バカと軍師と召喚獣 (QUEEN)
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キャラ設定

主人公と原作キャラと腕輪の説明です。


キャラ設定

 

教科は、現代国語 古典 数学 英語 英語w 化学 物理 生物 日本史 世界史 地理 保健体育 総合科目

 

道明寺優(どうみょうじすぐる)

容姿 右目を前髪で隠している。黒髪。ルックスはイケメン。目の色はこげ茶色。身長172センチ。やせ形。

性別 男

クラス Fクラス→Aクラス

成績 Aクラス上位

得意教科 日本史500~800 世界史400~600 古典、化学、英語300台前半

不得意教科 物理 現代国語 英語w50~90点台

その他の教科200~260

腕輪 大放電

消耗点数は調整式。消耗した点数分のダメージを召喚フィールドにいる召喚獣に敵味方問わず与える。追加効果として消耗点数分の秒敵の速度を10分の1に下げる

召喚獣 赤い兜と鎧に笹穂槍

趣味 ギター 音楽鑑賞

この作品の主人公。振り分け試験の時に姫路を運ぶために途中退席してFクラスになる。明久、雄二、ムッツリーニ、秀吉とは友達。きっかけは他校の不良に絡まれていたところを助けてもらったことから。Fクラスの軍師として戦うが、前線に出る事もしばしば。性格は気さくで義理に熱い。後にAクラスに軍略を恐れられAクラスとの一騎打ちの時にAクラスに引き抜かれる。後に不得意教科を久保、優子、佐藤、翔子達に教わり克服して、「霧島四天王」の一人として他クラスに恐れられる存在の一人となる。

 

久保利光

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 文系科目全般 350~450

不得意教科 物理 200~240

その他教科 260~330

腕輪 衝撃波 50点消費

 

学年次席。後に不得意教科等を道明寺、優子、佐藤と勉強し、克服、強化する。明久に好意を寄せていたが佐藤の事も意識し始めている。「霧島四天王」の一人

 

木下優子

容姿、クラス、成績 原作通り

性格は秀吉に対しての態度がやや軟化 BL好きでない

得意教科 数学 英語w 英語340~410

不得意教科 特になし270~300

腕輪 毒霧

1秒で3点消費。敵は1秒で10点減少する。1点よりは下がらない。

後に道明寺、久保、佐藤と勉強し強化する。「霧島四天王」の一人

 

佐藤美穂

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 理系全般 380~410

不得意教科 その他の教科200前半

腕輪 影縫い

1秒10点消費で敵を動けなくする

後に道明寺、久保、優子と勉強し弱点教科を克服、強化する。久保に好意を寄せている。「霧島四天王」の一人

 

工藤愛子

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 保健体育 440~500

不得意教科 特になし 300前半

 

霧島翔子

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 特になし

不得意教科 特になし

全教科380~430

腕輪 絶対零度

300点消費で敵1体を無条件に戦死させる

学年主席

 

吉井明久

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 後に世界史 日本史160~230

不得意教科 その他全般

 

坂本雄二

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 特になし

不得意教科 特になし

Fクラス代表。

 

土屋康太

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 保健体育400~900

不得意教科 その他全般10~40

腕輪 加速

10点消費

 

姫路瑞希

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 数学 420~440

不得意教科物理 300前半

腕輪 熱線 

50点消費

 

島田美波

容姿、クラス、成績 原作通り

得意教科 数学 160~220

不得意教科 古典5~9

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ハーメルンの他作者さんの作品を見ているうちに創作意欲を掻き立てられ書いてみました。


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振り分け試験

 「それでは振り分け試験始め!!」

 

 優side

 

 これが振り分け試験か。思ってたよりはマシだな。きちんと勉強しておいて正解だったぜ。

 

数時間後

 

ガタンッ

 

ん?何事だ?

 

チラッと見ると女子生徒が倒れていた。確かアイツは姫路だったっけか?

 「ひっ姫路さん!?」

明久が立ち上がった。

 「吉井!!試験中だぞ席につけッ!!」

教師はそう怒鳴った。

 「でも姫路さんが・・・」

そう明久は言った。

 「姫路・・・体調が悪いなら保健室に行くか?ただし試験中の退室は「無得点」扱いとなるがそれでいいかね?」

教師はそう言った。ひでー話だなおい。

 「具合が悪くて退席するだけでそれは酷いじゃないですか!!」

明久の言う通りだ。俺はそう思った。

 「・・・退席します・・・」

姫路はそう言った。マジかよ。賢明といえば賢明だがそれでいいのか?俺はそう思った。俺は挙手した。

 「何だ道明寺?」

 「姫路を保健室に運ぶ人はいるんですか先生?」

 「人員が足りていなくていない。」

は?今なんて言った?こうなったからには仕方ないほかのクラスに行っても後味が悪いだけだ。ここはFクラスに行ってでも後味が良い方を選んだほうがいいな。

 「先生・・・」

 「何だ?」

 「俺は姫路を運ぶために退席します。」

 「いいのか?お前も無得点になるが?」

 「構いません。ここで見捨てれば人としてどうなのかと俺自身が思う故」

 「そうか。すまない道明寺」

 「気にしないで下さい」

さてと運びますか。

 

 優sideout

 

 明久side

 道明寺君はFクラスになったか。道明寺君ならAクラスは確実だっただろうけれど、これもまた一つの運命なのかもなー。けど道明寺君らしいや。道明寺君と姫路さんのことは心配だけど僕は試験に集中しないと。ごめん道明寺君。

 

 明久sideout

 

 雄二side

 道明寺はFクラスか。こいつはうれしい誤算だ。道明寺には申し訳ないが、俺にとっては好都合だ。さて俺は点数調整でもしてFクラスの代表にでもなるか。さてこの問題の解答はこれだな。

雄二sideout

 

 姫路side

 あれ?私は確か振り分け試験中に熱で倒れてその後意識が遠のいて・・・今誰かにおんぶされて運ばれている?運んでいる人の服装を見る。するとその人の服装は制服だった。

 「・・・ん」

 「あ、やっと起きた?」

 「えっとあなたはこの学校の生徒さんですか?」

 「ああ、そうだけど?」

 「もしかして私の為に途中退席したんですか?」

 「言い方は悪いけどそうなるね。」

 「試験に戻らなくていいのですか?」

 「姫路さんを運ぶことを選んだ時点で俺も無得点だから構わない。人を見捨てて他のクラス行くよりはこっちの道の方が人として正しい気がしたから。」

 「そうですか。本当にごめんなさい。後ありがとうございます。」

 「礼には及ばん。人として当然のことをしただけだ。っと着いたぜ保健室に。」

意外と遠かった。保健室に着いたときそう思った。

 

 姫路sideout

 

 優side

 「失礼しまーす。」

俺はそう言って入った。

 「あら、道明寺君じゃない。どうしたの。保健室に何の用?」

保健室の先生はそう言って迎えてくれた。

 「病人運んで来まして。ベッドに寝かせておけばいいですよね?」

 「ええ。いいわよ。」

俺は姫路をベッドに寝かせた。

 「すみません道明寺君。」

 「何度も言わせないでくれって。俺はただ人として当然のことをしただけだって。」

俺はそう言って返した。

キーンコーンカーンコーン

鐘の音が聞こえた。さて俺は教室戻って荷物持って鉄人の元で勉強でもしているか。

 「それじゃ姫路さん。Fクラスで」

 「はい。今日はありがとうございました。」

俺はそう言って保健室を後にした。

その後補修室に勉強しに行ったことを後悔したのであった。

 

 優sideout

 

 




誤字訂正あったらお願いします。


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入った教室は地獄だった

UA100超えました。ありがとうございます。


 優side

 

チュンチュン。スズメが囀る桜道の中俺はのんびりと登校していた。すると後ろから声が聞こえた。

 「おはよう、道明寺君。」

 「おはようなのじゃ道明寺。」

木下姉弟か。俺は振り返り挨拶した。

 「よう。木下さんに秀吉。」

 「その木下さんっていうのやめてくれないかしら?それに秀吉も木下でしょ?だから優子って呼んで。」

 「優子っていうと彼女呼んでるみたいだな。そうだな優子さんで妥協してくれ。」

 「し、仕方ないわね。本当は呼び捨てで呼んでもらいたかったのに(ボソッ)」

 「ん?なんか言った?」

 「気のせいよ。」

 「ってなわけで改めてよろしく。優子さん。」

その後たわいもない会話をしながら学校に着いた。すると校門に西村先生が立っていた。

 

 優sideout

 

 優子side

 

 「おはようございます、西村先生。」

 「おはようなのじゃ、鉄人。」

 「おはようございます、28号先生。」

28号先生って何よ!?

 「うむ。おはよう、木下姉弟に道明寺!木下弟は堂々と鉄人と呼ぶな!そして道明寺は遠回しに鉄人と呼ぶな!」

 「冗談ですよー西村先生。」

 「それはそうと振り分け試験の時はすまなかったな道明寺。」

ん?道明寺君試験の時何かやったのかしら。

 「気にしないで下さい。あの時は俺の正義に従っただけですから。」

 「そうか。そう言ってもらえると助かる。まあ振り分け試験の結果だ受け取れ。」

 「まあ俺はわかってますけどね。」

 

道明寺優 Fクラス

木下優子 Aクラス

木下秀吉 Fクラス

 

 「ちょっと何で道明寺君Fクラスなの?あなたAクラス並の成績よね?道明寺君は何をやったんですか?西村先生?」

 「ああ道明寺は、道明寺と同じ教室で試験を受けていた生徒が熱で倒れたからその生徒を運ぶために途中退席したんだ。」

 「そうだったんですか。優しいんだね道明寺君。」

 「そんな事ねーよ。あのまま放置して他のクラスに行ったとしても胸につっかえが残ると思ったからやっただけだ。」

 「道明寺、お前は人として立派なことをしたんだ胸を張れ!この一年間悔いのないように過ごすんだ!」

西村先生はそう言った。そしてアタシたちは各教室に向かっていった。数分後Aクラスの前にアタシたちは着いた。

 「姉上とはここでお別れじゃな。」

 「それじゃあね。道明寺君、秀吉。」

そう言ってアタシは道明寺君と秀吉と別れて教室に入った。

 「・・・おはよう優子。」

 「おはよう霧島さん。ひょっとして霧島さんがこのクラスの代表?」

 「・・・そう。」

 「じゃあ改めて呼びなおすわ代表。」

 「・・・さっき一緒にいたのは噂の道明寺?優子は道明寺が好きなの?」

 「な、名、名、何言ってるの!?」

 「・・・好きなのね。私は優子の恋を応援する。」

 「そ、そう、ありがとう代表。」

 

待ってて道明寺君あなたをあなたのいるべきところにアタシが連れて行ってあげるから。

 

 優子sideout

 

 優side

 

 「なあ、ここが教室か?お化け屋敷ではないよな?」

 「道明寺よ、現実を見るのじゃ。」

 「2-F確かにここだな。おっ坂本もいる。あいつ教壇に立って何やってるんだ?まあいいや入るか。」

 「おはようなのじゃ、雄二。」

 「よう、坂本。こんなところで何やってんだ?」

 「おー秀吉に道明寺か。このクラスの駒を見てたんだ。」

 「ってことは、お前が代表か?坂本?」

 「ああ、俺がこのクラスの代表だ。」

そんなことを話していると後ろから誰かが来た気配を感じた。

 「・・・おはよう。」

 「ムッツリーニもこのクラスか。」

 「・・・ああ。所で噂は本当か?」

 「噂?ああ女子生徒を運んだって噂か。」

 「・・・感触はどうだった?」

 「それ聞く?朝からお盛んだねー。まあ柔らかかったな。」

 「・・・ッ(ブシャァァァァ)」

ムッツリーニがすごい勢いで鼻血を吹いた。さらにカッターナイフが飛んできた。

 「いきなりカッター投げるのがお前らの礼儀か?」

 「「「うるせー!羨ましいんだこんチクショー!」」」

 「要するに嫉妬で投げたと。あーあーそういうことするんだ。今の事を一部の女子生徒に流してやろっかなー。そうすればお前らは彼女を作りづらくなるぜー?今謝るのなら今回は不問にしよう。」

 「「「・・・すんませんした!」」」

そう言ってクラスメートは俺に土下座してきた。

「さすがは策士道明寺。もしよかったらこのクラスの軍師やってくれねーか?」

坂本がそう言ってきた。

「代表の命とあらば。」

俺はそう返した。こうして俺はFクラスの軍師に任命された。

 

 優sideout

 

 

 

 

 

 

 




相変わらずグダグダですね。誤字訂正あったらお願いします。早く試験召喚戦争を書きたい。


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このクラスはバカばっかり

投稿遅くなりました。すみません。後通算UA300突破しました。ありがとうございます。


 優side

 

 吉井のやつ初日から遅刻か?何やってんだアイツ?そう思ったとき

 「すいませんちょっと遅れちゃいました♪」

来たか。すると坂本は

 「早く座れ!!このウジ虫野郎」

と言った。そして俺は吉井の首に手刀を突き付けた。

 「初日から遅刻とはずいぶんいい根性してるなー吉井。もしも本当の戦いなら味方兵士を何人、何十人、いや、何百人もの命を危険にさらしていたんだぞ。」

と俺は言った。

 「その辺にしておけ道明寺。こいつの頭じゃそんなことも理解できないだろうからなw」

 「そっかw」

 「いくらなんでもそれはないよ!・・・まあとりあえずそれは置いといて雄二何やってんの?」

 「先生が遅れているらしいから代わりに教壇に上がってみた」

 「先生の代わりって雄二が?何で?」

 「俺がFクラス代表だからだ。」

 「まあそういうこったな。ちなみに俺は坂本の軍師に任命された。」

 「えーちょっと通してもらえますかね?」

後ろから声がした。後ろを見ると冴えないおっさんが立っていた。あーこの人が担任か。

 「それと席についてもらえますか?HRを始めますので」

 「えーおはようございます。二年F組担任の・・・福原慎ですよろしくお願いします。」

チョークすら用意されてないのかよ。学びの場として大丈夫なのかここ?

 「まずは設備の確認をします。卓袱台、座布団、えー不備があれば申し出てください。必要なものがあれば極力自分で調達するようにしてください。」

Aクラスとの差が激しすぎるな。こんなに差別していいのか?それと担任えー使うことがが多いな。

 「せんせー俺の座布団綿がほとんど入ってないですー。」

 「あーはい我慢してください。」

 「先生俺の卓袱台の脚が折れてます。」

 「木工用ボンドが支給されますので自分で直してください。」

 「センセ窓が割れてて風が寒いんですけど・・・」

 「わかりましたビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきましょう。」

もう帰りたい・・・

 「では自己紹介でも始めましょうか。廊下側の人からお願いします。」

 「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。今年一年よろしく頼むぞい。」

 「・・・土屋康太」

 「趣味は吉井明久を殴ることです☆」

変わった趣味した女がいるもんだ。

 「道明寺優だ。一応このクラスの軍師に任命されている。この一年よろしく頼む。」

 「えーっと吉井明久です。気軽に『ダーリン』って呼んでくださいね♪」

バカだこいつ。すると、

 「ダァァーリィーン!!」

ウッ気持ち悪い。

 「あの・・・遅れてすいま・・・せん」

 「丁度自己紹介しているところなのであなたもお願いします」

 「はッはい!あの姫路瑞希といいます。よろしくお願いします・・・」

すると坂本が俺に聞いてきた。

 「運んだ女子生徒って姫路だったのか?」

 「そういうことだ。」

 「はいっ!質問です!あっはいはいなんですか?」

 「えーとなんでここにいるんですか?」

普通の奴ならそう聞くよな。

 「そ、その・・・試験の最中高熱を出してしまいまして・・・」

するとクラスの連中はバカらしい会話を始めた。こいつらの為に采配は振るいたくないな。

 「はいはいそこの人たち静かに」

教卓をたたいた瞬間に教卓が崩壊した。マジかよ。すると吉井と坂本が出ていった。何してるんだアイツら?

