デート・ア・ライブ 破壊者が精霊を救う (TBの狙撃手)
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序章
転生


どうも、ファントム・ガンナーです
インスピレーションが湧いたから書いた!後悔も反省も無い!!
読者の皆さんは、最初に見た仮面ライダーは何ですか?
自分は、アギトだと思います。
でも、好きなライダーはディケイドです。何故か、惹かれたからです

では、本編へ


気が付くと、俺は何も無い真っ白な空間にいた。

 

「……ここは?」

 

「あら、君が新しい転生者ね?」

 

突然後ろから声がし、俺は後ろを振り向くとそこには一人の女性がいた。

 

純白のコートを纏い金髪の髪をした美女が俺を見据えながら佇んでいた。

 

「えっと……あなたは?」

 

「ああ、紹介が遅れたね。私はこの空間で魂の管理者を務めている者よ。

君たち人間で言うと神様、と言ったほうが分かりやすいかしら?」

 

「神様ね〜。え、神様!?」

 

これって俺死んじゃって転生させてもらうっていうよくありがちなパターンだよな!?

 

てか、俺死んだのかよ!?

 

「まあ落ち着きなさい。死んでしまって色々と戸惑っているかもしれないけど、君に話さないといけないことが沢山あるの。

取り敢えず、紅茶でも出してあげるわ。話はそれからよ」

 

神様がそう言うと俺はいつの間にか椅子に腰をかけていて、目の前には高級そうなカップに紅茶とお菓子があった。

 

そして神様は俺の前の椅子に腰をかけて優雅に紅茶を飲んでいる。

なんだかすごく絵になってる。

 

「さて、まず君に謝らなければならないことがあるの。

今回君は私達 神たちの手違いによって死なせてしまった。全ての神に代わり謝罪をさせてもらいたい。

申し訳ありません。」

 

神様は申し訳なさそうな顔をして頭を下げる。そして、手元にある ぶ厚い本を開く

 

「ふむ、久留洲崎 影騎君。君は幼い頃に両親を事故で亡くし、その後祖母に育てられる。そして今日、高校の下校中に大型トラックに弾かれて死亡……か」

 

どうやらそれは俺の履歴らしい。神様は本を閉じるともう一度紅茶に口をつける。

 

「私達は今回の件を大変嘆いているの。君に申し訳ないとね。

そこで全ての神たちがお詫びを兼ねて君に転生の許可を下さったの」

 

「……はい?転生って…」

 

「そのままの意味よ。新たな命を持って生まれ変わる事。

まあ、本来の人間ならばそのままあの世へと行くのでそれはないのだけれどね」

 

「えっと…それじゃあ、また戻れるんですか?」

 

「…いや、一度死んでしまった人間は同じ世界に戻ることは出来ないわ。世界の掟なの。君には別の世界に転生してもらうよ?」

 

「……」

 

「気持ちは分かるわ。だが、もはや過ぎてしまった事はどうしようもないのよ」

 

「…いえ、構いません。また命を貰えるってだけで感謝しています」

 

「…そっか、そう言ってくれると助かるわ。さて、君の転生先なんだけど」

 

突然巨大な本棚が現れ、神様は立ち上がると本棚から一冊の本を取り出した。

 

そしてその本を俺の前に置く。

 

「君にはこの、『デート・ア・ライブ』という世界に転生してもらいたい」

 

…ダメだ、いろんな意味でヤバい世界じゃないですかー。

 

一応アニメ全話(二期も含め)と13巻まで知っているが、そんなとこ行ったら絶対死ぬ。

 

「安心して。君を丸腰で行かせる訳じゃないわ。

見たところこの世界は少し危なっかしいからね。なので私から君にプレゼントがあるの」

 

神様は椅子に腰を下ろした。そして何処からか洋紙と羽ペンを取り出し羽ペンでそこに何かを記入する。

 

「まずは、身体能力の強化。そして二つ目は精霊の封印能力だ。これはいずれ君にも分かる。

さて、三つ目なんだけど」

 

神様は懐から白いバックルのようなものとカードを机の上に置いた……って、あれ!?まさか…………

 

「君には仮面ライダーディケイドの力を授けるわ。これは君に相応しいと思ったからなんだけど、四つ目は ライダーシステムの製作よ?完成まで時間が掛かるけどね。どうかしら?」

 

「え?あ、ありがとうございます!」

 

「喜んでもらえて何よりよ」

 

神様は笑顔でそう言った。実は俺も仮面ライダーは好きなので正直嬉しい。

 

「使えるライダーカードはクウガから鎧武までだからね?それと、このディケイド専用武器 ディメンションブラスターを渡すわ」

 

ライドブッカーより少し大きめの銃を手渡された

 

「はい、分かりました!」

 

「それと、パートナーとしてこの子を連れていきなさい」

 

すると、神様の後ろから赤い髪と赤い目をした少女が現れた。

 

「私は、無双龍 ドラグレッダーよ。アンタのサポートをするわ」

 

何ぃぃぃ!?あのドラグレッダーか!?めっちゃ可愛いんだが!?

 

「それと、ドラグレッダーだが霊力も補充する事が出来るわ。じゃないと、動けなくなるわ」

 

「よろしく頼むわよ?」

 

「あ、あぁ。こちらこそな」

 

「よし、それではそろそろ転生の準備をするわ」

 

神様は手をかざすと俺とドラグレッダーの足下から白い魔法陣が現れた

 

「それと、君の転生先では先に転生している者がいるわ。話は付けておくからね?」

 

「神様、本当にありがとうございました」

 

「ええ、では第二の人生を楽しんで行きなさい」

 

俺の意識はどんどん遠くなって行った。

 

 

 

 

 

 

「…ここは?」

 

瞼を開けるとは見知らぬ部屋でベッドの上に寝かされていた。現状を確認するため、身体を起こす

 

今の影騎の容姿は中学の3年くらいの身長で少し長めの黒髪の美形な顔だちだった。

 

「やっと、起きたわね?」

 

横では、ドラグレッダーが両手を腰に当て 見下ろしていた

 

「なぁ、ドラグ。ここは、何処なんだ?」

 

「さあ?お前この部屋の前で倒れてたから私がベッドに寝かせておいたけど、神様が言うにはここが私たちの新しい家だってさ。

あ、そうだ。あの人がこの世界に着いたらこれ渡しておけって」

 

そう言うとドラグレッダーは蝋で封をされた手紙を渡してきた

 

「君がこの手紙を読んでいるということは転生は無事に完了したようね。

さて、今の君は1人暮らしで苗字も転生前と同じにしておいたわ。念の為、口座に生活用品や家具など購入する為のお金も用意しておいたからね?

 

私が言っていたもう一人の転生者だけど、彼には君の事を既に知らせておいたわ。しばらくしたらドラグレッダーと共に彼と接触して。きっと良い友人になれるわ。

 

それからディケイドライバーとライドブッカーとディメンションブラスターは君のバックの中に入っているよ。原作が始まるまでは誰にも見られないよう心掛けてね。

 

なお、この世界には本来ない力を介入させてしまったため原作にはない物語が生まれる可能性があるわ

くれぐれも注意してね。

 

では改めて、第二の人生を楽しんで行ってね。

健闘を祈ってるわ。

神より」

 

「……なるほどね、大体は分かった」

 

そう呟いた後、影騎は取り敢えずベッドから出て側にディケイドライバーが入っているというバッグを確認して部屋の外を出てみた。

すると、綺麗な町並みが広がっていた。

 

「本当に来ちまったんだな……。天宮市によ」

 

「随分と綺麗な街じゃない。」

 

「だな、さて頑張っていきますか…」

 

 

 




どうですか?割と頑張って書いてみました。そのうち、紹介もあげるつもりなので待っていてください。
感想・意見、待ってまーす


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下準備って、大切だろ?

