ペルソナ4ザ・ゴールデン〜Bright Blue〜 ((o▽n)文也P)
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プロフィール

プロフィールです。


鷺沢文香 16歳

出身地 長野

誕生日 10月27日

血液型 AB型

星座 蠍座

趣味 読書 栞作り

嫌いな事 1人でいる事(転校が多く親もいない日が多かった)

口癖 そっとして…おきましょう。 本は…お好きですか?

武器 薙刀・刀

 

色々な学校を転々と転校してやってきた少女。

親が海外に転勤する事になり、母親の弟で叔父の堂島遼太郎の家に1年間、居候する事になった。

見た目はとても落ち着いていて、髪はロングで前髪が長くて目が隠れるほど。

頭にヘアーバンドを付けている。

誰にでも敬語で話す。(菜々子は別)

趣味が読書で絵本から文書まで全て頭に入っている。

大人しい性格で誰にでも優しいのだが、仲間や家族を貶されるとわれを忘れる事がある。実は一人でいることが寂しい。

料理は人前にできる(料理本読んでいるから)なので堂島家の食事係は文香に任せている様だ、菜々子と一緒に料理するのがとても楽しいようだ。

最初は本にしか興味がなかったが仲間たちと出会ったお陰で色々な事が楽しく思えてきた。

読書が趣味のせいか運動は苦手なようだ。(のちに良くなっていく)

 

 

 

ペルソナ

「イザナギ」アルカナ(愚者)

ジオ系が得意。

もう1人の文香であり、力に目覚めた時の最初のペルソナ。

心の中では文香と瓜二つ(シャドウ文香だと思えば大丈夫)

召喚時は特攻服を着た鉄仮面の姿になる。

 

 

呼び名(ver文香)

陽介…さん

千枝…さん

雪子…さん

完二…くん

りせ…ちゃん

直斗…さん

クマ…さん

マリー…さん

菜々子…ちゃん

叔父…さん

 

呼び名(メンバー、その他)

(陽介)オーイ文香ぁ!(文香)あ…陽介さん

(千枝)オッスふみふみ♪(文香)今日も…お肉ですか、千枝さん

(雪子)文香ちゃ〜ん(文香)雪子さん、今日もお料理教えますね…

(完二)ウッス!文香先輩!(文香)完二君、今日も編みぐるみ作り…教えてくれますか?

(りせ)やっほーセンパイ♫(文香)りせちゃん、今日も…とてもきらきらしてますね。

(直斗)どうも、文香さん。(文香)直斗さん、この本…とても面白いですので、よかったら…読んで見てください

(クマ)センセー!(文香)クマさん…あなたは…1人ではありませんよ。私達が…いつも一緒ですよ。

(マリー)文香…(文香)マリーちゃん、私達が…必ず記憶を見つけますから…安心してください

(菜々子)ふみかおねーちゃん♪大好き♪(文香)私も…菜々子の事…大好きよ…♪

(堂島)いつもありがとうな、文香。(文香)叔父さんも、私達…ずっと…家族ですから。




プロフィールでした。自分の中では文香さんが番長だったらて事を2年前から考えてました。やっと落ち着いて書けるようになりましたので、暖かい目で見てください。今の所誰と付き合うか考えてません。(陽介かな?)


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プロローグ-ベルベットルーム-

初投稿です。すこしでも読んでくれたら嬉しいです。


…眼を覚ますと私は青い背景の部屋にいました。

部屋?周りを振り返って見るとここはリムジンバスの車内のようでした。

?「ほう…これはまた、変わった定めをお持ちの方がいらしたようだ…フフ」

何処からか声が聞こえました、振り向くとそこには鼻の長いご老人と、青い服を着た女性が座っていました。

イゴール「私の名はイゴール、お初にお目にかかります」

鼻の長いご老人はイゴールと名乗り、挨拶をしました。私もつられて頭を下げました。

?「イゴールさん…、ここは何処なのでしょうか?私は…本を読んでる途中、睡魔に襲われて…眠りについてたはずなのですが?」

イゴール「ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所」

精神と物質の…狭間?

イゴール「本来は何かの形で“契約”を果たされた方のみが訪れる部屋…、貴方には、近くそうした未来が待ち受けているやも知れませんな」

“契約”とは一体どういう事なのでしょう。

 

イゴール「どれ…まずは、お名前を伺っておくといたしましょうか…」

?「はい…私は…鷺沢文香と申します」

そう私は名乗りました。

イゴール「ふむ…なるほど。 では、貴方の未来について、少し覗いてみると致しましょう…」

するとイゴールさんの目の前のテーブルが蒼白く光を放ちそこから何かのカードが出てきました。どうやらタロットカードのようです。

イゴール「占いは信用されますかな?」

文香「…はい…完全ではないですけど、信じられます…」

するとイゴールさんはテーブルの上のタロットカードをアルカナ順に並べました。

イゴール「常に同じにカードを操っておるはずが、まみえる結果は、そのつど変わる…フフ、まさに人生のようですな」

占いは疎いのでよくわからないですが、なんとなくわかるような気がします。

するとイゴールさんは1枚のアルカナカードをめくりました。

イゴール「ほう…近い未来を示すのは“塔”の正位置。どうやら大きな“災難”を被られるようだ」

災難?近い未来何か起こるのでしょうか?(ブルブル)

イゴール「そして、その先の未来を示しますのは…」

そう言いつつ新たなアルカナカードをめくりました。

イゴール「“月”の正位置。“迷い”そして“謎”を示すカード……実に興味深い」

迷い?謎?どういうことなのでしょう。するとイゴールさんは顔を上げて。

イゴール「貴方は、これから向かう地にて災いを被り、大きな“謎”を解く事を課せられるようだ」

災い!?…それはいったいどういうことなんですか?

イゴール「近く、貴方は何らか“契約”を果たされ、再びこちらへおいでになる事でしょう」

文香「何らかの契約?…それはいったいどういうことなんですか?」

イゴール「今年、運命は節目にあり、もし謎が解かなければ、貴方の未来は閉ざされてしまうやも知れません」

そんな!?…いったい私は…どうすればいいのでしょう。(涙目)

イゴール「ご心配召されるな、私の役目は、お客人がそうならぬらよう、手助けをさせて頂く事でございます」

文香「…手助け…ですか?」

イゴール「おっと、ご紹介が遅れましたな」

そう言うとイゴールさんは隣に座っている青い服を着た女性の方に振り向いきました。

イゴール「こちらはマーガレット。同じくここの住人でございます」

マーガレット「お客様の旅のお供を努めて参ります、マーガレットと申します」

文香「マーガレットさんですね、私は鷺沢文香…と申します、…よろしくお願いします」

そう言ってマーガレットさんに頭を下げました。

イゴール「詳しくは追々に致しましょう」

文香「…はい…わかりました」

イゴール「ではその時まで、ごきげんよう…」

すると周りの景色が歪んでわたしはまた眠りに落ちてしまいました。




ベルベットルームでした。
やっぱり小説は難しいですね。頭フル回転しながら書かないと大変ですね。
これからもゆっくりやっていくので少しでも読んでくれたら嬉しいです。
次回第1話「八十稲羽」安心しろ、俺の文香は最強なんだ!(SSRシュガーハートアタックされました)


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1話-八十稲羽-

それでは1話始めます。


4月11日電車内

私はまた引越しをすることになりました。親が海外に転勤することになったので、私は母の弟である叔父の家にお世話になる事になりました。

これで引越しも何度目になるのでしょう。

 

一昨日

教師「あー、皆もう知ってるようだが、3月いっぱいで鷺沢が転校する事になった。」

学生「えーマジで!知らなかったわー」「聞いてないんだけど」

 

ざわざわざわざわざわざわ

 

文香「…」

教師「こら、聞けお前ら!話し終わってないぞ。」

 

現在

私は新しい街でやっていけるのでしょうか。少し不安です。

…考えても仕方がありませんね。本でも読みながら落ち着くとしましょう。

そういえば叔父さんからメールが来ていましたね。

私は鞄から携帯を取り出し叔父から来たメールの内容を確認しました。

 

[駅まで迎えに行く。

八十稲羽駅

改札口に16時。]

 

メールの内容を確認した所で乗換え駅に到着しました、降りましょう。

 

堂島家

菜々子「そろそろ出る?」

堂島「あぁ、そうだな」

堂島はそう言って新聞を閉じ、タバコを消した。

そして菜々子を連れて車に乗った。姪を迎えに行くために。

 

電車内

私は電車の窓から外の景色を覗きました、周りは緑一面です。

空気もよく読書にはとても良い場所だと思いました。

そして電車がトンネル内を通過しました、その時…

 

“キーン”

 

突然頭の中で何かが過ぎるような違和感を覚えました。しかし周りを見ても何も変わった様子もありませんでした、気のせいだったのでしょうか?

