とある影使いの白雪姫 (鬼ポッポ)
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とある影使いの白雪姫

どうも鬼ポッポです

間違い、感想なんか書いていただけると助かります



風紀委員(ジャッジメント)一七七支部

 

 

「ねー初春聞いてるのー?」

 

 

「聞いてますよ。『影女』でしたっけ?第七学区に出るって噂ですよね」

 

 

「そうそう!なんかそれに会っちゃうと自分の影が襲って来るんだって!これは調べない訳にはいかないでしょ!さぁ行くよ初春!」

 

目をキラキラさせながら話す少女の名は佐天涙子

都市伝説が大好きな彼女にとっては無視出来ない話しなのだろう

 

 

「えー今からですかー?サボってんのバレたら白井さんに怒られるから嫌ですよー」

 

 

あまり気乗りしてない方は初春飾利。佐天涙子とは同級生で風紀委員一七七支部の1人。

今彼女は友人とお喋りしながらサボり....いや休憩中である。

 

 

「もうバレてますわよ初春」

 

「わわわわわわわ、しししし白井さん!」

 

突如現れた少女は白井黒子。初春と同じく一七七支部に所属する風紀委員でありLevel4の大能力者。能力は空間移動《テレポート》

 

 

「初春あなた私が仕事してる最中にサボってましたのね。はぁ~せっかく仕事が早く終わったからたまにはケーキでも奢ってさしあげようかと思ってたのに、また次の機会にしますわ」

 

 

「そんなー...もう!佐天さんのせいですよ!『影女』の話しなんかするから!」

 

 

「ははは、いやーごめんね初春ー今度私のスカートめくっていいから許してよ」

 

 

「なんですかその交換条件は!」

 

 

「ところで『影女』ってなんですの?」

 

 

「ふふふ、よくぞ聞いてくれました白井さん!『影女』ってのは今学園都市で急上昇中の都市伝説ですよ!」

 

 

「はぁ~また都市伝説ですの」

 

友人の佐天涙子が都市伝説ではしゃぐのは毎度の事なので黒子は呆れ眼で呟く

 

「ところがどっこい今回のはいつもと違うんですよ!すでに被害者も出てるみたいだし!...あ、ヤバ」

 

 

興奮してる中ジトーっとした目をむけた黒子に気づく

 

「被害者が出てるってことはその『影女』の正体は能力者に違いありませんの。だから佐天さんは危険ですので首を突っ込まないでくださいまし。ここからは私達風紀委員の管轄ですわ。初春!すぐに『影女』について情報を集めてくださいな」

 

いつもの都市伝説ならともかく被害者が出てるなら調べない訳にはいかないと初春に指示をだす黒子。

 

「えーでも...」

 

 

「でもじゃありませんの。被害者が出てて犯人もまだ捕まってないって事は高位能力者の

可能性が高いですのよ?そんな危険な事に佐天さんが首を突っ込むのを風紀委員としても友人としても見過ごせませんの」

 

なんとか反論しようとしたが真面目に自分の事を心配してくれる黒子の言葉にしぶしぶ頷く

 

 

「じゃあせめて犯人捕まえたら話しだけでも聞かせてね!」

 

 

「まぁそれ位なら」

 

 

ーーーーーーーー

 

常盤台中学。学園都市でも5本の指に入る名門のお嬢様学校。

 

その図書館の中が多少騒ついている。ちなみに普段は私語禁止という決まりを皆しっかり守っている

 

 

「まぁー見てくださいなあちらにいるのは白雪姫様じゃありませんこと」

「いつ見ても白く雪のようで儚い姿は癒されますわー」

 

皆の視線の先では1人の少女が本を片手に歩いていた

 

その少女身長は150cm前半と少々小柄。生まれ持ってのアルビノ体質らしく腰まで伸びよく手入れの行き届いた白い髪、透き通るような白い肌、宝石の様な綺麗な碧い瞳、そしていつどの季節に見てもつけてるマフラー

彼女の名は月影 舞雪(つきかげ まゆ)常盤台中学に通う2年生

Level5の第6位。能力は影使い(シャドウマスター)裏での通り名は

影法師

だが表の住民で彼女の能力まで知ってるのはごく僅か

よってその美しく儚い見た目+名前に雪が入ってることからなどで白雪姫と常盤台生からは呼ばれているが舞雪はそんな事知らない。というか興味などないのだ。舞雪は本さえ読めればそれで良し、授業にもでないでいつも図書館の殆ど人が来ない端っこにいる。

 

常盤台には学園都市が誇る超能力者Level5がもう2人いる

序列第3位常盤台のエース超電磁砲(レールガン)御坂美琴、第5位常盤台の女王心理掌握(メンタルアウト)食蜂操祈

彼女達の事は常盤台生もよく知ってるが舞雪については実はよく知らない。なぜなら先程も言ったが彼女は本さえあればいいのだ。コミュニケーションを取ろうとしない彼女に話しかける勇気もなく皆想像で舞雪について語る。そんな噂が色々と先走り謎めいた感じも舞雪の人気の1つであった。

 

 

「・・・・今日は久しぶりにあー君に会いに行こうかな・・・」

 

周りの声なぞ聴こえてないのか彼女はポツリと呟く

 

 

 



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2話

どうも鬼ポッポです


気分屋なのでやる気があるうちにと、2話を考えてみました


放課後人気のない図書館

 

 

 

1人の少女が能力を発動する

 

 

 

するとスーッと影に吸い込まれるように少女は音もなく消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

第七学区とある学生寮前

 

 

 

「・・・・・この時間なら・・あー君は寝てるはず・・・・」

 

 

 

少女は呟き目的地まで足を運ぶ

 

 

 

「・・・ンァ・・寝すぎたかァ・・今何時・・・だ・・・・ハ?」

 

 

 

 

 

少年が起床すると目の前に電気もつけずに本を読んでる少女がいた

 

 

 

 

「・・・・・・・・・人の家でなァにしてんですかァァァ?影法師さァァァァァン!?」

 

 

 

 

そうこの少年は学園都市230万人の頂点Level5の第1位一方通行

 

 

運動量・熱量・光・電気量etcといったあらゆるベクトルを観測し、触れただけで変換する能力をもつチートもいいとこの最強の能力者である

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

「ッチ、シカトかよ」

 

 

 

「・・・本・・読んでる・・・・」

 

 

 

「そンなの見ればわかるンだよ!テメーは読書しに来たンですかァァァァ!?あァ!?」

 

 

 

起床してそうそう何食わぬ顔して目の前にいるしつれいな来訪者に叫ぶ一方通行

 

 

 

「・・・静かにしてほしい・・・今・・本・・読んでる・・・・・」

 

 

 

「だァからテメーは何しに来たって聞いてンだよ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・ご飯作ってきた・・・コーヒーだけじゃ・・体によくない・・・・・」

 

 

 

「・・・ッチ!」

 

 

 

結局しばらくして本を読み終えた舞雪とともにかなり遅めの朝食をとる

 

食事中の2人の間に会話はない

 

食事を終えると舞雪は一方通行の方をチラっと見て何も言わずにスーッと消えた

 

 

「・・・ッチ!アイツは俺なンかにかまって何がしたいンだ・・」

 

 

1人月を見ながら呟く一方通行だが、その口元は少し笑っていた気がした

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

1年前

 

 

 

最近行われた身体検査で舞雪の生活は変わった

 

今までlevel4だったのがLevel5になったのである

 

だが舞雪は能力が上がったことなんか興味ない

 

しいて言えば奨学金の金額が増えるから今よりもたくさん本を買えるって程度

 

 

その場にいた先生達は大騒ぎだったが舞雪は身体検査が終わってすぐに読みかけの本を読んでいた

 

 

そして駆け寄ってきた先生達を見て読書の邪魔になると判断し、能力をつかって逃走

 

 

 

後日学園都市中が新しいLevel5の事で話題は持ちきりだった

 

 

尊敬の眼差しを向けながら話を聞こうと近寄ってくる常盤台の生徒達

 

 

逃走

 

 

身体検査のあと突如消えたことについて話をきこうと先生が近寄ってくる

 

 

逃走

 

 

取材したいとTVや雑誌関係者が近寄ってくる

 

 

もちろん逃走

 

 

 

もはやLevel5となった舞雪を捕まえるのは容易ではなく、皆新しいLevel5の情報を得ることが出来なかったのである

 

 

 

そんな中つい最近Level5になったばかりなら勝てんじゃね?的なスキルアウトにも頻繁に絡まれるようになった

 

 

前からたまに絡まれたりはしてたがここ最近は前からのもあわせても数が多すぎる

 

 

最近落ち着いて読書が出来ないことに舞雪は珍しくイラついていた

 

 

私がLevel5になってから絡んでくるやつらはまぁいい。

 

 

ほとぼりが冷めれば自然と減っていくだろう

 

 

だが前からのやつらはどうしたらいい?