 「坂本君キミが最後の一人ですよ。クラス代表でしたよね?前に来てください」

 「了解」

 「Fクラス代表の坂本雄二だ。代表でも坂本でも好きなように呼んでくれ」

 「さて皆に一つ聞きたい。Aクラスは冷暖房完備の上に座席はリクライニングシートらしいが・・・不満はないか?」

 「大ありじゃあッ」

クラスの皆はそう叫んだ。

 

 優sideout

 

 




誤字訂正あったらお願いします。一話書くのにかなり体力使う気がします。他の作者さんすごいですね。


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お人好しは身を滅ぼす

遅くなって大変申し訳ありません。では本編へどうぞ。


 優side

 「FクラスはAクラスに対し『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」

坂本はそう言った。

 「無理だ!そんなの勝てるわけがない!」

普通ならそう言うだろうな。だが、アイツのことだ。何か考えがあるのだろう。

 「そんなことはない必ず勝てる。道明寺と俺でな。」

 「根拠はあるのか?」

クラスの奴がそう言った。

 「根拠ならあるさ。それを今から説明してやる。」

 「おい康太、いつまで姫路のスカートを覗いているんだ」

 「・・・!」

よく堂々と覗けるものだな。俺はそう思った。

 「土屋康太こいつがあの有名なムッツリーニだ」

首振って否定しているようだが、畳の後が物語っている。

 「ムッツリーニなら保健体育だけはAクラス以上の成績が期待できる。」

 「次に姫路。姫路ならみんな実力を知っているはずだ。」

 「さらに道明寺もAクラス並に点数は取れるだろう。」

 「ってことは、このクラスにはAクラス並の奴が二人もいるってことか!?」

 「それに、木下秀吉もいる。当然俺も全力を尽くす。」

 「これならいけるんじゃないか!?よし!やってやろうじゃねーか!」

クラスの士気は大いに上がったな。この調子でやってくれればいいが・・・

 「それに吉井明久だっている。」

 「・・・・・・・・・・」

一気にしらけたな。何やってんだアイツ。

 「誰だよ吉井明久って?」

 「それ以前にこのクラスにいたか?」

こいつら記憶力無さすぎだろ。

 「そうか。知らないなら教えてやる。こいつの肩書は『観察処分者』だ!!」

そういえばそうだったな。味方としてはある意味頼もしい。敵になると厄介そうだな。

 「・・・それってバカの代名詞じゃなかったっけ?」

 「ちッ違うよ!!ちょっとお茶目な十六歳の愛称で・・・」

 「そうだ。バカの代名詞だ。」

仕方ない。フォローしてやるか。

 「確かにバカの代名詞ではある。教師の雑用で召喚獣を使っていると聞いたことがある。召喚回数はどれくらいだ?吉井?」

俺はそう聞いた。

 「えっと・・・数えてはいないけどかなり召喚してると思うよ。」

 「何が言いたいんだよ道明寺。」

クラスメイトはそう聞いてきた。

 「少しは無い知恵絞って考えろよ。つまり操作技術は俺たちよりは上だってことだ。」

 「そうか!これならいけるぞ!」

 「まずはDクラスを征服してみようと思う」

 「そこで明久。お前にはDクラスへの使者となってもらう。無事、大役を果たせ!」

 「下位勢力の使者ってたいていひどい目に遭うって聞いたことがあるんだけど」

 「大丈夫だ。騙されたと思って行ってみろ。もちろんだ。俺を信じろ。俺は友人を騙すような真似はしない。」

 「わかったよそれなら使者は僕がやるよ。」

バカだこいつ。

数分後・・・

 「騙されたぁっ!!こッ殺されるところだった。アイツらすごい剣幕で掴みかかってきたぞ!!」

 「やはりそうきたか。」

 「簡単に人を信じるからそうなるのさ。」

坂本と俺はさらりとそう言った。

 「吉井君大丈夫ですか?」

姫路はそう聞いていた。優しいな姫路は。

 「吉井本当に大丈夫?」

ん?島田も心配している。あれ今度は吉井が死にそうとか言ってゴロゴロ畳の上を転がっている。

 「そんな事よりミーティングを行うぞ。」

さてとミーティングへ向かいますか。

 

 優sideout

 




誤字訂正あったらお願いします


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Dクラス戦

遅くなってしまって申し訳ありません。後通算UA1000突破しました。ありがとうございます。


 優side

 

俺たちは屋上に着いた。そして坂本は吉井に、

 「明久宣戦布告はしてきたな?」

と聞いていた。すると吉井は、

 「一応今日の午後開戦予定と告げてきたけど。」

と言った。なるほど昼飯が先か。まあ腹が減っては戦はできぬって言うしな。

 「明久今日ぐらいはまともな物を食べろよ?」

?吉井って何食ってんだ?そう考えていると坂本は

 「あれは食べていると言えるのか?お前の主食って水と塩だろ?」

 「失礼な!!僕をバカにするにも程がある!きちんと砂糖も食べてるよ!」

 「・・・マジかよ。」

 「まっ飯代まで遊びに使い込むお前が悪いよな」

 「しっ仕送りが少ないんだよ!」

 「呆れた。吉井お前はどこまでバカなんだ?そもそも仕送りしてくれているだけでも感謝しろよ。あるゲームのキャラは言った。与えられたカードに文句を言うよりもどう使いこなすかが大事だと。つまり仕送りも使い方をうまくすればいいだけのことだろ。違うか?」

 「ぐっ。返す言葉もない。」

 「まあ説教はこれくらいにして飯にでもするか。」

俺はそう言って弁当箱を開けた。吉井と他のメンバーは弁当の話をしているみたいだな。すると姫路が来て、

 「道明寺君明日は皆さんにお弁当を作ってきますね。」

と伝えてきた。

 「あ、ああ。」

と俺は言った。

 「さて話を戻すぞ。試召戦争についてだ。」

 「雄二一つ気になっていたんじゃがどうしてAでもなくEでもなくDクラスなんじゃ?」

 「当然考えがあっての事だ。色々と理由はあるんだがEクラスを攻めない理由は戦うまでもない相手だからな。」

 「え?でも僕らよりクラスが上だよ?」

 「試験の時点では向こうが強かったかもしれないが実際は違うオマエの周りの面子をよく見てみろ。」

 「えーっと・・・バカが二人と美少女が二人とムッツリと迷軍師が一人ずついるね。」

 「吉井、名軍師って俺の事か?」

 「そうだけど?」

 「名の字は何だ?」

 「迷うの方。」

 「そう言ったこと今回の戦争で後悔させてやる。そして迷うの字から名前の方の字に変えてやる。」

そして午後になった。

 「道明寺、姫路は回復試験を一通り受けてくれ。俺たちは時間稼ぎをする。」

 「はいよ。」

 「わかりました。」

 「受け終わったら戦争終了まで坂本も受けておけ。万が一の時の為にもな。」

 「ああ、そうさせてもらう。」

 「Fクラスの点数からしてDクラスと真っ向勝負しても勝てるわけがないからうまくニ対一の状況に持ち込ませろ。確実に一人ずつ潰していけ。」

 「了解だ。」

 「あ、部隊は一部隊につき十人だな。基本十人の部隊を二部隊ずつぶつけて片方が疲弊したら交代ってのが俺の作戦だ。」

 「それは名案だな。それでいかせてもらう。」

 「じゃ俺は試験受けてくるわ。」

 「ああ行ってこい。」

試験中

 「船越先生、船越先生吉井明久君が体育館裏で待っています。生徒と教師の垣根を超えた男と女の大事な話があるそうです。」

さらば吉井。お前の事は忘れない。

数時間後

 「ただいま。全教科受けてきた。」

 「ただいま戻りました。」

 「姫路と道明寺か。道明寺お前のおかげでこっちが今押している。」

 「そうか。とりあえず前線の救援に向かう。姫路も行けるか?」

 「はい。任せてください。」

数分後

 「俺は近衛部隊を始末していくから姫路は代表を倒してくれ。」

 「はい。任せてください。」

 「Fクラス道明寺優、Dクラス近衛部隊に対して数学勝負を申し込む。サモン。」

  道明寺優 数学234

       vs

 Dクラス近衛部隊 数学102

 

俺の召喚獣は赤い鎧に笹穂槍か。なるほど、赤備えの一般兵ってところか。さて行きますか。敵の召喚獣は剣を持って無謀に突撃をしてきた。俺の召喚獣は槍を構えて柄の部分で敵を突き飛ばしそこに槍を入れた。

 Fクラス道明寺優 数学234

       VS

 Dクラス近衛部隊 数学DEAD

丁度その頃ほかのメンバーも近衛部隊に当たり時間を稼いでいるうちに姫路が代表を討取り戦争は俺たちの勝ちで終結した。

 

 優sideout

 




戦いの描写が思っていたより難しいです。誤字脱字訂正ありましたらよろしくお願いします。


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初めて見た殺人料理

戦後対談とBクラス戦前までです


 優side

 

思ったよりは楽に勝てたな。

 

 「やっぱり坂本はすごい奴だったんだな!」

 「坂本万歳!」

 「坂本握手してくれ!」

 「俺も!」

 「雄二」

 「ん?明久か」

 「僕も雄二と握手を」

ありゃ?坂本が吉井の手首を押さえている。どうしたんだ?

カッ

包丁!?何考えてんだあのバカは。勝てるわけないのに。

 「生爪」

なんか恐ろしいワードが聞こえたのは気のせいか?

 「ルール通り教室を明け渡そう。ただ今日はもう遅いから作業は明日でいいか?」

 「もちろん明日でいいよね雄二?」

 「いやそんな必要はない。Dクラスを奪う気はないからだ。」

 「え?せっかく普通の設備が手に入るのに?」

 「はぁ、吉井少しは考えろ。ここで設備変えてしまえばやる気が下がるだろうが。」

俺はそう言って吉井に説明した。

 「僕たちにはありがたいが本当にそれでいいのか?」

 「もちろん条件がある。」

 「一応聞かせてもらおうか。」

 「そんなに大したことじゃない俺が合図したらあるものを動かなくしてほしいそれだけだ。」

 「Bクラスの室外機か。」

 「設備を壊せば教師に睨まれるかもしれないがそう悪い取引じゃないだろう?」

 「こちらとしては願ってもない提案だがなぜそんなことを?」

室外機を壊す?窓から突入させるのか?面白い作戦だな。

 「次のBクラス戦の作戦には必要なんでな。」

 「さあ皆。明日は点数の補給テストを行うから今日はゆっくり休んでくれ。」

 「さて俺は帰りますか。」

俺は試験で疲れていたからそのまま帰った。

 

翌日昼休み

四教科補給試験を受けた影響かみんな死にかけていた。

 「道明寺、昼飯を屋上で明久たちと食べようではないか。姫路が作ってきたのじゃ。」

秀吉が俺にそう言ってきた。秀吉が髪を結うとは珍しい。

 「そういえば昨日言ってたな。坂本と島田は?」

 「飲み物を買いに行ったのじゃ。」

 「そうか。んじゃ屋上に行きますか。」

 

屋上にて

 

 「これはすごいなー。」

俺は素直に感想を言った。

 「んじゃ僕はこのエビフライを。」

 「あっずるいぞムッツリーニ!」

ゴッ!ムッツリーニが倒れた!?何があったんだ?あ、起き上がって美味しいとサインしている。けど足が震えている。本当はヤバいんだ。

 「へー美味そうじゃないか。どれどれ?」

 「あっ坂本!」

バタンッ。坂本も倒れた。

 「な、なあ姫路この料理に何使ったんだ?」

思わず聞いてみた。

 「えっと硫酸をちょっと。」

 「そして味見は?」

 「味見はその・・・太っちゃうので。」

 「ふーんそっかー。じゃあ今すぐ味見しよっかー。(黒笑い)」

 「えっちょっとぐむむ・・・」

俺は姫路の口に弁当をどんどん入れていった。一方の姫路は体を痙攣させていた。そして気を失った。

 「なんてことをするんじゃ(んだ)道明寺!」

 「汚れ役は俺が買う。それとも死にたいのかお前らは!?」

 「ぐっ・・・」

数分後

 「皆さんすみませんでした。」

姫路が意識を取り戻し謝罪した。

 「わかればいい。」

 「坂本、Bクラス戦はどうするんだ?」

 「明久、今日の試験後宣戦布告の使者としてBクラスに行ってこい。」

 「えっヤだよ。絶対Dクラスと同じ目に遭うじゃん。」

 「吉井、お前ほどのイケメンにBクラスの奴らが手を出すと思うか?」

 「道明寺の言うとおりだ。」

 「そこまで言うのなら仕方ない365度イケメンの僕が。」

 「5度多いぞ。」

 「実質5度じゃな。」

 「355度はブサイクと。ウケる。」

 「みんな何て嫌いだー。」

ちょろい。

 「言い訳を聞こうか?」

 「予想通りだ。」

 「本当に学習しないな。吉井。」

ん?姫路が狼狽えている。何があったんだ?

 

翌日

 

 「午後は試召戦争になるがやる気はあるか?」

 「おー。」

 「今回は教室に押し込むことが目的となるから渡り廊下は負けるわけにはいかない。そこで姫路、前線の指揮を頼む。」

 「任せてください。」

 「よし行ってこい目指すはシステムデスクだ!」

 

 優sideout

 




誤字脱字訂正ありましたらお願いします。あと活動報告にアンケートを作りましたので協力をお願いします。


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根本の策

遅くなってすみません。今回はBクラス戦中心です。


 優side

 

 「いたぞBクラスだ!」

 「高橋先生を連れているぞ!」

点数はDの時とはだいぶ違うな。だが俺の敵ではない。

 「潰されたい奴からかかってきな!サモン!」

 「サモン!」

 

数学 道明寺優 234

         VS

   Bモブ  165

 

俺の召喚獣は敵の突撃に合わせて突撃すると見せかけて横によけ払いで攻撃した。

 

数学 道明寺優 234

         VS

   Bモブ  DEAD

 

 「おっ遅れ・・・まし・・・たごめ・・・んなっさい・・・はぁ。」

 「姫路俺は下がるぞ。後は任せた。」

 「はい。任せてください」

 

俺は教室に戻った。

 

 「坂本どこに行くんだ?」

 「ああBクラスから協定の使者が来てな。それで協定を結びにだ。」

 「なら俺は教室で待機してる。無防備にするのは危険だからな。あとその前にクラスから三人くらい貸してもらえるか?後日本史の教師も。」

 「わかった。頼んだぞ。」

 

 「やっぱり来たか。Bクラスも随分面白いことをするんだね。まあお前らは運がいい。お前らは俺の得意教科で補習室行きになれるんだからな!!サモン!」

 

日本史 道明寺優 839 Fモブ×3平均74

          VS

    Bモブ×5 平均163

 

 「むっ無理だ。勝てるわけない!」

 「腕輪発動!大放電!」

 

日本史 道明寺優 819 Fモブ×3平均54

    Bモブ×5 平均143

 

 「その程度の腕輪か?なっ動きが遅くなってる!?」

 「道明寺!俺たちのもダメージ受けてるし遅くなってるぞ!」

 「マジか・・・あとは俺だけでやる。」

 「頼んだぞ!」

 「ああ!」

 

瞬く間に俺は5人を戦死させた。

 

 「戻ってきたか。案の定攻めてきた。そして戦死させといた。」

 「ああ助かった。それじゃあ行ってきてくれるか?」

 「承知。」

 「吉井!島田が人質に取られた。」

 「何!」

 「何だって!」

 「吉井。頼んでもいいか?」

 「任せて!」

 

その後島田を開放したのちに俺は島田に言った。

 

 「独断で持ち場を離れたことは感心できない。次やったら容赦なくお前を討つ。」

 「ごっごめん。道明寺。ウチも迂闊だった。」

 

数十分後

 

 「ようやく休戦か。Bクラスはずいぶん陰湿な真似が多いな。人としてどうかしてるぜ。」

 「おっムッツリーニか。何か変わったことはあったか?」

 「Cクラスが試召戦争の準備を始めているだと?相手はAクラスか・・・いやそれはないだろう。」

 「漁夫の利を狙うつもりか・・・いやらしい連中め。」

 「ほんと狐のような奴だな。姑息な真似を。」

 「雄二どうするの?」

 「そうだな…Cクラスと協定でも結ぶか。Dクラスを攻めこませるぞと脅せば俺たちに攻め込む気もなくなるだろ。」

 

数分後

 

 「Fクラスの代表の坂本雄二だこのクラスの代表は?」

 「私だけど何か用?」

 「Fクラス代表としてクラス間交渉に来た時間はあるか?」

 「交渉?ふうん・・・」

 「不可侵条約を結びたい。」

 「不可侵条約ねぇ・・・」

 「どうしようかしらね根本君?」

 「当然却下だって必要ないだろ?ひどいじゃないかFクラスの皆さん協定を破るなんて・・・試召戦争に関する一切の行為を禁止したよな?」

 「ケッ。がら空きの教室で妨害工作しようとしたクソキノコはどこのどいつだか。」

 「なッ!?根本君!Bクラスの君がどうしてこんなところに!?」

 「先に協定を破ったのはソッチだからな?これはお互い様だよなッ!?」

 「明久今のうちに逃げるぞ!」

 「ここは僕が引き受ける!雄二は姫路さんと道明寺君を連れて逃げてくれ!」

 「すまない。」

 

数分後

 

 「おっ戻ったかお疲れさん。」

 「生き延びたか。よかったぜ。駒が減ってたら厄介だったしな。」

 「こうなった以上Cクラスも敵だ。同盟戦がない以上連戦になるだろうが正直Bクラス戦直後にCクラス戦はきつい。」

 「このままじゃ勝ってもCクラスの餌食だよ?」

 「そうじゃなぁ・・・。」

 「心配するな向こうがそう来るならこっちにも考えがある。」

 「考え?」

 「あぁ・・・明日の朝に実行する目には目をだ。」

 

翌日

 

 こんな時にいつもより遅れるとか何やってんだよ俺。クラスに向かう途中優子さん?と坂本達が一緒にいた。

 

クラスに入って数分後優子さん?と坂本達が教室に戻ってきた。

 「優子さんどうしてFクラスに?」

 「道明寺、これは秀吉だぞ。木下のふりをしてもらっただけだ。ちなみに俺の指示だ。」

 「何やってんだよ。そんなことしたら帰りにCクラスの連中が優子さんに逆恨みで何しでかすかわからないだろ。あー仕方ない、今日の帰りは優子さんに俺ともう一人護衛を付けてくれ。とりあえず俺はAクラスに行ってくる。」

 

 優sideout

 

 優子side

 

アタシがクラスで予習していると道明寺君が息を切らして入ってきた。

 「ど、どうしたの道明寺君!?息なんか切らして。」

 「うちのクラスは今Bクラスと戦争しているのは知っているよな?」

 「え、ええ。それがどうかしたの?」

 「その後の漁夫の利をCクラスが狙ってるみたいで、敵意をそらすために秀吉が坂本の命で優子さんのふりをしてCクラスを挑発した。恐らくCクラスがそっちに攻め込んでくると思う。それと一応帰りにCクラスが何を優子さんにしでかすかわからないから今日は俺と一緒に帰ってくれないかな。Cクラスの事を霧島に伝えて。それじゃ。」

