴロウって奴は一次審査でベイリーフを使ってた奴だよな、どんなバトルをするんだ?

 

「出てきて!マフォクシー!」

「マッフォ!」

 

「お願いします、デリバード!」

「デリデリ!」

 

「それでは、制限時間五分バトルスタートです!」

 

モモアンの合図とともにモニターの時計が動き出した。

 

 

➖マフォクシーVSデリバード➖

 

「マフォクシー、だいもんじ!」

 

マフォクシーのだいもんじがデリバードに向かって放たれた。

 

「デリバード、れいとうビームです!」

「デリ」

 

デリバードがれいとうビームを放つとだいもんじはどんどん凍っていき大の字の氷の彫刻ができた。

 

「デリバード、きあいパンチ!」

 

デリバードがその彫刻をきあいパンチで砕くと氷のカケラはキラキラと光ってデリバードを輝かせた。

そして、それによりエルのポイントが減少した。

 

「デリバード、プレゼント!」

 

デリバードは袋からエネルギーの球を取り出すとマフォクシーに投げつけた。

 

「マフォクシー、かえんほうしゃ!」

「マッフォ」

 

マフォクシーのかえんほうしゃでプレゼントを破壊しそのまま勢いを殺さずデリバードに向かっていった。

 

「デリバード、よけて」

「デリ」

 

しかし、デリバードはかえんほうしゃを避けられずクリーンヒットした。

 

「追撃よマフォクシー、マジカルフレイム!」

「デリバード、れいとうビームを下に撃ってかわしてください!」

 

マジカルフレイムがデリバードに襲いかかるがデリバードはれいとうビームをジェット噴射の要領で飛び上がって避けた。

 

「デリバード、れいとうビームをしながらゴッドバード!」

 

デリバードはゴッドバードによりエネルギーを身体に纏わせ、次にれいとうビームをするとデリバードの身体の周りが凍っていき巨大な氷の鳥となった。そして、その巨鳥はマフォクシーに迫ってきた。

 

「マフォクシー、だいもんじで迎え撃って」

「マッフォ-」

 

マフォクシーは最大パワーのだいもんじを打った。しかし、デリバードの周りの氷だけが溶けデリバードにはダメージが入ることはなく、そのままゴッドバードがクリーンヒットした。そして、マフォクシーがフィールドに倒れこんだその時…

 

 

「タイムアップです!この試合を制したの…ゴロウさんです」

 

勝負はゴロウが勝った。ポイントも圧倒的にエルのゲージが減らされてる。これは…完敗だな。

 

 

 

●●●

 

 

➖ポケモンセンター➖

 

「はあ」

 

俺は今、風呂に入ってきて部屋に戻ってきてベッドに寝転んだ。

 

「ブラッキー」

 

俺は寝転んだままモンスターボールからブラッキーを呼び出した。

 

「なあ、ブラッキー俺たち、どうする?」

「ブラ?」

「今日の大会でコンテストの道に進むかリーグに挑戦するか決めるって言ってただろ」

「ブラ!」

「俺、思ったんだけどやっぱりリーグに挑戦するか」

「ブラ!」

「じゃあ、ポケモンセンターで登録できるって言ってたしさっそく行くか」

「ブラ!」

 

俺は部屋から出て受付の方に向かった。

そして、受付でエントリーを済まして部屋に戻ってきたがまだエルが部屋に戻ってきてなかった。

 

「女ってのはこんなに風呂が長いのか?」

「ブラ、ブラ」

「ああ、本当はわかってるよ。じゃあ、ちょっと探しに行くか。戻れブラッキー」

 

俺はブラッキーをボールに戻すと再度部屋を出ていった。

 

 

●●●

 

 

ポケモンセンターを出てすぐの小さな公園のベンチにエルは一人で座っていた。俺は無言でエルの隣に座った。

 

「レオ、どうしたの?」

 

いつもより、ほんの少し目が赤い少量とはいえ涙を流したことがわかる。

 

「俺はやっぱり嫌いじゃないお前のパフォーマンス」

「えーっと…励まそうとしてくれてる?」

「いや…」

「レオ、もしそうなら下手くそすぎだよ」

 

エルの顔に笑顔が戻る。まあ、結果オーライってところか。

 

「ありがとう、レオ」

「だから、俺は別に…」

「私ね、カロスにいた時私を目標にしてくれてる女の子にあったの」

「で、その子となんかあったのか?」

「うん、そしたらパフォーマンスに悩んでいた彼女に私アドバイスしたの女の子はいつでも笑顔ってだから私ももうクヨクヨしない、クヨクヨしてたらその子に示しがつかないもの」

「そうだな」

 

俺にエルは満面の笑みを見せてくれた。それに対し俺も少し微笑んで返した。

 

「あと、その子にこんなことも言ったの誰だって失敗はあるし最初はうまくいかないものだって」

「今のお前には綺麗すぎるほどぴったりな言葉だな」

「うん!だから、明日から一からいやゼロからのスタート!」

「じゃあ、戻るぞ。もう夜も遅いし風邪をひくのもアホらしいからな」

「うん、あっ、そういえば!レオはどうするのこれから、コンテスト見てから決めるんでしょ」

「ああ、やっぱりリーグに挑戦するよ。俺は自分でやるよりお前の見てる方が楽しいからな」

「そうなんだ、ジム戦頑張ってね」

「ああ」

 

俺とエルは部屋に戻っていった。

 

 

 

●●●

 

 

 

➖翌朝➖

 

俺たちは次の街に向かうためポケモンセンターを出ようとした。その時、エルと戦ったゴロウの姿が見えた。どうやら、あいつもここに泊まってたらしい。

 

「レオ、ちょっと待ってて」

「ん?」

 

エルは俺の返事を待つ前にゴロウの元へと走っていった。

 

「ゴロウさん」

「あっ、エルさん昨日はありがとうございました」

「こちらこそ、昨日初めてコンテストに参加してとても勉強になりました」

「コンテスト、初めてだったんですか!それは驚きました。僕もうかうかしてられませんね」

「はい、今度会うときは必ず勝ちます」

「はい、受けて立ちます」

 

エルはゴロウにもう一度会釈すると俺の方に戻ってきた。

後から、聞いたんだがあのゴロウっていうコーディネーターはジョウト地方出身でジョウト地方のポケモンコンテストでグランドフェスティバルのベスト8まで登りつめた実力者らしい。

 

「お待たせ、じゃあ行きましょ」

「ていうか?お前どこ行くんだ?俺はクロガネジムがあるクロガネシティに向かうけど」

「私もよ。もちろん、ジムバトルもしっかり応援するからね」

「お前、まさか俺の旅付いてくる気か?コトブキシティまでじゃなかったのか」

「正直、そのつもりあったけどやっぱりレオのバトルも気になるから一緒に行きましょ、旅は大勢の方が楽しいでしょ!」

「コンテストは?」

「ジムがある街にもコンテスト大会はあるし他にも通り道の街でもやってるし、別にレオに付いていっても困らないの」

「はあ、そうかよ。じゃあ、好きにしろ」

「うん!」

 

こうして、俺たち二人の旅はまだ続くらしい。今度の目的地はクロガネシティ。

 

 

 

To Be Continued




あまりオリキャラを出すつもりはなかったんですけどやはり、レオとエルのライバルポジションとなる人は複数人出そうと思ってオリキャラ、ゴロウを作りました。ですので、ゴロウのちょっとしたキャラ設定を載せておきます。

ゴロウ
・ジョウト地方出身のポケモンコーディネーター。ジョウト地方ではグランドフェスティバルに出場したほどの実力者

・ポケモン
ベイリーフ
デリバード


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第4話:化石ポケモン博物館!暴れん坊チゴラス登場!

 

 

➖クロガネシティ➖

 

俺はクロガネジムに挑戦するためエルとともにクロガネシティにやってきた。

 

「レオ、着いたね」

「ああ、じゃあポケモンセンターに行ってポケモンたちの体力を回復させたらジムに行くぞ」

 

俺たちはさっそくポケモンセンターに向かいポケモンたちを一旦休ませた後、クロガネジムにやってきたが…

 

「休みとかあるのかよ」

 

ジムの扉の前には「化石発掘のため今日はお休み」と書いてあった。

 

「こんなことあるのか?」

「まあ、カロスでもジムリーダーのかたわら写真家やデザイナーもしている人がいるらしいから珍しいことでもないんじゃないかな」

「そうか、じゃあ明日また来るか」

「うん…あっ!レオあれ行きましょうよ」

「ん?」

 

エルが指差した方を見るとジムの壁に化石ポケモン博物館のチラシが貼ってあった。

 

「化石ポケモンとシンオウで唯一の化石ポケモンと触れ合える場所だって面白そうじゃない?しかも、今日と明日の限定開放だって明日はジム戦だから行けないから今日行きましょうよ」

「まあ、やることないし構わないけど」

「OK、じゃあ行きましょ!」

 

 

 

●●●

 

 

➖化石ポケモン博物館➖

 

博物館に着き、受付で入場券を買って入るとそこには建物の中なのに広大な森が広がっていた。

 

「すごいな」

「できるだけ、ポケモンたちが暮らしていた環境に合わせてるんだって、あっ、あの子はカブトプスよ」

 

エルはカブトプスの方に駆け寄って行った。あのカブトプスはサービスがいいのかエル以外の他の客にも囲まれながら嫌な顔せず客とそのポケモンたちと一緒に遊んでいた。

 

「それにしても、すごい場所だなあそこにいるのはアーマルドとアノプス家族、あそこにいるのはオムナイトだな」

 

俺もぶらぶらしながらポケモンたちを見ているとすごい勢いで何かが飛び出してきた。

 

「チガ--」

 

飛び出して来たのはポケモンだったが俺の見たことないポケモンだった。

 

「こいつは?」

 

俺はポケモン図鑑を取り出し、そのポケモンに向けた。

 

『チゴラス:自動車を バリバリと かじって 壊す おおあごの 破壊力。 1億年前に 生息していた。』

 

「お前、チゴラスって言う…ごはっ」

 

俺がチゴラスに話しかけた瞬間チゴラスは俺の腹に思いっきりずつきをしやがった。その影響で俺は膝をついた。チゴラスは大笑いしてやがる。

 

「何すんだ、お前」

「ガァ-」

 

チゴラスは俺の質問に答えずどこかに走り去って行った。

 

「ちくしょー、なんなんだよ」

 

痛みがある程度引いて来たので俺は立ち上がった。その時、チゴラスが出て来た方向から一人の男がやって来た。服装からするにここの研究員っぽいな。

 

「チゴラスー!あっ、すいません。チゴラス見ませんでしたか?」

 

どうやら、チゴラスを探してるらしく俺に話しかけて来た。

 

「チゴラスなら俺にずつきした後、どこか行ったぞ」

「えっ、チゴラスに攻撃されたんですか?大丈夫ですか?」

「で、どうしたんだ?」

「あの、チゴラスはつい先日カロス地方から送られて来た化石から復活させたんですけど、どうも暴れん坊で隙あればどこか行ってバトルしたり人に攻撃したりするんですよ」

「はあ、そうなんですか。ちなみにあいつなら向こうに行きましたよ」

 

俺はチゴラスが向かった方に指差すと研究員はお礼を言うとそっちに走って行った。

そんな、ハプニングがあったがある程度化石ポケモンを見回った後博物館のスタッフが現れた。

 

「今日は、お越しいただきありがとうございます。今日はこれからある実験を行います。興味のある方はついて来てください」

 

みんな、そちらに興味があるらしく言われた通りスタッフについて行った。俺もエルが興味を持ったのでついていくことにした。

 

スタッフに連れてこられるとそこにはプテラに何か装置をつけていた。そして、プテラの首元にはネックレスのようなものが付いていた。

 

「みなさんご覧ください、プテラの首元にあるのはメガストーン、プテラナイトです。以前偶然発見したこのプテラナイトとキーストーンの役目をするこの機械でみなさんにプテラのメガシンカをお見せしましょう!」

 

シンオウではまだあまり見られないメガシンカに見物人は大盛り上がりだった。まあ、俺も見たことないから興味はある。

 

「それでは、お見せします。大丈夫かプテラ?」

 

プテラは無言で頷くとスタッフも頷いた。

 

「それでは、どうぞ」

 

スタッフの一人が装置のスイッチを押した。すると、プテラは光り始めた。

見物人はそれを見て歓声をあげた。

しかし、俺は嫌な予感がしてならなかった。

 

(なんだ、この感じ。まずい!)

「今すぐ、機械を止めろ!まずいぞ!」

 

俺が止めるように言ったが時すでに遅く機械のハザードランプが点灯した。するとプテラはメガシンカした。しかし、目は赤く自我を失っている様だ。

 

「間に合わなかったか」

 

プテラは繋がれていた機械を無理やり引き剥がし飛び上がった。

 

「待て!プテラ!」

 

スタッフが呼ぶ声はプテラには届かずプテラは口にエネルギーを溜め始めた。

 

「まじかよ!伏せろ!」

 

俺の叫びに反応しその場にいた全員がしゃがんだ。そして、プテラははかいこうせんを発射すると博物館は大爆発を起こし、崩れ始めガレキが落ちて来た。

 

「くそ!ブラッキー!」

「ブラ!」

「ブラッキー、サイコキネシス!」

「ブラ!」

 

ブラッキーのサイコキネシスでガレキのある程度は止まった。しかし、ブラッキーにも限度があり少量のガレキがまだ落ちて来ていた。しかも、それがちょうどエルに向かって落ちて来ていた。

 

「くそ!」

 

俺はエルに向かって走り出し、飛び込みエルを覆う様に抱きしめ間一髪でガレキを避けることに成功した。

 

「間一髪か…大丈夫か?」

「レオ、ありがとう」

 

俺は立ち上がりエルに手を差し出すとそれを支えにエルは立ち上がった。

 

「ブラッキー、ガレキを安全な場所に置いて来てくれ」

 

俺はブラッキーに指示を出しガレキを運ばせた。不幸中の幸い、今のが最後だったらしく怪我人はいなかった。

そして、俺が空を見るとプテラはまだ苦しそうに空を飛んでいた。

 

「ギャァァ」

 

プテラが再度はかいこうせんを撃とうと溜め始めた。

 

「やばいぞ!」

 

だが、プテラが貯めてる間に何かがプテラにあたりプテラの攻撃は中断した。

俺がそれが飛んで来た方向を見ると先ほどのチゴラスがいた。

 

「あいつ、何やってんだ」

 

チゴラスを見ると、やる気満々でプテラと戦おうとしていた。

 

「ガァァ!」

 

チゴラスはげんしのちからを撃った。だが、それはプテラに難なく避けられた。すると、プテラの翼は光出すと、チゴラスに向かって飛びだした。

 

「はがねのつばさか!チゴラス避けろ!」

 

だが、チゴラスは避けるつもりはなくそれどころか口を大きく開くとキバが電気を纏い出した。かみなりのキバで受け止めるつもりらしい。

 

「あのバカ!無謀だ!」

 

俺の予想通り、チゴラスは受け止めるどころか一瞬で吹き飛ばされてしまった。

そして、プテラは街の方へと飛んでいってしまった。

 

「おい、大丈夫か!」

 

俺はチゴラスに駆け寄るとチゴラスはすぐに起き上がった。そして、プテラを追いかけようとした。

 

「おい待て!」

 

俺はチゴラスに飛び乗りチゴラスを止めた。

 

「お前一人で勝てる相手じゃない。少し、落ち着け」

 

