結ばれしシン世界 (薫製)
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虚構襲来前日

世界観を壊さず混ぜるのが大変でした。
暖かい目で見てくれたら嬉しいです。


男はボートの上に立っていた。

 

ちょうど羽田辺りに停泊させている。

 

ただひたすら見ているのは

 

自分の憎んだ東京いや日本だ。

 

その目には憎しみしか無かった。

 

「さぁ…始めようか」

 

男のすぐ横には綺麗に折られた折り鶴があった。

 

その1日前、11月2日。

 

東京都にある総理官邸でとある会議が行われていた。

 

「では始めましょう」

 

そう言ったのは内閣総理大臣の大河内清次である。

 

「今回の討論は今までと同じ首都移転についてです。」

 

首都移転とは今の首都東京が何かが起こり首都としての機能を失った時新たな場所にその機能を移動させることである。

 

「総理。やはり第3新東京市がいいかと。」

 

そう助言したのは内閣官房副長官の矢口欄堂である。

 

「第3新東京市なら交通網がよく整備されていて迎撃システムも文句無しです。」

 

するとある大臣から

 

「ネルフはどうするんだ?戦略自衛隊どころかUN軍を使うことができるあの組織を」

 

すると矢口は

 

「確かに特務機関ネルフは実際謎に包まれています。しかし首都移転を考えると協力していかなければならないかと」

 

一方箱根第3新東京市の地下ジオフロントにある

 

ネルフ本部では

 

「ちょうど今頃ね」

 

シンクロテスト施設でエヴァパイロットのシンクロ率を計測結果を見ながら葛城ミサト一尉は言った。

 

「首都移転計画のこと?」

 

スーパーコンピュータMAGIで何か打ち込みながら赤木リツコ博士は言った。

 

「まぁね、こっちは日本国政府を動かせるのに何で除け者にされんのかな」

 

「それはこれがあるからじゃないの?」

 

そう言ってエントリープラグを見た。

 

「だよね」

 

「ねぇ!もういいでしょう!早く出してよ」

 

4本ある内の1つからセカンドチルドレンの式波アスカラングレーが嫌そうに言った。

 

「おやおやぁ〜姫ひょっとしてデート?」

 

また別のからフォースチルドレンの真希波マリイラストリアスがおちょくった。

 

「うるさい!コネメガネ!」

 

そう言い争う2人を目にくれずにサードチルドレンの碇シンジはとある画面を見ていた。

 

そこに映っているのはファーストチルドレンの綾波レイである。

 

彼女は今まで心を閉していたが第6使徒戦を皮切りに徐々に心を開けている。

 

(綾波…)

 

何か言おうとしたが音をたて通信が切れた。

 

テストから数時間後

 

マリは何か用があると言い先に帰って残った3人で帰り道をゆっくり歩いていた。

 

「バカシンジ何か食べていかない?」

 

アスカがねだるように言ってきた。

 

「昨日食べて夜食べられなかったじゃないか」

 

シンジが反論する。

 

「あんたバカァ?あの時は余り食べたくなかっただけよ」

 

アスカは自慢げに言ったが

 

「…言い訳…」

 

とレイの発言により少し顔が曇った。

 

すると

 

「あんたねぇ…!」

 

レイを指そうとした時腕が横にいた男性に当たった。

 

そして驚いたのかバランスを崩し尻餅をついてしまった。

 

さらにカバンから何かの資料やらが出てしまった。

 

「大丈夫ですか?!」

 

急いで散らばった物を拾うシンジとレイ。

 

1人焦るアスカ。

 

すると男性は

 

「大丈夫だよ」

 

と言い一緒に拾ってくれた。

 

その後無事なのを確認し別れた。

 

「アスカ何で拾ってあげなかったの?」

 

シンジは小さい子を叱るように言った。

 

「なっ…何よ!あっちがぶつかって来たんじゃなない!」

 

またも言い訳を言ったのでため息をはいたシンジ。

 

するとレイが

 

「…あれ…」

 

と指を指す方には名札らしき物が落ちている。

 

「これって…」

 

シンジが拾ってみるとさっきぶつかった人のであった。

 

しかし、もう遠くへ行ったのか見当たらなかった。

 

シンジはあらためてその名札を見た。

 

彼の名は

 

立花瀧。

 

一方所変わってネルフ司令部。

 

「首都移転…か。碇どう思う。」

 

報告書を見ながら冬月コウゾウ司令補佐が言った。

 

「所詮使徒が東京に攻めてきた時に安全に守って欲しいだけだ。」

 

といつものポーズでしゃべる碇ゲンドウ司令。

 

「老人達はどうする?」

 

資料から目をあげゲンドウを見る。

 

「今回はシナリオに支障はでないから大丈夫だ」

 

ゲンドウはそう断言した。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のメインは政府とネルフになってしまいました。君の名は。で見た人すみません。
次回から混ぜていこうと思います。


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災いは突然に

早めに書き終わりました。
シンゴジラ大臣多すぎだろ…


2016年11月3日、この日日本は試される。

 

災害でもない、戦争でもない新たな試練が始まる。

 

海上保安庁の巡視船は羽田沖にいた。

 

本部からプレジャーボートが漂流していると情報がきたからである。

 

「艦長!見えました!」

 

殲滅の指す方には確かにプレジャーボートがある。

 

「直ちにプレジャーボートの横に付けろ」

 

「了解!」

 

プレジャーボートに乗ってみると荒らされた形跡はなくまるでさっきまで人がいたみたいだった。

 

現場の写真を撮っていた船員がふとテーブルの上を見ると綺麗に織られた折り鶴があった。

 

(折り鶴…?一体何で…?)

 

写真を撮り折り鶴を見てみたら羽に

 

ー好きにしろー

 

と書いてあった。

 

(好きにしろ?何をだ?)

 

艦長に報告しようとしたら突如謎の揺れが襲った。

 

「なっ…何だ!」

 

「地震か?!」

 

「分かりません!」

 

艦長の顔には汗が出てきた。

 

「何が起こっているんだ…」

 

その瞬間船の下で高温反応が出た。

 

「我々の船の下に高温反応あり!」

 

「何だと!」

 

そして白い光に包まれた。

 

同時刻東京湾アクアライン

 

祝日なので交通量が多かった。

 

楽しい思い出ができると思い通っていくが結果は逆だった。

 

ある車の前に土砂がトンネルの上から出てきている。

 

「何で漏れてきてんだよ」

 

いらつきながらも避けようとした。

 

その瞬間土砂ではないと分かった。

 

「何だよ…これ…」

 

血だった。

 

すると轟音とともに上から漏れている血の量が多くなりその車の上に落ちてきた。

 

総理官邸

 

「東京湾で水蒸気爆発?」

 

大河内は歩きながら言った。

 

「はい。大規模な爆発だったらしくアクアラインの一部のトンネルで崩落が起こり車が巻き込まれたと。またその近くで遭難船を助けようとした巡視船も行方不明です。」

 

情報を聞きながら会議室に入っていった。

 

そこには既に多くの大臣が座っていたが大河内を見るとすぐに立った。

 

「大体の内容は分かっている事態は一刻を争う。それぞれの情報を共有する。」

 

しばらくして

 

「…でありますから水蒸気爆発の原因は海底火山か熱水噴出孔が原因かと。」

 

他の大臣逹も納得はしていたが矢口は違った。

 

今ではSNSが発達しているのでトンネルにいた人が動画や画像を投稿していた。

 

その内容が海底火山や熱水噴出孔が原因とは考えることができないのである。

 

そして1つの推測が立った。

 

「総理。何ものかが海底にいる可能性があります。」

 

その瞬間会議室が静寂に包まれた。

 

「海水温が100度を超すのに生きられる生物などいないだろ。」

 

と周りの大臣から失笑された。

 

しかし、その意見に、同情するものがいた。

 

ネルフ本部第一発令所

 

東京湾水蒸気爆発事故を受けこちらも慌ただしかった。

 

「生物ね…」

 

ミサトがメインモニターに映られた現在の東京湾の状況を見ながら会議の音声を聞いていた。

 

「あら。まさか同情するつもり?」

 

リツコがオペレーターの伊吹マヤの結果を見ながら言った。

 

「いや同情というか有り得る話だと思ってね。」

 

少し笑い気味で言った。

 

東京湾は未だ変化はなくただ水蒸気が登っているだけだった。

 

「生体反応は無し。MAGIによる結果パターン青反応も無し。明らかに海底火山か熱水噴出孔しかありえないわ。」

 

リツコが正論を言った時オペレーターの日向マコトが

 

「ヘリコプターからの映像届きました!」

 

と叫んだ

 

「メインに回して」

 

とミサトは冷静に言ったがその映像を見たらその冷静は姿はどこかにいってしまった。

 

「何よこれ…」

 

呆気にとられるミサト。

 

「そんな…ありえないわ…!」

 

つい数分前まで自分がいっていたことが目の前で嘘となった。

 

司令部の上にいる冬月が

 

「老人達のシナリオか?!」

 

と焦っていたが

 

「裏死海文書のシナリオにはなかったことだ奴らの誰も分かっていない。」

 

とゲンドウは冷静に言った。

 

「急いで日本国政府に回して!」

 

とミサトが叫んだ。

 

総理官邸会議室

 

「特務機関ネルフより動画が届きました!」

 

役員の1人が叫んびその動画をテレビに映した時場の空気が凍った。

 

「何だ…これは…」

 

言葉を失う大河内。

 

他の大臣もただその画面を見るだけしかできなかった。

 

そして矢口は画面に映っている映像が本物なのか疑ってしまった。

 

同時刻新宿のとあるアパート

 

立花瀧はテレビのニュースを食い入るように見ていた。

 

昨日は第3新東京市の会社に用事があり来ていたが帰り中学校ぐらいの女子とぶつかりカバンの中から大量の資料が出てしまい何とか集めたがその時名札も落としたらしいが気付かず離れてしまった。急いで戻ったが名札もその子供達もいなかった。そして今日会社で新しい名札を貰いにいこうとしたが親友からテレビをつけろと言われたのでつけたらとんでもないことになっていた。

 

先ほどまで水蒸気しか登っていなかった東京湾にまるで沈没した船から出ている油のように赤い血のようなものが水蒸気から伸びていた。

 

そして極めつけはその水蒸気の中に黒い物体があったことだ。

 

それは尻尾。

 

爬虫類に近い巨大な尻尾が海面に出てきたのだ。

 

「はっ…?」

 

未だに何が起こっているのか分からない。

 

(水面から尻尾?一体どうなっているんだ…?)

 

ただ、1つだけ分かることがある。

 

何故か手の震えが止まらない。

 

しかも、この震えは昔も経験したものだった。

 

(何だ…この震えは…?)

 

しかし原因は分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




次は遅くなるかも…
シンゴジラの内容がうろ覚えでやるのが大変…


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分裂

案外早く書けました。
シンゴジラの本編から少しズレます。


月タブハベース

 

銀髪の少年は白い巨人の前に立っていた。

 

そして、何かに気づいたのか少し笑い

 

「ついに破壊神が現れたんだね。」

 

と何もない所に言うと突然黒い直方体のものが出てきた。

 

そこにはZEELE01と書いてあった。

 

するとその直方体が

 

「あぁ…裏死海文書の改訂通りだ。リリスとの契約は予定通り行う。」

 

と言い残し消えた。

 

1人残された少年は上を見た。

 

そこには地球があった。

 

「どんな世界でも3番目とは懲りないね碇シンジ君。」

 

と誰かに問いかけるように言った。

 

東京新宿

 

シンジは歩いていた。

 

実は昨日リツコに名札の人を探してもらっていた。

 

その後リツコから見つかったと聞きその住所に向かっていた。

 

「ここか。」

 

そこはどこにでもあるアパートだった。

 

インターホンを押そうとした時管理人が

 

「君!何している!」

 

と怒鳴ってきた。

 

「ぼっ…僕はここに住んでる人に会いに来ました。」

 

と言ったら

 

「通してあげるから早く逃げなさい!」

 

と言い開けてくれた。

 

その後焦るように走っていった。

 

「一体何だ…?」

 

エレベーターが何故か止まっていたので階段で上がった。

 

そしてその扉の前にきた。

 

深く深呼吸をして、インターホンを押した。

 

少したって

 

「はい。」

 

と声がして扉が開いた。

 

そこには前に、会ったあの人がいた。

 

「たっ…立花瀧さん…?」

 

恐る恐る名前を聞いてみた。

 

「何で名前を…まさか君は…」

 

「はい。昨日落としたものを渡しにきました。」

 

と名札を見せた

 

「有難いけど今はヤバイ。」

 

と瀧が言いニュースの映像をシンジに見せた。

 

「これは…使徒…?」

 

「使徒…って何?」

 

「あっ… 」

 

シンジは焦った。

 

使徒の情報はネルフより第3新東京市の市民と日本国政府以外には漏れてはいけないのだ。

 

「えっ…えっーと…」

 

しかし瀧はシンジの焦りっぷりを感じとったので

 

「聞いてごめん無理に話さなくていいよ。」

 

と言った。

 

「すみません。」

 

シンジは申し訳なくなった。

 

「それより早く逃げないと!」

 

瀧は叫んだ。

 

「瀧さんは先に行って。」

 

とシンジは落ち着いて言った。

 

「何でだよ!もしコイツが上陸してきたら…」

 

と言おうとした時

 

ニュースから衝撃の情報が流れた。

 

「速報です!巨大生物が多摩川河口から大田区呑川をただ今遡上しています!」

 

2人はその放送に衝撃を受けた。

 

「怪物が…」「動いた…」

 

総理官邸

 

そのテレビには今の呑川の様子が映っていた。

 

「もう何が起こっているのか…」

 

大河内は完全に思考停止した。

 

つい数十分前に専門家達に巨大生物は上陸するのか聞いていた所だった。

 

しかし皆口を揃えて

 

「尻尾しか見えないので上陸するかどうかは分からない。」

 

だが最新映像だと新たに背中が見える。

 

顔は遡上している時に多くの船を巻き込んで進んでいるため見えない。

 

時折その中の船が周りの家に吹っ飛んできているのも見える。

 

「SNSなどでデマが流れて東京都内が混乱しています!」

 

「誰だ!デマを流したのは!」

 

その横で矢口は自主的に情報を集めていた。

 

だがこちらの情報量はあまりない。

 

(しかたない…)

 

と思い

 

「総理。ここはネルフにコンタクトをとってみるのはいかがでしょう。」

 

と助言した。

 

すると大河内は

 

「そっ…そうだな…!何か分かっているかもしれん!よろしいですな?」

 

と周りの大臣に聞き異論は無かったのでネルフに連絡をとった。

 

ネルフ本部第一発令所

 

「日本国政府より電話が入りました!」

 

とオペレーターの青葉シゲルが言った。

 

「繋げて。」

 

とミサトが言い目の前に会議の風景が映し出された。

 

「私は内閣総理大臣大河内清次だ。そちらは」

 

とテレビに映されているのはSOUNDONLYの文字。

 

「ネルフ職員は礼も知らんのか。」

 

とある大臣が独り言のように言った。

 

「私は葛城ミサト一佐です。そちらのようとは。」

 

と聞いた。

 

「ことは一刻を争っている。単刀直入に言おう。あの怪物はなんだ。」

 

と聞いてきたが

 

「こちらも調べていますが何ものかはハッキリ分かりません。」

 

と答えた。

 

すると矢口が

 

「ネルフが極秘に倒している使徒ではないのか?」

 

と首を突っ込んだ。

 

「こちらの検査の結果使徒ではありませんでした。」

 

その瞬間会議室は騒がしくなった。

 

「使徒ではない…だと…」

 

「そんな…」

 

ミサトは焦る大臣達を無視し、

 

「こちらから応援は出しますか?」

 

と聞いた。

 

するとある大臣が

 

「おい!まさか日本を乗っ取ろうとしているのか?!」

 

「はっ?」

 

いきなりの質問に驚くミサト。

 

「ちょうど首都移転の話をしていたころだ。都合が良過ぎる。仮に使徒ではないなら何だ。例のエヴァンゲリオンとかいう奴か。」

 

「いいえ!違います!エヴァはこんなではありません!」

 

と反論するも、

 

「嘘だ!そんなものでっち上げられる!」

 

「秘密組織だからって何でも許されると思うな!」

 

「くっ…」

 

ここまで言われたら話などできない。

 

ミサトは電話を切った。

 