 「わかったわ。」

 

 優子sideout

 

 優side

 

 戦争が再開されて俺たちはBクラスを教室に押し込めることに成功した。しかし姫路の様子がおかしい。ん?根本が手紙か何かを持っている。なるほどあのクソキノコスッゲー面白いことしてくれたな。

 

 「吉井、お前もわかったよな。姫路の様子がおかしい原因は。」

 「うん。道明寺君ここを君に任せてもいいかな。僕は雄二にこの事を伝えてくる。」

 「頼んだぞ。」

 「Fクラス道明寺優Bクラス生徒に対して古典勝負を申し込む!サモン!」

 

古典 道明寺優 319 Fモブ×4平均72

            VS

   Bモブ×4平均153

 

 「お前らは時間を稼いでくれ。その間に俺が一人ずつ始末する。」

 「おうよ!」

 

俺達は4人全員を戦死させた。

 

その後、吉井、島田たちの奇襲も成功し、ムッツリーニが窓から突入し根本を討取りBクラス戦は俺たちの勝利で終わった。

 

 「さてそれじゃ嬉し恥ずかしの戦後対談と行くか。な、負け組代表?」

 「その前に坂本。少しいいか?」

 「どうした道明寺?」

そう言うと俺は根元の懐に手を入れ手紙を取った。

 「さて根本君これは何だい?」

 「それは・・・私のですよね?道明寺君?」

 「ああ。確かにお前のだな姫路?大方これを盾に脅されていたんだろ?」

 「はい。」

姫路がそう言った瞬間俺は根本にローキックをして転ばせた。そしてロッカーの方に首元を掴んで連れて行き頭を蹴り続けた。

 「てめーカンニングの常連という噂はあるわこんなセコイ真似しかできねーわって人間の屑じゃねーか。テメーみてーなクソゴミこの世にいねーほうがいいんだよ!!」

一方の根本は頭から血を流していた。

 「落ち着け!道明寺!確かにお前と同じように俺だってブチ切れてボコボコにしてやりたい。しかし今は戦後対談中だ。いったん落ち着け。」

 「クッ。命拾いしたなクソキノコ。」

 「さてお前らには素敵な卓袱台をプレゼントしてやりたいところだが特別に免除してやる。」

 「条件は何だ?」

 「それはお前だ根本。」

 「お前がこれ着てAクラスに試召戦争の準備ができていると伝えてくれば今回は見逃してやる。」

そう言って坂本が出したのは女子の制服だった。社会的に死ぬなアレ。

それに対してBクラスは乗ったようだった。ザマアw。因果応報ってこういうことなんだな。さて丁度下校時間だし俺は優子さんを迎えに行くか。

 

Aクラスにて

 

 「・・・あなたは?」

 「俺はFクラスの軍師道明寺優。木下さんを呼んでほしい。」

 「・・・わかった。・・・優子。道明寺が来た。」

 「わかったわ。そ、それじゃあ道明寺君一緒に帰ろっか///」

 「・・・優子頑張って。」

 

校門前にて

 「まずはCクラスの件はすまない。話によるとあれは坂本の指示で秀吉がやったとの事。本人も乗り気ではなかったみたいだから秀吉を責めないであげて。」

 「わかったわ。」

 

 「いたぞ!木下優子!さっきはよくも俺たちを豚呼ばわりしてくれたな!」

そう言って3人のCクラスであろう生徒が来た。

 「朝のあれは秀吉だけど。」

俺はそう言った。

 「うるさい!そんなこと信じられっか!とにかく潰させろ!」

 「いったん校舎まで引き返すよ。優子さん。」

 「わかったわ。」

 「あ、布施先生-召喚許可をお願いします。」

 「事情は分かりかねますが承認します!」

化学 道明寺優 326 木下優子 294

         VS

    Cモブ×3 平均136

 

結果は当然俺たちの圧勝。そしてCクラスの3人は鉄人に連れていかれた。

 

 「さて帰るか。」

 

帰り道

 「ねえ、道明寺君って好きな人いるの?」

 「へ?急にどうしたの?」

 「ちょっと気になって。」

 「うーん。今のところいないかな。」

 「そう。よかった(ボソッ)。」

 「ん?何か言った?」

 「なんでもないわよ。」

 

その後雑談をしながら下校した。

 

 優sideout

 




今回は最長記録更新で3500字超えました。読みづらかった場合はすみません。誤字脱字、訂正あったらお願いします。


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Aクラス戦

お待たせしました。ついにAクラス戦です。


 優side

 

Bクラスとの戦いから二日が経過した。

 

 「不可能だと言われていたにも拘らずここまで来れたのは他でもない皆の協力があってのことだ感謝している。」

 「どうした坂本?変なものでも食べたか?」

 「食ってなんかいないぜ。偽らざる俺の気持ちだ。」

 「ここまで来た以上絶対Aクラスにも勝ちたい・・・勝って生き残るには勉強が全てでじゃない現実を教師どもに突きつけるんだ!!」

 「してどうやるんだ坂本?真っ向からぶつかっても負けるだけだぜ?俺の策でもまず無理があると思う。」

 「一騎打ちだ。」

 「なるほどな。それなら駒は関係ないからな。」

 「そういうことだ。科目は何だ?」

 「小学生レベルの日本史だ。」

 「誰がやるんだ?」

 「俺だ。」

 「あいつは『ある問題』が出れば確実に間違える。それは『大化の改新』だ。」

 「年号か?」

 「そのとおりだ道明寺。これからAクラスに行くぞ。道明寺、明久、ムッツリーニ、姫路は一緒に来てくれ」

 

 「俺たちFクラスはAくらすにたいして一騎打ちの試召戦争を申し込ませてもらう。」

 「うーん万が一の場合もあるから5対5でもいいかな?科目選択権はそっちが3でこっちが2これでどうかな?」

 「ああ構わん。」

 「・・・それともう一つ。」

 「うわっ代表いつの間に!?」

 「・・・負けた対戦者は勝った対戦者の言うことをなんでも一つ聞く。」

「ああ構わん。」

 

 

 「両名とも準備はいいですか?」

 「ああ」

 「・・・問題ない。」

 「じゃあアタシから行くよ。」

 「道明寺、行ってきてくれ。教科選択権は使うなよ。」

 「ああ。」

 「教科は何にしますか?」

 「そっちが決めてくれ。代表からの命で俺は使うなってことから。」

 「英語Wでお願いします。」

 「「サモン!」」

 

英語W 道明寺優 54

         VS

    木下優子 397

 

 「は?道明寺どういうことだその点数は!」

 「すまねえ。出来ない教科はとことん出来ないんだ。とっとと止め刺してくれ。勝ち目がない以上無駄なことはしたくない。」

 「わかったわ。」

 「Aクラスが一勝。次の方どうぞ。」

 「私が行きます。教科は物理でお願いします。」

 「明久行ってきてくれ。」

 「ふぅ・・・やれやれ僕に本気を出せってこと?」

 「ああもう隠さなくてもいいだろうここにいる全員にお前の本気を見せてやれ。」

 「吉井君・・・でしたか?あなたまさか・・・」

 「ご名答今までの僕は全然本気なんて出しちゃあいない」

 「それじゃあなたは・・・」

 「そうさ今まで隠してきたけれど実は僕・・・左利きなんだ」

バカだこいつ。

 

物理  吉井明久 62

        VS

    佐藤美穂 389

そしてすぐに吉井も戦死させられた。操作技術はよくても厳しいものは厳しいんだな。

 「Aクラスが二勝。次の方どうぞ。」

ムッツリーニが立ち上がった。

 「じゃボクが行こうかな」

 「教科は何にしますか?」

 「・・・保健体育」

 「サモン!」

 

保健体育 土屋康太 572

         VS

     工藤愛子 446

 

 「・・・加速」

そして工藤の召喚獣は瞬く間に戦死した。

 「Fクラスが一勝。次の方どうぞ。」

 「私です。」

 「それなら僕が相手をしよう。」

次席の久保か。これは厳しいか?

 「教科は何にしますか?」

 「総合科目でお願いします。」

 「ちょっと待った!何を勝手に」

 「構いません。」

 「姫路さん?」

 「サモン!」

総合科目 姫路瑞希 4409

          VS

     久保利光 3997

 

 「これでFクラスが二勝。最後の方どうぞ。」

 「はい。」

 「俺の出番だな。」

 「頼んだぞ。坂本。」

 「教科は何にしますか?」

 「教科は日本史内容と方式は小学生レベルで百点満点の上限ありだ!」

 「わかりました。では問題を用意しなくてはなので時間をください。」

数分後

 「問題ができましたので視聴覚室に移動お願いします。」

 「試験時間は50分。不正行為は即失格となるので注意を。」

一時間後

日本史 坂本雄二 53

         VS

    霧島翔子 97

 「3対2でAクラスの勝利です。」

 「じゃあアタシからは道明寺君あなたをAクラスに引き抜かせてもらう。一部の教科はできないかもしれないけどほとんどはAクラス並だから問題ないでしょ?それにあなたの軍略がアタシ達にとって脅威なのよ。」

 「敗者は勝ったほうの言うことに従う。いいだろう。世話になったな坂本。」

 「私からは吉井君あなたの得意なことは何ですか?」

 「ぼっ僕の得意なこと?料理が少しくらいできるってことかな?」

 「なら今度私に料理を教えてください。」

 「僕でよければ。」

 「・・・工藤愛子。俺と付き合ってほしい。」

 「ムッツリーニ君・・・。ううん・・・康太君。ボクなんかでよければ喜んで!」

 「私からはそうですね。久保君これからも私のライバルでいてください。」

 「僕も君を失望させないように頑張るよ。」

 「・・・雄二私と付き合って。」

 「仕方ない。しかし俺なんかでいいのか?」

 「良いも何も私には雄二しかいない。」

 「そうか。」

 「それとお前らに朗報だ。Fクラスの担任は俺に変わることになった。」

Fクラスに同情したくなる。

 

翌日

 「おはよう道明寺君。今日からAクラスだね。」

 「ああ。しかしいいのかな。俺一人西村先生から逃げたみたいになったけど。」

 「気にしないの。」

ホームルームにて

 「では道明寺君自己紹介をお願いします。」

 「Fクラスより編入しました道明寺優です。よろしくお願いします。不得意教科はとことんできないので教えていただけるとありがたいです。」

 「それなら僕が。」

 「それならアタシが。」

 「「それなら私が。」」

 「久保君に木下さんに霧島さんに佐藤さんですか。よかったですね道明寺君。」

 「はい。より一層研鑽に励みたいと思います。」

 

休み時間

 「あっあのさ道明寺君。今日の放課後って空いていたりする?」

 「優子さんや久保たちに勉強を教わろうと思ってた。」

 「そう。なら今日の放課後屋上に来てもらえるかな?」

 「いいけど。」

 

放課後

掃除が終わって俺は屋上に行った。

 「約束通り来てくれたんだ。」

 「約束は守るためにあるからな。」

 「それじゃあ単刀直入に言わせてもらうね。道明寺君あなたの事がずっと前から好きでした。アタシでよければ付き合ってください。」

 「ずるい。俺よりも先に言うなんて。」

 「それじゃあ!」

 「ああそういうことだ。俺も優子さんの事が好きでした。俺でよければ付き合ってください。」

そう言って俺は優子さんを抱きしめてキスをした。

 「付き合ってるんだったら名前で呼んでくれないかな?」

 「うん。優君。じゃあアタシの事も呼び捨てで呼んで!」

 「ああ。優子。」

その後二人で英語Wの勉強をした。明日試験受けよう。そして帰りは手を繋いで下校した。Fクラスに見つからなかったのは運が良かった。

 

 優sideout

 




誤字訂正あったらお願いします。次回から清涼祭編です。


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キャラ設定と清涼祭準備

大変お待たせしてすみません。清涼祭編から新キャラ登場させます。それではキャラ設定と本編をどうぞ!


 新キャラのキャラ設定

 

松永秀久 

容姿 右目付近に傷

性別 男

クラス Aクラス

得意科目 日本史 古典

不得意科目 数学 物理

腕輪 大爆発 30点消費 400以下になると使えなくなる。召喚フィールド全域に大爆発を起こしフィールド内の敵と自分自身を戦死させる。

 

父が松永家の子孫で母が鉄人の妹。幼少期から鉄人に勉強を鬼のように教えられたため補修も苦としていない。後述の水野恭子と交際中。学園内でバカップルとして有名。

 

水野恭子

容姿 後ろで一本に縛っているお下げ

性別 女

クラス Aクラス

得意科目 数学 物理

不得意科目 日本史 古典

腕輪 水鏡 200点消費 敵の攻撃を跳ね返す、もしくは敵の分身を作って敵を襲わせる。

 

松永秀久の彼女。学園内でバカップルとして有名。

 

本編

 

 優子side

 

 「優君は清涼祭の召喚大会は知ってる?」

 「あー聞いたことはあるな。まあ興味ないし出てくれ言っても拒否するけど。」

 「そう…。残念。もし何かしらの方法でペアチケット手に入れられたら一緒に行ってくれる?」

 「別にいいけど。とれるものなら取ってみろって感じだけど。」

 「その言葉後で後悔させてあげる。」

 

優子sideout

 

優side

 

今日のホームルームで清涼祭の出し物を決めることになった。そして高橋先生が教壇に立っていた。

 

 「皆さんは何をしたいですか?」

 「メイド喫茶がいいと思いまーす。」

優子が言った。

 「それなら男子は遊び放題だな。俺は賛成だ。」

 「優君。ふざけたこと言ってるとメイド服着て接客してもらうわよ?(黒笑い)」

 「はいはい。んじゃ男子は執事ってところか?キッチンばかりに回されたらたまったもんじゃねえ。」

 「それなら執事&メイド喫茶なんてどうかな?」

工藤が言った。

 「それはいいと思うな。」

久保は賛成みたいだ。

 「それでは執事&メイド喫茶でいいですね?」

 「「「はい。」」」

クラス全員満場一致で決まった。

 「では明日から業者の人に来てもらって動きましょう。」

 

翌日は採寸、さらに翌日から内装の改装が行われた。その日の放課後にある放送が流れた。

 

 「優子、吉井と坂本が召喚大会に出るかもしれない。ペアチケット取りたいんだったら吉井にでも交渉するんだな。後は自分で考えてくれ。」

 「…意地悪(ボソッ)」

 

 優sideout

 

 優子side

 

 優君なんで吉井君を選んだんだろうなんてことを考えていたら坂本君と吉井君の二人に会った。

 「坂本君。吉井君を少し借りてもいい?」

 「ああ、構わん。」

 「で、僕に何の用?」

 「単刀直入に聞くけど吉井君は召喚大会に出るの?」

 「出るよ?それがどうしたの?」

 「アタシも出るんだけどもし優勝したらペアチケット二組のうち一組をゆずってほしいんだけどいいかな?」

 「うーん…。僕も一緒に行きたい人がいるからなぁ。」

 「なら取引をしない?吉井君は何か困っていることはある?」

 「食事に困っているくらいかな?」

 「なら一週間アタシがお弁当つくってきてあげるからその代わりにって言うのはどう?」

 「本当?!それなら譲るよ。もし優勝出来たら。」

 「ありがとう。じゃあ交渉成立ということで。アタシは行くね」

そう言ってアタシは去った。

 

 優子sideout

 




区切りがいいところがたまたまここでした。今回は短くてすみません。誤字訂正あったらお願いします。


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清涼祭

ついに清涼祭スタートです。


 清涼祭当日

 

 優side

 

 「お帰りなさいませ。お嬢様。」

Aクラスの方は大繁盛だった。忙しすぎて目が回りそうだ。

 「大変そうだな道明寺。嘘でも笑顔ってのと顔の傷で怖がるってことでずっとキッチンでもいいのか?」

 「いいんじゃねーの?松永。お前の顔だとぶっちゃけ言わせてもらって客が逃げそうだからな。その顔の傷からして。」

 「はっはっはっ。まさしくその通りだな。っとそろそろ召喚大会だから俺は行くぜ後は頼んだぞ。行くぞ恭子。」

 「一緒に行こ。秀久君。」

 

 

 「戻ったぞ。道明寺。宣伝にはなったか?」

 「ああ、おかげさまで。助かったぜ水野。忙しいのもうれしい悲鳴ってやつだな。」

 「いいのよ。うちのクラスの売り上げを上げたかったから。」

 水野はメイド服で行っていたことによるものだ。

 

 

 するとソフトモヒカンと坊主の客が来た。あれは先輩か?