俺が声をかけてもチゴラスは聞く耳を持たず、俺を振り払おうとした。たぶん、勝てないと言われて怒ってるのもあると思う。だけど…

 

「おい、お前少し勘違いしてないか?俺はお前が勝てないとはいってない。一人で作戦もなしに突っ走るから勝てないって言ってるんだ」

「ガウ?」

「あいつに勝ちたいか?暴れん坊」

「ガウ」

「だったら、俺が勝たせてやる。このままじゃ街も大変だからな。お前に勝ってもらわないと困る。その代わり俺の言う通りに動いてもらうけどな」

「ガウ」

 

チゴラスは俺を少し睨んだ。嘘だったら許さないそういった目をしてる。

 

「ああ、それでいい。じゃあ、行くぞ。ブラッキーお前も手伝ってくれ!」

 

ガレキを運び終えたブラッキーが俺のところに寄ってきた。

 

「じゃあ、行くぞ!」

 

俺とブラッキーとチゴラスはプテラを追って走り出した。

 

 

To Be Continued



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第5話:激震クロガネ炭鉱!チゴラスVSメガプテラ‼︎

 

 

➖クロガネシティ➖

 

現在、俺たちはメガシンカ実験により自我を失ったメガプテラを追ってクロガネシティを走り回っていた。

 

「よし、追いついた!」

 

俺たちはなんとかプテラのほぼ真下あたりまでたどり着いた。

 

「わかってるな、ブラッキー!」

「ブラ!」

 

プテラははかいこうせんを街に向かって撃った。

 

「ブラッキー、あくのはどう!」

 

ブラッキーのあくのはどうとプテラのはかいこうせんが激突し相殺された。そして、プテラはこちらに気づいた。

 

「よし、炭鉱まで逃げるぞ!」

 

街中では被害が出るので俺たちは炭鉱に向かって走り出した。だが、そんな俺たちを後ろからプテラがはかいこうせんを撃ってきた。

 

「ブラッキー!」

 

今度もブラッキーのあくのはどうで相殺し被害を最小限に抑ええた。

 

「よし、もう少しだ!」

 

 

●●●

 

 

➖クロガネ炭鉱➖

 

なんとか、街の被害を最低限に抑え俺たちは炭鉱までたどり着いた。

 

「グァァ!」

 

プテラは悲鳴のような雄叫びをあげるとその衝撃で空気が震えた。

 

「だいぶ、やばいな早く止めないと。てことで出番だぞチゴラス」

「ガァ!」

 

チゴラスは俺に呼ばれ俺の前に立った。

 

「じゃあ、行くぞ!」

 

➖チゴラスVSメガプテラ➖

 

プテラは体にエネルギーを集め体当たりしてきた。

 

「ギガインパクトか!チゴラス。プテラは我を忘れてる、繊細な動きはできない。しっかりと動きを見極めたら避けられないことはない」

「ガア」

 

俺とチゴラスは集中力を研ぎしましてプテラの動きを見た。

 

「今だ!チゴラス左に跳べ!」

 

チゴラスは俺の指示通り、左側に跳ぶとプテラのギガインパクトを避けた。

 

「よし、飛び乗れ!」

 

ギガインパクトを当てるため降下してきた。プテラにチゴラスは飛び乗った。

 

「かみなりのキバ!」

「ガア」

 

チゴラスはプテラの首元に思いっきり噛み付いた。効果抜群でプテラは苦しみ始めた。

 

「振り落とされるなよ!」

 

俺の指示を聞き、再度顎に力を入れ直すチゴラス。

すると、周りが見えなくなってるプテラは巨大な岩に向かって飛んでいった。

 

「チゴラス、プテラから飛び降りろ!」

 

チゴラスはプテラから飛び降りた。そのあと、プテラは巨大な岩に体をぶつけて地面に落ちてしまった。

 

「トドメだチゴラス、ドラゴンテール!」

 

チゴラスは尻尾にパワーを集中させ、尻尾に緑色のオーラをまとわせた。そして、ジャンプをし、空中で一回転するとプテラの頭にドラゴンテールを叩きつけた。プテラはなすすべなくドラゴンテールが当たった。

そして、光り輝くと元の姿に戻った。

 

 

●●●

 

俺は一応、またハプニングが起こらないように倒れてるプテラからプテラナイトを外し、そのまま倒れこむように座った。

 

「お疲れ、チゴラス」

 

チゴラスはバトルで疲れたのか岩の座り出した。だが、その顔は満足そうだった。

そして、俺は岩の上を仰向けに寝転がった。

 

「見事なバトルだったね」

 

俺は一度起き上がり、声のするを見ると、つるはしを持った若い男がいた。

 

「誰だ?」

「あっ、ごめん。僕はヒョウタ、今日はこのクロガネ炭鉱で化石を発掘してたんだ。その時にプテラが来たから驚いたよ。でも、君とチゴラスのおかげで丸く収まったね」

「ああ、まあ、なんとか」

「それにしても、この子博物館のチゴラスだよね?ていうことは今日初めてあったんじゃないの?」

「そうだけど」

「それなのにあのコンビネーション。君、すごいね」

「あ、ありがとう」

 

急に褒められたので少し戸惑っていると博物館の研究員とジュンサーが現れた。

 

「プテラは?」

「あそこで倒れてますよ」

「あっ!ヒョウタ君。君がプテラを止めてくれたんだね。ありがとう」

「僕じゃないですよ。彼とチゴラスが戦ってくれたんです」

「そうなのかい!ありがとう。街も思ったより被害が少なくすんだよ」

 

研究員は俺の手を握ってお礼を言った。

 

「まあ、どういたしまして」

 

なんていうか、褒められたり、お礼を言われるのが慣れないからやっぱり気持ち悪いな。

 

「よし、プテラ戻れ」

 

研究員はプテラのモンスターボールを取り出してプテラをボールの中に戻した。

 

「じゃあ、次はチゴラスだ。戻ってくれ」

 

次にチゴラスを戻そうと研究員がボールをチゴラスに向けた瞬間、チゴラスは研究員に思いっきりずつきをした。研究員はずつきを食らうと尻餅をついてチゴラスのモンスターボールを地面に落とした。そして、チゴラスは自分のモンスターボールを口で拾うと俺のところに持って来た。

 

「どうしたんだ?」

「たぶん、チゴラスは君のことを気に入ったんだろう。だから君のポケモンになりたがってるんだよ」

「でも、お前博物館のポケモンだろ?」

「そうだね。どうでしょう、彼にチゴラスを譲るのは」

 

ヒョウタは研究員にチゴラスを俺に譲るのを提案した。

 

「チゴラスはシンオウでは珍しい化石ポケモンだから……」

 

研究員がそう言うとチゴラスはゴネて研究員にまたずつきをした。

 

「おい、お前流石にやりすぎだ」

「あはは、こりゃ参ったな。これは梃子でも動きそうにないね。仕方ない、君に…えっと…」

「レオです」

「レオ君か。レオ君、君にチゴラスを譲るよ」

「いいんですか?」

「さっきも言ったとおり今のチゴラスは梃子でも動きそうにない。そうとう君のことが気に入ったんだろう。だったら、君に託すのが一番チゴラスのためになると思うからね」

「わかりました。じゃあ、よろしくなチゴラス」

 

チゴラスからチゴラスのモンスターボールを受け取るとチゴラスは自分でスイッチを押しモンスターボールに入っていった。

 

「チゴラス、改めてよろしくな」

 

俺はチゴラスのモンスターボールしまう「レオ〜」という声がした。声のする方を見るとエルが走って来た。

 

「どうしたんだ?」

「どうしたじゃないでしょ!勝手に飛びだして行くから心配したじゃない」

「悪い。まあ無事に解決したしポケモンセンターに行くか。明日のジム戦のためにチゴラスも回復させてやらないといけないし」

「えっ!チゴラスゲットしたの!?」

「まあ、色々あってな。また、あとで話すから行くぞ」

「うん」

 

そうして、俺たちはポケモンセンターに行こうとした時、俺はヒョウタに呼び止められた。

 

「レオ君、明日ジムに来るの?」

「ああ、そうつもりだ」

「じゃあ、君とバトルするの楽しみにしとくね」

「てことは…」

「うん、僕がクロガネジムジムリーダーのヒョウタだ」

「そうか、明日よろしく」

「うん」

 

そうして、俺たちはヒョウタたちと別れた。明日はジム戦だ。

 

 

To Be Continued




ヒョウタっていくつなんでしょうか18ぐらいのイメージで書いたのでレオは呼び捨てにしています。
25ぐらいに見えなくもないので違和感を感じる方がいると思いますがご了承ください。


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第6話:初ジム戦!レオ、新たなる高みへ!

 

 

➖クロガネジム➖

 

俺たちはクロガネジムの入り口にやってきた。

 

「行くか!」

「頑張ってレオ!」

 

俺は重い扉を開けるとそこにはヒョウタが待っていた。

 

「レオくん、ようこそクロガネジムへ」

「今日はよろしく頼む」

「うん。僕は君とバトルするのが楽しみだったんだ。じゃあ、さっそく始めよう」

「ああ!」

 

俺とヒョウタはバトルフィールドのトレーナーの位置につき、エルは観戦席に座った。

 

「そういえば、レオのバトル見るの初めて!どんなバトルするんだろう!」

 

エルは俺以上に舞い上がってるな。まあ、あいつらしいか。それにしても…岩のフィールドか。エルの情報によるとジムリーダーはそれぞれ決まったタイプのポケモンを使うらしい。この感じだといわ、じめん、はがねのどれかってところか。

 

「そういえば、レオくんはどこから来たんだい?」

「オーレ、オーレ地方だ」

「オーレ地方⁉︎それはまた遠くから来たんだね。僕はオーレ地方は名前と場所ぐらいしか知らないから是非とも話を聞いて見たいね。それじゃ、余談はここまで始めようか!」

「ああ!」

「これより、チャレンジャーレオとジムリーダーヒョウタによるクロガネジム戦を開始します。使用ポケモンは三体先にどちらかのポケモンがすべて戦闘不能になったら試合終了となります。なお、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます」

「よし、行くよ僕の一体目。イワーク!」

「グァァ」

 

ヒョウタの投げたモンスターボールからイワークが飛び出して来た。

 

「行くぞ、俺の一体目、チゴラス!」

「ガァァ」

 

お互いのポケモンが場に出揃った。

 

「それでは、バトルスタート!」

 

 

➖チゴラスVSイワーク➖

 

「チゴラス、げんしのちから!」

 

チゴラスは岩を作り出すと、イワークに向かって撃った。

 

「イワーク、避けろ!」

 

イワークは難なく避けた。

 

「あの巨体であそこまで動けるのか⁉︎」

「驚いてる暇はないよ。イワーク、すてみタックル!」

「チゴラス、ドラゴンテールを地面に叩きつけろ!」

「ガァァ!」

 

チゴラスはドラゴンテールを地面に叩きつけた。すると、砂埃が舞い上がりイワークはチゴラスの姿を見失った。それで狙いが定まらなくなったすてみタックルをチゴラスはなんとか避けた。そして、イワークはすてみタックルの反動で動き一瞬止まった。

 

「今だ!チゴラス、ドラゴンテール!」

 

チゴラスのドラゴンテールはイワークの頭にクリーンヒットした。

 

「イワーク、大丈夫か?」

 

ヒョウタの声にイワークは反応し起き上がった。

 

「流石の耐久力ってところか」

「イワーク、いやなおと!」

 

イワークは口を大きく開くといやなおとを出した。そして、チゴラスは動きが止まってしまった。

 

「イワーク、たたきつけるこうげき!」

 

イワークの尻尾がチゴラスの頭上から向かって来た。

 

「チゴラス、避けろ!」

 

しかし、チゴラスは間に合わずそのまま地面に叩きつけられた。なんとかチゴラスは耐えた。

 

「チゴラス、げんしのちから!」

「イワーク、いやなおと!」

 

イワークがまた口を大きく開きいやなおとを出した。

 

「我慢しろチゴラス、あの大きく開いた口にぶち込んでやれ!」

「ガァァ!」

 

チゴラスはいやなおとを耐えながらげんしのちからをイワークに向かって撃った。すると、一つの岩がイワークの口にすっぽり入りいやなおとは止まった。また、イワークの動きも止まった。

 

「そんな!」

「今だチゴラス、ドラゴンテール!」

 

チゴラスはドラゴンテールをイワークの頭に叩きつけた。すると、イワークは倒れ戦闘不能になった。

 

「イワーク、戦闘不能。チゴラスの勝ち!」

 

ヒョウタはイワークをボールに戻した。

 

「ありがとう。次はこいつだ、イシツブテ!」

 

次はイシツブテが出て来た。

 

「チゴラス、このまま行くか?」

「ガゥゥ」

 

当たり前だと言わんばかりにチゴラスは頷いた。

 

「じゃあ、いくぞチゴラス!」

 

 

➖チゴラスVSイシツブテ➖

 

「チゴラス、げんしのちから!」

 

チゴラスはげんしのちからで岩を生み出し、イシツブテに撃ち出した。

 

「イシツブテ、ころがるこうげき!」

 

イシツブテはすごい勢いで転がってきげんしのちからも粉砕して迫って来た。そして、そのままチゴラスに当たってしまった。

 

「チゴラス!」

「ガァァァ‼︎」

「まだ、いけるな!奥の手だ!いくぞチゴラス。ロックカット!」

 

チゴラスはロックカットを発動させ一瞬光をまとった。

 

「チゴラス、ドラゴンテール!」

 

チゴラスは先ほどとは段違いのスピードでイシツブテに迫りドラゴンテールをヒットさせた。イシツブテはドラゴンテールがヒットし空中に飛ばされた。

 

「今だ!げんしのちから!」

 

チゴラスのげんしのちからは空中のイシツブテを狙い撃ちし全弾命中した。

 

「負けるな、イシツブテ。ころがるこうげき!」

 

イシツブテはころがりながらチゴラスに迫って来た。

 

「チゴラス、ジャンプしてかわせ!」

 

チゴラスは俺の指示通りジャンプした。しかし…

 

「逃すな、イシツブテ。岩を利用して飛び上がれ!」

 

イシツブテは突き出した岩を発射台のように利用し空中のチゴラスに迫って来た。

 

「くそ、チゴラス。ドラゴンテールで迎え撃て!」

 

チゴラスとイシツブテの両者の技がぶつかり爆発が起きた。そして爆発が晴れると…

 

「イシツブテ、チゴラス、両者共に戦闘不能」

 

「チゴラス!大丈夫か?」

「ガァ」

「ゆっくりと休んでくれ」

 

俺はチゴラスをモンスターボールに戻した。

 

(どうしたんだ?レオくん、チゴラスが倒れた瞬間から様子が変わった?いや、気のせいか)

「じゃあ、僕の最後のポケモンはこいつだ。ラムパルド!」

 

ラムパルドが出て来た。俺は知らないポケモンだったためポケモン図鑑を開いた。

 

『ラムパルド:鉄のように 硬い 頭蓋骨。ジャングルの 木々を なぎ倒し 獲物を 捕える 暴れん坊』

 

(ラムパルド、イワークやイシツブテと違いじめんタイプは持っていないだったら)

「ビッパ!」

 

俺はビッパを呼び出した。

 

(もう負けるわけにはいかない‼︎)

(どうしたのレオ、顔が引きつってる)

 

➖ビッパVSラムパルド➖

 

「ビッパ、みだれひっかき!」

「ビッ!」

 

ビッパはみだれひっかきをするためラムパルドに迫った。

 

「ラムパルドにそんな技は聞かないよ。ラムパルド、ずつきだ!」

「ビッパ、かわせ!」

 

ビッパはずつきを避けた。

 

(やっぱり、バトルはさっき同様冷静な判断をしてるけどさっきとはまるで目つきが違う。険しくなってる)

「ラムパルド、しねんのずつき!」

 

ラムパルドの頭は青く光るとビッパに迫って来た。

 

「ビッパ、10まんボルトだ!」

「ビッパ!」

「何!」

 

ビッパの10まんボルトがクリーンヒットしラムパルドの動きは止まった。

 

「よし、そのまま押し切れ!」

「ビッ!」

 

さらに力を込めるビッパ。

 

「そんなんじゃラムパルドは止められない。ラムパルド、もろはのずつき!」

 

ラムパルドは10まんボルトをはじき返し、猛スピードでビッパに迫ると強烈なずつきを食らわせた。そして、ビッパは岩に叩きつけられ戦闘不能になった。

 

「ビッパ、戦闘不能ラムパルドの勝ち」

 

俺はビッパに駆け寄り、ビッパをモンスターボールに戻した。

 

「くそ!」

 

俺は地面を思いっきり殴った。

 

(どうする?相手はラムパルドいわタイプ。オーダイルやメタグロスがいれば試合を有利にできるだが…どうすれば…負ければ…)

(やっぱりレオ、様子がおかしい。どうしたの?)

