ソードアートオンライン-BASARA- (豚トロ)
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SAO編
主人公たちの家族紹介


10話までご覧になってから見ることをお勧めします。


本作の主人公 長宗我部(ちょうそかべ)(かい)

 

次男:キリトと同期でSAO帰還者。

 

誕生日は3月1日。

 

SAOにダイブする前までは剣術を爺ちゃんから教えてもらっていた、中学の部活は剣道で、本気は二刀流で戦う。全国大会で優勝する程の実力者。

 

好きな食べ物は和食、お菓子全般、特にお菓子を食べるときは女子っぽくなる。

 

好きな人物は自分の妹である(つぼみ)、兄ちゃんの(あきら)、そしてヒロイン。

 

特技は長宗我部(ちょうそかべ)流の剣術、簡単な料理等。

 

次の新たな世界『ALO』の世界に踏み入る。

 

長宗我部(ちょうそかべ)(あきら)

 

長男:ニートで『GGO』ガンゲイルオンラインで毎月200万位稼いでる。

 

誕生日は5月13日、歳は19。

 

実は家族思いでSAOに囚われた弟を心配し常に横にいた。

 

『GGO』で稼いでるため親は何も言わない。

 

好きな食べ物は和食。

 

特技はハッキングなどのパソコンを使う技術。

 

 

長宗我部(ちょうそかべ)(つぼみ)

 

長女:(かい)(あきら)の妹で、産まれたのが(かい)が現実に帰ってくる一ヶ月前。

 

誕生日は9月24日、只今0歳と一ヶ月。

 

(かい)によく甘える。

 

長宗我部(ちょうそかべ)柧槣(くき)

 

爺ちゃん:茎に(ちな)んだ名前。

 

誕生日は6月30日、歳は70後半。

 

(かい)に長宗我部流の剣術を教えた張本人。

 

剣術が書かれた巻物を家のどこかに隠してある、そのことを家族は爺ちゃんと(かい)しか知らない。

 

長宗我部(ちょうそかべ)元就(もとなり)

 

父:槐と燁と蕾の父親であり一家を支える大黒柱とも呼べる存在。

 

誕生日は4月9日、歳は34。

 

仕事はネットワーク関係の会社の部長、仕事から帰ると娘の癒しをもらい毎日頑張っている。

 

長宗我部(ちょうそかべ)優華(ゆうか)

 

元就の妻であり、槐、燁、蕾の母である。

 

誕生日は7月12日、歳は30代。

 

槐を驚かせようと蕾を産むため、久しぶりに熱い夜を過ごした。

 

槐に小さい頃「赤ちゃんはどうやってできるの?」と訊かれ「好きな人とキスしたらコウノトリが運んで来てくれるのよ」と答えて以来槐はそれを信じている。

 

長宗我部(ちょうそかべ)染鞾(そめか)

 

誕生日は8月28日、歳は70後半。

 

婆ちゃん:爺ちゃんとはお見合いで知り合って付き合い結婚した。

 

そして爺ちゃんが長宗我部(ちょうそかべ)家の者だと言われたときは驚きのあまり声が出なかったらしい。

 

桐ヶ谷(きりがや)和人(かずと)

 

槐と同期、SAO帰還者であり、ゲームを終わらせた英雄と呼ばれる。

 

明日奈と付き合っている。

 

結城(ゆうき)明日奈(あすな)

 

和人と槐の一つ上、SAO帰還者。

 

和人とは恋人関係である。

 

ヒロインは後々だします。




和人と明日奈の紹介が雑すぎたかな?笑

明日奈の名前を間違えていたので訂正しました。


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第1話! デスゲームの始まり

こんちゃっちゃ〜!豚トロです!

第2作目!ソードアートオンラインにしました。

今回は短いですご了承ください。

それではどうぞ〜。


???side どこだ?ここは?家の……中だな。

 

ぐっ、頭が…痛い…!それも尋常じゃないほどに!

 

「う、ぐ、ぁぁぁぁぁ!」

 

〜1時間後〜

 

……はっ!ベッドの上か。

 

俺は鏡を見た、そして自分の姿に絶句した。

 

「何だよ…これ…、女じゃないか…」

 

俺の腰の下を見る、そうすると生えていた、突起物が。

 

…これは男の娘という属性か?

 

ゑゑゑゑゑ!?いやいやいやいや?何で男の娘なのさ!?

 

……?何だこれは?今までの記憶か?だとしたら名前は…

 

《長曾我部 槐(ちょうそかべ かい)》

 

これが俺の名前か。

 

名前は男らしいじゃないか!気に入った!

 

さてと、今は何年何月何日だ?

 

2022年10月24日?

 

ん?《VRMMO ソードアートオンライン発売まであと1週間!》何だこれ?

 

新聞によると後1週間で《ソードアートオンライン》という最新技術VRMMOを搭載した、ゲームが発売されるらしい。

 

そして、どうやら俺はそのゲームを楽しみにしていた、と記憶の中にあった。

 

後、ナーブギアは家にあった。

 

そして、1週間後……。

 

俺は店に行き《ソードアートオンライン》を買いすぐさま家に帰って始めた。

 

 

「リンクスタート!」

 

おお、すげぇ、む?プレーヤー名を決めてください?

 

じゃあ《カイ》っと、で、次が……。

 

1時間後

 

ふ〜、やっと終わった〜。

 

いや〜色々と大変だった、身長とか体の部分とか調べたりとかで。

 

さて、これでソードアートオンラインができるのか〜ッ!

 

???→槐side out

 

 

第三者side カイがソードアートオンラインに来てから2時間が経った。

 

その間に《キリト》と《クライン》という仲間ができた。

 

因みに、カイの容姿は現実の男の娘ではなく、普通の男の容姿をしている。

 

「もう一踏ん張りするか?」

 

「おう!と言いたいところだが…」

 

ぐ〜、とクラインの腹が鳴った。

 

「その前に一回落ちるわ」

 

「俺はまだまだいけるぞ」

 

キリトとカイはどうでもいい話していた、そこでクラインが騒ぎ始めた。

 

「あれ!?ログアウトボタンがねぇぞ?」

 

「「バカな、そんな訳…」」

 

「見てみろって、本当にねぇから」

 

クラインがそこまで言うのなら…という感じで2人はメニューを開いた。

 

すると…

 

「「本当だ……ない…」」

 

「だろう?ま、公式サービスが今日だから、不具合が起きるのもしょうがないな」

 

そこへ、鐘の音が鳴る。

 

「何だ?この鐘の音は?」

 

「…!!」

 

キリトはいやな予感をしている顔をした。

 

「キリトおめぇ知ってるな?」

 

「…あぁ、多分俺たちプレーヤーわ強制移動させるのだろう…」

 

「ふ〜ん、そうなのか」

 

その直後に3人は広場へと移動させられた。

 

それから間もなく、ゲームマスター及び茅場晶彦がでてきた。

 

「諸君、私の世界へようこそ。そして、君たちは今なぜログアウトボタンが消えているか疑問に思っているだろう。それはソードアートオンライン本来の仕様だ」

 

そこで周りにいるプレーヤー達が騒めく。

 

「外部からログアウトさせようと、友人、家族が試みた。が、その結果213名のプレーヤーが現実からソードアートオンラインから永久退場させられた」

 

その言葉を信じない!というプレーヤー達が騒ぐ。

 

「では、最後に私からのプレゼントを用意した。ストレージの中に入っている」

 

カイ、キリト、クラインの3人がストレージを見ると。

 

「手鏡?」

 

「のわぁ!」

 

「クライン!」

 

「何だこれ!?」

 

「カイ!」

 

「!?」

 

広場全体がどよめきだす。

 

「「「(お前誰?)(おめぇこそ誰だよ)(誰?)」」」

 

「「「もしかして…!(お前がクラインで、お前がカイか!)(おめぇがキリトで、おめぇがカイか!)(む?キリトとクラインなのか…?)」」」

 

キリトが手鏡を見る。

 

「!?何でこの顔なんだ?」

 

「…?な…!うぁぁ…」

 

カイが喚く。

 

「カイ女の子だったのか…?」

 

「ち…違う!男だ!」

 

キリトとクラインの目の前には美少女ともいえる、男の娘が立っていた。

 

「それはそうと、多分話すだろう」

 

茅場はなぜこんなことをしたのか話した。

 

「では諸君の健闘を祈る」

 

第三者side out

 

 

カイside SAOが始まってからおよそ一ヶ月が経った。

 

まだ、第1層を攻略できていない、あのベーターテスターでさえ。

 

付き加えるとその間に1000人近く死んだ。

 

そして今日はボス攻略会議がある。

 

さて、キリトはいるかな?

 

お、いたいた。

 

「おーい、キリトー!」

 

「ん?お、ようカイ」

 

久しぶりだな、キリトと会うのは。

 

10分後

 

「はーい!それじゃあそろそろ始めさせてもらいます。俺はディアベル、職業は…気持ち的に騎士やってます!」

 

周りからは野次や笑いが起きた。

 

ディアベルの目つきが変わり真剣に話した。

 

「昨日、俺たちのパーティが第1層のボス部屋を見つけた」

 

ふーん、なかなかやるなー。

 

「ボスの情報だが、この無料配布されている攻略本に書いてあるとおりだ」

 

「そして、報酬についてだが、経験値は自動均等割り、アイテムはドロップした人のものとする、異存はないかな?」

 

「ちょうまってんか!」

 

何だ?

 

サボテンの形をしたやつがベーターテスター達に文句を言ったが、エギルというプレーヤーに説得させられ、事なきを得た。

 

「じゃあ、先ずはパーティを組んでくれ」

 

「キリト組もうぜ」

 

「あぁ、後1人ぐらい必要だな」

 

後1人か…お、あそこにいるじゃん。

 

「キリトあそこに1人いる」

 

「よし、カイ頼んだぞ」

 

……は?何で俺なんだよ。

 

「いやいやいやキリト行ってよ」

 

「言い出しっぺはカイだろ?」

 

うぐっ……わかったよ。

 

俺は近づき話した。

 

「よかったらパーティ組まない?」

 

「いいわ……」

 

「おーい、キリトーこっちこーい」

 

キリトはトコトコと歩き挨拶した。

 

「もう組み終わったかな?明日は朝の10時に集合!では、解散!」

 

「明日はよろしくな2人とも」

 

「おうよ」

 

「……うん」

 

明日に備えてもう寝るか。

 

カイside out

 

 

第三者side 第1層のボス部屋の前に人が集まった。

 

「俺から言える事はたった1つだけだ、勝とうぜ!」

 

「「「「「おおお!!」」」」」

 

扉を開き中へと入る。

 

そこには第1層のボス《イルファング・ザ・コボルド・ロード》とその取り巻き《ルイン・コボルド・センチネル》がいた。

 

カイ、キリト、アスナの3人で一班、他は5、6人で一班である。

 

ルイン・コボルド・センチネルをボスへ近づけないようにするのが、カイ達の班の役目であった。

 

ディアベルの指示でボス攻略は進み、赤ゲージまでいった、そして、ボスは武器を変えた。

 

そこで、キリトが異変を感じた。

 

「(あれは……!タルワールなんかじゃない!野太刀…!)ダメだ!すぐ後ろへ全力で飛べ!」

 

しかし、キリトの声は届かず、ディアベルがソードスキルを使い突撃した、が、ディアベルはボスの攻撃を受けた……ように見えた。

 

そしてディアベルを守ったのはカイだった。

 

第三者side out

 

 

カイside ふ〜あっぶな、後少し遅かったら死人が出てたな。

 

「さ〜て、反撃だ…《イルファング・ザ・コボルド・ロード》!」

 

俺はディアベルに後ろにいてくれと頼み、キリトとアスナと俺だけでボスを倒しに向かった。

 

ディアベルは俺たちの援護をみんなに指示した。

 

「よし、いくぞ!キリト!アスナ!」

 

「おう!」

 

「うん!」

 

俺たち3人は連携をとり援護が必要ないくらい凄まじかった。

 

「はぁぁぁ!《ソニック・リターン》!」

 

この技はパリィをしその隙に縦横の二連撃をくらわせるソードスキルだ。

 

「よし最後だ!キリト決めろ!」

 

「おう!《バーチカルアーク》!」

 

片手剣ソードスキルの縦二連撃の技で《イルファング・ザ・コボルド・ロード》は消えた。

 

「「「「「よっしゃぁァァァ!」」」」」

 

ボス部屋全体に喜びの声が響いた。

 

「ナイスだったぜキリト!」

 

「おう!」

 

俺とキリトはグーの手でコツンと当てた。

 

キリトの近くにエギルが近づき「congratulations!」と言われていた。

 

「カイさん、俺を助けてくれてありがとう」

 

「ん?ディアベルか…お礼なんてしなくていいのに」

 

「いや、あの時は自分の事だけ考えてた、どうかしてた…」

 

そうなのか、ならそういうことにしとこう。

 

カイside out

 

 

キリトside ラストアタックボーナスは…装備か、黒色にしてっと。

 

「キリト、お疲れ〜」

 

「カイもお疲れ、ディアベル助けた時はビックリしたぜ」

 

「ははは、すまんなあいつ助けなかったら指揮とるやつがいなくなるからな」

 

実際カイがいなかったら大変だったろうな…。

 

「カイ、2層へ行くか?」

 

「おう!」

 

あ、パーティ解散をしてなかった、…これでよし。

 

「ねぇ君、教えてもらいたいことがあるの」

 

「ん?…アスナどうしたんだ?」

 

「何で私の名前知ってるの?」

 

俺はなぜアスナの名前を知っているのか教えた、そうすると「ここに書いてあったのね」と笑った。

 

「さて、アスナ君は強くなる。だからいつか信用できるギルドがあったら入るんだ、じゃあな」

 

こうして、第1層から第2層へと向かった。

 

キリトside out

 

 

カイたちが第1層を突破してからその波に乗りどんどん攻略していった。

 

そしてある日カイのステータスに《BASARA》というものが出現した……ユニークスキルとして。




BASARAはキャラのメリット、デメリットをステータスに反映されるというものです。

後、雑賀孫市やお市といったSAOにない武器があるキャラはでてきません。

(小声)お市何て見えざる手じゃないか…。

自分はBASARAを3しかやってないので昔のはわかりません。

それではこのへんで失礼します。


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第2話! カイのユニークスキルとクリスマス

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

投稿クリスマスに間に合わなかった…。

次は正月ですね、頑張って間に合わせようと思います。

それでは本編へどうぞ〜


カイside 《BASARA》というものがでてきてから一ヶ月たった。

 

まぁ、バンバン使っているんだけど、試しに森の中で暴れてみたら、その主的存在を黄色いゲージまで追い込まれたが倒した。

 

ちなみにレベルは40だ。

 

「よし《伊達 政宗(だて まさむね)》に変更」

 

俺のステータスが変化する。

 

速さ、抜刀、納刀が上がりパワーと体力、防御力が下がった。

 

「うし、20層攻略するか」

 

カイside out

 

 

第三者side カイが1人で20層を攻略していた。

 

無茶なレベリングをやっている、その方法とは。

 

クリスタル無効化エリアの部屋でモンスターとひたすら戦う方法だ。

 

「よし、レベルアップした〜」

 

今のレベルは40を超え50となった。

 

第三者side out

 

 

キリトside 俺は月夜の黒猫団というギルドに入った。

 

夜な夜な俺は外に行きレベル上げをしている。

 

ギルドのメンバーは俺のレベルはおろかレベル上げをしていることすら知らない。

 

翌日

 

「じゃあ、行ってくる」

 

ギルドリーダーが転移し、お金を貯めようという話になった。

 

ちょっと上の層で貯めていたが、隠し部屋に入ったら驚いた。

 

多分この部屋はモンスターが強化されている部屋だと予想した、そして、そこにはカイがいた。

 

1人で。

 

キリトside out

 

 

カイside レベリングのためわざと隠し部屋に入ったがキリトがくるとは……。

 

「ここは危険だ、でていく事をすすめる」

 

「何言って…!」

 

キリトが言葉を途中で止めたのは、俺の姿だろう。

 

なんせ俺は2つの長い槍を持っていたからだ。

 

槍が赤く光りソードスキル《グレンキャク》を発動させる。

 

そこらじゅうにいた敵を全滅させた。

 

「カイ…お前……」

 

「あそこにあるお宝はやる。またな、キリト」

 

この層の中ボスはっと…。

 

カイside out

 

 

キリトside カイと再会した日から1週間後、俺は月夜の黒猫団を抜けた。

 

あいつは今どこに…、な…25層のボス部屋だと!?

 

1人でボスは危険だろ…今すぐ助けに…!

 

俺はカイがいる場所まで移動した、そしてボス部屋の扉を開ける……。

 

次の瞬間ありえない状況に俺は驚きを隠せなかった。

 

なぜなら1人でボスを倒してしまったからだ。

 

本来なら何十人でやるのに対して1人で攻略するのはリスクがでかすぎる、しかしカイは1人でやってのけた。

 

これは注目の嵐となるだろう。

 

カイのことだからチートは使わないと思うが……。

 

「カイ…」

 

「……キリトか?」

 

カイが間を置いてそう言った。

 

「あぁ、カイお前なんで1人でここを突破しようとしたんだ?」

 

「キリトになら話してもいいか…」

 

?何だ隠し事か?