どうも、ファントム・ガンナーです。
なんとか、続けては居られる状況ですね。
にしても、オリジナル精霊の識別名や霊装、天使が思い浮かばんのさ。
合うようにせにゃならんのでしょう?
本当に他の作者はよく思いついたとしか言えんのですよ。

それじゃ、始めましょうか


「ほら、さっさと行くわよ!影騎!」

 

「ちょっと待てよ、ドラグ!!」

 

俺がこの世界に転生してから、一週間程が経った。

 

二人は徐々に新しい世界での生活に馴染めていた。

 

そして現在 影騎はドラグに連れられて、先にこの世界に来た転生者に会いに行くところだった。

 

家から出て数分、影騎が連れて来られたのは家のすぐ向かいにある小さな公園だった。そこにあるベンチに一人の少女が座っていた。

 

サラッとしたショートヘアの茶髪の少女は影騎に気づくとベンチから立ち上がる。

 

「貴方ね?神様が言っていたもう一人の転生者は?」

 

「ああ、君は?」

 

「私の名前は紺野詩乃だよ。よろしく」

 

そう言って詩乃は指鉄砲で撃つ仕草をした。

 

そしてその後、互いに挨拶を終えた二人は神様に与えられた自分達の能力について話し合うため、まずは影騎から自分が神様から授かった能力とライダーであることを話した。影騎が話を終えると詩乃は頭を抱えた。

 

「……はあ、しかし…精霊の霊力封印にお互いに仮面ライダーの力なんて…。あの人は私たちを原作介入させる気満々みたいね」

 

「えっ?お互いにって…、詩乃も仮面ライダーなのか?」

 

「ええ、私は仮面ライダーディエンドよ」

 

詩乃はそう言うとコートから変身銃ディエンドライバーと、ディエンドのライダーカードを見せた。

 

「貴方は何のライダーなの?」

 

「俺は仮面ライダーディケイドだよ。で、こいつは相棒のドラグだ」

 

そう言って影騎もディケイドライバーとディケイドのライダーカードを取り出した。その隣でドラグも影騎の横で腕を組み立ち上がる

 

「私は無双龍ドラグレッダーよ。よろしくね 詩乃」

 

「ああ、よろしく。それにしても、ディケイドとディエンドとは、なんだかあの人達に仕組まれている気がしてならないのよね…」

 

「いや、そんなことはないと思いたいけど…」

 

「…まあ、考え過ぎよね」

 

詩乃はまだ納得がいかないような表情をして、場の空気が少し重くなった感じがしたので影騎はとにかく場を和ませるために話題を出そうと必死に考えていた。

が、先に口を開いたのは詩乃の方だった。

 

「ところでさ影騎、この後は暇かしら?」

 

「えっ?いや…特に予定はないが……」

 

「ならこの後一緒にどこかに遊びに行かない?まだ色々と話したいこともあるし」

 

「じゃあ、まずは適当にゲーセンにでも行くか?」

 

「そうだね。それじゃあ早速行こっか」

 

 

 

それから数十分後……

 

ゲーセンで存分に遊んだ俺たちはとりあえず近所のファミレスに足を運んだ。もうそろそろ昼時だし、昼食をとるのにちょうどよかった。

注文を終えて、運ばれた料理を前に互いに席につき向かい合う。

 

「ほら、フォークよ」

 

「ありがと」

 

俺は詩乃からフォークを受け取って、注文したカルボナーラをフォークでクルクルと巻き 口に運ぶ。

 

「本当に美味しそうに食べるわね」

 

「ん?」

 

そう呟くも詩乃も微笑ましげに注文したドリアを口に運ぶ。

 

「それにしても…なんで神は私たちに仮面ライダーの変身能力なんて渡したのかしら?トラブルに巻き込まれることが確定じゃない」

 

詩乃は不意にそんなことを呟く。俺も口元を拭いて水も一口飲んでから口を開く。

 

「さあ、どうなんだろうな?……まあ、原作に巻き込まれる可能性がないわけじゃないし…神様曰く本来原作にない物語があるって言ってたから、自分の身を守る護身用程度に使えばいいんじゃないか?」

 

「君は深く考え過ぎじゃないか?」

 

「ポジティブ思考って言ってほしいな」

 

そう言って俺はまたカルボナーラを食べ始める。詩乃はそんな俺を見て話す気が失せたのか、またドリアを食べだす。

 

 

 

 

「なんか、今日結構楽しかった気がするな……」

 

「同感ね」

 

俺と詩乃はまた公園に戻ってベンチで寛いでいた。周りはもう太陽の光が沈み始める夕暮れ時だ。

 

「そういえば、詩乃って『デート・ア・ライブ』の原作知識ってあんの?」

 

「うーん、私はアニメの1期と5巻まで知らないわ。神が勝手に転生先を決めたってこと」

 

「じゃあ、聞くけどさ。精霊なら誰が好きなんだ?」

 

「うーん、そうね……四糸乃かしら?なんか、守りたくなっちゃうのよね。」

 

「あぁ、何となく分かるぜ それ。俺は、時崎狂三と八舞姉妹と本条二亜かな?あ、二亜は13巻の精霊でな」

 

「へぇー、同人作家なのね。私は、同人誌ってあまり見ないのよね。て、アンタ多過ぎない?」

 

「悪ぃ悪ぃ……。それに、この世界で暮らして分かったことがある……」

 

「分かった事?」

 

詩乃は頭にハテナマークを浮かべる。影騎は数秒の沈黙の後、口を開く。

 

「誰にでも…大切な存在は必要ってことだと思う…」

 

一方、詩乃は感心したように影騎を見ていた。

 

「大切な存在…ね。クサイけど いいこと言うじゃない」

 

「そうか?」

 

「さて、じゃあ私はそろそろ帰るとするわ。影騎、ドラグ、またね」

 

「またな、詩乃」

 

「さようなら」

 

詩乃は指鉄砲で影騎とドラグに撃つ仕草をすると二人に背を向け、そのまま夕日の方へと歩いて行った。

 

「さて、俺達も帰って来たるべき対話(戦争)の為に 色々準備を始めようじゃないか」

 

「そうね、私はアンタみたいに変身は出来ないからね」

 

「そうだな、忙しくなるな。入学前からさ」

 

 

家の地下室では見た事も無い機材がいくつも置いてあり、試験管やフラスコ等のよくある実験室みたいな部屋にも見え無くもない

その部屋に影騎が入り、何かを作っていた…それはドラグの要望を答えるために早速 転生特典?で貰った力を使っている

彼の座っている机の上には何枚かディケイドとは異なるカードとそれに入れるであろうケースが置いてあり そのケースは赤く金の紋章が彫られていた

 




はい、ここで終了です

今回ばかりは、少し疲れたと言ってもいい位粘りましたわ〜。
いつか、キャラ設定を書こうと考えている次第です。では感想・意見・アドバイスがあると幸いです

本編は、テレビならデアラ1期の第1話をやる次第です。もしかしたら、変身くらいはするかもよ?


