MUV-LUVALTERNATIVE外伝 サイドストーリー (kaenn)
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サイドストーリー01 横浜基地防衛戦side第4格納庫

相変わらず短いですが説明書のオマケみたいな感覚でお読みくださいな


MUV-LUVALTERNATIVE外伝

繰り返し続ける運命の果てに……

 

横浜基地防衛戦

サイドストーリー01

 

2000年12月29日

横浜基地内部施設

 

 

カルラ『黒鉄サンの言っテタナはこういウ事カ?ショーン車チョ?』

 

真横で攻撃機の様な戦術機に乗った少女から通信が入る。

 

目の前には無数の戦車級BETAの群れ、

戦車部隊だけであれば瞬く間にすり潰され、

背後に控える非武装の職員達は我らの戦車隊共々無惨な姿をさらして居ただろう。

 

A01の臨時教官として派遣されてきた”黒鉄大和”と言う男が増援としてこちらに回してきた

カタコトの東南アジア出身だと言った少女はその身に似合わぬ大型で重装備の戦術機を

我らの戦車の横に待機させた。

 

私は最初、何故こんな大型機を基地施設内部に持ってきたのか疑問しかなかった。

しかし、それを告げに来た黒鉄大和少佐本人から

 

黒鉄『いざって時の為の保険だから使わないに越したことは無いのさ。』

 

と言われて反論の機会を失った。

 

佐渡島HIVをG弾無しで攻略した立役者にそう言われては納得するしかなかったが

今になって思う、黒鉄少佐は未来でも見えているのだろうか?そう思えて仕方がない。

私を含め横で戦術機の銃砲を撃ちまくっているカルラ少尉でさえ

 

カルラ『こんナ何モ無いとコ警備必要があるのかナ?』

 

と言いながら部下達とブラックジャック等をして居た。

 

だが、敵は来た。

 

【挿絵表示】

 

そして私が過剰だと思った戦術機は実は適材適所であった

カルラ少尉は見た目からは想像もつかない程、的確な装備を的確な場所に撃ち込み基地施設の被害は殆ど無い

そればかりか我らの撃ち漏らしまで片付ける余裕を見せた。

 

カルラ『(う〜〜………これ終わったラ、ヴィンセントとゴ飯食べテお昼ねしヨ!)』

 

戦車部隊が必死で戦車級BETAを砲撃している時カルラ少尉は不謹慎にも恋人に甘える想像をして居た。

戦術機着陸用の誘導灯が戦車級BETAに叩き折られ、戦車隊からの死角になる所からBETAが出現する

 

カルラ『甘イかナ!私とビートルに死角なんテ……無イ!』

 

戦車隊の正面に現れたBETAが吹き飛ばされる、それを見た装填手の山崎が

 

山崎『アレは守護神か?この戦い…まだ誰も死んでないんだぞ?こんな戦い今まで有ったか?』

 

もっともだ、とも思ったがまだ敵に終わりは見えない為

 

ショーン『山崎、私達が最初の犠牲者になりたくなければ装填急げ!…各車!この戦い誰も死なせんぞ!』

 

と部下にも自分にも喝を入れ直す。

 

 

後日、報告書で提出された死者は0人、重軽傷者合わせて15名で倒した戦車級BETAは25684体となり、

戦術機1機と戦車隊中隊が非武装の職員を護衛しながら出した戦果としては史上最高の結果となった。

 

 

 

登場人物

 

カルラ・S・メディシス

所属…国連軍大西洋方面第1軍ヨーロッパ西岸部

階級…少尉

身長…147cm

髪…栗色でぼさぼさ

目…紫でぱっちり

趣味…狩り・サバイバル・料理

バスト…E

特徴…ばんそうこ常備・常にカタコトで喋る・戦争孤児・部隊の隊長とは養父と養女の間柄

性格…おばかな子。不思議ちゃんとは相性よし

セリフ

カルラ『こンなのあってモ、ジャまなだけダナ。』

 