 「にしても酷かったよなー。二年Fクラスの中華喫茶は。」

 「そうだよな。不味かったし。」

 坂本のクラスか。後で行ってみるか。とりあえず、まずは目の前のの問題を解決するか。大きな声で叫ばれても迷惑だしな。

 

 「お客様。大きな声での会話は周りのお客様にご迷惑ですので…」

 「ああん?俺たちは先輩だぞ。後輩のくせに生意気なんだよ。」

 そう言って殴りかかってきた。

 「ふーんだからって手を上げるんだな?」

 「俺らは先輩だぞ?敬語を使え。」

 「敬意を払えない先輩には敬語を使わない性分であるが故。そして口で言った相手に手を上げるとは、先輩という肩書が泣きますなー。」

 「どうしたんだい道明寺君?」

 「久保。松永を呼んできてくれ。最高の獲物がいるとな。」

 「事情は分かったよ。僕もこの人たちを許すわけにはいかない。大切な人を侮辱したも同然だからね。」

 

 「ここではなんですから表に出ましょうや先輩方。」

 「ウチの店で騒ぎ起こしたこと後悔させてやる。」

 「違うぞ松永。二度と歯向かえないくらいに恐怖を植え付けてやろうぜ。」

 「はっはっは、それは名案だな。」

 

 「俺らが勝ったら敬語で話せよ。」

 坊主の先輩が言った

 「フン。いいだろう。」

 松永が言った。

 

 数分後

 

 先輩たちは頭から血を流して気絶していた。そして俺たちは鉄人に呼び出された。

 「訳を聞こうか。」

 「このハゲとモヒカンが迷惑行為を働いたから二度と歯向かえなくしておこうと思いまして。いったん席を外してもよろしいですか?証拠は工藤が持ってるので。」

 

 

 「工藤」

 「おっどうしたんだい道明寺君?ボクに好意でも寄せちゃったかい?ダメだよ?優子がいるでしょ?って冗談言ってもいい状況じゃなさそうだね…」

 「いきなり本題だ。さっきの坊主とソフトモヒカンの先輩の迷惑行為は録音、もしくは録画してあるか?」

 「もちろんだよ。」

 「それをもって俺についてきてくれ。」

 「了解!」

 

 

 「三年Aクラスの常村と夏川か。厳重注意にしておく。道明寺、松永、お前らは正しいことをしたがやり過ぎだ。」

 「はい。すみません。」

 

 

 その後クラスに戻ったらちょうど休憩だった。

 「優子休憩になったから一緒に回ろっか?」

 「うん。行こう優君。」

 「Fクラスに聞きたいことがあるからFクラスからでいいか?」

 「いいわよ。」

 

 

 「おー道明寺か。久しぶりだな。」

 「道明寺君来てくれたんだ。実は久保君も来てくれたんだよ。なんでかはわからないけど。」

 「ああ久しぶりだな坂本、吉井。そっちにモヒカンと坊主の先輩は来たか?」

 「ああ来た。そして営業妨害しやがった。」

 「やっぱりな。うちのクラスにも来てお前らのクラスの悪口でかい声で叫んでたから迷惑だと言って松永と一緒にぶっ飛ばしておいて、鉄人に軽く絞られてた。それはさておき席に案内してくれ。こっちも大事だからな。」

 

 

 「ご注文は何になさいますか?って道明寺に姉上でないか。」

 「へー秀吉はチャイナドレスか。して優子はメイド服。今更だけど二人とも似合ってるぞ。」

 

 「ワシのは本意ではないのじゃが…」

俺たちはごま団子と烏龍茶を楽しんでFクラスを後にした。三年Bクラスで昼食をとったあとクラスに戻った。2年のBクラスとCクラス、三年Aクラスには個人的な恨みがあったので行かなかったのは別の話。

 午後も繁盛して忙しかったが何とか乗り切り一日目は終了した。松永は三回戦で代表と優子に当たり僅差で敗北したとの事。その優子たちも準決勝で敗北したとの事だった。

 

 

 優sideout

 




誤字脱字訂正ありましたらお願いします。


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打ち上げ!

今回は後夜祭とクラスの打ち上げです。


 優side

 

清涼祭も二日目を迎えた。相変わらずAクラスは大繁盛だった。そういえば売り上げは何に使うんだろうな。召喚大会に出ていたAクラスの生徒は全滅のため今日は出し物に専念できたのは救いだな。

 

 午前も午後も忙しいまま清涼祭は終了した。売り上げのお金は振替休日に打ち上げで使うとのことだった。高橋先生は生徒の輪の中に入るのは遠慮しておくとのことだった。

 

 そして後夜祭に突入した。そういえば少し前に何発かの爆発音と教頭室で何かがあったみたいだが何だったんだろうか…。そういえば優子の姿が見えないのだがどうしたのだろうか?

 

 優sideout

 

優子side

 

アタシは吉井君を探しにFクラスの集まっているところに行った。吉井君もその中にいた。

 「あ、木下さん例の物だけど手に入れられたよ。はい、これ。」

 「ありがとう吉井君。それじゃあアタシは行くね。」

 そう言ってFクラスの集まっているところを後にしてAクラスの場所に戻った。

 

 優子sideout

 

優side

 

 少し探していると優子が来た。

 「優君。前言っていたチケットなんだけど手に入れられたよ。だから一緒に行ってくれる?」

 「ああ。行くのは今度の土日のどっちかでいいか?」

 「うん!」

 後夜祭は何の問題もなく終了した。

 

明日、明後日は振替休日ってことで初日はAクラスの打ち上げとなった。場所は神無月市のラウンドワンとなった。

 はじめはボーリング2ゲームに決まった。俺のグループは優子と松永、水野と一緒だった。

 「何かダブルデートみたい。」

 「そうだな。」

 「カップルはカップル同志くっつけておけば嫉妬の炎は上がらないだろうという代表の意向だ。割り切れ。」

 「私は秀久君と一緒なら何でもいいんだけどね。」

 「そっちは相変わらずだな。」

 「お前らだってもっとベタベタすればいいのに。」

 「恥ずいからな。」

 「言ってろ。慣れればなんてことはない。」

 「俺には無理の境地だ。校内一のバカップルの座はお前らに譲るわ。」

 「はっはっはっ道明寺敗れたりー。」

 「松永君も優君も話してないでそろそろ投げてもらえる?順番回らないから。」

 「ああ悪い悪い。」

 その後スペア1回と7,9と続いた。2ゲームやって俺はビリだった。151より上は何なんだ?

 後半は自由行動だった。そのため久保と松永と一緒に行動した。工藤や水野、優子たちと3on3をやったりした。

 「次はカラオケかな?」

 「いいね。そうしようか。」

 「ア、アタシは控えさせてもらうわ。」

 「?」

 「道明寺君ここだけの話なんだけど優子音痴だから道明寺君の前では恥ずかしい姿を見せたくないってことなんだ。悪く思わないで。」

 と工藤が言った。

 「なるほど。了解。そいじゃ行きますか?」

 「そうするか。」

 そしてカラオケを楽しんで最後に代表が予約していたレストランで全員で飯になり一日目は終わった。二日目は半日昼寝して残りはゲームと勉強で終わった。

 

 優sideout

 




今回は少し短いですが区切りいいところがここだったのでここまでです。次回は如月ハイランド編です。


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プレミアチケットのサービス

遅くなってすみません。それではどうぞ。


 優子side

 

 今日は優君と如月ハイランドでデートの日だ。せっかくだからお弁当を作ろうと思って朝五時に起きた。お母さんに教わりながら作って六時半頃に作り終わった。今日は女の子らしい格好しないとと思って白のワンピースに黄色のカーディガンをはおった。待ち合わせは文月駅に九時だったわね。

 

 優子sideout

 

 優side

 

俺は七時頃に起床した。さて朝飯食べて着替えますかね。午前八時そろそろ行くか。文月駅に着いて五分後に優子が来た。

 「お待たせ優君。遅刻じゃないわよね?」

 「ああ。遅刻じゃない。少し早いけど行くか。」

 「うん!」

 そして俺たちは電車に乗った。快速だったから四十分で到着した。なんだか嫌な予感がするが。

 「ようこそ!如月ハイランドへ!二名様ですね。チケットを拝見します。」

 「吉井。何やってんだ?随分面白いことしてるじゃねーか。」

 「人違いですー。」

 「そデスよ。あれは明久さんといって吉井さんではアリマセン。」

 「何で棒読みなんだよ。それに明久とは一言も言ってねーし。」

 「ツッコんだら負けよ。優君。」

 「それでは記念撮影を始めマース。二人とも仲良くくっついて。」

すると優子は俺の腕を持った。

 「いいよね?優君?」

 「好きにしてくれ。チケット手に入れたのは優子なんだから。」

 「撮影はムッツリーニか。しかもちゃっかりローアングルで撮ろうとしてるし。」

 「土屋君。直ちにやめなかったら今の事を愛子にバラスわよ?」

 「・・・クッ。この写真は売れると思ってた。」

 その後二人の写真を一枚とって撮影は終わった。

「優君。何から乗る?」

 「ジェットコースターで良くねーか?デートの定番中の定番だけど。っておいあれ松永達じゃね?」

 「そうみたいね。二人はお化け屋敷に行くのかな?」

 「そうっぽいな。この後行くか?」

 「アタシは嫌かな。でも優君が行きたいのなら。」

 「俺は遠慮しておく。あそこから非常に嫌な予感がするからな。」

 「じゃあジェットコースターから行こうか。」

 そしてジェットコースターに乗った。

 「面白かったな。また乗りたいところだけどどうするか。」

 「恭子たちに様子を聞いてみたいかな。」

 そして少し探すとお化け屋敷の近くのベンチで二人が休んでいた。松永が膝枕されてて。

 「よー松永。お化け屋敷はどうだったんだ?」

 「あそこは行かないほうがいい。中が恐ろしすぎた。」

 「うん。私は気を失って秀久君におんぶしてもらって出口で気が付いたんだけど秀久君真っ青だった。だからこうして膝枕しているの。おんぶしてもらえるし膝枕できるしお得だったわ。」

 「ごちそうさん。」

 「道明寺さん。木下さん昼食を用意したので来てもらえますか?」

 「あ、あの!」

 「何ですか?」

 「アタシお弁当作ったので代わりにこの二人にその昼食を譲ってもいいですか?」

 「ワカリマシタ。ではお二方御一緒にどうぞ。」

 「すまんな木下。道明寺。」

 「ありがとね。優子。道明寺君。」

 そう言って二人と別れた。

 「それじゃお昼にしよっか。」

優子の作った弁当を見た。ご飯に唐揚げ、ほうれん草の胡麻和え、卵焼き、煮物だった。卵焼きが少し焦げていたのが見えた。きっと慣れてないのに俺に食べてほしくて頑張ったんだな。俺は優子の頭を撫でた。

 「ちょ、ちょっと優君!?」

 「慣れないのに頑張ったんだなって思ってさ。」

 「・・・意地悪。」

 「それじゃいただきます。あ、美味い!」

 「ありがとう。また作ったら食べてくれる?」

 「当然。」

 

 

 「ごちそうさま。」

 「うん!」

 「道明寺様。木下様。イベントがあるので当園の如月グランドホテルの入り口までお越しください。」

 「何があるかわからんが行くか。」

 「うん。」

 

 

「よく来てくださいました。木下様。道明寺様。これからウェディング体験をしていただきますがよろしいですか?」

 「優子?」

 「せっかくだからやろうよ優君。」

 「わかった。優子が望むのなら。」

 この後ウェディング体験をした。松永にめっちゃからかわれた。こりゃしばらく針の筵だな。最後に観覧車に乗ろうと優子が言ったので観覧車に乗った。

 「優君。今日のデートは楽しかった?」

 「ああ。楽しかった。」

 「そう。よかった。んっ。」

 観覧車が天辺に来たところで優子はキスをしてきた。

 「また来れるといいね。」

 「今度は普通に過ごしたいけどな。」

 そんなこんなで俺たちのデートは終了した。

 

次の月曜日

 「よう。松永。土曜はずいぶん面白いことをしてくれたなー。」

 「はっはっは。何のことかねー。」

 「いっぺん殴られろ!」

 「さ、サラダバー!」

 「それを言うならさらばだ。だろ?」

 

案の定水曜日くらいまで俺と優子は針の筵だった。

 

優sideout

 




次回から合宿編です


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合宿!1

今回から合宿編です。


 優side

 

合宿二週間前の月曜日朝のSHRに高橋先生が、

 「皆さんは分かっていると思いますが二週間後に学力強化合宿が行われます。我々Aクラスはリムジンバスが家に迎えに・・・」

 「マジっすか。」

 クラスメイトの一人が言った。

 「話は最後まで聞いてください。リムジンバスが家に迎えに行ってたらキリがありません。冗談です。学校に七時に集合してください。持ち物は勉強道具と他には部屋での暇つぶしのものを持ってきても構いません。」

 と言っていた。

 「卯月高原か。名物でも調べておこう。」

 「道明寺君・・・。遊びに行くわけじゃないんだよ。」

 「久保か。いいじゃねえか。道中の休憩でついでに食えればと思ってるくらいだから。そういえば久保は現代国語得意か?」

 「得意だよ。それがどうかしたいのかい?」

 「合宿で鍛えてもらいたくてな。」

 「それならお安い御用だよ。道明寺君は日本史、世界史が得意だったよね?よかったら教えてもらえないかな?」

 「ああ、いいぜ。」

 

 学力強化合宿の朝

 

 「おはよう優君。」

 「よー優子。」

 「おはようございます。優子。道明寺君。」

 「よー。佐藤。」

 「おっ松永もようやく来たか。」

 「恭子の準備が遅くてギリになっちまった。」

 「えー。皆さんそろいましたね。ではバスに乗ってください。」

 

 

バス内にて

 

 隣は松永にした。俺達は将棋をしていた。もちろん簡単に運べる小さいやつで。

 「さあどうする松永。このままだとお前の負けだぜ?」

 「クッ。為す術なし。降参だ。」

 ちなみに優子と水野は反対側でノロケ話をしていた。

 「睦月サービスエリアに間もなく着きます。ここで一回目の御手洗い休憩とします。皆さんも行っておいてください。」

 その後俺たちはお手洗い休憩を済ませてバスに戻った。ここでは名物は特になかった…。

 バスに戻ってから俺と松永は昼寝をしていた。

 「卯月SAに着きます。これが最後の御手洗い休憩になります。昼食もここで用意しています。各自自由です。」

 「そういえば、卯月高原は蕎麦が有名だったな。昼飯はそれかな?」

 昼飯は期待通り蕎麦だった。

それから高速道路を降りて30分ほどで合宿所に着いた。

 一週間前に部屋割りを決めて、部屋のメンバーは久保と松永の三人になった。

「着いたはいいけど到着して13時か。開会式が14時だから暇だな。大富豪でもやるか。」

「そいつは名案だ。将棋で負けた分徹底的につぶす。久保もやるよな?」

「僕も参加するよ。」

 

 

「ニ十分前か。そろそろ行く準備しておくか。」

「それもそうだな。」

 その後かったるい開会式を終えて部屋に戻り15時から勉強開始だった。話によれば自習とのことだった。1時間ごとに10分の休憩が設けられていた。

 「それじゃあ久保。早速で悪いんだけど現代国語の文章題の解き方を教えてくれ。」

 「わかった。後半30分は世界史をお願いするよ。」

 「はいよ。」

近くで優子が少し不機嫌そうだったから休憩になったらフォローしとくか。

 「助かったぜ。久保。今すぐにでもテストしたいくらいだ。」

 休憩になったら優子がこっちに来た。

 「優君!どうしてアタシに教わりに来てくれなかったの?」

 「現代国語は久保がかなりできるって聞いたから。英語は教わりに行くから安心しろ。」

 「うぅ。意地悪。」

 「得意としている人に教わるのが効率良いからな。優子もそうやっていったほうがいいと思うぜ。あくまで学力強化合宿だからな。」

 次の1時間は佐藤に物理をさらにその1時間後は優子に英語を教わっていた。

 今日の自習すべてが終わって夕飯を食べ終わり部屋で久保と松永の将棋を見ていた。

 「結構いい勝負だな。」

 「将棋は初めてだけど面白いね。」

 と久保が言っていた。

 「このあと俺とやるか?バスの中で松永とやって俺が勝ったけど。」

 「今は遠慮しておくよ。いつか強くなったら相手をしてもらえるかな?」

 「ああ!」

 

 

 

 「そろそろ入浴の時間だな。行くか。」

 「そうだね。」

 

 

 

 「ん?優子、水野どうした?」

 「優君。優君達は犯人じゃないわよね?」

 「は?話の内容が全く見えないんだけど」

 「実は女子風呂に小型カメラがあって。」

 「ふーん。一応言っておく。俺達は犯人じゃない。俺達は部屋で将棋をしていたからな。」

 「そう。よかった。」

 「秀久君が犯人じゃなくて安心したわ。」

 そして風呂に入った。意外と大浴場がでかかったことはまた別の話。

 「いい湯だなアハハ。いい湯だなアハハ。」

 「松永。お前年いくつだ?」

 

 風呂から出て今度は部屋で英単語勝負をしていた。ハーゲンダッツ賭けて。

 「どチキショー!」

 結果松永の負けだった。

 「さて、ハーゲンダッツ食ったら歯磨きして寝ますか。」

 こんな感じで俺たちの合宿初日は終了した。

 

 優sideout

 




ハーゲンダッツの部分は作者の高校時代にあったことを少しアレンジしました。


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合宿!2

今回で合宿編完結です。今回は長いです。


 優side

 

 二日目も相変わらず自習だった。Fクラスと一緒に自習かよ。かつてのクラスメイトだけどやる気がない奴らと勉強というのは萎える。俺は優子と英語を勉強していた。隣では松永と水野が勉強していた。一時間英語、一時間現代国語、一時間世界史、昼食、一時間英語W、一時間古典、一時間日本史と行って成長具合を試すため、現代国語と英語Wの試験を受けた。そんな感じで二日目は終わった。その後風呂に入り出たところFクラスの連中が凄まじいスピードで走っていった。風呂にでもさっさと入りたいのか?その後吉井だけ逃げるかのように走ってきた。これは黒だな。