そして、近くの机を蹴った。

 

「何なのよ!あの対応!日本の存亡がかかっているのに!」

 

「無理もないわ。我々には秘密が多いもの。」

 

リツコが冷静に言った。

 

ミサトは悔しかった。

 

その様子をゲンドウと冬月は見ていた。

 

「酷いありさまだな…」

 

冬月が言った。

 

「あぁ…」

 

とゲンドウが言った。

 

「これからどうする。我々の権限が使えるのは第3新東京市のみだけだぞ。」

 

と聞いた。

 

「せいぜい見せてもらおうか。日本国の力を。」

 

とゲンドウはモニターに映る映像を見て言った。




政府とネルフがとうとう対立してしまいました。
ここから大変だ…


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上陸

ゴジラがようやく頻繁に出せる…


総理官邸

 

ネルフの対応に腹をたてていた。

 

「何だ!あの対応は!」

 

「やはり奴らが仕組んだな!」

 

と言っていたが内閣官房長官の東竜太が

 

「ネルフの処罰に関しては後ほどにして、総理。国民を落ち着かせるために情報をながしましょう。」

 

と言った。

 

「怪物は上陸するのか?」

 

と大河内は聞いた。

 

「専門家に相談した結果上陸すると唱えた人が少なかったので上陸しないことにしましょう。」

 

と東が言った。

 

「分かった。すぐに準備に移れ。」

 

そのあと国民に向け上陸はしない。建物内に待機してほしい。と発信した。

 

新宿とあるアパート

 

「上陸しないのか…」

 

瀧が言った。

 

「皆大丈夫かな…」

 

と、シンジはつぶやいた。

 

「心配している人がいるのか?」

 

瀧が言った。

 

「はい。多分皆第3新東京市にいるから大丈夫だと思うけど。」

 

「君は1人で来たの?」

 

瀧が聞いた。

 

「多分…」

 

と、シンジは言い窓の外を見ようとした時ヘリのエンジン音が近づいてきた。

 

「何だよ…この音…」

 

やがて音はアパートの上で鳴っている。

 

突然玄関のインターホンが鳴った。

 

瀧が行こうとしたがシンジが先に行き扉を開けた。

 

そこにはスーツにグラサンをかけた男性が3人立っていた。

 

「碇シンジ君だね。」

 

「はい」

 

「ネルフ保安局の者だ。非常召集がかかった。反論はないね。」

 

「はい。」

 

瀧は呆気にとられていた。

 

「ネルフ…一体何だよ…君は一体…」

 

シンジが

 

「一体何があったんですか?」

 

と聞いた。

 

すると、保安局員が

 

「数分前目標は蒲田に上陸した。」

 

と言った。

 

瀧は驚いた。ついさっき政府が上陸しないと言ったからである。

 

「じょ…上陸って…」

 

シンジは違和感を持った。

 

政府とネルフの情報は共有されている。

 

なのにどちらとも情報にズレがある。

 

(ミサトさん…一体何が…)

 

ネルフ本部第一発令所

 

「目標品川方面に進行中!」

 

どんどんと入ってくる情報。

 

「政府のほうは大変ね。」

 

とリツコが言った。

 

「このまま情報が流れていれば失うことのない命もあったのに…」

 

ミサトは悔しそうに見ている。

 

それは今の蒲田の状況だった。

 

怪物は首を振りながら船ではなく車を飛ばしている。

 

そして首を振る事にえらのような所から血が出てきている。

 

その手前には逃げ惑う人々がいた。

 

「どうします?このまま政府の判断に任せます?」

 

と日向が言った。

 

「そんなことしたらまた犠牲者が出るわ。」

 

ミサトは考えていた。

 

そしてある提案が出た。

 

ミサトはゲンドウを見た。

 

「司令。提案があります。」

 

「何だ。」

 

「目標の進行方向の半径3キロ内にあるシェルターを開放することを提案します。」

 

「何故そこまでやる葛城一佐。」

 

ゲンドウはなげかけた。

 

「このまま何もしないと多くの国民が危険にさらされます。その危険を最大限まで取り除くのが我々の指名だと思います。」

 

とミサトが言った。

 

「…好きにしたまえ。」

 

「ありがとうございます!」

 

そして正面を向き

 

「目標進行方向半径3キロの全シェルターを開放!非戦闘員を避難させて!」

 

「了解!」

 

総理官邸

 

「総理!ネルフがシェルターを開放しました!」

 

「何だってぇ!」

 

大河内は驚いた。

 

ネルフが自分らの作戦以外でシェルターを開放することはありえない話だった。

 

すると

 

「ネルフより電話が!」

 

すると大河内は

 

「よしまわせ。」

 

テレビに映されたのはミサトだった。

 

「葛城ミサト一佐…ですよね。」

 

「はい。先ほどは無礼をしました。」

 

とミサトは謝った。

 

「君たちの日本を思う気持ちはよく分かった。

 

お互い協力していこう。」

 

大河内は言った。

 

「ありがとうございます。では我々が独自で調べた結果を話します。」

 

その数十分前

 

矢口はとある専門家に電話していた。

 

「もしもし」

 

「私だ。矢口だ。」

 

「矢口さん。あなたが何を聞こうとしているのかはわかりました。」

 

その電話相手とは

 

環境省自然環境局課長補佐尾頭ヒロミだった。

 

「目標は蒲田から品川方面に進行中で映像で見るかぎり魚類のようなえらがあります。またおぼつかない足取りなので深く内陸には入ってこないでしょう。」

 

と尾頭は言った。

 

「分かった。ありがとう。」

 

と矢口は電話を切った。

 

すると後ろから肩を叩かれた。

 

「赤坂さん…」

 

それは内閣総理大臣補佐官赤坂秀樹だった。

 

「提案をすることはいい。しかし、出しゃばり過ぎだ。場をわきまえろ。いいな。忠告はしたぞ。」

 

そう言って通り過ぎて言った。

 

(ネルフの情報と合致している…さすがだな…)

 

と矢口は1人思った。




第二形態こと蒲田君遂に、登場!
個人的には最初ゴジラじゃないだろと思ったら何回か見たら案外可愛いく感じてしまった…


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にらみ合い

ジアートオブシンゴジラほしい…


「総理非戦闘員の問題は解決しました。問題はもう1個あります。怪物を捕獲するか駆除するかです。」

 

東がそう言った。

 

「ここは捕獲すべきです。コイツが何者か調べる必要があります。」

 

文部科学大臣の関口悟朗が言った。

 

「私もです。ただ今環境保護団体などから捕獲の要請が出ています。」

 

と環境大臣の菊川俊介が言った。

 

すると、

 

「駆除すべきだ!こんな怪物持っていても無駄だ!」

 

と防災担当大臣の金井光二が言った。

 

「私も賛成です。」

 

国土交通大臣の柳原邦彦も言った。

 

その他2名の大臣賛同した。

 

すると

 

「しかし、人口密集地です。今は攻撃より避難を優先すべきです。」

 

と防衛大臣の花森麗子が言った。

 

全員の意見を聞いた東が

 

「総理。ここは苦しいところですが、被害の拡大を防ぐためにも、総理のご決断をいただかないと。」

 

その言葉に大河内は驚いた。

 

「今ここで決めるのか?!聞いていないぞ!」

 

「ここで決めないといけないこともあります。今がその時です。」

 

大河内は戸惑った。

 

「しかし…議会の了承も得ずやるのは…」

 

すると東が

 

「時間がありません。総理のご決断を。」

 

しばらく黙って大河内は言った。

 

「…分かった。怪物を害獣とし駆除する。自衛隊に要請を出せ。」

 

「了解!」

 

ネルフ本部第一発令所

 

「駆除ね… 」

 

ミサトは電話を切った後モニターを見ていた。

 

目標は蛇行をしながら北品川方面に向かっていた。

 

「相手にはATフィールドもない。自衛隊の兵器で大丈夫よ。」

 

とリツコは言った。

 

「でも油断なんないのよねぇ…」

 

ミサトは言った。

 

すると青葉が

 

「保安局から連絡です!新宿でシンジ君の身柄を確保したようです!」

 

「分かったわ。」

 

とミサトは言った。

 

「良かったわね。シンジ君無事で。」

 

リツコはミサトを見て言った。

 

「まぁね」

 

ミサトの顔には安堵の表情があった。

 

ネルフヘリコプターの中

 

シンジは携帯の画面に書かれた番号を見ていた。

 

その番号は瀧のだった。

 

数十分前

 

シンジが保安局に身柄を確保される時

 

「あの。少し時間を下さい。」

 

シンジが言ったら保安局員は頷いた。

 

シンジは瀧の元に行き

 

「あの。お互い何かあった時のために電話番号交換しといていいですか?」

 

瀧は言った。

 

「けどこんな非常事態だぞ。連絡出来るのか?」

 

「大丈夫です。僕の携帯はネルフの支給品なので回線は特別なのでいつでもかけれます。」

 

そしてお互いの携帯に電話番号を打ち込んだ。

 

「懐かしいな…」

 

瀧はつぶやいた。

 

「えっ?」

 

シンジは聞いた。

 

「いいや。何でもない。」

 

瀧は言った。

 

すると後ろから保安局員が呼んでいる。

 

「行きなよ。待ってるよ。」

 

そう瀧は言いシンジを行かそうとした。

 

すると何か忘れていることに気づき行こうとしたシンジを瀧は呼び止めた。

 

「なぁ!アンタの名前は…!」

 

この感覚どこかである。

 

記憶にはないけど体が覚えている。

 

「名前は…」

 

シンジの声と重なって別の声が聞こえた。

 

その声は昔聞いた忘れてはいけない声だった。

 

「三葉!」

 

三葉…?誰だ…お前は…

 

「瀧さん…?瀧さん!」

 

「はっ!」

 

その瞬間その夢の景色は消えていて目の前にシンジがいた。

 

「大丈夫ですか?」

 

シンジが心配そうにしている。

 

「あっ…あぁ。」

 

あの景色は夢なのか自分ですらわからない。

 

「そういや名前は?」

 

「さっき言いましたよ。」

 

「そっか…ごめんもう一回言ってくれない?」

 

シンジは再び心配そうに見たが

 

「ぼくの名前は碇シンジです。」

 

「碇…シンジ…」

 

その名を、瀧は繰り返し言った。

 

「時間がありません。もう行きます。」

 

「あぁ…気を付けてな。」

 

そしてシンジは出ていった。

 

その時の瀧の目を忘れられない。

 

(まるで夢を見ているみたいだ…大丈夫かな…)

 

そして窓の外を見た保安局員の情報では怪物を駆除することとなり自衛隊が出動したらしい。

 

シンジはずっと窓を見ていた。

 

総理官邸

 

「目標まであと3キロ!」

 

自衛隊のヘリからの無線が会議室に響く。

 

その様子を固唾を飲んで見ている。

 

ネルフ本部第一発令所

 

こちらも同じくメインモニターの画面を見ていた。

 

北品川

 

「目標肉眼で確認!」

 

自衛隊員が言った。

 

確かにデカかった。

 

「こうまじかで見るとより大きいな。」

 

隊長が言った。

 

「全機作戦位置に移動します。」

 

「了解」

 

するとヘリコプターがそれぞれ扇型のように移動した。

 

「全機作戦位置に移動完了!」

 

「全機砲撃準備。」

 

そして目標に向け照準をあわそうとした時怪物が目の前にあったアパートを使い立とうとした。

 

総理官邸

 

「何が起こるんだ!」

 

大河内が叫んだが誰も分かるはずない。

 

ネルフ本部第一発令所

 

「何よこれ…」

 

ミサトも同じくその光景を見ていた。

 

その姿は赤ん坊が初めて立とうとしている様子みたいだった。

 

そして怪物は立ち重たそうな首を振り周りを見た。

 

そして産声をあげるかのように咆哮をあげた。

 

「凄い…まるで…」

 

「進化…」

 

リツコと矢口の反応は全く同じだった。

 

自衛隊のヘリも全機そのままだった。

 

「何だ…これは…」

 

やがて耐えきれなかったのかアパートが崩れた。

 

それに合わせて怪物も倒れた。

 

周辺は土煙に包まれた。

 

総理官邸

 

「怪物は…!」

 

大河内は言った。

 

すると

 

「総理。今がチャンスです。今すぐヘリに伝達し砲撃を開始させましょう。」

 

と花森が言った。

 

その瞬間自衛隊の無線が入ってきた。

 

「目標元来た道を戻っていきます!」

 

「何だって!」

 

ネルフ本部第一発令所

 

ミサトがリツコに聞いた。

 

「リツコ…どういうこと…?」

 

「恐らく外の環境に慣れないで来たからエネルギーがなくなったのかしら。」

 

とリツコが言った。

 

その後怪物は元来た道を戻っていき東京湾に消えていった。

 

怪物を追い出すことになんとか成功した。

 

しかしこれは序章に過ぎなかった。

 

 




ゴジラ対日本第1回戦終了!
書いていく事に文字数が増えている…


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被害

遅れました!すみませんでした。
ネタにつまりまして…



ネルフ本部とある部屋

 

そこにはゲンドウがいた。

 

そしてその周りを囲むように黒い直方体が7個ある。

 

「さきの戦闘で多くの被害が出たな。」

 

とある直方体が言った。

 

「まさか奴がこれほど早くでるとは想定外だ。」

 

「左様。これではリリスとの契約に支障がでる。」

 

するとゲンドウが

 

「心配ありません。修正内です。」

 

また他の直方体が

 

「残る使徒はあと3体もいる。裏死海文書の期日には間に合わせなければ。」

 

センターにいたZEELE01と書かれた直方体が

 

「碇。我々には時間が無い。人類補完計画をおこなう準備は最終段階に入った。君たちの力を信じる。」

 

ゲンドウが

 

「全てはゼーレのシナリオ通りに。」

 

と言った瞬間直方体が音をたて消えた。

 

「最終段階か…」

 

部屋が明るくなりプリクラの中のような1面緑色の部屋が現れた。

 

1つ残された机に座るゲンドウの横に冬月がいた。

 

「あぁ…老人達の作る神が完成間近だ。我々の計画にも時間が無い。」

 

とゲンドウが言った。

 

「その前に目の前の神をどうにかしなければな。」

 

「あぁ…」

 

品川

 

怪物が通った後を見て矢口は呆然とした。

 

まるで津波が通ったあとのようだった。

 

総理や大臣達は被害の説明を受けている。

 

行方不明者はまだいるようだ。

 

消防隊や自衛隊がガレキの中から探している。

 

赤坂が

 

「おい。行くぞ。」

 

と矢口の肩を叩いて言った。

 

「はい…」

 

その場を去っていった。

 

同時刻別の場所

 

ミサトやリツコなどのネルフ関係者にも現場にいた。

 

「何かとれた?」

 

ミサトは防護服ごしに言った。

 

怪物の通ったあとには放射能があったことが分かり防護服を着ていた。

 

「一応体液と皮膚の1部のサンプルは採取出来たわ。あとは本部で調べるだけね。」

 

とリツコがパソコンをいじりながら言った。

 

「なかなか先が遠いね…」

 

ミサトは遥か遠くを見るように言った。

 

ネルフ本部

 

シンジは1人廊下を歩いていた。

 

怪物を追跡したが消えたので次どこに現れるのか予想出来ない状況なのでエヴァパイロットは全員第3新東京市に集められている。

 

シンジはずっと考えていた。

 

すると後ろから

 

「ワ〜ンコ君!」

 

とマリが絡んできた。

 

「マリさんどうしました?」

 

シンジが聞いたら

 

「いやぁ。最近ワンコ君の様子が変でそれに対して姫がうるさくてそれで仕方なく調査してるってこと。」

 

と言っておきながら楽しそうな目をしている。

 

「少し考え事をしていて…」

 

「おっ。悩みの事あるんだ?聞いてあげようか?」

 

シンジは少し迷ったがマリに瀧の様子について話始めた。

 

「なぁーるほどね。それで悩んでた訳ね。」

 

「何が原因だと思います?」

 

マリは考えていた。

 

すると

 

「その瀧って子未婚?」

 

「はい…何でそんなことを?」

 

マリはメガネをあげて言った。

 

「彼女だな。」

 

「はい?」

 

シンジは聞き直した。

 

「普通そんぐらいでしか彼女とか最低つくれてるかいたとかじゃない?まぁ…私の考えだけど。んで、夢見ているみたいとかって言ってたじゃん。多分別れて未だに忘れられないとかは?」