 

 

 

●●●

 

 

➖ポケモン総合研究所➖

 

レオがジム戦に挑戦している頃、レオについて話していた。

 

「所長、レオ頑張ってますかね?ジム戦」

「あー、そういえば今日挑戦するって言ってたね」

「まあ、レオなら大丈夫だと思いますけど」

「いや、そうとも言えないよ」

「どういうことです?」

 

研究員は不思議そうに所長に聞いた。

 

「僕は一度、レオとバトルをしたことがあるんだ。レオにバトルの楽しさを教えるためにしかしそれは失敗に終わったよ」

「どうしてですか?」

「レオはポケモンが戦闘不能になるたび冷静さがなくなっていくんだ。追い込まれていくからね」

「まあ、ポケモンが全部戦闘不能になれば負けですから誰だって少なからず…」

「いや、レオのそれはまったく意味が違う。レオは潜在意識の中にあるんだよ。負け=ポケモンたちの命に危機が迫るって。彼はトレーナーになってすぐにスナッチ団に入ったりダークポケモンの事件に巻き込まれたりで一般的なポケモンバトルを知らない。だから、そう感じてしまうんだ。相手が誰であろうと…どんなバトルだろうと…だからもしレオの手持ちが負けるようなことがあればレオはどんどん追い込まれていく。過去の呪縛なんだよ」

「所長じゃ、なんでそんな状態でレオを旅へ!」

「私では治せなかった。だから、聞こえはいいかもわからないが託したんだ。レオを導いてくれる人に」

 

 

 

●●●

 

 

 

➖クロガネジム➖

 

「くそ!くそ!」

(どうしたんだ?レオくん…君は何を恐れているんだい?)

(レオ、どうしたの?)

 

俺はどんどんと所長の言ってた通りドツボにはまっていった。ポケモンたちを失う怖さが俺を襲っていた。

そんな時、一つの声が俺を呼んだ。

 

「レオ!何してるの!まだバトルは終わってないよ!」

「エ…エル」

「コトブキ大会で私だって負けちゃったけど、私は全然負けることは怖くなかった。負けることで新しいことが見つけることが出来るから。だから、立って!負けてもいいじゃない!また、挑戦すればいいじゃない!」

「また、挑戦?」

「うん、いつでも挑戦できるよ。ですよね、ヒョウタさん」

「あっ、そうだね。僕はいつでも君の挑戦を受けて立つ。だから、今はこのバトルの決着をつけよう」

「ヒョウタ、エル…」

(負けてもいいなんて思ったこともなかった。いや、今までは思ったらダメだから次はなかったから。でも、今は違う!負けてもいい今は全身全霊でヒョウタを倒すことだけに集中しろ)

 

俺は立ち上がってヒョウタに向き直った。

 

「悪い。見苦しいところをみせて」

「大丈夫だよ。もう平気かい?」

「ああ、そして、こいつが俺の最後のポケモン。行けブラッキー‼︎」

「ブラッキ-‼︎」

「よし、じゃあ再開しようか」

「ちょっと待ってくれ、ブラッキーと話したい」

「わかったよ」

 

そういうとブラッキーは寄ってきて俺はブラッキーと目線を合わせるためにかがんだ。

 

「なあ、ブラッキー。今さっきエルに負けてもいいって言われたんだよ。そんなこと言われたの初めてだよな」

「ブラ」

「でもさ、もう俺たちはそれでいいんだよ。負けてもいいんだよ。ダークポケモンはもういないんだ」

「ブラ」

「だから、行こう!俺たちは次のステップへ!」

「ブラ!」

「じゃあ、ブラッキー。お前の力を見せてやれ」

「ブラッキ-!」

「話はまとまったようだね。じゃあ、始めようラストバトルだ!」

 

 

➖ブラッキーVSラムパルド➖

 

「ブラッキー、ひみつのちから!」

「ブラッ!」

「ラムパルド、ずつきで迎え撃て!」

「ガゥ」

 

ブラッキーとラムパルドの両者がぶつかり合う。両者は一歩も引かず互角だった。

 

「まさか、ラムパルドとのパワーバトルに勝つなんて。面白い、かえんほうしゃ!」

「あくのはどう!」

 

かえんほうしゃとあくのはどうがぶつかり合いまたも爆発が起こった。

 

「ラムパルド、もろはのずつき!」

 

ラムパルドは物凄いスピードでブラッキーに迫ってきた。

 

「受け止めろ、ブラッキー!」

 

もろはのずつきはブラッキーにヒットした。しかし、ブラッキーはダメージを受けたが立っていた。

 

「まさか、お前にダメージを与える奴がいるなんてな」

「それはこっちのセリフだよ。ラムパルドのもろはのずつきをくらってまだそんなピンピンしてるなんて初めてだよ」

 

(レオ、楽しそう。さっきまでダメージを受けるたび辛い顔してたけど今はそれすらも楽しんでる)

 

「トドメだ、ブラッキー!あくのはどう!」

 

ブラッキーのあくのはどうは反動で動けなくなっていたラムパルドにクリーンヒットしラムパルドは戦闘不能になった。

 

「ラムパルド戦闘不能。よって勝者チャレンジャーレオ」

 

こうして、俺の初のジム戦は幕を閉じた。

 

 

●●●

 

 

「おめでとう、これがクロガネジムを勝ち抜いた証。コールバッジだ。おめでとう」

「ありがとう。ヒョウタおかげで少し、また少しこの旅の意味がわかった」

「そうか、君の役に立ててよかったよ」

「エルもありがとう」

「どういたしまして」

「じゃあ、またなヒョウタ」

「うん、他のジム戦も頑張ってね」

「ああ」

 

こうして俺は過去の呪縛から解放され高みを目指す真のポケモンバトルを少し理解したのだった。




今回はちょっとシリアスを入れましたが、とても下手くそでいつも以上に駄文になってしまいました。


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第7話:コトブキシティ、レオとエルのプチデート⁉︎

 

 

➖コトブキシティ➖

 

現在、俺たちはコトブキシティに戻ってきた。理由は次のジム戦にハクタイシティを選んだこと。それだけなら、207番道路と206番道路を通って行けばいいんだが、ソノオタウンでコンテストが開かれるからソノオタウンを通って行くことにした。そして、その道中にあるコトブキシティにやってきたということだ。

 

「せっかく、街に寄ったし買い物でもして行くか?」

「うん、ポケモンフーズとかも切れそうだし買っていったほうがいいと思うわ」

「じゃあ、行くか」

「うん!あっ、あそこがいいんじゃないかな」

 

エルが指差した先には大きなデパートがあり、俺たちはそのデパートに入っていった。

 

「へえ、食料品や服からレストランまで入ってるのか」

「レオってデパート来るの初めて?」

「まあ、オーレにはないからな」

「レオの聞いてる限りだとオーレ地方ってずいぶん田舎なのね」

「田舎というか土地のほとんどが砂漠なんだよ。だから人がいないからこんな大きな店はいらないんだよ」

「そうなんだ」

「それより、買いものすませようぜ。せっかくの街なんだ。ゆっくり休みたい」

「そうね…あっ!」

「どうした?」

 

エルが案内の地図を見ながら叫んだ。俺は何事かと思い聞いてみた。

 

「見て!」

 

エルが地図の中の店を数カ所指差した。

 

「この店がどうかしたのか?てか、全部服とかアクセサリーじゃねえか、食料を買いに来たんだぞ」

「カロスが発祥のブランドで私大好きなの!まさかシンオウにもあるなんて、チェックしておくべきだった。ねえ、見てもいい?」

「はぁ!却下だ。てか、カロスにもあるんだったら別にいいだろ」

「こういうのは地方限定の物とかあるの!ねえ、お願い」

 

エルは手を合わせ、ウインクしてお願いしてきた。

 

「わかったよ。じゃあ、行ってこい。買っといてポケモンセンターで待ってるから」

 

俺がそう言ってエルと別れようとしたがエルは俺の腕を掴んだ。

 

「待って、レオも一緒に来てよ」

「はあ⁉︎」

「やっぱり、人の意見も必要でしょ。せっかくだからレオの服も見ましょうよ」

「いや、マジでいい」

「いいから、いいから」

 

エルは強引に俺の腕を引っ張っていった。

 

 

 

●●●

 

 

「こっちとこっち。どっちがいいかな?」

「そういえば、エル。お前、変装はやめたのか?」

 

エルはコトブキ大会が終わってから変装をやめている。俺はその理由を聞いてみた。

 

「うん、シンオウ地方に来た私はカロスクイーンじゃなくて一人の挑戦者(チャレンジャー)。だから、初心に戻る意味も込めて変装はもうしないの。あっ、レオはこっちとこっちどっちが良いと思う?」

 

エルは俺の前に二つのネックレスを持って来て聞いて来た。

 

「どっちでもいいんじゃないか」

「レオ!めんどくさがらずにちゃんと一緒に考えてよ!」

「そんなこと言っても、ろくにオシャレとかしたことないからわからないし、それにお前の好みも知らないし」

「それだったら、今日はレオをコーディネートしてあげるからしっかりオシャレを学んでね」

「えっ⁉︎」

 

俺は嫌な予感がしたが時すでに遅くエルは俺の腕を引っ張ってメンズファッションのお店に向かって歩き出した。

 

それからというもの、俺はエルが持って来る服に順番に着替えさせられ、もはやエルの着せ替え人形になっていた。

 

「うん、色々見たけどこれがいいんじゃないかな。レオは綺麗な銀髪だから対照的に黒がベースならしまってかっこいいと思うの」

 

最終的に俺は黒と赤が目立つ服を着せられた。まあ、せっかく選んでくれたから買ってみた。

 

「てか、これで本当にいいのか?」

「うん、いいと思うよ」

「はあ、疲れた。とっとと本来の用事済ますぞ」

「うん!」

 

俺たちは本来の目的の買い物を済ませて、ポケモンセンターに向かった。

 

 

●●●

 

 

➖ポケモンセンター➖

 

ポケモンセンターに着くと、部屋を借りた。俺は今日疲れたのかベットに飛び込んだ。

 

「はあ、疲れた」

「レオ、それずっと言ってる」

「女の買い物に付き合うのなんか初めてだったんだよ。その以前にデパート自体初めてだったんだぞ疲れたに決まってるだろう」

「そのわりには、今日買った服来てくれてるわよね」

「疲れたけど、服には不満は言ってないだろ」

「あっ、そうね」

 

そして、会話が終わりしばらく沈黙が続いた。しかし、どうしても聞きたいことがあったから俺は口を開いた。

 

「なあ、エル」

「なに?」

「聞かないのか?」

「なにを?」

「俺がクロガネジムでなんであんなに取り乱したのか。普通じゃなかっただろ」

「まあ、うん。そうね、確かにポケモンバトルで焦る人はいるけどレオの場合はそんな優しいものじゃなかったよね」

「ああ」

「でも、良いにくいことなんでしょ?」

「まあ」

「じゃあ、聞かない。レオが話してくれるまで待ってるわね」

「……ありがとう」

 

「はい、暗い話はここまで。笑顔でいましょ」

「それが、女の子が可愛くなるコツだっけか?」

「うん」

「あいにく俺は男なんだが」

「じゃあ、追加で男の子がカッコよくなるコツってことで良いでしょ」

「はいはい」

「あっ、そうだレオ!せっかくポケモンセンターにバトルフィールドがあるんだし私とバトルしない?」

「まあ、良いけど」

「じゃあ、さっそくレッツゴー!」

 

そして、俺とエルはバトルフィールドに向かった。

 

➖バトルフィールド➖

 

「じゃあ、ルールは1VS1でどちらかが戦闘不能になれば終わりでいい?」

「ああ」

「じゃあ、お願いフレフワン!」

「フレフワンか、だったらいけ、ビッパ!」

「じゃあ、私たちご先行でいい?」

「ああ、こい」

 

➖フレフワンVSビッパ➖

 

「フレフワン、ようせいのかぜ!」

 

フレフワンは綺麗なピンク色の風を起こすとそれがビッパの体を襲った。

 

「大丈夫か?」

「ビッ」

「じゃあ、こっちもいくぞ。ビッパ、10まんボルト!」

 

ビッパは電気を溜めるとフレフワンに向かって放出した。。

 

「フレフワン、チャージビーム!」

 

フレフワンも電気を溜めてビッパに向かって撃ちだした。10まんボルトとチャージビームがぶつかり大きな爆発が起きた。

 

「たいあたり!」

「リフレクター!」

 

ビッパは勢いよく走りだしたが、フレフワンのリフレクターでダメージがほぼほぼなかった。

 

「フレフワン、ようせいのかぜ!」

 

フレフワンはようせいのかぜを起こすと、またビッパはあたり倒れた。

 

「大丈夫か!」

 

ビッパはボロボロになりながらもゆっくりと立ち上がるとビッパの体が光りだした。

 

「これは、まさか!」

「進化するのね!」

 

エルの予想どおり、ビッパはビーダルへと進化した。

 

「ダル!」

「ビーダル、やったな。この流れのままいくぞ!」

「ダル!」

「ビーダル、10まんボルト!」

 

ビーダルは10まんボルトを放出した。先ほどとは格段にパワーアップした10まんボルトがフレフワンを襲った。フレフワンはあまりのダメージに片膝をついた。

 

「トドメだ!ビーダル、みずでっぽう!」

 

ビーダルが新しく覚えたみずでっぽうがフレフワンにあたりフレフワンは戦闘不能になった。

 

「ここまでだな」

「うん、やっぱり強いねレオ」

「いや、ビーダルが進化してから良かったんだ。まったくお前は驚かせやがって」

 

俺はビーダルの頭を撫でた。ビーダルは嬉しそうに反応してくれた。

こうして、俺のビッパはビーダルへと進化し新たな力を手に入れた。

 

 

 

To Be Continued

 




レオの服装ですが、頑張って考えようと思ったのですが私にそんなセンスはなく断念しました。


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第8話:レオに弟子入り志望⁉︎新人トレーナーシルバ登場‼︎

ポケスペのシルバーじゃなくオリキャラのシルバです。
ややこしい名前ですみません。


 

 

➖204番道路➖

 