 

「実はある日俺のステータスのところに《BASARA》というのがでてきてな、それでユニークスキルというのがわかったのが1週間前、ちょうどキリトと会った時だ」

 

「ユニークスキルだと!?」

 

「あぁ、それは凄いスキルだよ…。何だってステータスが変化するんだからな」

 

「いったいどんな風に変わるんだ?」

 

「今俺のステータスは《伊達 政宗(だて まさむね)》だ。これは速さ、抜刀納刀(ばっとうのうとう)の3つが上がる、逆に攻撃、防御体力が下がるんだ、他にもあるんだが要するに戦国武将をモチーフにしたステータスになるってことだ」

 

「……凄すぎだ、なんかもうそれだけでもチートのような感じだな」

 

ふっ、とカイは笑った。

 

キリトside out

 

 

第三者side 次の日、カイはたちまち有名になった。

 

新聞にでっかく『女の子!?1人で25層ボスを倒す!』と書いてある、カイは朝から取材の嵐に襲われた。

 

「はぁ〜疲れた〜」

 

「カイお前が悪いんだろ、1人でボスを倒す何てことをしたんだからさ」

 

「レベル上げしてただけなのにな〜」

 

「(レベル上げでボスを倒そうなんてカイぐらいだ)」

 

「キリト今失礼なこと考えていただろ?」

 

今更だがキリトとカイが話している場所はカイの部屋だ。

 

「別にそんなこと考えてないぞ」

 

と何の他愛もない話をしていた。

 

「よし、キリト攻略しに行こうぜ」

 

「おう!」

 

第三者side out

 

 

カイside う〜し、27層も突破ぁ〜!

 

「おいおい、こんなにやっていいのか?俺たちソロプレーヤー達が攻略するなんて」

 

「別にいいだろ、現実に帰れる時間を短縮できるんだからな」

 

「それもそうか…」

 

「さぁ帰ろうぜ」

 

「あぁ」

 

俺たちは家に帰り次の層の準備をした。

 

次の日、俺とキリトは28層攻略へと向かい、ボス部屋の前まできた。

 

「さぁ、やるかキリト」

 

「カイ1人で十分だろ?」

 

「そんなことない、さぁ《血盟騎士団》や《聖竜連合》が来る前に倒すぞ」

 

「はぁ……」

 

ボス部屋に入り刀を抜いた、ステータスは《石田三成(いしだみつなり)》にしてある。

 

石田三成(いしだみつなり)》のステータスはパワーとスピード抜刀(ばっとう)が上がり、防御、体力、特殊攻撃耐性(とくしゅこうげきたいせい)が下がる。

 

「はぁぁぁ!せい!」

 

ボスの(ふところ)に潜りソードスキル「慙悔(ざんかい)」を発動させる。

 

この技は空間を切り刻む居合の嵐だ。

 

この攻撃でボスのHPバーが一本減った。

 

「よし、この調子でいくぞ!」

 

「油断するなよ」

 

キリトもソードスキルを駆使し俺たちはいいコンビネーションを繰り広げた。

 

「グォォォォァァァァ……!」

 

とボスの断末魔が部屋中に響いた。

 

聖竜連合や血盟騎士団が入ってきたが「またお前らか…」と言いたそうな顔をし帰って行った。

 

「カイ28層に行くか」

 

「おう」

 

カイside out

 

 

キリトside よし、しばらく休息とっても構わないだろう。

 

カイにも言っとかないと……。

 

俺とカイが攻略を休んだ、その間に他のギルドがどんどん攻略を進め、現在2023年6月23日32層を突破したところだ。

 

「なぁ、キリトそろそろ前線に戻らないか?」

 

「それもそうだな、鈍って早く暴れたいぜ」

 

「キリト…戦闘狂?」

 

なわけあるかとカイと談笑した。

 

俺たちが前線に戻ったらいきなりボスからだった。

 

カイは《長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)》のステータスに変更したようだ、本当のカイのステータスはバランス型である。

 

33層のボス、《ホワイトシャルロッテ》は白い狼を巨大化させ、二足歩行のように立たせていた。

 

「いくぞ!キリト!」

 

「あぁ、ちゃっちゃと終わらせてやる!」

 

キリトside out

 

 

第三者side カイは自分の家系である《長宗我部家(ちょうそかべけ)》の剣術を使い、ボスを圧倒していた。

 

「温いぜ!狼さんよぉ」

 

「カイ調子に乗ると痛い目にあうぞ…」

 

ボスのHPバーが一本になり、目が光り吠えた。

 

パワーとスピードが格段に上がり今まで(かわ)せたものができなくなった。

 

「ちっ《奥義》使うか…」

 

「そんなものあるのか!?」

 

カイは刀を(さや)に納め、目を閉じた。

 

ボスはカイに殴りかかってきた瞬間…!カイは目を開きそして……。

 

「《奥義-菊ノ華-(おうぎきくのはな)》」

 

縦、横、斜めにランダムで連続斬りをし最後はバックステップで後ろに下がり、すぐさま突進して横に一閃し刀を(さや)に納めると同時にボスの腹に菊の華の形をした斬撃が映った、数秒後ボスは消えた。

 

第三者side out

 

 

2023年12月24日クリスマスイブだ。

 

この日は街がカップルでいっぱいになった。

 

第49層にキリトカイが男2人だが、後ろから見たら普通のカップルにしか見えない。

 

そんな2人に近づく人物がいたその名は。

 

カイside ん?後ろから誰かに呼ばれているような…?

 

「やぁカー坊、キー坊」

 

「誰かと思えばアルゴじゃないか!」

 

「アルゴ?久しぶり〜。なんかイベントの情報見つけたのか?」

 

「なんだお前ら知らないノカ?今日《背教者(はいきょうしゃ)・ニコラス》がどこかのモミの木に現れるんだとサ」

 

そんなのあったのか。

 

俺はキリトに「行くのか?」と訊くと「もちろんだ!」と言ったから行くことにした。

 

「気をつけて行けヨ」

 

カイside out

 

 

第三者side カイとキリトが歩いていると後ろから付けてくるやつらがいた。

 

「誰だ!」

 

キリトが後ろへ向いて言った。

 

「お前らイベントのボス倒すんだろ?俺たちも付いて行っていいか?」

 

後ろにいたのはクラインが団長を務める《風林火山》だ。

 

「あぁもちろんだ。人数多い方が楽だしな」

 

とカイが言った。

 

そして10分後キリトたちは、光っているモミの木を見つけた。

 

シャンシャンシャン…と鈴の音がした後、上からサンタクロースの格好をした化け物が現れ、戦闘が開始された。

 

ボスのHPバーは全部で4本、ドロップアイテムは蘇生アイテムだ。

 

「オラァ!」

 

クラインが突っ込みソードスキルでバランスを崩し

 

「カイ!スイッチだ!」

 

キリトがスタンさせ

 

「はぁぁぁ!せいっ!」

 

カイがソードスキル《ローズ・クレイグ》を発動させた。

 

ローズ・クレイグとは、右斜め下に斬り左斜め下に斬り回転斬りをし、ジャンプし上から斬り下ろすという技だ。

 

「さぁ残りゲージ二本だ!」

 

20分後《背教者・ニコラス》のHPバーを削りきり倒した。

 

「「「「「うっしゃぁ!」」」」」

 

クラインたち《風林火山》が喜んだ。

 

「ふぅ…、なかなかの強さだったな」

 

「そうだな。ソロだったら回復アイテム全部使ってギリギリの戦いの筈さ」

 

こうしてキリトたちは自分たちの家へと帰った。

 

第三者side out



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第3話!大晦日だ!正月だ!

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

いやー、正月に間に合わせるとかなんとか言いましたが、間に合いませんでした。

まぁ、何かと忙しかったんで、はい。

それではどうぞ〜


2023年12月31日大晦日(おおみそか)だ。

 

現実では雑煮(ぞうに)を食べたり、買い物をしたりする日。

 

《SAO》ではショップのアイテム全てが半額もしくは8割引のがあった、そしてカイが1人で買い物をしていた。

 

カイside 「んーと、回復ポーションと状態異常回復ポーション後は…」

 

さてと必要なものは買ったし何しようかな〜?

 

数日前からキリトとはパーティを解散した、理由は何となく。

 

前線で暴れてくるか…。

 

転移門に行き最前線である51層へ向かった。

 

カイside out

 

 

キリトside カイはいまどこにいるんだ?大晦日(おおみそか)だし前線には…いるかもしれんな。

 

手伝いに行くか…。

 

んーと51層ね、相変わらず無茶なやつだ。

 

俺はカイがいる51層へと向かった、カイは迷宮区を次々と攻略していき中ボスのとこまでいた。

 

「よぉカイ、今日ぐらい攻略休んでもいいんじゃないか?」

 

「ん?キリト?中ボス倒したら休憩とろうかな、と思っていたさ」

 

「そうかあんまり体に負担かけるなよ」

 

はいはい、とカイは苦笑いしながら返事をした。

 

「さ、中ボス倒したし休憩すっかぁ〜!」

 

10分ぐらいでカイは中ボスを倒した。

 

それからしばらくカイは休んだ、30分程。

 

「さてと、キリトも付いてくるか?」

 

「あぁ、1人じゃ時間かかるだろ」

 

「そうだな、三時間かかるな」

 

キリトside out

 

 

第三者side キリト、カイがボス部屋の扉を開くとそこには

(おの)を持ち、武装をした黒く大きな(とら)がいた。

 

ボスがソードスキル《ダーク・エッジ》を発動。

 

それと同時にカイが《ロウストハウル》をキリトが《スタン・ザ・ブレイド》を発動する。

 

《ダーク・エッジ》とは斧専用スキルで4連撃しかないが威力が高いソードスキルだ。

 

反対にカイの《ロウストハウル》は刀専用スキルで攻撃が当たるとパリィをし横に一閃するカウンターのソードスキル。

 

キリトの《スタン・ザ・ブレイド》は足、腹、頭に3連撃の攻撃をし中確率でスタンするというもの。

 

「そう簡単には倒れてくれないか…、なら」

 

カイはメニューを開き徳川家康(とくがわいえやす)にしてパワーと防御力を上げ、スピードと跳躍力(ちょうやくりょく)が下がった。

 

「いくぞ!キリト!スイッチ」

 

カイがボスをスタンさせ、キリトが《ノヴァ・アセンション》を発動。

 

《ノヴァ・アセンション》は片手剣最高のソードスキルの一種で激しい斬り返しの(すえ)とどめの一突きを放つ10連撃だ。

 

「はぁぁぁ!」

 

最後の一撃でボスのHPを削り倒した。

 

第三者side out

 

 

カイside 今日はもう攻略やめるか、疲れたし。

 

お?アルゴだなんか情報聞くか。

 

「おーいアルゴー」

 

「ン?カー坊どうしたんダ?」

 

「新しい情報ないか」

 

今のところは何もないナと言われた、蕎麦(そば)ってこの世界にあるかな?

 

「そうだ、アルゴ蕎麦(そば)あるとこわかるか?」

 

「……蕎麦(そば)?あったかナーそんなの」

 

「あ、自分で作ればいいじゃん、アルゴすまないな」

 

「エ?ちょまって」

 

アルゴが何か言いたかったようだが無視し自分の家へと帰った。

 

よし、まずは麺からだな。

 

小麦っぽいものと水をやってと、よし後は踏むだけだ。

 

よし、後は切って湯がいて(つゆ)作って出来上がり!

 

「さーていただきまーす!」

 

これは…!美味い!

 

汁が麺の味を引き立て、なおかつ麺の香りも消さず、なんと素晴らしき蕎麦かな!

 

あ、肉入れてみよ。

 

アオイノシシの肉を入れ食べてみる。

 

む?これはまた違う味だな。

 

イノシシの独特な味と汁が絶妙なバランスを保ちつつ、イノシシの獣の臭みが消え歯ごたえのある肉へと変わっていた。

 

カイside out

 

 

キリトside カイと別れてから何もすることがない、要するに暇だ。

 

現実でお雑煮や年越し蕎麦を食べながらテレビを見る、ということができないので暇である。

 

よし、エギルんとこでも行くか。

 

俺はエギルがいる層まで転移した。

 

「よ、エギル」

 

「お?キリトじゃねぇか、何だそのいかにも暇だという顔は」

 

エギルは笑いながら返事をした。

 

「ま、さっきまでカイと前線でボス倒したんだが、その後何もすることなくてさ、暇」

 

「じゃ、店の手伝いしてもらうか」

 

「店の手伝い?まぁ、いいけど」

 

それからしばらく俺はエギルの店の宣伝をした。

 

そして日付が変わり2024年1月1日となった。

 

キリトside out

 

 

クラインside 俺はクライン、ギルド《風林火山》の(かしら)をやっている。

 

そしてここ重要だからな。

 

えー、なんと『年齢=彼女いない歴』だ!

 

はっはっはっはー泣けてくるぜ…

 

ま、そんなことはどうでもよくないんだが、ゲームクリアまで残り半分ときた、これまでに死んだやつらは4000人ぐらいだろ、本当にクリアできるのか不安だぜ。

 

今日から1週間ギルドは休みだ、休息とらないと人間ぶっ壊れちまう。

 

さーて、明日からどうしたらいいんだろうな?

 

クラインside out

 

 

アスナside 私はギルド《血盟騎士団》の副団長を務めているわ。

 

あの日、第一層クリアした後キリト君に言われた『いつか信用できるギルドがあったら入るんだ、ソロだと限界がくる』って。

 

さーて料理しようかな〜。

 

具材を切って、汁作って、あらかじめ作っておいた麺を湯がいて、(どんぶり)に入れたら完成!

 

年越し蕎麦の出来上がり♪

 

さっそくいただきまーす!うん、美味しい。

 

そして30分後に2024年1月1日になった。

 

アスナside out

 

 

カイside 1月1日になった、その時アルゴからメールが来た。

 

内容は『1月1日どこかの層に超高級食材《もちもちもっちー》をドロップするボスがいるらしい、何でも特殊攻撃があるとか、マ、行くなら気をつけて行けヨ』だそうだ。

 

「ってどこかの層ってどこだよぉぉぉ!」

 

ん?またきた。

 

『それを探すのがお前ダロ?あ、後もしアイテムゲットしたら少し分けてくれないカ?情報料としてナ』

 

…未来予知でもしてるのか?少しか、いいだろ。

 

さてとボス探しに行くか、先ずは今いる52層からだ。

 

カイside out

 

 

第三者side カイが1人でいろんな層を回っていた。

 

そして、第11層で正月イベントクエスト『(たま)には餅つきは如何(いかが)?』のボス《もっちりん》がいた。

 

「こんなとこにいたのか、さぁやろうぜ」

 

『グォォォォ!』

 

「……お前名前と雰囲気全然違うな」

 

カイが刀を持ち構えた。

 

先に攻撃を仕掛けたのはボスの方で、自分の体の餅をボール状にしカイに投げた。

 

「…!なんじゃその攻撃は!?」

 

カイは刀で弾こうとするが餅が刀に付着し苦戦していた。

 

「もう面倒くせぇ、こっちも攻めさしてもらうぜ!」

 

カイの刀が光りソードスキル《ヴォーパル・ストライク》を発動。

 

前方への一突き、突進タイプのソードスキルでは随一の伸びを持つ技。

 

レイジスパイクよりかなり伸びがあり、力任せの突進と共に、強烈な一撃を繰り出す。

 

「残りのHPバーは…一本か…」

 

HPバーは全部で3本ある、攻撃力は低い代わりに防御が上がる、多分50層クラスと同じぐらい、前線で戦うカイでも2本削るのに30分掛かった。

 

そしてボスに異変が起きた。

 

「なっ…!膨らんでる?」

 

ボスのHPバーが一本になったので怒りモードに入った。

 

次の瞬間、膨らんでたボスの体が破裂し四方八方に飛び散った。

 

「わわわっ!なんて技だこりゃぁ…」

 

よっ、ほい、とリズムよくボスの攻撃を(かわ)しボスの姿を見た時、ボスはとんでもなくちっちゃくなっていた。

 

3メートルから5メートルあった身長が30センチになってしまった。

 

「…ちっちゃくなりすぎて戦い辛い!」

 

その後、20分掛けて倒し、カイはドロップアイテムをゲットした。

 

第三者side out




あ、言い忘れましたが、あけましておめでとうございます。

どうぞ今年もよろしくお願いします。

それでは、失礼します。


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第4話!黒の剣士と紫の武将

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

なんか早く書けてしまったので投稿します笑

それではどうぞ〜


とある層で揉め事が起きていた。

 

SAOで珍しい、ビーストテイマーでその中でも難しいであろうドラゴンを使い魔にしていた。

 

「わかりました、もう貴女とは絶対にパーティを組みません。私を欲しいっていう人はいっぱいいるんですから!」

 

少女は強めに言い森の中へと入っていった。

 

キリトside 俺は今とある層の森の中にいる。

 

理由はある人を探しているからだ。

 

ん?あそこにプレイヤーが…何で1人で…そんな事はいい!助けないと!