 

 

その件に関しては私は完全にただの被害者だ

 

 

 

その日、次に前からの件で絡んでくるやつがいたら少し痛い思いをしてもらうことに決めた

 

 

 

 

 

「おい!お前一方通行だな?テメーを倒せば俺たちが最強だ!まさか女だったとはなぁ!」

 

 

ケタケタと笑うスキルアウト達

 

 

そう。前からの件というのはその容姿から一方通行に間違われることである

 

 

白い髪、白い肌。まぁ確かに条件は当てはまる

 

 

ただそれだけの理由で決め付けられ絡まれる

 

 

初めの頃は反論したが

 

 

第1位様を倒そうと思ったらこんな小柄な少女だったとか楽勝じゃね?と盛り上がるバカ共には話しなんか通用しなかった

 

 

それからは絡まれるたびに逃走、逃走、逃走、逃走。

 

 

逃げ回ってる間に第1位様はスキルアウトの俺たちにビビッて逃げやがった。実は弱い。などの噂も広まり挑戦者は増えるばかり

 

 

ちなみにその噂を信じ、本物の一方通行に挑み散っていったバカ共の件はまた別の話

 

 

 

と、まぁこんな感じである

 

 

 

少女を囲むスキルアウトの数は20人弱

 

 

彼らの表情は第1位(彼らの勘違い)を前にして皆余裕がある

 

 

それもそのはず彼らの前には小柄な少女が1人、しかもいつも攻撃せずに逃げる

 

 

まぁ気持ちはわからんでもない

 

 

だがいつもはすぐ逃げる第1位様は機嫌が悪かった

 

 

 

 

「ドサッ」

 

 

 

急に彼らの1人が意識を失い倒れたのである

 

 

その後も

 

 

「ドサ、ドサ、ドサ」

 

 

と、倒れていく仲間たち

 

 

「テメー何しやがった!!!!!!」

 

 

その不気味な現象に焦りを感じリーダー格と思われる少年が叫ぶ

 

 

 

「・・・あなた達は・・運が・・悪い・・・」

 

 

その問いに対して少しも臆せず無表情で答える少女

 

 

 

「ッチ!お前らやっちまえ!人数はこっちの方が多いんだ負けるはずがねぇ!!」

 

 

リーダー格の少年の一声で一斉に迫ってくるスキルアウト達

 

 

だが少女は動かない

 

 

ましてや本を読み始める。

 

 

まるでお前達に興味なんかないといわんばかりの態度に全員が苛立ち攻撃しようとした矢先

 

 

 

 

全員が異変に気づいて足を止めた

 

 

 

何かがおかしい

 

 

確か仲間は20人弱

 

 

数人先ほど倒れたから今は15人くらいのはずだ・・・だが今は・・・

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁ」

 

 

1人が叫びその違和感の理由が判明した

 

 

 

 

自分達の影が自分達と同じ大きさになり1人1人の後ろに立っていたのである

 

 

 

そう少女は第1位ではない。第1位には及ばないにしても学園都市が誇るLevel5の第6位影使い

 

 

 

少女が能力を発動してからスキルアウト達は数分と持たなかった

 

 

 

あるものはその光景に気絶し

 

 

あるものは自分の影に攻撃するも実体のない影に攻撃など食らうわけもなく倒され

 

 

あるものは逃走したが、何分持つだろうか。

 

 

自分の影から逃げ切ることなんか出来るはずがないのに・・・

 

 

 

 

 

その後少女に敵対したスキルアウト達はこぞって影に怯えるようになり暗闇から出ようとしなかった

 

 

 

 

そんな感じで敵対してくるスキルアウト達を軽くあしらっているうちにいつしか気づいたら

 

 

『影女』

 

 

などという都市伝説が出来ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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3話

どうも鬼ポッポです

今日久しぶりに自販機で「力水」見つけました

あれまだあったんですね

とりあえず興奮して5本ほど購入しときました


 

『影女』の噂がスキルアウトに流れ始めてから数日後

 

 

 

「ひぃ!勘弁してくれ!あんたにはもう手を出さないし仲間にもそう言っとく!」

 

 

 

「・・・・教えてほしいことがある・・・」

 

 

 

「!!!俺の知ってる事ならなんでも答える!だから勘弁してくれ!!!!」

 

 

 

「・・・・一方通行がどこにいるか知ってる?・・・」

 

 

 

「・・・え?あんたが一方通行じゃないのか?」

 

 

 

コクリとうなずく少女

 

 

 

「マジかよ・・・人違いなうえ多人数で攻めて負けたのか・・少女に・・」

 

「いや!そうじゃねぇ!すまなかったなお嬢ちゃん!どうやら俺達の勘違いだったようだ!」

 

 

 

「・・・・別にいい・・・ところで知ってるの?・・」

 

 

 

「すまん俺は知らないんだ・・だが待ってくれ!俺の仲間で知ってそうなやつに連絡してみる!」

 

 

 

そういってどこかへ電話をかけ始めた金髪の青年

 

 

 

「待たせたなお嬢ちゃん!どうやら一方通行は第七学区の学生寮に住んでるらしい!」

 

 

 

「・・・・・そう・・」

 

 

少女は一言だけつぶやき去ろうとする

 

 

 

「ま、待ってくれ!お嬢ちゃん行ってどうするんだ?あいつは化け物だぞ?お嬢ちゃんも強いが勝てるわけがない!悪いことは言わないあいつに関わるのはやめときな!」

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

青年の言葉なぞ聞こえてないかのように歩き続ける少女

 

 

 

 

「え?あれ?無視?」

 

 

「わかった!じゃあせめて名前と連絡先を教えてくれ!なにかあったら助けに行く!あんたには迷惑かけたしな!」

 

 

 

 

「・・・・・ナンパ?・・」

 

 

 

「ちっげえええええええええええよ!いや、待てよセリフだけならナンパか・・確かにお嬢ちゃん可愛いし・・ってちが!俺は心配して!俺の名前は浜dってもういねぇし・・・・」

 

 

 

 

 

第七学区とある学生寮前

 

 

「(なンなンですかァこの女は?)