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十香デッドエンド・零奈パラディン
第1話 始まりの日


グロンギ語に苦戦してました。でも、翻訳サイトを見つけました。
「僕の勝ちだ!!勝った・・・!計画通り・・・・」

影騎「お前、セリフがカオスになってるぞ?で、本当に翻訳できるのか?」

サイトの力を信じろ

影騎「それって、他力本願って言う奴だろ?」

「気にするな!!」

あ、それと出してほしい怪人が居れば教えてください。まあ、ウィザードと鎧武はそこまで種類分かってないけどな。
何気に鎧武って龍騎とタメはる位 ライダーの種類多いよな……。ベルトは単一かエナジー対応型かの違いだけど

じゃあ、本編 「頑張っちゃおうかな?」


朝日が影騎の顔に晒され瞼を開くと、青く晴天が広がっていおり、布団から出る

 

「もう少し居たら、二度寝していたな」

 

机の上にはディケイドライバーとライドブッカー、ディメンションブラスターが置かれていた。

すると、扉が開き ドラグレッダーが部屋に入ってくる

 

「おはよ、影騎。意外と早かったのね?」

 

「そりゃ、当然だろ?今日は入学式……物語の始まりだぜ?」

 

「それもそっか。それと、お腹空いた……」

 

「はいはい、お前も手伝えよ?」

 

「分かってるわよ」

 

「でも、まずは着替えさせてくれ」

 

「分かったわ私も着替えないとならないし」

 

そう言い、ドラグレッダーは扉を閉め 自室へ向かっていった

 

影騎はドラグレッダーが行ったと確認し制服に着替える

 

「春休み……やっぱ終わり早いよな〜。残り、1年か……。本当、ジェットコースター並に速いぜ……」

 

部屋を出て、台所に向かい 冷蔵庫を開け 食材を見てから献立を考える

 

「にしても、始まったわね…。原作が」

 

「あぁ、準備は出来る限りやった……。後は、どんなイレギュラーが来るか身構えるだけだ」

 

「そうね?それと、私が頼んだ物は?」

 

「いけね、忘れる所だった。ほらよ」

 

影騎はドラグレッダーに向かって ある物を投げ渡す。それはドラグレッダーが影騎に頼んで作ってもらった物だ。

サポートするには、それと同等並の力が必要だった為だ。

 

「さて、作りますかね?」

 

「今日の主食、なに?」

 

「昨日は、白米だったからな。今日は、パンにするか」

 

影騎はそう言いながら朝食の準備をし、ドラグレッダーは朝食の手伝いをする。

 

「まさか、その数種類のパンじゃないわよね?」

 

バケットの中にはクロワッサンや塩パン、切った食パンが入ってた

 

「気にするな、俺は気にしない」

 

「私が気にするのよ!!」

 

 

 

「ー本日未明、天宮市近郊のーー」

 

「あ?」

 

影騎は朝食を作りながらテレビから流れた言葉に眉を潜めた。それもそのはず、影騎たちが現在暮らしている地域がその天宮市だからだ。

少しの間テレビの画面を観ていると映っていた映像が切り替わり、まるで隕石が落ちてきたかのように地面が抉られ、建物も無残に破壊されている光景が映し出された。

 

「空間震ね…」

 

ドラグレッダーがそう呟きながら出来た朝食をテーブルに並べて、座ると塩パンを手にしちぎって食べ始める

 

「そういえば、最近この辺りって空間震が多くない?特に去年あたりから」

 

パンを食べながらドラグレッダーはそう言う。

 

「動き出すな、そろそろ……」

 

「ええ、そうね」

 

コレから動く事を知っている影騎と内容を全て聞いたドラグレッダーは確信していた。この後のニュース内容を聞くまでは

 

「ー次のニュースです、本日午前××時に木の窪みに嵌められた遺体が発見されました」

 

「・・・・・・は?」

 

その内容を聞き間違えたのかと思った、天宮市で殺人が起きるとは聞いたことがなかったからだ

 

「え!?私、この内容初めて聴いたわよ!?」

 

「コレがイレギュラーか……」

 

神様、やってくれたな?と思いながら、食事を続ける

 

「尚、この不可能殺人が密室に置ける蒸発事件と複数箇所による猟奇的殺人事件との関連性を警察の方で詳しい調査が続けられています」

 

「思いっきりヤバイでしょ、コレ」

 

「この街は、個人的に好きなんだがな……」

 

「片方は私の土俵だけど、残りの二つって……」

 

「どうやら、普通に過ごせなくなるな……」

 

どうやら、コレが神様の言う原作とは違う展開と言う奴だろう。

デート・ア・ライブでありながら、ディケイドと同じような設定になっているからだ。

つまりは

 

「破壊者呼ばわりされるのかー」

 

「そうなるわね」

 

「て事は、あのおっさんが出てくるの明白じゃねぇかよ………」

 

これから起こる事を考えると、正直 やってられない。でも、この世界に転生したんだからな。

 

「抗ってやろうじゃねぇか……」

 

更にこの世界に対する意思を固め、誓った。

 

 

2人は朝食を食べ終え、影騎は食器を洗いながら春休みも終わり新学期が始まるのだ。食器を全て洗い終わりすぐに学校に行く支度を始めた。

 

部屋の机の上に置いてあるディケイドライバーとライドブッカーとディメンションブラスターを取り出し、必要なものしか入っていないバッグの中に入れて準備は完了だ。影騎は家のガレージに入って行き、ガレージの奥にはマゼンタのバイク、マシンディケイダーがひっそりと置かれていた。

ドラグレッダーによると神様からのプレゼントらしい。影騎はこのバイクを日頃の足代わりにしている。マッドブラックのフルフェイスヘルメットを被った影騎はガレージのシャッターを開けるとバイクに跨がり、エンジンを掛けるとドラグレッダーが後ろに乗り、アクセル全開で学校へ走り出した。

 

 

 

影騎が学校に着くと、廊下に貼り出されたクラス表を適当に確認してから、自分がこれから一年間世話になる教室に向かっていく。

 

「2年4組か」

 

「あら、影騎と焔じゃない」

 

声をかけられ後ろを振り返ると、そこには影騎と同じくこの世界に転生したもう一人の転生者であり、影騎の親友である紺野詩乃がこちらに歩いてきた。

それと、焔とはドラグレッダーの人間体時の名前だ

いつでも、ドラグレッダーじゃおかしいからな。

即席で考えついた

 

「よう、おはよう。詩乃」

 

「おはよ、詩乃」

 

「ええ、おはよう。それにしても、また貴方たちと同じクラスなんてね」

 

「『貴方たち』ってことは、士道も同じなのか?」

 

因みに既に俺と詩乃は、五河士道と接触し 同じ高校で過ごしており 面識もあった。無論、人間体のドラグにもだ。

 

「ええ、士道なら先に教室に向かって行ったわよ」

 

 

影騎は詩乃と焔と雑談をしながら目的の教室に着いた。まだ始業時間には早かったが、新学年、新学期ということで時間に余裕を持って登校している多くの生徒たちで教室の中は賑わっていた。

そこで先に登校していた士道がやって来る。

 

「よう、3人とも、おはよう」

 

「ええ、士道もおはよう」

 

 

 

「五河 士道」

 

焔が三人から離れて行くと、突然士道は見知らぬ少女に呼び止められた。

 

「えっと…俺たちになんか用か?」

 

士道はそう応えると少女は微動だにせずに思案して言葉を返す。

 

「覚えてないの?」

 

そんな士道達の様子を見て、少女は

「そう」と一言だけ言うと机から参考書のような本を取り出し、それを読み始めた

 

「あ、脚が動いちゃった」

 

「ぐほぁ!」

 

影騎たちの後ろで詩乃のいかにも棒読みなセリフと何が潰れたような声が聞こえた。その声の主は一応三人の友人である殿町宏人のものだったが、詩乃の蹴りをくらった殿町は床の上で倒れている。だが数秒後なんとか復活した殿町はゆっくりと立ち上がる。

 

「よう五河、久留洲崎。お前ら二人ともセクシャルビーストめ!」

 

「セク…なんだって?」

 

聞きなれない言葉についていけない三人だが、殿町はそんなのに構わず言葉を続けた。

 

「セクシャルビーストだ、お前らちょっと見ない間に色づきやがって。お前ら焔ちゃんだけでなく、いつの間に鳶一折紙と仲良くなったんだ?」

 

「「「…誰?」」」

 

いや、まあ知ってるぜ?お前よりはな……

 

「鳶一だよ、鳶一折紙。てゆーか詩乃!お前去年紹介してやっただろ!」

 

「……ええ。覚えていたわよ?」

 

ーー今の間は絶対に忘れてたな。詩乃の奴……。影騎は心の中でそう呟いた。

 