 

俺は剣を(さや)から抜き、全体攻撃のソードスキルを発動させ、そこにいたモンスターを倒した。

 

「私を助けてくれてありがとうございました」

 

「君はビーストテイマーなのか?ごめん君の友達助けられなかった」

 

「いいえ私の力不足です。あ、私シリカって言います」

 

「俺はキリトだ。もしかしたら君の友達(よみがえ)らせるかもしれない」

 

シリカに47層に『思い出の丘』というのがあり、そこへ使い魔蘇生(そせい)アイテム『プネウマの花』が手に入ることを言った。

 

「そういえばどうして助けてくれたんですか…?」

 

「…笑わないって約束するなら言う」

 

笑いませんとシリカが言ったので少し間をおいて。

 

「……君が…妹に似ているから」

 

「…ぷっ、あははははは、す、すいません」

 

はぁ…(あん)(じょう)笑われたか…。

 

そして夜で家はあるが戻るのが面倒なためシリカと同じ宿泊施設に泊まった。

 

シリカが泊まっている部屋まで歩き、扉をノックした。

 

「シリカ、入っても大丈夫か?話してなかったことあるんだけど」

 

『え?キリトさん?今開け…』

 

?これま待っといた方がいいかな。

 

それから5分後シリカの部屋へ入れた。

 

「キリトさんこれは?」

 

「これは『ミラージュソフィア』というものだ」

 

「今俺たちが居るのはここ、そして明日行くのが…」

 

外に誰かいるな。

 

シリカに呼ばれたが「しっ」と言って静かにさせ、扉を素早く開けたが逃げられたようだった。

 

それから20分位喋った。

 

朝になり目的の層47層へ向かった。

 

キリトside out

 

 

シリカside 花がいっぱいの場所だな〜、ここって…で、デートする場所じゃ…。

 

「シリカこっちだ」

 

あ、目的は『プネウマの花』でしたね、早くピナに会いたいな〜。

 

そして私とキリトさんは20分位かけて花がある場所まで行きました。

 

歩いてる途中にアクシデントがありましたが…、何とか着きました。

 

「わぁ…綺麗(きれい)…」

 

「それが『プネウマの花』ここは強いモンスターがいっぱいいるから街で蘇生(そせい)させよう、きっとピナもそう思ってる」

 

「はい…!」

 

そして噴水がある花畑の手前の橋でキリトさんがいきなり止まりました。

 

「そこで待ち伏せしてるやつ出てこいよ」

 

え…?どこに人なんて…。

 

「あら、私のハンディングを見破るなんて中々の索敵(さくてき)スキルの持ち主ね剣士さん」

 

ろ、ロザリアさん…。

 

「俺もあんたを探していたのさ、ロザリアさん、いやオレンジギルド『タイタンズハンド』のリーダーと言った方がいいか?あんた10日前に『シルバーフラグス』っていうギルド潰しただろ?リーダー以外」

 

「あー、あの貧乏な連中ね…」

 

ロザリアさんがどうでもよさそうな感じで言いました。

 

「ここで人殺しをしても実際現実で死んだと証拠はないじゃない、マジになってばっかみたい。それよりあんたたちの心配をしたら?」

 

パチンッとロザリアさんが指を鳴らし周りに人を出し始めた。

 

「き、キリトさんやばいですよ…」

 

「大丈夫だ、俺が逃げろって言うまで転移結晶を持ってるんだ」

 

『キリト』という言葉でロザリアの味方が(ざわ)めく……。

 

「ロザリアさんこいつ攻略組だ…!」

 

攻略組……。

 

「攻略組がこんなとこにいるわけないじゃない、さっさとやっちまいな…!」

 

キリトの周りに7人で囲み、いっせいにソードスキルを使って攻撃した。

 

キリトは斬られているがずっと立ったままだった。

 

キリトさんを助けないと……!

 

そこで異変に気がついた、キリトのHPが減らないのだ。

 

正確には減っても回復しているというのが正しいが。

 

「……あんたら何やってんだい!」

 

「…10秒あたり400ってところかそれがあんたらが俺に与えるダメージの総量だ。そして俺のレベルは78バトルヒーリングスキルで10秒あたり自動回復するのが600、あんたらが何時間かけようが俺は倒せない」

 

「そんな…ありえない…」

 

「ありなんだよ、たかがレベルの違いで無茶な差がつく、それがレベル制MMOの理不尽さだ」

 

「これはギルドのリーダーが全財産を叩いて買った回廊結晶だ行き先は『牢獄前』に設定してある」

 

「「「「「「「な……!」」」」」」

 

「ギルドリーダーは奴らを倒すんじゃなく牢獄へ入れてくれ、と言っていた、あんたらにこの気持ちが分かるか…?」

 

「はっ、分かんないねぇ。それにグリーンの私を傷つけたら…」

 

キリトさんが剣を(さや)から抜き素早くロザリアさんの目の前まで斬りかけ、あと何ミリというところまで剣はあった。

 

「いっとくが俺はソロだ。1日2日オレンジになるくらいどうってことないぞ…」

 

そこでロザリアさんは戦意喪失し投降しすぐ牢獄へと転移されました。

 

そして無事街に着き、部屋に入って『ピナの羽根』に『プネウマの花』の(つゆ)を垂らして、ピナが生き返りました。

 

ピナ…たくさんお話するからね…。

 

私のたった1日のお兄ちゃんの話を………。

 

シリカside out

 

 

カイside 今のレベルは85だ、俺は今の階層+25を目安にレベルを上げている。

 

まぁ、これが安全マージンというもの実際どういう意味なのか知らない。

 

てかキリトとアスナって絶対にくっ付かないよな性格が正反対だし。

 

今日も揉めてたし、アスナは村人を単なるオブジェとして、キリトは生きているだから人だ!という、どっちも正論ちゃ正論なんだけどさ。

 

さてと、1人でボス部屋に行くか〜。

 

 

2024年3月4日第57層ボス部屋前

 

うん、回復アイテムたくさんある、武器も耐久値…8割、人影なし、さぁいこう!

 

扉を開け閉める、そして部屋を少し歩くとドラゴンの雄叫びが聞こえ、部屋全体が明るくなる。

 

ボスの名前は『ヴリトラ・ザ・パワーネイト』と言うらしい、それにしてもヴリトラか神話にそんな奴いたような……。

 

「グォォォォ!グァァァァ!」

 

ッ!うるさいなぁ〜!

 

「少し…黙って…!」

 

ジャンプし翼と腹を回転しながら斬る。

 

カイside out

 

 

第三者side ヴリトラが炎を吐く、カイはそれを助走をつけてジャンプして(かわ)す。

 

いくぜご先祖様あんたの力借りるぜ!

 

モード『長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)』に変更。

 

やっぱり力が(みなぎ)ってくるな〜、流石血が繋がっているからかな?ゲームだし関係ないか…?

 

まぁいいや、とりあえず勝っちまうかドラゴンに。

 

俺はソードスキルを使わず自分の力だけで戦った。

 

右斜め上から左斜め下に斬り落とし、その逆をやり、全体を斬り最後に、右から左へと横に回転斬りをしその逆をやってとどめに頭のてっぺんに刀を突き刺した。

 

その攻撃を終えるとボスの体が破裂し消えた。

 

扉の開ける音がする、そこには『血盟騎士団』がいた、その中に副団長『アスナ』がこっちを睨んでた。

 

「ちょっと貴方また1人でボスを倒したの?少しは協調性というものを……」

 

「……(グダグダ言われるの嫌だし家に帰ろ)転移始まりの街」

 

「だからね…っていない!?どこにいったのよもう…」

 

どうやら副団長は少しお怒りのご様子だった。

 

第三者side out




『タイタンズハンド』って怠惰(たいだ)達の手という意味なのでしょうか?

ま、そんなことは置いといて。

この小説アニメを参考に書いてるんですが、アニメの第5話と第6話の話とばして7話から書きます。

はいということで失礼します。


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第5話!心の温度

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

また早く書けてしまったぜw

残りの冬休みがたった5日だとぉ!?宿題ちょっとしか手をつけてない、明日提出のやつもある!ふははははは!あっははははは!

もうだめだぁ…おしまいだぁ…。

ま、茶番はこの位にしといて。

「」このかぎかっこの文が多めだと思います。

本編へどうぞ〜。


2024年6月24日第48層リンダース

 

そこで武器屋の店長リズベットが武器のメンテナンスをしていた。

 

「よし、できた」

 

「ありがとリズ!」

 

リズと呼んだ少女はアスナ、リズの親友だ。

 

「毎度っ!んー今日はギルドのボス攻略に参加しないの?」

 

「うん、今日は人と会う約束してて」

 

そこでリズベットはアスナの耳に付いてるアクセサリーに気づきニヤニヤし始めた。

 

「もうそんなんじゃないってば…!」

 

そこで鐘が鳴りアスナは店を出た。

 

キリトside 前にアスナから教えてもらった武器屋行ってみるか、ちょうど強力な剣欲しかったし。

 

ふぅ、ここか?アスナの言っていた場所は。

 

『リズベット武具店』と書かれている店へと入る、その時に扉に付いていた鈴がカランカランと鳴った。

 

んー、どれも軽そうな武器ばっかりだな、オーダーメイドしてもらうか。

 

「リズベット武具店へようこそ!」

 

ピンクの髪にヘアピンをし、その人の象徴と言えるであろうそばかすがある人物『リズベット』通称リズがきた。

 

「オーダーメイドを頼みたいんだけど…」

 

「…今金属の相場が上がっておりまして…」

 

…金がないと思われてるなこりゃ。

 

「予算は気にしなくていい、今作れる最高の剣を作ってもらいたいんだ」

 

「と言われましても、どれくらいがいいかとかの目安を」

 

と言われたので(さや)から剣を抜き渡した。

 

「重ッ!(ってこれ『エリシュデータ』じゃない!モンスターがドロップする中でも魔剣クラスの化物…!)」

 

そしてリズベットから今作れる最高の剣を渡された。

 

「なぁ、耐久力を試してもいいか?」

 

「そんなことしたらあんたの剣が折れちゃうわよ!?」

 

「その時はその時さッ!」

 

パリィンと金属同士の甲高(かんだか)い音が響き俺の『エリシュデータ』ではなく『リズベットの剣』が折れた。

 

「修復…不可能…。あ、あんたねぇ!いきなり何するのよ!」

 

リズベットは俺の胸元を掴んできた。

 

「ま、まさか当てた方が折れるなんて…」

 

「…!それってアタシの剣が(もろ)かったって言いたいの?」

 

「あ、まぁそうだ」

 

「言っときますけどね!材料さえあればあんたの剣なんかポキポキ折れるくらいの剣をいっくらでも鍛え上げれるんですからね!」

 

「ほほ〜う、これがポキポキ折れる剣ねぇ…。それは是非お願いしたいな」

 

俺は意地悪そうに言った。

 

「〜ッ!そこまで言ったからには全部付き合ってもらうわよ」

 

全部?

 

「金属を取りに行くのよ」

 

「俺1人で行った方がいいんじゃないか?足手まといになられたら困るし」

 

「一応アタシ『マスターメイサー』なんだけど」

 

「場所は?」

 

「55層の『西の山』に水晶を餌とするドラゴンが体内に貴重な金属を溜め込んでるっていう噂よ」

 

「55層…やっぱり俺1人で…」

 

「その金属を手に入れるにはマスタースミスが必要らしいわよ、それでも1人で行くつもり?」

 

リズベットがウザい目でこっちを見てくる。

 

「…はぁ、(かげ)で大人しくしてろよ。剣ができるまで一先(ひとま)ずよろしく、俺はキリトだ」

 

「よろしくキリト」

 

「いきなり呼び捨てかよ…まぁいいけどさ。リズベット」

 

「!〜ッ!」

 

キリトside out

 

第55層西の山にて……。

 

西の山は簡単に説明すると氷雪地帯。

 

天気は常に雪が降って視界は10メートルまで見えるくらい。

 

リズベットside 「うぅ…寒い…」

 

体が凍りそうなぐらい寒いわねここ。

 

「替えの着替えとかないのか?」

 

「ないわよ、西の山が氷雪地帯だなんて知らなかったもの」

 

バサッと頭にキリトの着ていたコートがかかる。

 

「あんたは大丈夫なの?」

 

「鍛え方が違うからな」

 

いちいちムカつくわね…………暖かい。

 

「なんだもう限界か?リズベット」

 

「まだ余裕よ!それにどうせ呼び捨てにされるならリズベットじゃなくてリズの方がいいわ」

 

「はいはいわかったよ、リズ」

 

「調子に乗るなぁぁ!」

 

リズベットside out

 

 

キリトside やっとついたな、水晶有りすぎだろこれリズは「綺麗」だとかなんとかはしゃいでるけど。

 

「リズ転移結晶の準備しとけよ」

 

「わ、わかった。でもアタシだって素人(しろうと)じゃないから手伝うわよ…!」

 

「ダメだ!」

 

「う…わかったわよ」

 

「グォォォォォォォァァァ!!!」

 

ドラゴンの咆哮(ほうこう)が鳴り響く。

 

「その水晶の(かげ)に隠れるんだ」

 

「ブレスよ!避けて!」

 

俺はソードスキルでブレスを弾き飛ばした。

 

そしてソードスキルなど駆使(くし)してドラゴンの右手を破壊した瞬間、リズが水晶の(かげ)から身を出してしまったのだ。

 

「バカ!まだでてくるなって!」

 

「何よ?もう終わりじゃ…」

 

ドラゴンの目が赤く光り翼で風を起こした。

 

「え?ちょ…うわぁぁぁぁ!!」

 

すぐ水晶の上に着地しリズが飛ばされた場所までジャンプする。

 

「リズ!捕まれ…」

 

でっかい穴がそこにはあり俺たち2人はそこに落ちた。

 

 

「生きてたな…」

 

「う、うん生きてた」

 

「それにしてもどうやってここから出ようか?」

 

「転移すればいいじゃない」

 

リズはそう言って結晶をだして「転移リンダース」と言ったがなんも起きなかった。

 

「結晶無効化エリアか、だとしたら何か別の方法があるはずだ」

 

「落ちた人が100%死ぬっていう(トラップ)かもよ?」

 

「なるほど…それもあるか」

 

「ちょ、あんたねぇ少しは元気付けなさいよ!」

 

「1つ提案がある」

 

「何?」

 

「壁を走って登る」

 

リズにバカと言われたので実際に走って登ってみたら、途中で(すべ)り落ちた。

 

そして何もできないまま夜になり寝た。

 

朝になり俺は普段より早く起きて地面を掘っていた。

 

「お?これじゃないか?」

 

探していた金属『クリスタライト・インゴット』だ。

 

「おはよ、あんた何やってるの?」

 

「ん?おはよ。ほら」

 

俺は『クリスタライト・インゴット』をリズに投げ渡した。

 

「これ…!」

 

「ドラゴンは水晶を食べ腹の中で生成し外へ出す、それはドラゴンの排泄物…う◯こだ」

 

「…え?えぇぇぇ!」

 

リズはう◯こと言った瞬間に投げた。

 

「ここはドラゴンの巣だったんだ。ともあれ目的は達成したんだ、さてどうやってでるかな?」

 

「ねぇあんた今『ドラゴンの巣』って言ったわよね?ドラゴンは夜行性…ってことはそろそろ…」

 

俺とリズは上を見たら(あん)(じょう)ドラゴンが巣へと向かってきていた。

 

「グォォォォァァァ!!!」

 

「き、来たぁぁぁ!」

 

剣を右手で抜き、左手でリズを(かつ)いだ。

 

ソードスキルを発動させ地面にある雪でドラゴンの視界を奪い、その間にドラゴンの背中に乗り剣を刺した。

 

「グォォォォァァァ!!!」

 

「…ッ!外だ!」

 

外に出た時ドラゴンから離れ…空中に浮いた。

 

「キリトー!アタシねー!」

 

「なーに!?聞こえないよー!」

 

「アタシキリトの事好きー!」

 

「なんだって?!」

 

「なんでもなーい!」

 

リズはそう言って抱きついてきた。

 

キリトside out

 

 

リズベットside 自分の店に戻り『クリスタライト・インゴット』を金属を柔らかくする暖炉に置いた。

 

そして頃合いになり取り出した。

 

「片手用長剣でいいわよね?」

 

「あぁ頼む」

 

カーンカーンと金属と金属がぶつかり合う音がする。

 

「(これが上手くいく剣だったらアタシの気持ちを告白しよう)」

 

数十回叩き終わったら剣が出来た。

 

「名前は『ダークリパルサー』アタシが初耳って事は情報屋にはない剣よ。試してみて」

 

「……重いな…いい剣だ、魂が(こも)っている気がするよ。代金を払うよいくら?」

 

「お金は…いらない。その代わりアタシをキリトの専属スミスにして」

 

「え…」

 

「だから…アタシを…」

 

そこでガランガラーンと店に誰かが入る音がし、作業場に入ってきた。

 

リズベットside out

 

 

キリトside え…専属スミス?ん?どいう…事だ…?

 

ん?お客さん…?