 

 

一方通行はいきなり目の前の現れて手をちょいちょいとしてる少女に戸惑っていた

 

 

「・・・うさぎさんこっちにおいで・・大丈夫怖くないよ・・」

 

 

 

「どこをどう見たらウサギに見えるンだよてめーは!!!!」

 

 

 

「・・・・むむむ・・野生はやはり手ごわい・・だったら・・」

 

 

なにやら呟きながらガサゴソとかばんから弁当箱をとりだす少女

 

 

 

「・・・・これあげr「いらねェェェェよ!お前舐めてンのか?あァ?だいたいなんでプチトマトなンだよ!!!」

 

 

 

「・・・お昼の残り・・」

 

 

「オーケイ。愉快なオブジェになりたいようだな消えろ」

 

 

ドゴォン!!!!能力を発動して死なない程度に少女を殴る

 

 

いつも通りそれで終わりのはずだった

 

 

 

「・・・おかしい・・餌付けも失敗・・いったいどうしたら・・・」

 

 

 

だが少女は無傷。何事もなかったかのように立ち上がりぶつぶつと呟いている

 

 

「(あァ?なンで無傷なンだあいつ・・・・!!!!よく見たらあの容姿あいつの能力も俺と同じ反射なのか?だが反射された感じはしなかった・・ッチ!もうちょい試してみるか)」

 

 

次に一方通行がとったのはただ足元にある石を少女に向けて蹴るだけ

ただそれだけなのだが蹴られた石はベクトル操作によって凄まじい速さで少女に向かっていく

力の無いものがうけたらそれだけでひとたまりも無い威力をもって

 

 

だが少女に当たるはずの石は少女の影によって消滅した

 

 

 

「ッハ!その能力お前第6位か!」

 

 

 

「・・・私は敵じゃないよ・・・ただちょっとナデナデしたいだけだよ・・」

 

 

 

「いいねェ!俺もまだLevel5とやりあったことは無いンだよ!なンの用でここに来たかは知らねェが少しは楽しませてくれンだろうなァ第6位さンよォ?」

 

 

 

「・・・・チチチチ・・うさぎさんおいでおいで・・」

 

 

 

「ククク・・まさかLevel5とヤリあう日がくるとはなァ・・だがまァ6位程度じゃ俺には届かねェ・・力の違いを見せてやるよ!!!!」

 

 

 

「・・・・・は!まさか喉が渇いてたのか・・ちょっと待ってて・・今買ってくるから・・」

 

 

 

 

 

「・・・・いや、お前まだ俺がウサギだと思ってンの?」

 

 

 

「・・・え?違うの?・・」

 

 

 

「ちっげェえええええええええええよ!なンなンですかァ?お前はバカなんですかァ?どの世界にお前よりでかくて喋るウサギがいンだよ!俺の名は一方通行だ!学園都市最強の能力者だよ!」

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ペコリ」

 

 

少女は無言で頭を下げ帰ろうとする

 

 

 

「テメッ!!よほど死にたいらしいな・・だったらお望み通り殺してやるよ!!」

 

 

一方通行は地面を蹴り少女に襲いかかる

 

 

対して少女は大きく息を吸って

 

 

 

「きゃああああああああああああレイプされr「ちょっと待てェェェェェェェェ!!!!!」

 

 

慌てて口をおさえるものの

 

 

 

ざわざわざわざわ

 

 

おい誰か通報したほうがいいんじゃないか?

でもさっきまで普通に喋ってたぞ?

てかあれ一方通行じゃね?

え?それって第1位の?

第1位がレイプとか・・・

 

と、なんとも恐ろしいことを呟きながら通行人が集まってくる

 

 

 

「ッチ!テメーちょっと来い!!!」

 

 

一方通行の部屋

 

腕を組み仁王立ちの少年と正座してる少女

 

 

「で、勘違いで襲われるのが嫌だから原因の俺を倒そうとここまできたと」

 

 

コクリ

 

 

イラ

 

「そしたら大きなウサギさんがいて仲良くなろうと努力したと」

 

 

コクリ

 

 

イライラ

 

「そしたらそいつはウサギさんのフリをした一方通行だったと」

 

 

コクリ

 

 

イライライラ

 

「騙されたショックで悲しくなりどうでもよくなって帰ろうとしたら襲ってきたと」

 

 

コクリ

 

 

イライライライラ

 

「だからあんな事を叫んだと?」

 

 

てへぺろ☆

 

 

イライライライライライライライライライラ

 

「全部お前の勘違いじゃねーか!だいたい俺はウサギのフリなンかしてねェンだよ!しかもなんだ?レイプだと?お前みたいなババァにこの俺が欲情するわけねェだろ!5年ほどおせーンだよ!それに「てへぺろ☆」とかお前のキャラじゃねーだろが!」

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

「シカトしてんじゃねーよ!」

 

 

少女達の夜は更けていく

 

 

 

 

 




一方さん早くもキャラ崩壊してますがあしからず


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4話

皆さんこんばんは鬼ポッポです

物語考えるのって楽しいけど疲れますね


時は戻りとあるファミレス

 

 

「おい、浜面。2秒以内に飲み物持ってこい」

 

「はぁ、言われないと出来ないとか相変わらずアリにも劣る超使えなさを発揮してますねアリ面」

 

「結局アリ面なんか相手にしてるよりサバ缶を眺めてる方が有意義ってわけよ」

 

「大丈夫。アリよりも使えないはまづらを私は応援してる」

 

 

 

「ひぃ!待て麦野!2秒じゃ行って戻って来ることすら出来ねぇ!あと絹旗、フレンダ人様をアリ呼ばわりするんじゃねぇ!う...俺の味方は滝壺だけだぜマイオアシス」キリッ

 

 

「うわぁ超聞きましたか滝壺さん!マイオアシスですって!超無能で超キモイ超アリ面がなんか言ってますよ!超鳥肌ものです!」

 

「う~ん、このサバ缶より前に食べたやつのが美味しかったってわけよ」

 

「大丈夫。どんなに鳥肌がたっても私ははまづらを応援してる」

 

「はい、2、1、死ね。」

 

 

「いやぁぁぁぁぁ!麦野さんやめて!お願い!死ぬ!ちょ!マジて死ぬ!」

 

 

まるで奴隷のような青年と4人の飼い主がいつもの用にファミレスにいた

彼女達は「アイテム」という名の学園都市の闇に潜む暗部のメンバー

ちなみに先程から青年をビームのようなもので攻撃してるのはリーダーの麦野沈利

Level5の第4位

 

その凄まじい攻撃をなんだかんだ避けてる青年も実は結構凄いのだろうか

 

 

「お前らなぁ!もうちょっと女の子らしく出来ないのかよ!すぐに罵倒したり攻撃してきやがって!ほら見ろ!あそこにいる女の子のなんかお前らの正反対じゃねーか!1人静かに読書をし、髪を耳にかける仕草なんかって、あれ?あの子どっかで?」

 

「え?まさかこの超冴えなくて超使えない浜面に女の子の知り合いですか?超信じられませんね」

 

「まぁさっきの暴言については後でブチコロスとして、確かにあの子可愛いわね。知り合いってのもどうせお前の妄想だろ」

 

 

「ちげーって!確かにどっかで・・・あ!あの時の少女か!あと麦野さんごめんなさい。ちょっと調子に乗りすぎました」

 

「えー本当に超知り合いなんですか?あの子超常盤台の制服着てますけど?」

 

「どうせ浜面のことだから「サバ缶あげるからちょっと触らせてよフヒヒ」とか言ったんじゃないの?」

 

「大丈夫。はまづらに妄想癖があっても私は応援してる」

 

「おい、フレンダ。サバ缶で体触らせてくれる女なんか全世界でお前しかいねぇよ。てかみてろお前ら!本当に知り合いだって証拠を見せてやるよ!」

 

そういって浜面と呼ばれる青年が常盤台の少女に近づいて行く

 

「ようお嬢ちゃん久しぶりだな!元気してたか!」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「超無視されてます」

「結局浜面の妄想だったってわけよ」

「おい、あのバカ回収してこい」

 

 

 

「え?また無視⁈お嬢ちゃん俺だよ!ほら、あの時裏路地で勘違いしt「はいはい。すいません知り合いが超ご迷惑をおかけしました。超妄想癖変態野郎なんで気にしないで下さい」

 

 

無視された事により必死に騒ぐ浜面だったが麦野に命令されて回収にきた絹旗に割り込まれ連行されそうになっている

 

 

「・・あ・・・あの時の・・・」

 

 

「!!!!!!!」

 

ただの妄想だと思ってただけに驚くアイテムのメンバー達

 

 

「ほら見ろ!ちゃんと知り合いじゃねーか!お前ら人の事を妄想癖の変態だなんだ散々言ってくれやがって!」

 

「え?え?あなたみたいな超可愛い常盤台のお嬢様がこんなのと超知り合いなんですか⁉⁉」

 

