もしかして俺って最強?IN、ARC-V! (征竜でファンデッカー狩りしたいから返して)
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遥かなる遠い世界で

ぼくはとうふめんたるでぇす!ってタグにイライラ。
だから名作って付けました。価値観は人それぞれですよね。


「いくぜ!俺はエクスチェンジを発動!」

 

 

「エクスチェンジ…?」

 

 

今日も楽しくフリー戦だ。相手は小学生である。

1人でパックをむきむきしてたので声を掛けたところ、了承を得ることができた。

客は俺らしかいないで大声を出しながらプレイする。店長が迷惑そうな顔をしてるが無視である。

大体、決闘者とはマナーが悪いのだ。

 

 

「知らないのか?簡単に言うとお互いの手札を交換するカードだぜぇ~。」

 

 

「へぇ…初めてみるなぁ。はい、これが僕の手札だよ!」

 

 

「どれどれ…」

 

 

どうやら彼のデッキは【ガーディアン】らしい。中々良いデッキだ。

それよりも俺は1つのカードに目を奪われた。幽鬼うさぎがいたのである。

幽鬼うさぎ、かなりのレアカードだ。手札誘発のカードでかなり優秀だ。ちなみに俺は2枚しか持っていない。

最近の小学生は金持ちだな…。ヴェーラーとうさぎで分かれるが、俺はうさぎのほうが好みだ。

クリフォートツールにうさぎを打たれて、リアルファイトになり出禁になった決闘者がいるのは作者もドン引きした実話である。

 

「うさぎを貰うよ。」

 

 

「……事故ってるのにうさぎでいいの?なら僕は死者蘇生を貰うね。」

 

 

「はは、ハンデだよ。」

 

 

ちなみに手札はツインツイ×2、死者蘇生、同法の絆である。平常運転なので気にしてはいない。

リストバンドにカードは仕込んでいるのでシャイニングドロー(偽)はいつでも可能だ。

 

「よし…ここからは…あ!ちょっとごめんね。電話掛かってきたからちょっと出てくるね。」

 

 

「あ、うん。いいよ。」

 

デッキは置いて行くから見張っててねー。と言うと元気な返事が聞こえてきた。

ちなみに電話の件は嘘だ。そもそも決闘なんてちゃんとやる気はない。目当てのうさぎが手に入ったので、もう彼に用はない。

デッキは置いてきたが問題ない。あれはプロキシ…ただのカラーコピーなのだ。いくらでも作れる。

ここのカードショップも他県から来てるので問題はないだろう。監視カメラもなかった。完全犯罪である。

 

 

「へへ…悪く思うなよ。」

 

 

「おい…」

 

さっさと逃げようとレンタルした自転車に乗り逃げようとしたところで原付にのった男に声を掛けられた。

デカい。これが第一印象だ。座っているのに俺よりデカく見える。身長は180cm以上はありそうだ。

 

「あぁん?なんだお前は?」

 

 

「決闘しろよ。俺が勝ったら彼にうさぎを返せ。」

 

 

「チッ!見てる奴がいたのか!」

 

 

どうやら世の中はそううまくいかないらしい。ペダルに足を叩き付ける。

そして流れるような動きでスマホを操作し、決闘モードに変化させると愛用のデッキをセットした。

今回はプロキシではない俺自身のデッキだ。少しばかり時代遅れかもしれんが環境デッキが相手でもワンキルはされないだろう。

 

 

「自転車でライディングデュエルだと!?ふざけやがって!」

 

 

「原付も可笑しいけどな!だが俺に合わせてすぐ準備をしているとは見事だ…じゃあ…ッッ!」

 

 

「「決闘!」」

 

 

こうして決闘が始まった。通勤ラッシュだが熱き決闘者にはそんなことは関係ない。

信号を先に曲がったほうが先行だ。俺は自転車であっちは原付。早いのは常識的に考えて向こうだが、俺のほうが早かった。

 

 

「馬鹿な!それは電動自転車ではない。ただのママチャリのはずだ!」

 

 

「タワケが!こちとら身長を伸ばすためにジャンピングスクワットを週3でやってんだぞ!」

 

 

ちなみに現在162cm効果はまだ出ていない。

決闘は先行が有利である。ジャンケンが本番であとはオマケと言われているレベルだ。

 

 

「先行は頂く!俺のターン!ドロー!」

 

 

「!素人め、先行はドローできないぞ!。」

 

 

「しまった!」

 

 

井家 面氏 LP8000→LP4000

 

ペナルティによりライフが半分になる…まずい勢いに任せれば大丈夫だと思ったが気づかれてしまった。

これは痛い…しかも手札が事故っている。このままでは負ける!

 

「くそ!手札が気に入らないから、デッキに戻してシャッフル!そして改めてドローだ!」

 

 

「ふざけんな!そんなルールあるか!あと、ちゃっかり6枚ドローしてるんじゃねぇ!」

 

 

「バレたか…」

 

 

「二度のルール違反は罰ゲームだ!……くらえ!マインドクラッシュ!」

 

 

「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

(も、もう一人のおれぇえええええええええええええええええええええええええええ!!!!)