 「吉井。そう言えば昨日ちょっとした騒動があったらしいな。それにさっきのFクラスの連中は風呂に急いだのか?」

 「違うよ道明寺君。昨日の僕達がしようとしたのは犯人探しで覗きじゃないよ!」

 「誰もお前達が犯人探しとか覗きとは言ってないが?」

 「しまったー。」

 「さてそんなお前は鉄人に引き渡してあげようか。松永手を貸してくれるか?久保には酷だろうからな。」

 「あいよ。」

 「すまないね。道明寺君。」

 「えっ、ちょ、ちょっと。うわー。」

 ドサッ

 俺は背負い投げをした。松永は吉井の手をロープで手を縛った。

 「松永君ほどいてよ!」

 「恭子の裸を見ることは許さん。ただそれだけだ。大人しく引き渡されな。はっはっは。」

 

 

 「西村先生。吉井をひっ捕らえました。」

 「助かったぞ。道明寺。」

 「ありがとうございます。道明寺君。」

 「サンキュー!道明寺。」

 「ああ。」

 島田と姫路とのやり取りはこんな感じだった。

 「男にお礼を言うのは嫌ですが感謝します。」

 「さーてこれでゆっくりお話しできますね。明久君(黒笑い)。」

 清水からも礼を言われた。その後Fクラスの連中たちが補修を受けていたのはまた別の話。

 

 

 合宿三日目も自習だった。俺は久保と勉強していた。優子は佐藤と。松永は水野と勉強していた。すると吉井がきた。

 「久保君、道明寺君。少しいいかな。」

 「勉強なら教えんぞ。敵に塩を送るって真似はしたくないからな。」

 「違うよ。実は少し頼みがあって。」

 「ほう。頼みか。」

 「実は女子風呂の覗きを手伝ってほしいんだ。」

 「覗きかー。いいぞ。いいよな久保?」

 「僕は・・・」

 「いいよな?(黒笑い)」

 「わかった。引き受けよう。」

 「本当!助かるよ!」

 「説得は任せてくれ。」

 「皆にに報告に行くね。それじゃあ。」

 「何の真似だい?道明寺君。」

 「あれは罠だ。」

 「罠?」

 「さっきの吉井の言葉を思い出しな。僕たちのとは言ってないぜ?後はわかるよな?次席さん?」

 「道明寺君。君意外とやることがえげつないね。」

 「久保頼みがある。後でAクラスの男を集めて欲しい。」

 「わかったよ。それでさっきの事を言うんだね。」

 「オフコース。」

 その後は久保と現代国語と古典を勉強した。午後は佐藤に理系全般教わり、その後優子と英語を勉強した。英語を制する者は受験を制すって聞いたしな。そしてその後物理のテストをした。二桁は脱却できただろう。

 「久保。呼んでくれたか?」

 「そろそろだと思うよ。」

 「何するんだ?」

 松永が聞いてきた。

 「それはこれからのお楽しみだ。」

 クラスのメンバーがそろった。

 「話って何だ?道明寺。」

 「Fクラスとかが覗きを計画している。それを阻止するべく背後から奇襲をかけるぞ。」

 「はいよ。」

 

優sideout

 

 

 明久side

 

僕たちはDクラスとEクラスを味方につけられた。Aクラスも来てくれるはずだけどなかなか来ない。何をやっているんだ。道明寺君。

 女子風呂の前で僕たちは高橋先生たちと交戦することになった。正直言って道明寺君達が来ないとマズい。

 「待たせたな。」

 その声は道明寺君!しかし道明寺君の発した言葉は絶望に変える物だった。

 

 明久sideout

 

 優side

 

 「全軍聞け!これより討つはさっきまでと同じく覗きをしようとしている連中だ。全軍かかれー!」

 「Dクラス、Eクラスの部隊も全滅したのか。クソッここまでか。」

 「道明寺君どういうことなんだ!これは!」

 「俺は言うことを守ったぜ?」

 「どこが!?」

 「吉井は覗きを手伝ってほしいと言った。俺達は覗きは覗きでも覗きを守るのを手伝ったんだ。僕たちのとつけておけば運命は変わったかもな。はっはっは。」

 こうして三日目は終結した。

 

 

 合宿最終日の朝。姫路、秀吉、代表、島田の写真が回された。フン下らぬことを。しかしこれが後の運命を左右するとは思わなかった。

 代表達と持ち場を相談した結果俺たちAクラス男子は挟み撃ちの為に遅れてくるようにとのことだった。そして時間になったから出陣した。

 女子たちの最終防衛ラインに到着したがこれなら楽勝だな。すると坂本が、

 「お前らAクラスの男に聞く。お前らは本当にこれでいいのか?朝見せた写真の恩はどうした?それにここで覗かないとお前らは一生ガチホモというレッテルを張られるんだぞ?」

 「!!!」

 「そうだ!このままだと俺らはずっとガチホモ扱いだ!お前ら聞け!これより我等は男の味方につくぞ!」

 「おー!」

 何だと!?坂本の一喝でクラスの連中が一気に寝返ったのだった。これによってここの味方だった男子は久保、松永以外全員寝返った。

 

 優sideout

 

雄二side

 

 「油断したな道明寺!この戦い俺たちの勝ちだ!行くぞ!起動!」

 干渉によって召喚フィールドが消え去った。

 「行けっ!明久!ムッツリーニ!」

 俺のするべきことはこれで終了だな。

 

 雄二sideout

 

優side

 

 「坂本!何だその腕輪は!」

 「これか?これは白金の腕輪だ。前の召喚大会で手に入れた代物だ。点数を消費して召喚フィールドを作る効果がある。お前ら道明寺達を討取れ!」

 俺達は多勢に無勢という状況になった。フィールドはよりによって物理。

 「仕方ねぇ!サモン!行くぞ!久保!松永!」

 道明寺優 物理 221 久保利光 物理 293 松永秀久 物理207

                  VS

 Aクラスモブ×9 平均239

 

 当然多勢に無勢で俺達はあっけなく討取られた。ほかの生徒は高橋先生や代表の召喚獣に集中していた。高橋先生たちも多勢に無勢で討取られた。

 

 「悪いな道明寺。ここは通らせてもらうぜ。」

 男子達が通り過ぎて行った。

 そして俺は、

 「クッ。優子すまねえ。」

 「恭子。俺がもっと頭良ければ。」

 俺たちは落ち込んでいた。しかしその後、

 「アタシたちがどうかしたの?優君。松永君。」

 「へっ?優子?」

 「恭子?うおー良かったー。」

 「どうしたの秀久君?」

 「女子風呂で恭子が覗かれていたらと思って落ち込んでいたんだよー。」

 「なんで優子と水野は戦いの時いなかったんだ?」

 「なんでって美穂が少し具合が悪いって言っていたから恭子と介抱していたの。」

 「そういうことでしたか。道明寺君、久保君、松永君。結局負けてしまいましたが一緒に戦ってくれてありがとうございました。あなたたちの事は私から学園長に言って弁護します。」

 「してその学園長は今どこに?」

 「そう言えば思い出しました。今入浴中でした。」

 「割に合わねー!」

 「なるほどそういうことですか。女子風呂からの絶叫でわかりました。」

 

 

 「ということなので以上の三人に情状酌量を。」

 「ふむ。わかったさね。守った礼として道明寺、松永は彼女がいたな。彼女の了承を得てそれぞれ個室風呂で混浴しても構わんさね。久保は女子の誰かに了承を得て個室風呂で混浴しても構わんさね。ただしその後守り切れなかった責任として帰って翌週三日間の謹慎にするさね。」

 「「「わかりました。」」」

 そして高橋先生たちの部屋から出た。すると、優子、水野、佐藤がいた。

 「どうだったの優君?」

 「俺たちはそれぞれ個室風呂でカップルで混浴しても構わないと。了承を得る必要はあるけどな。そして三日間の謹慎処分だ。守り切れなかった責任としてな。」

 「そう。って混浴!?」

 「ああ。どうする。」

 「ア、ア、アタシは構わないわよ///」

 「私も。」

 「久保君は誰と入るのですか?」

 「これから探すところだけれど?」

 「なら私でもいいですか?」

 「わかった。」

 佐藤随分積極的だな。久保に好意寄せてるってことか。

 そして俺達は風呂でゆっくりした。そして翌週から三日間謹慎の身となった。その三日間はほとんど寝ていた。謹慎明けにある張り紙を見た。

 「処分通知 文月学園 第二学年146名 上記の者たち全員を一週間の停学処分とする 文月学園学園長藤堂カオル」

 

 優sideout

 




ついに道明寺敗れる。しかしここから先が見ものです。今回は区切る所が見当たらなかったので一気に書きました。


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キャラ設定と転校生は幼馴染!?

遅くなってすみません。もう一つの小説ばかり注力していたらこの有様です。それでは本編をどうぞ。


 新キャラのキャラ設定

 

 花園咲良

容姿 癖っ毛のセミロング

性別 女

得意科目 保健体育 理系全般 英語 英語W

不得意科目 現代国語 古典

腕輪 命の華 残りの点数を1点にするのと引き換えにスピード上昇と当たれば即死の攻撃力を得る

 

 優の幼馴染。長い間海外で生活をしていた。優の初恋の相手。優子に嫉妬している。何かと面倒見がいい。

 

 優side

 

 俺と久保と松永以外の男子の謹慎が解けた日俺は優子と登校していた。

 「それにしてもすごい事件だったわよね。」

 「ああ。俺はそれより坂本に負けたことの方が悔しいが。」

 「あはは…。とりあえず優君が覗きをしなかっただけで安心したわ。でも覗きに加担しなかったってことは優君は男の子が好きなの?」

 「何でそうなる!?俺は犯罪を犯してまで覗きはしたくないってだけだ。」

 「冗談よ。でもよかった。ちゃんと女の子に興味持ってて。」

 「ん?あれは吉井か?俺の見間違いじゃなきゃ島田がキスしていたが?」

 「気のせいじゃないわ。ほらFクラスの連中がリンチを始めたから。」

 「だからモテないのに。」

 

 

 クラスに入ると転校生がAクラスに入るとのことが噂になっていた。

 「道明寺君。転校生の特徴なんだけどセミロングの癖っ毛で道明寺君の事を知っているみたいだったよ。」

 そう久保は話した。癖っ毛で俺の事を知っている?思い当たらん。遥か昔の記憶かもしれん。すると高橋先生が入ってきた。

 「おはようございます皆さん。これからHRを始めます。最後に転校生の紹介もあるので少し長くなります。」

 

 

 「では転校生の花園さん入ってきてください。」

 「はい。」

 そう言って転校生が入ってきた。花園という名字ですぐにピンときた。

 「転校生の花園咲良です。皆さんよろしくお願いします。」

 転校生が幼馴染の咲良だったことから俺はあっけにとられていた。

 「優君。久しぶりー。会いたかったよ。」

 「久しぶりだな。向こうでも元気にしていたか?ってかどこ行ってたんだっけ?」

 「イギリスだよ。向こうで10年近く住んでいたから英語は得意だよ。」

 「そっか。なら今度教えてくれ。それと俺にとって大きな変化が起きた。」

 「何々?」

 「彼女ができた。」

 すると咲良が泣き始めた。

 「優君私がいながら浮気したのー!?」

 「いや浮気も何もないだろ。あの時は好きという感情を持っていただけで告白すらしていなかったからな。」

 「嘘だよー。おめでとう優君。私も一人の男の子として優君のこと好きだけどそれなら優君の恋を応援するよ。」

 「すまないな。あとありがとう。それじゃ連れてくるから。優子ー。」

 「あなたが優君の彼女?」

 「ええ。私が優君の彼女の木下優子よ。よろしくね花園さん。」

 「咲良でいいよ。そのかわりに優子って呼ばせて。」

 「いいわよ。」

 

 

 昼休み

 「今日は購買に行くか。」

 「「優君今日は購買に行くの?」」

 「ああ。」

 「よかったらアタシ(私)のお弁当少し食べてみない?」

 「へ?ああそうするわ。」

 「咲良。勝負よ。」

 「もちろん。勝ったほうが優君と下校を賭けて。」

 「勝負は自慢のもの3つ。どっちの料理がおいしかったかは優君の判断で。優君彼女だからって贔屓はしないでね。今後のアタシの為だと思って。」

 女の対決って怖えー。

 「一つ目は私は唐揚げ。」

 「アタシは卵焼きで。」

俺は両方食べて結果を出した。

 「咲良の勝ち。」

この後も両方の二種類の料理を食べて結果を出した。

 「総合勝利は咲良だな。」

 「やったー!」

 「クッ。幼馴染だけあって好きな人の味は分かっているってことね。」

 「もちろん。勝算ない戦いはしないもん。少しでも優君のことが好きって気持ちが薄れたら奪っちゃうんだから。」

 「そんなのアタシが許さないんだから。」

 

 

 BクラスがFクラスに戦争仕掛けようとしている噂を昼休みにトイレに行っているときに噂で聞いた。六時間目の自習の時間Bクラスの奴が代表を呼び何かを話した瞬間代表は血相を変えて走り出した。

 「さてはあのクソキノコ代表をはめやがったな。俺が行こう。」

Fクラスに着いて代表が坂本を連れていこうとしているときに何とか追いついた。

 「代表。Bクラスの奴に何て言われた!?」

 「…雄二のお母さんが倒れたって。」

 「は?おふくろが簡単に倒れるわけないだろ?」

 「今はそんなことはどうでもいい。坂本。その連絡はお前に来たか?」

 「いや。来ていない。」

 「さて代表。これでどういうことかわかったら言ってみ?」

 「…ふつうは雄二の所が先。だから罠。」

 「正解!」

 「…ゴメン。道明寺、雄二。」

 「わかればいいって。大将の暴走を止めるも家臣の務めだからな。」

 「助かったぜ。道明寺。」

 「坂本。Bクラスは俺らに任せろ。お前らは他にお前らを狙っているところに注力しな。」

 「そうさせてもらう。」

 「いいよな?代表。坂本達を苦しめる悪者を成敗するってことだ。俺にとってはそれが建前で本音は咲良の力を見ておきたいってのがある。ほかにも理由は一つあるが。」

 「…わかった。その代わり…」

 「そのかわり?」

 「…道明寺が指揮をして。」

 「わかった。宣戦布告も俺がしておく。」

 

 

 翌日

 「やークソキノコ君。君はずーいぶん面白いことをウチの代表にしてくれたねー?卑怯者にはそれ相応の末路をたどってもらわないとなー(黒笑い)。ってわけで俺達AクラスはBクラスに対して宣戦布告させてもらう。ただ普通にやったんじゃそっちに勝ち目がないから一縷の望みをやろう。久保 木下 佐藤 道明寺 松永 水野 工藤この七人の内五人倒せたらお前らの勝ちでいいぜ?そのかわりに負けたら設備2ランクダウンだ。さあどうする?」

 「五人倒せばいいんだな?簡単じゃねーか。その勝負受けて立つ。」

 

 

 「ってわけだ。策は二十人で一部隊とする。それを二部隊用意してそれを二つの扉にそれぞれ突撃させる。陣形は車懸かりの陣。車懸かりの陣は部隊を五分割して大将を中心にして残りの四隊で疲弊したら交代を繰り返す陣だ。敵に補給の隙を与えるな。残りは代表の護衛だ。第一部隊は久保、第二部隊は優子が指揮を執ってくれ。」

 「わかったわ。」

 「了解。」

 「全軍勝ちに行くぞー!」

 「「「おー!」」」

 序盤から敵は突撃してきた。しかし数と点数で勝るこっちには敵わずどんどん後退していった。

 

優sideout

  第一部隊side

 

 「ヒャッハー!お前ら弱い!弱すぎるぜー!」

 「秀久君。私たちの内五人討取られたら負けなんだから慎重にやってね。」

 「そうか。すまん。点数的に問題ないからつい。」

 「そろそろ部隊交代するわよ。」

 「おう!Bクラスに入るだろうから気を引き締めんとのう!」

 「僕たちの方は問題なさそうだね。松永君が暴走さえしなければ。」

 

  第一部隊sideout

 

第二部隊side

 

 「咲良。咲良は何が得意?」

 「計算関係と英語関係と保健体育なら自信があるよ。」

 「じゃあまずは手本見せるからその後普通に一人戦ってみて。そしたら余裕あったら腕輪を使ってみたらどうかな?」

 「腕輪?」

 「そう。400点以上の生徒に与えられる特殊効果みたいなものよ。」

 相手は遠藤先生か。ならアタシが行く。

 「サモン。」

 「私も。サモン。」

 Aクラス 木下優子 英語 487 花園咲良 729

 

 Bクラス モブ×2 157

 「頭でイメージして相手を攻撃して。」

 「えっと。こう?」

ザシュッ

咲良の召喚獣は見事にBクラスの召喚獣1体を双剣で斬っていた。

 「これなら簡単だね。優子腕輪使うよ。腕輪発動“命の華”」

 Aクラス 花園咲良 英語 1

 「何この腕輪!?咲良の点数一気に減っちゃったわよ?」

 「でもスピードは圧倒的に早くなっている。ならここは私に任せて。」

咲良はそう言って瞬く間に敵の召喚獣15体を全滅させた。

 「優子。私は退却するね。」

 「そうして。」

 

 第二部隊sideout

 

優side

 

 「咲良どうした?」

 「腕輪使ったら1点になって攻撃力とスピードが圧倒的に強くなって。」

 「命の華の効果か。とりあえず使った教科の点数を回復させてきな。」

 「わかった。」

 「咲良のかわりをお前に任せてもいいか?」

 「はいよ。」

 咲良が回復している間に戦争は終結した。

 

 