コクリと頷き当時を思い出しながら少女は答える

 

「・・・1年前くらいに・・裏路地で・・」

 

 

「そうそう!裏路地でって、もう1年もたつのかー」

 

 

 

 

 

「・・・・集団で襲われた・・・」

 

 

「え⁈」

 

女性陣ぽかーん

 

そして約1名は世界の終わりかのような表情をしている

 

 

「・・・集団で襲われて・・可愛いねって・・・」

 

 

「ちょっ!お嬢ちゃん⁉嫌だなーどうしたんだ急に?」

 

このままじゃマズイと必死にごまかす青年

 

 

「・・・・最後に2人きりになったら・・ナンパされた・・・」

 

 

ピキ

 

 

「ブ・チ・コ・ロ・シ確定ね」

 

「まさか超変態で超性欲の塊だと思ってましたが、こんな超可愛い子をレイプまでしてたなんて・・」

 

「お、お嬢ちゃん私のサバ缶全部あげるから元気出して欲しいわけよ!」アタフタ

 

「はーまーづーらー?」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

「イヤァァァァァァ!誤解だ!俺はレイプなんてしてねぇ!未遂だ!レイプ擬きってやつだ!ってあれ?」ダラダラダラダラ

 

途中で自分の発言のおかしさに気付いて汗が止まらない青年

 

 

「イヤァァァァァァ!不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

数秒後ファミレス内で処刑という名のお仕置きが始まるのであった

 

 

 

 

 



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5話

こんにちは鬼ポッポです

更新したかったんですが仕事が忙しかったもので・・

今後も金、土、日の中で更新できたらなと思っております


数分後

 

 

「ふーん。つまり人違いで襲ったけど結局返り討ちにあったってわけ。ブチコロシが足りなかったかしら」

 

 

「超迷惑極まりない事をしただけでも超カス面だってのに負けたとか超存在意義すらありませんね」

 

 

「てかてかこのお譲ちゃんそんなに強いってわけ!?」

 

 

「大丈夫。はまづらに存在意義がなくても私は応援してる」

 

 

 

「くそ・・・お前ら言いたい放題だな・・でも確かにお譲ちゃんすげー強かったな。いったい何者なんだ?てかなぜ1人でファミレスに?」

 

 

「超質問攻めとか気持ち悪いですね。飼い主として超しつけなくてはなりません」

 

 

処刑という名のお仕置きが終わり事情を整理するアイテムのメンバー

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

「相変わらず超無視されてますね」

 

 

「おい譲ちゃんこいつの件は悪かったな。でもあんた話を聞く限り高位能力者だろ?」

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

ピキ

 

 

「はーん?何シカトしてるのかにゃーん?」ピキピキ

 

 

「はぁはぁ・・怒ってる麦野も刺激的で可愛いっt「死ね」ズガーン

 

 

「おいやめろ麦野。こんなとこでメルトダウナーぶっぱなすな」

 

 

「・・・南南西から信号がきてる・・」

 

 

 

 

「・・・・人・・・待ってる・・・」

 

 

目の前でいつまでも騒がれると読書の邪魔になるので仕方なく答える

 

 

 

「お!人待ちってことは彼氏か?彼氏だな?ちくしょー!誰だ!こんな可愛い子と付き合ってる野郎は!しかも女の子を待たせるとか許せん!来たら説教してやる!」

 

 

「はぁ。何興奮してるんですか。超気持ち悪いんで静かにしてください」

 

 

「で、結局あんた何者よ?」

 

 

 

「・・・常盤台中学2年・・月影舞雪・・」

 

 

「ふーん。で、Levelは?」

 

 

「・・・Level5・・」

 

 

「!!!!!!!!!!!」

 

 

まさかの返答に驚きを隠せないアイテムのメンバー達

 

 

 

「常盤台のLevel5って事は・・・あんた去年話題になった第6位だろ?」

 

 

 

「・・・・うん・・・・」

 

 

さすがにLevel5誕生で話題になってただけに多少は舞雪の事を知っているらしい

 

 

「ちょ!Level5に喧嘩売るとかシャレにならないわけよ!」

 

「はまづらよく生きてたね」

 

「そう・・あんたが第6位ね・・」

 

 

麦野は舞雪を見定めるように見ている

仮に自分たちの敵になるならいつでも殺せるように軽く身構えながら

 

 

そこに1人の少年が現れた

 

 

「あ?何してンだお前?他に知り合いがいンなら俺は帰るぞ?」

 

 

「・・・・あ・・あー君遅刻・・・」

 

 

「テメ!なんでこんなところに!」

 

 

現れたのはもちろん一方通行

一方通行のことを知っていた麦野はいち早く気づき殺気をはなつ

 

 

「あーお前第4位か。やめとけやめとけ。お前じゃ俺にh「テメーが舞雪ちゃんの彼氏かぁぁぁぁl!こんな可愛い子を待たせてもいいと思ってるならそんな幻想は俺がぶち壊す!」

 

 

誰かさんのセリフを吐きながら浜面が殴りかかるが

 

 

ピキーン

 

 

「ぐへぇあ」

 

 

勿論反射

 

 

「おい、第4位。飼い犬の躾くらいちゃんとしろよ」

 

 

「ッチ!やめとけ浜面。こいつ第1位様だ。お前じゃどうあがいても瞬殺だよ」

 

 

「ちょ!第1位ってことはこいつが一方通行か!?なんでこいつが舞雪ちゃんと・・・」

 

 

「ところでさっき彼氏が来たら超説教するとか言ってましたね。浜面のかっこいいとこ見たいので超早く説教してくださいよ」ニヤニヤ

 

 

「浜面。お墓にサバ缶持ってってあげるから悔いの残らないように説教したほうがいいってわけよ」ニヤニヤ

 

「うさぎさんこんにちわ」ペコリ

 

 

「ちょ!おい!お前ら余計なこと言うな!そんなことしたら俺が殺されてしまうだろ!」

 

 

 

「お前・・こいつらとどういった知り合いなンだ・・・?」

 

 

一方通行は目の前の騒ぎを呆れ眼で見つめながら呟くが

 

 

「・・・・あー君は何食べる?・・」

 

 

どうやら舞雪は目の前のことなんか気にならないらしい

 

 

「はァ。お前マイペースすぎるだろ・・・」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

常盤台中学

 

 

 

「おっ姉様ー!今日は!今日こそは!黒子とデートしましょう!そしてそのまま夜は2人で愛をを確かめつつ・・」グヘヘ

 

 

「はいはい。あんたとデートなんてしないわよ。それに今日は佐天さん達と会う約束でしょーが」

 

 

黒子にお姉様と呼ばれてるのは御坂美琴

常盤台のエースでLevel5の第3位超電磁砲

多分同年代に友達がいない可愛そうな・・・・ゲフンゲフン

尊敬されすぎて友達なぞ恐れ多いと思われている少女である

 

 

「で、黒子、『影女』のことはなんかわかったの?」

 

「それが犯人は女で高位能力者ってこと以外さっぱりですの」

 

「ふーん『影女』ねー。まぁ高位能力者なら黒子も気をつけなさいよ」

 

「!!!!!!お姉様!黒子を心配してくださるのですね!でしたら今夜は・・ハァハァ」

 

「いい加減にしないと電撃浴びせるわよ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

柵川中学

 

 

「うーいーはーるー!」パサァ

 

 

「きゃぁぁぁぁ!何するんですかぁぁ/////」ポカポカ

 

 

「お?今日は水玉だねーでもたまには大人っぽいやつでもいいと思うよー」ニヤリ

 

 

「そんな事どうでもいいんですよ!それより早く白井さん達と合流しないと!」

 

 

「あーそうだったね!じゃあ行こっか」

 

 

いつも通り仲のいい佐天と初春

 

 

「ところで佐天さん白井さんにあれほど言われたのにまだ『影女』の事調べてたんですか?」

 

 