 

 

罰ゲームが発生し、もうダメかと思ったがもう一人の俺が身代わりになってくれた。

この人格は俺が虐められたときに俺が作り上げた人格…防衛本能が生み出した架空の存在だ。

しかし例え架空の存在でも俺を救ってくれた唯一無二の相棒なのだ…それを今、失ってしまった。

 

 

「よくも……相棒を…絶対に許さねぇぞ、ドン・サウザンドォォォォォッ!!」

 

 

「今のマインドクラッシュにより、スピード・ワールド17にカウンターが1062個乗るぜ!」

 

 

「!?しまったそいつの効果は…」

 

 

思考をすぐに切り替える。所詮あの人格とは10分程度の付き合いだ。虐めなんてなかった。

それより問題はスピード・ワールド17(長いから7に省略)の効果だ。カウンターが12個以上乗るなんて滅多にないが、例外はいつだってあるもんだ。

 

 

「7をゲームから除外し、お前の手札をすべて墓地に送るぜ!」

 

 

「考えたな、ちくしょう!」

 

マインドクラッシュをくらったときにコッソリ2枚ドローしてたのだが墓地にすべて送られてしまった。

いま発動できるカードは一枚も落ちていない。俺のデッキがインフェルニティだったら次のターントップデーモンで何とかなったかもしれないが、インフェルニティは崩してしまったのでそれはない。チェイン返してくだしあ。

 

 

「ターン…エンドだ…」

 

 

「サレンダーはしない…か。ならば遠慮なくいくぞ。ドロー!」

 

 

相手の手札が6枚になる。反則はしないか…まぁ当たり前だ。

だが勝負はまだわからない。相手が事故ったりする可能性もあるし、もし奴のデッキが壊獣などならこのターンは何もできないはずだ。まだ勝負はわからない。

 

 

「俺はゲール・グドラを召喚!攻撃表示!そのままLP3000払い、効果を発動!」

 

 

「ふっ…碌なカードを引けなかったらしいな!」

 

 

ドン・サウザンド Lp8000→LP5000

 

 

「融合デッキ…つまりエクストラデッキからモンスターを墓地に送る!送ったのは虹光の宣告者だ!」

 

 

「さらに墓地に送った虹光の宣告者の効果だ!儀式魔法か儀式モンスターを手札に加える!」

 

 

「儀式…読めたぞ!お前のデッキは【影憑依】だな!」

 

 

「そろそろ赤信号になりそうだから止まれよ。手札に加えるのは高等儀式術だ!」

 

 

赤信号にぶつかったので止まる。それにしても奴が手札に加えたカードだが影憑依に入るのだろうか?

あまり詳しくないが影憑依はサーチ手段が豊富だ。わざわざライフ3000も払ってサーチする必要はあるのか…

わからない。影憑依が環境の頃はガチ決闘者たちをリアルファイトで闇討ちしてたのであまり対戦経験がない。

 

 

「さらにゲール・グドラの効果をまた発動!落とすのは二枚目の虹光の宣告者だ!」

 

ドン・サウザンドLP5000→LP3000

 

 

「ターン1じゃないのか…それにしてもなぜそこまでゲール・グドラに拘るんだ?」

 

 

「すぐわかる…手札に加えるのはブルーアイズ・カオス・MAXマックス・ドラゴンだ!」

 

 

「なん…だと…」

 

 

ブルーアイズ・カオス・MAXマックス・ドラゴン…映画の奴じゃないか!

効果はしらないが欲しい。あとでくれないかな?映画は因みに見ていない。いったいどんな効果なのだ?

 

 

「高等儀式術を発動!効果は説明する必要はないな?レベル8の千年原人を墓地に送り…」

 

 

「ブルーアイズ・カオス・MAXマックス・ドラゴン!降臨せよ!!!」

 

 

「公道でやってんだからあまり大きな声出すなよ。」

 

 

常識がないやつだ。出てきたモンスターを見ながらそう思う。

しかしデカいなー全長25mくらいはありそうだ。無料のソリッドビジョンアプリでこれだから有料の奴だともっと大きいのだろう。

どれどれ効果は…え?…まじかよ…

 

 

「効果が読めない…!」

 

 

「ん?あぁすまない。アプリのバージョンが古くてな。後で説明するぞ。」

 

 

「ちゃんと更新しとけよ…しかし攻撃力もわからないとなると怖いなー。」

 

 

「巨大化を装備するぞ。ライフがお前より少ないから攻撃力が元々の倍になる。」

 

 

「そのためのゲールグドラか…」

 

 

だからわざわざあんなサーチをしてたのか。

信号が青になったので進む。足が疲れてしまったのでスピードが落ちてしまったが、アイツは速度を落としてくれた。

後ろの車にクラクションを鳴らされてしまったので万能地雷グレイモヤを投げておく。

直後に爆発音がしたが気のせいだろう。それにしてもコイツいい奴だな。後でLI○EのID交換しようかな。

 

 

「んじゃ、バトルフェイズな。カオスMAXでダイレクトだ。」

 

 

「墓地に止めるカードはない。通すぜ。」

 

 

「おkあとコイツの今の攻撃力は……」

 

 

「8000だ!」

 

 

ゑ?

惚けてると、カオスMAXの口が開きしゅいんしゅいんと音が鳴り響いた。

コイツ…クズだ!ワンキルなんて人間のやることじゃねぇ!

 

 

「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

 

「ハハハハ!吹き飛べ!ちなみに敗者には罰ゲームとして遊戯王一の駄作にトリップしてもらうぞ!!」

 

 

「ふざけんじゃねぇえええええええええええええええええええええ!!!」

 

 

「神様転生よりマシだろ!吹き飛べ!カオスビィィイイイィィィイィイィィィィィィイィィィイイイイイム!!」

 

 

こうして俺は後ろにあったセブ○イレ○ンを巻き込みながらARC-Vに飛ばされるのであった。

 

 

 




2話〜12話以内に納める予定です。


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