 「さて、戦後対談としますか。Bクラス諸君。卑怯者のお前らはこのまま設備2ランクダウンしてやってもいいが特別に条件を飲めば見逃してやろう。」

 「その条件は?」

 「お前らは不満があるからFクラスを捌け口にしようとしたんだろう。その捌け口をお前らの代表に向けろ。すなわちそこのクソキノコをBクラスの全員でリンチにすること。それが条件だ。」

 「そんなもの飲めるか!」

 「クラスの設備を守るためだ。根本犠牲になりな。」

 「お前らやめっ。うわーーー。」

こうして俺たちのBクラス戦は幕を閉じた。

一方のFクラスはDクラスと和平交渉で終結したとのことだった。

 




卑怯者にはそれ相応の末路をってことで最後をあのようにしました。クソキノコは根本のことです。誤字訂正あったらお願いします。


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勉強会と優子の不安

大変長らくお待たせしました。理由としましてはモチベーションが上がらなかったというのがあります。好きなものを無理してやれば嫌いになりかねないということからこれからもマイペースに更新していきますので何卒よろしくお願いします。では本編をどうぞ。


 優side

 

 朝のHRで試召戦争は試験終了まで禁止そして召喚獣の再設定が行われるとのことだった。

 「要するに勉強に専念して少しでも成績上げろってことか。」

 俺だけでもできるけど他の教科も強くしたいしなー。誰か誘うか。

 「優子ー。今度の土日一緒に勉強しないか?」

 「いいわよ。でもアタシ達だけだとできる教科限られちゃうからだれか誘おう?」

 「私も参加していい?」

 「うわっ!咲良!驚かすなよ。いいぞ。」

 「やったー。」

 「とりあえず。俺は久保と松永に声かけてみる。」

 「じゃあアタシは美穂と愛子と代表に声かけてみる。恭子は松永君が誘うでしょうから。」

 「松永ー。今度の土日勉強会するんだけど参加するかー?」

 「おう。させてもらう。恭子にも声を掛けておくからのう。はっはっは。ところで他に誰が来るんだ?」

 「優子と咲良は確定。久保と佐藤と工藤と代表は交渉中。」

 「了解!」

 

 

 「久保ー。今度の土日勉強会するんだがお前も参加するかー?」

 「僕で良ければ参加するよ。」

 「助かる。」

 

 「優子ー。誰誘えた?」

 「美穂だけだった。代表と愛子は坂本君達と勉強するみたい。」

 「そうか。」

 「ところで道明寺。どこで勉強会するんだ?後恭子も参加するとの事だ」

 「しまった。すっかり場所のこと忘れていた。」

 「なら俺の家にしないか?あ、いや俺の家は家と部屋が広くても大人数向けの机がなかったんだった。」

 「どういうことだ?」

 「あー実は俺松永グループの社長の息子なんだよ。松永グループと言っても松永建築と松永製薬しかないけどな。」

 「ってことは豪邸とかか?」

 「まあ。とは言っても旧家みたいな感じだけどな。」

 「なるほど。」

 「そうだ!恭子の家も大きかったから恭子に聞いてみる。」

 

 

 「恭子ー。道明寺達との勉強会なんだが会場は恭子の家でも問題ないか?」

 「大丈夫よ。リビングに大きな机があるから。」

 「助かる。持つべきものは信頼すべき恋人だー。」

 「もう。大げさなんだから秀久君。秀久君以外どこだかわからないだろうから午前9時学校集合でと伝えておいて。そうだ!せっかくだからみんなでお泊りもしたいな。」

 

 

 「道明寺。恭子から了承を得たぞ。集合は午前9時学校前でとの事だ。あと恭子がみんなでお泊りしたいとの事だ。」

 「わかった。皆に伝えとく。」

 

 そして当日

 「皆おはよう。それじゃあついてきて。あ、そこにある段ボールの箱は久保君と道明寺君と秀久君お願いしていいかな?中は明日皆でやろうと思っている西村先生と高橋先生が作った模試があるから。」

 「別に問題ねーよ。力仕事は男ってのが相場だからな。」

 そして着いたのは豪邸だった。

 「お前ら社長の子供だったのか。」

 「ああ。だが恭子が社長の娘と知ったのは付き合い始めてだがな。」

 「私もよ。」

と水野が付け足した。

 「ここが皆で勉強する所よ。寝る場所はその時に案内するから。」

 「寝る場所もここじゃないのか?」

 「皆に個室を両親に頼んで設けてもらったから安心して。」

 「そんなに広かったのか…。」

 「俺は知ってたけどな。恭子が恭子の両親に俺を紹介したときに。向こうの両親にえらく気に入られてしまってなかなか家に帰らせてもらえなかったけど。」

 「じゃあ始めましょっか。最初は現代国語でもいいかな。久保君担当でもいい?」

 「もちろん。」

 1時間ごとに科目を変えてやっていった。

 「もう12時ね。お昼ご飯にしよっか。」

 「昼は男で夜は女担当にしないか?」

 「それは名案だな。さすがは道明寺。」

 「あっ私の両親から。冷蔵庫は好きなように使っていいって。」

 「すまんな。」

俺と松永と久保はその後、カルボナーラとアラビアータとシーフードパスタを作った。

ただ市販のソースをかけただけという結果は恥ずかしかった。今度から少し練習しておこうと思った。

 「次は化学にする?それとも物理にする?」

 「僕は物理がいいかな。苦手だから。」

 「俺もそれで。」

 「俺も。」

 食後1時間は物理になった。

 休憩時

 「佐藤はスゲーよな。理系めっちゃ出来るから。久保も文系めっちゃ出来るからスゲーけど。」

 「次は日本史か世界史希望。」

 「わかった。じゃあ日本史で。道明寺君お願いね。」

 「はいよ。」

 

 そして18時になり今日の勉強は終了になった。夕飯を女子が作っている間男子は入浴になった。そして十九時から夕飯になった。夕飯は和食だった。食後は女子の入浴後みんなで雑談をしていた。

 

 「そろそろ寝よっか。」

 「もう23時か。明日の朝飯はどうする?」

 「じゃあ女子担当で。」

 「助かる。」

 「皆の部屋案内するね。」

 

 そう水野は言って部屋を案内した。

 俺は部屋で寝ようとしていた時ノックの音が聞こえた。

 「誰だ。」

 「アタシ。」

 「優子か。入っていいぞ。」

 「し、失礼しまーす。」

 そう言って部屋に入ってきた。

 「アタシ少し不安になってきて。」

 「何が?」

 「皆得意教科持っていて。でもアタシの得意教科咲良と被っていてどうしようかと思って。」

 「でも優子はみんなとは違ってこれと言って不得意教科はないだろ?強い教科は失礼な話ないだろうけど。それでもいいんだよ。これからきっと見つかるだろうし。一つを極めるもよし。平均的にできるもよしってことだ。」

 「優君…。ありがと!」

 「気は落ち着いたか?じゃあ俺は寝るから。」

 「うん。お休み。」

 こうして一日目は終わった。

 

 

 翌日9時から勉強は始まった。

 「今日は英語からやろっか。次の英語Wが終わったら模試をやるよ。英語と英語Wは咲良担当でもいい?」

 「もちろん。」

 そして英語Wが終わって昼食をはさんで模試になった。その後採点をした。

 順位は

 

 久保

 優子

 俺

 咲良

 松永

 佐藤

 水野

 

 という順になった。優子と久保以外はどれか突出してできると言った感じだった。

 

 そして定期試験を迎え結果を見て俺は驚いた。

 

 成績優秀者

 

 1久保利光

 2木下優子

 3道明寺優

 4花園咲良

 5松永秀久

 6佐藤美穂

 7水野恭子

 8霧島翔子

 9工藤愛子

 

 「代表。坂本達との勉強でFクラスが乗り移ったんか?これじゃあ付いてくるものも付いて来ないかもしれないな。」

 「…返す言葉もない。だから。」

 「だから?」

 「私に勉強を教えて。」

 「元よりそのつもりだ。」

 「ボクにも教えてもらえる?」

 

 その後の一週間は代表と工藤の強化週間になった。結果は代表がまた主席に戻った。工藤は俺たちに引けを取らないくらいにはなった。

 

 優sideout

 




ついに手に負えないくらい強くなってしまったAクラス。ここからどうなるのか。誤字訂正あったらお願いします。点数は後ほどのお楽しみということでお願いします。


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キャラ設定と夏川のトラップ

次回からの召喚獣の設定を載せておきます。その後本編をどうぞ。最後にお待たせしてすみませんでした。


 ここからの設定

 

 道明寺優

 

得意教科 日本史 900~1000  世界史 700~800

     古典、化学、英語 500~700

不得意教科 物理 現代国語 英語W390~420

その他教科 400~500

召喚獣 真田幸村の鎧に妖刀(妖刀は召喚獣を倒せば倒すほどオーラが大きくなり攻撃範囲が広がる)

 

 久保利光

 

得意教科 文系全般 700~900

不得意教科 理系全般 500~600

その他教科 600~700

召喚獣 原作通り

 

 木下優子

 

得意教科 英語 英語W 750~850

不得意教科 特になし

その他教科 500~700

召喚獣 原作通り

 

 佐藤美穂

 

得意教科 理系全般 600~800

不得意教科 文系全般 400~500

その他教科 500~600

召喚獣 原作通り

 

 松永秀久

 

得意教科 日本史 古典 600~700

不得意教科 数学 物理 400~500

その他教科 500~600

召喚獣 軽い鎧に爆弾

 

 水野恭子

 

得意教科 数学 物理 600~700

不得意教科 日本史 古典 400~500

その他教科 500~600

召喚獣 カウガールに2丁の拳銃

 

 工藤愛子

 

得意教科 保健体育 700~750

不得意教科 特になし 

その他教科 500~600

召喚獣 原作通り

 

 花園咲良

 

得意教科 英語 英語W 800~900

     理系全般 保健体育 700~800

不得意教科 文系全般 500~600

召喚獣 チャイナドレスに扇子型の双剣

 

上記の8人を霧島8将とする。

 

 霧島翔子

得意教科 不得意教科 特になし 700~900

召喚獣 原作通り

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 代表が坂本に会いたいということから霧島8将は学校の図書室で勉強していた。席は俺と優子と咲良 久保と佐藤 松永と水野 代表と工藤という感じだ。俺は不得意な英語Wを咲良と優子の二人に教わっていた。

 「うん。正解。」

 「少しは理解できて来たってところだな。」

 「しかしFクラスの方が騒がしいな。何やってんだろ?」

 「…雄二たちのクラスの成績がひどかったから西村先生が補修をしている。」

 「休憩ついでに行ってみるか?」

 「僕も行こうかな。吉井君がきちんと勉強を理解できているか気になるし。そして何より吉井君が気になるし。」

 「久保。佐藤が泣くぞ。」

 「わっ私は泣いていませんよ!?」

 「若干涙目で行っても説得力ないぞ?」

 「道明寺君意地悪です。」

 「「優君?」」

 「はいはい。悪かったって。」

 そして俺たちはFクラスに行ってみた。すると前に営業妨害したハゲとモヒカンがいた。

 「どうしたんすか?営業妨害の次は因縁つけに来たんすか?」

 「どうもこうもねえ。お前らのせいで受験勉強に集中できねーんだよ。」

 「ほう。お前らに受験ってのができたのか。営業妨害するくらいしか脳のないチンパンジーかと思ったがな。はっはっは。」

 「松永。チンパンジーじゃチンパンジーに失礼だろw猿だろやっぱり。」

 「そうだったな。」

 「てめえらよっぽどぶっ飛ばされてえみたいだな。」

 「そう言っていながら前ぶっ飛ばされたのは誰でしたっけ?」

 「うるせー!」

 そういってハゲが殴りかかってきた。

 「夏川やめとけって遅かったか。」

 「バカだこいつ。」

 そう言って俺は拳を片手で受け止めて握りつぶすように手に力を入れる。

 「ぐぎゃあああ!」

 「無駄だろ?これに懲りたら二度と俺らに歯向かうんじゃねえぞ。負け犬先輩。」

 「よくも夏川を!」

 モヒカンも怒りに任せて襲い掛かってきたが

 「常村!いい加減にしろ!道明寺、松永も挑発するな!」

 「こうなったら召喚獣で勝負だ!鉄人召喚許可を!」

 「鉄人と言うな!どっちにしろ坂本に言って召喚するつもりだろうから仕方ない。承認する。科目は総合でいいな!」

 「「「「サモン」」」」

総合科目 常村勇作 3786 夏川俊平 3672

              VS

     道明寺優 5135  松永秀久 5026

 

 相手の召喚獣は牛頭と馬頭だった。そして俺たちは黒装束にドクロのお面そして鎌だった。

 「「どうなってんだ!?」」

 「それはあたしが説明するさね。」

 「学園長!」

 「これは召喚獣の調整ミスさね。」

 「なるほど。」

 「とりあえず召喚獣を消すさね。」

そう言った後召喚獣は消えた。

「さっきから外がうるせえと思ったら常夏コンビに翔子たちか。」

 「…うるさくしていたのは道明寺と松永。」

 「ちょっ代表!?」

 「…話は最後まで聞いて。道明寺と松永の相手の先輩たち。」

 「坂本達はもうクラス内で召喚したから知っているだろうけど調整ミスで召喚獣は妖怪化しているさね。わかったら補修に戻るさね。」

 「ババア一つ提案があるんだがこの召喚獣で肝試しがしたい。」

 「ほう。まあいいだろう。せっかくだから一般公開にするのも面白いから許可しよう。そうだ三年のあんたらも参加するさね。」

 「冗談じゃねえ!」

 「そう言われると余計参加させたくなるさね。明日は夏期講習と補修の最終日として二年対三年の肝試しをするさね。」

 「驚かす側は三年でいいだろ。無礼な後輩たちに灸を据えてやるってことで。」

 「フン。まあいいだろう。」

 「一応言っておくが俺らは無礼じゃないぜ。模範とならないお前らが悪い。」

 「そいつは同感だな。」

 「道明寺!松永!」

 「わかりましたよ。」

 「チッ。」

 「肝試しのルールはこんな感じでいいだろ。」

 「罰ゲームはどうするんだ?」

 「二学期の体育祭の準備片づけを勝った側の分までやるでどうだ?」

 「ぬるくねえか?勝つ自信がねえのか?」

 「勝手に決める罰ゲームならこれくらいが妥当だろ?」

 「けっ。」

 こうして召喚獣の肝試し大会が明日開催されることになった。

 

 翌日

 

 ペアは男女ペアとのことだった。松永は水野と組んで俺は優子と組んだ。一方の咲良はいじけていた。

 

 第一チェックポイントをAクラスの仲間が突破した後二人は第二チェックポイントを目指していたが途中で失格になった。そして何よりもの恐怖が俺たちを待っていた。一瞬真っ暗になった後そこにあったのはゴスロリ服を着て化粧をしたハゲだった。

 「!」

 その瞬間俺の意識は遠のいていった。

 優sideout

 

優子side

 「「優(秀久)君!?」」

 見ると優君と松永君が気絶していた。

 「恭子。そっちもなのね。」

 「せっかくだから膝枕してあげようよ。」

 「それもそうね。」

 「「「チッ」」」

 「「今舌打ちした人。今すぐ土下座しなさい。人の役得を妨害したんだから。」」

 するとB、Cクラスらしきメンバーが土下座していた。

 その後愛子と土屋君がゴスロリ服の女装趣味の先輩を撃退していた。えげつない手法で。

 その後二人は小暮葵と名乗った先輩のレオタード姿で土屋君がやられて帰ってきた。

 「木下姉妹、頼むが行ってきてくれ。」

 「ちょっ、アタシは優君の介抱をしないと…」

 「花園頼んでもいいか。」

 「喜んで!ごめんねー優子!」

 「ハア…。わかったわよ。咲良、優君に変なことしないでね。」

 「はーい!」

 「って言ってるそばから膝枕しないで!あ、アタシの特権なんだから。」

 「…優子のケチ!」

 「そんなこと言ってもダメー!」

 「わかったよ。」

 咲良がふくれっ面していた。一回ぐらいはよかったかな?でも咲良のことだからこっそりしていそう。まあ今回限りは許そう。

 

 優子sideout

 

咲良side

チャーンス!優子が行った今のうちに!