 

「リズー!心配したよー!店にもいないし、メッセージ飛ばしても返事が返って来なかったし」

 

「あ、アスナそこまで心配しなくてもただ金属を取りに行っただけよ…」

 

「え…?リズ1人で?」

 

「違う…この人と」

 

リズが俺を指差して、アスナはやっと気づいたような様子だった。

 

「き、キリト君!?」

 

「よ、よぉアスナ」

 

「何…あんた達知り合い?」

 

「知り合いって言うか、俺たち攻略組なんだ」

 

「(攻略組…)」

 

「ねぇリズこの人リズに何か変な事しなかった?」

 

リズは落ち込んでいた、キリトが自分では手の届かないところにいると。

 

「…失礼も何も店一番の剣を追ってくれたわよ」

 

笑いながら言うがそれはどこか無理で笑っている笑顔だった。

 

「ごめん、金属の仕入れがあったから行かなくちゃ」

 

「店どうするの?」

 

「2人で留守番よろしくー!」

 

そう言ってリズは逃げるように店を出た。

 

俺はアスナに今度何か(おご)るから店を任せた。

 

「やっと見つけたぞ、リズベット」

 

俺は橋の上から(かげ)になっているリズに話しかけた。

 

「だめだよ今きちゃ…、もう少しでいつも元気なリズベットに戻れたのに…」

 

「どうやって見つけたの…?」

 

この街で高い塔から探して見つけたと言った。

 

「相変わらず無茶ね」

 

「キリト…さっきの言葉全部忘れて…。慣れない冒険で心がまだ落ち着いてなかったと思うから」

 

「リズ…。俺リズにお礼が言いたいんだ。ずっと…ずっと…1人で生き残るくらいなら一緒に死んだ方がマシだと本気でそう思っていた」

 

「でも、リズと穴に落ちた時何ていうか、一緒に生きていると嬉しかった。俺も他の誰だって生きるために生きているそう思ったんだ、だからありがとうリズ」

 

「アタシもねキリト、この世界で大切なものは何だろうって思ってた。一緒に寝た時手(にぎ)ったでしょ?あの時の手の温かさがそれだった」

 

「だからアタシまだ熱があるうちは頑張れるから、キリトこの世界を終わらせて…」

 

「あぁ、必ず」

 

「武器や防具の修理が必要なら何時でも来てよね、これからもリズベット武具店をよろしく!」

 

キリトside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




リズってさ、そばかすさえ無ければいいと思うんだよ…、何で付けたんだろうね…。

https://Twitter.com/@4SVWVeXNTvbpwjw

自分のツイッターアカウントです、小説更新するのがわかりやすいかもです。

それでは失礼します。


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第6話!黒と白の剣士の剣舞

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

なんか今月小説書きまくってるな〜。

それでは本編へどうぞ〜。


2024年 10月17日 74層 迷宮区

 

キリトside このデスゲームが始まってから約2年が経った。

 

相変わらず俺はソロで最前線に潜り込んでいる。

 

疲れたし、帰るか…。

 

帰る途中に森がありそこを抜けると転移門がある。

 

ん?あれは…。

 

俺が見つけたのはS級食材『ラグーラビット』だ、こいつは出る確率が非常に少ない代わりに非常に美味しいと聞く。

 

腰からピックを2本取り出して1本は(おとり)に使い、もう1本は仕留めるために使う。

 

そしてうまく仕留めS級食材『ラグーラビットの肉』を手に入れた。

 

 

50層 アルゲード

 

「おいおい?S級のレアアイテムじゃねぇか。お前金には困ってないんだろ?食わねぇと思わなかったのか?」

 

「思ったさ、でもこんなすごい食材を料理できるほどスキル上げてるやついるか?」

 

俺と話している相手はエギル、黒くて身長がでかい見た目と違って優しさがある。

 

「そうだよな、俺たちが焼いても焦がしちまうだけだしな…」

 

「キリト君」

 

その時後ろから肩を叩かれて呼ばれた。

 

「……シェフ捕獲…!」

 

咄嗟(とっさ)に呼ばれた人物アスナの手を握ったが、後ろにいた人に睨まれすぐに手を離した。

 

「よぉ、アスナ。こんなゴミ溜めのとこに何しに来たんだ?」

 

「もうすぐ次のボス攻略があるから生きているか確認しに来たんじゃない」

 

「フレンド登録してるからわかるだろ」

 

「まぁ、いいわ。そんなことよりシェフがどうこうって何よ?」

 

「アスナ今料理スキルの熟練度どの辺?」

 

そうするとアスナはドヤ顔して言った。

 

「先週コンプリートしたわ」

 

「なに!?…その腕を見込んで取引がある」

 

メニューを開きアスナに『ラグーラビットの肉』を見せた。

 

「…!こ、これ『ラグーラビットの肉』じゃない!」

 

「こいつを料理してくれたら一口食わせてやる」

 

「は!ん!ぶ!ん!」

 

アスナは俺の胸ぐらを掴んで脅してきた。

 

「…わ、わかった。…という訳だ、てなことで取引は中止だ」

 

「お、俺たちダチだよな…?俺にだって味見ぐらい…」

 

「感想文を800文字以内で書いてきてやるよ」

 

「そりゃねぇだろ…」

 

エギルの店からでてそこらへんを歩いてるとアスナが質問きてきた。

 

「キリト君、どこで料理するの?」

 

「う〜ん……」

 

「どうせキリト君の部屋にはロクな道具なんてないんでしょ?」

 

う…料理なんてしないからないんだよ。

 

「今回だけ食材に(めん)じて私の部屋を提供してあげなくもないけど」

 

そう言ってアスナは後ろを向き護衛であろう人物に一言言った。

 

「今日はもう大丈夫です。お疲れ様」

 

「アスナ様、こんな素性(すじょう)もわからない(やから)を自宅に(ともな)うなど…」

 

「…はぁ、この人は素性(すじょう)はともかく腕だけは確かだわ、多分レベルは貴方より10は上よクラディール」

 

「な…私がこんなやつに(おと)ると?」

 

「ともかく今日は帰りなさい、副団長として命令します」

 

アスナに言われたクラディールは帰った。

 

そしてアスナの家がある『61層 セルムブルグ』についた。

 

「景色綺麗だし、人が少なくて開放感あるな〜」

 

「じゃあキリト君も引っ越せば?」

 

「金が圧倒的に足りません…。それよりさっきのよかったのか?」

 

「いらないって言ったんだけど幹部には護衛をつける方針になったからって言われて。元々団長が1人ずつ声をかけて作った小規模ギルドだったんだけど、人数が増えた頃からなんだかおかしくなっちゃって」

 

「ふ〜ん」

 

そんなことを話してるうちにアスナの家についた。

 

「おじゃましまーす…なぁこれ内装だけでどれくらいかかってるんだ?」

 

「う〜ん、だいたい400万コルかなぁ〜…着替えてくるから座って待ってて」

 

アスナはそう言って別の部屋へ行った、その間にソファーに座った。

 

「400万…4メガコルか〜、俺もそのくらい稼いでるはずなんだけどなぁ〜…」

 

そして俺はアスナの姿に目惚れてしまった。

 

「いつまでその格好してるのよ?」

 

あ、着替えるの忘れてた……

 

「料理はなにがいい?」

 

「シェフのお任せコースで頼む」

 

「そうね〜、じゃあシチューにしましょうか」

 

アスナはアイテムボックスから食材と調理道具を取り出し、手慣れた作業でシチューと作り付け合わせを作った。

 

2分後…シチューが出来上がった、グツグツと鳴り香りもすごくいい。

 

「では、いただきます」

 

「い、いただきます」

 

……!なんだこの食感は…!口に入れた途端消えるようにとろけた、味もそこらへんの肉なんて比べものにならないくらい美味(うま)い!

 

アスナが作ったからだろうか、なぜかどことなく懐かしい味なんだこれ…、人が作った料理なんて現実でしか食べなかったから懐かしく感じたんだろうな……。

 

それから20分ラグーラビットの肉を堪能(たんのう)した。

 

俺が紅茶を飲んでるとアスナから変なことを言われた。

 

「あ…やめて」

 

「ん?なんだよ」

 

「そんな顔された人から何人か『結婚』を申し込まれたの」

 

アスナからそんなこと言われるとは思わず、飲んでいた紅茶を吹き出してしまった。

 

「ふふっ、その様子じゃ他に仲いい子とかいないでしょ?」

 

「いるわ!……カイが…」

 

「カイ…君?ちゃん?それでも1人しかいないじゃない」

 

「言っとくが本人の前で『ちゃん』って呼ぶなよ?いくら女の子でもぶっ飛ばされるからな。男の場合だと、圏内(けんない)でソードスキルをぶっぱして気が晴れるまでやり続けるから」

 

 

アスナは「あんなに可愛い容姿をしてやることがえげつないわね…」と言った。

 

「ねぇ、キリト君はギルドに入らないの?β版(ベーターばん)経験者がプレイヤーが周りの人たちに溶け込めないのは分からなくもないけど、70層を超えたあたりからモンスターのアルゴリズム性に違和感を感じ始めたの…」

 

「ソロだと緊急時に対処し(づら)いじゃない?」

 

「俺は他のパーティメンバーがいるとかえって邪魔になるんだよな」

 

その言葉を発した直後にアスナが強い目つきで睨んできた。

 

「アスナは例外だ。だけど他にもレアアイテムのドロップとかで揉め事になるのを避けるためにソロでやってるとこもあるしな」

 

「そうだ、久しぶりに私とコンビ組みなさい。今週のラッキーカラー黒だし」

 

「なんだそりゃ!?ギルドはどうするんだよ?」

 

「うちはレベル上げのノルマとかないし」

 

「じゃ、あの護衛は…?」

 

「置いてくし」

 

そんな俺のことを無視してパーティ申請がきた。

 

紅茶を一口飲み。

 

「…最前線は危ないぞ」

 

次の瞬間…!俺の目の前にナイフが!あと数センチというところで、これは脅迫でしかない……と思い恐怖のあまり承諾(しょうだく)した。

 

「わ、わかった」

 

◯のボタンを押し、紅茶がなくなったのでアスナに()れてもらった。

 

それから明日のことを話して家に帰った。

 

 

次の日 第74層 転移門前

 

「ふぁ〜あ遅い…」

 

転移門が光り叫び声が聞こえた。

 

「わぁー!避けてぇー!」

 

「ん?のぁ!」

 

俺は転移門から出てきた人の下敷きになるような形で倒れた。

 

ん?なんだこれ?柔らかい……

 

「ひゃっ///いやー!」

 

殴られ吹っ飛びオブジェにぶつかった。

 

アスナ…?なんで顔があか…ま、まさか俺が握ったのって…。

 

「よ、よぉアスナ」

 

ん?アスナがこっちにって俺の影に隠れた?

 

「アスナ様勝手な事をされては困ります。さぁギルド本部まで戻りましょう」

 

「だいたいなんで貴方は朝から私の家の前にいるのよ!?」

 

朝から…だと!?

 

「こんなこともあろうかと一ヶ月前からセルムブルグで監視の任務をしておりました、当然家の監視も…」

 

「ふ、含まれないわよ!」

 

「はぁ…聞き分けのない事をおっしゃられないでください。さぁ戻りますよ」

 

そういってクラディールはアスナの手を掴んだが、俺がクラディールの腕を掴み止めさした。

 

「悪いな、アンタとこの副団長さんは俺の貸切なんでね、悪いがギルドにはアンタ1人で行ってくれ」

 

「貴様のような雑魚プレイヤーにアスナ様の護衛が務まるわけがない、私は栄光ある血盟騎士団!」

 

「アンタよりかはまともに務まるぜ」

 

「そこまで言うんだったら覚悟はあるよな?」

 

クラディールはそう言って俺に決闘(デュエル)の申し込みを送った。

 

「アスナいいのか?」

 

「ええ、私から団長に言っておくわ」

 

と小声で話し『初撃決着モード』を選択し◯を押した。

 

「ご覧くださいアスナ様!私以外に護衛が務まらない事を見せてあげます!」

 

そこに観客が集まる「血盟騎士団の団員と片手剣のソロプレイヤーのキリトの試合だって」「見ものだな〜」やらヤジがクラディールの耳に入り舌打ちをした。

 

カウントが0になるとお互いにソードスキルを発動。

 

クラディールは上から俺をめがけて剣を振り下ろす。

 

俺はその振り下ろしてきた剣の一番弱い部分を狙い当てた。

 

キィィンと甲高(かんだか)い音が鳴りクラディールの剣を破壊した。

 

周りから「『武器破壊』だ…!」「偶然じゃなくてか?」等が言われる。

 

「武器を変えてまだやるなら付き合うけどもういいんじゃないかな?」

 

「まだだ!」

 

クラディールが突撃してきたがアスナに剣を弾かれた。

 

「あ、あいつが小細工を…!武器破壊もなにか小細工をしていたに違いないんです!」

 

「血盟騎士団副団長として命じます。今日をもって護衛役を解任、別命があるまでギルド本部にて待機以上」

 

「な…!くっ…」

 

転移門に向かい「転移グランザム」と言ってクラディールは消えた。

 

「元々私のせいなんだ、ギルドに規律を押し付けたのは」

 

「う〜ん、なんていったらいいかな。アスナが規律を押し付けなかったらもっと攻略が遅れて……いたと思う」

 

「今の間はなに!?」

 

「いや、カイが勝手に攻略してただろうなー、って思ってさ」

 

「そんなにカイ君…『紫の武将』がいいの?」

 

『紫の武将』それがカイの2つ名。

 

容姿は可愛く、髪は紫でショートカット、目は藍色で身長が160センチ、装備が武将に似たのを使っているのもあるが、戦法が武将そのままの方が理由としては大きい。

 

「ま、まぁともかくアスナが俺みたいないい加減な奴と組んで息抜きするのも誰も文句は言わないと思う。ソロでダラダラやってる俺に言えたことじゃないけど」

 

「まぁありがとう、と言っておくわ。じゃ今日は楽させてもらうからねフォワードよろしく〜」

 

「えぇ〜!?フォワードは交代だろー?」

 

「明日は私がやってあげるから〜」

 

 

 

74層 迷宮区

 

アスナの剣捌(けんさば)きは凄まじくモンスターは(ひる)み隙ができた。

 

「キリト君!スイッチいくよ!」

 

「お、おう!」

 

やっぱり人が1人いるだけで楽になるものだな。

 

それからしばらく俺たち2人は迷宮区を攻略していった。

 

「ねぇ、キリト君…あれ…」

 

アスナが指さしたのは頑丈な扉だった。

 

「これって…」

 

「ああ、多分この層のボスだな。部屋をちょっと見るくらい大丈夫だ、その部屋を守護するモンスターは部屋からは出てこない」

 

「一応転移結晶持っておこう。じゃあ開けるぞ…」

 

重たく頑丈な扉を開け中に少しだけ入った時、周りに青い炎が付き真っ暗だった部屋が明るくなりボスの姿が見えた。

 

 

キリトsideout




カイのイメージを出してみました。

モデルは…言わなくても察しが良くても悪くてもわかると思います。

カイのヒロインはまだ出ませんよ、ふっふっふっ。

それでは失礼します。


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第7話!青い悪魔

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

題名はアニメと同じですね、前回もですがw


「」の文が多めだと思います。


キリトside こ、こいつは…。

 

「グガァァァァ!!」

 

ボス…ザ・グリームアイズは持っている武器大剣を掲げ吠えた。

 

「「うわぁぁぁぁ!!」」

 

俺たち2人はボスから逃げ、ボス部屋から離れた場所に座り込んだ。

 

「はぁ…はぁ…あれは中々苦戦しそうだな…、盾装備の…人は10人は欲しいな…」

 

「盾装備…ねぇ…」

 

「な、なんだよ?」

 

「片手剣の最大のメリットって盾を装備できることじゃない?見た目重視で持たないっていう人もいるけど…何か隠してるでしょ?」

 

アスナがジト目でこっちを見てくるが俺はそっぽを向いて、耐える。

 

「んー、まぁいいわスキルの詮索(せんさく)はマナー違反だもんね。さ、遅くなっちゃったけどお昼にしましょうか」

 

「なに!?て、手作りですか!?」

 

「!そ、ちゃんと手袋外して食べるのよ」

 

「お、おう!」

 

アスナはアイテムストレージからバケットを取り出しその中にあるアスナ特製のパンだ。

 

「う、美味い!しかしこの味どうやって…」

 

「SAOにある約100種類の調味料が与える味覚エンジンを分析して作ったのよ。これが『グログワの種』と『シュグルの葉』と『カリム水』で…」

 

俺の手に緑色の液体を一滴垂らす。

 

「マヨネーズだ…」

 

「そしてこっちが『アビルパの豆』と『サグの葉』と『ウーラフィッシュの骨』で」

 

「…!こ、この懐かしい味は…醤油だ!」

 

「ぷっ、パンのソースはこれで作ったのよ」

 

そして昼飯を食べ終わった頃にギルド『風林火山』のメンバー達がきた。

 

「ん?お、キリトじゃねぇか!久しぶりだな!」

 

「まだ生きていたのか…クライン」

 

「相変わらず愛想ねぇ野郎だ!それにソロのお前が女を連れて…どいう…ことなんだ?」

 

「アスナ、何回か見たことあると思うけどギルド『風林火山』のリーダークラインだ」

 

アスナは少しだけ頭を下げすぐに上げると……

 

「こ、こ、こんにちはクライン独身24歳恋人募集ちゅ…!」

 

俺はクラインの腹を殴り飛ばした。

 

「「「「「り、リーダー!!」」」」」

 

そして他のメンバーが俺たち2人を囲むように並んだ。

 

「「「「「あ、アスナさんじゃないですか!!」」」」」

 

「とまぁ悪い奴らじゃないんだけどリーダーの顔はともかく…いって何すんだ」

 

「はははお返しだ!」

 

と茶番をやっているとアスナが笑った。

 

「おいキリトどいうことなんだ?」

 

「こんにちは!しばらくこの人と組むのでよろしく!」

 

「「「「「「えぇ〜!」」」」」」

 

「キリト君あれ…」

 

アスナが指をさした方向を見ると第1層を支配している『アインクラッド解放軍』のパーティがいた。

 

「休憩!」

 

どうやらリーダー以外は疲れ切っている様子だ、そしてこっちにきた。

 

「私はコーバッツ中佐だ。君たちはもうこの先をマッピングしているのか?」

 

「ああ」

 

「では、そこマッピングデータを提供してもらいたい」

 

無料(タダ)で提供しろだとぉ?お前マッピングする苦労がわかっていってるのか!?」

 

「私は秩序を守るとともに!市民の皆に情報を平等に分ける!そして貴様らが我々に協力するのも当然の義務である!」

 

「ま、いいさ。どうせ街に戻ったら公開しようと思っていたデータだ」

 

「…ふむ確かに…。では貴様らぁ!さっさと(たて)い!」

 

「もしボスに手を出すつもりならやめといたほうがいいぜ」

 

「それは私が決めることだ」

 

「な…!さっきボスの部屋を覗いてきたけど生半からどうこうなる相手じゃない!それに…仲間も疲れているじゃないか」

 

「私の部下達はこんなことで根を上げる軟弱者ではない!」

 

そう言ってコーバッツ中佐たちは迷宮区の奥へといった。

 

「大丈夫なのか?あいつら」

 

「一応ついて行ってみるか。ったくどっちがお人好(ひとよ)しなんだか」

 

俺と風林火山のクラインを除くメンバーが歩く。

 

アスナが歩き始めた時クラインが止め。

 

「あー、そのー、アスナさん?無愛想で口下手(くちべた)なバカタレですが、キリトの事よろしく頼みます」

 

クラインがアスナに礼をするとアスナは笑顔で「任されました」と言った。

 

しばらく進んだところで。

 

「なぁこの先はもうボスだけなんだろ?結晶使って帰っちまったじゃねぇか?」

 

『うわぁぁぁぁ!!』

 

!ボス部屋からだ!