「んー違うよ。ただちょっと気になる噂を聞いたからさー」

 

 

「噂・・ですか?」

 

 

「まぁ詳しい事は御坂さん達と合流したら話すよ!さぁ行くよ初春!」

 

 

「ちょっと待ってくださいよ佐天さーん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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6話


皆さんおはようございます鬼ポッポです

なんとか午前中に書き終えることができました

ではでは


 

とあるファミレス内

 

 

「あ、白井さん達来ましたよ!」

 

 

「ごめんねー遅くなって黒子が色々としつこくて・・」

 

 

「嫌ですわお姉様。あれは黒子の愛情表現ですのに」

 

 

「ハハハ・・相変わらずですね・・ではさっそく本題に入りますか!」

 

 

どうやら今回集まった内容は佐天涙子が『影女』の情報を手に入れたらしく

風紀委員である黒子、その先輩の御坂美琴に伝えるためだったようだ

 

 

「で、佐天さんは以前注意しましたのにまだこの件に首をつっこんでいたのですね」ジトー

 

 

「いやいや!初春にも言われたけど違いますって!ただ噂を聞いただけですよー」

 

 

「「噂?」」

 

 

美琴と黒子が首をかしげる

 

 

「なんと!今回私が聞いた話によると『影女』の正体は常盤台の生徒らしいんですよ!」

 

 

「その情報は確かですの?」

 

 

「まぁあくまで噂なのでなんとも言えないんですが、犯行現場から常盤台の制服着た子が地面に吸い込まれて消えたのを見たって人がいるんですよ!」

 

 

「ふーん。地面に吸い込まれるねー。一体なんの能力者なのかしら?」

 

 

「でも仮にもしその証言が本当だとしたら犯人を捕まえるのは簡単ですわね」

 

 

「え?なんでですか」モグモグ

 

 

「はぁ。初春あなたそれでも風紀委員ですの?ちょっと考えればわかるじゃありませんか。まぁ仮にですけど常盤台の生徒だとしたら犯人をかなり絞れるし思い当たる能力で捜査すればさらに絞れるんですのよ?それに常盤台生なら能力がお姉様より上ってことはないでしょうし、よくてLevel4ってとこでしょう」

 

 

「え?でも常盤台って他にもLevel5いませんでしたっけ?」

 

 

「たしか第5位と第6位ですね」モグモグ

 

 

「あー私あいつ苦手なのよねー本当に中学生かっての」ハァ

 

 

「お姉様!黒子は食蜂先輩よりお姉様の慎ましいお胸のほうg「アンタはちょっと黙ってなさい!」ビリビリ ンギャァァァァ!モット!モットハゲシクオネゲイシマスオネエサマー

 

 

「御坂さん、その2人はどんな人達なんですか?」

 

 

「んー第5位の方はとびっきりゲスイ能力を持ってるわ。第6位の方はよくわからないのよね・・あの子あまり喋らないし・・・・そうそうちょうどあんな感じの子よ・・・・」

 

 

 

そう言って美琴はにぎやかな集団の中で1人静かに読書してる少女を指さす

 

 

「お姉様、あちらにいるのは本物の白雪姫様じゃありませんこと?」

 

 

「え?嘘?あ、本当だ・・佐天さん、あの白い子が第6位よ」

 

 

「ほうほう。でも御坂さん隣にももう1人白いのがいますよ?お兄さんですかね?は!もしかして彼氏さんかも!私ちょっといってきますね!」

 

 

「ちょ、佐天さん待ってよ!」

 

 

野次馬心にひかれて佐天が舞雪に近づいていく

どうやら隣にいる一方通行が彼氏だったら面白いと思ったようだ

 

 

「こんにちはー私は佐天涙子っていいます!あなたは常盤台の第6位さんですよね?御坂さんから聞きましたよー」

 

 

「・・・ん?ピカチュウの知り合い?・・」

 

 

「誰がピカチュウだゴラァァァァ!!!!」ビリビリ

 

 

 

 

怒りにまかせて能力を発動するがくらったのは浜面だけ

 

 

 

 

 

「ぐは・・・なんで俺が・・・・」

 

 

 

「なンだァ?この現れるなり鬱陶しいババァは?」

 

 

「・・・ババァじゃないよ・・ピカチュウ・・・」

 

 

「だからピカチュウってのやめなさい舞雪!私は御坂美琴よ!み・さ・か・み・こ・と!」

 

 

「あーその名前お前第3位かァ」

 

 

「ちょっとちょっと!こんな庶民的なファミレスにLevel5の1位、3位、4位、6位が揃っちゃったってわけよ!」ハラハラ

 

 

「まぁドンパチが始まらない事を超祈るしかありませんね」

 

 

「ぴかちゅうさんこんにちわ」ペコリ

 

 

「あぁ?第3位だ?まさかこんな乳臭い糞ガキだったとはな」

 

 

「は?誰よオバサン?」

 

 

 

 

「「あ?殺んのかコラ!!!!!」」

 

 

 

「ちょ、お姉様!こんなところでおやめくださいな!」

 

「そそそそそうですよ!麦野も超おさえてください!」

 

 

今にもバトルが始まりそうになっていたが2人共お付きの者になんとかなだめられる

こんなところでLevel5が本気で戦ったら被害がハンパない事になるのは誰が見ても明らかだからである

 

・・・・・・・

・・・・・

・・・

・・

 

「で、なんであんたがこんなとこに男といるのよ?てかこいつ誰?」

 

 

 

「殺されてェのかババァ」

 

 

「ちょ!ババァってなによ!私はまだ中2よ!あんたと一緒にいる舞雪とタメなんだからね!」

 

 

「ババァじゃねェか」

 

 

「こいつ・・・・・・・」イライライラ

 

 

 

「・・・・あー君は・・・私の・・ともd「お2人はお付き合いされてるんですかー!?」キラキラ

 

 

 

「はァ?なに言ってンだこのババァは」

 

 

 

「う・・私はまだ中1なのに・・・・」orz

 

 

「おい、お前からこのババァにしっかりと説明してやれ」

 

 

 

「・・・・///////////・・・」

 

 

 

舞雪はいつものようにスルーできず、その透き通るような白い頬を見事に赤く染めうつむいてしまった

 

 

 

「ははーん。第1位様もやるねー」ニヤニヤ

 

「まさか第1位まで女たらしだったなんて超思いませんでした」

 

「2人はいつから付き合ってるってわけよ?」

 

「お前らふざけるなよ!お父さんは認めないぞ!こんな目つきの悪いモヤシっ子なんか!」

 

「はまづらはだまってて」

 

「え?舞雪あなた本当にこのモヤシとつつつつつつ付き合ってるの?//////」

 

「お姉様!黒子達も負けていられませんわ!早く挙式をあげませんと!」

 

「やっぱ私の予想は当たってたんですね!さっすが私!」

 

「皆さんお店に迷惑ですからもう少し静かにしないと・・・」

 

 

やはり女性が集まると(1人男もいるが)恋愛話は盛り上がるらしくそれぞれが思い思いのことを口にする

 

 

「あァ?お前ら何勘違いしてンだ?俺がこンなババァと付き合うわけねェだろが」

 

 

 

「・・・・・・・・・・」シュン

 

 

 

「「「「「「「「「お前は女心をもっと勉強しろ!」」」」」」」」」」

 

 

 

「ッチ!うぜーな・・中学生なんか立派なババァじゃねーか」

 

 

 

 

「「「「「「「「「(こいつまさかロリコンなのか?)」」」」」」」」」

 

 

 

ロリコンの疑惑をかけれてる事なんか知らない一方通行であった

 

 

 

 

 

 

 

 




時系列的に言うとまだ美琴、麦野、一方通行が出会う前で例の実験が始まる前です

なので麦野は美琴の事を情報程度でしか知らず

一方通行は美琴の事をオリジナルとは呼ばずに第3位と呼びました


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7話

こんばんは鬼ポッポです

さて7話にてようやく上条さんを登場させました

キャラは完全に壊れてるのであしからず


 

 

さっそくだがもしも君だったらどうするだろうか

財布を無くすのは日常茶飯事、町を歩けば不良に絡まれ

毎日のように何かしらトラブルに巻き込まれる

しまいには幼少期に疫病神などと周りの人間に呼ばれ毛嫌いされる

そんな『不幸』に愛されて十数年生きてきて心が折れないものだろうか?