 

「忘れられない…」

 

その言葉でシンジは思い出した。

 

(もしかしたら…)

 

シンジはマリにお礼も言わず走り去った。

 

マリはその後ろ姿を見て

 

「ユイ先輩…」

 

と言った。

 

ジオフロント

 

加持リョウジは畑でスイカの世話をしていた。

 

すると

 

「加持さん!」

 

と聞きなれた声が聞こえたので振り返ってみると

 

「シンジ君じゃないか?どうしたんだ?」

 

「あのお願いがあるんですけど。」

 

その顔は何か重大なことがあるという顔だったので作業をやめた。

 

「人探しね。」

 

加持は言った。

 

「でも断片的なんですよ。」

 

シンジが水を飲みながら言った。

 

「何とかしてみるよ。それで名前は?」

 

「みつはって言ってました。」

 

「みつは… 」

 

加持はタバコを吸いながら言った。

 

「知り合いですか?」

 

シンジが聞いた。

 

「いや。分からない。調べてみるよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

シンジはお礼をして去っていった。

 

(みつは…どっかで聞いたな…)

 

加持は煙をふいて考えていた。

 

総理官邸会議室

 

「それでは各自の調査結果を発表してください。」

 

大河内が言った。

 

「死者及び行方不明者の数約100人以上出ました。」

 

「怪物の滞在時間は2時間弱でした。」

 

「2時間で100人以上も犠牲が出たのか?!」

 

金井が驚いたよいうに言った。

 

「恐らくネルフがシェルターを解放する前が多かったです。あの場でネルフが開いてくれなければ…」

 

総務大臣の河野純が言った。

 

その瞬間会議室の空気が冷えた。

 

「…でネルフは何と?」

 

大河内は聞いた。

 

すると東が

 

「今のところ調査中らしいです。総理ここは怪物に対する委員会を設置するべきです。」

 

「…分かった。ではやりたい者は?」

 

矢口がすぐに手を挙げた。

 

「私に任せてください。」

 

「頼んだぞ。」

 

大河内に喝をいれられた。

 

ネルフ本部

 

「巨大不明生物特設対策本部通称巨災対前回の巨大不明生物の調査を中心におこなう。だそうよ。」

 

リツコはデータを分析しながら言った。

 

「ここにネルフも入るのね。政府も考えたもんだわ。」

 

ミサトはコーヒーを飲みながら言った。

 

「でも人材がね。霞か関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学芸の異端児…など最悪ね。全く矢口って議員は何を考えているのか…」

 

「どんな人でも皆日本のことを考えているのよ。」

 

ミサトは遠くを見ているようだった。

 

 




雪大変だわ…


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巨災対

携帯がどんどん重くなっていく…
クソ辛い…


総理官邸

 

ついに巨災対委員会がおこなわれた。

 

自由な発言が許可されているのでいろいろな考察が飛び交っている。

 

矢口は

 

(このメンバーなら…怪物を何とかなるかもしれない…)

 

と思った。

 

すると突然矢口の電話が鳴った。

 

「もしもし…はい…分かりました。すぐにいきます。」

 

そして電話を切った。

 

「すまない。仕事が入った。何か分かったら電話してくれ。」

 

と言って矢口は出ていった。

 

総理官邸屋上

 

矢口と赤坂はヘリに乗り込んだ。

 

「いきなりなんでしょうね?」

 

と矢口は赤坂に聞いた。

 

「分からん。あいつらは何を考えているのか分からんからな。」

 

そしてヘリは飛び立って行った。

 

ネルフ本部

 

「巨災対とネルフによる第一回直接会議。場所はネルフ本部。政府はよくなるとしてよく司令から許可を出さしたわね。」

 

リツコは資料を整えながら言った。

 

「電話だけじゃ通じないものもあるわよ。」

 

ミサトは言った。

 

矢口達の乗っているヘリはネルフ仕様なのですぐに第3新東京市まで来れる。

 

なのですぐに準備をしなければならない。

 

「全く。前みたいにヘマをするかもしれないというのに。」

 

「その事に関しては心配無用。私が取りしきるから。」

 

とミサトは胸を張って言った。

 

リツコはため息をついた。

 

同時刻ジオフロント行き列車内

 

「凄い設備ですね…よくこんなの作れましたね…」

 

矢口は驚くばかりだった。

 

「あぁ…だけどついたら気を引き締めろよ。我々は政府の代表でもあるからな。」

 

これまでネルフと政府は関係は使徒殲滅だけだった。

 

なのでこの機会に交流を深め合おうというのだ。

 

ネルフ本部会議室

 

「ではただ今から巨災対、ネルフによる第一回直接会議をおこないます。改めて自己紹介ですが私は葛城ミサト一佐。こちらは赤木リツコ博士です。」

 

ミサトはそう言った。

 

「私は矢口蘭堂巨災対委員会委員長。こちらは赤坂秀樹内閣総理大臣補佐官です。」

 

と矢口が言った時

 

「何で総理補佐がここに?巨災対メンバーのはずでは?」

 

とリツコが言った。

 

「今回の会議は突然なので巨災対委員の矢口と代行の私しかこられませんでした。また総理は今の関係より更に深めようとしています。なので来たのですが何か問題でも?」

 

と赤坂が反論した。

 

少し黙ってから

 

「分かりました。」

 

とリツコが言った。

 

「…まぁとにかく会議をしましょう。」

 

とミサトが焦り気味で言った。

 

「今回はお互いどのように目標を調査しようとしているのかを発表したいと思います。」

 

と提案した。

 

「まず我々ネルフですが…」

 

以下略

 

「…というふうにやっていきたいと思います。」

 

すると矢口が手を挙げた。

 

「サンプルをMAGIで出してどのようなものなのか調べるのは分かりました。しかし、あの状況でよくサンプルが採れましたね。」

 

リツコが

 

「あなた達も採っていたのでは?」

 

と質問した。

 

赤坂が

 

「あのサンプルはその後アメリカに全て回収されてしまいました。」

 

と説明した。

 

「一体何で?」

 

とミサトは聞いた。

 

「多分アメリカしか知らない情報があるんだと思う。それが開示されるのはあちらからの接触があってからだろう。」

 

と赤坂が言った時矢口の電話が鳴った。

 

「すみません。もしもし…何だと…」

 

と言い矢口は携帯をスピーカーにした。

 

「説明してくれ。」

 

それは巨災対委員会からの報告だった。

 

「怪物は進行する事に進化していっています。東京湾のを第一形態とすると品川到達時点で第三形態になっています。」

 

と尾頭は説明した。

 

「まだその進化は進みますか?」

 

ミサトは聞いた。

 

「可能性は0ではありません。」

 

「動力源は?」

 

リツコはコーヒーを飲みながら聞いた。

 

声は尾頭ではなく間邦夫(学会の異端児)がでた。

 

「背中に背びれのようなものがある事を確認しました。恐らく太陽光パネルのように太陽をエネルギーにしているかと。」

 

と討論している同時刻

 

ジオフロント

 

広場のようなところにベンチがある。

 

加持はそこに座ってタバコを吸って待っていた。

 

「遅くなりました。」

 

そこにシンジが現れた。

 

「かまわないよ。例の子分かったよ。」

 

と加持が言いファイルを渡した。

 

シンジはそれを受け取って中を見た。

 

「よく分かりましたね。」

 

「彼の情報からだいたい読み取って接触が可能な人をあげて後は俺の勘だがな。」

 

と加持は答えた。

 

「ありがとうございます。」

 

シンジはそう言って答えた。

 

(これが瀧さんの探していた人なのか…)

 

そう思った。

 

ネルフ本部会議室

 

討論はまだ続いていた。

 

「やはり太陽エネルギーかと。」

 

「まだ何とも言えないわ。」

 

とリツコらが討論しているころ矢口はパソコン

 

を見た。

 

(民間人が何か載せているかもしれない)

 

そう思って投稿を探していた。

 

すると

 

「何かあれが通ったあと放射能出てるんだけどマジ最悪。」

 

という投稿を見つけた。

 

(まさか…)

 

矢口は思い携帯に向かって

 

「怪物の進路に放射能があることを確認した。すこし合わせてくれないか。」

 

向こうでデータを合わした時、

 

「あーーーっあーーーっあー!こんなのありかよぉぉぉーーー!」

 

と安田龍彦(オタク)が叫んだ。

 

放射能の分布と怪物の進行した跡と完全に一致した。

 

「じゃぁ原動力は核分裂なの…?」

 

リツコはそう言った時。

 

矢口の見ていた投稿が次々と転送されていく。

 

「このままだと街が混乱してしまう!赤坂さん!」

 

「分かった。我々はこれで帰るお互い何かあったらまわしてくれ。」

 

そう赤坂が言い会議室を出ていった。

 

その後政府は状況を説明して混乱をなんとか止めた。

 

東京上空

 

1機の飛行機が向かっていた。

 

「あの国はしっかりやるのかね?」

 

電話から外国人の男が英語で言った。

 

すると電話に出ているいる外国人の女が

 

「心配いりません。私が信じている国ですから。」

 

そう言って窓を眺めた。

 

まもなく機体は東京の地に降り立つ。




投稿遅れます。
迷惑をかけます。
すみません。


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GODZILLA

お待たせしました!
時間をみて書いたので少し短めになってしまいました。


総理官邸巨災対委員会

 

「何っ?!アメリカ大統領特使が極秘来日だと!」

 

矢口はその情報を聞いて驚いた。

 

「はい。ただ今赤坂総理補佐が面会中です。」

 

と志村祐介内閣官房副長官秘書官が言った。

 

「しかし…何で今なんだ…」

 

矢口は考えた。

 

「恐らくあの怪物が絡んでるのでは?」

 

志村が答えた。

 

「うーん…」

 

矢口は黙り込んだ。

 

特別会議室

 

「人探しですか。」

 

赤坂はメガネをあげて言った。

 

「yes。話が早いね。という訳でコッチで分かってる簡単な内容。」

 

と言ったのはカヨコ・アン・パターソン米特別大統領特使だった。

 

そして彼女はファイルを赤坂に渡した。

 

「名は牧吾郎。米国エネルギー省に所属。海洋廃棄物を食べる不明生物の調査を受け行っていたが突如帰国し消息不明となった。」

 

赤坂が読んだ。

 

「that'sright。(そのとおり)という訳であとは頼んだわ。出来れば早めにね。分かったら連絡して。」

 

そう言ってカヨコは部屋を出ようとした時立ち止まり赤坂を見て

 

「あとNERVによろしくと言っといて。」

 

と言って出ていった。

 

「総理補佐。どうやって探します?警察は街の方に手一杯ですけど。」

 

と職員が言った。

 

「ここはネルフに助けて貰うか。」

 

ネルフ本部第一発令所

 

「今度は人探しとは政府も雑なものね。」

 

リツコはMAGIで牧吾郎の名を探していた。

 

「まぁ。前みたいになったら面倒だからね。」

 

ミサトはリツコの結果を待っていた。

 

「いたわ。牧吾郎。帝都大卒元城南大学総合生物学部分子細胞生物学教授。学会から追放されるように渡米しその時に原爆の放射能にやられた教授の妻が他界。そのあとはアメリカの情報と同じね。ただやはり帰国後の情報が無いわ。」

 

リツコは結果を見て言った。

 

「とりあえず政府に送って。」

 

ミサトは指示を出した。

 

特別会議室

 

「さっーすがおばあちゃんの国!やることが早いね!」

 

カヨコは驚いた。

 

「で、例のものは?」

 

赤坂は聞いた。

 

「OK。ほら。」

 

と言い、赤坂に別のファイルを渡した。

 

「こっ…これは…」

 

巨災対委員会

 

「なんじゃこりゃ…」

 

それは謎の記号やなんやらが書かれた巨大な紙だった。

 

「これは…何だ…」

 

矢口は聞いた。

 

「恐らく何かの設計図のようですが何なのかは分かりません。」

 

間は白いタオルで顔の汗を拭いた。

 

第1会議室

 

「名前?」

 

大河内は言った。

 

「そのとおりです。怪物や不明生物やらと名前が決まっていませんでした。なのであれに名前を付けようと思います。」

 

東が言った。

 

「ではその名前とは?」

 

大河内は聞いた。

 

「それは…」

 

新宿とあるアパート

 

「ゴジラ…」

 

瀧は呟いた。

 

英語だとGODZILLA。

 

牧教授のファイルには護爾邏と書いてあった。

 

なのでそれをもじってゴジラにした。

 

とニュースは言っている。

 

(名前1つで速報にもなるものか…)

 

瀧がそう思った時携帯が鳴った。

 

「もしもし?」

 

「シンジです。」

 

声の主はシンジだった。

 

「シンジ君どうした?」

 

瀧は聞いた。

 

「実は瀧さんが最近変だったんでなんなのか考えていて考えがついたんです。」

 

「考えって?」

 

するとシンジは少し間を開けて言った。

 

「みつは。って言いましたよね。」

 

瀧はギクリとした。

 

「…聞こえてたんだ…」

 

「はい。勝手に聞いてすみません。」

 

シンジが可哀想になったので、

 

「気にしなくていいよ。で、そのみつはってのがどう関係あるの?」

 

「勝手ながら調べました。その結果見つかりました。あとは瀧さんの目で確認して欲しんです。FAXあります?そっちに送ります。」

 

そして瀧のところに届いた。

 

「これが…」

 

その紙を見た瞬間身体中に電気のような刺激が通った。

 

そうだ…この人だ…忘れていた…いや忘れてしまった人だ…

 

その名前は

 

宮水三葉。

 

明日会いに行こう。

 

瀧はそう決意を決めた。

 

しかし運命はまた別のものを引き連れてしまった。

 

東京湾

 

怪物ことゴジラは海底の奥底にいた。

 

そしてふと目がさめた。

 

そして海面を睨んだ。

 

今度こそ…

 

ゴジラがそう言ったきがした。




ゴジラという名をようやく使えた…
こっからどんどん使える…


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再来

来年シンゴジラのブルーレイでるしエヴァの絵コンテでるし当分庵野祭りだな。


今までは序章だ。

 

今度こそ…この国を…

 

ネルフ本部第一発令所

 

「原子炉?」

 

リツコは聞いた。

 

「そう。ゴジラの体内には原子炉のようなものが入っていてそこからエネルギーを得ている。

 

そのエネルギーから出た熱は血液循環をして発散している。だからその血液循環を阻止すればゴジラは生命維持のため自らを冷却し、活動停止するだろう。だってよ。」

 

ミサトはメールを見て言った。

 

「誰から?加持君?」

 

リツコはおちょくった。

 

「あの馬鹿は知らないわよ!巨災対委員会の矢口蘭堂ってのからよ。」

 

「前会議した1人ね。」

 

矢口とミサトはお互い連絡先を交換していた。

 

「で、そっちは?」

 

ミサトは聞き返した。

 

「まださっぱり。あの資料見ても何が何だか分からないわ。」

 

「早くしないとゴジラが来るわよ。」

 

すると発令所内の警報が鳴り響いた。

 

「使徒なの?!」

 

ミサトはすぐマコトに聞いた。

 

「いえ!パターン青ではありません!」

 

「まさか…」

 

「ゴジラ…」

 

総理官邸第1会議室

 

「鎌倉沖にか?」

 

大河内は聞いた。

 

「はい。前回と同じ赤い液体を発見したようです。」

 

「自衛隊は?」

 

花森が

 

「総理のお言葉1つで行けます。」

 

と答えた。

 

すると

 

「映像届きました!」

 

大臣らがテレビを見た。

 

「は…」

 

その光景に驚いた。

 

「進化するとは聞いたが…ここまでなるとは…」

 

ある大臣が呟いた。

 

前まで首を上げられなかったのにいまでは尻尾を器用に使い二足歩行で歩いている。

 

そして茶色だった体は黒色に変色している。

 

まさにトカゲのようだった。

 

ネルフ本部第一発令所

 

「ゴジラ横浜を縦断中!」

 

「第3新東京市は無視か…」

 

冬月は言った。

 

「あぁ…これで老人達は少しはうるさく無くなるだろう。」

 

ゲンドウが言った。

 

「やはり彼か?」

 

冬月が聞いたがゲンドウは何も言わなかった。

 

第3新東京市内

 

非常招集がエヴァパイロット逹にだされシンジとアスカはネルフの車で本部へ運ばれていた。

 

(瀧さん…大丈夫かな…)

 

シンジは考えていた時

 

「バカシンジ!」

 

アスカがいきなり怒鳴った。

 

「何だよアスカ?」

 

シンジが聞いた。

 

「あんたねぇ!人に心配かけてんの分かってる?!」

 

アスカの反応にシンジは驚いた。

 

「アスカ…」

 

「べっ…別にあんたがいつもと違うから心配してる訳じゃないんだから!コネメガネが言えって言ったからね!」

 

アスカは顔を赤くして言った。

 

シンジは笑って

 

「ありがとう」

 

と言った。

 

ゴジラ襲来数十分前

 

瀧はシンジからの情報を手に千代田区を歩いていた。

 

(あの日。星が降った日。俺はアイツに会っていた…!)