 

俺とアスナが急いでボス部屋に行く。

 

状況は最悪で、ボスのHPはまったく減っておらずメンバー達のHPが危険を示している赤に到達していた。

 

ボスの大剣がコーバッツ中佐にあたり俺たちがいるところまで吹っ飛ばされた。

 

「…あ、あ、ありえない」

 

そう言い残しコーバッツ中佐は死んだ。

 

「うわぁぁ!」

 

「そ…そんな、も、もうダメよ、ダメー!!」

 

アスナが5連撃のソードスキルを発動させボスの動きを一瞬止めるがボスに殴られ体制を崩した。

 

そしてボスがアスナを狙い剣で突きに来たがそれを俺が受け流した。

 

「アスナ!下がれ!」

 

その間に風林火山のメンバーが来て瀕死(ひんし)に近いアインクラッド解放軍のメンバーをボス部屋の外へ救出した。

 

少しだけボスと剣を(まじ)えたが攻撃が途轍(とてつ)もなく重くとてもパリィがあまりできない。

 

もう『アレ』を使うしかないのか…?だが…。

 

迷ってる場合じゃない…!

 

「アスナ!クライン!頼む10秒だけ持ちこたえてくれ!」

 

メニューを開きスキルを『片手剣』から『二刀流』に変更した。

 

「よし、いいぞ!スイッチ!」

 

アスナがパリィして俺が二刀流スキル『ダブルサーキュラー』を発動。

 

『ダブルサーキュラー』二刀流突撃技で、右の剣が阻まれても、コンマ1秒遅れで左の剣が敵内部へ襲いかかる。二刀流特有の二段構スキルだ。

 

ボスが剣を振り下ろしてきたが剣をクロスにして持ちボスの態勢を崩した。

 

「スターバースト…ストリーム!!」

 

『スターバースト・ストリーム』二刀流上位剣技。連続16回攻撃。二刀流の俊敏(しゅんびん)さを()って、二刀による剣撃を敵の体に次々と叩き込む。星屑(ほしくず)のように(きらめ)き飛び散る白光は空間を()く 。

 

もっと!もっと速く!

 

15連撃目でボスに右手の持っている剣を掴まれたが無視し16連撃目の突きを決めボスを倒した。

 

そして気を失った。

 

『キリト君…!キリト君ってば…!』

 

ん…?

 

「キリト君!」

 

アスナが抱きついてきた…。

 

「あんまり締めすぎると俺のHPがなくなるぞ」

 

俺のHPは残りドットと同じぐらいギリギリだった。

 

「コーバッツとあと2人殺られた」

 

「ボス攻略で死人が出たのは67層以来だな…」

 

「こんなもん攻略っていえるかっての、死んじまったら何もならねぇじゃねぇかコーバッツの馬鹿野郎が。それはそうとさっきのは何だ?」

 

「言わなきゃダメか…?」

 

「あったりめーだ!見た事ねぇぞ?あんなの」

 

「エクストラスキルだよ…『二刀流』」

 

「おぉ〜!出現条件は?」

 

「わかってたら公開してるよ」

 

「情報屋のスキル名にも載ってねぇ…つまりお前専用『ユニークスキル』じゃねぇか!水臭えなキリトよぉ〜そんな隠し技もってたなんてよ」

 

「こんなの持っていたら誰かに恨まれるって思ってさ」

 

「俺は人間ができているからアレだけどネットゲーマーは嫉妬深いから(ねた)(そね)みはあるだろうな〜。転移門のアクティベートお前が行くか?」

 

「任せるよ。俺はもうヘトヘトだ」

 

「そっか、じゃ気をつけて帰れよ。……キリトお前が軍の連中を助けに行った時何ていうか…嬉しかったよそんだけだまた会おう」

 

行ったか…さてと。

 

「アスナ…」

 

「怖かった…。キリト君が死んだらどうしようって」

 

「先に突っ込んで行ったのはそっちだろ?」

 

「私しばらくギルド休む」

 

…え?

 

「休んで何するんだ?」

 

「キリト君とパーティ組むっていうのもう忘れた?」

 

俺はアスナがパーティ申請を送った事、ボス攻略での会議で言い合いした事、一緒に晩御飯を食べた事、第1層でパーティを組んだ事を思い出した。

 

「……わかった」

 

「うん……」

 

キリトside out




カイが登場しませんねぇ〜(笑)

次は出せるかな〜?わかりませんが出せたら出そうと思います。

それでは失礼します。


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第8話!黒の危機と紫の助け

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

さぁやっとカイを出せたぜ!

2月は色々と忙しいので更新が遅めかもしれません。

それではどうぞ〜。


キリトside 「『軍を追い込んだ青い悪魔、それを単独撃破した二刀流の50連撃!!』かー!こいつはでっかく載ったもんだ!」

 

「そのせいで朝から剣士やら情報屋に押しかけられて(ねぐら)にもいられなくなったんだぞ」

 

「そりゃあアンタが悪いでしょ。私達だけの秘密だーって言ってばらしたんだから」

 

今回でわかったことがあった、どうやら俺はカイに頼りすぎていたようだ。

 

そう思っていた時ドアが勢いよく開けられた。

 

「どうしようキリト君大変な事になっちゃった」

 

アスナに言われ第55層グランザムへ向かった。

 

「君と直接話すのは初めてだったかな?キリト君」

 

「いえ、67層のボス攻略会議で少し話しました。ヒースクリフ団長」

 

「あれは(つら)い戦いだったな、(あや)うく死者を出すとこだった。トップギルドと言われてても戦力は常にギリギリだよ、それなのに君は我がギルドの貴重な戦力を引き抜こうとしている」

 

「キリト君欲しければ『二刀流』で奪いたまえ。もし君が勝てばアスナ君を譲ろう、が君が負ければ『血盟騎士団』として入団するのだ」

 

「いいでしょう。剣で語れというならば決闘(デュエル)で決着をつけましょう」

 

俺とアスナ、ヒースクリフは第75層コリニアの闘技場へ移った。

 

「まさかこうなっているとは…すまないなキリト君」

 

「いえ別に」

 

闘技場の周りには席が空きがないほど人で埋め尽くされていた。

 

お互いに剣を抜き構える。

 

そしてカウントが0になった時俺はヒースクリフに突っ込んだ。

 

それを(なん)なく回避するシースクリフ、俺は負けじと思い自分で編み出した連続攻撃を仕掛けた。

 

「はぁ!せい!でりゃあ!」

 

ヒースクリフはそれを全部盾で防ぎ俺に突っ込んできた、(かわ)そうとしたが予想外で盾で攻撃してきた。

 

ちっ!やってやる!

 

剣が光り『スターバーストストリーム』を発動させる。

 

抜ける…!…!?

 

最後の一撃で本来ならばヒースクリフに当てれるはずが盾で防がれた。

 

そのまま体制を崩し背中に剣を当てられ負けた。

 

「地味なやつって頼まなかったか?」

 

「これでも地味なほうよ。似合う!似合う!」

 

ヒースクリフとの決闘(デュエル)に負けた後『血盟騎士団の服装』へ着替えるためにエギルの店の上の部屋に来た。

 

「ごめんね、何か巻き込むような形にしちゃって…」

 

「いいさ、ちょうどソロで限界が来ていたから」

 

「そう言ってくれると嬉しいけど…」

 

俺とアスナは55層グランザムへ向かった。

 

「これから私を含んだ3人のパーティでこの層の迷宮区を突破してもらう」

 

「ゴドフリー、キリト君はあなたとは比べ物にならないくらい強いから大丈夫よ」

 

ゴドフリーと呼ばれた男は意気揚々とした感じで信頼できる人物だ。

 

「副団長、(あなど)ってはいけませんな。戦力を確認するだけであって何も危険なことはしない」

 

「まぁ、いいだろ。アスナすぐ戻ってくるから」

 

「うん……」

 

すごい寂しげだな。

 

街の門に集合と言われたので来たら驚きの人物がいた。

 

クラディールだ。

 

「先日はお見苦しいところを見せて申し訳ない、以後このようなことはしませんので許していただきたい」

 

「……わかった」

 

「さ、今回で前のことは水に流して仲良く行こう!はっはっはっはー!」

 

元気なおじさんだな、ゴドフリーは。

 

そしてしばらく時間が過ぎ、俺たち3人は55層の迷宮区前に着いた。

 

「よーしここで一時休憩!では食料を配布する」

 

配布された食料は固いパンと水だけだった。

 

想像でアスナが手作りのパンを食べさせてくれるというのはなく、諦め水を飲もうとビンの(ふた)を開け隣にいる、なんとなく隣を見るとクラディールがニヤリと笑っていた。

 

俺は即座にビンを投げたが少し飲んでしまった。

 

キリトside out

 

 

カイside さーて久しぶりにキリトにでも会いに行ってやるか。

 

どこにいるんだ?55層?それも3人で?怪しいな。

 

そう思って55層でキリトを尾行しにいった。

 

「…麻痺?何であいつだけ麻痺してないんだ?」

 

『ひゃっはっはっはっはー!』

 

いや高笑いしすぎだろ。

 

『これが何だかわかるか?』

 

ん?遠くでもわかるなありゃ『笑う棺桶(ラフィンコフィン)』通称ラフコフの印だ。

 

ラフコフはレッドプレイヤーつまり殺人を犯した人のことを言う、その殺人ギルドは様々な殺し方を見つけた。

 

それよりキリトは大丈夫か?助けに行ったほうがよさそうだな。

 

「そこまでだ、殺人ギルドラフコフの団員さんよ」

 

「あん?…!ふっ『紫の武将』か大物が出たなぁ〜!はっはっはっはー!」

 

「…カ…イ…?」

 

「よぉキリト、随分と無様な姿だな」

 

「久しぶりに会うやつにそれを言うか」

 

このまま時間が過ぎれば麻痺が解除されるんじゃないか?

 

「時間稼ぎのつもりか?まずはゴドフリーお前を殺してやるよ!」

 

クラディールはそう言ってゴドフリーの背中に剣を刺した、その瞬間クラディールのグリーンのカーソルがオレンジになった。

 

「がはっ!」

 

「貴様を牢に飛ばす!」

 

(ふところ)から回廊結晶をだしてクラディールに向けた。

 

「牢だと!?貴様ァ!」

 

「覚悟しやがれ!」

 

クラディールを牢へと飛ばした。

 

「大丈夫か?2人とも」

 

「あ、ああ。ありがとう」

 

「すまん」

 

クラディールの事怪しいって思わなかったのかな?聞いてみるか。

 

「なぁキリト、クラディールの事怪しいって思わなかったのか?」

 

「怪しいって思ったさ、でもあいつが『許してくれ』っていうからそれを信じてみようと思った」

 

「お人好しか!まぁいい街に戻ろう」

 

そう言って攻略を中止して帰った。

 

「副団長!キリト殿を危険な目に合わせてしまい、誠にすまなかった!」

 

ゴドフリーはアスナに土下座をした。

 

「…次こんなことになったら許さないから」

 

「はい…!」

 

「それと、何でカイ君がいるの?」

 

「あぁカイは俺とゴドフリーを助けてくれたんだ」

 

「そうなの?」

 

「ま、暇だしキリトと決闘(デュエル)でもしようかな〜って思って会ったら、危機的状況だったからな。感謝してもしきれないんじゃないか?はっはっはっー!」

 

俺は笑いながら言った。

 

「もう笑いながら言わないでよ」

 

「まぁいいじゃないか、こうして生きているんだからさ」

 

「私はこれから自室に戻ります。お疲れ様でした」

 

「ご苦労様」

 

ゴドフリーが部屋を出て行き、俺たち3人となった。

 

「そういえば、キリトは何で血盟騎士団に入ったんだ?今までソロだったのにさ」

 

「んーと簡単に言うと決闘(デュエル)に負けたから」

 

キリトが負けるとしたらヒースクリフあたりが妥当だな。

 

「ふーん、そっかキリトも大変だな」

 

「よ、余計なお世話だ…!」

 

そして時は過ぎ夜になった。

 

カイside out

 

 

キリトside 今日はいや『今夜は』といった方がいいかな?

 

あの後アスナに「今夜は一緒にいたい」と言ったら夕食を食べた後いきなり…ふ…服を脱いだんだ…。

 

一緒にいたいというただそれだけの意味だって伝えたら殴られた、理不尽じゃないか!?

 

そして今ベットの上にいる、アスナは寝ているけど…ちょっと頬突いてみるか…。

 

「……ぅ…ん」

 

「悪い…起こしちゃったか?」

 

「ううん、少しだけ夢見てた。現実での夢」

 

「そっか…」

 

「ねぇキリト君…すぐに前線にでたらまた良くないことが起きそう…ちょっと疲れたのかな?」

 

「あぁそうだな、俺も疲れたよ。…22層の南西エリアに森と湖で囲まれた小さな村があるんだ、そこに2人で引っ越そう。そして」

 

「そして?」

 

俺は覚悟を決め言った。

 

「結婚しよう」

 

俺の真剣さが伝わったのかアスナは「はい」と答えてくれた。

 

キリトside out




今回はちょっと短いかな?

SAO編早く終わらせたいな〜。

それでは失礼します。


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第9話!ギルドの脱退

こんちゃっちゃ〜豚トロです。

次からですね前書きにあらすじでも書こうかなと思っております。

理由はなんとなく、書くことがなかったら寂しいかなと思いまして。

それでは本編へどうぞ〜。


キリトside 「ギルドを脱退させてください」

 

アスナがヒースクリフ団長にそう言う。

 

「理由は何かな?」

 

「今のギルドに疑問を感じました」

 

「…そうか、了解した。だが君達はすぐに戦場に出ることになるだろう」

 

…一体どういうことなんだ…?

 

22層にて

 

「わー!綺麗な景色ー!」

 

アスナが家のベランダから外を見る。

 

ここにいる間は楽しむか…。

 

「ねぇキリト君家具買いに行こ♪」

 

「あぁ、エギルの店にあるはずだ」

 

50層アルゲードに着きエギルの店へと向かった。

 

「よぉエギル家具ってあるか?」

 

「こんにちはエギルさん」

 

「ん?何だキリトとアスナじゃねぇか。それにしても家具か?あるにはあるが…何でだ?」

 

「いや実は俺とアスナ『結婚』したんだ」

 

その言葉を発した後店内が静かになった。

 

「……マジか。そりゃあめでたいことだな。ここは結婚記念として家具の1つや2つ持って行け」

 

「え、いいんですか?」

 

アスナの問いに俺が答える。

 

「エギルがこう言うんだしお言葉に甘えさしてもらおうぜ」

 

「おう、持って行け。だが次来る時は代金払えよ」

 

「じゃあお言葉に甘えさしてもらって、このテーブルとソファー、あ、このカップも良さそう!それから…」

 

アスナ…すごい目がキラキラしてる…。

 

「(女性って家具に目がないのか…?わからん…)」

 

それから1時間後アスナは家具を選び終わった。

 

キリトside out

 

 

カイside 「はぁぁぁ!!!」

 

75層の中ボスを倒しレベルがカンストした。

 

よし帰るか…、後は血盟騎士団がボス部屋前まで攻略するだろう。

 

50層アルゲードに着きエギルの店へと立ち寄った。

 

繁盛(はんじょう)してるか?エギル」

 

「お?カイじゃねぇか!久しぶりだな」

 

「久しぶり、こいつを買い取って欲しいんだ」

 

メニューを開き中ボスからドロップしたアイテム『(あま)閃石(せんせき)』を見せた。

 

「お、おいこりゃぁレアアイテムだぜ…。お前これを武器にしなくていいのか?」

 

「んー、エギルがそう言うならしてみようかな」

 

「それならいい店紹介してやる」

 

俺はエギルから教えてもらった店へと向かった。

 

 

「いらしゃいませー!」

 

「あ、えっとオーダーメイドを頼みたいんだけど…」

 

「金属は持ってるの?」

 

「おう、『刀』で作って欲しい」

 

俺はストレージから『(あま)閃石(せんせき)』を出し渡した。

 

「こ、これ…!どこで手に入れたの!?」

 

「75層の中ボスのドロップアイテム」

 

「…最前線じゃない…パーティ組んで倒したの?」

 

「いいや1人だけど」

 

その言葉を発した瞬間、カイがいる場所『リズベット武具店』の店長リズベットは、カイが『紫の武将』であることに気づいたのだろう。

 

「そっか、アンタならやり遂げれるわね」

 

「ん?何だそれ」

 

「で、『刀』で良かったんだっけ?」

 

「あ、おう」

 

リズに刀を作ってもらった。

 

名前は『天閃ノ龍刀(てんせんのりゅうとう)』だ。

 

「試してみて」

 

俺はキリトと違い筋力パラメータにあまり割り振っていないため重たいのは基本的に持たない。

 

天閃ノ龍刀(てんせんのりゅうとう)』はリーチが長く重くない、性能がいいという何とも高性能な武器だ。

 

「うん、新しい相棒ができた。ありがとう」

 

「どういたしまして、頑張りなさいよ!」

 

よし、明日からまた頑張るぞ〜!