そうしている内に目的の駅に着きました。さぁ、行きましょう。

 

八十稲羽駅

文香「ここが…八十稲羽ですか。」

堂島「おーい。こっちだ。」

すると写真で見た叔父が手を振っていました。叔父の元へ行きましょう。

堂島「おう、写真より美人だな」

叔父はそう言って握手をして来ました。少し照れてしまいますね。

堂島「ようこそ稲羽市へ。お前を預かる事になる堂島遼太郎だ。ええと、お前のお袋さんの、弟だ。一応、挨拶しておかなきゃな」

文香「はじめまして、鷺沢…文香と申します。この一年…よろしくお願いします」

堂島「まぁそんなに律儀にならなくてもいい、これからは家族になるんだからな」

文香「そうでしょうか?…すみません…癖のようなものなので」

堂島「しっかし、大きくなったなー。ちょっと前までオムツしてたと思ったが…」

叔父が私にあったのはまだ私が赤ちゃんの頃だったそうです。少し恥ずかしいですね。

堂島「こっちは娘の菜々子だ。ほれ、挨拶しろ」

菜々子「…。…にちは」

菜々子ちゃんは顔を赤くして小さな声で挨拶をしてくれました。

文香「こんにちは。これから…よろしくね」

菜々子「…///」

菜々子ちゃんに挨拶を返すと顔を赤くして叔父の後ろに隠れました。可愛いですね。

堂島「はは、こいつ、照れてんのか?」

菜々子「…♯」

バシッ!

叔父がそう言うと菜々子ちゃんが怒って叔父の背中を叩きました。

堂島「いてっ、はは。」

菜々子「ムスー」

堂島「それじゃあ行くか。車、こっちだ」

そう言って叔父と菜々子ちゃんと共に車に向かった。すると

?「ねぇ」

振り向くと私と同い年くらいの女性が声をかけて来ました。

?「落ちたよ、これ」

そういってなにかの紙を渡してきました。

文香「あの、その紙…私のじゃありませんよ?」

?「でも貴方の鞄から落ちたよ?」

文香「そうでしたか…ありがとうございます」

?「別にいい。拾っただけだから」

その紙は念のため用意しておいた、堂島家の連絡先が書かれたメモでした。

?「…」

すると彼女は黙って行ってしまいました。なんだか不思議な子だなと思いました。

堂島「おーい、どうした?」

文香「ごめんなさい…、今行きますね」

そう言って叔父の車で家へ向かう事になりました。

 

つづく




第1話いかがでしたでしょうか。
個人的にペルソナ4で好きなキャラは直斗ですね。いい子ですよあの娘は。
少しでも読んでくれたら嬉しいですね。
感想もよかったらお願いします。
次回第2話「新たな居場所」文香が飲む堂島家のコーヒーは甘い。


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2話-新たな居場所-

あけましておめでとうございます。2話です。fgo爆散しました。

さて、今日のexcitingペルソナ4-2017-は陽介が崖から落ちる所からだ!
文香「…陽介さんだ」千枝「作戦失敗したんじゃん!」雪子「落ちてくるw」

陽介「ホァァァァァァァァァァァァァ!」菜々子「このおろかものめが!」
デーレレーレレー

とゆわけでスタート。


叔父の家に向かう途中、菜々子ちゃんがトイレに行きたいと言ってきました、叔父はついでに燃料入れるか、と言い私達はガソリンスタンドに向かいました。

 

-ガソリンスタンド-

 

店員「らっしゃせー!」

着くと同時に店員さんが挨拶をしてきました。

堂島「トイレ1人で行けるか?」菜々子「うん」

そう返事をして車を降りました。私も外の空気を吸うために車を降りました。

店員「奥を左だよ…左ってわかる?お箸持たない方ね」

菜々子「わかってるってば…」

菜々子ちゃんは店員さんにそう言ってトイレにむかいました。

店員「どこかお出かけで?」

堂島「いや、こいつを迎えに来ただけだ。都会から越してきてな」

そういって叔父は私を紹介してくれました。

店員「へえ、都会からすか…」

堂島「あぁ、ついでに満タンで頼む。あ、レギュラーでな」

店員「ハイ、ありがとうございまーす」

店員さんに燃料補給を頼み、

堂島「悪い文香、一服だけしてくる」

叔父はそういってタバコを吸いに行きました。

店員「君高校生?」

店員さんが私に声をかけてきました。

文香「はい…そうですけど」

店員「都会から来ると、なーんも無くてビックリっしょ?」

文香「そうですね…、とても静かなところですね」

店員「実際退屈だと思うよ〜、高校の頃つったら、友達んち行くとかバイトくらいだから」

店員さんはそう言いながら笑っていました。

店員「でさ、ウチ今バイト募集してんだ、やってみない?」

店員さんはそう言って誘ってきました。

文香「私声を張るのは苦手でして…ごめんなさい、せっかく進めてもらいましたのに」

私はそう言って、断りを申しました。

店員「大丈夫気にしなくていいよ。でも考えておいてよ、学生でも大丈夫だから」

店員さんは気にしてない様子、握手をしてくれました。少しの間店員さんと話をしました。少し安心しました。すると菜々子ちゃんが戻ってきました。

店員「おっと、仕事しないと!」

そう言って店員さんは仕事に戻りました。店員さんと別れたその時。

 

〜グワングワン〜

 

頭の中で何かが叫ぶような声がしました、頭…がいたいです(泣)

菜々子「大丈夫?車酔いしちゃった?」

菜々子ちゃんが私の所に来て心配してくれました。

文香「少し疲れてしまいました、菜々子ちゃんどうしてわかったの?」

菜々子「具合悪いみたい」

菜々子ちゃんはそう言って心配してくれました、かわいいですね。長旅で少し疲れのでしょうか…言われてみると、軽い目眩も感じます…

堂島「悪い待たせたな。どうした文香?調子悪いのか?」

文香「すみません…少し頭がぐらついたので」

堂島「長旅だったからな、無理もない。早く家に向かおう」

そう言って車に乗り、堂島家に向かいました。

 

-堂島家-

 

堂島「着いたぞ、ここがウチだ」

菜々子「大丈夫?降りられる?」

文香「大丈夫です…さっきよりは楽になりました。ありがとうございます叔父さん、菜々子ちゃん」

そう言って私達は車を降りました。

堂島「俺たちは先に入るぞ」

そう言って叔父と菜々子ちゃんは家に入って行きました。

文香「…ここが新しい場所、これから1年間自分の家となる場所ですか…よろしくおねがいします(にこり)」そう言って私は家に入りました。

 

-夜-

 