普通の人間ならそんな神の仕打ちに耐えられず心が折れてしまうだろう

自ら命を絶ってしまう輩もいるかもしれない

だがこの少年『上条当麻』はそんな神の仕打ち程度では折れなかった

そう、折れなかったのだ。

だが精神は歪みかなり腐った考えの持ち主になってしまった。

 

上条当麻はいたって普通のただ人よりちょっと不幸な少年である

ステータスでいえば容姿B 運動神経A 学力E 財力Dぐらいだろうか 

そしてこの学園都市特有の評価を加えればLevel0 

つまり無能力者である

 

そんな彼がこの科学の総本山であり超能力者が大勢いる学園都市で邪な事なんかできるはずもないのだ

 

だが彼は神に愛されている

人より少しばかり不幸だが彼は神からもう一つ人とは違う能力をもらっていた

それは彼の右手に宿る「幻想殺し」と呼ばれるもので

超能力、魔術などあらゆる異能の力を打ち消してしまう

なにその中二病

だがしかしこの町では無双をかませる能力である

 

そしてそんな彼の戦闘方法はいたって単純

能力を打ち消し接近戦に持ち込み男女平等の精神に乗っ取りそげぶ(殴る)

持ち前の運動神経と幻想殺しがあれば大抵の能力者なら倒せてしまうのだ

 

「ぐへへ、さぁ今日は誰をそげぶしようかなー・・・確か昨日は財布を拾ってくれた心優しい女の子をそげぶしたんだっけな・・んー今日は常盤台のお譲さまあたりでもそげぶしてやりますか。まぁ肩でもぶつけていちゃもんつければいいだろ」

 

クズである

文句のつけようがないクズである

だが許してあげてほしい

今まで歩んできた人生が過酷すぎたのだ

歪まない方がおかしい

いやだがむしろ命を絶ってくれてた方が・・・

 

「お!ちょうどいいとこにいるじゃねーかお譲さまが。俺に目つけられるなんてあの子も不幸だな」ジュルリ

 

上条の前方に5~6人くらいの常盤台生がいた

どうやら彼女等を今日の獲物に決めてしまったらしい

 

「女王!もう食べてはなりません!それで3個目ですよ!そんなにエクレアばかり食べてたら女王の完璧なプロポーションが崩れてしまいますわ!」

「んーうるさいわねぇじゃああなたが食べなさい。はいエクレア20個早食いに挑戦だゾ☆」ピッ

女王と取り巻きに呼ばれている少女がリモコンを操作すると目の前の少女が言われた通りエクレアを食べ始めた

 

ドン

「いってーな・・こんなとこでエクレア食ってんじゃねよ!おら!」

 

有無を言わせず殴る上条

 

「ちょ、ちょっとあなたいきなりなにするんですの!」

「女性を殴るなんて最低ですわ!」

と、取り巻きA,B

 

「うるせぇ!いいから黙ってそげぶされろや!」

 

ドコ!ボコ!

 

「う・・女王早くお逃げに・・・・」

 

それだけ言い残し殴られた少女は気絶してしまった

 

「ちょ、なんなよあんたぁ・・こうなったら能力で・・・エイ!」ピッ

 

「・・・・・・・・・・?????????」

「今何かしたのか?」

 

幻想殺しがある上条に能力は効かないのだが少女は知らない

 

「なんで効いてないのよぉ・・私はLevel5なのよぉ・・・」

 

どうやら少女は自分の能力に絶対の自身を持っていたらしく

その能力をくらっても平然としてる上条にひどく動揺し涙目になってしまった

 

「よく聞けよ最強。Level5だからってなんでも思い通りになるなんてそんな甘ったれた幻想は俺がぶち壊す!」キリッ

 

「ちょ、やめ、やめておねg「オラァ!」

 

ドコ!ボコ!ドス!ガス!

 

「・・・・・・」ピクピク

 

 

「ふぅ。今日はこのくらいで勘弁してやるよ。この程度で済んだんんだからお前は幸せものだぞ?ってもう聴こえてねーか」

 

満足したのか上条は捨て台詞を吐き立ち去る

 

 

「あーもうちょっとそげぶしたい気もしなくもないんだよなーお!あのファミレスにいる白い子可愛いじゃねーか!よし!最後はあの子にしよう!」

 

 

ところで普通なら上条のやってる事は犯罪である

だがしかし上条にはそんな事関係ない

なぜなら上条は神に愛されているからである

今までの不幸を考えれば一度や二度や三度や四度その辺の人を殴るくらい許されてもおかしくないのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけもなく

 

「くー!あの白い肌が赤く染まると思うと興奮すr」

 

あの人です!あの人がさっき常盤台の女の子を殴ってた人です!

 

 

「お前が通報にあった少女暴行の犯人じゃん?ちょっと署まで来て話しを聞かせてもらおうじゃんよ」

 

と、長身の女性

 

 

「え?ちょ違いますよ!俺じゃn「いいから早く来るじゃん!」

 

 

「ちきしょう!不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

1人の暴行魔が連行されて行く



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8話

お久しぶりです鬼ポッポです
以前会話が多いからもう少しなんとかしたほうがいい的なご指摘を受けたのでしばらく更新しないで他の方達の作品を読み参考になればと勉強していました
なので8話で少しでもご指摘を受けた点が改善されてればいいなと思います


「おなかいっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」

 

 

「..................」

 

 

「無視しないで欲しいんだよ!」

 

 

 

 

ーーーーー

 

Level5ファミレス大集合から数日後

 

 

今日の天気は晴れ。素晴らしい快晴だ。こんな日は一日中読書に限る。快晴だからこそ外出するなんかばかげている。外で本を読んだら汗をかいてもしかしたら本にたれてしまうかもしれないじゃないか。そのせいで本に染みができたらどうしてくれるんだ。考えるだけでも恐ろしい。舞雪は引きこもり持論を頭の中で展開しながら能力を発動してある場所を目指す。

 

普段舞雪は美琴達と同じように寮に住んでるのだが実はもう一つ部屋を借りている。

なぜなら寮にこれ以上本を置くと寮監に怒られてしまうからだ。つまりもう一つの部屋は舞雪が本を読むためだけの部屋なので家具等は必要最低限しか揃えていない。

 

 

「ふぅ」

 

部屋に着きとりあえず一息。あたりを見渡すと本・本・本・本・本。

なんて落ち着く部屋なんだここは。いっそのことこっちに引っ越そうかなどと考えつつ念願の読書開始。する前に換気でもするかと窓を開けたらベランダに修道服をきた女の子がいた。

 

 

「おなかいっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」

 

 

「..............」

 

 

「無視しないで欲しいんだよ!」

 

 

ピシャっと窓を閉めついでにカーテンも閉める。どうやら私は疲れているらしい。最近本を読みすぎたのだろうか?まさか幻覚を見るほど疲れがたまってたなんて...

ドンドンと窓を叩きキーキーなにやら騒ぐ音がきこえる。どうやら幻覚ではないらしい。仕方なく窓を開けてあげると

 

「いきなり無視なんてひどいんだよ!迷える子羊をみつけたら手を差し伸べてあげるのが常識なんだよ!」

 

 

「...........人違い....」

 

そういって再度窓を閉めようとするが

 

 

「話がかみ合ってないんだよ!だからおなかいっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」

 

ガシッと窓を掴まれてしまった。ところでこの子も話がかみ合ってないのだが...