 「よいしょ。」

そう言って私は膝枕を始めた。そして優子は弟の秀吉君と探索しているうちにモヒカンの先輩の気持ち悪いポエムを聞いて秀吉君が絶叫して戻ってきた。

 「あれは卑怯よ。恭子、咲良は優君に何かしていた?」

 「咲良ならさっき道明寺君を膝枕していたわ。」

 「ちょっ恭子ちゃん!?」

 「ごめんね咲良。どっちか選べって言われたら優子を選ぶから。」

 「咲良。今回は見逃してあげる。次膝枕していたら関節は覚悟してね?」

 「はーい…。」

 そんなわけで膝枕タイムは終わりを告げた。その後吉井君と坂本君の活躍で私たちの勝利が決まった。

 

 咲良sideout

 

 優side

 

 「…君。…る君。」

 「う、うーん?」

 「優君!よかった気が付いて。」

 「俺はいったい何があったんだ?一瞬何かを見て気を失ったが何を見たんだ?」

 「思い出さなくていいわ。肝試しは二年の勝ちよ。吉井君と坂本君があの先輩たちは倒したわ。」

 「ようやく目を覚ましたか道明寺。俺らはあのハゲを見て・・・もがもが。」

 「秀久君!それは言ったらだめよ。」

 「そうだな。知らぬが仏だ。」

 「???」

 俺たちの肝試しは俺が気絶していた間に終わっていたのだった。

 

 優sideout

 




今回このような感じにしたのはAクラスメンバーが出てきたら話の展開が変わりそうだったのでこのような感じにしました。期待していた方にはすみません。この作品の一番の目玉になるだろうものはFクラスとの対決になります。もう少し先になりますがお待ちください。


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体育祭

お待たせしました。今回はネタが浮かばなかったため内容は少なめです。


 優side

 

 今年も体育祭の季節がやってきた。俺は運動が苦手なため正直乗り気ではなかった。立候補した競技も久保、松永、クラスの村上と騎馬戦にした。代表も一般競技に参加とのことだった。他の霧島八将も一般競技に出ていた。午前は生徒自身の競技。午後は召喚獣の野球大会そしてリレーだった。

 男女の100メートル走から始まって台風の目や玉入れが終わり午前最後の競技で騎馬戦となった。

 最初は3年Dクラスが相手だった。俺らは松永を上にした。

 騎馬戦のルールは5対5で鉢巻を取るもしくは崩せば勝ちというものだった。

 「おらおらー。潰されたい奴からかかってこいやー!」

 「馬鹿!暴れんな!バランスとりづらいわ!。」

 「道明寺君。これが騎馬戦なんだよ。」

 「諦めモードかよ!」

 「そうだぞ。道明寺。これが騎馬戦ってもんだ。はっはっは。」

 「本人が言うものかよ。」

 「文句は俺が討取られたときに言え。俺が囮になっているうちに鉢巻3つ取ってこっちは1つも取られていないんだぞ。」

 「勝者!Aクラス!」

 

 「さっすが秀久君!」

 「恭子!見ていたか!」

 「次の試合も勝つぞ!久保!道明寺!村上!」

 「もちろん。」

 「はいはい。」

 「おう!」

 

 次の相手は2年Fクラスだった。

 「道明寺。作戦はさっきと同じか?」

 「そうだな。」

 そして第2試合が開始された。

 「お前らー道明寺と松永のリア充どもを狙うぞー!一般男の敵め!覚悟しろ!」

 「馬鹿に付ける薬はないようだな。力の差を思い知らせてくれる!」

 「うわっコイツ強いぞ!」

 「俺が強いんじゃない。お前らが弱いだけだ。格の違いを知るがいい。そして大人しく降参しな!」

 「須川!ここで負けたら一生モテないままだぞ!」

 「うおー!そのとおりだ!ここで負けるわけには!」

 「あらよっと。」

 「ぐわっ。」

須川のチームが崩れた。

 「次はお前だ。」

 「道明寺!木下姉妹に手を出すとはけしからん!」

 「嫉妬はよせ。情けない。」

 「うるせー!」

 「はぁっ!」

 「ぎゃあああ!」

近藤も崩れた。

 「勝者!Aクラス!」

 「ある意味恐ろしい敵だったぜ。」

 

 「「お疲れ様!優君!」」

 「優子に咲良か。ある意味恐ろしい相手だった。」

 「まさに嫉妬の塊だったね。」

 「男の嫉妬って見苦しいのと同時に恐ろしい…。」

 「あ。優君の水筒持って来ておいたからよかったらどうぞ。」

 「サンキュー優子。」

そう言って俺は優子の頭を撫でた。

 

決勝は3年Aクラスだった。

 「あのハゲとモヒカンのクラスか。徹底的に潰す!」

 「おうよ!」

 「道明寺君と松永君がすごくやる気になっている。僕も頑張らないと。」

 

 「お前ら準備はいいか!2年の方が優秀ってこと思い知らせてやんぞ!」

 「おー!」

 「常村!お前は左から行け!俺は右側から狙う!」

 「任せろ。」

 「お前らみたいな悪かつモヤシに負ける俺ではない!せいっ!」

横に松永が振り払っただけでハゲとモヒカンは崩れた。

残りの3騎は数の差で倒した。

 「優勝は2年Aクラス!」

 ここまでの成績では俺たちがダントツのトップだった。

 午後の野球大会は準決勝で僅差で3年Aクラスに負けた。野球大会の優勝は2年Fクラスだった。

 リレーは2年Eクラスが優勝し2位だった。優子と久保、代表が活躍した。

 

 そして総合優勝は俺たちという形で体育祭は幕を閉じた。

 

 優sideout

 




ここでも前回と同じ理由で召喚獣を出しませんでした。理由としましては霧島八将を出すと話がめちゃくちゃになりかねないのが理由です。次回はBクラス戦です。各話のタイトルをわかりやすくしました。


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対Fクラス戦

皆さんお久しぶりです。大変待たせてしまって申し訳ありません。現実が忙しかったのとモチベーションが上がらなかったのが理由です。それでは本編をどうぞ。


 優子side

 

 FクラスとCクラスの戦争の間にBクラスとの戦争があった。優君の提案で霧島8将は攻め込まず護衛のみという形をとったけどアタシたちの出る幕はなかった。それどころか圧勝で終わってしまった。

 そんなある日の休み時間アタシは咲良にあることを尋ねていた。

 「ねえ咲良一つ聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」

 「何?優子?」

 「優君よくアタシに意地悪するんだけど愛されているのかだんだん不安になってきて。」

 「アハハハハハ。なんだー何聞かれるのかと思ったらそんな事かー。大丈夫だよ。優子は愛されているよ。それも私が嫉妬するほどに。」

 「そうなの?」

 「優君昔から好きな女の子によく意地悪していたから。それでも気に入られちゃうのが優君の不思議な所なんだよねー。」

 「優君にそんな過去があったのね。」

 それを聞いてアタシは安心した。そんな時Fクラスの坂本君達がやってきた。

 

 優子sideout

 

 優side

 

 教室で久保や松永と話していると坂本がやってきた。代表とアイコンタクトをして代表と俺は坂本のもとに行った。

 

 「我々FクラスはAクラスに宣戦布告する!」

 するとクラスメートが

 「んだと!Fクラスのくせにぶっ飛ばしてやる。」

 「まあ落ち着け新垣。ここで手を上げてみろ。他のクラスとそれでは何も変わりないだろ。それに仮にお前が坂本に挑んだとしても秒殺で終わる。」

 「チッ。」

 「助かったぜ道明寺。とりあえず戦争開始は明日の一限目からでいいか?」

 「だそうですぜ代表。」

 「…問題ない。けど雄二。」

 「何だ?」

 「…雄二はAクラスに挑んだことを絶対に後悔する。」

 「ハッ言ってろ。」

 

 

 次の日全員に少し早めに来るように伝えて盗聴器がないのを確認し終えてから作戦会議を行った。

 

 「まずここにFクラスで気を付けるべき奴は四人いる。一人目はムッツリーニこと土屋。こいつは保健体育をもって確実に攻め込んでくる。二人目は姫路。ほとんどトップクラスの成績で攻め込んでくるだろう。三人目は吉井。こいつは日本史、世界史はAクラス並にできる。さらに持ち前の操作技術は厄介だ。そして最後はFクラス代表の坂本。今まで上位クラスを敗れたのは坂本の軍略があったからだ。そしてかつて神童と言われただけあって学力も相当なものだ。各員油断しないように。」

 「それでどうすんだ。策はあるのか?」

 「もちろんだ。この戦は先に仕掛けたほうが負ける。ということはどうするかはわかるか?」

 「先に仕掛けるのを待つってことか?」

 「正解。向こうは長期戦になればなるほど不利になる。つまり一気に本陣のここを狙うため奇襲が来るだろう。多分窓割ってくるんじゃねーかな。窓側は水野、咲良に任せる。」

 

 「わかったわ。」

 「りょうかーい。」

 

 「扉側は前側は松永、後ろ側は佐藤。」

 

 「任せときな。」

 「が、頑張ります。」

 「どうした久保?何か言いたそうな顔をしているが?」

 「わかった。個人的な希望で言わせてもらいたいんだけど、姫路さんの相手は僕にやらせてほしい。これは前回のリベンジ、ううん学年次席の意地としてただ純粋に彼女を倒したい。」

 「久保。お前の目を見せてもらう。」

 「…わかった。」

 久保は俺の近くに来た。俺は久保の顔をじっと見た。

 「わかった。お前を信用して任せる。今のお前の目を見て信念を貫き通す目をしていることがわかった。今のお前ならやれる。」

 「ありがとう。」

 「優君。他の人は?」

 「代表を囲むように代表の護衛だ。指示は俺が出す。」

 「わかったわ」

 

 優sideout

 

 雄二side

 

「道明寺からは仕掛けてこないか。ならこっちから行かせてもらうぜ。ムッツリーニ手はず通りに頼んだぜ。」

 「…任せろ。」

 

 「姫路は正面から攻めに行ってくれ。他の奴らも姫路に続け。」

 「わかりました。」

 

 道明寺め窓から奇襲してくるとは思うまい。一気に翔子を討取る以外に俺たちに勝ち目はない。つまりこういうことだ。

 

 雄二sideout

 

 優side

 

 パリーン!

 

 来たか。ここまでは予想通りだ。

 

 「…!そんな!読まれていたか。しかし俺の行動は変わらない。Fクラス土屋康太。水野恭子に保健体育勝負を申し込む。サモン!。」

 「サモン。」

 

 保健体育 Fクラス 土屋康太 821

                 VS

      Aクラス 水野恭子 582

 

 「…その点数で俺に挑むのか?」

 「これだけあれば十分だから問題ない。」

 「なら決着を一瞬でつけてやる。加速!」

 「水鏡。」

 

 保健体育 Fクラス 土屋康太 DEAD

                VS

      Aクラス 水野恭子 382

 

 「…何…だと。」

 「召喚獣の強さは点数で決まるけど扱い方で点数の有利不利は決まらないわ。それはFクラスが私たちに教えてくれたこと。それは感謝するわ。」

 

 

 「道明寺外を見たらFクラスがこっちに大軍で向かってきたぞ。」

 「よし。松永、佐藤の所に11人ずつ配置してくれ。水野は回復試験を。咲良は松永の隊に行ってくれ。」

 「オッケー。」

 「わかった。」

 「その前に俺は一つ仕事がある。」

 「道明寺。どこ行くんだ。」

 「入口だ。」

 そして俺は叫んだ。

 「お前らの希望の土屋は討取った。今投降するなら何もせずに見逃してやろうさあどうする?」

 

 

 雄二side

 

 「坂本!ムッツリーニがやられた。それに道明寺が今投降するなら見逃すと。」

 「なっムッツリーニがやられただと!?プランが狂っちまった。明久頼む!」

 「わかったよ雄二。僕が救援に行く。」

 「道明寺め。投降するなら見逃すとは舐めた真似してくれやがって。」

 

 雄二sideout

 

 Aクラスside

 

 「チィッ。数が多い!」

 「松永君そっちは大丈夫ですか?」

 「ああ。なんとかな。俺が遠距離型だから爆発物投げつけて攻撃しているところだ。花園はそのサポートをしてくれている。最初よりだいぶ減ったが戦闘慣れしているだけはある。」

 「こっちも鎖鎌で一気に倒している感じです。他の人も戦ってくれていますが。」

 「Fクラス吉井明久Aクラスの佐藤さんに日本史勝負を申し込む!サモン!」

 姫路の髪がちらっと見えた。あのピンクの髪は姫路だ。

 「久保!わかっているな?」

 「もちろんだよ!」

 「Aクラス久保利光姫路さんに古典勝負を申し込む!サモン!」

 

 佐藤side

 

 

 日本史  Fクラス 吉井明久 174 Fクラスモブ×10 平均93

                VS

      Aクラス 佐藤美穂 492 Aクラスモブ×5 平均231

 

ここで吉井君ですか。少しマズいですね。

 「道明寺君。少しクラスの人をください。」

 「わかった。優子と5人行ってくれ。」

 「ありがとうございます。吉井君あなたは私で食い止めます。影縫い!」

 「そんな!召喚獣が動かない!?」

 「今です!」

 そう言って私は吉井君の召喚獣を鎖鎌で斬った。

 「ぎゃあああ!」

 

 日本史  Fクラス 吉井明久 DEAD Fクラスモブ×10 平均93

                VS

      Aクラス 佐藤美穂 462 Aクラスモブ×10 平均241

 

 「皆さんあと一押しです。頑張りましょう!」

 「「「「おう!」」」」

 残りの生徒もクラスメートと一緒に討取って何とか全滅させた。

 

 佐藤sideout

 

 久保side

 

 古典   Fクラス 姫路瑞希 489 Fクラスモブ×10 平均112

                VS

      Aクラス 久保利光 832 Aクラスモブ×10 平均221

 

 「流石だね。姫路さん。でも僕は今回こそ勝たせてもらう!」

 「散っていった皆の為にも負けません!熱線!」

 

 僕の召喚獣はギリギリ交わして姫路さんの召喚獣に肉薄した。そして鎌で斬りつけるフリをした。姫路さんの召喚獣は案の定後ろに退いた。

 「今だ!衝撃波!」

 この衝撃波によって姫路さんの召喚獣は上下に真っ二つになった。そして一気にその首を刎ねた。

 

 古典   Fクラス 姫路瑞希 DEAD Fクラスモブ×10 平均112

                VS

      Aクラス 久保利光 782 Aクラスモブ×10 平均221

 

 「見事でした。久保君やっぱりあなたは私にとって最高のライバルです。」

 「僕も君みたいに凄い人がいるから頑張れるんだよ。」

 「はっはっは。久保どうやらやったようだな。こっちも何とか片付いた。」

 「松永君。花園さん。君たちが食い止めてくれたから僕は姫路さんと一騎打ちに集中できた。」

 「礼ならもう一度道明寺に言うんだな。それに礼を言うのは勝ってからにしな。」

 「それもそうだね。」

 

 久保sideout

 

 優side

 

 吉井、姫路、その他Fクラスの大半は討取った。残すは坂本、島田、秀吉達だな。

 「よし。全軍でFクラスに向かうぞ!」

 「「「「おう(了解)!」」」」

 「…道明寺。」

 「何だ代表?」

 「…雄二と一騎打ちをしたい。」

 「代表。それは聞けない頼みだ。」

 「…大丈夫。必ず勝てる方法があるから信じて。」

 「はあ。何言っても聞く気はないみたいだな。」

 「…ありがとう。道明寺はいい人。」

 「ただし、坂本までの道はクラス全員で切り開く。いいな?」

 「…わかった。」

 

 Fクラスに俺と代表が入った。

 「ここまで抗えたことは褒めてやる。だがここでお前らの希望もジ・エンドだ。」

 「雄二(坂本)ここは儂(ウチ)が食い止める。」

 「果たしてそれができるのか?みんないいぞ。」

 40人近くのクラスメートが一気に入った。

 「そんな…。」

 「無、無理じゃ…。」

 「最初のうちに投降しておけばよかったんだがね。」

 「「「「サモン。」」」」

 

 総合科目 Fクラス 木下秀吉 1312 島田美波 1161 坂本雄二 4123  Fクラスモブ×7 平均1220

                VS

      Aクラス 霧島翔子 8791 道明寺優 5234 木下優子 6103

           松永秀久 4721 水野恭子 5112 佐藤美穂 5987

           工藤愛子 4629 久保利光 7962 花園咲良 5127

           Aクラスモブ×41 平均2685

 

 「…絶対零度。」

 

総合科目 Fクラス 木下秀吉 1312 島田美波 1161 坂本雄二 DEAD

Fクラスモブ×7 平均1220

                VS

      Aクラス 霧島翔子 5791 道明寺優 5234 木下優子 6103

           松永秀久 4721 水野恭子 5112 佐藤美穂 5987

           工藤愛子 4629 久保利光 7962 花園咲良 5127

           Aクラスモブ×32 平均2685

 「勝者Aクラス。」

 「危ないところはあったが勝ててよかった。」

 「坂本。お前もついに敗北したか。いい気味だぜ。」

 「夏川君。挑発するのはやめなさい。」

 「お前はいつぞやのハゲ川か。何の用だ?それの隣の先輩は。」

 「初めまして3年Aクラス代表高城雅春です。」

 「3年がこのクラスに何の用すか?」

 「では単刀直入に言わせてもらいます。我々3年は2年のA,B,Cクラスを賭けて試験召喚戦争を申し込みます。」

 「は?何言ってんすか?」

 「あんたらには言い忘れていたさね。これから学年関係なしに戦争を申し込めるようにしたって言っているんだよ。」

 「先輩方に俺らが仮に勝ったらそっちをもらっていいですよね?」

 「ええ。構いません。」

 「ちなみにこの戦争に拒否権はないよ。大人しく戦争をするんだね。」

 「ただし、戦争前にこっち片付けてからにしてくれ学園長。戦後処理がある。」

 「さて代表。後は任せましたよ。」

 「…私からは何もない。ただ設備を1ランク下げるそれだけでいい。」

 「わかったよ。」

 「学年対抗の召喚戦争は調整の都合上再来週にするさね。それまでに準備しておくんだね。」

 「へーへー。」

 

 優sideout

 




ついにFクラス敗れる。この小説も学年対抗戦とその後を少し書いて完結が見えてまいりました。


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評定

大変長らくお待たせしました。それでは本編をどうぞ。


 優side

 

 三年生との全面戦争が決まった翌日の放課後俺は代表に呼び出された。

 「…道明寺、今回の戦争の指揮を道明寺に任せたい。」

 「代表、それは学年代表のとしての頼みか?それともAクラス代表としての頼みか?回答によっては断らせてもらう。」

 「…学年全員の代表として。」

 「そうか。なら断らせてもらう。なんでなのかは自分の胸に聞いてくれ。そうだな指揮官なら坂本が妥当だろうな。どうしても俺じゃなきゃダメならもう一度俺の所に来な。後坂本にも声かけておいてくれ。俺だけの意見だと心許ないからな。」