 

カイside out

 

 

キリトside 「ふぁ〜あ」

 

「う、う〜ん。あ、おはようキリト君♪」

 

「おはようアスナ……ふぁ〜あ」

 

俺とアスナがここにきて2週間が過ぎた。

 

ここにきてからずっと遊んでばかりで、(ほとん)どの場所を遊び尽くしたと言っても過言ではない。

 

「ねぇキリト君今日は何して遊ぶ?」

 

「んーあ、とっておきのがあるぞ…」

 

俺とアスナは目的の場所まで歩いて行った。

 

「確かこの辺だったよな…」

 

「え…どんな話なの?」

 

「実はな…夢中で気を集めていた人がいたんだ、その人が帰ろうとした時に遠くに白くてぼんやりとした感じの人型のシルエットが…」

 

「それって…あれ?」

 

「ん?」

 

アスナが指を指した先に話していた人型の何かがいた。

 

「……!あれはモンスターなんかじゃないぞ!」

 

そして近寄り家で介抱(かいほう)した。

 

あれから時間が経ち次の日になった。

 

「キリト君起きてってば」

 

「…んー?どうしたんだ?」

 

昨日森の中で助けた少女が目を覚ました、何であそこにいたのか訊くと「わからない」と返事をし俺とアスナは困り果てていた。

 

そんな時に家のチャイムが鳴り「俺が出る」とアスナに伝え出るとカイがいた。

 

「か、カイ!?どうしてここに…?」

 

「いやさお前に教えたい技があるんだ」

 

「技?いや、今は忙しいんだ。悪いまた今度にしてくれ」

 

「そうか…」

 

「キリト君ー?誰きたのー?」

 

アスナが少女を抱えこっちに来た。

 

「あ、アスナ!?今きちゃ…」

 

時はすでに遅くカイに見つかってしまった。

 

「な、な、こ、子供!?誘拐したのか!?」

 

「やべ!カイお前は誤解している!」

 

「誤解も何もそこにいる子供が証拠だろ!?」

 

「ちょ…俺がそんな奴だと思うか?!」

 

「ちょっとキリト君もカイ君も落ち着いて…!」

 

アスナが俺たちの間に入ったことで一旦治る。

 

キリトside out

 

 

カイside 「で?何なんだその子供は?」

 

俺はキリトの家に上がり話をした。

 

「昨日森の奥で幽霊らしきものがでるって言う噂を確かめに行ったんだよ」

 

「へぇ…そんなのあったんだ。でその幽霊らしきものがその子供だと?」

 

俺は茶を(すす)りながら言った。

 

「あぁ、倒れたもんだから助けるのは当たり前だろ?」

 

「そうか。しっかしキリトよぉ…オメェこんな美味いもん毎日食ってるのか!?」

 

俺は朝食をご馳走になっていた。

 

「あぁ、アスナが作ってくれるからな」

 

キリト…お前相当な幸せ者だぞ…!

 

「ねぇママ…どっちがパパなの?」

 

!?ママ…だと…?やはりキリトお前キスしたんだな!そしたらコウノトリが子供を運んでくるって本に書いてあったし…。

 

「あ、ユイちゃんこっちの黒い服を着てるのがパパよ。あっちの紫の服を着てる人がパパとママのお友達よ」

 

「パパとママのお友達…」

 

「ってパパァ!?アスナ一体どいうこと何だ?」

 

「キリト君…ユイちゃんが言いやすいように呼んでるだけよ」

 

「そ、そうか…。…カイまた誤解しているのか?」

 

誤解?何のことだ?

 

「キリト俺は何も誤解してないぞ?」

 

「あ、カイ君よかったら今日泊まっていかない?」

 

「ん?いいのか?」

 

「勿論、キリト君も『別に構わないぞ』って言うから」

 

ということで今日はキリトの家に泊まることにした。

 

「よしキリト技教えてやる」

 

「頼むぜ」

 

「いいかこの技は、パワースピードが一定時間格段にアップする技だ。これを使えば30秒間硬直する」

 

「…30秒…長いな。だがメリットの方がでかそうだ」

 

さてと見本を見せるか。

 

「よし行くぞ!キリト!」

 

俺の体が金色のオーラを(まと)う。

 

近くにある岩を一瞬にして粉砕した。

 

「……やばすぎだろこれ!!?」

 

「俺の家系に伝わる技だ、こっちでもできたのが驚きだったぜ」

 

「ん?こっち?ということは現実(リアル)でやったことあるのか?」

 

キリトの問いに「まぁな」と答えた。

 

カイside out

 

 

アスナside 「どう?ユイちゃんパパ達すごいでしょう?」

 

「うん!」

 

この子の親は一体どこにいるかしら。

 

それよりもカイ君すごい技持ってたなんて知らなかったなぁ〜。

 

「いいかキリト、腰と足に力を入れるんだ。そのままハァ!みたいな感じで力を解きはなて」

 

「はぁぁぁ!!」

 

キリト君の周りに金色のオーラが漂う、だけどすぐに消えてしまった。

 

「よしそんな感じでやっていけば明日には習得できるさ」

 

「おう!ありがとな」

 

私もやってみようかな?

 

アスナside out




ドッカンバトルやっているんですけども悟空4が当たりません。

10連5回の単発が10回以上、どうやってもおかしすぎる。

トランクスいらないからさ悟空きてほしいですw

それでは失礼します。


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第10話!仮想世界の終焉

あらすじ〜血盟騎士団(けつめいきしだん)を脱退したアスナ、だが団長…ヒースクリフは妙な言葉を言ってキリトとアスナはその場を後にした。
その後カイがキリトのところへ訪れ技を教えた、次の日ヒースクリフからメールが来て戦場へと再び戻る…!


カイside 俺は今第75層に来ている、理由はボス攻略のためだ。

 

「さぁ、行こうか」

 

血盟騎士団(けつめいきしだん)の団長ヒースクリフが言う。

 

「……きみわるいなここ」

 

ボス部屋前は薄気味悪く、暗かった。

 

「基本的に血盟騎士団(けつめいきしだん)が防御する、その間に、ボスの行動を可能な限り見切り攻撃してほしい。…解放のために!」

 

ヒースクリフがボス部屋の扉を開け、攻略に参加したメンバーは入る。

 

カイside out

 

 

第三者side カタカタカタ……と(かす)かにボスの足音が部屋全体に響き渡る。

 

アスナが上にいることに気づいた。

 

「な…!『スカル…リーパー』…?」

 

『スカルリーパー』は全身骨でなぞれば切れそうな鋭利(えいり)な腕をしている。

 

「何をしている!早くこっちに来い!」

 

キリトが逃げ遅れた2人に指示をしたが、スカルリーパーがすかさずその2人に攻撃した。

 

そしてキリト達は次の瞬間絶望する。

 

「な、一撃かよ…!」

 

エギルが言った通り、スカルリーパーの攻撃で2人が死んだ。

 

「くそっ!やってやる…!」

 

キリトがスカルリーパーに攻撃を仕掛ける、それに合わせて他の人もボスに向かって攻撃を仕掛けた。

 

ヒースクリフがボスの片腕を止め、キリトがもう片方の腕を止めた、そしてアスナがソードスキルを使ってダメージを負わせた。

 

「2人同時に止めれば…いける…!」

 

それからしばらくして残りの体力ゲージが一本になった。

 

「今だ!掛かれぇ!」

 

圧倒的カリスマを持つヒースクリフが言いメンバー全員で総攻撃をした。

 

『グォォォォ……』

 

とボスが(うな)り倒れ、ガラスのような破片が散った。

 

第三者side out

 

 

キリトside …疲れたな…。

 

ん?ヒースクリフ団長の体力が黄色までいってない…?おかしい、あれだけ攻撃を食らっていれば黄色までいくはずなんだか、体力回復する暇もないし…怪しすぎる…。

 

試してみるか…。

 

「…キリト君…?」

 

「………はぁ!」

 

俺はヒースクリフ団長にソードスキル『ヴォーパルストライク』を発動させ突撃するが、団長はその攻撃を食らわなかった。

 

「システム的不死…どういうことですか?」

 

「この男のHPはどうあろうと黄色(イエロー)まで落ちないようにシステムに保護されているのさ」

 

「…思ったことがある、あいつは今どこで俺たちを見ているのか…そして単純なことを忘れていた。子供でも知っていることさ、他人のRPGを(かたわ)らから見るほどつまらないものはない。そうだろ?…茅場晶彦」

 

そこで周りが騒ぎ出す。

 

「なぜ気付いたのか参考までに教えてくれるかな?」

 

「最初に気付いたのは決闘(デュエル)の時だ。最後あんたあまりにも早過ぎたよ」

 

「やはりそうか、あれは私にとっても痛恨事だった」

 

ざわざわ…と俺と茅場(仮)に視線が集まる。

 

「確かに私は茅場晶彦だ、付け加えれば最上階のボスでもある」

 

「趣味がいいとは言えないぞ」

 

「なかなかいいシナリオだろう?」

 

「最強のプレイヤーが最悪のラスボスか…」

 

血盟騎士団(けつめいきしだん)の1人が茅場に攻撃をしようとしたが茅場はメニューを開き動きを封じた。

 

「…!これは『麻痺』…?」

 

「キリト君…」

 

茅場は俺以外全員を麻痺させた。

 

「このまま全員を倒して隠蔽(いんぺい)する気か?」

 

「まさか。しかし、ここまで育て上げた血盟騎士団(けつめいきしだん)を見捨てるのは名残(なごり)惜しいが致し方あるまい。私は最上階の『紅玉宮(こうぎょくきゅう)』にて待つとする。だが、その前にキリト君には私を看破(かんぱ)した褒美をやらねばな」

 

褒美…だと…?

 

「チャンスをやろう。私と勝負し勝てたらゲームクリアだ、無論不死属性は解除する。どうかな?」

 

「ダメだよ、キリト君…今は引いて…」

 

くっ…俺は…俺は…!

 

「悪いアスナ…ここで引くわけにはいかないんだ」

 

「死ぬつもりじゃ…ないんだよね?」

 

「あぁ、必ず勝ってみせる…」

 

歩きだし、茅場の前に立つ。

 

「悪いが…頼みが1つだけある。簡単に負けるつもりはないがもし…俺が負けたら、しばらくでいいアスナを自殺できないように(はか)らってほしい」

 

「…ほう、了解した」

 

「そんなのないよ…キリト君ッ!!!」

 

これは決闘(デュエル)じゃない…単純な殺し合いだ…そう、俺はこの男を…殺すッ!

 

二刀流ソードスキルをデザインしたのは奴だ、ソードスキルに頼らず自分の力で倒すしかない!

 

もっとだ…もっと速く…!

 

「!ハァ!ハァァ!」

 

奴の剣先が俺の(ほお)(かす)った。

 

俺は焦りソードスキル『ジ・イクリプス』を発動させてしまった。

 

それを見た茅場はニヤリと笑い全ての攻撃を盾で受け止めた。

 

ごめん…アスナ…君だけは生き残って…。

 

「さらばだ、キリト君…!」

 

「キリト!アレを使えぇぇ!」

 

アレ…?そうか!

 

俺の体を金色のオーラが(まと)う。

 

「『BASARAモード』!」

 

パワー、スピードが上がる。

 

奴の攻撃が遅く感じる…しかも今はソードスキルを発動中だ、ということは攻撃仕放題…!

 

「な…!この力は何だ…?」

 

茅場のHPがゴリゴリ減っていく、そして…。

 

「これで終わりだ!」

 

茅場の胸に剣を刺し、終わった。

 

「ふっ…見事だ…キリト君」

 

そう言って茅場は消えた。

 

キリトside out

 

 

カイside ふっ『BASARAモード』を会得できていたか、だが本物はあれよりももっと速いぞ。

 

しかしこれでこの世界から脱出できるんだな……不思議だ、閉じ込められたのにまだ居たい気分だ。

 

「カイ、助けられたよ最後」

 

「ん?キリトか。やばかったなぁ〜あれは、俺がいなきゃ負けてたんじゃないの〜?」

 

「あぁ、そうだ。だから助けられたも同然。カイ、ありがとう」

 

「…そう素直に言われると照れる…。キリト俺と喋ってないでアスナのとこ行かなくていいのか?」

 

キリトはそう言われると真っ先にアスナのとこへ走った。

 

そして数分後俺たちは仮想世界(もう一つの現実)から現実(リアル)へ帰った。

 

 

目覚めると知らない天井、見知らぬ部屋、自分の家ではないとわかり、隣を見ると点滴の袋やら機会があった。

 

そこで俺はここが病院だとわかった。

 

「………リハビリ面倒だな。ん?」

 

机の上に一枚の手紙と写真が添えてあった。

 

『弟へ、俺は相変わらずニートの生活を送っている、いや『GGO』というやつで稼いでるか…。まぁそんなことはどうでもいい。実はなお前が意識を失なっている間、いろいろと調べてみたんだ。茅場昭彦?は既に死んでいたらしいんだ、自分の頭に大出力のスキャンをしてな、後は帰ってきたら話す』

 

ふーん、兄ちゃん調べてくれてたんだ。

 

何かしてあげようかな?

 

まぁ、いいやナースコールしとこ。

 

それから俺は1週間後家に帰った。

 

「ただいま!」

 

「え…(かい)?」

 

「ただいま、母さん」

 

それから父さん、爺ちゃん、婆ちゃん、兄ちゃん、そして赤ちゃん……ん?赤ちゃん?

 

「えっとこの赤ちゃんは…?」

 

「ふふ、あなたの妹よ」

 

「あーう!」

 

……妹…だと……可愛い!何これ!?可愛すぎでしょ!『あーう』だって、あっはっはっは。

 

「名前はまだないの」

 

ピキーン!

 

「名前…?(つぼみ)はどう?」

 

「いいんじゃないか?」

 

「よし、母さんも父さんも爺ちゃんも婆ちゃんもいいよね?」

 

「「「もちろん」」」

 

「今日からお前は(つぼみ)だ!」

 

「あーうー♪」

 

すっげぇ可愛い…!

 

それから俺は兄ちゃんの部屋に行き、詳しいことを聞かされた。

 

「茅場が行ったやつは万に一つもないらしい。だがやつはデータとして今でも生きているはずだ」

 

「じゃあ、またどこかで会うかもしれないってことだな」

 

「あぁ、それと買ってあまりやらないからコレやるよ」

 

兄ちゃんから渡されたのは『ALfheimOnline』と書かれている。

 

「アルフヘイム?」

 

「アルブヘイムと発音するらしいんだ、ま、データは初期化してあるから最初からできるぞ」

 

「ありがとう!兄ちゃん!」

 

「どういたしまして」

 

カイside out




あらすじはこんな感じでやっていきます。

次からALO編です。

やっとカイのヒロインが出せる、ふふふ…納得いかない人いるかもしれませんけど。

それでは失礼します。


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ALO編
主人公達の紹介"改"


ALO編に入ったので説明を追加します。


長宗我部 槐(読み方は最初の話に載せてあります。)

 

この作品の主人公、ヒロインはユウキ。

 

ユウキとは幼馴染で小さい頃よく遊んだりしていた、しかし、ある日を境にして2人は引っ越す、そして『ALO』で奇跡的な再会をする。

 

今はユウキを異性として見始めている、過去に何回かユウキに手料理を食べさした事がある、味は三つ星レストランも認める程。

 

OSS(オリジナルソードスキル)海扇灤刄(かいせんらんしん)』を得意とする。(15話以降登場予定です。)

 

このSSは海を(あお)ぐ如く途轍(とてつ)もない威力の風を繰り出しその反動で上へ飛び、空気の刄で切り裂く技、連撃数は17で刀専用である。

 

種族は『猫妖精族(ケットシー)』でジャンプ力の補正がかかる。

 

 

紺野木綿季(こんのゆうき)

 

槐の幼馴染であり、槐に片思い中。(槐も木綿季に片思い中)

 

槐の事を『槐君』と呼ぶ、そして槐に甘えられると赤面してしまう。(理由は可愛いから。)

 

種族は『闇妖精族(インプ)』で闇魔法などを得意とする種族である、が、ユウキはあまり魔法は使わない。

 

OSS(オリジナルソードスキル)は『マザーズ・ロザリオ』槐の足を引っ張っていると感じこのSSを作った。(後々出す予定です。)

 

原作では病気を持っているが本作では持っていない設定である。

 

 

長宗我部 燁(読み方は最初の話に載せてあります。)

 

槐の兄でニート、容姿は渋い感じのイケメン。(過去に何回か告白されたがそんなのには興味がなく全て断った。それがいいという噂もある。)

 

GGO(ガンゲイルオンライン)』をプレイしていて、月に200万程稼いでいる。

 

『GGO』のプレーヤー名は『ホロウ』

 

二つ名は『ロックマン』意味は狙われたらヘッドショットを食らい終わる、という意味。

 

桐ヶ谷 和人(読み方は最初の話に載せてあります。)

 

ALO(アルヴヘイムオンライン)』で明日奈らしき人物が囚われていることを知り、ALOの世界へ踏み入る。

 

種族は『影妖精族(スプリガン)』で相手の視覚を奪う魔法を得意とする種族。

 

明日奈とは恋人関係であり、SAOでは結婚をしていた。

 

ALOにログインする前日に、明日奈の父親の部下から「自分は明日奈と結婚をする」と言われ何もできないで終わるのかと、絶望し家で義妹である直葉に励まされ立ち直り、現在に至る。

 

 

結城 明日奈(読み方は最初の話に載せてあります。)

 

元SAOプレーヤーで現実に帰還するはずだったが、何かが原因でALOに囚われている。

 

キリト…和人とは恋人関係であり、SAOでは結婚をしていた。

 

種族は『妖精王の妃(ティターニア)』で、得意な魔法などは不明。

 

 

桐ヶ谷 直葉(きりがや すぐは)

 

和人の義妹である。

 

和人に『好き』という感情があり、明日奈の存在を知った時は落ち込んだ。

 

今は『ALO』でリーファと名乗りプレイしている。

 

種族は『風妖精族(シルフ)』で主にサポートの魔法を得意とする。



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第11話!新たな世界の始まり

何とヒースクリフはあの茅場晶彦だった!