国連軍欧州方面軍よりRe:SE計画の為、ユーコン基地に出向させられた女性衛士

カルラは漢字で迦楼羅と書く

物心ついた時には両親が居らず難民キャンプで過ごしたが12の時に連れ去られて色々な仕事をさせられていた。

14歳の時、客として来ていたスイス傭兵の隊長にスカウトされ傭兵になる。

隊長の死後国連軍欧州方面軍に入隊した

Sスフォルツァ・メディシスと言うミドルネームと苗字に該当する名前は引き取った隊長がつけてくれたもので、

スイス傭兵と所縁の深い王や王妃の名前から取ったものである。

性格は昔は荒んでいた時期も有ったが、現在は裏表が無く活発で何時もニコニコしていて楽しそうにしている

悩みは自分の幼児体形と童顔でイーニャと2人で出かけると補導されそうに成る程

タリサとはナイフ戦、戦術機戦両方ともに互角で2人で酒を飲もうとすると身分証が無いと酒を出して貰え無い事がかなり多い

イーニャとタリサの両方と仲が良いユウヤと篁唯を除けば唯一の人物

射砲撃戦が得意だがナイフ二刀流も得意なので接近戦も可能

イメージは某アイドルゲームのお寿司大好きな娘そのもの

愛機は明星作戦編ではF15-cストライクイーグル

トータルイクリプス編以降の搭乗機は

F15-c-EX-02b

ストライクイーグルカスタム2号機phase3

通称”バスタービートル”

 

 

ショーン戦車長

階級は中尉

戦車中隊の指揮官

門兵Aの兄

 

 

山崎准尉

階級は伍長

戦車装填手

 

 

戦車級BETAさん達

25684体




設定の方が長い気がします……日々精進ですね
それではm(_ _)m


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サイドストーリー02 OceanDivers

オーストラリア方面の話があまりない気がして勝手に作ってみました。

最初の挿絵は合成して作ったイメージ画像です。


 

【挿絵表示】

 

海洋の照り返しで日光の陽射しが眩しい

 

そんな戦術機母艦の甲板で1人の女性が眩しさに眼を細めながら潮風にさらされている髪を手で抑えて

 

「うーん潮風は髪と肌に悪いんだけどなー。」

 

紫色のロングストレートの髪で、170cmくらいの身長をした女性は眠たそうにそう呟いた。

 

「オーイ、シルヴィアー!そこ!今からホバーの奴等が帰って来るから離れてくれー!」

 

シルヴィアと呼ばれた女性が黄昏ていると、10メートル程離れた哨戒機の側から見知った整備兵が大きく手を振って呼びかけて来た。

聴こえたシルヴィアはダルそうに整備兵の方へと歩いて行く。

少し離れると戦術機の跳躍ユニットの轟音が遠くから近づく

 

「相変わらず煩いなぁー、おちおち昼寝もできないよ……こっちはまだ育ち盛りの16才なんだけど……ふぁ〜〜〜ぁ……。」

 

着艦の体勢に入ったホーネット4機を眺めながら、シルヴィアは眠たそうに欠伸をすると左手首にしている腕時計を確認するとブリーフィングまでまだ1時間程あることに気がつき昼寝の為、自室へと歩きだした。

 

 

 

ー……ドンドンドン…ドンッドンドン……ー

 

自室のドアが何度も何度も大きく叩かれている事に気がついたシルヴィアは、寝惚け眼でふらふらと立ち上がるとドアを開けた。

 

「シルヴィア!もうブリーフィング始まる時間過ぎてるよ!…って!?ごっ、ゴメン!」

 

ドアを叩いていたと思われる同僚の少尉は、望み通りに扉を開けると何故か謝りながら開けた扉を閉めてしまった。

疑問に思ってもう一度扉を開けると、同僚のランド少尉が顔を真っ赤にしながら狼狽えていた。

 

「んーー!…ランド?どーしたの?…私はまだ眠いんだけど……。」

 

伸びをして眠い目を擦りながらランド少尉に話し掛けるとランド少尉は顔を背けたまま慌てたように、

 

「シルヴィ!服!服ちゃんと着て!頼むから!」

 

ワタワタと手を振って何かを口走るランドに、少しづつ意識が覚醒してきたシルヴィアが自分の服装を確認すると……………下着のみであった。

私はその事に気がついた途端に急に顔を真っ赤にして恥ずかしさから、声にならない声をあげながらランドにビンタをくらわせて部屋に戻り着替えをした。

 