「ちょっと待て!?何だ今の間は!?お前去年教えてくれって言ったから教えたのに全然覚えてなかったのか!」

 

「あ、そういえば鳶一って確か超天才とか言われてた学年主席だったわよね?」

 

その後殿町がため息をつきながら鳶一折紙について詳しく語り出した。要約すると、成績は学年主席で体育もダントツ、「『恋人にしたい女子ベスト13』では3位の人気らしい。そこで士道が疑問に思ったことを口にする。

 

「なあ、なんでベスト13なんて中途半端な数字なんだ?」

 

士道の問いに答えたのは詩乃だった。

 

「簡単な話よ、士道。主催者の女子の順位が13位なんだ。あ、因みに焔が2位で私がぶっちぎりの1位だったわ」

 

「へえー、じゃあ男子もあるのか?」

 

「ああ、『恋人にしたい男子ランキング』はベスト358まで発表されたぞ」

 

「多っ!最後の方ワーストランキングに近いじゃんか!てか殿町は何位だったんだ?」

 

「私が教えてあげるわ。影騎が1位で、士道が53位そして殿町は見事に358位だった筈」

 

「………」

 

詩乃が言った内容に影騎はどうやって殿町に声をかければいいのか分からなかった。

 

「…えっと…殿町…。その…悪かったな…嫌なこと聞いて」

 

「言うな!1位の奴に励まされても俺が惨めになる!」

 

そう言って殿町は頬に涙を伝わせながら教室から飛び出して行った。

 

 

 

 

「五河、久留洲崎兄妹、紺野。どうせ暇なんだろ、飯いかねー?」

 

今日の日程を終え、帰り支度を整えた生徒たちが教室から出て行く中、先程涙を流して教室から飛び出して行った殿町が話しかけてきた。

 

「悪い、今日は琴里と飯食いに行くんだ」

 

「私もよ。今日は大事な用があるし」

 

「俺も無理だな、焔と飯食いに行くから」

 

「そうそう」

 

「五河、俺もついて行ってもいいか?」

 

「え?別にいいと思うけど」

 

「……殿町、何を企んでいるの?」

 

詩乃はジト目で殿町を見つめた。士道も殿町の口から出る言葉に嫌な予感しかしなかった。

 

「いや、別に他意はないんだが、琴里ちゃんも三つくらい年上の男でもどうなのかなと…」

 

「…残念ね、殿町。君はロリコンだったのか…」

 

「最っ低……」

 

「やっぱお前来るな!ここでぶっ飛ばしてやる!」

 

「はいはい、落ち着けよ。士道」

 

士道は妹への愛が為に暴走寸前になり、殿町に殴りかかりそうなのを影騎が服を掴んで止めにかかる。

 

ーーと、その瞬間、

 

「ウウゥゥゥゥウウウゥゥゥゥゥーーーー!」

 

教室の窓ガラスをビリビリと揺らしながら不快なサイレンが、響き渡る。

 

「ーーーこれは訓練では、ありません。これは訓練では、ありません。前震が、観測されました。空間震の、発生が、予想されます。近隣住民の皆さんは、速やかに最寄りのシェルターに、避難してください。繰り返しますーー」

 

突然の空間震警報に影騎、士道、詩乃、焔、殿町の五人は一瞬呆けてしまったが、すぐに避難行動をとれた。

 

「ほら、早く地下シェルターに行くわよ」

 

詩乃は冷静に歩き出し四人も後を追っていくが、詩乃が突然立ち止まった。

 

「詩乃、どうした?」

 

「彼女、どうしてシェルターとは逆の方向に向かっているの?」

 

そこには人混みをかき分けて逆走をする鳶一折紙の姿があった。士道は声をかけようとしたがすぐに走り去ってしまった。

 

「お、落ち着いてくださぁーい!だ、大丈夫ですから、ゆっくりぃー!おかしですよ!おさない、かけない、しゃれこうべー!」

 

担任のタマちゃん先生は周りの生徒たちより断然焦っていた。その様子に、生徒たちは不安を感じるというより、緊張をほぐされているように見える。

 

「なんか自分より焦ってる人を見ていると落ち着くね」

 

「ああ、それわかるかも」

 

詩乃が苦笑しながらそう言うと殿町も似たような表情を作って返した。その時、士道は携帯のGPS機能を使って琴里の位置を確認する。

 

「ッ!」

 

士道の予想した最悪なシナリオが現実に起きてしまった。琴里の位置を示すアイコンが約束していたファミレスの前を指し示していたのだ。その事に毒づきながら士道は生徒たちの人混みを飛び出して行った。

 

「おい士道!待てよ!」

 

影騎と焔もそれに気づき士道を追いかける。

 

「影騎、焔、士道!どこに行くのよ!」

 

詩乃が後ろで叫ぶが、影騎はそれに構わずそのまま走り去って行く。

 

 

 

 

「影騎!原作通りならこの後はどうなるのよ!?」

 

「確か、原作通りなら空間震が起きて…」

 

あの後、士道を見失った影騎はマシンディケイダーをエンジン全開で走らせ、焔と共に空間震警報が鳴り響く街の中を駆けている。

 

だが、その時、影騎と焔を視界を塗りつぶすほどの光と猛烈な爆風が襲い、マシンディケイダーごと吹き飛ばされた。

 

「うわああああああああ!!!!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

気がついたら爆風に飛ばされたのか、影騎の隣には士道が転がって来ていた。それを確認した影騎は士道の元に駆け寄る。

 

「いってえ……おい焔、士道。大丈夫かーーーーえ?」

 

影騎は思わず間の抜けた声を出してしまった。視界が晴れると街が消えていたのだ。ビルは崩れ落ち、道路にはヒビが入り、まるで隕石が落ちてきたかのように地面が削り取られていた。だが、そんな目の前の惨劇よりも、そこにいた二人の少女に目を奪われてた。それは絶世の美女だった。右の少女は神秘的に輝くドレスを着ていて、その美しさに見惚れてしまっていた。この少女を言葉で表すのならば、暴力的にまで美しい。

左の少女は黒い長髪を風に靡かせる長身の少女。全体的には何の物質か判断がつかないボンテージのようなドレスに片袖しかないもの身につけていて、手や脚には橙色を基調とした籠手、具足を装備しており、具足には推進機ブースターを思わせる円筒状のものが取り付けられている

そのどれもが美しく、また儚げで、艶やかでありながら虚しくもあった。右の少女が後ろにある玉座から長大な剣を取り出した。

 

「アレが…?」

 

その剣は光り輝き幻想的なものだった。右の少女は剣の切っ先をこちらのほうに向かって振り上げる。そして剣が振り下ろされると剣の軌跡が三人のいる直線上通り、あらゆるものを切り裂いていた。

 

「なっーー!?」

 

「避けろ士道、焔!」

 

影騎はこちらに迫る斬撃をかわすために士道の服を掴んで無理矢理その場から投げ飛ばす。運のいいことに斬撃は影騎の真横を通ったため、足元には大きな斬撃痕が残っていた。

 

「わお……」

 

「士道!前よ!」

 

突然の出来事に驚愕する影騎、士道に焔が叫ぶが、少女は一瞬で影騎たちの目の前に移動していた。

 

「ーーおまえたちも……か」

 

少女は顔を歪ませて悲しげにそう言うと剣の切っ先を士道に向ける。

 

「ーー君は……」

 

「……名を聞いているのか?」

 

心地の良い調べの如き声音だが、どこか悲しそうに聞こえたように思えた。

 

「ーーそんなものは、ない」

 

 

次の瞬間、無数の銃声と砲撃音が鳴り響いた。

 

 

 

上空を見ると、ボディースーツを着て武装をしている女性たちが少女に向けてミサイルをいくつも発射してきた。その中には影騎と士道のクラスメイトである鳶一折紙までいた。

すると、左の少女が光り輝く盾みたいのが現れ その攻撃を防ぎ、盾の中心にある宝玉が光り 砲塔を三つ程 出現させ撃ち落としていった

 

 

右の少女が剣を振り抜くと、その衝撃で武装をした女性たちが吹き飛ばされる。女性たちは体勢を立て直そうとする。

 

 

 

「ビガラグゲギセギザバ?」(貴様が精霊か?)