叔父たちは私の歓迎会をしてくれました。

堂島「じゃ、歓迎の一杯と行くか、乾杯!」

菜々子「かんぱ〜い!」

文香「乾杯…です」

そう言って乾杯をしました。

堂島「しっかし、兄さんも姉貴も相変わらず仕事一筋だなぁ、海外勤めだったか?1年限りとは言え、親に振り回されてこんなとこ来ちまって…子供も大変だ」

叔父はそういって心配してくれました。

文香「大丈夫…です。何度もありましたのでもう慣れました」

私は渋々言いました。仕方がありません、仕事ですから。

堂島「そうか…。ま、ウチは俺と菜々子の二人だけだし、お前みたいなのが居てくれると、俺も助かる」

そう言って頭を撫でてくれました、少し照れてしまいました。

堂島「これからしばらくは家族同士だ。自分んちとおもって気楽にやってくれ」

文香「はい。よろしくおねがいします。」

堂島「おう」

そう言って笑ってくれました。

堂島「さて…メシにする(PiPiPiPi)たく…誰だ、こんな時に」

食事をいただく直前叔父の携帯から電話がなりました。

堂島「…堂島だ。……。」

叔父は電話に出ました、すると立ち上がって。

堂島「…ああ…ああ、分かった。場所は?……。分かった、すぐ行く」

そういって携帯を切りました。

堂島「酒飲まなくてアタリかよ…」

そういって叔父はため息をつけました。

堂島「仕事でちょっと出てくる。急で悪いが、飯は二人で食ってくれ。」

そう叔父は言いました、菜々子ちゃんは不安な顔をして立ちました。

堂島「帰りは…ちょっと分からん。菜々子、後は頼むぞ」

菜々子「…うん」

そう言って叔父は仕事に向かいました、すると。

堂島「菜々子、外雨だ。洗濯物どうした?」

菜々子「いれたー!」

堂島「そうかー!じゃ、行ってくる」

そう言って今度こそ仕事に向かいました。すると菜々子ちゃんがテレビをつけました。天気予報が流れてます、雨のようですね。

菜々子「いただきまーす」

菜々子ちゃんはそういってお寿司を食べ始めました。

 

 

…二人きりになってしましました。何か話した方がいいのでしょうか…?私は普段あまりお話はしないものなのでこういう時どうすればいいのやら。とにかく何か会話をしましょう(オドオド)

 

文香「菜々子ちゃん…叔父さんのお仕事って…なんですか?」

私は菜々子ちゃんにオドオドしながら聞きました。

菜々子「しごと…じけんのそうさとか…お父さんけいじだから」

そう菜々子ちゃんは言いました。どうやら叔父は刑事のようですね。

ニュース「次のニュースです。稲羽市議秘書の生天目太郎氏が、不適切な女性関係から進退を取り沙汰されている問題。夫人で演歌歌手の柊みすずさんは取材に応じ、慰謝料を求め争う考えを明らかにし……」

どうやら不倫関係のニュースのようでした。最近はよく見かけますね、雑誌やテレビなどで。すると菜々子ちゃんが。

菜々子「ニュースつまんないね」

文香「そうですね…」

そういってチャンネルを変えました、すると。

菜々子「あ♪」

菜々子ちゃんが急に笑顔になりました。ジュネスのCMのようですね、有名なデパートです。

ジュネス「ジュネスは毎日がお客様感謝デー!来て、見て、触れてください!エヴリディ・ヤッグライフ!ジュネス!」

菜々子「エヴリディ・ヤッグライフ!ジュネス!」

そう歌いながら喜んでました。かわいいですね❤︎

菜々子「♪…あれ?食べないの?」

はっ!あまりにも可愛いすぎて我を忘れていました。(汗)

文香「ごめんなさい、忘れてました…ではいただきます」

菜々子「?」

そういってお寿司をいただきました。甘エビ美味しいです❤︎

 

今日から1年間…この街で暮らすことになる。私はやっていけるのでしょうか。明日から学校でしたね、とにかく早く眠りましょう。

 

 

-謎の空間-

 

文香「…あれ?…ここはどこでしょう?」

気がつくとそこは霧に包まれた見知らぬ場所でした。周り一面霧に包まれてますね。なぜか私は通学用のいつものカバンを持っていました。

文香「とりあえず、進んで見ましょう。何かあるはずです(泣)」

私は歩いてみる事にしました。しばらく歩いていると。

?<真実が知りたいって?>

どこからか声が聞こえました。

文香「だ、誰ですか?」

?<それなら、捕まえてごらんよ>

文香「え?」

見知らぬ声がする方を向くとそこには霧がかかった穴がありました。そこにきっと何かあると思い先に進みました。するとそこには謎の影がありました。

<ふふふ…やってごらんよ>

私は影がある方に走って影を掴もうとしました、しかしそこには誰もいません。

?<どこを見ているんだい?>

後ろから声が聞こえる。私は振り向きました、すると。

?<避けないと、死ぬよ?>

そう言って青い光を放ちました。私は驚いて避けようとしましたが、運動が苦手なために少し遅れてしまい、左足に当たってしまいました。

文香「あ、あぁぁぁぁ!」

光が当たった場所を見ると左足が氷ってしまいました。

文香「ど、どうしましょう、これでは動けません…。どうすれば。はっ!そうだ!」

私はカバンから前の高校の部活で使用していた薙刀を取り出しました。

文香「…発っ!」

私は左足に向かって薙刀を振り下ろしました。すると氷だけが粉々に砕けました。

文香「…一時期でしたが薙刀部に入って少しよかったと思います。」

そして私は影の方を見て走り、薙刀を突き出しました。

文香「発!…あれ?」

当たったかと思ったのですがそこにはいませんでした。

文香「どこにいるんですか?…」

?<へぇ…この霧の中なのに、少しは見えるんだね…。なるほど…確かに面白い素養だ…でも簡単には捕まえられないよ…」

文香「はぁはぁ…捕まえ…られませんね」

?<求めているものが“真実”なら、尚更ね…>

すると周りの霧が更に深くなりました。これでは当てられそうになりません。

?<誰だって見たいものだけを見たいように見る…そして霧は何処までも深くなる…いつか…また会えるかな…こことは別の場所で…>

文香「ま、待って…ください!それはどういう」

?<フフ…楽しみにしてるよ…不思議な文学少女よ…>

なんだか意識が遠くなって…バタリ…

 

つづく




いかがだったでしょうか。2話でした。
前の学校では部活は二学期まで薙刀部に入っていたという設定にしました。
槍系なら文香でも大丈夫かなと思ってやって見た所存です。
2017始まりました。一ネロニ海未三文香ですよ。
ですので今年もよろしくお願いいたします。
次回第3話-八十神高校-
こいつぁスゴイぜ!