現在、俺たちはソノオタウンに向けて旅を続けている。お昼時になったのでテーブルを広げ昼食の準備をしている。ちなみに炊事担当はエル。当番制や一緒にやることを提案したが一回手伝った時に大失敗をしてから断られて今はエルが一人でやってくれている。

 

「はい、できたよ」

「いつも、悪いな」

「レオ…いつも言ってるでしょ!」

「悪い…ありがとう、作ってくれて」

「そう、別にイヤイヤ作ってるんじゃないんだから」

「そうだな」

 

最近では、このやりとりがいつもしている。まあ、実際エルの言う通りだし。素直に聞いている。

 

「さあ、みんな出て来て!」

 

エルはポケモンたちをモンスターボールから呼び出し、俺も呼び出した。そして、ポケモンたちにポケモンフーズを配り、俺たちはエルの作ったご飯を食べ始めた。

 

そして、食べ終え片付けぐらいは手伝おうと一緒に片付けしていると少し離れたところで爆発した音が聞こえた。

 

「何かしら?」

「見てくる、ブラッキー、ビーダルお前たちは残っといてくれ」

「ブラッ!」

「ビッ!」

「チゴラス、お前はついて来い」

「ガッ!」

 

俺はチゴラスを連れて爆発が起きた方向に向かって走りだした。

 

 

 

●●●

 

 

「確か、この辺だったはずなんだが…」

 

俺は爆発が起きた地点の近くまで来たので辺りを見渡した。その時…

 

「うわぁぁぁ!」

 

悲鳴が聞こえた。そして、俺はその方向に走っていくとユキワラシを抱えた子供がリングマに襲われていた。

 

「チゴラス、げんしのちから!」

 

俺がチゴラスに指示を出すと、チゴラスは岩を操りリングマに当てた。すると、リングマはこちらに気づき、また攻撃されたことにより怒りが頂点に達した。

 

「チゴラス、ロックカット」

 

チゴラスはロックカットで自らのすばやさを高めた。

 

「チゴラス、動き回ってリングマを翻弄しておけ」

 

俺の指示どおりチゴラスは動き回るとリングマはそれに気をとられ始めた。そして、その間に襲われてた子に駆け寄った。

 

「おい、大丈夫か?」

「あっ、はい」

「怪我もなさそうだしじゃあ、逃げるぞ。チゴラス、地面に向かってドラゴンテール!」

 

チゴラスはドラゴンテールを地面に叩きつけると砂埃が舞い上がり、リングマは俺たちを見失った。

 

「いくぞ!」

 

俺たちは逃げようと思ったが、俺は動きを止められた。そして、砂埃がはれるとチゴラスが俺の脚を掴んでいた。

 

「何やってんだ!逃げるって言っただろ!」

「ガァァ!」

 

すると、チゴラスはリングマに向かって吠えた。

 

「しまった。お前の性格忘れてた。仕方がない、やるからには勝つぞ!」

「ガァ!」

 

➖チゴラスVSリングマ➖

 

「チゴラス、ロックカット!」

 

チゴラスはさらにロックカットですばやさを高めた。

リングマは距離をつめるとアームハンマーでチゴラスを攻撃しようと腕を振りおわした。

 

「避けろ!」

 

ロックカットの力でかなりのスピードを手に入れたチゴラスは超高速で移動しアームハンマーを避けた。

避けられたことに腹をたてたリングマは連続でアームハンマーをするが圧倒的なスピードの差にチゴラスをまったく捉えることができてない。

 

「かみなりのキバ」

 

チゴラスはアームハンマーを避けその腕に噛み付いた。そして、リングマに電撃が流れリングマは動きを止めた。

 

「トドメだ。ドラゴンテール!」

 

チゴラスはジャンプしてドラゴンテールをわざと空振りしリングマの目の前に叩きつけた。

 

「リングマ、勝負ありだな。これ以上は無駄なのはわかるだろ?」

 

リングマは俺に言われると諦めて森に帰っていった。

 

「よし、帰るぞチゴラス」

「ゴァ」

 

俺はエルたちの元へと帰ろうとした時。

 

「あの!」

 

さっき助けた少年が声をかけて来た。

 

「ん?お前、逃げてなかったのか?」

「お礼を言ってなかったので…あの、ありがとうございました」

「気にすることねえだろ、すきにやったんだから。じゃあな、これからは気をつけろよ」

「待ってください!」

「なんだよ!連れが待ってるから手短にな」

「じゃあ、師匠って呼んでいいですか?」

「……は?」

 

 

 

●●●

 

 

「で、その子を連れて来たの?」

「仕方ないだろ、離れる気がゼロなんだから」

 

俺はさっきあった少年。名前はシルバって言うらしい。

 

「ねえ、シルバくんってはなんでレオを師匠って呼ぶの?」

「俺、この前10歳になったばかりで相棒のユキワラシとキッサキシティからシンオウリーグ目指して旅を始めたばかりなんです。この前、初めてのジム戦をハクタイジムでしたんです。ハクタイジムはくさタイプのジムだから、こおりタイプのユキワラシなら有利だから初めての場所としていいんじゃないかって思ったんですけど、結果は完敗で、それでポケモンたちと修行してここまで来たんです。そしたらレオさんがすごくカッコよくチゴラスとバトルしてたのでバトルの極意みたいなのを教えてもらえたらなって」

「だって、レオ。教えてあげたらいいじゃない」

「あのな、教える教えないの時点よりまず、新人トレーナーにはまず、俺のバトルスタイルは真似できない。

子供の時から何百、何千と戦って来た俺はポケモンのタイプと体型からある程度の動きを予測できるし、さらに相手の一手目を見ればジムリーダーとかの実力者でなければその後の行動はすべて予測できる。

そこから、相手のリズムを崩し自分のペースに持っていくのが俺のバトルスタイル。ろくにバトルもしたことないトレーナーではまず無理だ」

「そんな…」

「レオ、ちょっとそんな言い方しなくても」

「はあ、とにかく強くなりたいならいっぱいバトルをしたり、見たりするのが一番だと思うぞ」

「わ、わかりました。一緒に僕も旅のお供をさせてもらってもいいですか?師匠のバトルをもっと見たいですし」

「俺は構わないけどエル、お前は?」

「オッケーだよ。よろしくシルバくん!」

「はい、お願いします師匠!」

 

元気よく挨拶をするシルバ。でも…

 

「シルバ、師匠と呼ぶのはやめてくれ」

「いいじゃない、別に」

 

エルのやつは面白がって吹き出しやがった。

 

「えーと、じゃあレオ兄はどうですか?」

 

普通にさん呼びはできないのかよ。まあ、さっきよりまし?なのか?

 

「まあ、それでいい」

「はい、エル姐もよろしくお願いします」

「えっ、エル姐…」

 

エルもその呼び方は少し微妙らしい。

 

「よかったな、エル姐」

「レオ!」

 

なんだかんだ言って、結局この呼び方が固定した。

こうして、俺たちの旅に新たな仲間が加わった。

 

 

To Be Continued



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第9話:エル、リボンゲット!?ポケモンコンテストソノオ大会!

今回はエル視点で進みます


➖ソノオタウンコンテスト会場➖

 

今日、ここソノオタウンでポケモンコンテストソノオ大会が間もなく開催され、私の二回目の挑戦が始まろうとしていた。

 

「がんばれよ、エル」

「エル姐、頑張ってください。ユキワラシと一緒に応援します」

「ユキキ」

「ありがとう、レオ、シルバくん、ユキワラシ」

「じゃあ、俺たちはそろそろ客席に戻るな」

「うん、私の初優勝しっかり見届けてね」

「ああ」

 

そうして、レオたちは席に戻って行った。

 

「いいお仲間ですね」

 

私は話しかけられた方を見るとミュウを型どったハープを持った背の高い男性がいた。

 

「えーと…」

「申し遅れました。私はポケモン吟遊詩人のナオシです」

「あっ、よろしくお願いします。エルです」

「よろしくお願いします」

「あの、それでさっきのいい仲間っていうのは」

「先ほどの銀髮の人たちですよ」

「あっそうですね。その通りすごくいい仲間です」

「彼らはポケモンリーグに挑戦するのですか?」

「そうです。レオ、あっ銀髮の方と小さい方のシルバはシンオウリーグに挑戦してるんです」

「そうですか、いつか戦う日が来るかもしれませんね」

「どういうことですか?」

「私はリーグとコンテストどちらも挑戦しているんです。前回のシンオウリーグとグランドフェスティバルに出たこともあります」

「そうなんですか!でもそれならなんでまたコンテストを?もうリボンは揃ってるんじゃ」

「確かに、リボンは一度とると何年間かは有効ですけどそれでは日々進化してるバトルやパフォーマンスについていけません。だから、リーグやグランドフェスティバルが終わったので一から集め直しているんです。初心忘れるべからずです。まあ、偉そうなこと言ってますがまだリボンとバッジ共に一個ずつしか持ってませんけど」

「私はまだ0個です。でも、この大会で勝ってナオシさんに追いつきます」

「はい、お互い頑張りましょう」

 

ナオシさんと握手をして別れた。その時、スタッフに順番がもうすぐだからスタンバイしてくれと言われた。私は深呼吸しステージ向かった。

 

 

 

●●●

 

 

➖コンテスト会場ステージ➖

 

 

「続いてのエントリーどうぞ!」

 

司会のモモアンさんが言うと目の前の幕が開いた私はドレスの裾を掴み観客に挨拶をし、ステージに向かって歩き出した。

 

「いくわよ、ビビヨン!」

 

私はビビヨンはビビヨンを呼び出すとボールカプセルの効果で星が現れそれがビビヨンの翅を光輝かせた。

 

「ビビヨン、ボールカプセルの光で翅を最大限に輝かせ幻想的な登場です」

「ビビヨン、ぼうふう!」

 

ビビヨンは力いっぱい翅を羽ばたかせ始めた。

 

「おっーと、ビビヨンぼうふうで風を集め球状の風の塊を作り出しています!」

「ビビヨン、サイケこうせん!」

 

ビビヨンは先ほど作った風の塊に向かってサイケこうせんを撃った。

 

「なんと、ビビヨンのサイケこうせんが風と当たることで七色の光を生み出した!」

「ビビヨン、今よちょうのまい!」

「ビビヨン、光により綺麗に輝くボディがちょうのまいによりさらに美しく見せております」

「フィニッシュ!」

 

最後にビビヨンはポーズを決めた。すると、拍手が起きた。

 

「やった、ビビヨンよかったよ」

「ビィー」

 

私はもう一度、挨拶をしステージを去った。

そして、私が控え室に戻るとモニターを見るとナオシさんがパフォーマンスをしていた。

 

「行きますよ、コロトック」

「コロ」

「コロトック、むしのさざめき」

 

コロトックはカマのような腕を使い美しいメロディーを奏で始めた。

 

「続いて、いやなおと」

 

コロトックはいやなおとを出したが、さっきのむしのさざめきと共鳴したのか音が変わり美しい音になった。

 

「なんということでしょう、むしのさざめきといやなおとによるパーフェクトハーモニーでございます」

 

そして、ナオシさんは終始美しい音を奏でパフォーマンスを終えた。

 

「すごい、ナオシさん」

 

私は気合いを入れ直した。

 

 

●●●

 

 

 

私はなんとか今回も二次審査に進める八人に私は残り一回戦もなんとか突破した。

そして、二回戦第一試合が今繰り広げられていた。ナオシさんが終始有利に進めている。その時、

 

「チルタリス、りゅうのはどう」

 

チルタリスのりゅうのはどうがヒットし相手のポケモンは戦闘不能になり、ナオシさんのファイナル進出が決定した。

 

「すごい、私も頑張らないと」

 

➖マフォクシーVSキュウコン➖

 

「さて、次の対戦は片やエルさん、此方ミドリさん制限時間五分間参ります!」

 

「いくよ、マフォクシー!」

「マッフォ」

「いくわよ、キュウコン!」

「キュー」

 

「おっと、これはほのおタイプ同士でございます。熱く美しい戦いが期待できます」

 

「マフォクシー、マジカルフレイム!」

 

マジカルフレイムがキュウコンに襲いかかったがキュウコンにあっさりと避けられてしまった。

 

「キュウコン、だいもんじ!」

「マフォクシー、あれを利用するわよこっちもだいもんじ」

 

二つのだいもんじがぶつかり合い美しい花火となった。それによって私の方に得点が入った。

 

「だったら、キュウコンめざめるパワー!そして、それを体にまとって」

 

キュウコンは三つほどエネルギーの弾を作り、体の周りにまとった。

 

「なんと、キュウコン。めざめるパワーの光で体毛が光輝いています」

 

すると、私の得点が削られた。

 

「キュウコン、そのままでんこうせっか!」

 

キュウコンは猛スピードで向かってきた。

 

「マフォクシー、かえんほうしゃ」

「キュウコン、めざめるパワーで相殺して」

 

かえんほうしゃを撃ったがめざめるパワーで相殺されキュウコンはスピードを緩めることなくマフォクシーに体当たりをした。

 

「キュウコン、だいもんじ」

 

怯んだマフォクシーにだいもんじがクリーンヒットした。

 

「大丈夫?マフォクシー」

「マッフォ!」

「キュウコン、これで決めるわよもう一回めざめるパワー!」

 

キュウコンは先ほどと同じようにめざめるパワーをまとった。

 

「そして、でんこうせっか!」

 

また、キュウコンは猛スピードで向かってきた。

 

(めざめるパワーを止めるにはあの技しかない!)

 

私とマフォクシーはレオとブラッキーにある技を教えてもらっていた。

 

 

➖回想➖

 

「ねえ、レオお願いがあるの」

「なんだ?」

「ブラッキーってサイコキネシス覚えているよね」

「ああ」

「それをマフォクシーに覚えさしたいのブラッキーの教えてもらうことってできないかな?」

「それはできると思うがどうしたんだ急に」

「私、今までバトルってあんまりしてこなくてトライポカロンもバトルなんかないからついついポケモンにはパフォーマンス重視で技を覚えさしててマフォクシーには派手なほのおタイプの技しか覚えさしてないの。でも、それじゃコンテストバトルには勝てないから教えて欲しいの」

「まあ、いいけど」

 

こうして、私たちはサイコキネシスの特訓を始めた。

 

(まだ完全にはマスターしてないけどやるしかない!)

「マフォクシー、サイコキネシスでめざめるパワーを操って」

「マッフォ!」

 

マフォクシーは完璧にサイコキネシスを使いめざめるパワーを操りキュウコンにぶつけた。それによりキュウコンはバランスを崩し倒れた。

 

「今よ、マフォクシーだいもんじ!」

 

マフォクシーのだいもんじがクリーンヒットした。すると、キュウコンは戦闘不能になり倒れていた。

 

「バトルオフ!ファイナルに進出するのはエルさんです」

「やった!」

 

こうして、私はファイナルに進出し次の相手はあのナオシさんとなった。

 

 

 

●●●

 

 

 

➖マフォクシーVSチルタリス➖

 

 

「ソノオ大会も残すはこの試合のみ。ポケモンコンテストソノオ大会ファイナルスタートです!」

 

「チルタリス、お願いします」

「チル」

「いくわよ、マフォクシー!」

「マッフォ」

 

「チルタリス、ハイパーボイス!」

「チル–」

 

チルタリスのハイパーボイスがマフォクシーを襲いマフォクシーはダメージを受けた。

 

「続いてりゅうのはどうです」

「マフォクシー、かえんほうしゃ!」

 

りゅうのはどうとかえんほうしゃがぶつかり合い相殺された。

 

「チルタリス、しろいきりです」

 

「おっと、チルタリスのしろいきりでステージ全体が覆われました」

 

「チルタリス、ハイパーボイスです」

 

「なんと、ハイパーボイスがしろいきりと合わさりしろい輪っかが出来ております」

 

そのしろい輪っかがマフォクシーにあたりマフォクシーは膝をついてしまった。

 

「チルタリス、ゴッドバード!」

 

チルタリスは旋回してマフォクシーに向かって猛スピードで飛びだした。

 

(このままじゃ、どうすれば?)