 

「私はねインデックスって言うんだよ」

 

 

やかましいので部屋にいれて話を聞いてみるとどうやらこの子の名前はインデックスらしい。なんて素晴らしい名前なんだ。娘の名前に目次などと名前をつける親もさることながら、この子も本が大好きに違いない。なぜなら先ほど10万3000冊の本を暗記してるとかどうとか言っていたし。とりあえすこの子はいい子に違いないと1人うんうん頷く。

 

 

「.....月影舞雪....よろしく目次ちゃん」

 

 

「ムキー!目次て呼ばないで欲しいんだよ!インデックスって呼んで欲しいかも」

 

 

「.........」

 

 

なんで無視するんだとインデックスが騒いでいる。いい子なのは認めるが正直うるさい。本を読もうと思ってたのに早くも30分近く時間を浪費してしまった。仕方ないので餌付けして黙らせることにし部屋にあるものなら好きなだけ食べていいとつげた

しばらくして部屋にある食料をあらかた食いつくすととりあえずは満足したようだ

 

 

「まゆは本が好きなんだね。私もちょっと読んでみたいかも」

 

 

コクリと頷き了承する。本が好きで本が読みたいというのなら好きなだけ読んでくれて構わない。

この部屋に今ある数はまぁ大体2000冊くらいあるが彼女のペースならすぐに読み終えてしまうだろう。しばらくしたら舞雪は読んでた本を読み終えてしまったので次の巻を買いに行こうと立ち上がる

 

「...私は出掛けるけど...目次ちゃんはどうする?」

 

 

「んーじゃあ私もここをでるよ」

 

 

別にここにいてもいいと言ったが魔術師がくるとかなんとか

でも狙われてるとなれば放り出すわけにもいかず

 

「.....でも危ないんじゃ...」

 

 

「じゃあ私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」

 

 

少女の口からつげられたその言葉はなぜかとても重く感じ、悲しみを含んだその笑顔に舞雪は何も答えることができなかった

 

「じゃあ行くね!」

 

 

少女はそれだけつげると走り去ってしまった。

舞雪はなんだかとても煮え切らない思いにかられしばらく悩んだ後、能力を発動した

 

 

「今度はなンなンですかァ?別にお前に用なんか無いンですけどー」

 

一方通行はめんどくさそうに話す。舞雪はあの後能力を発動して一方通行のところに来ていた。舞雪自信もかなりの本を読んではいたが魔術師についてはほとんど知らない。知っているとしてもそれは物語の中の話であってそれがインデックスの言う魔術師と一致しているのかが全くわからなかったからだ。

調べようにもここは科学の街学園都市であって魔術などというものについては手がかりが見つからなかったのである。そこでLevel5第1位の頭脳を持つ一方通行ならもしかしてと思いここまで来てみたのだがどうやらとてもめんどくさそうにしている。

 

 

「はァ?魔術だ?お前頭の中お花畑かよ?科学の街でいったい何をトチ狂ってやがるンだ」

 

どうやらさすがの一方通行も魔術についてはほとんど何も知らずむしろ訳を話してみたら馬鹿にされてしまった。

 

 

「....つかえな...」

 

「テメッ...」イライラ

 

ぼそっと呟くとどうやら聞こえてたらしくベクトルチョップをくらいそこで舞雪の意識が途絶えた

 

 




ようやく原作に突入です。
ところでインデックスって目次でいいんですよね?
なんか調べたら索引とかでたんですがアニメの上条さんは目次かよと言ってた気もするし
とりあえす英語は難しくてよくわかりません泣


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9話

こんばんは鬼ポッポです

今回からステイルが出るのですがあいつの技イノケンティウス以外あんま印象に残ってないから覚えてないんですね

でもステイル自体は別に嫌いではないです。まぁ好きでも無いんですけど

ではでは


 

 

「おい、いつまで寝てンだ」

 

 

一方通行の声で舞雪は目覚めた。

というか誰のせいで気絶してたのか彼は本当に分かっているのだろうか?確かにボソっと何か言ってしまった気もしなくもないが女の子に対していきなり暴力はよくないでしょ?

舞雪は心の中でぶつぶつ文句を唱えるが口には決して出さない。そう、口は災いのもと。同じミスをするつもりはない。なにせベクトルチョップは結構痛いのである。

 

 

「あァ、魔術の件だが学園都市の外ならありえるかもな。この街の科学が恐ろしく発展してるように外の世界で魔術といわれるものがあってもなんら不思議はねェ」

 

 

どうやら舞雪が気絶している間に一方通行は多少考えてくれていたらしく、めんどくさそうにしながらも考えを教えてくれた。なんだかんだいって一方通行も舞雪の事を気にかけてるのかもしれない。

 

 

「.....ツンデレ?」

 

 

「は?はァァァ?違っげェし!お前もういいから帰れよ」

 

 

クスクスと笑いつつ多少皮肉を言いながらも舞雪はその一方通行の優しさが嬉しかった。

出会うまでは読書の邪魔になるだけの存在で、その後もうさぎさんのフリをしてダマしたりいきなりテンションMAXで攻撃してきたり口は悪いしいつもめんどくさそうにしてるけどなんだかんだいって今では一緒に出かけたり相談する仲にまでなっている。運命とはわからないものだ。自分の中で一方通行の存在が日々大きくなっていくのを感じながら彼との時間を舞雪は楽しんでいた。

 

 

「....もう外暗い....」

 

 

「そォですねェ」

 

 

「..........」

 

 

 

舞雪は無言で送ってほしいと目で訴える。どうやら一方通行にもそれは伝わったらしい

 

 

「能力使って帰ればいいだろが!」

 

 

「.......」

 

 

しばしの沈黙。こうなると舞雪はなかなか頑固なので梃子でも動かないだろう。その後一方通行が諦めたかのように大きなため息をつき見事送ってくれることになった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

学生寮前

 

 

「はぁ」

 

上条当麻はイライラしていた。以前アンチスキルに捕まって以来どうやら完全にマークされたしまったらしく少しでも何かしようもんならすぐにでもアンチスキルが飛んでくるからだ。

まぁ彼の日々の行いを考えればそれは至極当り前なわけでむしろ一般人からしたらとてもありがたいことなのだが彼からしたらたまったもんじゃない。すると彼の目にさらにイラつくものが映った。

 

「誰だよこんなとこにシール貼りまくったやつは!人がイライラしてるってのに!」

 

 

チッっと舌打ちをしながら学生寮の廊下に張り巡らせてあるシールを怒りにまかせて片っ端から剥がしまくっていった。こんなのでも彼のストレスが多少は発散できればいいのだが。

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

そのころ舞雪は一時のデート?を楽しんでいた。舞雪の前には一方通行。その後ろを舞雪が歩いてるわけだがお互いの間に会話は無い。だが気まずい沈黙ではなくむしろなぜかこの雰囲気が舞雪は好きだった。

この時間が永遠に続けばいいのに。なんて乙女チックな事を考えては1人で赤面。そんな舞雪の一時の幸せな時間は静かな夜には似合わない突然の轟音で幕を閉じた。

 

 

 

ドゴォン!!!