 

そう確信して情報の場所に着いた。

 

そこは普通のマンションだった。

 

「ここに…いるのか…」

 

そうしてメインフロワーのインターホンを押した。

 

少しして

 

「はい。」

 

と女性の声がした。

 

瀧の胸の鼓動が高まった気がした。

 

「あのっ…!」

 

言おうとした時街中にサイレンが鳴り響いた。

 

「まさかっ…!」

 

瀧は感じた。

 

奴だ…ゴジラだ…

 

その瞬間インターホンが切れた。

 

「あのっ!」

 

反応は無かった。

 

恐らくニュースでも見たのだろう。

 

そしてこのまま別れてあやふやになってしまう。

 

「こんなとこで…諦めてたまるか!」

 

そう言って瀧はマンションの扉を強引に開け入っていった。

 

多くの人が出てくるその中から探さなくてはならない。

 

どこだ…どこにいる…

 

そう思った時

 

目の前が時間が止まったように見えた。

 

瀧の目の前を1人の女性が走り去っていった。

 

それは紛れもなく探していた女性だった。

 

瀧はその後ろ姿を見失わないように追った。

 

その姿はまるで激しく流れる川を下っているかの様だった。

 

するとその女性がつまづいた。

 

瀧はその腕を間一髪掴んだ。

 

「大丈夫ですか?」

 

瀧は聞いた。

 

「はい。ありがとうございま…」

 

その女性は言いかけた言葉を忘れ瀧の顔を見た。

 

「どっかで会いませんでした?」

 

瀧は少し待ってから

 

「会いに来たよ…三葉…」

 

と言った。

 

その言葉を聞いてその女性、三葉の目から涙が出てきた。

 

「瀧くん…?」

 

「ごめん。忘れちまった…お前のこと。」

 

瀧は謝った。

 

「ううん…私も忘れてしまったの…ごめんなさい。」

 

どうやらあの後お互い記憶が無くなったらしい。

 

「そこのおふたりさん!早く逃げろ!」

 

いきなり怒号が聞こえ2人は周りを見た。

 

しかしそこには焦って逃げる人しかいなかった。

 

すると足元に白いイヌがいた。

 

2人の顔を見てそのイヌは走ってどっかに行ってしまった。

 

2人は呆然としていたが

 

「三葉。逃げよう。」

 

瀧が声をかけた。

 

「うん。」

 

そしてお互い手を繋いでシェルターに向かった。

 

 

 

 




ようやく瀧と三葉会わすことが出来た。
次回は日本対虚構第2戦をやります。
ちなみにラストにでた白いイヌは某CMのキャラです。
最近シンゴジラとコラボしていたので出してみました。
なおこのキャラは本編と特に関係ないので気にしないで下さい。


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タバ作戦

シンゴジラ、君の名は。紅白出場おめでとう。
去年はエヴァが少し出たから実質全作品出たことになるな。
楽しい演出を期待します。


ネルフ本部第一発令所

 

「ゴジラ武蔵小杉に進行中!」

 

マコトが叫んだ。

 

「政府からは?」

 

「ただ今武蔵小杉で自衛隊が作戦をたてその結果次第で応援を呼ぶそうです。」

 

シゲルが言った。

 

「まだ戦闘はするなか…」

 

「どうするの?エヴァパイロットは全員揃って本部にいていつでも出せるわよ。」

 

リツコは言った。

 

「もちろんあっちからなんか言われるまで待つわよ。」

 

ミサトが答えた。

 

武蔵小杉作戦本部

 

自衛隊が作戦準備をしていた。

 

「民間人の避難は完了したか?」

 

西郷作戦長が聞いた。

 

「はい。全員ネルフのシェルターに入りました。」

 

池田が言った。

 

「分かった。あとは命令待ちか。」

 

西郷が呟いた。

 

総理官邸

 

「総理。自衛隊の全武装解除を宣言してください。」

 

花森が助言した。

 

「なっ…もうやるのか…!」

 

大河内が焦った。

 

「総理。このままゴジラを野放しにしていたら何が起こるか分かりません。ここは総理のご決断を。」

 

東が言った。

 

会議室が静かになった。

 

やがて

 

「分かった…!同時刻を持って自衛隊の武装解除を許可する!」

 

「大至急防衛省に連絡を。」

 

花森が命令した。

 

やがて作戦本部に伝わった。

 

武蔵小杉作戦本部

 

「政府より武装解除が宣言されました!」

 

部下が言った。

 

「ついに来たか…これより多摩川を防衛線としたタバ作戦を発動する!」

 

西郷が言った。

 

第一段階に武装ヘリがゴジラに機関砲を打った。

 

しかし球は弾かれた。

 

すると次はミサイルを打った。

 

爆音と共にゴジラの顔に命中した。

 

これでも進行は止まらない。

 

「全弾命中もゴジラ進行中!」

 

ネルフでは戦闘の解析を急いでいた。

 

「ATフィールドの発生は?」

 

ミサトは聞いた。

 

「発生は確認されてないわ。ゴジラは皮膚が硬いのね。」

 

リツコは言った。

 

「ついでに頭も硬いことを期待してみるかな。」

 

ミサトはジョークを言った。

 

そしてゴジラは最終防衛線である。多摩川に現れた。

 

「ゴジラ防衛線に接近!」

 

部下が叫んだ。

 

「了解。全戦車作戦行動開始!手厚く迎えてやれ!」

 

西郷が命令したのと同時に戦車が動き出した。

 

そして目標をゴジラに定め大砲を次々発射させた。

 

また空から戦闘機が爆弾をゴジラに向けて落としている。

 

しばらく経ってゴジラの周辺は煙に包まれた。

 

「やったか!」

 

金井が言った。

 

その音声を聞いたミサトは

 

「あっちゃー…」

 

と頭を抱えた。

 

それとほぼ同じタイミングで爆音が聞こえた。

 

そして煙の中から出てきたのはゴジラではなく橋桁だった。

 

「総員退避!総員退避!」

 

蜘蛛の子を散らすように逃げていく戦車。

 

やがて空から橋桁が落ちてきた。

 

逃げ遅れ橋桁の下敷きになった戦車もいたが無視し逃げていった。

 

やがて煙の中からゴジラが出てきた。

 

その黒い身体には傷1つも無かった。

 

それを見ていたネルフは

 

「無様ね…戦時のほうがよっぽどマシね。」

 

リツコがボヤいた。

 

「政府も見事なフラグ回収でしたね。」

 

マコトが笑いを誘った。

 

「これでエヴァの発信要請も時間の問題ですね。」

 

マヤがリツコに聞いた。

 

「そうね。こんなんじゃ要請するしか無いわね。ミサト。どうするつもり?」

 

ミサトは黙っていた。

 

「最強の拒絶タイプを超す耐久力だな。」

 

冬月が言った。

 

画面ではゴジラは防衛線を堂々と越し東京都心に侵入していた。

 

「あぁ…これで老人達がまたうるさくなるな。」

 

ゲンドウが言った。

 

「老人達はいいがお前のシナリオに支障は無いのか?」

 

冬月が聞いた。

 

「大丈夫だ。修正範囲内だ。」

 

ゲンドウが答えた。

 

巨災対委員会

 

「ちょっとMr.矢口!どういう状況よ!」

 

カヨコが矢口に言った。

 

カヨコはゴジラ対策の最前線の巨災対委員会を訪れそこで矢口らに力を貸していた。

 

「自衛隊の兵力で傷1つつかないとは…これは想像以上の生命力の持ち主だな。」

 

間がタオルで額の汗を拭きながら言った。

 

「恐らく教授の細胞が原因ですね。」

 

尾頭が言った。

 

「まさにゴジラは難攻不落の城か…」

 

矢口はそう言った。

 

しかしゴジラは難攻不落だけでは無かったのをあとで知る。

 

「カヨコ。お前は駐米大使館に行け。何かあると困るからな。」

 

矢口が命令した。

 

カヨコはうなづいた。

 

「志村。俺と第三新東京市に行くぞ。ネルフから反応が無いからこっちから行くぞ。」

 

「しかしネルフのヘリをチャーターしていないので民間のになるのですが。」

 

志村が言った。

 

「それでも構わん行くぞ。あとは避難がかかったら避難してくれ。1人も死ぬなよ。」

 

矢口はそう言ったあと部屋を出た。

 

月タブハベース

 

あの白い巨人は装甲をほぼまとっていた。

 

まるでエヴァのようだった。

 

その様子をあの銀髪の少年が見ていたが

 

「破壊神がいよいよ最終形態に入ったんだね。」

 

そう言ったらまた黒い直方体が出てきた。

 

「まもなく奴はシンの姿になる。その時がきたら我々のシナリオは加速する。」

 

「人は自ら進化出来ない。しかし彼は違うからね。彼は神になろうとしているからね。」

 

銀髪の少年は少し笑った。

 

「そして碇がこれで何を考えているのか分からなくなった。碇のシナリオは君に託した。」

 

「シンジ君の父上か…」

 

少し黙って

 

「分かりました。全てはゼーレのシナリオに。」

 

すると直方体が消えた。

 

「もうすぐ会えるね。碇シンジ君。」

 

彼は何を知っているのか。

 

それはまだ彼しか分からない。




今年最後の投稿兼第10話達成です。
これまで読んでくれた皆さんありがとうございます!
来年も書き続けるので期待してください!
ではよいお年を!


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誰が知るか

新年あけましておめでとうございます!
今年一年頑張ります!
お年玉なのかよく分からないが今回2話同時更新します!
是非楽しんでください!


自衛隊の行ったタバ作戦はあっさりと失敗。

 

その後政府はしぶしぶ全指揮権を特務機関ネルフに移行させた。

 

そのはずだった…

 

アメリカ大使館

 

「どういうこと?!」

 

カヨコは英語で相手に言った。

 

相手とは米駐日大使だった。

 

「これはアメリカ合衆国政府が決めたことです。特別大使だからといってあなたの意見は反映されません。」

 

カヨコは握りこぶしを作った。

 

タバ作戦失敗から1時間後アメリカ合衆国政府は全会一致でゴジラ殲滅をネルフの計画を無視し行うことにした。

 

表向きはアメリカ大使館の安全のためだが裏はゴジラが日本を落とした後他の国に被害がでるのを止めるためだった。

 

またネルフにはアメリカから日本に届けた参号機が使徒として殲滅されてしまったことも背景だと思われる。

 

ネルフ本部第一発令所

 

「対岸の火事だと思って…」

 

ミサトは呟いた。

 

画面には今の港区辺りが映っている。

 

日も暮れ辺りは暗くなっているが唯一明るい所がある。

 

そこはゴジラが通った後だ。

 

まるで1本の道のようだ。

 

「アメリカ政府はもうハワイから爆撃機を3機飛ばしたらしわよ。」

 

リツコが答えた。

 

「ここはやるしか無いわね…」

 

ミサトはそう言った。

 

エヴァゲージ

 

「アメリカとの合同作戦?!」

 

アスカが驚くように言った。

 

そこにはエヴァパイロットのシンジ、レイ、アスカ、マリがプラグスーツを着てミサトの話しを聞いていた。

 

「そう。アメリカが爆撃機でゴジラを倒そうとしているのは知っている通り。

 

そこでネルフはエヴァ1機を現場に派遣することにしたわ。

 

もちろん最初に攻撃するのはアメリカのほうだけどその結果次第でエヴァの発進をするわ。」

 

と言った。

 

「エヴァは空から出すんですか?」

 

シンジが聞いた。

 

「そう。地上はゴジラが何をするのか分からないからね。」

 

ミサトが答えた。

 

「…で誰が行く?」

 

すると

 

「…私が…」

 

レイが手をあげようとしたが

 

「私が行くわ! 」

 

とアスカが言った。

 

「姫ー。あれ難敵だよー。姫でもキツイんじゃない?」

 

マリが言った。

 

「コネメガネに言われたくないわ!あんなトカゲ私1人で十分よ!」

 

アスカが胸を張って言った。

 

「分かったわ。弐号機を現地派遣します。あとの機体は本部で待機。いいわね。」

 

ミサトは皆に聞いた。

 

「はい!」

 

その後エヴァ弐号機は第三新東京市を離れ東京都心に向かった。

 

東京都とある場所

 

矢口と志村はヘリポートへ向かっていたが街は避難する人で渋滞していた。

 

「道混んじゃってますね。このままじゃ間に合いませんね。」

 

志村が言った。

 

すると矢口が

 

「志村。シェルターに向え。嫌な予感がする。」

 

と言った。

 

その発言には理由がある。

 

周りの車の中に人がいない。

 

皆何かに怯えているように逃げていた。

 

多分ゴジラだろう。

 

この東京が間もなく戦場になってしまう。

 

そう思ったからだ。

 

「分かりました。」

 

そして2人で車を降りて近くのシェルターに向かった。

 

品川とあるシェルター

 

瀧と三葉はシェルターに入っていた。

 

「東京が戦場になるのか…」

 

「怖いよ…」

 

「大丈夫だ。ここはネルフのシェルターだから…」

 

シェルターの中にいる人でもアメリカの爆撃が始まることは伝わっているようだ。

 

「瀧くん…」

 

三葉は恐怖で顔が強ばっている。

 

「大丈夫だ。心配ない。」

 

瀧はそう言った。

 

東京都心上空

 

アスカはゴジラのところに向かっていた。

 

弐号機にもう乗っていた。

 

画面には今の東京都心が映っていた。

 

あの東京の姿はどこにも無かった。

 

「あの東京がこんなになるなんて…さすがにヤバイわね…」

 

アスカは呟いた。

 

すると

 

「アスカ。まもなくアメリカが攻撃を開始するわ。

 

爆撃機が全ての爆弾を落としゴジラが無傷ならそこから発艦してゴジラに攻撃して。」

 

無線からミサトの声がした。

 

「分かってるちゅーの。」

 

アスカが答えた。

 

まもなく無線は切れた。

 

あとは輸送機のエンジン音しか聞こえなくなった。

 

アスカは心を落ち着かせた。

 

しかし何故か手の震えが止まらない。

 

(一体なんで…この私が…)

 

アスカが思った。

 

総理官邸屋上

 

大河内が屋上のヘリポートにいた。

 

まもなく東京が戦場になるので避難しようとしていた。

 

「総理。早く!」

 

東が言った。

 

「しかし私は1国の責任者だ!今ここを離れる理由にはいかない!」

 

大河内は反論した。

 

すると郡山が

 

「しかしその責任者の総理の身に何かあったらそれこそ大問題です!ここは撤退を!」

 

と進言した。

 

大河内はやがてうなづいた。

 

矢口と志村はシェルターに入ろうとした。

 

すると矢口は止まって後ろを向いた。

 

そこには遠くだがゴジラの姿があった。

 

「あれがゴジラ…」

 

矢口は呟いた。

 

そして時が満ちた。

 

東京都心上空

 

アメリカ爆撃機が爆弾を落とした。

 

その爆弾はそのままゴジラの背中に直撃した。

 

するとゴジラの背中から血が出てきた。

 

ゴジラは痛そうに咆哮を上げた。

 

「ゴジラから出血を確認しました!」

 

マコトは叫んだ。

 

「ゴジラに効いている…」

 

リツコは言った。

 

「行ける!」

 

佃が言った。

 

そして大河内らはヘリに乗った。

 

爆撃機は再び爆弾を落とそうとした。

 

その時

 

「えっ…」

 

アスカは目を疑った。

 

ゴジラの氷山のような背中が紫色に光だした。

 

そして口を開け顎が二つに割れた。

 

その奥が紫色に光った。

 

「ゴジラ内部に高放射能反応!」

 

マヤが叫んだ。

 

「何ですって!」

 

ミサトが驚いた。

 