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3話-八十神高校-

連続投稿します。第3話です。
文香「1話以降から投稿が遅れたのは私の責任です、だが私は謝りません。」
雪子「フミカァ!」
キャベツ「いい台詞だ、感動的だな。だか無意味だ。」
バキッ
陽介「ウゲェ」
千枝「ファナムラ!」
それではどうぞ。


-4/12-

 

……何だか悪夢を見ていたような気がします、汗もかいていますし、何だったのでしょう。……考えていても仕方ありません、今日から学校ですし居間に向かいましょう。

 

-居間-

 

居間に向かうと菜々子ちゃんが起きていました。

菜々子「おはよ」

文香「おはようございます…菜々子ちゃん」

私と菜々子ちゃんは椅子に座りました。

菜々子「よしっと。じゃ、いただきまーす」

文香「朝ごはんは…菜々子ちゃんが作ったのですか?」

菜々子「朝はパンをやいて…あと、メダマやき。夜はかってくるの。お父さんつくれないから。」

文香「そうなの…ですか」

どうやら菜々子ちゃんが食事係のようですね、小さいのに立派ですね。

文香「では…いただきます。モキュモキュ…美味しいですね♪」

菜々子「えへへ(照)」

菜々子ちゃんが頬赤く染めながら微笑んでくれました。

菜々子「今日から学校でしょ?とちゅうまで、おんなじ道だから…いっしょに行こ♪」

菜々子ちゃんはどこかソワソワしていました。

文香「そうですね…一緒に行きましょう」

菜々子「ほんと?やったー♪」

菜々子ちゃんは喜んでました。可愛いですね❤︎朝ごはんを終えた後私は菜々子ちゃんと共に学校に向かいました。

 

-鮫川付近-

 

昨日の天気予報で雨が降ると言っていたので外に出て見ると雨が降っていました。私はお気に入りのヘアーバンドを着け、読み途中の本にカバーを付けて、傘を持ち菜々子の元に向かい途中の道まで一緒に歩きました。

菜々子「あと、この道、まっすぐだから。」

文香「はい、ありがとうございます…菜々子ちゃん」

菜々子「うん(照)わたしこっちの道だから、じゃーねー」

菜々子ちゃんが手を振って学校に向かいました。私も菜々子ちゃんが見えなくなるまで手を振ってから学校に向かいました。

 

-通学路-

 

菜々子ちゃんと別れて通学路を歩いていると。

?「よっ…とっ…とっとぉ…」

一人の男子生徒が自転車に乗って登校していました、壊れかけの。

?「うわっ!」

男子生徒は電信柱にどーん!と激突してしまいました。

?「う…おごごげご…」

とても痛そうだと思いました。声を掛け……そっとしておきましょう。

 

-八十神高校-

 

学校に到着しました。この先、どんな高校生活が待っているのでしょう。少し不安です。

 

-教室-

 

「ついてねぇよな〜、このクラスって担任諸岡だろ?」

「モロキンな、1年間えんえん、あのクソ長い説教聞かされんのかよ」

「ところでさこの組、都会から転校生来るって話だよね。」

「え、本当!男子?女子?」

ざわざわ

肉大好き少女「都会から転校生って、前の花村みたいじゃん?…あれ?なに朝から死んでんの?」

陽介「や、ちょっと…頼むから放っといたげて」

肉大好き少女「?花村のやつ、どしたの?」

黒髪少女「さぁ?」

ガラガラ

モロキン「静かにしろー!今日から貴様らの担任になる諸岡だ!いいか、春だからって、恋愛だ、異性交遊だと浮ついてんじゃないぞ!わしの目が黒いうちは、貴様らには特に清く正しい学生生活を送ってもらうからな!」

うわー、マジカヨモロキンだよぉ。ヒソヒソ

モロキン「貴様ら静かにしろー!あーそれからね、不本意ながら転校生を紹介する。爛れた都会からへんぴな地方都市に飛ばされた哀れな奴だ、いわば落ち武者だ。わかるな?男子は間違っても色目など使わんように!では鷺沢文香、自己紹介しなさい。」

文香「…それは私に対しての…差別ですか?…本で調べた事があります。」

モロキン「なにぃ?」

オイオイモロキンに楯突くとか勇気あるなあの子…ざわざわ

文香「…私は別にそう言われても構いません…しかし…他人まで巻き込むのは…誰であろうと許せません。」

モロキン「貴様ぁ!」

文香「校長室に行っても…いいんですよ…私は。」

モロキン「!?わかった!ワシが言いすぎた!済まなかったな!」

文香「私も…すみません。空気を悪くしてしまいましたね。…以後気をつけますね」

私はつい我を忘れてしまいました。恥ずかしいです(泣)

文香「鷺沢文香…です。1年間という短い間ですが…よろしくお願いします」

パチパチと拍手が送られました、なんだか嬉しいですね。

モロキン「あー、鷺沢の席なんだが…」

肉大好き少女「センセー、転校生の席ここでいいですか?」

モロキン「そうか?じゃあ鷺沢の席はあそこだ。」

私は言われた席に座りました。

肉大好き少女「君怖いもの知らずだねービックリしたよ。」

隣の席の女子が小声で声を掛けてくれました。

文香「いえ、つい我を忘れて言ってしまったのです。すみません迷惑をおかけして」

肉大好き少女「いやいやかっこよかったよ君♪これから一年間よろしくね♪」

文香「はい、よろしくお願いしますね」

そう言って私達は握手を交わしました。するて周りがヒソヒソ声で話していました。

「かわいそ、転校生来てイキナリモロ組かよ」

「目ぇつけられると停学とからリアルにありえるからなぁ」

「まぁ私達も同じようなもんだしねぇ」

「でもさっきのやりとりかっこよかったなぁ」

「…漫画のネタになりそっスね」

?眼鏡に緑のジャージを来た女の子が何か言った気がします。気のせいでしょうか。

モロキン「静かにしろー!出席を取るぞ!」

新しい学校生活が始まりました。うまくやっていけるのでしょうか。

 

-放課後-

 

モロキン「では今日の所はこれまで。明日から通常授業が始まるからな。」

諸岡先生はそう言って授業を切り上げようとしたその時放送がながれました。

モロキン「うーむむ、いいか?指示があるまで教室を出るなよ!」

そう言って諸岡先生は職員室に向かいました。すると外からパトカーが走る音が聞こえました。

「なんか事件?すっげ近くねサイレン」

「クッソ、なんも見えね。なんだよこの霧!」

「最近雨降った後とかやけに出るよな」

ざわざわ

「マジかよ!」

するとさっきまで話していた男子が黒髪の女子生徒に声を掛けて来ました。

「あ、あのさ、天城。ちょっと聞きたい事があるんだけど…天城んちの旅館にさ、山野アナが泊まってるって、マジ?」

雪子「そういうの、答えられない」

「あ、ああ、そりゃそっか。」

そう言って男子はそそくさと逃げて行きました。

肉大好き少女「はー、もう何コレ。いつまでかかんのかな。」

雪子「さぁね」

肉大好き少女「放送なる前にソッコー帰ればよかった…ね、そう言えばさ、前に話したやつやってみた?ほら、雨の夜中に…ってやつ」

雪子「あ、ごめん、やってない。」

肉大好き少女「ハハ、いいって当然だし。けど隣の組の男子、“俺の運命の相手は山野アナだー!”とか叫んでたって。」

隣の女子生徒が天城さんという人と話してる途中、また放送が鳴りました。

「事件!」

「なになに、どういう事?」

「ね、見に行こうよ」

皆そう言って外に向かいました。私は本を読み終えたので帰る準備をしました。

文香「さて…帰りましょうか…」

肉大好き少女「あれ?一人で帰るの?」

隣の席の女の子が声を掛けて来ました。

文香「はい…そうですけど」

肉大好き少女「よかったら一緒に帰んない?あーあたし里中千枝ね。隣の席なのは知ってるでしょ?」

文香「はい…さっきはありがとうございます…里中さん。」

千枝「千枝でいいって、これからヨロシク!ふみふみ♪」

文香「…ふみふみ?」

千枝「文香だからふみふみ♪あ、いやだった?」

文香「いえ…そういう風にアダ名をつけられるの初めてでして。少し嬉しいですね。よろしくお願いします千枝さん♪」

千枝「うん!で、こっちが天城雪子ね」

雪子「あ、初めましてよろしくね」

文香「はい…よろしくお願いします…天城さん」

雪子「雪子でいいよ、私も文香ちゃんって呼ぶから」

文香「はい…雪子さん」

雪子「なんか、急でごめんね…」

千枝「のぁ、謝んないでよ。あたし失礼な人みたいじゃん、ちょっと話を聞きたいなーってそれだけだってば。」

知り合った二人と話していると。

陽介「あ、えーと、里中…さん。これ、スゲー面白かったです。技の繰り出しが流石の本場つーか…申し訳ない!事故なんだ!バイト代入るまで待って!じゃ!」

千枝「待てコラ!貸したDVDに何した!」

すると千枝さんは今朝出会った男子に向けてカンフーキックをお見舞いしました。とても綺麗な蹴りでした。

陽介「どわっ!」

パカっ

千枝「なんで!?信じられない!ヒビ入ってんじゃん…あたしの成龍伝説がぁぁぁ!」

陽介「い、痛てぇ、右足が」

雪子「だ、大丈夫?」

陽介「ああ、天城…心配してくれてんのか…」

千枝「いいよ、雪子。花村なんか、掘っていて帰ろ。ふみふみも」

かなり痛そうですね…確かポケットに。

文香「あの…花村…さんでしたよね?これ…よかったら水に濡らして足に被せてください。後治療方法が書いてある本も…どうぞ」

そう言って私はハンカチと治療用の小さい本を花村さんに渡しました。

陽介「悪ぃ、ありがとな転校生」

文香「いえ…それでは」

私は花村さんにそう言って教室をでました。

 