 

 

どうやら轟音は学生寮の方かららしく急いで近寄ってみると火事でも起きたのか煙がすごくよく見えない。するとどうだろか黒煙の中から見覚えのある格好をした人物が1人でてきた

 

「......目次ちゃん?」

 

 

「ムキー!だから目次って呼ばないで欲しいんだよ!あわわわ、それより早くまゆも逃げた方がいいかも!」

 

どうやら火事ではなくインデックスが何者かに襲われているらしい。という事は今彼女に対して攻撃をしている相手こそ魔術師というやつなのだろか?舞雪は軽く身構えいつでも能力を発動できるように前方に集中する。ちなみに一方通行は欠伸なんかしちゃって興味なさそうである。

 

「人払いのルーンは効いてるはずなんだが...まぁいい。彼女をこちらに渡してくれるかな?」

 

ゆっくりと黒煙の中からでてきたのは赤い髪、目の下にバーコード、そしてたばこをくわえた長身の男だった。

 

「....ねぇねぇあー君...あれって...男の子的にかっこいいの?」

 

「オイやめとけ。そういうのに憧れる年頃なンだよ」

 

ぼそぼそと一方通行に耳打ちする舞雪。それに対して一方通行はなんともあっけない。そっとしといてあげろとは彼も丸くなったものだと内心考えながら黒煙からでてきた中二病を見る。

 

「な!////君達聞こえてるぞ!このよさがわからないなんて所詮は科学の街の住人か」

 

中二病は科学の街の住人と言った。なら彼が学園都市の外部、つまりインデックスの言う魔術師で間違いないだろう。相手の能力はわからないがインデックスを素直に渡すわけにはいかない。だがこちらには一方通行もいるし万に一つも負けることはないだろと舞雪は結構落ち着いていた。

 

「...早く帰った方がいい...あなた1人じゃ勝てない..」

 

「ほう。舐めてくれるじゃないか.....Fortis931」

 

彼がそうつぶやいた瞬間空気が変わった気がした

 

「僕達魔術師は魔法を使う前に魔法名を名乗るんだよ。意味は『我が名が最強である理由をここに証明する』ってとこかな」ドヤァ

 

 

「......ぷっ....ふふふふふ......」

 

「オイだからやめてやれ。あいつが可哀そうだろ」

 

一方通行には止められてしまったがこれは卑怯だと思う。あんな見るからに中二病な格好をしてる上に格好だけに飽き足らず、我が名が最強である理由をここに証明するときた。これを笑わずに聞いてあげられるほど私は人間出来ていない。

 

「く...何がおかしいんだ!悪いがいきなり全力で行かせてもらう!権限せよ!魔女狩りの王イノケンティウス!意味は必ず殺すさ」ドヤァ

 

 

「..................」

 

 

「な!なぜ出ない!事前にルーンは配置してあるはずだ!イノケンティウス!イノケンティウス!イノケンティウス!くそ...」

 

「..................」

 

 

あーこの子やばい。このままじゃ泣いちゃうんじゃないの?さすがに笑えない雰囲気だしなんか見てるこっちまで泣きそうになってきちゃったよ

 

 

「あァお前ェ今日のとこはもう帰れ。な?」

 

 

「く...今日のとこは引かせてもらう!命拾いしたね」

 

 

「......頑張ってね...」

 

いったい彼はホントに魔術師だったのだろうか?とりあえず強く生きてほしい。舞雪達は走り去っていく魔術師に憧れる青年の背中を見ながらそんな事を考えていた。

 

 



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10話

長らくお待たせしてすいません。本当にすいません。


いったいさっきの彼はなんだったのだろうか?もしかしてホントに魔術師というやつなのかな?でも魔術使えてなかったしそんなわけないよね。そんな事よりも...

 

「あーくんも...決めゼリフ考えて欲しい...」

 

「はァ⁉ンなもン考えるわけねェだろが!」

 

「魔法名は...Accele111とか...笑笑笑笑笑笑笑」

 

「死にてェのかお前!」

 

なぜ111なのかというと第1位だしいつもぼっちで1人だし私の中でも1位だからなんて死んでも言えない

 

舞雪は軽く頬を赤くしながらも話を続ける

 

「Accele111!...俺のベクトルに不可能はねぇ!キリッ とか言って欲しい...」

 

「だから言うわけねェだろそンな事!俺は中2病じゃねぇンだよ!」

 

「....え?....」

 

「なンですかァ?なンなンですかァ?今日はやけに冗舌じゃないですかァ?そんなに死にたいンですかお前は?」

 

ふぅ。ちょっとからかい過ぎたようだ。このままじゃ完全に拗ねてしまう。ご飯でも作れば機嫌直してくれるかな?

 

「今日...ご飯作る...」

 

「話変えてンじゃねェよ!チッ...まァいいか。変なもン作ンじゃねェぞ」

 

その言葉を最後にその後2人に会話はなく、夜の街には似合わない雪のように白く何処か綺麗な2人は街に消えて行くのであった

 

 

 

翌日

昨日はあの後結局あーくんの家でご飯を食べた後帰宅した(勿論送ってもらった)帰宅した後何か忘れてる気がしたんだけどどうも思い出せない...

あー今思い出したわ。原因はあれだ。今目の前に倒れてるシスター...

 

 

「目次ちゃん...大丈夫?」

 

「ムキー!昨日私を置いて帰るとか酷いんだよ!おかげでお腹ペコペコなんだよ!」

 

「....」

 

「目を逸らさないで欲しいんだよ!」

 

 

うん、これは完全に私が悪いな。でも仕方なかったんだよ目次ちゃん。昨日はあーくんとご飯食べる事で頭がいっぱいだったし他の事なんて考える暇なかったんだから

 

「じゃあ...買い物行くから...家で待ってて...」

 

「許す!昨日の事なんか許して上げるんだよ!神に仕える者としてその罪を許します!」

 

何か食べ物を貰えるとわかった瞬間許してくれた...

この子変な人について行かないといいけど...

 

そんな事を考えていると何やら周囲の様子がおかしい気がする。

この時間なのに人がいない⁉そんな事あり得るの⁉

 

「この状況でも取り乱さないとは中々やりますね」

 

内心焦っていたのは内緒だ。

 

とりあえずその声のする方を見ると痴女がいた

 

「...痴女って...実在したんだ...」

 

「な!/////この格好は仕方なくしてるだけです!それに私は痴女じゃありません!私はまだ処zy...」

 

墓穴を掘った事に気付きカァァァっと頬を赤く染める痴女

 

「えぇぇい!私は神裂火織です。あなたが保護してる禁書目録を渡して頂けないでしょうか」

 

先程の痴態を振り払うかのように真面目な顔をして話てきた。

この人は強い。素人の私にだってわかる。昨日の自称噛ませ中2病魔術師とは違う。本気を出されたら私じゃ勝てない...なんで今日に限ってあーくんはいないんだろうか...それでも...

 

「それは...出来ない...」

 

そう。おとなしく渡せるわけがない。目の前にいる痴女が魔術師だという事はまず間違いないだろう。彼女達には彼女達なりに目次ちゃんを狙う理由があるのかもしれない。だとしてもそれを力ずくで連れて行こうとしてる連中に、はいどうぞ。なんて出来るわけがないのだ

 

「そうですか...なら仕方ありませんね...」

 

痴女が身の丈ほどの日本刀に手をかけたと思ったらその瞬間斬撃が飛んできた

 

「く...」

 

とっさに影でガードしたが斬撃が飛ぶなんてあり得るの?何あれ魔術ってやつ?早過ぎて抜刀したとこが殆ど見えなかったんだけど..

 

「よく躱しましたね。ですがいつまでもつでしょうか?」

 

そう言って更に攻撃を仕掛けてくる

くそ...痴女の癖に...

 

「今何か失礼な事を考えませんでしたか?」

 

「....」

 

「目を逸らしてんじゃねーよド素人がぁ!」

 

読心術まで心得ていたとは...ますます私には荷が重い相手だ...

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁよくもった方でしょう。さぁおとなしく禁書目録を渡して下さい」

 

痴女の前にはその白く綺麗な全身を血で染めた舞雪が倒れている

意識を途絶えさせない、しかし反撃は出来ない程度に痛ぶることが出来るほど彼女達の力は離れている

 

 

体中が痛い。これ全部私の血なのかな?最初に思った通りこの痴女は強かった。多分本気ですらなかっただろう。痴女にも勝てず目次ちゃんも奪われる...これじゃあーくんに笑われちゃうよ...

 

舞雪の頬に一筋の涙が零れ落ちる

 

 

「おいお前何してくれてンですかァ?まァどンな理由があったとしてもスクラップは決定だけどなババァ!」

 

「あーくん...」

 

あーくんが目の前にいる。これは夢なんだろうか。いや夢でも構わない。最後にあーくんに会えただけで私は満足なんだ。

 

幸せそうに笑みを浮かべて舞雪は意識を失った

 

 

 

 

 



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