 

その時、ブラッキーとの練習中レオが言ってることを思い出した。

 

「お前が、ポケモンコンテストで修行をして、トライポカロンで生かしたいってことはいいと思うだが、トライポカロンの魅力をポケモンコンテストで活かすこともできると思う。そうやってたかめていくもんじゃないのか?」

 

(そうよ、確かにトライポカロンのためにポケモンコンテストを始めたけど、これもお客さんがいるのよ。やっぱり、楽しんで行かないと)

 

「マフォクシー、チルタリスのことは一回忘れてかえんほうしゃしながら一緒に踊りましょ」

「マッフォ!?」

「いいから、私を信じて!」

「マッフォ」

 

マフォクシーは私を信じて踊り始めた。私もそれに合わせて踊り始めた。

 

「なんと、マフォクシーほのお出しながら踊り始めた。チルタリス不規則に襲ってくるかえんほうしゃに身動きが取れません」

「なるほど、これでは近づけませんし踊っていることで点数が入りどんどんと私の得点が削られていくというわけですね。チルタリスここは一発勝負です。ゴッドバード!」

「チル」

「フィニッシュよ、マフォクシーだいもんじ!」

 

私はポーズを決めてウインクをして指示を出した。マフォクシーの最大のだいもんじが放たれた。

 

「チルタリス、避けてください」

「チル!」

 

チルタリスはなんとか体を捻らせてだいもんじをかろうじて避けた。その時…

 

「タイムアップ!ポケモンコンテストソノオ大会優勝者は…エルさんです」

 

私は名前を言われモニターを見ていると確かに私の得点がわずかにナオシさんより高かった。

 

「やった、やったよマフォクシー!」

「マッフォ!」

 

私たちは嬉しさのあまりその場で抱き合い涙を流した。

そして、表彰式が行われ私はコンテスタさんからソノオリボンを受け取った。

 

「やった、ソノオリボンゲットよ!」

「マッフォ!」

「ビィ–!」

 

私と一緒に戦ってくれたビビヨンとマフォクシーも一緒に喜んでくれた。

 

 

 

●●●

 

 

 

「レオー」

 

大会が終わり着替えを済ませ待たせていたレオたちと合流した。

 

「お疲れ様、おめでとう」

「エル姐、おめでとうございます!」

「ありがとう。レオ、ありがとう。あなたのアドバイスのおかげで私、勝てることができたの」

「俺は何もしていない。そうだ、ビビヨンとマフォクシーは出せるか?」

「うん、出ておいでマフォクシー、ビビヨン」

 

私はマフォクシーとビビヨンを呼び出した。

 

「あらためて今日はお疲れ様。ありがとう」

「マッフォ」

「ビィ–」

「マフォクシー、ビビヨン今日はお疲れ様。今日はよく頑張ったなお前たちのパフォーマンス綺麗だったぞ。でも、マフォクシーまだまだサイコキネシスは弱いな。でも、土壇場であれを出せたのは偉いぞ」

 

レオはわずかに微笑みながら右手でマフォクシーの左手でビビヨンの頭を撫でた。

 

(まったく、ポケモンだけには優しいんだから。もっと私にも言ってくれればいいのに)

 

私はほっぺを少し膨らませてレオを見ていると私を見てシルバくんが何かを気づいたのかレオに耳打ちしだした。すると、レオは私の方に歩いてきた。そして、右手を伸ばして私の頭を撫で始めた。

 

「まあ、お疲れ様。よく頑張ったな」

 

急だったし、それに初めて同年代の男の子に頭を撫でられたので顔が赤くなった。

 

「エル姐、良かったね。マフォクシーたちを羨ましそうにしてたからエル姐も撫でて欲しかったんだよね」

(シルバくん!半分正解、半分不正解だよ!少しぐらい私にも少しコメントが欲しいって思っただけだよ)

「おい…いつまでやればいいんだ?」

「あっ!ご、ごめん。もういいよマフォクシーたちも戻って」

 

真っ赤になりながら私はマフォクシーたちをモンスターボールに戻した。

 

「じゃあ、そろそろ行くか!」

「はい」

 

もう、私だけパニックになってバカみたいじゃない。まったく、でもレオらしいか。

今度の目的地はハクタイシティ、今度はレオとシルバくんのジム戦ね。

 

 

To Be Continued




第8話でソノオタウンに向かっていたのにいつの間にかズイタウンに瞬間移動しているというとんでもないミスをしていたので訂正しました。
以前まで載せていた第9話のアオイとの話は時系列的におかしなことになるので一旦削除しました。本当にズイタウンに着いた時に再度載せます。ですから、レオはポケモンの卵を持っていません。
ややこしいことをしてしまい本当に申し訳ありません。


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第10話:シルバ初ゲット!休憩中の出来事

 

➖ハクタイの森➖

 

 

俺たちは次の目的地のハクタイシティへの通り道にあるハクタイの森の中を歩いていた。

 

「大きな森よねー」

「はい、ここはシンオウ最大の森で様々なポケモンが生息してるはずです」

 

エルの一言にシルバが説明をした。それを聞くとエルはどんなポケモンに会えるのか楽しみしている。

 

「やっぱり、森だからむしタイプのポケモンが多いのかしらそれだったらビビヨンを見て見たいな。地域によって花の柄が違うらしいのよ」

「エル姐、残念ながらシンオウにはビビヨンは生息していません」

「えっ、そうなの!なーんだ残念」

「エル、そんなことよりお前はまたスピアーたちを怒らせないことだな」

「ちょっと掘り返さないでよ!」

「スピアー?」

「こいつ、俺と初めて会った時スピアーに襲われてたんだよ」

「そうだったんですか」

「間違えてスピアーの巣に近づいてしまったの」

「あっ、僕がリングマに襲われていた時と一緒ですね」

「笑いごとじゃないぞ。まったく」

「「ごめんなさい」」

「まあ、済んだことだしもういい。それより、時間も時間だこの辺で昼休憩をとるぞ」

「そうね」

「はい」

 

俺たちは折りたたみの机を広げ、モンスターボールの中のポケモンを出した。そして、エルは食事を作り始め、シルバはポケモンたちをブラッシングしてくれている。そして、俺はやることがないので草むらに寝転がった。

そして、しばらく経つとブラッシングの終わった奴らから俺の近くに来て一緒にくつろぎ出した。

 

「相変わらず、ポケモンだけには好かれるのね」

 

エルが料理を作りながら皮肉まじりに言ってきた。

 

「「だけ」は余計だ」

「そうでもないと思うけど」

「お前とシルバが大丈夫ならそれでいい」

「なんか、ちょっと嬉しいけど、それじゃダメだよ。やっぱり、旅をするならもっといろんな人に愛想良くしなきゃ。顔だっていつも眉間に皺寄せてるし」

「余計なお世話だ」

 

俺はそう言うと、目を閉じた。

 

「あっ、レオもうすぐ出来るから起きててね」

「ああ」

 

だが、俺は返事とは裏腹に眠りについてしまった。

 

 

 

●●●

 

 

 

「あーー!」

 

眠ってしまった俺だったがエルの叫び声で目を覚ました。そして、いつの間にか俺の隣で寝ていたシルバとポケモンたちも一緒に起きた。

 

「エル、急に大声出してどうした?」

「あの子がポケモンたちのために作ってたポフレを食べちゃったの!」

 

エルか指をさした方をみると見たことないポケモンが飛んでいたので図鑑を向けた。

 

『ミツハニー:はちのこポケモン。 集めた ミツを 住処に 運ぶ。夜には たくさんの ミツハニーが 重なって ハチの巣になり 眠る』

「ミツハニーですか、可愛いですね」

「別にいいだろ、お前らも今日はあいつに譲ってやれ」

 

俺が言うと、一応は納得してくれたみたいだ。

 

「えっ…みんな本当にいいの?それとも、私のポフレ嫌いなの?」

「そんなわけあるかバカ。ミツハニーだって満足そうな顔してるだろ。食べられたんだから仕方なく諦めるだけだ。わかったか?じゃあ、飯にするか。ポケモンフーズを今出してやるからな」

「レオ兄!」

「うん?」

「俺、ミツハニー捕まえたいです」

「俺に聞くなよ、ミツハニーに聞け」

「わかりました。ミツハニー、俺とユキワラシとバトルしてくれ」

 

シルバが聞くとかかってこいと言っているようだ。

 

「よし、みんな飯の前にシルバの初ゲットを見守るとするか」

「(みんなが思って反応と違うんだけど…)まあ、いっかシルバくん頑張って」

「はい、いけユキワラシ!」

「ユキキキ!」

 

 

➖ユキワラシVSミツハニー➖

 

「ユキワラシ、こおりのつぶて」

「ユキー」

 

ユキワラシのこおりのつぶてがミツハニーに迫ったがミツハニーは上昇し避けた。

そして、ミツハニーはかぜおこしで反撃してきた。

 

「えっーと…」

 

バトルに慣れてないためかシルバは指示がうまく出せないでいる。

 

「おい、シルバ!トレーナーがうろたえるな」

「は、はい!」

「自信を持て、ポケモンを信じろ」

「はい!今は耐えるんだ。ユキワラシ」

 

ミツハニーのかぜおこしを必死で耐えるユキワラシ、そしてかぜおこしの攻撃が止んだ。

 

「今だ!ユキワラシ、ずつき!」

 

ユキワラシは最速スピードで動き出しミツハニーにぶつかった。すると、ミツハニーは体制を崩して落下し始めた。

 

「トドメだ、最大パワーでこおりのつぶて!」

 

ユキワラシは先ほどより力を込めひとまわり大きくなったこおりのつぶてをミツハニーに向かって撃った。すると、ミツハニーは避けることができずクリーンヒットした。

 

「いけ!モンスターボール」

 

シルバの投げたモンスターボールはミツハニーにあたりミツハニーがボールにはいるとボールのボタンが赤く点滅し始めた。

そして、何度か点滅した後に点滅が終了した。

 

「やった、ミツハニーゲット!」

「おめでとう、シルバくん」

「よくやったな」

「レオ兄、アドバイスをありがとうございます」

「ああ、言ったこと忘れるなよ」

「はい!」

「じゃあ、ミツハニーを加えて飯食い直すとするか」

「そうね、もうちょっと待ってね」

「ああ」

 

こうして、シルバは新しい仲間ミツハニーを手に入れてゆっくりと食事をとった。

 

ハクタイシティはもう少しだ。

 

 

To Be Continued



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第11話:リベンジマッチ!シルバVSナタネ

 

➖ハクタイシティ➖

 

「着きましたね、ハクタイシティ」

「そうだな」

「そういえば二人ともハクタイジムに挑戦するんでしょ?どっちが先に挑戦するの?」

「まだ決めてな…「シルバだ」えっ!?」

「お前は一回負けたんだから、早くリベンジしたいだろ?」

「……ハイ!ありがとうございますレオ兄。俺、絶対勝ちます!」

 

リベンジに燃えるシルバ。それを見てエルはシルバを激励しさらにあいつは燃え上がった。

そして、ハクタイジムに俺たちはやって来た。

 

「キッサキシティのシルバです。ジム戦をお願いします」

 

シルバが叫ぶと中から全身ジャージの一人の女がやってきた。

 

「君はこの前挑戦してくれたチャレンジャーだね。わかった、ジムリーダーは今バトルフィールドでポケモンたちと一緒にいる。案内するよ」

「はい」

 

俺たちはその女に案内されジムのバトルフィールドへと案内された。そして、バトルフィールドに着くとそこには小さな森のようなものがあった。

 

「これは…」

「バトルフィールドだよ。うちのジムはくさタイプを扱うからねこういうバトルフィールドにしてあるんだよ」

「なるほどな」

「すごいわね」

「あっ、ジムリーダー。チャレンジャーが来ました」

 

案内してくれた女がまた違う女に声をかけた。そこには…

 

「サボネア、ニードルアームよ。そうそこ、あー気持ちいい!」

 

背中をサボネアのミサイルばりで攻撃されているのにもかかわらずめっちゃ嬉しそうな女がいた。

 

「おい、あいつがジムリーダーか?」

「そうだ。ジムリーダーはくさポケモンが大好きすぎていつもあんな事をしている」

「はは。そういえば、僕の時はニードルアームで殴られてましたね」

「か、変わった人ね」

 

初めて見る俺とエルは少しひいていると、ジムリーダーの女がこっちに気づいた。

 

「あっ!チャレンジャーね。ズバリ、私はここのジムリーダーのナタネ。で、どっちが挑戦するの?」

「えっと今日は、俺が挑戦します」

「あっ、この前のユキワラシと一緒に来た子ね。ズバリ、相手になるわ。そこの二人もチャレンジャー?」

「いや、シルバと俺だけだ。一日二回もジム戦はポケモンたちがきついだろうから俺は明日でいい」

「うん、そうしてもらえれば助かるかな。じゃあ、シルバくん。始めようか」

「はい!」

 

そして、シルバとナタネは両者向き合うようにバトルフィールドに立った。俺とエルは観戦席案内してくれた女は審判をするらしい。

 

「そういえば、シルバくん。この前はポケモン一体しか持ってなかったけど新しいポケモンをゲットしたのかしら?」

「はい、一体ゲットしました」

「じゃあ、ズバリ!今回は2VS2で行いましょ」

「はい!」

「では、これよりチャレンジャーシルバとジムリーダーナタネによるジムバトルを開始する使用ポケモンは二体どちらかのポケモンがすべて戦闘不能になった時点で試合終了とする。なお、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められる」

 

審判からルールを告げられた。その時、一つ疑問に思った事をエルに聞いて見た。

 

「ジム戦は3VS3じゃないのか?」

「えーと、私もよく知らないんだけど。ジム戦はポケモンリーグに出る資格があるかどうかを確認するための試練みたいなものだから、ジムリーダーがそのトレーナーを見極められたらそれでいいからルールはそのジムリーダーが決めるらしいの」

「なるほどな」

 

「それでは、バトル開始!」

 

➖キレイハナVSミツハニー➖

 

「いけ、キレイハナ!」

「こっちもいくよ。ミツハニー!」

「ハナ~」

「ハニ-」

 

キレイハナとミツハニーが勢いよくボールから飛び出して来た。

 

「先行はそちらからよ」

「じゃあ、いきますよ。ミツハニー、かぜおこし!」

「キレイハナ、はなふぶきよ」

 

ミツハニーのかぜおこしとキレイハナのはなふぶき。二つの風がぶつかり合い相殺された。

 

「キレイハナ、ムーンフォース!」

 

月の形をしたエネルギーをキレイハナが撃ち、それがミツハニーに向かって来た。

 

「ミツハニー、避けろ!」

 

しかし、シルバの指示は遅くムーンフォースはクリーンヒットした。

 

「キレイハナ、今のうちよ。グラスフィールド!」

「ハ~ナ~」

 

ナタネが技を指示すると、フィールドは生い茂りまるで爽やかな草原に変わった。

 

「なんだあれは?」

 

俺は見たことがない技に驚いた。

 

「これは…」

「ハニ-?」

 

シルバとミツハニーも驚いている。

 