 

突然声が聞こえて全員がそちらを見ると、異形の怪物が三体居た。

 

左には両腕に魚のヒレのようなものが付いており、口には鋭い歯が並んでおり 肉食魚を思わせる姿で右手には大振りの剣が握られていた

 

右の怪物は、頭にはターバンを巻いていて 両手には甲殻類の鋏みたいな物が付いていた

 

そして、さっき喋ったであろう怪物は 髪の代わりに小さな鎖を靡かせてる女性型で手には大きな槍を立てていた

 

「ビガラパ、リントバギングバギンドバギングドググドパパンビンヅンンバヂグガスンザ!ボボゼボソギデジャス!」

(貴様は、リント100人分の価値があるんだ!ここで殺してやる!)

 

魚人が大きな両手剣を2人の少女に向け、殺害宣言みたいな事をした

 

「ゲゲルゾバギギグスゾ!」(ゲゲルを開始するぞ!)

 

また、女性の姿をした怪物が言葉を話す

 

 

間違いねぇ、猟奇的殺人でピンと来た。グロンギだ!

アイツら、あの子達を殺して昇格しようとしてやがるのか!

 

しかし、左の少女が大きな盾で三体の怪物の攻撃を防ぎ 吹き飛ばし、右の少女が剣で薙ぎ払う

 

 

 

「なんなんだよ……一体…」

 

士道は怪人たちに恐怖を感じていた。

 

「…士道」

 

「ど…どうしたんだよ、影騎」

 

士道は突然自分を呼んだ影騎の方を見る。その影騎も怪人たちを見つめていたままだった。

 

「あいつらは俺と焔に任せろ。だから…お前はあの子達のことを見ていてくれ」

 

「それって…どういう……」

 

士道が全てを言い終える前に、影騎と焔は怪人達の元に向かっていく。

 

 

「ブゴ!ゴバギングズゴゴドズゴゴビンバンザ!ボボゼギドレデジャス!!」

(くそ!後40人なんだ!ここで仕留めてやる!!)

 

女型の怪人は、焦りながらもほかの二体と連携して攻撃をしていた

 

「おい!」

 

「ン?」

 

女怪人が後ろを振り返ると、そこには影騎が立っていた。

 

「バンザ、リントバジョ」(なんだ、リントかよ)

 

「リントジャベェバ!ボソゴグゼ!」

(リントじゃねぇかよ!殺そうぜ!)

 

怪人達はいつでも殺せるよう正面に立つが、影騎は余裕な表情を浮かべていた。そして、影騎が分かるように話しかけた

 

「ゴラゲダヂゼゴセゾボソゲスババ?」

(お前達に俺を殺せるのか?)

 

「バンザド?」(なんだと?)

 

影騎は右腕を横に伸ばす。

 

「焔!!」

 

「はいはい、ほら やるわよ」

 

影騎が叫ぶと焔がディケイドライバーを持ち、ドライバーを影騎に投げ渡す。影騎は投げ渡されたドライバーを掴むと腰に装着する。そして左腰に連携されているライドブッカーからカードを取り出す。

焔は、近くのガラスにカードケースを向ける。すると、焔の腰に鏡からVバックルが現れ、装着される

 

「ビガラ、バビロボザ!!」(お前、何者だ!!)

 

魚人型怪人は影騎に叫ぶ。怪人のこの言葉に影騎は待ってましたと言わんばかりに叫んだ。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ‼︎」

 

ディケイドライバーのバックルにカードを挿入し、バックルを回す。

焔は、城戸真司と同じポーズを取る

 

「変身!」

 

「変身!」

 

《KAMEN RIDE・DECADE》

 

瞬間、影騎の周りに14の紋章と、14のモノクロのシルエットが出現する。

それらが影騎と重なると一瞬だけ発光し、次の瞬間にはモノクロだったシルエットと同一の姿の仮面にバックルから出現したマゼンタのプレートが頭部に突き刺さる。

そこにはマゼンタに輝く戦士がいた。

 

焔は、カードケースをVバックルの中心にスライドさせるように入れ込むと 透明な影が三つ重なると真紅の戦士が刀を携えていた

 

「バビ!?クウガバ!?」(なに!?クウガか!?)

 

「俺はディケイド……仮面ライダーディケイドだ‼︎」

 

「私は、仮面ライダー神龍(シェンロン)!!」

 

 

世界の破壊者が動き出す




どうでしたか?書いてるこっちは大変ですけどね?
特にグロンギ語は……。

次回本編は、戦闘回ですね。
あ、出してほしい怪人・ライダーの募集を掛けます。

後、コメント・意見をお願いします


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第2話 世界の破壊者と真紅の竜騎士

どうも、投稿が遅れてしまいました。それと、変更点を伝えます

ディケイドのカメンライドの表現をカタカナにさせてもらいます。英語が苦手なんでね

さて、初の戦闘回でございます


「バビバンザジョ!?ゴングガダパジョォ!?」

(何なんだよ!?その姿はよぉ!?)

 

魚人グロンギが驚愕の表情を浮かべ、大型の剣を向ける

 

いや、グロンギだけではない。士道と武装をした女性たちも、グロンギに精霊と呼ばれた少女2人も、皆が影騎と焔の姿に驚きを隠せなかった。

 

白、黒、マゼンタ色の身体にXの意匠があり、頭部にはエメラルドグリーンの複眼にバーコードをモチーフとしたプレートのようなパーツが装着され、その姿はマゼンタの色に輝きを放ち、圧倒的な力を感じさせた。

 

もう1人は、全体的に龍騎をベースに紅と銀の装飾が更に施され 頭には龍の紋章が金で施されており 両肩には鎧武者のようなアーマーが付けられ 左手には刀型の召喚機 ブレイヴバイザーが握られていた

 

影騎の姿こそが、かつて『世界の破壊者』と呼ばれた次元戦士、その名は……

 

ーーー仮面ライダーディケイド

 

 

 

 

「ラガギギ……ゴラゲダヂドゲギセギゾボソゲダ、ゲゲルパゴパスンザ!ジャセ!!」

(まあいい……お前達と精霊を殺せば、ゲゲルは終わるんだ!やれ!!)

 

ウミヘビ種グロンギが指を指すと先程のように他のグロンギが前に出て、一斉にディケイド達に襲いかかる。

 

だが、ライドブッカーを本型のブックモードから剣型のソードモードに変形させたディケイドは襲いかかるピラニア種とヤドカリ種を切り倒しながらウミヘビ種グロンギに近づこうとするが、他のグロンギが攻撃を仕掛けてくる

 

「はぁぁ!!」

 

焔がブレイヴバイザーでヤドカリ種グロンギに斬りかかり、影騎の負担を軽くする為 ヤドカリ種グロンギと戦い始める

 

「頼むぞ!焔!!」

 

ディケイドはピラニア種グロンギと1対1の状況になり 今の状況でも戦えるが、少し力を試すかのようにバックルにカードを挿入する。

 

「このライダーならどうだ?」

 

《カメンライド・アギト!》

 

ドライバーの音声と共にディケイドの姿が変わる。

メタルチックな黄色いアーマーにクワガタにも似たようなのような角が特徴的な仮面ライダー。

光の力が蒔いたアギトの力を宿した人間が、自然発生や不慮の事故などの理由で力に覚醒して誕生した人類の進化系

仮面ライダーアギトとなった

 

「バビ!?ゴングガダパアギト!?ビガラグバゼ!?」

(何!?その姿はアギト!?貴様が何故!?)