「まさか…」

 

リツコは全てを悟った。

 

ゴジラは口から紅蓮の炎を吐いた。

 

やがてその色が赤から紫に変わり煙が徐々に変わり1本の線になった。

 

そして空に向かって撃った。

 

その光線は爆撃機の1機を撃ち抜き爆破した。

 

「アメリカ爆撃機1機撃墜!」

 

シゲルが言った。

 

「アスカ!そこから逃げて!」

 

ミサトが言ったが

 

「ダメです!通信環境が不安定です!」

 

マコトが言った。

 

アスカは恐怖を感じた。

 

目の前であの爆撃機が落とされた。

 

そして他の爆撃機が爆弾を落とした。

 

するとゴジラの背中から口と同じ光線が無数に出てきた。

 

その光線で爆撃機を全て撃ち落とした。

 

するとアスカの輸送機にも光線が来た。

 

「ぐっ…!」

 

アスカは間一髪発艦した。

 

輸送機は爆破した。

 

弐号機の背中のジェットパックを利用して体制を整えた。

 

「コンチクショォォォ!」

 

アスカがそう叫び手に持っていたボウガンをゴジラに向けて撃った。

 

ゴジラはそれに気づき光線を撃ってきた。

 

ボウガンはあっさり焼けて無くなった。

 

そして光線は弐号機を狙った。

 

しかしアスカはその光線を華麗に避ける。

 

(チャンスはあるはず…)

 

アスカはそう思った。

 

だがゴジラは弐号機を狙わずジェットパックを撃ち抜いた。

 

弐号機は体制を崩した。

 

「ウソっ!」

 

アスカは不意をつかれ弐号機は落下していった。

 

その時離してしまったボウガンをゴジラは見落とさず光線で爆破させた。

 

弐号機は抵抗をすることが出来なくなった。

 

(このままだとゴジラの格好の的…プログレッシブナイフを投げてもどうせ消される…ダメ…ここで死ぬの…)

 

アスカは覚悟を決め目を瞑った。

 

ゴジラの口が紫色になる。

 

「アスカァ!」

 

ミサトは叫んだ。

 

しかし何も起こらない。

 

恐る恐る目を開くとまだ落ちているが弐号機は無事だった。

 

「なんで…狙わないの…」

 

アスカは驚いた。

 

ゴジラは光線を吐けるのにあえて吐いていない。

 

そしてその目はしっかりと弐号機を捉えていた。

 

いや弐号機ではなくアスカを見ているのだろう。

 

そんな気がした。

 

アスカはチャンスだと思い体制を何とか整え地面に着地した。

 

「アスカは?!」

 

ミサトは聞いた。

 

「健在です!パイロットも無事です!」

 

マヤが報告した。

 

ミサトはホッとした。

 

ゴジラは弐号機が撤退しているのを確認し周りを見た。

 

沢山のビルが立っている。

 

するとその貯めていた光線をビルに向かって撃った。

 

するとビルは真っ二つに割れ崩れていった。

 

ゴジラは背中の光線も使い周りのもの全てを壊していく。

 

どんな歴史的価値があろうと日本な象徴だろうと構わない。

 

全てを焼き払っていった。

 

その中に大河内らを乗せたヘリが墜落し炎に包まれていた。

 

その様子を見ていたら突如ネルフ本部の警報が鳴った。

 

「一体何が?!」

 

ミサトは聞いた。

 

「港区、千代田区、中央区の3区の一部シェルターの耐久値が急激に低下!

 

このままだとシェルターが壊れます!」

 

マヤが叫んだ。

 

「マズイ!急いで別の場所に移して!」

 

ミサトが指示した。

 

そのシェルターの一部に瀧と三葉がいた。

 

「このシェルターは閉鎖します!急いで避難してください!」

 

アナウンスが聞こえた瞬間そこにいた人は皆出口に向かった。

 

「早くしろ!」

 

「押すな!子供がいるんだ!」

 

「ここから出せ!」

 

まさに地獄絵図だった。

 

「こんなになるなんて…」

 

三葉は恐怖で動けなかった。

 

「早く逃げよう!」

 

瀧が手を取り行こうとした時背後で嫌な音がした。

 

2人は振り向かず全力でそこから逃げた。

 

その時シェルターが明るくなり目の前が真っ白になった。

 

「千代田区のシェルター1個が爆発しました!」

 

シゲルが叫んだ。

 

「あの第6使徒の加粒子砲をも耐えるシェルターが爆破するなんて…」

 

リツコはただ見ているだけだった。

 

「ゴジラ…まさに破壊神…」

 

そうミサトは言った。

 

やがてゴジラは周りを見て一声あげて紫色の口を閉じまるで休むかのように活動を止めた。

 

 

 

 




シンゴジラのブルーレイかエヴァの絵コンテどっち買おう…


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惨敗

昨日は紅白がありましたね。
案外RADWIMPSが普通だったと思いました。
それに対してシンゴジラ企画がクオリティー高いな…
大河内らの発言以外は全部セリフが新しいから
1からやったんだな
NHKやるな…
それにピコ太郎のシンゴジラ襲来PPAPが第9とかエヴァか…
今回はたのしませてもらいましたわ。
次も楽しみですね。


あれ…ここは…どこ…?

 

三葉は目を開けた。

 

周りは暗かった。

 

ただ何かが燃えているらしくそこは明るかった。

 

そうだあの時シェルターから避難しようとして爆発に巻きこまれたんだ。

 

そう思い起きようとした。

 

しかし起きれない。

 

なんで…?

 

三葉は自分の身体を確認した。

 

しかしその原因はすぐに分かった。

 

三葉の右足に瓦礫がのっていた。

 

しかもその瓦礫の中に鉄パイプがありそれが運悪く太股を貫いていた。

 

「うあ…あああ…」

 

急に激痛がはしった。

 

身体から汗が出てきた。

 

ふと自分の近くにいた瀧が見当たらない。

 

「瀧くん…?瀧くん…?どこ…?」

 

しかし反応が無い。

 

横には瓦礫の山があった。

 

その中に人の手がありそこには生きてる気がしなかった。

 

「嘘…」

 

三葉の目から涙が出てきた。

 

瀧くんが死んだ。

 

本人かどうかは分からないがそんな気がした。

 

そんなことを考えていたら地鳴りが聞こえた。

 

やがてその音は足音になった。

 

まさか…

 

そう思った勘は当たった。

 

ゴジラだった。

 

ゴジラは知っているのかのように三葉の前で止まった。

 

三葉はゴジラを見下ろした。

 

その姿を見ていたら三葉はゴジラに怒りを感じた。

 

「なんで…なんで…」

 

言おうとしたら口から血が出てきた。

 

それでもお構いなく言う。

 

「なんで…あなたはそんな冷たいの…?

 

何のためにやってんの…?

 

復讐…?ならこんなのやめてよ…!

 

誰も得しないよ…

 

だから…あなたはこのままやるなら…

 

私…許さない…!」

 

ゴジラはその冷たい眼差しで三葉をずっと見ていたが突然口を開けた。

 

「えっ…嘘…やめてよ…」

 

その声は聞こえていないかのように口の奥を紫色にしていた。

 

その瞬間

 

お前に何が分かる。

 

三葉の心の中で響いた。

 

ゴジラが…

 

そう思った時光線が降ってきた。

 

目の前が再び真っ白になる。

 

「…つは…み…は…」

 

その声は聞き覚えがある。

 

そうだ瀧くんだ…

 

そっか…死んだんだ…

 

そう思った時目の前が徐々にクリアになってきた。

 

そこには瀧の顔があった。

 

その顔は一部黒くなっていた。

 

「ここは…?」

 

三葉は聞いた。

 

「ここは病院だ。

 

あの時爆発に巻き込まれたがギリギリのところで助かったんだ。」

 

瀧の説明を聞いた三葉は周りを見た。

 

あの時にいた人達が医者から処置を受けていた。

 

「私…生きたんだ…」

 

その時自分の足を見た。

 

だが自分の足は無事だった。

 

そして再び瀧の顔を見て安心した。

 

「良かった…本当に良かった…!」

 

三葉は涙を流し瀧と抱き合った。

 

瀧はひたすら困惑した。

 

その頃

 

ゴジラは東京駅で活動を停止した。

 

政府機関は一時的に立川に移された。

 

大河内らを乗せたヘリは未だに行方不明だ。

 

偶然別の場所にいてゴジラの攻撃を回避した里見祐介農林水産大臣が内閣総理大臣代理となった。

 

赤坂は内閣官房長官代理となった。

 

そして矢口は特命担当大臣となった。

 

その矢口はただ悔しかった。

 

ゴジラは米軍の爆撃機を破壊するだけではなく東京都心をほぼ壊滅させ東京の機能を完全に停止させた。

 

しかも総理もいない。

 

自分らは何をすればいいのか分からない状況だった。

 

「どうした?お前らしくないな。」

 

立川に移られた総理官邸で泉修一内閣総理大臣臨時補佐官が矢口に聞いた。

 

矢口とは昔から縁があった。

 

「お前は地方にいたからこの地獄を知らないだろ。」

 

矢口は言った。

 

「まぁな。でもお前はこんな困難乗り越えて来ただろ?」

 

泉が言った。

 

その言葉に矢口はキレた。

 

「俺は困難なんて乗り越えてない!

 

今回なんてゴジラの正体ですら分かっていない!

 

そしてこのザマだ!

 

こんなこ…」

 

他にも言おうとしたが泉は矢口の胸に何かを押し付けた。

 

それは水の入ったペットボトルだった。

 

「まずはお前が落ち着け。

 

今は臨時の政府だ。

 

そんな中で皆が協力しなくてどうする。」

 

その言葉で矢口の怒りは収まり無言で水を飲んだ。

 

ネルフ本部

 

ミサトは何回もゴジラの攻撃内容を見ていた。

 

(ゴジラは無差別に東京を攻撃した…しかし攻撃そのものに意味はない…使徒のように何か目的があるの?)

 

ミサトはそんなことを考えながら見ていた。

 

「ここは…」

 

ふと決心したように言った。

 

立川巨災対委員会

 

矢口は久しぶりにそのメンバーとあった。

 

しかしそこに全員集まることは無かった。

 

「まずここにあの攻撃から逃げ切りそして力を貸してくれることに感謝する。

 

今来れないメンバーがいる。

 

事情は分からないが実際我々しかいない。

 

だからそのメンバーの分もしっかりやってくれ。頼む。」

 

そう言い矢口は頭を下げた。

 

するとメンバーが拍手をした。

 

その時

 

「我々しかいないってのは侵害だね。」

 

矢口の後ろで声がした。

 

振り返るとそこにミサトがいた。

 

「あなたは…ネルフの」

 

矢口は驚いた。

 

ネルフが直々に来ることはほとんどないからだ。

 

「ここが大変なのは分かるわ。

 

だからこそ残った者はそれをしっかり支えることだと思ったからよ。」

 

優しい顔をしてミサトは言った。

 

そしてすぐに真面目な顔をして

 

「現時刻を持って巨災対委員会を第3新東京市に移転します。異論はありませんね。」

 

すると矢口は強く頷きミサトと握手をした。

 

一方

 

「なんでこのタイミングかなぁ…」

 

里見は1人呟いた。

 

先ほどまで被害の状況を聞いていた。

 

その話が長く昼ごはんが遅くなったのだ。

 

目の前にはラーメンがあった。

 

「麺伸びちゃったよ…全く総理の仕事は大変だね…」

 

まるで普通のオヤジのように呟きラーメンを食べ始めた。

 

同時刻ネルフ本部

 

暗い部屋にあの直方体が7個円状に並んでいる。

 

「ついに破壊神が覚醒したな。」

 

ある直方体が言った。

 

「我々の計画を加速させる絶好の機会だ。

 

それにしてもあの男はよくやるな。」

 

また別のが言った。

 

「左様。我々の神を越す力を持っている。」

 

すると真ん中にいた直方体が

 

「いよいよ世界の破局が始まる。

 

それと同時にリリスをあるべき姿にする。

 

それを助けるエヴァシリーズを呼ぶのだ。

 

それが我々の運命だ。」

 

そう言い直方体は全て消えていった。




そろそろ文字数が多くなるな。


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真実

遂にジアートオブシンゴジラ届いたぁ!
凄い内容量でした。
1万以上かかるのも文句無しのレベルでした。
特に完成台本は見物でした。
これのおかげで小説はかどる…


巨災対委員会は立川から第3新東京市に移動された。

 

それと同時に首都移転計画を急遽始動させ首都も第3新東京市に一時的に移転された。

 

なお表向きは政府が日本のトップだが裏ではネルフがトップだった。

 

ネルフ本部とある部屋

 

「ネルフがトップか…老人達はどう思うかな…」

 

冬月が呟いた。

 

「奴らはシナリオ通りなら何も言わないよ。」

 

ゲンドウが言った。

 

ネルフ本部第1会議室

 

ついに巨災対とネルフのメンバーが全員揃った。

 

「こんなにいるのね…」

 

ミサトはそのメンバーの数に驚いた。

 

ゴジラの攻撃を受けながらも多くの人が働いてくれるのだった。

 

「日本はまだやれるみたいだな。」

 

矢口はそう答えた。

 

「では、各班の発表を。」

 

ミサトが言った。

 

「現在ゴジラは東京駅で活動を停止。MAGIの計算結果だと2週間後に活動を再開します。」

 

マヤが答えた。

 

「自衛隊の最新無人偵察機を使った結果ゴジラは一定範囲内の物体を自動爆撃します。」

 

自衛隊員の1人が言った。

 

「まさに第6使徒ね…」

 

ミサトが呟いた。

 

「これと同じ相手と戦ったのか?」

 

矢口は聞いた。

 

「まぁね。そん時は射程圏外から日本中の電力を集めた高出力陽電子砲で狙撃して殲滅させたわ。けど今回は相手の火力が強くて無理ね。」

 

ミサトは言った。

 

「んでそっちのプランは進んでるの?」

 

今度はミサトが聞き返した。

 

「矢口プランはゴジラのサンプルを回収してどれが適合するか調べてます。恐らく3週間はかかります。」

 

ヒロミが答えた。

 

「3週間じゃその頃は日本は無いわね。んでどうしたらプランは早まる?」

 

ミサトは聞いた。

 

「恐らくゴジラの細胞の構造が分かれば。」

 

ヒロミは冷静に言った。

 

ミサトは天井を見て考えた。

 

「本当に白旗あげます?」

 

マコトが言った。

 

「ここで辞めるわけにはいかない…

 

何としてでも止めないと。」

 

矢口は言った。

 

すると1人のネルフ職員が

 

「そういえばゴジラの光線を分析してみました。」

 

そしてその情報を見せた。

 

「ほぼ放射能で構成されているのですが1部プラズマが混ざっていました。」

 

と説明した。

 

「それが?」

 

ミサトは聞いた。

 

「はい。実はこのプラズマはゴジラで作られたものではありませんでした。」

 

皆その言葉に聞き入った。

 

「ではどこから出たんだ?」

 

矢口は聞いた。

 

「それが…」

 

職員は一瞬躊躇したがやがて口を開けた。

 

「…五年前のティアマト彗星のプラズマと一致しました。」

 

その結果を聞いて静かになった。

 

「つまりゴジラはティアマト彗星を食ったの?」

 

ミサトは驚いた。

 

「いいえ。有り得ません。

 

あの後彗星は軌道を通って行きました。」

 

ヒロミはパソコンを叩きながら言った。

 

「じゃぁ…なんで出たんだ?」

 

矢口は困惑していた。

 

するとミサトが言った。

 

「ここは行ってみるしかないわ。」

 

数時間後

 

ネルフ本部自販機場

 

「って言っておきながらなんで悩んでるのよ。」

 

リツコが言った。

 

「そういやあの町は情報が少ないんだった…」

 

ミサトは頭を抱えた。

 

すると

 

「何悩んでるのかな?」

 

カッコよく現れたのは加治だった。

 

「なんだアンタか。別に何でもないわよ。」

 

ミサトはつまらなそうに言った。

 

「五年前に消えた糸守町の情報が欲いんだって。」

 

リツコがかわりに言った。

 

「それならシンジ君に聞けばいいんじゃないか?」

 

加治は答えた。

 

「アンタ変なこと吹き込んだんじゃないんだよね?」

 

ミサトは怪しそうに聞いた。

 

「いや。このことに関しては彼の意思でやったんだ。

 