「グラスフィールドよ。一定時間置きにフィールド上のポケモンたちを回復させることが出来るのとくさタイプの技の威力も上がるのよ」

「えっ、でもそんなことしたら相手のポケモンも回復してしま……そうか!」

「気づいたようね。そう、これは空を飛んでるポケモンには効果がないの」

「なるほど、相手が飛んでいたら自分だけ回復できるし回復しようと地面に降りて来たとしても地上ではスピードが落ちるため格好の的だ。くさタイプには相性の悪いむしタイプやひこうタイプは空を飛ぶポケモンが多いからな。その特徴を逆手に取った戦術か」

「頑張ってシルバくん!」

「戻れ、ミツハニー」

 

シルバはミツハニーをボールに戻した。

 

➖ユキワラシVSキレイハナ➖

 

「ありがとう。いったん、休んでいてくれ。いけ、ユキワラシ」

「ユキキキ」

「ズバリ、いい選択ね。ユキワラシならグラスフィールドの恩恵を受けるもの。でも、くさタイプの技の威力が上がってることも忘れちゃダメよ。キレイハナ、はなふぶき!」

「ハナ!」

「こおりのつぶて!」

「ユキ!」

 

ユキワラシのこおりのつぶてはキレイハナに向かっていったがグラスフィールドで威力の上がったはなふぶきに押し戻されそのままこおりのつぶてとはなふぶきの両方を同時にくらってしまった。

 

「ユキ-」

「ユキワラシ、大丈夫か?」

「ユッキ!」

 

だが、すぐにシルバの声に反応し立ち上がった。たぶん、グラスフィールドの効果で少し回復したのもあるだろう。

 

「キレイハナ、エナジーボール!」

 

キレイハナは強力なエナジーボールを発射した。

 

「こうなったら。ユキワラシ、がまんだ!」

 

ユキワラシの体は赤く光り動くのやめた。そのため、エナジーボールがクリーンヒットした。

 

「勝負に出たな、シルバのやつ」

 

がまんは一定時間動けない代わりにその間受けたダメージを倍にして返す技。攻撃を喰らえばくらうほど強くなるが、攻撃を受けすぎると倒れる危険性もある。

 

「キレイハナ、今のうちに倒すわよ。はなふぶき!」

「ハ~ナ~」

 

はなふぶきがユキワラシを襲った。ユキワラシは必死にその攻撃に耐えている。

 

「耐えてくれ、ユキワラシ!」

 

シルバ声に反応しさらに踏ん張りを強くするユキワラシ。そしてついに…がまんが解かれた。

 

「よし、ユキワラシいっけーー!」

「ユ---キ---」

 

ユキワラシを中心に膨大なエネルギーが放出された。キレイハナはなすすべなくエネルギーをくらって倒れた。しかし、ユキワラシもダメージがかなり蓄積されていたため力尽きて倒れてしまった。

 

「ユキワラシ、キレイハナ、共に戦闘不能」

「お疲れ様、キレイハナ」

「お疲れ、ユキワラシ」

 

二人は労いの言葉をかけポケモンたちをボールに戻した。そして、グラスフィールドが解けた。

 

➖ミツハニーVSナエトル➖

 

「よし、これならいける。いくぞ、ミツハニー!」

「ハ~ニ~」

「私の二体目はこの子。ナエトル!」

「ナエ」

 

二体のポケモンが現れた。

 

「あのポケモンは」

 

俺はナタネが出したポケモンは見たことなかったので図鑑を取り出し向けた。

 

『ナエトル:くさタイプ わかばポケモン

太陽の 光を 浴びて 全身で 光合成を する。甲羅は 土が 硬くなったもの。』

 

ナエトルの説明を聞いた俺は図鑑をしまった。

 

「さて、どんなバトルをするんだ?」

「楽しみだね」

 

「ミツハニー、かぜおこし!」

 

ナエトルは動かずじっとしていた。そして、ミツハニーのおこした風がナエトルに当たる誰もが思ったその時、圧倒的なスピードで避けた。

 

「そんな!」

「すごい!あのナエトル速い!」

 

シルバとエルはナエトルのスピードに驚いて声を上げた。そして、ミツハニーは後ろを取られてしまった。

 

「ナエトル、やどりぎのタネ」

「ナエ!」

 

ナエトルは自分の頭にある葉っぱからタネを生み出し、ミツハニーにぶつけた。すると、そのタネからツタが出てきてミツハニーの全身を縛り体力を奪った。

 

「ミツハニー!」

「ミ--」

「ナエトル、たいあたりよ!」

 

ナエトルは続けてミツハニーにたいあたりをした。

 

「ミツハニー、負けるな!むしくい!」

「ハニ-」

 

ミツハニーは負けじとむしくいをした。たいあたりでナエトルはミツハニーに触れていたので避ける間も無くダメージをくらってしまった。

 

「よし、効果はばつぐんだ!続いてあまいかおり!」

「ハニ!」

 

ミツハニーはあまいかおりを出した。ナエトルはあまいかおりを嗅ぎ張り詰めた緊張が解けてスキができた。

 

「いまだ!むしのさざめき!」

「ハ~ニ~!」

 

ミツハニーの強力な音が衝撃を生み、その力によりナエトルは吹き飛びフィールドの外に出てそのままジムの壁に叩きつけられた。

そして、ナエトルは目を回し戦闘不能になった。

 

「ナエトル戦闘不能、よって勝者チャレンジャーシルバ!」

「やったー!」

 

シルバは嬉しさのあまりその場でジャンプした。

 

「ズバリ、いいバトルだったわ。これはハクタイジムを乗り越えた証フォレストバッジよ」

「ありがとうございます。フォレストバッジ、ゲットだー!」

 

シルバはバッジを持った右手を空に向かって挙げた。

 

「おめでとう、シルバくん」

「ありがとうございます、エル姐。レオ兄、どうでしたか?」

「いいバトルだったぞ」

「ありがとうございます!」

「それで、明日はレオくん。君が挑戦するのよね」

「ああ」

「明日、楽しみにしてるわ」

「よろしく頼む」

 

そして、俺たちはジムを出てポケモンセンターに向かった。

 

 

To Be Continued



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第12話:ハクタイジム!レオVSナタネ!


いつの間にか二ヶ月もあいてしまいました。

更新遅れて申し訳ございません。これからはこんなにあけないように精進します!


 

➖ハクタイジム➖

 

俺とナタネはバトルフィールドを間において向かい合って立っている。

 

「さあ、始めようかレオくん。ズバリ、今回のルールも2VS2でいいかな」

「ああ、構わない」

「では、チャレンジャーレオとジムリーダーナタネによるジムバトルを開始する。使用ポケモンは2体。先にどちらかのポケモンが戦闘不能になった時点試合終了とする。なお、ポケモンの交代はチャレンジャーだけ認められる」

「それじゃ、私の1体目はこの子よ。サボネア!」

「サッボ」

「行け、ビーダル!」

「ビ-ダル」

 

2体のポケモンが出揃い。両者睨み合う。

 

「えっ、くさタイプ使いのナタネさんにみずタイプを持つビーダルだなんて」

「そういえば、レオってくさタイプに有利なタイプのポケモン持ってないんだった」

 

外野で俺がビーダルを出したことに驚いてるエルとシルバ。確かに相性的には最悪だが、ポケモンバトルは相性だけでは決まらない。

 

「それでは、バトル開始!」

 

➖ビーダルVSサボネア➖

 

「ビーダル、みずでっぽう!」

 

開始と同時にみずでっぽうを支持する。しかし、それをサボネアはナタネの指示で躱す。

 

「サボネア、ニードルアームよ」

 

そして、すかさずサボネアは攻撃体制に移り右腕をブンブン振り回しながら接近してくるとビーダルの頭上に向かって右腕を振り下ろしにきた。

 

「ビーダル、たいあたり!」

 

だが、俺は迷わずビーダルに指示をだす。そして、ビーダルは俺の思惑通りサボネアが腕をビーダルに振り下ろす直前にたいあたりをヒットさせた。その結果、サボネアのニードルアームは不発に終わり、後退する。

 

「サボネア、ミサイルばり!」

 

距離があいたため今度はミサイルばりで長距離からの攻撃を仕掛けてくる。

 

「避けろ!」

 

8本ほどの針型の光線がビーダルに襲いかかるがビーダルはそれを順番に避けていく。しかし、流石に多いのか避けきれないと思った時、俺は新たに指示をだす。

 

「みずでっぽう!」

 

ビーダルはみずでっぽうを地面にうち、反作用を利用しロケットのように無理やり方向転換をしミサイルばりを避け切った。しかし!

 

「そこよ!ドレインパンチ!」

 

みずでっぽうで無理やり移動したためか移動先で隙が出来てしまった。それをナタネとサボネアは見逃さず距離を詰めて右腕でビーダルを殴り飛ばした。

効果は抜群。ビーダルも少し苦しそうな顔を見せる。

 

「大丈夫か?」

「ビ-ダ」

「よし、ビーダル。たいあたり」

「ビ-ダ!」

 

ビーダルは全速力でサボネアに向かって走り出す!

 

「サボネア、ドレインパンチで迎え撃って!」

「サッボ!」

 

サボネアも迎え撃つ体勢で迫ってくる。

そして、サボネアが走りながらパンチの動作に入り右手を後ろに引き、突き出し始めたその時

 

「ビーダル、方向転換!」

 

ビーダルは一瞬みずでっぽうを地面に放った。サボネアに当たったところで大したダメージにならないであろう威力のみずでっぽうでもビーダルを少し移動さすには十分だった。

そして、サボネアのパンチは空振りし大きな隙ができる。

 

「ビーダル、10まんボルト!」

 

ビーダルは10まんボルトを放つとサボネアにヒットする。効果はいまひとつなのでダメージはあまりないようだが、痺れて動けなくなる。

 

「今だ!たいあたり!」

「ビ-ダ-!」

 

ビーダルのたいあたりはサボネアに直撃しサボネアは後ろに飛ばされフィールドの木に叩きつけられた。そして、目を回しながら倒れた。

 

「サボネア、戦闘不能。ビーダルの勝ち!」

「よし!」

「やったー!」

「すごい、相性が悪いビーダルが勝った!」

 

俺はビーダルの勝利に小さくガッツポーズをしエルとシルバに至っては立ち上がって手を繋ぎ飛び上がって喜んでいる。

 

「サボネア、お疲れ様」

 

サボネアをボールに戻し礼を言うナタネ。

 

「それにしても、君のビーダル。君が指示が相手に悟られないためギリギリのタイミングで指示しているのにもかかわらず危なげなくこなすその反射神経。ズバリ!よく育てられてるわね」

「ありがとう。よかったなビーダル、お前の反射神経はジムリーダーお墨付きだ」

「ビッダ」

「でも、バトルに勝利するのは私!行くわよ、ロズレイド!」

「ロズレイ!」

「ロズレイド?」

 

俺は初めて見るポケモンのためポケモン図鑑を取り出した。

 

『ロズレイド:ブーケポケモン ロゼリアの進化形 あまい かおりで おびきよせて りょううでの はなたばの なかに ある とげの むちで しとめる』

 

「ロゼリアの進化形⁉︎初めて見た。よし、戻れビーダル」

 

俺はビーダルをモンスターボールに戻した。

 

「ありがとう。よくやったな。

じゃあ次はお前だ、駆けろ!ブラッキー!」

「ブラッキ-!」

 

ブラッキーはボールから出てくると色違い特有の光のエフェクトが起こった。

 

「へー、君のブラッキー色違いなのね」

「ああ。ちなみにこいつは俺の相棒だ」

「なるほど。じゃあ、期待させてもらうわよ!」

 

➖ブラッキーVSロズレイド➖

 

「ブラッキー、ひみつのちから!」

 

ブラッキーはオーラを纏いロズレイドに向かって走り出した。

 

「ロズレイド、くさむすび!」

 

ロズレイドは何かを念じ始めるとフィールドの草同士が勝手に結び始めた。そして、それにブラッキーは右前脚を引っ掛け体勢を崩した。

 

(よし、こける!そこをすかさず攻撃!)

「ロズレイド、エナジーボール!」

 

ロズレイドは手に力を溜めエナジーボールを撃ちだした。エナジーボールは体勢を崩しこけかけてるブラッキーに迫った。

 

「ブラッキー!」

 

俺が叫ぶとブラッキーはすぐさま残りの3本の脚を巧みに利用し体勢を整えエナジーボールを避けた。そして、そのままひみつのちからをロズレイドにぶつけた。

 

「嘘!あの体勢から避けるなんて!?じゃあ、これならどう?ウェザーボール!」

 

ロズレイドはウェザーボールを放った。

 

「避けろ!」

 

ブラッキーはウェザーボールを難なく避ける。しかし、今日の天気は雲一つない快晴。そのためウェザーボールは強力な火の玉となっていたためそこからフィールドの草に着火し瞬く間に広がるとまるでブラッキーは炎の牢獄に入ったように閉じ込められてしまった。

 

「くそ!相殺するべきだったか!」

 

相殺すれば少なからず煙が出る。そのためロズレイドの姿が見えなくなるのを警戒していた俺の判断は裏目に出てしまった。もちろん、ナタネはそれが分かっていてブラッキーが避けたとしても動きの封じられる二段構えのこの作戦をとったんだろう。

 

「今よ。ロズレイド、ソーラービーム発射準備!」

 

ロズレイドはソーラービームを発射する体勢になる。

 

「ブラッキー、サイコキネシス!」

「何をするのか知らないけどもう手遅れよ!」

 

ナタネの言う通り、この快晴のため瞬く間にソーラービームは溜まった。

 

「行くわよ、ロズレイド!ソーラービーム発射!」

 

ナタネの指示でロズレイドはソーラービームを発射する。その時、ブラッキーのサイコキネシスでフィールドの木々を引っこ抜いた。

 

「嘘!?」

「ガードだ!」

 

ブラッキーはそれを自らの前に移動させソーラービームを防ぐ盾として配置した。

 

ソーラービームが着弾する。大きな爆発音が響き、煙が巻き上がった。そして、煙がはれてくるとそこにはボロボロの木々とそれのおかげで無傷のブラッキーがいた。しかも、爆風のおかげでフィールド上の火は消えていた。

 

「どうしてエスパータイプでもないのにサイコキネシスでそんな重いものを操るなんて!?」

「確かにエスパータイプならエスパータイプのサイコキネシスは強力に使用できる。だが、普通に考えてサイコキネシスは使用ポケモンのレベルが操れる大きさ、重さなどやポケモンの拘束の強さに比例する。だから、俺とブラッキーはエスパータイプに引けを取らないように鍛えてるだけだ」

(すごい、さっきのビーダルも長所を生かして強かったけどこのブラッキーは別格。パワー、スピードやさっきの体勢を立て直すバランス感覚なんて超一級!ブラッキーとのコンビならレオくんは四天王…いや、チャンピオンクラス!?)