 

ピラニア種グロンギはディケイドの姿の変化に驚きの声を上げる。それに対してディケイド…否、ディケイド・アギトはさらにもう一枚のカードをバックルに挿入する。

 

《フォームライド・アギト ストーム》

 

その瞬間、ディケイド・アギトの姿に変化が現れる、ディケイド・アギトの身体が青く染まり 左腕が特に強化され、風を操る能力が備わったストームフォームである。

そして、専用武器ストームハルバードを振るい ピラニア種グロンギに斬りつけて行く

 

「はぁ!せいっ!」

 

ディケイド・アギト ストームフォームがストームハルバードでピラニア種グロンギの振るう大剣を防ぎながら、細かな隙をつき 斬りつけていく。

 

「アギトォ…ビガラァ!!」

(アギトぉ…貴様ァ!!)

 

ピラニア種グロンギが大剣を振り上げ、ディケイド・アギトに走り出す

 

ディケイドは一枚のカードを取り出す。

 

「トドメをさしてやるよ」

 

《ファイナルアタックライド・ア、ア、ア、アギト》

 

 

ディケイドはカードをバックルに挿入すると、ディケイド・アギトがハルバードをグルグル回し、構える。

そして、ピラニア種グロンギが大剣を振りあげたまま 斬りかかる

しかし、ディケイド・アギト ストームフォームの方が早く、超高速で回転して突風を起こし すれ違いざまにピラニア種グロンギを切り裂いた

ストームフォーム専用必殺技 ハルバードスピンが決まり、ピラニア種グロンギが爆発四散する

 

「ヂ、、ジャサセダバ……。ラガ、ギギ。」

(チッ、やられたか……。まあ、いい。)

 

槍を構え直し、ディケイド・アギト ストームフォームに向ける

 

「なら、次はコレだよな!」

 

《カメンライド・クウガ》

 

すると、ディケイド・アギトの姿がまた変わり始める

顔はアギトと若干似ているが、胸の鎧は赤く 更に手首足首には宝石が埋め込まれたリングが付いていた

古代人がグロンギに対抗するために作られ、現代に蘇り人々の笑顔を守る為に戦った超戦士 仮面ライダークウガ

 

 

「バ、ボンゾパクウガザド!?」

(なっ、クウガだと!?)

ウミヘビ種グロンギは、ディケイド・アギトからクウガに変わった事に狼狽しつつも、槍で貫こうとする

 

「うおっと!」

 

槍を裏拳で弾き、無防備な脇に蹴り込み パンチのラッシュを腹に叩き込み、ジャンプして普通のキックを食らわす

堪らず、ウミヘビ種グロンギが後ろへ下がる。

俺は、更に追撃を加えるため 一気に距離を詰めた

 

 

 

 

〈Side:焔〉

 

「はあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「ゲェギ、クウガゼロバギビンゲングァ!!!!」

(えぇい、クウガでも無い人間がァ!!!!)

 

 

焔はヤドカリ種グロンギと未だに戦っており、ブレイヴバイザーで上段から斬りかかるが、ヤドカリ種グロンギは腕に付いてる鋏型ブレスレットでブレイヴバイザーを持ち前の力で弾き飛ばす

 

「チッ、このままじゃ ジリ貧ね…。」

 

Vバックルの真ん中に嵌めたカードデッキからカードを1枚引くと、目を見開く

 

「こ、コレって……」

 

握られたカードは、自分にも縁があり 身体の一部の筈のソードベント……【ドラグセイバー】を見た

 

(なんで、このカードがブレイヴのカードデッキに……?)

 

キィィィィィィン!キィィィィィィン!

 

と自分がこ”の”世”界”に現れる時に起こる音に反応し、空間震の範囲外の窓”ガ”ラ”ス”を見た

そこには、居るはずも無い奴がとぐろを巻きながら、焔を見つめていた

 

「ドラグ……レッダー……」

 

自分自身の筈のモンスター、ドラグレッダーが吼える

 

(え……私は私?貴方は貴方……?)

 

焔にはそう聴こえた………否 ドラグレッダーがそう言ったのだ。

「お前はお前!俺は、俺だ!!」と

 

そして、私は目を閉じ 鞘に固定されている召喚機にカードを入れ、読み込ませる

 

「ベ、ジラザサベバンザジョ!!」

(ケッ、隙だらけなんだよ!!)

 

ヤドカリ種グロンギが叫びながら、右の鋏型のブレスレットを振り上げる

 

 

《ソードベント》

 

 

天から召喚機で呼び出したドラグセイバーが落ちてき、左手で受け取り 振り下ろされた鋏をドラグセイバーで受け止め、右手に握られた刀のブレイヴバイザーで腹部を斬りつける

 

「ガッ!?」

 

咄嗟に受け止められカウンターを受け、後ろへ後ずさる ヤドカリ種グロンギ

 

 

「なんか、分かったかも……。人々を守りたいって気持ちが…」

 

一気に距離を詰め、ドラグセイバーとブレイヴバイザーの二刀流で斬撃を的確にグロンギへ与えていき、堪らずグロンギは体制を崩す

 

 

「焔!!」

 

何処からかウミヘビ種グロンギが飛んできてヤドカリ種グロンギに激突する

ウミヘビ種グロンギが飛んできた先を見ると、ディケイド・クウガが蹴り上げたままのポーズをしていた。

恐らく、影騎があのグロンギを蹴り飛ばしたみたいね

 

「決めるぞ!」

 

私に向かって、一枚のカードを見せる。

それを見て、そろそろ終わりにする頃合なんだと悟った

 

「分かったわ!」

 

カードデッキからカードを1枚、引く。

そこには、ディケイドと同じように金色でしかも カードデッキと同じマークが刻印されていた。

同時にカードを入れ、読み込ませた

 

《ファイナルアタックライド・ク、ク、ク、クウガ》

 

《ファイナルベント》

 

ディケイド・クウガは、両手を広げ 腕を左右下に下げ 独得のポーズを取り、ウミヘビ種グロンギに向かって走り出す

 

 

窓ガラスからドラグレッダーとは別のドラゴンが現れ、焔の周りを飛ぶ

その姿は東洋的な姿のドラグレッダーとは別で西洋で語られるドラゴンの姿をしており、全身は少しながらドラグレッダーみたいな装飾がされている

焔は、刀を鞘のブレイヴバイザーに収め 力を抜くように構えを取り 後ろから直進してきたドラゴン ブレイヴワイバーンの背に後ろ向きのまま飛び乗り、ヤドカリ種グロンギへ低空で飛行する

 

 

ディケイド・クウガが走る度に足底から炎が走り、空中へ飛び上がり 更に回転を加えた、クウガの必殺技

【強化型マイティキック】をウミヘビ種グロンギの胸部に直撃し、吹き飛ぶ。

ディケイド・クウガが見向きもせず後ろへ向いた数秒後、絶叫と共に爆散した

 

 

神龍がブレイヴワイバーンの頭へ飛び移り、構えを取る

すると、ブレイヴワイバーンが首を縮め バネの要領で神龍をヤドカリ種グロンギへ飛ばし、火炎を放つ。

炎を纏った神龍がブレイヴバイザーの柄を握り、ヤドカリ種グロンギの距離がすれ違う刹那…神龍が勢いよく刀を抜き、必殺の一閃を見舞う。

すると、グロンギが膝をつき 倒れ 刀を鞘に収めると

【ファイナルベント、神炎の型・双神閃】が決まり、グロンギは大爆発を起こした

 

 

 

〈Side:影騎〉

 

「ふぅ……」

 

グロンギを倒したのを確認するとディケイド・クウガは元のディケイドの姿に戻り、大きく息を吐いて両手を弾くように叩く。

そして周りを見ると先程の少女2人がいつの間にかいなくなっていたので、何かを忘れているような気がしながらマシンディケイダーにはいつまにか神龍が後ろに乗っており、前に座りその場を去ろうとした。