-八十神高校、正門-

 

千枝「へぇ、ふみふみ趣味読書と栞作りなんだ」

文香「はい…本を読むと心が落ち着きますし、栞作りも…始めたら楽しくなってきてしまいました…」

雪子「そうなんだ」

千枝「ふみふみ、よかったら今度なんか本貸してくれない?なんか読みたくなっちゃった」

雪子「私もおねがいしていいかな?」

文香「はい…本を好きになって貰えれば私は嬉しいです♪」

楽しく下校をしていますと。そこに他校の生徒でしょうか?男の人が雪子さんに近づいて来ました。

他校の男子生徒「き、キミさ、ゆ、雪子だよね。こ、これからどっか、遊びに行かない?」

雪子「え…だ、誰?」

雪子さんが震えてます。

文香「あの…なんですか?雪子さん…怖がってます」

私も震えながら言いました。

他校の男子生徒「チッ。雪子行くの行かないのどっち!」

雪子「い、行かない…」

他校の男子生徒「な、ならいい!」

他校の男子生徒は怒るなり走って行きました。なんだったんでしょうか。」

雪子「あ、あの人、何の用だったんだろう?」

千枝「何の用って…デートのお誘いでしょ、どう見たって」

雪子「え、そうなの?」

千枝「そうなのって…あーあ。まぁけどあれは無いよねー。いきなり“雪子”って怖すぎ。ねっふみふみ」

文香「そうですね…確かに怖いです(涙)」

千枝「ハハ…よしよし(ナデナデ)」

泣きそうな私をナデナデしてくれました。

雪子「文香ちゃんありがとうね、助けてくれて」

文香「いえ…怖かったですけど。人が嫌がってるのを放って置けない性格なだけです…でもありがとうございます…雪子さん♪」

雪子さんは微笑んでくれました。少し安心しまいました。

陽介「よう天城、また悩める男子をフったのか?全く罪作りだな…俺も去年バッサリ切られたもんな」

雪子「別にそんなことしてないよ?」

陽介「え、マジで?じゃあ今度一緒にどっか出かける!?」

雪子「…それは嫌だけど。」

陽介「僅かでも期待したオレがバカだったよ…」

文香「花村さん…足…もう大丈夫なんですか?」

陽介「おう!少しは楽になったぜ、ありがとな転校生♪ハンカチ洗って本と一緒に明日返すから」

文香「そうですか…お役に立てて…よかったです。」

陽介「つーかお前ら、あんま転校生イジメんなよー」

千枝「話聞くだけだってば!」

雪子「あ、あのごめんね文香ちゃん、いきなり」

文香「いえ…大丈夫ですよ…雪子さん」

千枝「てかふみふみ、花村のやつになんかしたっけ?」

文香「花村さん…あまりにも痛がってたので…ほっとけなくて。少しでも痛みを抑えるために…ハンカチと治療用の小さい本を貸しただけですよ…」

千枝「ふみふみは優しいなぁ(ナデナデ)花村の奴ちゃんと感謝しろよぉ」

雪子「じゃあもう行こう」

 

-商店街通り-

 

千枝「そっか、親の仕事の都合なんだ。もっとシンドイ理由かと思っちゃった、はは。ここなーんもないでしょ?」

文香「でも私は…とても過ごしやすい場所だと思います…」

千枝「そこがいいトコでもあるんだけど、余所の人に言えるようなモンは全然…あ、八十神山から採れる…染め物とか焼き物とかちょっと有名かな?ああ、後雪子んちのの天城屋旅館は普通に自慢の名所!」

雪子「え、別に…ただ古いだけだよ」

千枝「隠れ屋温泉とかって雑誌にもよく乗ってんじゃん。この町で一番立派な老舗旅館でね、雪子はそこの次期女将なんだ。雪子んち目当ての観光客とかも来るしこの町それで保ってるよね、実際。」

雪子「…そんなことないけど」

雪子さんはなんだかばつが悪そうです。

千枝「あれ?なんだろ」

なにか騒いでいる声が聞こえます。行って見ましょう。

「でね、その高校生の子ちょうど早退したんですって。」

「まさか、アンテナに引っかかってるなんて思わないわよねぇ」

「怖いわねぇ、こんなところで“死体”だなんて」

!?今私達はとんでもない言葉を聞いてしまいました。

千枝「え…今なんて?死体!?」

私達が動揺してるとそこには叔父がいました。

堂島「文香、ここで何してる」

文香「今…帰宅中…です」

私は叔父にそう伝えました。

堂島「あぁ、そうだったな。悪かったな変な事聞いちまって。ったくあの校長…ここは通すなって言っただろうが…」

叔父は私に謝るなりブツブツと何かを呟いていました。

千枝「知り合い?」

文香「私の…叔父です…今は家族です」

堂島「こいつの保護者の堂島だ。まぁその…仲良くしてやってくれ。とにかく三人とも今日は早く帰れ」

そう言うと叔父の後ろから若い男性が走ってきました。

キャベツ「うっ…うええぇぇぇ…」

堂島「足立!おめえはいつまで新米気分だ!今すぐ本庁帰るか?あぁ!?」

足立「す、すみませ…うっぷ」

堂島「たぁく…顔洗ってこい。すぐ地取り出るぞ!」

そう言って叔父と足立さんと呼ばれる若い男性は行ってしまいました。

千枝「さっきの校内放送ってこれの事…?」

雪子「アンテナに引っ掛かってたって…どう言う事なんだろう」

千枝「ねぇ雪子さ、ジュネス寄って帰んのまたにしよっか…」

雪子「うん…」

千枝「じゃあ私達ここでね。明日から頑張ろ、ふみふみ♪」

雪子「じゃあまた明日ね、文香ちゃん」

文香「はい…また明日。千枝さん、雪子さん

別れを言うと二人は行ってしまいました。今日はまっすぐ帰りましょう。

 

-夜-

 

私は菜々子ちゃんとお料理をしました。今日は菜々子ちゃんの大好きなオムライスにしました。菜々子ちゃんは。

菜々子「美味しいね♪」

と言ってくれました。私も嬉しいです♪

その後私は菜々子ちゃんと一緒にテレビを見ていました。

菜々子「お父さん、今日も帰ってこないのかな…」

菜々子ちゃんは寂しそうにしていました。するとニュースが流れました、どうやら下校時に起きた事件のようです。被害者は山野アナのようでした。

菜々子「いなばけーさつ!お父さんのはたらいてるとこだ!……。」

菜々子ちゃんは寂しそうな顔をしています。

文香「菜々子ちゃん…お父さんがいなくて…寂しいですか?」

菜々子「…ううん。おシゴトだから、しかたないよ。」

菜々子ちゃんは寂しいそうな顔でそう言いました。とてもかわいそうです。

 