「はあ、君みたいな強いトレーナーがまだ無名だなんて。世界は広いわね」

「褒めても手はぬかない!ブラッキー、お返しだ!余った木でロズレイドの動きを止めろ!」

 

ブラッキーはソーラービームで破壊されなかった木々を杭のようにロズレイドの周りに打ち込み動きを封じた。

 

「あくのはどう!」

 

ブラッキーは身動きの取れないロズレイド向かって渾身のあくのはどうを放つ。そしてそれはロズレイドに直撃し戦闘不能にした。

 

「ロズレイド、戦闘不能!よって勝者、チャレンジャーレオ!」

 

審判と判定とともに俺は小さくガッツポーズをする。

エルとシルバは立ち上がってハイタッチをしている。やっぱり本人の俺より喜んでるように見える。

 

「お疲れ、ロズレイド」

「お疲れ、ブラッキー」

 

俺とナタネはポケモンをモンスターボールに戻した。

 

「ズバリ、君の勝利ね。あそこまでコテンパンにやられたのは久しぶりよ。結局君のポケモンを1体も倒せなかったしね。じゃあ、これは勝利の証フォレストバッジよ」

 

ナタネからフォレストバッジを手渡される。

 

「よし、フォレストバッジゲット」

「おめでとう。レオ」

「レオ兄、おめでとうございます」

 

俺はエルとシルバに祝われた。そして、ナタネに別れを告げジムから出るとシルバが話し出した。

 

「レオ兄、エル姐。僕はこれからはまた一人で旅をしようと思います」

「どういうこと?」

「僕の目標はレオ兄のように強いトレーナーになることでした。でも、今日のバトルを見て僕の目標は変わりました。僕はレオ兄と戦いたい!そして、超えたいと思いました。それは一緒に旅してレオ兄の真似をしても絶対叶えられない。だから、ここからは一人で旅をします」

 

それを言い切ったシルバは最初に会った時のような頼りない目ではなく覚悟を決めた強い目をしていた。

 

「そうか、なら好きにしろ。だが、簡単に超えさしてはやらないがな」

「はい、それでは短い間でしたがありがとうございます。次に会うときはライバルとしてバトルしてください」

「ああ」

 

そして、シルバは走りだした。俺は少し今度会うときまでにどんな成長をするのか少し楽しみになった。

 

「弟子が旅だったね」

「元々、弟子をとったつもりはない」

「ふふ、そうだったね。じゃあ、私たちも行こ!」

「ああ!」

 

そして、俺たちも次の目的地に向かって旅だった。

 

 

To Be Continued



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第13話:クロガネシティ再び!

 

➖クロガネシティ➖

 

俺たちはハクタイシティを出た後、次のポケモンコンテストの開催地であるヨスガシティに向かう途中にあるクロガネシティに立ち寄っていた。

 

「ねえレオ、クロガネシティに着いたら行くとこあるって言ってたけどどこに行くの?」

「化石ポケモン博物館。ヒョウタにクロガネシティに寄るって伝えたらそれが研究所にも伝わってチゴラスの様子を見たいってことになったんだよ」

「へー、じゃあ早速行きましょ」

「別に無理して着いて来なくてもいいんだぞ。疲れてないか?」

「化石ポケモン見られるんだもん。行くわよ」

「そうかよ、じゃあ行くぞ」

 

そして、俺たちは化石ポケモン研究所へと向かった。

 

 

➖化石ポケモン研究所➖

 

研究所に着くと自動ドアが開いた。すると、そこには一人の研究員が迎えに来てくれていた。

 

「よく来てくれたねレオくん、エルさん」

「どうも」

「こんにちは」

「じゃあ、早速中に入ろう。案内するよ、今日見せたいものがあってね」

 

俺は研究員に案内してもらうとそこにはいくつもの部屋に区切られていて様々な機械が置かれていた。

 

「これ、全部が化石ポケモンの研究道具なんですか?」

「そうだよ、どんなポケモンの化石かを鑑定したり化石ポケモンのタイプを調べたりもできる」

「へー」

「その中でも今気合いを入れてるのがプテラのメガ進化装置なんだよね。この前失敗しちゃったけど」

「懲りないな」

「うん、だってこの実験が成功したらプテラの真の生態がわかるかもしれないんだ」

「どういうことですか?」

「今、みんながよく知ってるプテラは復元装置によって復元したもの何だけど復元装置の技術不足により彼らの真の姿ではない状態で復活している。真の姿はメガ進化した姿だ。って主張する科学者が最近増えているんだ。だから、この実験は僕たちだけじゃなく世界中が注目してるのさ。あっ着いたよ。」

 

案内された部屋に入ると強固なガラスの部屋の中にプテラが入っていてそのプテラには以前見たメガ進化装置が付けられていた。

 

「これって…」

「うん、この前は広い庭でやったら失敗して街に迷惑をかけてからね今回は暴れてもいいようにこうやって完全に防御した室内でやるしもし暴れた時は」

「俺に止めてもらえる…だろ」

「あはは、バレてた?」

「バレたくなかったら研究員はポーカーフェイスを覚えたほうがいい。俺が入って来た時安堵した顔が見えたからな。多分実際はこれが用事だろ、チゴラスはついでかな」

「相変わらずよく見てるのね」

「そこまで見破られたら何も言えないけど実際は君一人に任すんじゃない。ほらあそこにヒョウタくんがいるだろ」

 

研究員に刺された方向を見ると確かに部屋の中にヒョウタが待機していた。

ヒョウタはこちらに気づいたのか手を振って来たのでエルが手を振って返した。

 

「じゃあ、メンバーも揃ったし今から始めるのか?」

「うん、そうだね」

「わかった。出てこいチゴラス!」

 

俺はモンスターボールを投げチゴラスを呼び出した。

 

「えっ!?チゴラス?」

「以前プテラに勝ったのはこいつだ。だから、万が一の時はこいつが出る。まあ、成功しようが失敗しようがこいつはバトルを挑むかもしれないのが心配だけど」

 

俺はチゴラスの方を見るとかなりやる気がみなぎっているように見える。

 

「では、始め!」

 

掛け声と共に機械にスイッチを入れるすると、プテラは明るく輝き出しついに完全にメガ進化した。

 

「成功だ!」

「あれがメガプテラ」

「かっこいい!」

 

実験も成功したことだしチゴラスをボールに戻そうとした時隣にチゴラスがいないことに気づいた。

 

「あのバカ!」

 

俺がプテラの方を見ているとプテラに喧嘩を売ってるうちのチゴラスが見えた。

 

「…やっぱりか」

 

チゴラスはいきなりかみなりのキバで攻撃しようとしたがはかいこうせんを直撃し一瞬で戦闘不能になった。

 

俺はチゴラスを回収するためにプテラのいる部屋に入った。

 

「プテラ、ごめん。あのバカ強い奴を見るとバトルしたくなる奴なんだ。迷惑かけたな」

 

プテラは首をふって問題ないことを伝えた。

 

「おい、チゴラス。お前の負けだ。また、出直すぞ、この前はプテラが冷静じゃなかったから勝てたんだ。また、一緒に強くなってから再戦だな。プテラもそれでいいか?」

 

プテラも大きく首をふり答えた。返答はオッケーらしい。

 

「レオくん。チゴラス、元気にやってるようだね」

「ああ、元気すぎるのがたまに傷だけどな」

「今度はどのジムに挑戦するつもりだい。決めてないならミオジムに行っておいで」

「ミオジム?」

「ミオシティにあるジムさ僕の父がジムリーダーなんだよ。ここからならコトブキシティを超えて飛行船に乗ったらいけるよ」

「コトブキシティか。逆方向だな。今、ヨスガシティに向かってる」

「ヨスガシティか、ヨスガシティもジムがあるよ。でも、ヨスガシティのジムリーダーは武者修行とかでよく旅に出るからいないかもしれないけど。あっ、ヨスガシティといえばポケモンタッグバトル大会ももうすぐだね。それも挑戦してみたらどうかな」

「タッグバトルか。まあ、考えとく。情報ありがとう」

「うん」

「それじゃ実験も終わったことだし今日はもう俺たちポケモンセンターに行くわ」

「わかった。今日は協力ありがとう」

「特に何もしてないけどな」

 

俺はそう言ってチゴラスをボールに戻しエルと共に別れを告げポケモンセンターに向かった。

 

 

To Be Continued



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第14話:ヨスガシティタッグバトル大会!エリートタッグ誕生!

今回はアニメポケモンに出てきたキャラを新しく二人登場させてみました!


 

➖ヨスガシティ➖

 

俺たちはヨスガシティへとやって来た。

しかし、思ったより早く着いたのかコンテストの開催までには一週間の間がありジムもジムリーダーのメリッサって人もいないしで立往生をくらってしまっている。

 

「エル、どうするんだ?」

「ここで待機するしかないでしょ」

「はあ、面倒くさい」

「仕方ないでしょ。なんかイベントがあれば……あっ!ヒョウタさんが言ってたタッグバトルの大会、それに出ましょう!」

「タッグバトルね…。まあ、やることないしいいか」

「わかった。じゃあ、エントリーしてくるね。レオはポケモンセンターに先言っといて」

 

エントリーすることが決まるとエルは走り去っていった。

 

 

➖会場➖

 

 

大会開催日、出場者はスタジアムに集まった。大会を見るために観客はスタジアムの席を覆い尽くしていた。

 

「すごい、ポケモンリーグぐらいお客さん入ってるよ」

「ああ、すごいな。こんなに人がいるのにヤジ一つ飛んでこないなんてやっぱりシンオウは治安がいいな」

「レオ、何それ…」

「俺の故郷にラルガタワーコロシアムってあってな。そこでのバトルは全てアウェーだからヤジが飛んで来たものだ」

「へー」

「まあ、そんなことは置いといて開会式が始まるぞ」

 

俺がエルに注意をしたと同時に開会の合図の音楽が鳴り響いた。それと同時にヨシガシティの市長が現れて大会の挨拶、大会の行われる理由などの話しを長々とした後でルール説明が始まった。

 

「みなさんがエントリーの時に配られたカード。そこに書かれている数字をランダムにこのトーナメント表に移していき隣にある番号が三日間パートナーとなる人です」

 

「…ちょっと待て!エル!」

「なに?」

「この大会、パートナーひランダムなのか!?」

「そうだけど?」

「はめやがったな」

「だって、そんなこと言ったらレオ断るでしょ」

「当たり前だ。どんな足手まといと組まされるかわかったもんじゃないだろ」

「そんなこと言わない。ほら、バトルを楽しむでしょ」

「まあ、そうだったな」

「大丈夫、レオならどんな人とでもいいタッグになっていいバトルが出来るよ」

「…そうかよ」

「うん!あっ、発表されるよ」

 

エルが電光掲示板の方を指差したので俺もそちらの方を向く。そこには順に番号が発表されていった。俺の番号である30番が映ったのでその横の番号を確かめる。

 

「俺のパートナーは7番のやつか」

「私は13番だから15番の人とね」

 

「これで、全ての対戦カードが決まりました。次はお待ちかねの優勝賞品の発表。それはこのポケモンの卵です」

 

市長の声とともにスタッフが賞品の布を取った。そこには確かに二つの卵があった。

 

「それでは今からパートナーとの顔合わせタイムとします」

 

「じゃあ、お互いパートナー探しにいきましょ。じゃあ、また後で」

「ああ」

 

俺はエルと別れてパートナーを探していると7と書かれたカードを持った女が近づいてきた。

 

「あなたが私のパートナー?」

「7番…そうだな。俺がお前のパートナーだ」

「よろしく、私はアヤカ」

「俺はレオだ。よろしく」

 

「レオはパートナーを見つけたみたいね。私も…えっと13番の人はっと。あっ、いた!13番の人ー」

「はい?あっ、15番の人?」

「そう、これからよろしくね、私はエル。あなたは?」

「ミル。ポケモントレーナーになったばかりで迷惑かけるかもしれないけどよろしくね」

 

「これで、全ての組みが顔合わせが終わったところでこれから午後の試合に向けてきっちり作戦を練ってきてくれたまえ。それではひとまず解散」

 

市長の宣言とともにみな控え室に向かっていった。

 

「ねえ、レオって言ったわよね」

「ああ」

「君、どんなポケモン使うの?」

「ブラッキー、チゴラス、ビーダルだ」

「そうなると、かくとうタイプを出されると困るわね。私もアブソル、カエンジシにニャオニクスだからニャオニクスぐらいしかタイプ相性がいいポケモンがいない」

「カエンジシにニャオニクス?どこの地方のポケモンだ?」

「えっ?カロス地方よ」

「カロス?エルと同郷か」

「エルって?」

「一緒に旅してるやつだよ。てか、あんた知ってるかエルのこと、あいつ曰くカロスじゃ有名人だったって」

「カロス地方でエル…あっ、君ってカロスクイーンと旅してるの?」

「ああ、ていうか、そこにいるぞ」

 

俺はエルの方を指差す。

 

「確かに本物ね」

「おい、驚いてないで作戦会議したかったんだろ?結局どうするんだ?」

「あっ、そうね。じゃあ、やっぱり一回戦はかくとうタイプが出てきた時の対処として私はニャオニクスを出すわ。二回戦からは一回戦で使ってたポケモンの情報も入ってくるから。それから考えましょ」

「わかった。その方向で行こう。じゃあ、俺はチゴラスを出す。こいつは強い相手がいると猪突猛進するタイプだからサポートは任せていいか?」

「わかったわ。一回戦は君が攻撃、私がサポートと防御の分担制でいきましょう」

「ああ」

 

こうして、俺たちは作戦が決まった。そして、午後となり一回戦が順に始まった。

 

 

➖バトルフィールド➖

 

 

俺たちの出番となりアヤカと俺はバトルフィールドに立った。

 

「それでは今から一回戦Cブロックのバトルが開始されます!」

 

「チゴラス!」

「出ておいでニャオニクス!」

「行け!モウカザル!」

「お願い!オニドリル!」

 

四体のポケモンが登場しにらみ合いが始まった。

 

「それでは、始め!」

 

審判の開始の合図が会場に木霊した。

 

➖チゴラス&ニャオニクス

VSモウカザル&オニドリル➖

 

「運がいいのか、悪いのか知らねえが早速かくとうタイプ出てきたな」

「逆に言えば作戦通りでしょ。さっさと攻撃頼むわよ!」

「了解。チゴラス、ロックカット!」

「ゴラス」

「オニドリル、ドリルくちばし!」

 

オニドリルが猛スピードで降下しながらこちらに向かってきた。

 

「モウカザル、かえんぐるま!」

 

地上からはモウカザルがかえんぐるまが襲ってきた。

 

「ドリルくちばしがヒットしたらそのままニャオニクスにかえんぐるま、ドリルくちばしを避けられても時間差でかえんぐるまをヒットさせるか…単純すぎる。舐められたものだ。チゴラス、かみなりのキバ!」

「チッゴ」

「君、いくらチゴラスでもドリルくちばしをくらって無傷なわけないでしょ!」

「黙ってろ。俺のチゴラスはバカなんだよ」

 

チゴラスは顎を大きく開きかみなりをキバに纏わらせるとオニドリルの直撃とともに勢いよく口を閉じた。

すると、一時は拮抗していたがオニドリルの回転は弱まりオニドリルは電撃の餌食なった。

 

「嘘でしょ!」

「言っただろ、バカだって強いやつを真っ向勝負したがる。チゴラス、オニドリルを咥えたままかえんぐるまをよけろ!」

 

俺の指示を受けてチゴラスはオニドリルを咥えたままジャンプしてかえんぐるまを避ける。

 

「オニドリルをモウカザルに向かって叩きつけろ!」

 

チゴラスはオニドリルを振り回すとモウカザルに向かって投げ下ろした。

二体は勢いよくぶつかり動きが止まった。

 

「げんしのちから!」

「オニドリル、かわして!」

「モウカザル、よけるんだ!」

 

向こうのトレーナーの声に反応しモウカザルとオニドリルが立ち上がろうとしている。

 

「アヤカ!」

「わかってる。ニャオニクス、じゅうりょく!」

 

ニャオニクスのじゅうりょくにより動きが鈍くなるモウカザルとオニドリル。その二体にげんしのちからはクリーンヒットし戦闘不能にした。

 

「モウカザル、オニドリル戦闘不能。よって勝者レオ&アヤカ」

 

「やったわね。レオ」

「ああ、よくやったなチゴラス。ニャオニクスもいいサポートだったぞ」

 

俺はバトルの終わった。ニャオニクスとチゴラスを同時に撫で始めた。

 

「意外ね。性格からしてポケモン撫でるなんてことしないと思ってたのに」

「よく働いてくれたポケモンにはお礼を言う。当たり前だろ?」

「まあ、そうなんだけど君の性格からしたらびっくりってこと。それにしても君と君のポケモンいい関係ね。君とならいいコンビになると思うわ。あと2日よろしくね」

「ああ」

 

始まったヨシガシティタッグバトル大会。優勝はいったい誰の手に渡るのか…

 

To Be Continued

 



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第15話:ヒートアップ!タッグバトル大会二回戦!