俺はその手伝いだけさ。」

 

加治が答えた。

 

「そう…」

 

ミサトはコーヒーを飲んだ。

 

翌日

 

シンジはミサトと共にネルフ本部の第1会議室に呼ばれた。

 

そこには多くの人がいた。

 

するとミサトはシンジに聞いた。

 

「シンジ君。あなたの友達に糸守町出身の人がいるみたいね。」

 

「はい。」

 

その言葉を聞いたら中から男性が現れた。

 

「私は矢口欄堂特命大臣だ。至急君のその友達と話したい。繋げられるか?」

 

「分かりました。」

 

シンジはそう答えたそして瀧の電話番号を見つけかけようとした。

 

その時シンジの手が止まった。

 

「どうしたの?シンジ君?」

 

ミサトは聞いた。

 

「もし瀧さんが電話に出なかったら…」

 

シンジはゴジラの攻撃後ずっと後悔していた。

 

アスカはあの後無事保護された。

 

あの時僕が行けば…

 

そんなことをずっと考えていた。

 

そんなシンジに矢口は言った。

 

「碇シンジ君。君はこれまでエヴァに乗り戦ったらしいな。それがどれだけ辛いことなのかは分からない。だが君が悩んでる時間はない。こんなことは言いたくないんだが君の行動次第でこの国は無くなるかもしれない。これ以上負担を掛けて申し訳ない。だが日本のために力を貸して欲しい!頼む!」

 

そして矢口はシンジに頭を下げた。

 

その様子に驚いたシンジだがやがて決心し電話をかけた。

 

しばらくなっているだけだった。

 

(ダメか…)

 

シンジがそう思った時

 

「もしもし?」

 

聞きなれた声がした。

 

「瀧さん!」

 

シンジは嬉しかった。

 

「シンジ君か…悪いな迷惑かけて。」

 

瀧は謝った。

 

「いえ。大丈夫です。ところで前紹介した人と話せます?」

 

シンジは本題を言った。

 

「分かった。待ってくれ。」

 

そして保留音が流れた。

 

その間にシンジは矢口に変わった。

 

「もしもし?」

 

向こうから女性の声が聞こえた。

 

「君が宮水三葉かな?」

 

矢口は聞いた。

 

「はい。あなたが碇シンジ君?」

 

三葉は聞いた。

 

「申し訳ない。私は矢口欄堂特命大臣だ。先ほど変わった。近くにいたら瀧君も聞いて欲しい。」

 

翌日

 

ゴジラ再起動のカウントダウンが進む中一部メンバーを乗せた3機のヘリが旧糸守町に向かっていた。

 

その1機に矢口とカヨコとヒロミが乗っていた。

 

「Mr.矢口?本当に糸守から始まったの?」

 

カヨコは聞いた。

 

「分からない。ただ我々には時間がない。だが少しでも可能性があるのならそれにかけてみるしかない。」

 

矢口はそう答えた。

 

別のヘリではミサトとリツコとマヤが乗っていた。

 

「シンジ君、あんなこと気にしていたのね。」

 

リツコが言った。

 

「そんな気持ちが分からないなんて。親失格かもね。」

 

ミサトが答えた。

 

「そんな時もあるわよ。」

 

リツコが慰めた。

 

そして最後の1機に瀧と三葉とシンジが乗っていた。

 

「荷物ばらまいただけ?!」

 

三葉はシンジと瀧の出会いを知って驚いた。

 

「しかも落し物渡しに来てくれるなんて親切だな。」

 

瀧はシンジを褒めた。

 

「それほどでもないですよ。ところで何で二人は出逢ったんですか?」

 

その質問を聞いた時二人は一瞬躊躇った。

 

そして話そうとした時

 

「全機に継ぐ間もなく糸守町に到着する。なお着陸場所は旧糸守高校だ。」

 

と矢口の声が聞こえたので話をやめた。

 

三人は窓の外を見た。

 

そこにはひょうたん型の湖があった。

 

「ここが旧糸守町…まるで使徒殲滅後みたいだ…」

 

シンジは言った。

 

「そう…全ての始まり…ゴジラも…私達も…」

 

三葉はそう言った。




三つの世界の主人公達が集結!
最終決戦まであとわずか!
頑張らんと…!


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原点

続編書こうか迷ってます…
誰かコメント下さい。
早めにお願いします…


一向は旧糸守高校校庭に着陸した。

 

「プラズマは?」

 

矢口は聞いた。

 

「いいえ。微量どころか全く無いです。」

 

ヒロミが言った。

 

「何かあるわよ。しかし彗星の威力がここまでとは…」

 

ミサトは目の前の風景を見た。

 

あちらこちらに瓦礫が散乱している。

 

中には電車が頭から突き刺さっている。

 

「このおかげで山の1部が蒸発したなんて可愛いもんでしょ。」

 

リツコが言った。

 

一方

 

瀧と三葉はその校庭をしっかりと踏んで降りた。

 

「あの時のままだ…」

 

瀧が言った。

 

三葉の親友と作ったカフェ。

 

楽しんだ学校。

 

そして宮水神社と家。

 

二人は入れ替わりながらもその生活を楽しんだ。

 

しかしその全てが消えた。

 

その現実を再び感じた。

 

「では三葉さん。あの日安全かつ誰にも見られない場所は検討つくか?」

 

矢口は聞いた。

 

「みんなこの校庭に避難しました。範囲外でここから見える場所はそんなに無いですよ。」

 

三葉は説明した。

 

「つまり高い所か…」

 

矢口は周りを見た。

 

もちろんそんな所は無い。

 

「ヘリとかは?」

 

カヨコが言った。

 

「確かにヘリなら有り得るな。」

 

矢口が言ったがリツコが反論した。

 

「ヘリなら落下後破片回収をするため着陸するなら広いところが必要です。それがここら辺には無い。しかも音で分かるはずです。」

 

一向は考えた。

 

すると瀧が

 

「祠…」

 

と呟いた。

 

「えっ…?」

 

シンジは驚いた。

 

東京に住んでいてなんでそんな事が分かるのか。

 

そう思ったからだ。

 

そんなシンジを横目に瀧は言った。

 

「この先に祠があります。その中に何があるかは分からないですがその条件を揃えるにはそこしか無いです。」

 

瀧は三葉と目を合わした。

 

「本当にあるの?」

 

ミサトが言った。

 

すると三葉が言った。

 

「はい。よく儀式の一貫で捧げ物を上げに行きます。確かその祠はあの世で出るには自分の半分を上げるっておばあちゃんが言っていました。」

 

その顔は確信を持っていた。

 

「よし。今度はそこに行こう。」

 

矢口が言った。

 

そこはクレーターの中にあった。

 

中心にある祠の周り以外は原っぱの様だったのでそこに着陸した。

 

「プラズマ波祠周辺から微量に観測。」

 

ヒロミが言った。

 

「よし行こう。」

 

一向は祠に向かった。

 

その祠は岩と岩の間の空間にあった。

 

最初に瀧と三葉が入った。

 

その後にシンジが入った。

 

矢口らは周りを調査していた。

 

「案外広いんですね。」

 

シンジは携帯の明かりを頼りに周りをみた。

 

そして奥に祠があった。

 

その前に2本の入れ物があった。

 

一つは空いていた。

 

「本当に飲んだんだ…」

 

三葉は顔を赤めた。

 

「仕方なかったんだよ。これしか方法無かったから。」

 

瀧は説明した。

 

「バカ…」

 

三葉は言った。

 

その様子をシンジは見ていた。

 

(一体二人とここにどんな関係があるんだ…?)

 

そんなことを考えていた。

 

「祠の中には何も無かった。三葉、一体何があったんだ?」

 

瀧が聞いた。

 

「おばあちゃんは神聖なものとか。あと二千年前のものとかも言っていたっけな。」

 

三葉が言った。

 

「関係はありそうですね。」

 

シンジはそう答え祠の周りを調査していた。

 

その時あるものを発見した。

 

「みんなを呼んで!」

 

それは祠の裏にあった。

 

ちょうど祠に隠れるように壁画があった。

 

祠をどかしたらその壁画がハッキリ分かった。

 

「どうやらここでいいみたいね。」

 

カヨコが言った。

 

「ゴジラ…」

 

そこにはゴジラが空に咆哮をあげている絵があった。

 

そのうえに彗星の絵があった。

 

「彗星とゴジラ…何の関係があるの?」

 

リツコは言った。

 

その時カヨコの電話が鳴った。

 

それはアメリカ大使館からだった。

 

そして何を言われたか分からないが表情を変えた。

 

「Areyouserious?!」(マジですか?!)

 

そして電話を切った。

 

「どうした?」

 

矢口が聞いた。

 

カヨコは黙っていたがやがて口を開いた。

 

「東京が終わる…」

 

ネルフ本部第1会議室

 

「N2兵器nonuclearweapon の略。

 

戦略自衛隊が開発した次世代兵器。

 

威力は町一つを破壊する。

 

ただし放射能は出ないのがいい所ね。

 

ちなみに使徒に対しては足止め程度の力しか無いわ。」

 

リツコがそう説明した。

 

画面には第四使徒で発動されたN2地雷の映像が流れていた。

 

「これと同威力を東京で起こすのか?!」

 

志村が言った。

 

「国連は何発撃つの?」

 

ミサトが聞いた。

 

「およそ5発。」

 

カヨコの発言を聞きため息がこぼれた。

 

「彼の国は横暴だな。」

 

赤坂が言った。

 

「矢口プランを進めるしかないか…」

 

ミサトは矢口を見た。

 

矢口は考えていた。

 

(ゴジラの細胞が分からないならこのプランはおジャンになる…一体どうすれば…)

 

その時部屋に間が入ってきた。

 

「ゴジラの細胞解体できました!」

 

巨災対特別研究室

 

「ゴジラが現れた同時間にプレジャーボートが近くにあったらしく恐らくそれが牧教授のだとか。とにかくその中にあった折り紙が実は解読のヒントだったんです!」

 

間は興奮気味で説明した。

 

「さすが牧教授。アメリカのデータに載せずあえて紙にしたか。しかも平和の象徴の鶴とはね。」

 

ミサトはその細胞図を見ながら言った。

 

「これで矢口プランは進みますね。」

 

ヒロミが言った。

 

「後は東京を見捨てない事ね。」

 

リツコが問題視した。

 

「まず矢口プランの推奨を内閣にしてみる。そうすれば行けるかもしれない。」

 

矢口が指示した。

 

「その後は俺に任せろ。あそこらの国とは裏でパイプがあるからな。」

 

泉が言った。

 

「よろしく頼む。あの子達は?」

 

矢口はミサトに聞いた。

 

「あの子達なら心配無いわよ。きっと上手くやってるわよ。」

 

ミサトは笑顔で答えた。

 

ネルフ本部大図書室

 

「なんで私達がこんなことするのよぉ!!」

 

アスカはそう叫んだ。

 

「しょうがないよ。これも日本のためなんだから。」

 

シンジがそうなだめた。

 

シンジ、アスカ、レイ、マリ、瀧、三葉は本から彗星とゴジラの関係性を調べていた。

 

「ごめんね。まさかここまでとは思わなかったから。」

 

三葉は謝った。

 

「大丈夫大丈夫。姫は前やられてからいつもこうだから。」

 

マリが言った。

 

「アンタあん時何もしてなかったくせに!」

 

アスカは反論した。

 

その中をレイは黙々と調べていた。

 

「綾波疲れてない?」

 

シンジは優しく言った。

 

「…私は大丈夫…碇君こそ大丈夫…?」

 

レイは聞き返した。

 

「大丈夫だよ。気遣ってくれてありがとう。」

 

シンジはお礼をした。

 

その様子を瀧と三葉は見ていた。

 

「仲いいな…」

 

瀧が言った。

 

「世界の明暗を握っているのにね…」

 

三葉は答えた。

 

そして瀧を見て

 

「昔の私達だね…」

 

と言った。

 

瀧は頷いた。

 

「ところでシンジ君に言わないのか?」

 

瀧は聞き返した。

 

「これが終わったらでよくない?」

 

三葉が提案した。

 

「分かった。」

 

そして二人は本を読み始めた。

 

その頃

 

「ゴジラは?」

 

自衛隊員の1人が聞いた。

 

「今だ活動停止中ですが内部放射能は高まっています。」

 

データを見ていた隊員が言った。

 

「お目覚めはいつでも出来る…か…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女はふと目を開けた。

 

周りは真っ暗だった。

 

その中に少女はいるというより浮いていた。

 

私は一体…

 

自分を見た。

 

裸で髪はストレートだった。

 

何してたんだっけ…?

 

少女はそんなことを考えながら浮いていた。




時間がぁぁぁ…
無い…


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決戦の予兆

この作品終わったら何しよう…


政府は矢口プランを採用。

 

それを国連に提案したが否決された。

 

その中でも着々と矢口プランを実行可能まで持って行っていた。

 

ネルフ本部第1会議室

 

「ゴジラを詳しく調査し血液凝固剤の

 

量を計算しそのサンプルを他の研究所に回し更にそれを量産しました。

 

しかし今現存する量だとギリギリかと。」

 

ヒロミが言った。

 

「それで何とかやってみよう。入れ物は?」

 

矢口はリツコを見た。

 

「N2ミサイルを再利用した形だけどその量なら入るわ。」

 

リツコは答えた。

 

「オキシジェンデストロイヤー…誰よこの名前考えたの?」

 

ミサトは聞いた。

 

「加治君よ。」

 

リツコがニヤけなが言った。

 

「あの野郎…」

 

ミサトは少し怒り気味になった。

 

「こっちはどうにかなるな…あとはあの子達か…」

 

矢口は呟いた。

 

大図書室

 

シンジ達は疲れ果てていた。

 

関係のある本を探してもゴジラの記述がハッキリとしたものは無かった。

 

「なんで早く終わらないのよ!さっさとケリつければいいじゃない!」

 

アスカはグチを言いまくった。

 

「それが出来たら誰も考えないわよ。」

 

ミサトがアスカの後ろで言った。

 

「うぇ!ミサト!いたなら言ってよ!」

 

アスカは驚きながら言った。

 

「どう?進んでる?」

 

ミサトは聞いた。

 

するとシンジがこれまでの報告をした。

 

「今から二千年前の彗星落下の記録があったんですけどそれが繭吾郎の大火ってらしいんですよ。

 

三葉さんもそれを聞いたらしく。

 

かりに繭吾郎がゴジラなら話は通じます。繭吾郎は風呂場から火が出て火が広まったと書いてありました。つまり風呂場は糸守湖ならあの光線が火元と分かります。しかしなんで糸守にいたのが今東京にいるのかが分からなくて。」

 

「巨災対がゴジラの細胞を解析した結果、ゴジラの細胞は酸素と水素さえあれば自己複製出来るらしいわ。ちなみに祠の中を調査したらゴジラの細胞に似た物質が出たわ。だから教授は恐らく祠にあったゴジラの破片かなんかを持って東京湾で育てたのね。そこには昔放射性廃棄物が山ほどあったから。」

 

ミサトが答えた。

 

「恐ろしいですね…」

 

瀧は言った。

 

ミサトは何かを考えていたがふと笑顔を見せ

 

「まぁこれから大変だからここまでにしていいわよ。お疲れ様。」

 

と言った。

 

「終わったぁー!これで家でゆっくり出来るわー!」

 

アスカは伸びをしながら言った。

 

「あの葛城さん?」

 

三葉はミサトを呼び止めた。

 

「何?」

 

「あの…家が避難区域で帰れません…」

 

三葉は言った。

 

「僕もです…」

 

瀧も言った。

 

「うーん…分かったわ。すぐに準備するわ。」

 

ミサトはそう言い出ていった。

 

その後瀧と三葉は共に同居としてミサトの住んでいるアパートに引っ越した。

 

「こんな非常事態なのに引越しなんてしていいのかな…」

 

瀧は呟いた。

 

「大丈夫ですよ。一応非戦闘員として登録されてますから。」

 

シンジはそう言い本棚に本を入れていた。

 

「そっか…分かった。」

 

別室

 

「これが糸守町?!」

 

アスカは三葉のアルバムを見て驚いた。

 

「そうだよ。あん頃はみんな不便なくやってきてたんだよ。」

 

三葉はそう説明した。

 

「まさかその街に空から落し物が降ってくるなんて誰も予想出来ないからね~。」

 

マリはのぞき込みながら言った。

 

「はい。あれは衝撃的でした。」

 

三葉はあの日を思い出しながら言った。

 

「にしてもなんであの時防災訓練なんてやったの?いつもならあの日は秋祭りのハズだけどなぁ~?」

 

マリは三葉に聞いた。

 

「えっ…」

 

三葉はその質問に驚いた。

 

(なんでその事知ってるの…)

 

あの日の真実は瀧と三葉だけしか知らないはず。

 

なぜ部外者がそれを知ってるのか。

 

三葉は焦った。

 

しかしマリは少し笑い

 

「メンゴメンゴ。何でもニャイ。ほら姫~。早く仕事しないと帰れないよ~。」

 

と言い仕事に戻った。

 

その頃

 

「どうした?いきなり呼び出して。」

 

矢口はとある場所でカヨコに呼ばれた。

 

「Mr矢口。私はアメリカから退避命令が出たわ。でも私は残りたい。この国は2度も核を使われた。3度目は許せないの。おばあちゃんの名にかけて…!」

 

カヨコはそう言った。

 

「この国はスクラップアンドビルドで何とか頑張ってきた。これ以上は悪化させない。」

 

矢口はそう答えた。

 

「ありがとう。その言葉信じるわ。」

 

カヨコはそう言い離れていった。

 

ネルフ本部第一発令所

 

マヤはパソコンでデータをまとめていた。

 

そこにヒロミが来た。

 

「あなたは巨災対の…」

 

マヤは言った。

 

「そう。あなた打つの早いんですね。」

 

ヒロミは言った。

 

「先輩直伝です。しかし、まだまだですよ。」

 

マヤは恥ずかしそうに言った。

 

「そう…ならこの仕事が終わったらタイピング教えてください。」

 

ヒロミはそう言い出ていった。

 

マヤはその姿を見ているしか無かった。

 

セントラルドグマ

 

ゲンドウはその最深部にいた。

 

そこには白い巨人こと第2使徒リリスがいた。

 

「ここにいましたか。」

 

加治が後ろから来た。

 

「リリスは我々が持っている限り有利ですよ。」

 

加治が続けて言った。

 

「あぁ…老人達の計画は破壊神を使い新たな生命体を呼び覚ますことだ。それだけは阻止しなければ。」

 

ゲンドウが言った。

 

「間もなくゴジラ殲滅作戦の準備が始まります。戦闘員は直ちに移動を開始して下さい。」

 

そんなアナウンスがセントラルドグマにも流れた。

 

 




時間から最終決戦編に突入予定です!
乞うご期待!