キリトは茅場の攻撃に焦りソードスキルを発動させてしまい負けそうになる、その時!カイが教えた『BASARAモード』を使い見事倒した、そして無事カイ達は現実へと帰る……。


槐side 「SAOの帰還者の為に作った学校?」

 

「あぁ、どうだ?行ってみないか?」

 

んー、行ってみようかな。

 

「うん、行ってみようかな」

 

「だろうな、そう思ってもう申し込んである」

 

「…行かないって言ったらどうしてたの?」

 

兄ちゃんは「そのときはその時さ」と言った。

 

「じゃあ俺は稼いでくるよ、また夜な」

 

「うん」

 

さーて俺は癒しの蕾ちゃんに会いにいこっと♪

 

槐side out

 

 

和人side SAOをクリアしてから1週間が経ち、落ちた筋肉を元に戻すリハビリを毎日やっている、やっと普通にあるけるようにはなっているが、まだまだ足りないようだ。

 

「はぁー、暇だ」

 

何もやることがない。

 

明日奈に会いたいなぁー。

 

俺が退院できたのは一ヶ月後の出来事だった。

 

和人side out

 

 

槐side あ、兄ちゃんから貰った『ALO』でもやってみるか。

 

「リンクスタート!」

 

俺はナーブギアを被り、ゲームを始めた。

 

妖精の国…か〜、んー何でも良いんだけどな〜。

 

「んじゃあこの猫妖精族(ケットシー)で」

 

『変更はできません、よろしいですか?』

 

NPCが確認を取る。

 

「はい、っと」

 

『それではお楽しみください』

 

名前はカイ、性別は男で設定してある、顔とかはランダムみたいだ。

 

ついた場所の大きな鏡を見る。

 

ん?髪は紫、目は藍、身長は160位、顔は現実(リアル)とさほど変わらない……SAOのアバターとほぼ変わらないぃぃぃぃ!!!?

 

まぁ、それは置いといて。

 

耳は聞こえやすいな流石は動物と言ったところかな?

 

「さーて、外に出るかー」

 

ALOではSAOとは違い自分の身体能力が反映される。

 

森で歩きながら自分のデータを見ると、明らかにSAOの頃のデータそのままであった。

 

「何だこれ?アイテム(ほとん)どダメじゃん、流石にユニークスキルは無いか…」

 

ま、剣術使えば良いしな。

 

街に戻り日本刀らしき物を3本買った。

 

金はSAOの頃あんまり使っていなかったので大量にある。

 

「クエストにでも行くか」

 

『激ムズ!?砂漠に現る(さそり)

 

お、よさげなの発見〜♪これにしよ。

 

槐side out

 

 

???side 「はぁ…はぁ…激ムズって書いてあるけど、激ムズ以上だよぉ〜」

 

足疲れたし、動けないし、終わったぁ〜。

 

???side out

 

 

カイside どこかなー?ん?あそこに先客が…ってヤバくね?

 

『キシャァァァァァ!!!』

 

「うわぁぁぁ!」

 

俺は咄嗟(とっさ)(さそり)に攻撃をして、先客を助けた。

 

「大丈夫か?」

 

「ありがとー!おかげでデスペナルティを食らわなくてホッとしたよ〜」

 

先客の外見はこうだ、紫色の髪でロングヘア、赤い目、頭には赤いバンダナを、武器は片手用細剣、そして女の子。

 

「…そうか、あの(さそり)俺が奪っても良いか?」

 

「良いけど、勝てないよ〜?」

 

「大丈夫さ、見学でもしてて良いぜ」

 

「自信満々だね、頑張って」

 

俺は(さそり)に近付き戦闘を開始した。

 

(さそり)の名前は『ポイズン・メタル・スコーピオン』体力ゲージは二本だが防御力が圧倒的に高い。

 

攻略方法としては、ボスの甲羅の中にある肉体にダメージを与えること。

 

「………」

 

(さや)から刀を抜き出し、構える。

 

『キシャァァァァァ!』

 

自分自身の動体視力で、(さそり)の一瞬の中身が見える所を(とら)え刺した。

 

『キシャァァ!?』

 

「え!?今何が起きたの!?」

 

蠍も驚き、女の子も驚いていた。

 

蠍の体力は後少しで1本減らせるとこまでダメージが入っていた。

 

「じゃ、麻痺効果のあるこの刀で」

 

ズバッ!と蠍を斬り、麻痺らせる。

 

蠍の本体を連続で刺して体力を減らし、倒した。

 

「君すごいね〜、ボクが倒せなかったのを簡単に倒しちゃうんだもん。迷惑じゃなかったらさ、フレンド登録しない?」

 

「ま、あんなもんさ。フレンド登録?迷惑じゃないさ」

 

んーと『yuuki』ね。

 

……幼馴染の名前と同じだ…、もしかして…いやそんなことないか。

 

「よろしくカイ!」

 

「おう、宜しくユウキ!」

 

「ねぇ、カイはソロなの?」

 

「ん?そうだが…」

 

「じゃあさ、ボクとパーティ組んでくれないかな?」

 

ユウキとか、んーどうしよ。

 

ギルド作るわけでも無いしな、まいいだろ。

 

「よし、いいぞ」

 

「ほんと!?ありがとー!」

 

そう言ってユウキは抱きついてきた。

 

……小柄なのに…何か…暖かい…、昔一緒に遊んだり風呂入ったりした、あの子みたいな…。

 

「あ、ゴメンね。ボク嬉しくなると誰でも抱きついちゃう癖あるんだ、あはははは…」

 

「…そうなのか。夜また来れる?」

 

「う〜ん、多分大丈夫だよ」

 

俺はログアウトし、一度現実(リアル)に戻った。

 

「何だか嬉しい顔してるな、槐」

 

「兄ちゃん…、うん嬉しいと言うより楽しみって感じかな」

 

「そうか、ま、頑張れ」

 

カイside out

 

 

ユウキside カイ…どこかで見覚えがある名前…昔一緒に遊んだりした…。

 

でも、親の都合でボクがあそこの家から離れたんだっけ。

 

もしかしたら…でも世の中にいっぱいいるってお母さん言ってたような…。

 

「ま、楽しければそれでいっか」

 

ユウキside out

 

 

カイside 夜になったし行くか。

 

「リンクスタート」

 

ユウキは…まだログインしてないか…。

 

そう思っているとユウキがログインしてきた。

 

「こんばんは、ユウキ」

 

「カイ〜こんばんは〜」

 

「早速だけど何やる?」

 

「ボク始めてからそんなに経ってないんだよね〜」

 

意外だな、もう長いことやってるもんだと思っていた。

 

「カイは前からやってるの?ALO」

 

「いや、ALOは今日始めたばっかりさ、その代わりVRMMOやってるのは長いぞ」

 

「だからあんなに早く動けたんだね」

 

「まぁな。そういえばユウキの種族はなんていうんだ?」

 

「ボクはね〜闇妖精族(インプ)っていう種族なんだ〜。カイの種族は猫妖精族(ケットシー)?」

 

「あ、あぁそうだが?」

 

ユウキが近付き俺の頭を撫で始めた。

 

「やっぱり可愛いよね〜猫妖精族(ケットシー)はぁ〜」

 

………何だか…落ち着く。

 

自然と俺の目は細くなる。

 

「カイ、そんなに心地いいの?」

 

「…うん、何だか落ち着く」

 

「へぇ…。ボクも猫妖精族(ケットシー)選べば良かったな〜」

 

「ははは、そうか」

 

それから俺とユウキは遊んだ、そして現実のことも話したりした。

 

「カイの本名って何?」

 

「…長宗我部槐。それが俺の本名だ」

 

「…ふぅん、…え?もしかして…あの槐君?」

 

「…木綿季…なのか?」

 

ずっと昔俺の住んでいた町の家の隣にいた娘とよく遊んだり止まった記憶がある、その子が今俺の目の前にいる。

 

「…顔がよく似ている…、いやそのままか」

 

「いや〜びっくりしたよ〜まさか、槐君だったとは。あ、撫でちゃったけどよかった?」

 

「ん?あぁ、気持ちよかったから気にしてないよ」

 

そうだ。気持ちよかった。でも気になることが一つ、耳と尻尾触ったら変な感じになるんだよね。

 

触るとビクッてなるし、力抜けるし、体の体温上がるし。

 

熱でもあるのかな?

 

「槐君ってさ今どこにいるの?」

 

「んーと、東京だよ。前いた場所は確か…山梨だったかな」

 

「そうなの!?ボクも今東京にいるんだ〜」

 

「おお、じゃあさ今度合わない?久しぶりに木綿季と遊びたいし」

 

「いいね、それ。ボクも久しぶりにカイの料理食べたくなってきちゃったよ」

 

俺たちが話している場所は森の中で、辺りには木しかない。

 

「それにしても槐君また可愛くなってない?」

 

「…それは困るな、俺は男らしくなりたいんだ」

 

「そいうとこ昔から変わらないね♪」

 

「…///あ、それと俺の下に妹できたんだ」

 

「そ、そうなの!?お兄さんは知ってるけど、妹さんか〜」

 

「あ、もう1時だけどどうする?寝る?」

 

「ん〜、明日休みだしな〜。あ、いい事思いついた!」

 

ユウキの考えた事はこうだ。

 

「宿を借りて2人で寝る?」

 

「うん!久しぶりに一緒に寝たいな〜って思ってさ」

 

「いい考えだと思うぞ、さ、行こうか」

 

その日の夜俺とユウキは町にある宿の一部屋で一緒に寝た。

 

カイside out




ふふふ槐のヒロイン出せたぜ!

木綿季が槐のヒロインですよ、ええ、もうね想像してるだけで絵になりますわ。(作者的)

これからちょっとHな事を…なーんて感じで書いていきます。

それでは失礼します。


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第12話!黒の剣士新たな世界へ…!

カイ新たな世界『ALO』へ踏み入る。

カイが新しくログインし、ステータスを見るとSAOと同じステータスだった…!

クエストを受けダンジョンで1人の少女を助ける。

何とその少女は槐の幼馴染!?


和人side 退院してから一ヶ月が経ち、明日奈がまだ現実に帰ってきていない事を知り、病院の場所も知った。

 

「明日奈…、一体どうしたんだ」

 

確かにあの時一緒にSAOから脱出したはずだ。

 

その時明日奈の病室に2人入ってきた、1人は明日奈の父親で、もう1人は…知らない男。

 

「やぁ、桐ヶ谷君。来てくれてありがとう、娘も喜ぶよ」

 

「いえ、そんな事ないですよ」

 

「社長」

 

そこで謎の男が喋った。

 

「あ、桐ヶ谷君紹介するよ。うちの優秀な部下だ」

 

「初めまして、桐ヶ谷君。須郷です」

 

「桐ヶ谷和人です」

 

「君があの英雄キリト君か!」

 

須郷と呼ばれた男が握手を求めてきたので答えた。

 

「社長そろそろ…」

 

「うーむ、君を信用していないわけじゃないんだが。いささか早いかなと思うんだが」

 

「明日奈さんが綺麗なうちにドレスを着せてあげたいんです」

 

「この話はまた今度にしよう。もうこんな時間か会議があるので失礼するよ桐ヶ谷君、また来てくれ」

 

そういって明日奈の父親は病室を出た。

 

「さっきの話は僕と明日奈君が結婚する話なんだ。ま、明日奈君はまだ未成年だから、戸籍上僕は結城家の養子になるのさ」

 

結婚…だと…?

 

「結婚式を挙げるのはここで日程は1週間後だ。君も呼んでやるよ、英雄君はっはっはっは」

 

…くそ…もう何もできずに終わるのか…?

 

俺は絶望したまま家に帰った。

 

和人side out

 

カイside これは朝の出来事である、ALOの中で寝たのでユウキと一緒のベッドで寝たわけだ。

 

そしてユウキは俺に悪戯(いたずら)をしてきた。

 

それは………猫妖精族(ケットシー)…多分俺だけだと思うが、弱点である耳をハムハムしてきたのである。

 

朝イチだぞ!?何でそんな事するのさ!?

 

え?可愛いから?理由になってないぞ!

 

「ハァ…///ハァ…///」って言っていた!?

 

で次は尻尾を触ろうとした瞬間に俺が起きたと、それで今狙っているわけだな?

 

「なぁ…ユウキ」

 

「ん?どうしたの?」

 

「いいか、俺は尻尾触られると力が抜けるんだ、だから触らないでくれと言ったはず」

 

「うん、それで?」

 

……ダメだこりゃ話を聞かないタイプだ。

 

「ふっふっふ今だ!」

 

「…!やらせない!」

 

俺の手でユウキの手を抑える。

 

「残念それは囮だよ♪」

 

「何だとぉ…!?や…やめろ…///」

 

力が…抜ける…、それと同時に体温が上がっていく…?

 

「可愛いよー!槐君ー!」

 

それから1時間後解放された。

 

「ごちそうさまでした♪」

 

「ハァ…ハァ…何が…ごちそうさま…だ」ドサッ

 

俺はまたベッドで寝たのであった。

 

槐side out

 

 

ユウキside 槐君可愛いな〜、ハァハァ言ってる時が一番可愛い。

 

ぶっちゃけて言うと槐君の事好きなんだよね、槐君はどう思っているのかな?

 

普通の幼馴染?昔からの友達?それとも…異性として見てくれてるのかな?

 

異性としてなら…嬉しいな。

 

はぁ〜槐君と恋人になりたいな〜、そしたらほぼ毎日…えへへへ。

 

おっと、想像しただけで(よだれ)が…。

 

今度告白してみようかな?いつになるかわからないけど。

 

ユウキside out

 

 

槐side 現実に戻り、起きたら机の上に朝食があった。

 

朝食を食べ、毎日の日課である剣術の特訓をする。

 

「はっ!せいっ!でやぁ!」

 

んー、イマイチ。

 

龍槌閃(りゅうついせん)龍落(たつおとし)!」

 

この技はSAOにいた時に思いついた技で、まだ未完成だ。

 

相手を切り上げそのまま飛び背後に回り突き落とす、という感じでやるんだが、ものの数秒でやらなければいけない。

 

「今日はこんなところにしておくか」

 

タオルで汗を(ぬぐ)う。

 

「槐、後で俺の部屋にこい」

 

「ん?わかった」

 

部屋着に着替え、にいちゃんの部屋へと入る。

 

「どうしたの?」

 

「いやな、昨日?いや今日の夜か、槐の部屋から『ハァハァ』って聞こえて何やってるのかな?と思ってみたらナーブギアを被っていた」

 

「で、何してたんだ?」

 

「……昔さ住んでた所のさ隣の娘と会って寝た、あ、ゲームでだよ?」

 

「そうか…、俺はてっきり(うな)されていたのかと思っていた、どうやら深く考えすぎていたようだな」

 

それだけだ、とにいちゃんが言ったので自分の部屋へと戻った。

 

槐side out

 

和人side ネットを見ていたらエギルからメールが届いた。

 

「これは…明日奈…?」

 

エギルに聞くためにバイクに乗りエギルの店へと走った。

 

10分後にエギルの店『ダイシーカフェ』についた。

 

店に入るとカウンターに槐がいて水を飲んでいた、俺は隣に座る。

 

「エギルあの写真は一体どいうことなんだ?」

 

「キリト、あれはゲームの世界で明日奈らしき人が写ったんだ」

 

なんだと…また、ゲームの世界に閉じ込められているのか!

 

「で、そのゲームの世界はなんていうところなんだ?」

 

「通称『ALO』というゲームだ」

 

ALO?聞いたことないな。

 

そう思っているとエギルはALOのカセットを出した。

 

「アルフヘイム…?」

 

「アルヴヘイムと発音するらしい」

 

「明日奈らしき人はここ『世界樹』のてっぺんにいる」

 

「世界樹?そんな場所あったんだ」

 

「?槐はもうやっているのか?ALO」

 

「ああ、SAOから解放されて1週間後ぐらいにな」

 

1週間?そんなんで退院したのか?