ニュースの内容をまとめてみますと。通学路の近くで地元テレビ局の女子アナの遺体が見つかったようですね。山野真由美さん…つい先日同じ議員秘書の男子との不倫そうどうが報じられたばかりの筈ですね。

菜々子「やねの上で見つかったの?なんか、こわいね」

菜々子ちゃんが震えてますね、無理もありません。するとテレビが。

菜々子「あ!ジュネスだ♪」

ジュネスのCMのようですね。菜々子ちゃんが明るくなりました。

ジュネス「ジュネスは毎日がお客様感謝デー!来て!見て!触れてください!エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!」

菜々子「エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!」

菜々子ちゃんは歌うなり私を見ています。なんだか何かを期待する目で私を見ていますね…

文香「菜々子ちゃん…歌とても似てますね…」

菜々子「でしょ?クラスで一番、うまいんだ!」

菜々子ちゃんは喜びました。どうやら怖い話は忘れたようですね。そして繰り返し口ずさんでいました。その声を聞いていると、私も天使の翼が生えそうです♪

 

つづく。




はい、いかがだったでしょうか。第3話
今回少し長めに書きました、腕が痛い。
ついに被害が現れましたね。これから文香たちの運命はいかに。
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
次回第4話-マヨナカテレビ-
文香「右手…スプーンをお持ちください…ではいきます。マッガーレ!」
グニャリ
陽・千・雪「スゴッ!」

?「次回は出番クマ!」


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4話-マヨナカテレビ-

はい、第4話です。
文香兄「必ず爆死(課金)させる…、我がシュガーハートアタックは狙った陽介さんは確実に仕留める!」
シュガーハートアタック「目ぇ背けんなぁ❤︎」
陽介「グファァ!」

それではどうぞ


-朝-

 

私は菜々子ちゃんと途中まで一緒に学校に向かいました。

菜々子「じゃあまたねー」

文香「行ってらっしゃい…菜々子ちゃん」

そう行って菜々子ちゃん学校に向かいました、私も向かいましょう。

 

-通学路-

私は学校に向かうために通学路を歩いていました、すると。

陽介「わーどいてどいて!」

声が聞こえたので後ろを振り返ると、自転車を猛スピードで漕いでくる花村さんがいました。私は横に避けると、花村さんの自転車はコントロールを失い、

どっかーん!

ゴミ捨て場にぶつかってしまいました。私は驚いて花村さんの元に向かいました。

陽介「だ、誰か…」

文香「だ、大丈夫ですか…?今…助けますね?」

私はそう言ってゴミ箱に入って転げ回ってる花村さんを助けました。

陽介「いやー助かったわ、ありがとな!えっと…」

文香「そういえば…自己紹介してませんでしたね、私は…鷺沢文香といいます。」

陽介「そっか!俺、花村陽介。よろしくな鷺沢。」

文香「はい…よろしくお願いします。それより…怪我大丈夫ですか?」

陽介「へーきへーき♪」

花村さんは無事のようでした。良かったです(ほっ)

陽介「な、昨日の事件、知ってんだろ?“女子アナがアンテナに”ってやつ!」

文香「はい…テレビで見ました。」

陽介「あれ、なんかの見せしめとかかな?事故な訳ないよな、あんなの」

文香「よく…わかりませんね。あのような…事件初めて見ましたから」

私は花村さんにそう伝えました。

陽介「まぁそうだよな。でもわざわざ屋根の上にぶら下げるとか、マトモじゃないよな。つか殺してる時点でマトモじゃないか。」

文香「確かに…そうですね」

陽介「あ、そうだ!昨日ありがとな鷺沢。ハンカチと本返すよ」

そう言って花村さんは昨日渡したハンカチと本を返してくれました。

文香「あの…ハンカチはあげるつもりだったんですが」

陽介「まぁ借りっ放しなのは性に合わなくてさ、気持ちだけもらうよ」

花村さんはそう言ってくれました。

陽介「やっべっ!遅刻!」

私は携帯電話で時刻を調べました。本当ですね、ギリギリです。

陽介「後ろ乗ってくか?ちょっとギコギコいってるけど。」

花村さんは後ろに乗らないかと私に言ってくれました。

文香「…でもいいんですか?」

陽介「昨日から助けられっぱなしだし、今日くらい助けないとな♪」

花村さんは笑顔でそう言ってくれました。

文香「じゃあ…よろしくお願いします花村さん」

陽介「おっしゃ、任せろ!」

私は花村さんの好意に甘え、自転車の後ろに乗りました。

陽介「じゃあ行くぜ!全力疾走だぜ!」

そう言って花村さんは自転車を猛スピードで漕ぎました。は、速いです!

文香「は、花村さん、も、もう少しスピードを、スピードをぉぉぉぉぉ」

 

放課後

 

今日の授業が終わり帰宅時間になりました。私は今日も本を読んでいます。

陽介「鷺沢どうよ、この町もう慣れたか?」

花村さんが後ろから声をかけてくれました。

文香「はい…とても過ごしやすい街です」

私は花村さんに伝えました。

陽介「へぇ早いな。まぁ本好きな鷺沢には過ごしやすいのは俺にもわかる気がするな」

花村さんはそう言って笑ってくれました。

文香「花村さんは…本は好きですか?」

陽介「本かぁ、あまり読まねーなー」

文香「そう…ですか…(涙)」

私は少し落ち込みました。

陽介「あ。で、でも鷺沢が勧めてくれる本なら読める気がする!昨日貸してくれた治療法が書いてある本わかりやすかったしな♪」

花村さんは落ち込んでる私にそう言ってくれました。

文香「そうですか…良かったです(ニコリ)」

陽介「///コホン。ここって都会に比べて何も無いけどさ、逆に“何も無い”がある…っての?空気とか結構ウマイし、あと食いもんとか…あ、ここの名物知ってるか?」

文香「たしか…千枝さんから聞きました。焼き物や染め物が有名だとか…」

陽介「それもあるんだけどよ。“ビフテキ”だぜ!すごいっしょ、野暮ったい響き。」

ビフテキ…なんか美味しそうです(ぐー)

文香「///」

お腹の虫が鳴ってしまいました。は、恥ずかしいです(赤)

陽介「まぁ実際美味いからお腹鳴ってもしかたねーさ♪俺安いとこ知ってんだけど、行っとく?おごるぜ、昨日今日助けてもらったお礼に♪」

花村さんはそう言って私を誘ってくれました。こういう事今までなかったので嬉しいです。

文香「そうですか?…ありがとうございます」

花村さんにありがとうを伝えますと千枝さんがやって来ました。

千枝「私には、お詫びとかそーゆーのないわけ?」

陽介「…えっ?」

千枝「成・龍・伝・説!」

千枝さんは威圧をかけながら花村さんに話しました。

陽介「う…メシの話になると来るなお前…」

文香「あの…千枝さん。これ昨日話した…カンフー関連の小説です。面白い話なので良かったら…どうぞ」

千枝「マジ!?…へぇ、ブルー0リーの小説なんかあるんだ!ありがとうふみふみ♪家帰ったら早速読むね♪」

千枝さんは喜んでくれました、良かったです。

千枝「雪子もどう?一緒にオゴってもらお」

千枝さんは雪子さんを誘いました、すると。

雪子「いいよ、太っちゃうし。それに家の手伝いあるから」

陽介「?天城ってもう女将修行とかやってんの?」

雪子「そんな修行だなんて。忙しい時にちょっと手伝ってるだけ。それじゃ私行くね。」

そう言って雪子さんは帰宅しました。なんか…寂しそうな顔をしていたような気がします。

千枝「仕方ないか。じゃ、あたし達も行こ」

陽介「え、まじ二人分おごる流れ?」

文香「…やはり私自分で」

陽介「いや大丈夫だよ、お礼したいし」

花村さんは私にそう言ってくれました。

文香「そうですか…でも千枝さんの言い分もわかりますから、…責任取りましょう」

陽介「…はい」

花村さんは納得してくれたようです。

 