 

「待ちなさい!」

 

声のした方を見るとそこにはこちらに向かって武器を構えている鳶一折紙を含めた武装をした女性たちがいた。その中から隊長らしき女性が前に出た。

 

「私は陸上自衛隊のAST部隊をしている日下部燎子よ。早速質問だけど、あなたは何者なの?」

 

燎子と名乗った女性は警戒するような目でこちらを見つめてきた。

 

「さっきも言ったけど、通りすがりの仮面ライダーだよ」

 

ディケイドの答えに燎子は目を鋭くした。まともに答える気はないと分かったらしい。

 

「そう。ならあなたを拘束してじっくりと話を聞かせてもらうわ。総員、戦闘準備!」

 

彼女の指示で他の隊員たちは戦闘態勢に入る。それを見たディケイドは仮面の内側で深いため息をついていた。

そしてライドブッカーからカードを取り出す。

 

「何よ、アンタ達は!人が助けてやったってのに、この恩知らず!」

 

神龍が食って掛かって反論する。

まあ、分からんでもないわ

 

「なっ!?」

 

「俺も嫌だね、捕まって利用されるなんて御免だ」

 

《アタックライド・インビジブル》

 

 

ディケイドはマシンディケイダーと共に晴れた霧のようにその場から姿を消し、神龍はマシンディケイダーから窓ガラスへ飛び込むとガラスの中へと消えていった




如何でしたか?wiki片手に書いていたのですが、では相棒の久留洲崎 焔ことドラグレッダーの解説ー

ドラグレッダー

人間体 灼眼のシャナの シャナそっくりです

契約モンスター 英雄竜ブレイヴワイバーン・無双龍ドラグレッダー

好きな物 昼寝、メープルメロンパン

嫌いな物 恩知らず・礼儀知らずの人間

神様に転生された影騎の相棒として選出された契約モンスター ドラグレッダー。
影騎のサポートの為、影騎に頼んで作って貰った神崎製のカードデッキとその契約モンスター ブレイヴワイバーンとDALの世界で存在していた焔とは別のドラグレッダーと契約している
ドラグレッダーに関しては省きます。

更に自身もミラーモンスターなので、ミラーワールドを行き来出来る


こんな感じですかね?
焔と契約したドラグレッダーは、DALに存在するミラーワールドに存在する個体として扱います

次回は、遂に影騎と焔 ラタトスクと接触!?再び出会う、精霊!?
その瞳に何が映る!!


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第3話 ラタトスクとの接触

すみません、4月の終わり辺りに出してしまって

頭でストーリーが続いてるのに、手が進まない。
もう、身体が疲れ切ってますわー。
コレで新しいのとか駄目だな、こりゃ


〈Side:影騎〉

 

影騎と焔がグロンギを倒し、ASTを振り切り 合流地点で焔を待っていた

 

 

「やれやれ、意外にも強かったな・・・。五代さんは、あんな人間をやめた連中と戦ってたのか・・・」

 

変身を解除し、マシンディケイダーの上でそこらで買った缶コーヒーを飲みながら待っていた

すると、近くの反射鏡からシェンロンが飛び出してきた

 

「お待たせ」

 

「・・・遅かったな」

 

Vバックルからデッキを引き抜き、焔は元の人間体に戻る

 

「で、これからどうするの?」

 

「引っ掛かるのを待つ、彼等は必ず来る・・・」

 

影騎は、そう言いながら缶コーヒーを飲みきり ゴミ箱を投げ込む

すると、突然 謎の浮遊感に襲われ 上に上がっていく

 

「え、ナニコレ⁉」

 

「・・・・・・来たか」

 

 

気付いたら、俺達は広い空間に立っていた

 

「ねぇ、影騎?ここって」

 

「あぁ・・違いねぇな・・・。取り敢えず、移動するぞ」

 

宇宙戦艦のような機械的な壁や床の廊下を歩き続けていると曲がり角に人影を見つた。

相手も影騎達に気づいたのか顔を向ける

 

「...ああ君達か、警戒しないでくれ、敵意は無い」

 

相手は女性だった。二十歳くらいで分厚い隈が飾られた目に軍服らしき服を纏い、その軍服のポケットからは傷だらけのクマのぬいぐるみが顔を覗かせていた。

 

「...ここで解析官をやっている村雨令音だ、君なら彼を知っているだろう、出てきたまえ」

 

令音がそう言うと、曲がり角から一人の男子が出てきた。

 

「おっ、士道か」

 

「無事だったのね」

 

「え、影騎⁉焔まで⁉」

 

そう、あの2人の精霊を見ててくれと言いつつ、その後見えなくなった士道本人だった

 

「影騎、焔!何でお前らがここに...ってか、あの時のあれは何なんだよ!」

 

 

「...話は後にしてくれ、君達に紹介したい人がいる...詳しい話はその人から聞くといい、ついてきたまえ」

 

 

そして令音に連れられて三人は軍艦にある司令室のような大部屋であった。中に入ると金髪の男性が待ち構えていた。

 

「初めまして。私はここの副司令、神無月恭平と申します。以後お見知りおきを」

 

「・・・初めまして」

 

いきなり知らない人に挨拶をされた上、何処だか分からない場所にいることに士道は戸惑っていた。それに比べて影騎と焔は冷静を貫いていた。

 

「よく来たわね。待っていたわ」

 

不意に声が聞こえた。その声は艦長席のような場所に座る人物のものだったが、その人物に士道は驚きを隠せなかった。

 

「歓迎するわ。ようこそ、『ラタトスク』へ」

 

そう、それは普段は可愛らしい雰囲気を放つ士の可愛い妹の琴里だった。唯一いつもと違うのはツインテールを括っていた白いリボンが黒いリボンになっていたことだ。

 

「琴里⁉」

 

「え、中学生⁉」

 

「琴里・・・・?」

 

一応、俺と焔 そして詩乃(まあ、今は居ないが)にも面識はあった。が、天真爛漫な彼女が目つきもキツく オマケにリボンも白から黒に変わっていた。さっきのリアクションもわざとだ

 

士道と焔は驚愕で思わず叫んでしまったが、影騎はあまりにも静かだった。原作を知って後からの事だからだ。ネタバレとは恐ろしい

だが琴里はそんなことはスルーで影騎と焔に聞かなければならないことがあった。

 

「そんなことより、影騎!焔!これはどういうこと⁉」

 

「ちょっと、呼び捨て⁉」

 

「まあ、焔。落ち着け、アレはただ『反抗期』ってやつだろ?」

 

呼び捨てに対して歳上の事を考えろといわんばかりの焔と静止させる影騎を無視し 琴里が正面にあった巨大なモニターを指すと、そこには今日 影騎がディケイドに、焔がシェンロンに変身して怪人たちと戦闘を繰り広げていた映像が最初から最後まで映し出された。

 

「さあ!説明して!」

 

「ちょっ、ちょっと待てって!」

 

「何よ、せっかく司令官直々に説明を求めてるっていうのに。もっと光栄に咽び泣いてみなさいよ。今なら特別に足の裏くらい舐めさせてあげるわよ?」

 

「ほ……ッ、本当です⁉」

 

「あんたじゃない!」

 

神無月が喜び勇んで声を上げたが、琴里が即座に神無月の鳩尾に肘鉄を喰らわせ、神無月はそのままうつ伏せになる。士道は神無月を心配して駆け寄るが、

 

「心配ご無用、我々の業界では最高のご褒美です!」

 

「なんだよその業界⁉」

 

「変態⁉」

 

「いや、アレはドMなだけだ……。」

 

 

結局、状況が落ち着いてきたところで影騎と焔は琴里たちに全てを話した。

仮面ライダーのこと、そして怪人と街で起きている犯罪の主犯格と、流石に俺と詩乃が転生者であることは伏せておいた。

話を終えると琴里が頭を抱えてため息をついた。士道もなんだか疲れたような表情を見せる。

 