 

「そうか、槐…手伝ってくれるか?明日奈を助けるのを」

 

「ふっ、お前はまだ帰ってきてないからなSAOから」

 

そうだ、俺はまだ明日奈と一緒に現実に帰ってきていない、俺は明日奈を取り戻すまではあそこに囚われたままだ。

 

和人side out

 

 

カイside エギルの店から帰ってきてからすぐにALOへとログインした。

 

「和人には猫妖精族(ケットシー)領にいる事伝えたしな、多分大丈夫だよね」

 

「槐君ー!」

 

ん?ユウキ…。

 

「なぁ、ユウキ『世界樹』って場所目指しに行かないか?」

 

「世界樹?なにそれ?」

 

「この世界にあるでっかい樹の事さ」

 

「わかった、いいよ!じゃ行こう!」

 

「それなんだけどちょっと待っててくれないか?人待ちたいんだ」

 

そう言うとユウキは「いいよ」と言ってくれた。

 

キリトが来るのは1時間後だった、しかも何か女の子連れてきてるし。

 

「先ずは自己紹介から始めるか、俺はキリト」

 

「私はリーファ。世界樹までの旅よろしく」

 

「俺はカイだ。よろしく」

 

「ボクはユウキ!よろしくね!」

 

それぞれ自己紹介し、出発した。

 

「2人は空飛べる?」

 

「空を飛ぶ?何それ?ユウキ知ってるか?」

 

「いや知らないよ」

 

リーファは呆れたといった感じで飛び方を教えてくれた。

 

「てか、キリト何で女の子いるのさ?」

 

「そういうおまえもだろ?」

 

「ユウキは…幼馴染だ……」

 

「リーファは道案内人だ」

 

何だこの言い合いは?

 

「会談?」

 

「ええ、猫妖精族(ケットシー)風妖精族(シルフ)の会談が両方の領地から近い場所でやる予定なの」

 

急がないとヤバくないか?

 

カイside out

 

第三者side 「さぁ会談を始めようか」

 

「な、何だあれは…!?」

 

会談をする場所に火妖精族(サラマンダー)の大群が囲った。

 

軍師が兵達を攻撃態勢にして突撃の合図を出した瞬間、何者かが地面に勢いよく着地した。

 

「双方剣を引け!話がある」

 

黒ずくめの男がそういう、火妖精族(サラマンダー)の大将…『ユージーン将軍』が出てきた。

 

「貴様何者だ…?」

 

「俺は影妖精族(スプリガン)水妖精族(ウンディーネ)の同盟大使だ、この会談を襲うということは四つの種族と戦争すると解釈していいんだな?」

 

「貴様みたいな護衛の1人もいない輩を大使と認めるわけにはいかないな。俺の攻撃を30秒耐えたら大使として認めてやろう」

 

ユージン将軍と黒ずくめの男の勝負が今始まろうとしていた!

 

先に攻撃を仕掛けたのは黒い方だった。

 

それを難なく回避したユージーン将軍が黒い方に攻撃する、黒い方は防御しようとしたがすり抜け攻撃を食らった。

 

ユージーン将軍が使う剣…魔剣グラムは<エセリアルシフト>と呼ばれるエクストラ効果があり、剣や盾でグラムの剣戟を防ごうとすると霞み、その剣をすり抜けて攻撃することが出来る。

 

ただし欠点もあり、「連続して透過することが出来ない」という欠点があり、二重で防御されると<エセリアルシフト>は無効化されてしまう。

 

「ぐ…おい、もう30秒たったんじゃないのか?」

 

「ふっ、やっぱり斬りたくなった」

 

「絶対泣かせてやる…!」

 

プレーヤーのスキルは互角と見た。

 

黒い方は追い込まれ、視覚を一瞬奪う魔法を使い、リーファの剣を借りどこかへ行った。

 

「ちっ…こしゃくな!」

 

「お、おいあいつどこ行ったんだ?まさか逃げたのか?」

 

「そんなわけない!」

 

リーファがそう信じていると黒い方は上空から急降下してきた。

 

ユージーン将軍が攻撃した、が、その攻撃は二本の剣によって防がれた。

 

「はぁぁぁ!!!」

 

黒い方は凄まじい勢いでユージーン将軍を切り裂いて、勝利した。

 

第三者side out

 

カイside ふぁ〜あ眠いな。

 

世界樹いくまでに何回寝るんだろ。

 

「キリトお疲れ」

 

「あぁ、久しぶりにVRMMOやったからな、ちょっと鈍ってた」

 

さてと出発するか。

 

「あ、ちょっと待っててくれない?会談途中だったし」

 

……寝よ。

 

「ユウキ、会談終わったら起こしてくれない?」

 

「ん?いいよ。じゃ膝枕してあげる」

 

「サンキュー」

 

…zzz

 

起きたら夕方だった、ユウキはこっちを見て笑っていた。

 

「おはようカイ君」

 

「ふぁ〜ぁ、おはよーユウキ」

 

「カイ君の寝顔すごっく可愛いかったよ♪」

 

……恥ずかしいな///

 

「さてと、出発するか」

 

その日の内に世界樹の近くの街まで着き、ログアウトした。

 

カイside out




次無双します。

はい、誰とは言いませんが。

また主人公達の紹介を出そうと思います、それでは失礼します。


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第13話!武将と勇者

和人は風妖精族(シルフ)の少女『リーファ』と出会い、そしてカイ、ユウキと共に世界樹へと向かう。

世界樹の根元にある絶対クリア不可能なクエスト『グラウンドクエスト』に挑む…!




カイside 「やっと着いたな」

 

俺たち4人は世界樹の根元『グランドクエスト』があるところまで来た。

 

「さぁて、ストレス発散するか」

 

(なんじ)、さらなる高みへと目指すか?』

 

門の隣にある像が喋り、『Yes』か『No』のボタンがでてきた。

 

「もちろん…」

 

「Yesに決まっている!」

 

扉が開く、俺はユウキとリーファは扉から見ていてくれと頼んでおいた。

 

「さぁ、やろうか」

 

俺とキリトは中へ入る。

 

「なんだここ?」

 

そう思っていると上から敵が現れ攻撃してきた。

 

「おっと…」

 

鞘から刀を抜き敵を切って倒す。

 

「あれ?一撃で終わった」

 

SAOのデータそのまんまだからか。

 

「キリト!てっぺんに何かあるから行ってこい!雑魚は俺が纏めて倒す!」

 

「あぁ!わかった!頼んだぞ」

 

sword…wear…thunder(刀に纏え雷よ)!!!」

 

雷の魔法を唱え刀に纏う。

 

「いっくぜぇぇぇ!キリト感電するなよ!『HellDragon』!!!」

 

刀に纏った雷を放出させ、周りからでてきた敵にぶち当てた。

 

「え…?ちょっと待って…!」

 

雷は凄まじい勢いで周りの敵に感電させていく。

 

その頃ユウキとリーファは扉から覗く形でカイ達の様子を見ていた。

 

「……長くこのゲームやってるけどあんなの見たことない…」

 

「へぇ〜ボクはあんまり驚かないかな、なんせ幼馴染だもの」

 

「オラァ!もう一発!『HellDragon』!!!」

 

「…病気じゃない?あれ」

 

「あははは…」

 

にしても数多すぎだろ、かれこれ100体は倒したんじゃないか?

 

矢!?剣!?投げてきてるし、ウザいな。

 

俺はもう一本の剣を出し二刀流になる。

 

「くっくっくっあーはっはっはっは!テメェらはもう終わりだ!」

 

All…crimson…flame…burn…destruction(全てを紅の焔で焼き、破滅せよ)!!!」

 

紅い球体がでてくる、例えるなら太陽を作った感じだ。

 

その球体を敵にぶつける、その瞬間今までいた敵が全て滅ぶ。

 

広範囲に絶大なダメージを負わせる最強と言っても過言ではない魔法だ。

 

「さーて、残りの奴らを片っ端から片付けるか」

 

俺は飛び敵を切り裂いて行く。

 

「あははは!面白い!無限に出てくるじゃないか!」

 

扉から覗くリーファは、「笑っちゃってるよ」と引いていた。

 

ユウキは「楽しそうだね」と笑っていた。

 

「さてと、キリトは上に着いたかな?」

 

かれこれ1000体は軽く倒したであろう、そうするとクリア画面がでてきた。

 

そして、全ての敵を倒し終わった頃に風妖精族(シルフ)猫妖精族(ケットシー)の軍が到着した。

 

「終わったぞ?グランドクエストなら」

 

「……え?終わった…?」

 

「あぁ、ほら」

 

風妖精族(シルフ)の領主である『サクヤ』が信じていないようなので、クリア画面を見せる。

 

「えぇぇぇ!!あのクリアは不可能と言われていたのを1人で!?」

 

猫妖精族(ケットシー)の領主『アリシャ』が驚く。

 

「いや?キリトとやったが。キリトは多分この上にいるんじゃないかな?」

 

「そうか」

 

「カイー!お疲れ!」

 

「うん、疲れたから寝る」

 

ユウキが「おいで」と言って膝枕をしてくれるというので、その言葉に甘えた。

 

そしてユウキの膝で浅い眠りにつくのだった。

 

カイside out

 

 

キリトside 「アスナ!」

 

檻の中にいる人物に言う。

 

「キリト…君…?ユイ…ちゃん?」

 

「ママ!」

 

俺は明日奈に近づき、俺と明日奈は無言で抱き合った。

 

「ユイ、明日奈をログアウトさせれるか?」

 

「いいえ、ママのコードが何重にもなっていて複雑になっています」

 

くそ…一体どうすれば?

 

突如俺たちに思い重力がかかる。

 

「パパ、ママ、何か良くないものが…」

 

ユイが消え、誰かが来た。

 

「あれぇー?小鳥ちゃんの檻にゴキブリが混じっているなー」

 

「…!須郷!」

 

この男は須郷!あの歪んだ笑い顔病室で見たときと同じだ、忘れるはずがない!

 

「この世界で『妖精王(オベイロン)陛下』とそう呼べェ!」

 

「がっ!」

 

俺は腹を蹴られた。

 

「キリト君…!」

 

「システムコマンド『ペインアブソーバー』をレベル8に変更」

 

俺にさっきよりも強い重力がかかる。

 

「段階的に強くしていってやるからな、レベル3以下にすると現実の肉体にも影響があるらしいがな」

 

そのあと須郷は自分が人間の魂を変える実験を8割がた終わっていることを言った。

 

「さて、君たちの魂を変える前に楽しいパーティーといこうじゃないかッ!」

 

そう言って須郷は上から鎖を下ろし明日奈の手に付け吊るした。

 

「ん〜いいねぇ」

 

須郷は言いながら明日奈の体に触れる。

 

「やめろ!触るんじゃない!」

 

「大丈夫だよ、キリト君私はこんなことで傷ついたりしない」

 

須郷がとうとう明日奈の服を破り、ヘソの辺りから触っていく。

 

くそ……。

 

明日奈を助けるのは無理なのか?

 

『逃げ出すのか?…………逃げ出すのか?』

 

違う、現実を認識するんだ。

 

『屈服するのか?』

 

しかたがないじゃないか…、あいつはゲームマスターで俺はプレイヤーなんだぞ。

 

『それはあの戦いを汚す言葉だ、私に見せてくれたシステムを上回る人間の可能性というものを…』

 

……!

 

「こんな魂のない攻撃にあの世界の刃はもっと痛かった!もっと重かった!」

 

「あー?まだ妙なバグが残っているなーあぁん!?」

 

須郷が俺にビンタを喰らわせようとするが、それを止め、あることを言った。

 

「システムログイン、ID『ヒースクリフ』管理者権限を変更、IDオベイロンをレベル1に」

 

「何だ!?そのIDは!僕より高位のIDだと!?認めない、僕はこの世界の王!神!」

 

「違う、お前は盗んだんだ!」

 

「ぐっ!」

 

そこで須郷は俺を倒すためか、『エクスキャリバー』を呼び出そうとしたが、それはできず俺がやるとできたので須郷に投げた。

 

「システムコマンド『ペインアブソーバー』をレベル0に!逃げるなよ、あの男はどんな場面でも臆さなかったぞ、あの茅場晶彦は!」

 

「か、かや、茅場ァァァ!そうか…あのIDは…なんで死んでまで僕の邪魔をするんだよォ!あんたはいつもそうだ!何もかも悟ったような顔しやがってェ!」

 

「須郷…お前の気持ちもわからなくもない、だが、俺はあいつみたいになろうとは思ったことはないぜ」

 

システムに頼りすぎていた須郷は、2年もVRにいた俺とは力の差がありすぎた。

 

なんせ須郷の剣の振り方が初心者以下なのだ、俺はそれを躱すことなく自分の剣で弾く。

 

「はぁぁ!!!」

 

「ぎゃあ!痛い…!」

 

俺は須郷の頬をかすめる程度に切った。

 

「痛い…?お前が明日奈に与えた苦しみはこんなものじゃない!」

 

「ぎゃああああ!僕の手がァァァ!?おぼぁぁぁぁ!!」

 

須郷の片手を切り、そのまま下半身を切った、その際に血が噴き出すエフェクトがでた。

 

須郷は完全に戦意喪失していて、泣き出していた。

 

その上半身と片腕しかない状態の須郷を空中に投げ、剣を上に向けた、そのまま須郷は剣に刺さりHPが0になった。

 

明日奈に取り付けていた鎖を切って助けた。

 

「信じてた…ううん、信じてる、今までもこれからも、ずっと」

 

不覚にも俺は泣き、明日奈に抱かれた。

 

「さぁ、帰ろう。現実はもう夜だ」

 

「やっと…終わるんだね」

 

「きっと驚くぞ」

 

「うん、いっぱいいろんな所行って、いろんな事しようね」

 

その後明日奈はログアウトした。

 

「終わったか……そこにいるんだろ?ヒースクリフ」

 

何もない空間に俺はしゃべりかけると、ヒースクリフ…茅場晶彦が現れた。

 

「まずは礼を言うよ」

 

「礼は不要だ、私と君はそういう仲ではないだろう。しかし、代償は必要だ」

 

代償…?一体なんだ?

 

そう思っていると、空から金色に輝く卵型の何かが降りてきた。

 

「これは?」

 

「それは世界の種子、『ザ・シード』だ。芽吹けばどいうものかわかる、もし君があの世界に憎しみ以外の感情があるなら…、では私は行くよ」

 

茅場がそう言うと今まで暗かった空間が明るくなり、明日奈が閉じ込められていた檻の中にいた。

 

「ユイ大丈夫かー?」

 

俺がそう言うと愛娘であるユイがでてきた。

 

「無事だったんだな」

 

「はい!パパのナーヴギアにあるローカルメモリに退避したんです。ママは?」

 

「明日奈は元の世界に戻ったよ」

 

明日奈が現実の世界に帰ったことを知ったユイは安心した。

 

「じゃ、明日奈を迎えに行ってくる」

 

「はい!大好きですパパ!」

 

現実世界に帰り、すぐさま家を出て明日奈がいる病院へと向かった。

 

キリトside out

 

 

槐side 多分、明日奈の病室へ行く前に須郷という奴が阻止するだろうな、助けに行くか。

 

俺は竹刀を持ち家を出て明日奈の病院へ向かった。

 

10分後病院に着き和人はまだ来ていなかった。

 

5分後和人は来て病院の入り口に向かって走っている。

 

そして車の影から男が飛び出し和人を切ろうとしたが、俺が竹刀で止めた。

 

「な…!槐!?」

 

「誰だ!お前は!」

 

「よう和人、多分こいつが和人を殺そうとしてくるだろうと思って助けに来たぜ」

 

俺は須郷を見る。

 

「なぁ、おっさん。俺がもし竹刀でその刃物を止めなかったら、和人の腕は少しだが切れたよな?」

 

「それがどうした!こいつは僕の計画をめちゃくちゃにしたんだ!当然罪を償ってもらう!もちろん『死』でだ!」

 

こいつ頭いかれてるな。

 

「まぁいい。和人行け、こいつは俺が止めとく」

 

「ありがとう!槐!」

 

「悪いなおっさん、もう警察には電話してあるのさ。だから今から抑える」

 

「ガキがァ!」

 

須郷が俺に向かってナイフを前に出し突進してきた。

 

俺は竹刀をしまい、須郷の腕を掴む。

 

「ぐっ…」

 

そして握力を加える。

 

「ぐぁぁぁぁ!」

 

「おいおい、脆すぎるぜおっさん」

 

俺の握力は最高で70、今加えているのはだいたい50程度。

 

「さぁ〜て取り敢えず、倒れろ」

 

顎をおもいっきり殴り脳震盪(のうしんとう)を起こさせた。

 

「一体…なに…が…?」

 

そのまま須郷は倒れ、立てなくなっていた。

 

数分後に警察が来て、事情を話す事もなく須郷が持っていたナイフに気がつき「危ないから二度としないでくれ」と言われた。

 

それから俺は家に帰った。

 

槐side out

 

 

和人side 槐が須郷を止めてくれたおかげで俺は明日奈の病室に着いた。

 

「明日奈…」

 

「…キリト君…」

 

俺と明日奈は抱き合った。

 

「結城明日奈です。ただいまキリト君」

 

「桐ヶ谷和人です。おかえり明日奈」

 

そして俺と明日奈はキスをした、病室だというのに。

 

和人side out




エロ要素がない?はっはっはっ次から多分出しますよ。



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