 「…わかった。」

 

 優sideout

 

 翔子side

 

 道明寺から断られてしまった。この事実は私にとって痛手であった。道明寺の質問の意味も分からない。でもまずは道明寺からの依頼をこなさないと。ついでに雄二に何が駄目だったのか聞いてみよう。そう思ったときちょうど雄二が向こうから来た。

 「翔子じゃないか。良かったら一緒に帰らないか?」

 「…うん。」

 

 そして帰り道さっきの事を雄二に話した。

 「道明寺の質問の意味か。道明寺は忠義深い奴だからそこだろうな。道明寺の主君は誰だ?」

 「…私?」

 「正解だ。翔子お前は普段は学年代表か?Aクラス代表か?」

 「…Aクラス代表。」

 「そういうことだ。だから道明寺は断ったんだろうな。あ、言い忘れていたが指揮官の件は道明寺と一緒にやるで問題ない。」

 「…ありがとう。」

 雄二に聞いて正解だった。道明寺の理由にも納得できた。道明寺らしい理由だった。

 

 翔子sideout

 

 優side

 「代表。また来たってことは回答が見つかったってことか?」

 「…Aクラスの代表として。けれど今回は学年代表としてもお願いできるのならお願いしたい。」

 「正解だ。だが俺はAクラス代表としてその任務を受けさせてもらう。」

 

戦争三日前俺は各クラス代表及び霧島8将と姫路、ムッツリーニと村上、新垣を集めた。

 

 「ムッツリーニ、まずは部屋の中に盗聴器や監視カメラがないか調べてくれるか?」

 「…任せろ。」

 

 五分後

 

 「…監視カメラと盗聴器が合わせて3つ見つかった。どうする?」

 「お前の好きにしてくれ。この会議を聞かれなければ問題ない。」

 「…こんな安っぽい物俺には不要だ。」

 「村上、新垣は扉前の護衛を頼む。万が一三年が来たら先輩だろうと始末して構わん。」

 「「わかった。」」

 「して道明寺俺たちは何で呼び出されたんだ?」

 「三年との全面戦争の作戦会議だと思うよ?」

 「正解だ平賀。代表から頼み込まれたからな。本来はお前らの為に指揮はしたくないんだがな。Bクラスのクソキノコ及びCクラスの女狐。」

 「ふーん。女狐ねえ。そんなことはさておき道明寺君私と付き合わない?私あなたみたいに頭のいい人が好きなのよねえ。」

 「小山さん。その口を今すぐ閉じなさい。さもなければその関節アタシが使えなくするわよ?」

 「私はあなたをFクラスの人たちに好きなようにしていいよって言って両手両足拘束して放り投げるほうがいいと思うかなー?」

 優子と咲良がそう口にした。

 「「まあどっちにしろ優君に手を出したら頭から血が出るまで頭蹴り続けるだけだけどね。」」

 「まあ優子、咲良その辺にしておけ。会議から話が脱線したが、今回の戦争だが部隊分けをする。まず各部隊の隊長は霧島8将及び姫路だ。指揮もそのメンバーに一任する。優子の部隊はFクラスのメンバーを他の部隊より少し多めにする。」

 「何でよ優君。」

 「優子。お前の腕輪の効果は何か考えてくれ。低火力だけど操作技術の高いFクラスだからこそ優子に任せるんだ。そこはわかってくれ。」

 「なるほど。わかったわ。Fクラスのメンバーの援護をしてくれってことね。」

 「そういうことだ。優子も戦ってくれるとありがたいが。」

 「わかった。」

 「咲良の部隊には島田を入れようと思う。問題はないか坂本?」

 「帰国子女の二人ってことは外国語得意のメンバーを入れるってことか。」

 「そういうことだ。」

 「俺の部隊はAとBの混合部隊で代表たちの護衛だ。優子と俺の部隊以外はなるべく平均的にする。それぞれのクラスの生徒が残り一割になったら代表は出て戦ってくれ。これが俺の作戦だ。俺以外の部隊は37人で1部隊とする。俺の部隊は41人の部隊とする。クソキノコ及び女狐は本来最前線送りにしてとっととくたばらせてやりたいがお前らも上位クラスだから生徒は使い物になるから大切に使わせてもらう。勝った場合の論功行賞だが手柄を上げれば上げるほど相手の上位のものにするから頑張りな。メリットあるのはC、D、Fだけだけどな。各クラスに全員の奮闘を期待すると伝えておいてくれ。」

 「ケッ。」

 「フン!」

 「「「了解。」」」

 根本と小山は悪態をつきながらも納得したようだ。

 




次回は三年生との戦争です。恐らく次回が最終回になる可能性が高いです。


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三年との決戦

大変長らくお待たせいたしました。今回が最終回です。


優side

 

 「カギを握るメンバーの配置はこんなもんだろうな。」

Aクラスでメンバーの部隊分けを考え終わって俺はそう呟いた。

 「道明寺君、僕にも見せてもらってもいいかな?」

 「ああ、構わん。」

 「吉井君と清水さんは僕の部隊か。」

 「吉井は今回の戦争で一番重要な駒だ。絶対に戦死はさせないでくれよ。」

 「僕にとって吉井君を入れてくれるのはいいんだけどどうして僕の部隊なんだい?」

 「姫路の部隊にするのも考えたんだが姫路と吉井だとお互いいいところを見せ合おうとして前に出すぎて暴走する可能性があると見たこと、清水も島田の部隊に入れることを考えたが同じ理由で却下した。そこで久保の士気上げ清水との肝試し大会での一件を聞いて好都合と思ったからお前の部隊にした。」

 「わかったよ。僕はこれでもっと頑張れる気がする。吉井君のことは僕が絶対に守る。」

 

 優sideout

 

 明久side

 

 「うっ。何か妙な悪寒が。誰か噂しているのかな?」

 

 明久sideout

 

 翌日

 

 各陣営にて

 

 松永陣営

 「俺らのところひょっとして激戦区になる?」

 「不安か?」

 「松永君。あれはやっぱりAとBの混合部隊だよ。部活の先輩で何人か見たことのある顔ぶれいるし。」

 「はっはっは道明寺はこれを見越したのか。いや、そんなことはないな。偶然の産物だろう。だが相手もかわいそうに。俺に当たるとか運がなさすぎる。」

 

 水野陣営

 「みんな、相手の力はわからないけど全力を尽くすわよ。」

 「おー!」

 

 佐藤陣営

 「皆さん危なくなったら一声かけて回復試験に向かってくださいね。」

 「了解!」

 

 花園陣営

 「あなたが島田さんね。ドイツの帰国子女なんだっけ?」

 「ええ、そうよ。花園さんは?」

 「イギリス。でもなんでだろう。島田さん貴女私と似たにおいがする。貴女も叶わない恋をしているの?」

 「失礼ね!アキはまだ誰とも付き合っていないんだから可能性はゼロじゃないわよ。可能性は限りなく低いけどね。」

 「ならこの戦いで手柄を立てて相手を振り向かせないとね。優君私頑張るから!」

 

 木下陣営

 「木下さん付き合ってください!」

 「告白している奴がいるぞ!サーチアンドデス!」

 「ごめんなさい。アタシには優君がいるから。はあもう嫌だこの部隊…。告白もう三回目だし。」

 

 久保陣営

 「豚野郎よりは手柄立てさせてもらいますから、お姉さまは美春の良さにこの戦争で気付くはずです!」

 「吉井君、君は僕が守るよ。そう道明寺君から指示をもらっているからね。道明寺君曰く君が今回の戦いのカギを握っているらしいから。」

 「久保君近い近い。」

 

 工藤陣営

 「康太君どうする?ボク達今回は遊撃部隊だって。背後から奇襲かけちゃう?」

 「…戦死寸前の奴らを無事に送り届ける。そっちのほうが重要だ。」

 

 姫路陣営

 「姫路さん結婚しましょう。」

 「バカ言え。俺が結婚するんだ。」

 「あ、あの落ち着いてください。私には好きな人がいるんですから。」

 

 道明寺陣営

 「ここは存在がばれたら集中砲火にさらされるだろう、各自気を引き締めるように以上。」

 

 優side

 

 「両学年準備はいいさね?」

 「「はい(問題ありません)。」」

 「なら開戦!」

 

 こうして戦争は開戦した。状況は各学年PCで状況をみられることになっている。

 代表の防衛部隊の俺らは入口に二人残して代表たちの教室の中にいた。敵襲が来たらノックを四回するように指示はしている。因みに伝令は二回ノックする仕組みだ。

 

 コンコン

 「伝令か。どうした?」

 「松永隊が危ない、救援を!」

 「その必要はない。松永に腕輪を使うように指示をしろ。残った部隊は隣接する水野隊に合流するようにとな。」

 「わかった。」

 思いのほか早かったな。

 「道明寺、松永の腕輪って何だ?」

 「見ていればわかる。」

 

 優sideout

 

 秀久side

 

俺の部隊はほぼ全滅か。道明寺ならおそらくここで腕輪の指示だろう。もう少し持ちこたえないとな。

「松永、道明寺から腕輪を使えとそして残りは水野隊に合流せよと。」

「そうか。先輩方!先輩方はよく戦った、だがここであんたらは俺と道連れだ。腕輪発動!大爆発!」

 

 ズドーン

 

 すさまじい爆発音とともに俺の召喚獣及び三年生の召喚獣は跡形もなく吹き飛んでいた。

 

古典 二年Aクラス 松永秀久 DEAD

VS

三年Aクラス Bクラス混合部隊 Cクラス代表 DEAD

 

 「三年Cクラスは代表が打ち取られたから全員補修室行きさね。」

 「ざまあねえな。先輩方。道明寺、後は頼んだぜ。」

 

秀久sideout

 

優side

 

 「見たところCとEは全滅寸前か。女狐、中林戦場へ向かえ。」

 「いちいち女狐って言わないで!わかったわよ行けばいいんでしょ行けば。」

 その数分後CとEの全滅が知らされた。

 

 優sideout

 優子side

 

 「みんなアタシが腕輪を仕掛けるから時間を稼いで点数少ない敵を戦死させていって。腕輪発動!毒霧!」

 「さすが木下さんだ、ここでいい所見せるぞ!」

 「ヒャッハー!手柄は俺のものだー!」

 「手柄を立てるのはいいけど前に出すぎないでよね。」

 

 優子sideout

 

 優side

 

 「見たところ佐藤隊は互角、久保隊は優勢、姫路隊は水野隊の救援に向かった、そしてその部隊は互角、工藤隊は回復試験に向かう生徒の護衛って所か、優子、咲良はもう少しで敵を全滅って感じだな。」

 コンコンコンコン

 「敵襲か!全軍出るぞ!」

 「ここが代表たちのいるところか。ここは通させてもらうぜ!」

 「俺の部隊を通り抜ける?できるものなら見てみたいものですなー。」

 「この野郎!言わせておけば!サモン!」

 「いいか。俺が腕輪を使ってからお前らは召喚してくれ、サモン!」

 

日本史 二年Aクラス 道明寺優 942

          VS

    三年Bクラス Dクラス混合部隊×30 Bクラス平均240 Dクラス平均140

 

 「腕輪発動!大放電!」

 

日本史 二年Aクラス 道明寺優 842

          VS

    三年Bクラス Dクラス混合部隊×30 Bクラス平均140 Dクラス平均40

 

 「今だ!全軍かかれー!」

 「おう!」

 

 本陣奇襲を企てていたこの部隊は瞬く間に制圧完了した。

 「ダメージ負ったのはいるか?いないよな?」

 「全員無事だ。」

 「よし!さっきの配置に戻るぞ。そろそろ敵本陣に乗り込む、姫路、久保、吉井を呼んでくれ。そこの残りの部隊は佐藤と花園の部隊に合流せよと伝えろ。」

 「了解。」

 

 数分後 姫路、久保、吉井が到着した。

 「これより高城に奇襲をかける。高城は今三年Bクラスにいる。周りの兵もいないな。行くぞ。」

 

 三年Bクラス

 

 「案の定釣られてきてくれましたか。道明寺君。」

 「しまった。罠か!」

 「今です!」

 

 ザッ

 

 「退路は断たれたか。俺もここまでかね。」

 「いいえ。ここは私が皆さんの背中を守ります。久保君、明久君、道明寺君行ってください。」

 「でも…。」

 「吉井いったん退くぞ。姫路の犠牲を無駄にするな!」

 「姫路さん、君の仇は僕が絶対に取るから!」

 優sideout

 

 瑞希side

 

 「いいのですか?姫路瑞希嬢。」

 「ここで追撃は食い止めます!サモン!」

 

数学  二年Fクラス 姫路瑞希 521

          VS

    三年Aクラス 高城雅春 541 Aクラスモブ×10 平均321

 

 ここは廊下嫌でも狭い戦場になるギリギリまで引き付けて熱線でカタをつけましょう。

 全員こっちに突撃してきてきた。ギリギリまで私は引き付けました。今です!

 

 「腕輪発動!熱線!」

 「何っ!」

 

数学 二年Fクラス 姫路瑞希 471

          VS

    三年Aクラス 高城雅春 541 Aクラスモブ×10 DEAD

 

 「隙あり!」

 「えっ?」

 

数学 二年Fクラス 姫路瑞希 DEAD

          VS

   三年Aクラス 高城雅春 541

 

 「その腕輪は放っている間動けないのを利用させていただきましたよ姫路瑞希嬢。」

 「でも護衛の部隊は全滅させていただきました。ここから単身で攻め込むほど愚かではないでしょうから先輩もこれ以上の追撃はできませんね。」

 

 瑞希sideout

 

 優side

 

 「今日はこれで終わりさね。明日同じ場所から再開さね。」

 俺が本陣で次の手を考えているときにその放送が流れた。

 

 今の状況はこっちはAクラス5割 Bクラス2割 Dクラス1割 Fクラス4割って所か。相手はA Bが5割って所かね。

 

 優sideout

 

 翌日

 

 優side

 

 開始2時間で相手の主力部隊は全滅か。こっちもDクラスを失ったがまあいい。

 「霧島8将と島田、吉井を戻してくれ。」

 

 「まずは全員主力部隊の掃討お疲れ様。これより2度目の突撃を行う。行くのは俺、咲良、優子、島田、久保、佐藤、吉井だ。水野はここの護衛、工藤は残存している伏兵がいないか確認を残っているメンバーで分散してやってくれ。」

 

 「ところで今高城先輩はどこにいるんだい?」

 「旧校舎屋上だ。」

 

 

 「待ち伏せとは重要な任務を任せてもらえたものですなーいつぞやの負け犬が。」

 「道明寺(優君) ここはウチ(私)が相手する。」

 「わかった。頼んだぞ。」

 「お前ら帰国子女だろ?英語がFクラスのお前にできたのか?」

 「確かに英語は苦手ですがドイツ語ならできますから。」

 「「「「サモン」」」」

 

外国語 二年Aクラス 花園咲良 845 三年Fクラス 島田美波 659

                    VS

    三年Aクラス 常村勇作 359 夏川俊平 332

 

 「「愛する人のためにここは突破させてもらいます。」」

 

 「残りはここに全員って所か。俺が行こう。サモン!」

 

日本史 二年Aクラス 道明寺優 842

          VS

    三年Aクラスモブ×22 平均394

 

 「全員吹き飛びな!大放電!」

 

日本史 二年Aクラス 道明寺優 642

          VS

    三年Aクラスモブ×22 平均194

 

 その後俺の召喚獣の妖刀で次々切り裂き全滅させた。

 

 「佐藤、久保、ここの護衛は任せた。吉井この先の高城はお前に任せる。俺は回復試験に向かう、優子俺の護衛を頼めるか?」

 「もちろん!」

 

 俺と優子が回復試験を受けるまでの途中に姫路に告白を校内放送でしていた。咲良と島田は常夏コンビを戦死させて待機していたので代表の護衛に回した。回復試験を受けている最中に俺たちの勝利が決まった。

 

 優sideout

 

 瑞希side

 

 戦争が終わってすぐ私は屋上に向かった。それはもちろん明久君に返事をするためだった。目的の屋上についたとき私は

 「私も好きです。付き合ってください。」

 そう叫んだ。そして明久君の胸に飛び込んだ。

 

 瑞希sideout

 

 

 優side

 

 翌日校内のいたるところに張り紙が貼ってあった。

 

 

 「校内新校則 当校在学中の間恋愛を全面禁止とする 文月学園学園長藤堂カオル」

 

 「おっはよー優子!優君!」

 「ずいぶんご機嫌ね咲良。」

 「それはそうだよ。恋愛禁止だから優君と優子の交際を強制的に破棄できるんだから。これで私にもチャンスが回ってきたって考えると喜ぶだけだよ。」

 「正論過ぎて返す言葉がない…。」

 「卒業の時が勝負だよ優子!」

 「もちろん、学園長の権力から解放されたときそこでケリをつけさせてもらうわ。」

 

 その日の放課後昨日の戦争の論功行賞を行った。

 結果 三年Aクラスの設備をFクラスが、三年Bクラスの設備をDクラスが、三年Cクラスの設備をCクラスが使うということになった。このようにしたのは戦争での手柄を立てた順によって決めた。

 

 優sideout

 

 

END




今回でこちらの小説は完結です。ここまで閲覧してくださった皆さんありがとうございました。


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