 

➖ポケモンセンター➖

 

順調にヨスガシティタッグバトル大会は進んでいき、一回戦Hブロック。エルとミルって言う少女のコンビの試合。

その観客も白熱した試合はそろそろ終わりをむかえようとしていた。

 

「マフォクシー、マジカルフレイム!」

「マッフォ!」

 

エルの指示でマフォクシーは相手のカイロスを攻撃する。相性も加わり、大ダメージを与えるとそのままカイロスは戦闘不能へと追い込まれる。

すでにもう一人のトレーナーのポケモンは戦闘不能となっているためエルたちの勝利が決まった。

 

「決まったーー!!一回戦Hブロックの勝者はエル&ミルコンビだぁぁ」

 

実況兼司会の市長が相変わらずのハイテンションで結果言う。それに応え観客もヒートアップし会場はさらなる盛り上がりみせた。

 

「へー、さすがカロスクイーン。ポケモンがよく育てられてるからバトルもお手の物ね」

 

俺の横で見ていた俺のパートナーアヤカ、エルと同郷のためか他の選手よりは注目してるらしい。

 

「で、レオ。二回戦は誰でいくの?」

「一回戦はチゴラスを好きに戦わせてくれたからな、次は俺がサポートに回る。好きに暴れたらいい」

「オッケー、じゃあ私はアブソルで行かしてもらうわ」

「じゃあ、ここはあくタイプ重ねで俺はブラッキーで行こう」

「ええ、それでいきましょ」

 

「決まったーー!これで二回戦にコマを進めた。8組のタッグが決まったぞ!」

 

俺たちが作戦会議をしている間に一回戦全ての組み合わせが終わったらしい。

そして、市長は1日目の全行程が終了したことを会場で告げると観客は帰り支度を始め俺もエルと合流しエルのパートナーミル、そしてアヤカの四人でポケモンセンターに帰った。

 

 

➖ポケモンセンター➖

 

夜になり、ジョーイは今日、大会に出場したポケモンの世話を忙しく行なっている中ロビーでは明日の試合に備え作戦会議をする者。近くの林で最終調整に入る者など様々な夜を過ごしていた。

一方、俺はと言うと…エルの誘いによりアヤカ、ミルを入れた4人で食事をしているのだが、女3人は話しが合うのかずっとしゃべっていて俺は俺と3人のポケモンの様子をみている。

井戸端会議をしている母の代わりに弟や妹の相手をする兄貴というのはこういうものだと感じながら、女の会話の中に入りたくないから少し気を楽にして食事をしている。

様子をみていて思うのだがアヤカのポケモンはよく育てられているしミルもポケモントレーナー駆け出しながらもよくそだてているように感じた。

俺はそんな感想をいだきながら無意識のうちにポケモンを撫でてた。

 

「レオ。明日、ブラッキーを出すんでしょ?」

 

俺は急にエルに話しかけられカラダがビクッと震えたがすぐに冷静さを取り戻す。

 

「ああ。待て、アヤカ!お前、俺たちの作戦話したのか?」

「そんな、怒らなくてもいいでしょ。別に明日の対戦相手でもないんだし。エルたちとバトルするのは決勝戦になるんだから。まあ、残ったらの話だけど」

 

アヤカがエルとミルにいたずらっぽく微笑む

 

「ふん、ミルたちは絶対決勝戦行くもん。そっちこそ、明日負けたりしないでね」

「ふふ、そうね。私たちも明日絶対勝つわ。2人こそ負けないでね…って言いたいところだけどブラッキーが出るんだったらレオたちは多分勝つわね」

「えっ、レオのブラッキーってそんなに強いの」

 

アヤカはエルの話を聞くとまるで自分も戦ってみたいと言わんばかりに目を輝かせている。

 

「うん。ブラッキーはレオの最強だもん」

 

まるで自分のポケモンのように自信満々でしかもとびっきりの笑顔で言うため俺でさえびっくりしたため、アヤカたちももちろん驚いた。

 

「なんで、お前が自慢するんだ。それより、ポケモンバトルに絶対はない。確かに俺の中でブラッキーは最強だ。だけど、こいつが100%勝てるとは思っていない。あまり、俺とブラッキーを過大評価するな。まあ、褒めてくれたのは純粋に礼を言っとこう。じゃあ、俺は明日に備えて寝る」

「わかった。おやすみ」

 

俺は自分のポケモンをボールに戻し部屋に戻った。

 

 

➖次の日➖

 

集まった選手たちと観客により昨日以上の盛り上がりをみせるバトルスタジアム。そのバトルフィールドでは、二回戦第一試合が行われていた。

 

「ムクバード、つばめがえし!」

 

ムクバードのつばめがえしが相手のハッサムにヒットする。

 

「決まったーー!これでベスト4の一角が決まったーー!」

 

司会の市長の声で観客が大盛り上がりをみせる。

 

「じゃあ、次は私たちの番ね」

「ああ、行くぞ」

 

「さーて、二回戦第二試合は一回戦では完璧なコンビネーションで勝ち進んだレオ&アヤカペアとセクシーなお姉さんコンビ、アサミとリサだー!」

 

俺たちは意気込むと選手紹介をされたのでバトルフィールドに足を進めた。

 

「どんな、ポケモンを出すのか。それでは両者ポケモンをバトルフィールドへ!」

 

「駆けろ!ブラッキー!」

「頼むわよ、アブソル!」

「行くのよ、デンリュウ!」

「お願いします!エンニュート!」

 

四体のポケモンがバトルフィールドに登場するとその一匹の中に知らないポケモンがいた。

 

「おーっと、これは珍しい!アローラ地方のポケモンだあーー!」

 

やはり、珍しいポケモンなのか市長も観客も盛り上がっている。

俺はポケモン図鑑を取り出しエンニュートと呼ばれたポケモンに向けた。

 

『エンニュート:どくトカゲポケモン ヤトウモリの進化形 なぜか ♀しか みつかっていない。 ヤトウモリの ♂を ひきつれて ぎゃくハーレムを つくって くらす』

 

「どく、ほのおタイプか…これはやっかいだな。アヤカ、どう攻める!?」

「ええ、やっかいね。みんな、エンニュートに気を取られてるけど…レオ、あのデンリュウをみて」

「ん?」

 

俺はアヤカに言われてデンリュウを見ると、デンリュウになにか石のようなものが付いていた。

 

「あれは?」

「メガストーンよ」

「メガストーン?…あれか!メガ進化させるために必要な…ってよく見たらアブソルにも付いてるじゃねえか」

「君、今更気づいたの!?キーストーン持ってるトレーナーだからてっきり知ってるのかと」

「俺のコレはお守りだ。…いや、こんなどうでもいいこと掘り返してる暇ない。つまり、あのデンリュウもメガ進化するってことだな?ついでにお前のアブソルも」

「ええ。あの人のネックレス、やっぱりキーストーンだったんだ」

「これは、面白くなりそうだ………あれ?」

「レオ、どうしたの?」

「俺、今なんて言った?」

「面白くなりそうって」

 

俺はアヤカに確認してもらいようやく気づいた。ちゃんとバトルを楽しめるようになってるってことに…

 

「また、一歩前進だな。ブラッキー!」

「ブラ!」

「えっと、なんだかよくわからないけど行くわよ!」

「ああ!」

「アブソル、突っ込んで!」

「ブラッキー、アブソルの前を走りながらギガインパクト!」

 

「なんと、アブソルとブラッキーは電車のように一列になるといきなり突っ込んだ!」

 

「エンニュート、かえんほうしゃ!」

「デンリュウ、チャージビーム!」

 

二体の攻撃がブラッキーとアブソルを襲うがギガインパクトのパワーがバリアのように働きダメージは抑えたがブラッキーの足は止まってしまった。

だが、ここまでは俺たちの計算通り。アブソルはブラッキーの後ろから飛び出した。

 

「今よアブソル!サイコカッター!」

 

アブソルは角にパワーを集中させ思い切り振りデンリュウとエンニュートをまとめてふきとばした。

それから、アブソルとギガインパクトの反動がおさまり動けるようになったブラッキーはもう一度距離をとる。

 

「デンリュウ、行けるわね!」

「エンニュート、大丈夫ですか!?」

 

デンリュウとエンニュートはトレーナーの声に応え立ち上がった。

そして、デンリュウとデンリュウのトレーナーはアイコンタクトをとった。

 

「じゃあ、盛り上がって行くわよデンリュウ!」

 

トレーナーの声に反応しデンリュウの目の色が変わる。

 

「アヤカ!!お前たちも出し惜しみせず出せ!」

「言われなくても!アブソル!」

 

「「メガ進化!」」

 

2人が同時にキーストーンに触る。すると、デンリュウとアブソルは光輝き変化を遂げる。

 

二体のメガ進化により会場のボルテージは最大級まで跳ね上がり、二体のメガ進化ポケモンを交えた第2ラウンドの始まりを知らせるのだった。

 

To Be Continued



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第16話:メガ進化対決…そして、闇へ

長いことほっぽってすいません。

この話から少し話の雰囲気変えていきたいと思っています


 

デンリュウとアブソルがともに輝き出し、そしてすさまじいパワーとともに新たな姿を見せる。

 

「これが、メガ進化」

「そう。どう?わたしのアブソルは」

「かっこよくなったな」

「アッブ」

「それじゃ、勝つわよ!」

「ああ!」

 

ブラッキーとメガアブソルは身を引きして直し構える。

 

「デンリュウ、チャージビーム!」

 

相手のメガデンリュウの攻撃が飛んでくる。

メガ進化したためか先ほどとは比べ物にならないパワーだ。

 

「避けろ!」

 

だが、どんなパワーも当たらなければ意味がない。俺はブラッキーに避けることを指示した。それに答えてブラッキーは攻撃を避ける。

 

「エンニュート、かえんほうしゃ!」

 

だが、避ける先を予測してたのか立て続けに攻撃をしてくる。

 

「ブラッキー、サイコキネシス」

「ブラッ!」

 

その攻撃を今度はサイコキネシスをよって強制的に地面を動かすことで避けた。

 

「嘘でしょ!」

 

サイコキネシスの変わった使い方に相手は驚いている。

 

「私たちがいること忘れないでよね!アブソル、サイコカッター!」

 

ブラッキーを倒すことに意識を持っていった。エンニュートはメガアブソルの接近に気づいてなかった。

 

そして、サイコカッターが直撃する。

こうかばつぐんのその技を受けたエンニュートは戦闘不能となる。

 

「ありがとう、エンニュート。ごめん」

「大丈夫よ!絶対負けない。デンリュウ、げきりん!」

 

最後の上毛と言わんばかりにメガデンリュウは力を振り絞りブラッキーとアブソルに襲いかかる。

 

「レオ!行くわよ!」

「避けないのか!?げきりんは使用してしばらくすると混乱する。それまで耐えたほうが確実だ!」

「そんなのおもしろくないじゃない!アブソル、メガホーン!」

 

メガアブソルが角に力を溜めると輝き出す。そして、そのまま、メガデンリュウに向かって突撃する。

 

「勝手に行きやがって!…わかったよ。のってやる!ブラッキー、ギガインパクト!」

「ブラッキ-」

 

ブラッキーは俺の指示に従い、ギガインパクトを発動する。

 

こうして、3つの高威力の技がぶつかり合い大きな爆発が起こる。

 

そして、煙が晴れると…横たわっているデンリュウ、そして立っているアブソルとブラッキーがいた。

 

「デンリュウ、戦闘不能。よって勝者はレオ、アヤカペア!」

 

戦いの決着がついて会場は盛り上がる。

 

「よし、勝ったわよ!」

「もっと、確実に勝てたのに無茶しやがって!」

「アブソルなら必ず勝ってくれるって信じてたのも、あなたも結局は乗ったじゃない」

「…はあ、まあいい」

 

俺は呆れながらもブラッキーをボールの中に戻す。

 

「お疲れ」

「アブソルもお疲れ、ゆっくり休んでね」

 

アヤカもアブソルをボールに戻した。

 

「これで、優勝も見えてきたわ!」

「ああ、次も勝つぞ」

「次の試合の勝ったほうが準決勝の相手。しっかり試合見て対策を立てましょ」

 

俺たちは次の行動が決まったので観客席へと移動した。

 

 

➖スタジアム観客席➖

 

 

スタジアム観客席にやってきた俺たち。

すると、ちょうどエルたちの試合が始まっていた。

 

「ちょうど始まるわね。よかった」

 

俺たちは近くに空いてる席があるのを見つけるとそこに座り試合を観戦することにした。

 

エルたちの相手は若い男二人組。一回戦はグラエナどグライガーを使っていたのを覚えている。

 

「それでは、二回戦第四試合!バトルスタート!」

 

市長の合図でバトルがスタートする。

 

「お願い!フレフワン!」

「行くよ、サンドパン!」

 

エルはフレフワン。ミルはサンドパンを出す。ポケモンたちはモンスターボールから出し気合いを込めて鳴く。

 

「じゃあ、行け!ガブリアス!」

「お前も頼むぞ!クリムガン!」

 

対戦相手たちの男たちもポケモンを出す。

 

「どちらもドラゴンタイプ。フェアリータイプのフレフワンがいるからエルたちかなり有利よ!」

 

アヤカが何か言ってる。だが、俺はそんなことに気を使ってられなかった。アヤカは気づいてない。いや、この会場にいる俺以外の連中誰も気づいていない。今出たガブリアスとクリムガンの異常さに…

 

あいつら、モンスターボールから出てから鳴いても動いてもいない。

 

普通のポケモンならバトル出た嬉しさなどで何かしらのアクションを起こす。しかし、あいつらは何もない。

 

そして、俺には見えるあいつらが纏う黒いオーラが。

 

「まさか…」

 

俺は居ても立っても居られず席を立ちバトルフィールドに向かうため会場内を走り出した。

 

俺は必死に走りバトルフィールドに入ろうとしたところで係員に止められる。

 

「フィールド内は試合する選手しか立ち入り禁止だよ」

「どけ、そんなことしてる暇はない!」

 

俺は力づけで突破しようとした時、フィールドの方向から突風が起きた。

風が止み、フィールドの方を見るとフレフワンとサンドパンが倒れていた。

 

「な、なんというパワー!フレフワンとサンドパンが同時ノックアウトだ!」

 

市長の発言に会場が湧く。

 

俺はそんなことを気にせずガブリアスとクリムガンのトレーナーを問い詰めようとしようとしたが係員は俺を力づくで押さえつけた。

 

そして、俺は彼らの前に立つことなく彼らはどこかに行ってしまった。

 

 

To Be Continued

 

 



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