-ジュネスフードコート-

 

私達はジュネスにやって来ました。ここがジュネスですか。とても広いですね。

千枝「安い店ってここかよ…ここビフテキなんか無いじゃんよ」

陽介「だから前にも言ったろ来週から始めるって。てかお前おごんならあっちのステーキハウスは無理だっつの」

ビフテキは来週から始めるようですね。来週になったら是非食べてみましょう。

千枝「てか、だからって自分んち連れて来る事ないでしょーが!」

陽介「いや、別に俺んちってわけじゃないだろが」

文香「自分の家?…ジュネスがですか?」

私は不思議に思ったので花村さんに聞いてみることにしました。

陽介「あーえと、お前にはまだ言ってなかったよな。俺も都会から引っ越して来たんだよ、半年ぐらい前。」

文香「…そうなんですか」

陽介「あぁ。親父が新しく出来たココの店長になることになってさ。んで家族で来たってわけ。」

花村さんは事情を私に教えてくれました。

陽介「んじゃコレ、鷺沢の歓迎の証って事で。…里中のもおごりだぞ?」

千枝「うん、知ってる」

私達は目の前にあるジュースを手に取り乾杯をしました。

千枝「そう言えばふみふみ栞も作るんだよね?」

陽介「そーなのか?鷺坂器用だな。」

花村さん達は私を見ながら笑っていました。

文香「いえ、…趣味みたいなものなので。紙に花を入れて密閉するだけの作業なので」

千枝「へぇ、でも難しそうじゃんあたしにゃムリだなぁ」

陽介「俺も難しそうだな…」

花村さん達は腕を組んで唸っていました。

文香「…良かったら。もし時間があったら教えてあげましょうか?」

陽介「え?マジで!」

千枝「でもいいのふみふみ?」

文香「はい…。私も楽しんでもらえると嬉しいです(にこり)」

千枝「じ、じゃああたし、おしえてもらおっかなぁ」

陽介「お、俺も!」

陽千(なにこの子、めちゃくちゃ可愛い///)

文香「…?」

二人共どうしたのでしょうか。その後私達はたわいもない話で盛り上がりました。

陽介「あ、小西先輩じゃん。わり、ちょっと」

そう言って花村さんらは席を外しました。

文香「千枝さん…あの人はどなたでしょうか?」

千枝「小西早紀先輩。家は商店街の酒屋さん。…けどここでバイトしてるんだっけ。」

そう千枝さんは私に教えてくれました。

陽介「お疲れッス。なんか元気ない?」

早紀「おーす…今やっと休憩。花ちゃんは?友達連れて自分ちの売上に貢献してるとこ?」

陽介「うわ、ムカつくなー。つか…ホントに元気なさそうだけど。何かさか

あった?」

早紀「…別に。ちょっと疲れてるだけ。」

陽介「何かあったら、何でも言ってよ。俺…」

早紀「だーいじょうぶだって。ありがとね。ハァ…あーもー、なんで昨日、早退なんてしたんだろ…」

陽介「?」

早紀「あれ?あの女の子…もしかして最近入ったていう転校生?」

あれ?なぜか私のところに来ました。

早紀「キミが転校生?あ、私のことは聞いてる?」

文香「はい…今彼女から聞きました。」

早紀「そっか。都会っ子同士は、やっぱり気が合う?」

文香「そうですね…喋りやすくはありますね。」

早紀「こいつ、友達少ないからさ。仲良くしてやってね。」

文香「はい…もう仲良しです。」

陽介「鷺沢ぁ(泣)」

早紀「花ちゃんお節介で良い奴だけど、ウザかったらウザいって言いなね?」

小西さんはそう言いました。

文香「花村さんは…とても良い人です…」

早紀「分かってるって、冗談だよー。さーて、こっちはもう休憩終わり。やれやれっと。それじゃね♪」

そう言って小西さんは仕事に戻りました。

陽介「はは、人の事ウザいだろ?とかって小西先輩の方がお節介じゃんな?あの人弟いるもんだから俺の事も割とそんな扱いっていうか…」

千枝「そうだ、悩める花村にイイコト教えてあげる」

陽介「イイコト?」

花村さんは千枝さんに聞きました。

千枝「マヨナカテレビって知ってる?雨の夜の0時に、消えてるテレビを一人で見るんだって。で、画面に映る自分の顔を見つめてると別の人間がそこに映ってる…てヤツ。それ、運命の相手なんだってよ。」

どうやら千枝さんは昨日雪子さんと話していたマヨナカテレビの事を花村さんに伝えました。

陽介「なんだそりゃ?何言い出すかと思えば…お前よくそんな幼稚ネタでいちいち盛り上がれんな。」

千枝「幼稚って言った?信じてないんでしょ⁉︎」

陽介「信じるわけねーだろが!」

文香「二人共…落ち着いてください…」

私は二人を抑えました。

千枝「だったらさ、ちょうど今晩雨だし、みんなでやってみようよ!ふみふみも!」

文香「え?私も…ですか?」

陽介「やってみようって…オメ自分も見た事ねえのかよ!てかさらっと鷺沢まで巻き込むんじゃねえよ!」

千枝「人多い方がやって見る価値あるっしょ?」

陽介「まったく。それより昨日のアレってやっぱり殺人なのかね?実はその辺に犯人とか居たりしてな…ひひひ」

花村さんは私を見ながら話しました(フルフル)

千枝「そういうの面白がんなっての。幼稚はどっちだよ…。あーもーふみふみが震えてるでしょ(よしよし)」

陽介「あ、ごめんな鷺沢怖がらせて」

花村さんは謝って来ました。

文香「いえ…大丈夫です。こういう会話あまりしたことがないので」

私は二人にそう伝えました。…マヨナカテレビ…今夜試してみましょうか。

 

-夜-

 

今日は菜々子ちゃんと一緒にハンバーグを作りました。菜々子ちゃんは喜んでいました。今日も叔父は仕事でいないので二人っきりの夕飯です。

文香「…菜々子ちゃん、お父さんから電話は…来ていないのですか?」

私は菜々子ちゃんに聞いて見ることにしました。

菜々子「ううん、ない。デンワするっていつも言ってるのに。」

菜々子ちゃんは寂しそうな顔をして言いました。すると玄関が開く音が聞こえて来ました、叔父でしょう。

菜々子「あっ!帰って来た♪お帰りなさい!」

菜々子ちゃんは喜んで玄関に向かいました。

堂島「ただいま。菜々子、文香」

文香「お帰りなさい…ご飯できていますよ」

私は叔父に伝えました。

堂島「そうか。悪い、ありがとな」

菜々子「このハンバーグ、菜々子達が作ったんだよ?」

堂島「そうか、美味そうだな。頂こうか。」

そう言って私達は食事を始めました。食事を済ました後

堂島「菜々子、ニュースにしてくれ」

菜々子「うん」

そう言って菜々子はチャンネルを変えました。ニュースを見ていると今回の事件の第一発見者のインタビューが流れていました。

堂島「第一発見者のインタビューだ?どこから掴んだんだまったく…」

叔父は呆れながら呟きました。女子高生は声も顔もぼかされていました。

……あれ?どこかで見たような気がします。女子高生は質問攻めでとまもている様子ですね。…ん?よく見ると…花村さんの先輩の小西早紀さんによく似ている気がします。

堂島「ふん、お前らが騒ぐから余計に客足が遠のくんだろ…」

叔父は呆れながら呟きました。ニュースではアナウンサー達が口論を始めていました。

堂島「イタズラ電話なら殺到しているがな…」

叔父はあくびをしながら呟きました。よほど疲れているようですね。

どうやらCMが流れるようです。

ジュネス「ジュネスは毎日がお客様感謝デー!来て!見て!触れてください!エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!」