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作戦準備

龍の歯医者見ようか迷うなぁ…
監督鶴巻で何故か音響が庵野ってのがおもしろいな。
まぁそれまでにケリつけんとな


作戦準備が遂に開始された。

 

そんななかシンジは矢口に呼ばれていた。

 

ジオフロント

 

「ごめんな。いきなり呼び出して。」

 

矢口はシンジに謝った。

 

「大丈夫ですよ。で内容とは?」

 

シンジは言った。

 

すると矢口はシンジに缶コーヒーを渡して言った。

 

「実は君が提示した仮説を見たんだ。

 

それで自分なりに考えた仮説を聞いて欲しいんだ。」

 

シンジはうなづいた。

 

「繭五郎はゴジラ。風呂場は糸守湖。そこは分かる。では彗星はなんだ?偶然か?仮に偶然としたらゴジラはそれでくたばるか?そこで俺は考えた。そうしたら彗星は誰かが呼び、倒すのではなく封印したと。だから祠があり本人達もよく分からない踊りが存在する。全ては繋がっているんだと。そう解釈した。」

 

矢口はそう言った。

 

シンジはその考え方に同感した。

 

「凄いですね。矢口さんって。」

 

シンジは言った。

 

矢口はシンジを見て言った。

 

「俺なんてまだまだだよ。でも人より諦めが遅いだけさ。」

 

矢口は笑った。

 

シンジも笑った。

 

「さて時間だ。君も行かないとな。」

 

矢口はそう言い離れていった。

 

だが足を止め振り返った。

 

「シンジ君。お願いがある。」

 

矢口はシンジに願いを言った。

 

「牧教授は第二次世界大戦で妻が原爆の被害にあって亡くなったらしい。教授は恐らくその恨みで放射能を見捨てた日本を憎んでる。だから封印を解き破壊神を再度呼び覚ました。この作戦はやがて聞くと思うが君が1番ゴジラに近づく。だからお願いだ。ゴジラを。牧教授を。頼んぞ…!」

 

そう言い離れていった。

 

シンジはその姿を見ていた。

 

エヴァゲージ前

 

「ではこれより作戦概要を発表します。」

 

ミサトはエヴァパイロット達に告げた。

 

「まず自衛隊、アメリカ軍の合同作戦によりゴジラの放射能が底を尽くまで攻撃をする。その時アスカとマリは第5弾が全滅したら発進して。その後尽きたらレイがポジトロンライフルでゴジラの横のビルを撃ち抜いて崩れさせて。そうすればゴジラは身動きがとれなくなる。そこでシンジ君がオキシジェンデストロイヤーを持ってゴジラの口にぶち込んで。そうすればゴジラは自動的に活動停止するわ。分かったわね。」

 

するとシンジが手を挙げた。

 

「そのオキシジェンデストロイヤーって僕はゴジラの口に入れるだけでいいんですか?」

 

と質問した。

 

「ええ。その後は我々が弁を開いて血液凝固剤を入れます。」

 

リツコが言った。

 

「なお状況は大きく変動します。なので現場各自の判断に任せます。以上です。皆頑張ってね。」

 

そして解散した。

 

「シンジ君!」

 

シンジは呼び止められた。

 

後ろを向くとそこには瀧と三葉がいた。

 

「どうかしました?」

 

シンジは聞いた。

 

すると二人は少し笑い瀧がシンジに手渡した。

 

それは赤い紐だった。

 

「これは…?」

 

シンジは初めて見る紐だった。

 

すると三葉が説明した。

 

「これは組紐。私の故郷糸守町の特産品。これには意味があって故郷でムスビってのが重んじられてるの。食べるのもムスビ。私達がこうして会えたのもムスビ。しかもこの組紐は私達も会わしてくれたの。だからシンジ君。諦めないで頑張ってね!」

 

三葉はそう説明した。

 

「二人ともありがとうございます!」

 

そしてシンジはプラグスーツの上から組紐を腕に巻いた。

 

「では。行ってきます。」

 

そしてシンジは初号機に向かった。

 

科学技術館屋上は政府の作戦本部となった。

 

皆防護服を着ている。

 

遠くでも放射能は高いからだ。

 

「国連がまだカウントダウンをしていますよ。」

 

安田が言った。

 

「国連とは結局そんなものさ。財前さん。自衛隊は?」

 

矢口は財前総合閣僚長に聞いた。

 

「志願者が多数ですよ。皆覚悟を持って行きますよ。」

 

財前はそう言った。

 

「すまない。アメリカは?」

 

すると無線からカヨコの声が聞こえた。

 

「Don'tworry(心配ないわ。)無人爆撃機が大量にそっちの作戦に参加するわ。こっちなら大丈夫。」

 

「了解。頼んだ。ネルフは?」

 

すると志村が言った。

 

「間もなくエヴァンゲリオン4機を乗せた輸送機が到着します。」

 

すると轟音をあげて遠くからやって来た。

 

「あれか…」

 

パイロット達は眼下に広がる荒廃とした東京を見ていた。

 

「これがあの東京…なのか…?」

 

シンジは驚いた。

 

「しっかしド派手にやったね~。姫ー。よくこっから逃げられたね?」

 

マリがアスカに聞いた。

 

「うるさいわね!アイツには次負けられないんだから黙ってなさいよ!」

 

アスカは反論した。

 

するとレイが

 

「泣いてる…」

 

と呟いた。

 

シンジはその意味は分からなかつた。

 

ネルフ本部

 

「そろそろか…」

 

冬月がジオフロントを見て言った。

 

「あぁ…この結果がどうなるかが問題だな…」

 

ゲンドウは相変わらずの腕組みで言った。

 

「さいは投げられた…か…お前もそろそろ動かなくていいのか?」

 

冬月はそう問いかけたがゲンドウは無言のままだった。




次回最終決戦起動


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ヤシオリ作戦

もしかしたら不完全燃焼で終わる可能性がありますがそれは続編作る時の題材にしようと思ってるのでそん時はご理解お願いします。


月タブハベース

 

銀髪の少年は新作プラグスーツを着た。

 

少年はエヴァの上にいた。

 

そして目の前にある地球を見て言った。

 

「時が来たね。」

 

 

 

「自衛隊及びアメリカ軍並びにエヴァ全機スタンバイ完了。

 

いつでも行けます。」

 

マコトがミサトに告げた。

 

ネルフは専用車両で指揮をとっていた。

 

「政府に繋げて。」

 

ミサトは指示を出した。

 

科学技術館屋上

 

「ネルフより無線が。」

 

1人の自衛隊員が言った。

 

そして無線をとった。

 

「矢口だ。」

 

「こちら葛城。正午の時報とともに攻撃開始。

 

いいわね?」

 

ミサトはそう言った。

 

「了解。アメリカにはこっちが言っておく。」

 

矢口は無線を切った。

 

「正午の時報とともに作戦開始!呼称名は…」

 

矢口は少し黙ったがやがて言った。

 

「ヤシオリ作戦だ!」

 

それをリツコは聞いていた。

 

「ヤシオリね…全くヤシマ作戦のパクリ?」

 

「まぁそこはね…であなた達はここに来たからには覚悟してるわね?」

 

ミサトは後ろを見た。

 

そこには瀧と三葉がいた。

 

「大丈夫です。ここに来るからにはもう後には引けませんから。」

 

瀧が言った。

 

「それにシンジ君達をここで見ないとダメですから。」

 

三葉も答えた。

 

「分かったわ。」

 

そして…

 

(只今より午後〇時の時報を鳴らします。)

 

聞き覚えのあるカウントダウンとともに時報がなった。

 

矢口とミサトは一呼吸置き叫んだ。

 

「ヤシオリ作戦開始!」

 

するとゴジラの下から無人新幹線爆弾が走ってきて足にぶつかり爆破した。

 

突然のことにゴジラは咆哮をあげた。

 

「今だ!無人爆撃機ゴジラに向けミサイル発射!」

 

矢口はそう指示した時ゴジラの周りにいた無人爆撃機が一斉に火を吹いた。

 

もちろんゴジラは背中を紫色に染め口から光線を吐いた。

 

ミサイル群はあっという間に殲滅され無人爆撃機も消された。

 

「第1弾全滅!」

 

マコトが叫んだ。

 

「悟られるわよ。間髪入れないで次!」

 

ミサトがそう言いミサイルが次々とゴジラに飛んでいく。

 

やがて背中から無数の光線を出し更に落としていく。

 

「ゴジラ体内放射能低下!」

 

安田が言った。

 

矢口は黙って見ている。

 

「第4弾全滅!」

 

マヤが叫んだ時ミサトはすぐ指示を出した。

 

「エヴァンゲリオン弐号機、四号機発進!」

 

すると後ろのアンビリカルケーブルが外れ2機は駆け出して言った。

 

「コネメガネ!合わせなさいよ!」

 

アスカはマリに言った。

 

「合点承知!」

 

マリは答えた。

 

ゴジラは横目で見た。

 

というかもともと目は横に付いているが。

 

エヴァンゲリオン…神の複製…まだ邪魔をするのか…

 

そしてミサイル群を背中に任して口で2機を狙った。

 

「うおっと!」

 

アスカは間一髪で光線を避けた。

 

「あん時傷ついたプライド今晴らすわ!」

 

そしてアスカはライフルをゴジラに撃った。

 

マリも援護の形で撃った。

 

ゴジラには効いていない様子だった。

 

「ちっ!やっぱりか!」

 

アスカは舌打ちを打った。

 

「やるしかない…コネメガネ!」

 

「了解~。行っくよ~。」

 

そして2人は叫んだ。

 

「モード反転!裏コードザ・ビースト!」

 

「モードチェンジ!コード777!」

 

2機は獣化形態になった。

 

弐号機は獣に。

 

四号機は鳥に。

 

四号機は弐号機を背に乗せ高速で動いた。

 

ゴジラはそれを狙うが空振りする。

 

やがて背中の光線が底をつき出なくなった。

 

ミサイルがゴジラに当たる。

 

「ゴジラ背中の光線停止!」

 

だが今度は尻尾から光線を出しミサイルを破壊していく。

 

「なんて達者な芸なの…」

 

リツコは驚いた。

 

だがミサトは身動ぎもせず画面を見ていた。

 

すると口も尻尾の光線も小さくなり紅蓮の炎が出るだけになった。

 

その瞬間をミサトは見逃さなかった。

 

「今だ!零号機狙撃開始!」

 

その号令とともにレイが照準を合わせ陽電子砲を撃った。

 

そしてゴジラの横のビルを貫き爆破した。

 

他の周りのビルは弐号機と四号機で壊していく。

 

そのビル群の瓦礫がゴジラに落ちてくる。

 

最初は耐えていたがやがて崩れ落ちるように倒れた。

 

「ゴジラ転倒!」

 

自衛隊員が叫んだ。

 

矢口は目を閉じた。

 

「初号機発進!」

 

ミサトは指示を出した。

 

初号機はドラム缶のようなオキシジェンデストロイヤーを片手にゴジラに向かった。

 

遠くには弐号機と四号機が見えた。

 

(皆のためだ…ここで失敗なんて…)

 

シンジはそう思いながらゴジラに近づいていった。

 

しかしゴジラもそこまでバカでは無かった。

 

「ゴジラ内部に高放射能反応!」

 

マヤが叫んだ。

 

「マズイ!」

 

ミサトは叫んだが間に合わなかった。

 

ゴジラの口から放たれた光線は初号機の左腕を貫いた。

 

左腕がオキシジェンデストロイヤーとともに吹っ飛ばされた。

 

やがてオキシジェンデストロイヤーは爆散した。

 

「オキシジェンデストロイヤー…爆発…使用不能…」

 

自衛隊員の報告を受け矢口はまだ目を閉じている。

 

「初号機左腕損傷!及び沈黙!」

 

するとゴジラは背びれではなく身体中を発光し始めた。

 

「ゴジラ体全体を発光!」

 

ネルフ職員が言った。

 

「ゴジラ内部から更に高い放射能を確認!」

 

マヤが叫んだ。

 

「まさか…」

 

リツコは悟った。

 

「総員衝撃に備えて!」

 

ミサトが指示したのと同時に目の前が白くなった。

 

ゴジラは自らを爆破させた。

 

至近距離にいた弐号機と四号機はモロに喰らった。

 

また科学技術館屋上の矢口達も衝撃波が来た。

 

矢口はギリギリ物陰に隠れた。

 

だかあらゆるものが飛ばされていった。

 

物も人も。

 

そしてネルフの特別車両も衝撃波を喰らい飛ばされた。

 

三葉はその衝撃で後ろに飛ばされた。

 

それを間一髪瀧が支えた。

 

零号機は何とか無事だった。

 

レイはゴジラの爆発をただ見ていた。

 

それはまるで

 

「…原爆…」

 

あらゆるものを灰にし生物の命を奪ったあの原爆のようにそこにはキノコ雲がたっていた。

 

 




四号機の裏コードはユニバーサルクールジャパン2016のものを採用しています。
行った人しか分からないネタ使ってすみません。


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神対神

君の名は。まだ映画やってるし…
あのシンゴジラですらブルーレイ出るのに恐ろしいな。
東映どんだけ稼ぎたいんだよ…


第三新東京市特別総理官邸室

 

 

 

「東京で爆発が!」

 

 

 

職員が入ってきた。

 

 

 

「おいおい…もうN2兵器が落ちたのか?」

 

 

 

里見が聞いた。

 

 

 

「いえ…ゴジラが原因かと…」

 

 

 

その職員が言った。

 

 

 

「前線部隊は?」

 

 

 

赤坂が聞いた。

 

 

 

「ほぼ全滅…」

 

 

 

その言葉を聞き空気が変わった。

 

 

 

「矢口…」

 

 

 

泉は窓からその方向を見ていた。

 

 

 

ゴジラが爆発した場所はクレーターのようになっていた。

 

 

 

爆心地の近くの物は全て蒸発して更地になっていた。

 

 

 

また周りの建物は溶けているものや壊れているものが多かった。

 