着替えをしているとドアの外から話し声がする。

 

「オーイ!シルヴィ〜、起きたカ〜お姉ちゃんだゾー、ってランド坊何やってんだ?………あぁ、シルヴィはやっぱ寝起きだったカ?」

 

ドアの外で頬にもみじ跡を付けたランドを発見した姉が納得したような声を出している。

 

ーカシュー

 

「メル姉まで来たの?まだ時間あるでしょ……げっ!」

 

着替えを済ませドアの外にいたメルヴィナ・アードヴァニーに声を掛けて腕時計を確認すると、時間がブリーフィングルーム集合の時間から20分程過ぎていた。

やばい、と青ざめて言い訳を考える。

すると足下の視界に見慣れた軍足が現れた。

恐る恐る腕時計から目を離して前を見ると、額に青筋を浮かべた我が部隊の隊長殿が立っていた。

 

「シルヴィア少尉?私は1300にブリーフィングルームと言ったはずですが?貴女の部屋はブリーフィングルームという名前でしたっけ?」

 

眼鏡をかけた金髪セミロングの女性は髪をカリカリと掻きながら怒気を隠さずにそう告げた。




オルタ世界ならメルヴィナさんも生きているだろうと考えましたので書いてみました。


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サイドストーリー03 国連軍の武御雷

原作で不憫な子を生かしてみました。

まだそこまで書いていませんが、黒き戦神の本編に登場予定です。


MUV-LUVALTERNATIVETOTALECLIPSE外伝

国連軍の武御雷

 

2001 10.5

 

吹雪がようやく止み、部隊の練度向上の為作戦司令部から許可を取り、エヴェンスクハイブ周囲の間引き作戦を行う事となった。

 

『篠原中尉!中尉の武御雷は準備完了です、何時でも出られます。』

 

声を掛けてくれた整備士に感謝を伝え、搭乗口まで歩く。

 

間引き作戦と言えど、少しの油断で命を落としかねない実戦に挑むと思うと肝が冷える…傍目には未だ実戦経験の無い又は後方支援のみ参加した経験しかない者が浮かれているのが伺える。

 

そんな彼らを横目に見ながらハッチへ近づくとその中から1人の少女が自分に近づいてくる、何事か?と思い少女に近づくと、

 

『あの、先程の方から1998年の7月31日に京都駅で崇宰恭子様とご一緒だったとお聞きしたのですが……。』

 

黒髪ロングのよく見ると少女から女性になりかけと言った方が良い年格好の子が自分にそんな事を聞いてくる。

 

確かにその時、京都にて未だ試作段階だった武御雷を駆り出す恭子様の護衛として、恭子様の瑞鶴を借りて出撃した事がある。

部隊の古参の人間なら誰でも知っている事ではあるが、何故この少女からその話を聞かれるのか不思議に思い何故そんな事が気になるのか尋ねる。

すると少女は思いがけないことを言った。

 

『私!あの時、篠原中尉に助けて頂いた白の瑞鶴の衛士です!御礼を申し上げたかったのですが何度行っても面会不可と言われて取り合ってもらえなかったんです、御礼が遅くなり申し訳御座いませんでした!あの時は本当に有難うございました!』

 

確かにあの時、フォート級の相手をしていた恭子様から先行してSOSの発信元で2人の衛士を救助したが目の前の相手がその内の1人だとは思わず声を出して驚いた。

 

『あの、もしかしてあの時の出撃でお怪我でもされたのでしょうか?私も1カ月程城代省に通ったのですが毎回取り合って頂けなかったので……』

 

少女が不安気な顔で怪我をしたのか、自分のせいか?と、でも考えているのだろう。

しかしながら俺は怪我をした訳ではない、まして彼女の所為でもないのだ、俺が面会謝絶だったのは城代省の一部の人間から崇宰恭子様の瑞鶴を”勝手に”乗り廻した罪で軍事裁判にかけられていたからだ。

あの時は非常時との事で、本来なら記入して置かなければいけない書類一式を完全に忘れ、かつ恭子様から言質のみであった為、整備士達のの制止を強行突破しハンガーも破損させるなど大事故を起こした事もあり一時は収監されるところまで行きそうだった、結果は師匠である紅蓮翁や恭子様や何故か真耶が擁護してくれたから降格処分のみで済んだ。