「あの殺人もそのグロンギがやってたのか?」

 

「まあ、な。アイツらは命を賭けてゲームしてる程度でしか思ってねぇよ」

 

「そんな事よりも、この街で起きてる殺人・蒸発事件が全て怪人だって事よ!そっちで何とかならないの⁉」

 

「琴里、俺らを便利屋か何かと思ってねぇか?グロンギはルールに則って殺人しているから、パターンが分かれば待ち伏せは出来るし、ミラーモンスターは焔が感知するが、アンノウンは分からん。諦めろ」

 

グロンギ・ミラーモンスターは、何かしらの証拠・前兆があるから分かるが、アンノウンは超能力者やアギトに目覚めかけの人間を襲う事しか覚えてないからだ。かと言って、能力者が誰だとか探し回っても分からない。

 

「何より、人間社会に溶け込んでる奴はもっと厄介だ。見た目が人間だから、区別が付きにくい。」

 

俺がかなり危険視してるのは、オルフェノク・ワーム・ファンガイア・ファントムの類だ。

アイツらは人間に化ける程度の能力が備わっているから、普通に見分けずらい

 

「怪人の類は、影騎と焔に任せるわ。じゃあ、こっちも教えないとね」

 

大きなディスプレイに写っていたライダーから、空間震が起きた跡地に居た、少女2人に切り替わる

 

「いつ見ても、50人中47人は振り返りそうな美貌だな……」

 

「そっち⁉彼らは精霊。本来この世界に存在しないものであり、この世界に出現するだけで己の意思とは関係なく空間震を発生させる。悪い言い方をすれば人類を滅ぼす最凶最悪の化物よ」

 

また画面が切り替わると、機械を纏った女性達が移る

例えるのであれば、インフィニット・ストラトスかストライク・ウィッチーズみたいな感じだ

 

「で、コレが対精霊攻撃部隊アンチ・スピリット・チーム(AST)よ。精霊が現れる度に出撃する、自衛隊の特殊部隊よ」

 

「・・・・・」(まさか、陸上自衛隊じゃねぇよな?)

 

この手の特殊兵器絡みは、大抵は陸自が絡んでるんだ。

GとかGとかGとか・・・・。

 

「要するに精霊を集団でぶっ殺すって事よ。アンタ達はこっちの方がお望み?」

 

「そんな訳ないだろ‼」

 

士道は声を荒げるが、俺はそんな事よりも気になっていた事があった。

(原作を読んでいたが、あんな精霊は見た事が無い。死んだ後から出てきた精霊か?それに、ASTの殆どの攻撃を防いでいたのは、あの俺が知らない精霊だ。)

 

「なぁ、琴里…。質問良いか?」

 

「あら、何かしら?」

 

「コイツは誰だ?あの紫剣士ちゃんの隣に居る、SBFAバリのシールドを展開してるその娘は?」

 

「あー、教えてなかったわね。紫の大剣を持ってるのが《プリンセス》。で、このシールドを多く展開してるのが《ヴァルキリー》よ」

 

「ヴァルキリー…………戦乙女か」

 

「そうよ。で、もう一つ解決法があると言ったら?」

 

「あるのか⁉琴里!」

 

「そう。ひとつはASTのやり方、武力による殲滅。そしてもうひとつが精霊との対話。私たち『ラタトスク』はこちらの方法で精霊を保護することを目的としているの」

 

影騎たちは勿論そちらの方法がいいに決まってる。だが、琴里の次の言葉でこの緊迫した雰囲気は一気にぶち壊された。

 

「というわけで影騎と士道には精霊とデートしてデレさせてもらうわよ」

 

琴里はふふんと得意げにそう言った。……そしてしばらくの沈黙が流れた。

 

「ちょっと待て⁉︎」

 

琴里から何の脈絡もなく突然の精霊とのデート宣言に士道はなんなぬま思わず声を上げる。

そもそも先程のやり取りでどうやったらデートという単語が出てくるのだろうか。

 

「なんで今の会話でそうなるんだ!」

 

「・・・・・・」(いつ聞いても、解決法がアホらしい……)

 

「なぁ、焔はどうするんだ?」

 

「ああ、焔には影騎の相棒として二人のサポートをしてもらうわ」

 

「私は二人のサポートねー。そして、相棒ね……中々いいね。ところで琴里」

 

「なんなら琴里様でもいいわよ?」

 

「冗談じゃないよ。私はここではどういう立場なの?」

 

「今の話だと、その怪人たちは精霊を狙ってるかもしれない。

そんな時に仮面ライダーとはいえ影騎一人だけじゃ対処し切れるとは限らないでしょ?だからこそ、もう一人の仮面ライダーであるあんたが必要なのよ」

 

「そう、なら協力するわよ」

 

焔は琴里に頷く。それに琴里はクスリと微笑んだ。

 

「そう、なら二人は明日から訓練よ」

 

「聞けよ‼︎」

 

「・・・・・・」(やりたくねぇなー)

 

士道の意思など全く関係なく士道は影騎と焔と共にラタトスクの一員となった。

 

 

 

【翌日】

 

「来て」

 

「は?おい、なんだよ……」

 

影騎は突然折紙に手を掴まれ、そのまま何処かに強制的に連行された。後方では詩乃が頑張れと言うかのような眼差しをして、女子の集団が何やらキャーキャーと騒いでいる。そして現在、屋上で折紙に解放された二人は彼女と向き合う状態だった。

 

「久留洲崎影騎。あなたに聞きたいことがある」

 

「ああ…昨日のことだろ?」

 

「誰にも口外しないで。私のことも、それ以外のことも」

 

「分かってるよ。そもそも言うつもりねぇよ……」

 

「それと、昨日のあれは何?」

 

やっぱり聞いてきたか。と影騎は内心で呟いた。内容は当然、ディケイドとシェンロンそして怪人たちについてだろう。

 

「あれって、ディケイドのことか?」

 

「そう」

 

折紙はぴくりとも表情を変えないまま短く言った。

 

「……守るために全てを破壊する力、ってとこだな」

 

「…どういう意味?」

 

「俺は目の前で大切な人たちを失いたくないんだ。だから俺は仮面ライダーとして、ディケイドとしてみんなを守るんだよ」

 

影騎の答えに折紙はまだ表情を変えずに黙って聞いていた。

 

「なら、あなたが昨日戦った怪物は何?」

 

今度は異形の怪物、グロンギについて質問をしてくる。

 

「あいつらは…いや、あいつらとは関わらない方がいい」

 

「どうして?」

 

「昨日の戦いを見てたら分かるだろ?あいつは殺しを純粋に楽しんでやがる。しかも、あんな奴らがまだいるんだ。普通の奴なら絶対に殺される」

 

「……」

 

折紙は影騎の言葉に歯を噛み締めた。影騎の言うとおり、グロンギはディケイドの強力な攻撃を受けても再び立ち上がり、向かって行った。

彼の言葉通り、折紙たちなら簡単にやられてしまうだろう。

 

「まあ、要するにあいつらは俺たちに任せな。もう、用は無いな?俺は、戻るぜ?」

 

影騎は屋上から去って行く。折紙はその背を悔しそうに拳を握り締めて見ることしかできなかった。

 

 

 

そして、影騎は自宅に戻り 地下室へ向かう

 

今度は、大きなタンクの中には いかにも機械らしいベルトが3本入っていた

 

影騎はすぐ近くの椅子に座り、キーボードを叩き始める

 

「こっちも戦力が欲しいな……。本格的にやり合うなら、な……」

 

3本のベルトを見つめながら、作業を続けた




どうでしょうか、それとアンケートみたいのを募集します。
自分の活動報告に書くので書きてくれると助かります

評価までは言いませんが、コメント・意見を送ってくれると嬉しいです

では、また後程ー


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