 

 

その中には科学技術館もあった。

 

 

 

科学技術館屋上

 

 

 

矢口は目を開けた。

 

 

 

空は暗かった。

 

 

 

(無事なのか…)

 

 

 

矢口は起き周りを見た。

 

 

 

科学技術館は何とか耐えきっていたが今でも壊れそうだった。

 

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

 

安田が出てきた。

 

 

 

「なんとかな…他のメンバーは?」

 

 

 

矢口は聞いた。

 

 

 

「まだ分かりません…」

 

 

 

その時ゴジラの咆哮が聞こえた。

 

 

 

二人はその方向を見た。

 

 

 

爆心地の中心でゴジラが立ち上がり吠えていた。

 

 

 

「死を知らないか…」

 

 

 

矢口は呟いた。

 

 

 

するとゴジラがまた光出したが光線を吐かず口から少量の煙を出していた。

 

 

 

「ゴジラは何をしようとしてるんだ…?」

 

 

 

矢口は見ていた。

 

 

 

ネルフの車両は無事だった。

 

 

 

中では忙しくオペレーターが情報を叫んでいた。

 

 

 

「ゴジラ周りの放射能を吸収!体内放射能が上がっていきます!」

 

 

 

マコトが言った。

 

 

 

「零号機は?」

 

 

 

ミサトは言った。

 

 

 

「健在です。いつでも撃てます。」

 

 

 

マヤが言った。

 

 

 

「了解。レイ。ゴジラを撃って。カウントは省略でいいわ。」

 

 

 

「はい…」

 

 

 

レイはゴジラに照準を合わせ撃った。

 

 

 

青白い光線がゴジラに向かっていく。

 

 

 

するとゴジラはまた背中を紫色にして光線を吐いた。

 

 

 

両方の光線はぶつかり激しい衝撃が起こる。

 

 

 

しかし陽電子砲が押され爆散し光線は零号機を襲った。

 

 

 

「レイ!」

 

 

 

ミサトは叫んだ。

 

 

 

「零号機完全に沈黙!パイロットは無事です!」

 

 

 

マコトが言った。

 

 

 

その様子を矢口は見ていた。

 

 

 

「さすがに無理か…」

 

 

 

矢口は拳を握った。

 

 

 

すると矢口の視界が暗くなった。

 

 

 

安田が何か叫んでいた。

 

 

 

上を見るとゴジラに使おうとした在来線爆弾が落ちてきていた。

 

 

 

矢口はただ見ているだけだった。

 

 

 

すると矢口の上で何故か爆発した。

 

 

 

衝撃波を耐え見てみたらそこには弐号機と四号機がボロボロだが手で守ってくれた。

 

 

 

「アンタ…日本しっかり守んなさいよ…」

 

 

 

アスカは矢口にそう言い弐号機の手を差し伸べた。

 

 

 

「弐号機こちらに向かってきます!」

 

 

 

シゲルが言った。

 

 

 

そして弐号機は車両前で止まり矢口と安田を降ろした。

 

 

 

弐号機はやがて活動限界になり止まった。

 

 

 

四号機も同じだった。

 

 

 

だが

 

 

 

「初号機今だ安否不明!パイロットの生存も確認不能!」

 

 

 

マヤが叫んだ。

 

 

 

その言葉を聞き三葉は泣き崩れた。

 

 

 

「なんで…なんで…あのシンジ君が…」

 

 

 

瀧は聞こえもしないマイクに叫んだ。

 

 

 

「シンジ君!お前はそんな程度か!そんなものでくたばるなんてそんなの駄目だ!」

 

 

 

初号機エントリープラグ内

 

 

 

シンジはLCLの中に浮いていた。

 

 

 

電源は落ちていて真っ暗だった。

 

 

 

そのシンジの前に何かが浮いていた。

 

 

 

(あれは…)

 

 

 

それは瀧と三葉から貰った組紐だった。

 

 

 

すると引かれるようにエントリープラグの奥に吸い込まれていった。

 

 

 

そこには何がいるかは分からないがシンジには分かった。

 

 

 

「母さん…?」

 

 

 

もちろん返事は無い。

 

 

 

シンジはやがて再びレバーを持ち言った。

 

 

 

「諦めて…たまるか…!」

 

 

 

その目は赤かった。

 

 

 

突然一つの警報機が鳴った。

 

 

 

「ゴジラの近くに高エネルギー反応!」

 

 

 

マヤが叫んだ。

 

 

 

「まさかシンジ君?!」

 

 

 

ミサトが言った。

 

 

 

「まさか!初号機は活動限界なのよ!」

 

 

 

リツコが否定した。

 

 

 

矢口は呟いた。

 

 

 

「来た…」

 

 

 

ビルの残骸から出てきたのは初号機だった。

 

 

 

ゆっくり起き上がり強引に口の拘束具を破った。

 

 

 

その時ゴジラは光線を初号機に向け撃った。

 

 

 

初号機は右手を出しATフィールドで防いだ。

 

 

 

ゴジラは更に火力をあげた。

 

 

 

しかしビクともせず初号機はゴジラに向かっていった。

 

 

 

やがてゴジラは光線が切れた。

 

 

 

ゴジラは少しよろけた。

 

 

 

初号機はその瞬間無かった左手を復元し更に変形させゴジラをパチンコ球のように飛ばした。

 

 

 

ゴジラはビルにぶつかり止まった。

 

 

 

ゴジラは体勢を整え光線を撃った。

 

 

 

初号機は自らも光線を撃った。

 

 

 

2つの光線がぶつかり激しい衝撃が襲った。

 

 

 

だが初号機の方が勝りゴジラの光線は消え初号機の光線がゴジラに直撃した。

 

 

 

ゴジラは苦しそうに声をあげた。

 

 

 

ミサトらは健在していたビルの屋上で戦況を見ていた。

 

 

 

「あのゴジラを…圧倒している…」

 

 

 

瀧がそう言った。

 

 

 

だが、

 

 

 

「プラグ深度180をオーバー!もう危険です!」

 

 

 

マヤがパソコンを見て言った。

 

 

 

「やめなさいシンジ君!人に戻れなくなる!」

 

 

 

リツコがそう叫んだ。

 

 

 

「おい…人に戻れなくなるってどういう事だ!」

 

 

 

矢口はリツコになげかけた。

 

 

 

「エヴァとパイロットは神経を直接リンクさせて動いているの。プラグ深度はそのリンクを表してるの。今の初号機は人知を超えている。このままいくとシンジ君を取り込んでしまうわ。」

 

 

 

リツコが説明した。

 

 

 

初号機はゴジラに向かっていった。

 

 

 

その上に天使の輪のようなものが出てきた。

 

 

 

するとミサトは叫んだ。

 

 

 

「行きなさい!シンジ君!」

 

 

 

「ミサト?!」

 

 

 

リツコは驚いた。

 

 

 

ミサトは言い続ける。

 

 

 

「誰かの為じゃない!あなた自身の願いのために!」

 

 

 

やがて初号機はゴジラの前に立った。

 

 

 

初号機は右手を振り上げた。

 

 

 

初号機はゴジラの胸と思わしき所に手を当てた。

 

 

 

初号機プラグ内

 

 

 

シンジはエントリープラグの奥に向かっていた。

 

 

 

そしてあの人を探していた。

 

 

 

「クソッ…どこだ!」

 

 

 

すると奥から声が聞こえた。

 

 

 

何故助けようとする。

 

 

 

シンジは驚いたが言った。

 

 

 

「こんなことしたって奥さんは帰ってこない!同じ思いの人が増えるだけだ!あなたは間違っている!だから今助ける!」

 

 

 

その言葉を言った時初号機の上にあった天使の輪が変化し赤いブラックホールのようになり周りに広がっていった。

 

そして初号機は空に浮いていった。

 

 

 

「そんな…形状制御のリミッターが外されています…解析不能…!」

 

 

 

マヤが説明した。

 

 

 

「人の域に留めておいたエヴァが本来の姿を取り戻していく。人のかけた呪縛を解いて、人を超えた神に近い存在へと変わっていく。天と地と万物を紡ぎ、相補性の巨大なうねりの中で、自らをエネルギーの凝縮体に変身させているんだわ。純粋に人の願いを叶える、ただそれだけのために!」

 

 

 

リツコの言葉を聞きながらミサトらはただ見ているしか無かった。

 

 

 

「シンジ君…」

 

 

 

三葉は瀧と手を繋ぎそう呟いた。

 

 

 

「うおぉぉぉーーーーーーーっ!!」

 

 

 

シンジは青白い光に包まれ奥に向かっていた。

 

 

 

その奥から漆黒の闇が見えてきた。

 

 

 

「あれか…!」

 

 

 

すると闇が自ら迫ってきてシンジを包み込んだ。

 

 

 

そこにはただ暗かった。




次回最終話!
最後まで全力で行きます!


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終焉

電車止まってる…なんでだよぉ…!
おかしいだろぉがぁ!


シンジは闇の中を落ちていた。

 

ふと目の前に映像が流れた。

 

音声はなかった。

 

そこには楽しそうに笑っている女性がいた。

 

すると映像は切れまた別の所に現れた。

 

どこかの病室らしいところで先程の女性が横になっていた。

 

彼女の心拍数は0だった。

 

そこに泣き崩れる男性がいた。

 

(あの人は…牧教授…)

 

シンジは悟った。

 

(これは教授の人生の1部なんだ…)

 

アメリカの研究所で1人研究をしている教授はある資料を見つけた。

 

それは日本の東京湾に放射能廃棄物がある事だった。

 

教授はそれを見て日本に向かった。

 

確かに存在していた。

 

教授はあらゆる資料を見ていた。

 

ふと目に止まったのが

 

「ティアマト彗星まであと1週間」

 

というニュースだった。

 

教授は糸守町に行き図書館で歴史を調べた。

 

するとここには繭五郎がいたとう記録を見つけた。

 

彼はその情報を頼りに向かったのはあの祠だった。

 

そして祠の扉を開けた。

 

そこには黒い塊があった。

 

教授はそれを持ち去ろうと外にでた。

 

その時ふと顔を上に向けた。

 

そこには一筋の光の線があった。

 

やがてその光は糸守に落ちた。

 

その光景を教授は見ていた。

 

教授はその後爆心地周辺にいった。

 

そして彗星の破片を拾い立ち去った。

 

東京にあった自分の部屋で黒い塊を解析していた。

 

そしてこの星に存在しない細胞を見つけた。

 

教授は自分が作った放射能を無効化する細胞を

 

そこに埋め込んだ。

 

その後その細胞の入った塊を東京湾に捨てた。

 

細胞は放射能を吸い化け物のように育っていった。

 

教授はその化け物をゴジラと呼んだ。

 

そしてあの日。ゴジラが目覚めた日。

 

教授は最後の儀式をした。

 

自らをゴジラと一体化させたのだ。

 

そこで映像が終わった。

 

シンジは落ちている感覚が無くなった。

 

その下に1人の少女がいた。

 

シンジはそこに行こうとしたが磁石のように反発してしまう。

 

それでもそこに向かっていこうとする。

 

「はあああぁぁぁーーー!」

 

シンジは叫びながら更に奥に向かう。

 

その声と同時に初号機がもう片手をゴジラにあてた。

 

すると初号機があてている所が紫色に光出した。

 

やがてシンジは少女の姿がハッキリ分かる所まで来た。

 

少女は上を見た。

 

誰…?

 

まるで一筋の光の様に来るシンジを見た。

 

少女は少し驚いた。

 

シンジはまだ近づこうとしていた。

 

その時全身を激しい痛みが襲った。

 

一瞬痛そうにしたがやがてその少女に声をかけた。

 

「来いっ!」

 

少女はその言葉を聞き、手を伸ばした。

 

シンジも一生懸命手を伸ばす。

 

そしてシンジは少女の手を取り寄せた。

 

その瞬間周りの闇が消え青白い光に包まれた。

 

同時にゴジラの身体が弾け飛んだ。

 

やがてその破片が集まり一つの球体になった。

 

それはまるで

 

「コア…」

 

ミサトが言った。

 

するとコアが紫色に光出した。

 

「光線か?!」

 

矢口が言った。

 

「いえ…違うわ…」

 

リツコは何かを感じ取っていた。

 

「周辺にあった放射能が全てコアに集まっていきます!」

 

安田が報告した。

 

「何だと!」

 

矢口は驚いた。

 

初号機内ではシンジは少女を抱いていた。

 

ふとあの声が聞こえた。

 

エヴァンゲリオン…まさに神の複製か…

 

「えっ?」

 

シンジは周りを見た。

 

しかし誰もいない。

 

声はまだ聞こえる。

 

負けた…私の負けだ…お前達の思いは強い…得に君にはな…

 

シンジは黙って聞いていた。

 

その声の主は恐らく牧教授だろう。

 

全く…ユイは果たしてどんな育てかたをたしたのか…

 

「母さんのこと知ってるんですか?」

 

だが教授は答えなかった。

 

私はこれで終わりだ…その子を頼んだぞ…

 

少女はシンジの腕に包まれ寝ていた。

 

それっきり聞こえなくなった。

 

外では初号機がコアと共に空にあがっていっていた。

 

それは第三新東京市でも見えるほどだった。

 

もちろん立川の旧臨時官邸でも。

 

カヨコはその方角を見ていた。

 

「これもyou達のシナリオ?」

 

カヨコは聞いた。

 

後ろから加治が来た。

 

「一応は。しかし全ての使徒殲滅ではなくゴジラをトリガーとするとは…碇司令…ゼーレが黙っちゃいませんよ。」

 

ネルフ本部

 

「やはりやったか…」

 

冬月が言った。

 

「あぁ…これで我々の計画まで後少しだ…」

 

ゲンドウはそう言いアタッシュケースを見た。

 

弐号機と四号機から出たアスカとマリもその様子を見た。

 

「私…あんなものに乗ってるの…?」

 

アスカは戸惑いを隠せない。

 

「なるほどね…都合の良いヤツね…やっぱり臭いがちがうからかな…」

 

マリはそう呟いた。

 

「碇君…」

 

レイは初号機を心配そうに見ていた。

 

初号機はやがて赤くなった。

 

瀧と三葉はただ見るだけしかできない自分らが無力だと思った。

 

そしてあの感覚を思い出した。

 

ゴジラが現れた時。そして彗星の時。

 

「怖い…」

 

三葉は言った。

 

この破壊は美しくそして恐怖を伴っている。

 

「終わりなのか…?」

 

瀧は現実なのか疑った。

 

「この世界の理(ことわり)を超えた新たな生命の誕生。代償として、古の生命は滅びる……」

 

リツコはそんな状況ながらも言った。

 

「この世には2回の生物大量滅亡があった。その2回をファーストインパクト、セカンドインパクトと呼んだ…そしてこれが3回目…」

 

矢口はそう言いそこで止めた。

 

皆その瞬間声が揃った。

 

「サードインパクト…」

 

その日世界滅亡の窯が開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空から一筋の光が一直線に落ちてきた。

 

その光は初号機のコアを貫いた。

 

その光の正体は槍だった。

 

ブラックホールは消え初号機の左腕の光も消えた。

 

「一体何が?!」

 

ミサトは困惑した。

 

初号機は串刺しの状態で地面に刺さっていた。

 

やがて空から1体のエヴァンゲリオンが降りてきた。

 

そのエヴァの上には初号機にもあった天使の輪があった。

 

その中に乗っていたのはあの銀髪の少年だった。

 

「さぁ…約束の時だ碇シンジ君…」

 

少年はシンジに話しかけるように言った。

 

「今度こそ君だけは…幸せにして見せるよ…!」

 

銀髪の少年は不穏な様相でそれを見下ろす。

 

 

 

 

 

次回予告

 

初号機覚醒と共に開いた破壊の扉。

 

そこから現れる異次元の使者たち。

 

そして始まる人類補完計画。

 

同時に新たなエヴァンゲリオンが現れる。

 

生きることを臨む人々は果たして何に縋り何を知るのか。

 

次回時空の訪問者達(仮)

 

さぁ〜てこの次もサービスサービスゥ!




遂に最終話となりました!
ここまで何とかやって来ました。
一応次回作はまだ考えている途中で次回予告もタイトルも書いてある通りまだ仮です。
なので変わっていく可能性がありますのでご了承ください。
また投稿予定日は不明なので突然出す可能性がありますのでご注意を。
最後にこのクロスオーバーを最後まで見てくれてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。


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