そんな事があったと目の前の女子に言えば謝罪と後悔で泣きながら土下座を敢行するに違いない、と考えて、配置転換や再編で混乱してたんだろう。

と、誤魔化した。

 

そう言えば名前を聞いて居ないが、リストには載って居なかったよなぁ?と思いながらふと悪巧みを成功させた我らが中隊長の顔が目に浮かぶ、あの野郎俺が降格して自分は出世したからって調子に乗ってやがるな戻って来たらしばいてやる、と腐れ縁の中隊長の顔を思い出して不吉な顔をする。

 

『篠原中尉?どうかなさったのですか?』

 

不安気に声を掛けてきた女子に名前を聞いてみる、すると女子は『失礼しました!』と言い、

 

『本日より国連軍第1独立北方中隊northern小隊に配属されました山代上総少尉です!これからよろしくお願いします!』

 

と元気に頭を下げた。

 

これまたビックリ、噂に名高いホワイトファング2がこの少女だとは、この分だともう1人の女子も有名になっているのかな?なんて考えていると上総の機体も整備が終わったらしく声をかけられる。

 

『では、又後で!』

 

上総は元気に言い走って行く、俺もそろそろ行くかと背後を向くとニヤニいやらしい笑い顔の男がいた。

 

『よぅ!白馬の王子様、助けた姫さんを見た感想はどうよ?良く育ってるじゃねぇか…特に上の方とか後ろの方とか、羨ましいなぁ〜〜真耶さんといい上総ちゃんといい何でこんな唐変木なんかを………。』

 

また訳のわからん事を言いながら俺の肩に手を回しポンポン叩いて来る馬鹿に後で締める、と一言と1発お見舞いして戦術機に搭乗する。

 

背後から『俺……一応上官だぞぉ〜〜〜』と言う空耳が聴こえた気がしたが無視し、ハッチを閉めた。

 

そんな事をやっている内に、northern小隊の戦術機は整備が終了したらしく全員搭乗済みだった。

 

『シノさん、また中隊長ブン殴ったんですか?他でやったら絶対ヤバいですよ?』

 

『でもでも、あのゴリラ顔、何時もいやらしい目で私たちを見てるから篠原中尉の制裁は見てていい気味よ!』

 

古参の斯衛の衛士が上総の緊張を解す為雑談をするが、新人が京都防衛戦参加の元ホワイトファング2である事を伝えると『ヤバっ負けられねぇ!って言うか勝てねぇ?』などと驚いていた。

 

では改めて自己紹介をするかと言い、俺にnorthern2が続いた、

 

『第1独立北方中隊northern小隊、northern2の榊 莉明(りあ)少尉だ!よろしくお嬢!』

 

『同じくnorthern小隊、northern3来賀 絵夢(えむ)少尉です、よろしくお願いします…………ウチの小隊長はすっっっっごく鈍いですから頑張って下さいね?』

 

鈍いとはどういう事だ?と問いただすが『べっつに〜〜』やら『そうゆうとこです、だから真耶さんや真那さんが苦労するんです……ハァ……』等と返事が返って来る。

何故ここで真耶や真那が出てくるんだ?、と思ったが、この手の話題は突っ込むと藪から虎が出かねないのを実感している為、腕を組んで黙り込むことにした。

話が落ち着いたのを見計らい上総少尉にも自己紹介を促す。

 

『あっはい!northern小隊、northern4を拝命しました、山代上総少尉です!不束者ですがよろしくお願い致します!』

 

元気に挨拶をする上総は緊張しているのだろうか、不束者とは嫁入りした娘や息子が言う言葉では無かったか?と思いながらも、司令部から出撃許可が出た為発進する事にした。

薄暗いハンガーから雪の降り積もる大地へとUNブルーと言われるカラーにその身を染めた武御雷が歩を進める。

 

【挿絵表示】

 

 

『第1独立北方中隊、northern小隊northern1篠原 天中尉、武御雷F型寒冷地試験仕様出るぞ!』

 

と言いながら盾と新型突撃砲を構えて飛び出した。

 




外伝を一つにまとめようと画策して少しずつ移動させています。


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