菜々子「エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!」

菜々子ちゃんがまた歌っています。これを花村さんにみせたらきっと涙で前が見えないでしょうね♪

菜々子「ねぇお父さん、今度みんなでジュネス行きたい!…だめ?」

そう菜々子ちゃんが叔父に伝えました。しかし叔父は

堂島「……zzz」

寝ていました。よほど疲れていないからたのでしょう。

菜々子「あーあ、もー」

菜々子ちゃんはガッカリしていました。

文香「菜々子ちゃん…お父さんのお布団…敷いてくれますか?(ナデナデ)」

菜々子「…うん」

菜々子ちゃんは布団を敷きに行きました。私は叔父を背負って寝室に連れて行きました。

 

-自室-

 

雨の音が聞こえます。…そろそろ0時ですね。

“雨の日の夜にテレビを見つめると運命の相手が映る”

…千枝さんの話は本当なのでしょうか。

 

カチ、カチ、カチ、カチ、カチ、カチ

 

…部屋の時計が0時をさしても何も映りません。

文香「…どうやら噂話のようですね…」

私は布団に向かおうとしました。…その時!

 

ピチュンッ!

 

文香「!?」

何かの音がしたので振り返ると、テレビがひとりでに付いていました!何か映っているようですがノイズがひどくてよく見えません。すると!

?<我は汝…汝は我…>

文香「う、あぁッ!あ、頭…が痛いですッ!」

何処からか女の人の声が頭の中に響きました。すると突然頭が痛くなりました。今にも割れそうです!

?<汝、扉を開く者よ…>

文香「…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…やっと…治りました」

一体何だったんでしょう、…あの声。

文香「…!テレビは!…何も映ってない…ですね」

何だったんでしょう、でも少し映っていたところを思い出していると。

逃げている?追われている?ような感じでしたね。

文香「一体…何に追われていたのでしょうか」

私はそう呟きながらテレビの画面を触りました、すると。

文香「!画面に…手が…入る!」

そう、画面の中に入れるようになっていたんです。私は恐る恐る手を突っ込んでみました。すると、誰が私の手を引っ張って中に引きずり込もうとしました!

文香「え?あぁぁ!」

私は右腕と身体がテレビの中に引き込まれている状態でした。

文香「は、離してください!」

私は残っている左手を壁に付けて前に押し出しました。すると身体は画面から抜けることができました。

文香「……何だったんですか…今の…」

私は頭の中が混乱状態でした。すると。

菜々子「大丈夫?」

菜々子ちゃんの声が聞こえました。すると混乱状態にあった頭が冷静さを取り戻しました。

文香「菜々子ちゃん…ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」

菜々子「すごい音したから。…おやすみなさい」

文香「はい…おやすみなさい菜々子ちゃん」

そう言って菜々子ちゃんは部屋に戻りました。

…今日起こったことを明日皆に話してみましょう。

 

つづく。




はい第4話でした。いかがだったでしょうか。
クマが出るといったな、あれは嘘だ。今回文が長かったので次回に回します申し訳ございません。楽しんでもらえれば嬉しいです。
次回、第5話-霧-

?「次こそ出るクマ!」



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5話-霧-

はい第5話です。

陽介「行くぜ!クナイスラッシュ!」
千枝「よーし!ドラゴンキック!」
文香「…オーブスプリームカリバー!」
陽、千「え?」

すみませんそれではどうぞ。


-4/14-放課後

 

今日の授業が終わり、放課後になりました。私が帰りの準備をしているとクラスメイトの女子達が話をしていました。

「逆さにぶら下がってたって何なの?ヤバくない?」

「処刑とかそういうアピール?怖すぎ〜」

「死体見つけたの3年の小西って人らしいよ。先輩が言ってて〜」

どうやら昨日のニュースの話のようですね。小西さんの話も出てます。

陽介「よ、よう」

声がしたので振り返ってみると花村さんがいました。なんか様子がおかしいですね。

文香「花村さん…どうしました?困り事…ですか?」

陽介「や、その、大した事じゃないんだけど…実は俺、昨日テレビで…」

文香「テレビで…どうかしたんですか?」

陽介「あ、やっぱりその…今度でいいや。あはは…」

文香「…?」

千枝「花村〜、ふみふみ〜、噂聞いた?」

今度は千枝さんがきました。

文香「千枝さん…噂とは?」

千枝「えっとね。事件の第一発見者って小西先輩らしいって。」

千枝さんはそう教えてくれました。昨日のテレビのインタビュー、やはり小西さんだったんですね。

陽介「だから元気無かったのかな…今日学校来てないっぽいし。」

そう話していると雪子さんが席を立ちました。

千枝「あれ?雪子、今日も家の手伝い?」

雪子「今ちょっと大変だから…ごめんね」

そう言って雪子さんは帰って行きました。やはり辛そうな顔をしていました。

陽介「なんか天城、今日特別テンション低くね?」

千枝「忙しそうだよね、最近…!ところでさ、昨日の夜…見た?」

千枝さんは話題を変えてマヨナカテレビの話題に変えました。

陽介「えっ?や、まぁその…お前はどうだったんだよ。」

千枝「見た!見えたんだって!女の子!…けど運命の人が女って、どゆ事よ?」

どうやら千枝さんにも見えたようです。

千枝「誰かまでは分かんなかったけど、明らかに女の子でさ…ウチの制服着てて」

陽介「それ…もしかしたら俺が見たのと同じかも。」

どうやら花村さんにも見えたようです。

陽介「俺にはもっとぼんやりとしか見えなかったけど…」

千枝「え、じゃ花村も結局見えたの!?しかも同じ子…?運命の相手が同じって事?」

文香「千枝さん…落ち着いてください」

私は千枝さんの背中を撫りました。

千枝「そ、そうだね。ありがとふみふみ」

陽介「鷺沢、お前も見た?」

文香「はい…私も同じ様な子をみました…それに観てると妙な声が聞こえて頭が痛くなったり…腕がテレビの中に吸い込まれたりして…」

私は昨日のことを話しました。

陽介「お前が観たのも同じ人っぽいな…しっかし、妙な声ってのはともかく、テレビに吸い込まれたってのはお前…動揺しすぎ、それか寝落ちだな」

文香「ほ、本当なんですよ!(プンプン)」

私は頬を膨らませて言いました。

千枝「まぁまぁ。けど夢にしては面白い話だね、それ。(ナデナデ)テレビが小さいから入れないってとことか変にリアルでさ。もし大きかったら…」

千枝さんは私の頭を撫でながら何か閃いた様な目をしていました。

千枝「そう言えばウチ、テレビ大きいの買おうかって話してんだ」

陽介「へぇ。今買い換えすげー多いからな。なんなら、帰りに見ていくか?ウチの店、品揃え強化月間だし。」

千枝「見てく、見てく!親、家電疎いし、早く大画面でカンフー映画見たい!」

千枝さんは大はしゃぎでした。

陽介「だいぶでかいのまであるぜ。お前が楽には入れそうなのとかな、ははは」

文香「ムー…」

二人は全く信じてませんね…。私達はジュネスに寄ることにしました。

 

-ジュネス 家電売り場-

 

千枝「でか!しかも高っ!こんなの誰が買うの?」

陽介「さぁ…金持ちなんじゃん?けど、ウチでテレビ買うお客少なくてさ、この辺店員も置かれてないんだよね」

文香「そうなんですか…でもずっと見ていられるのは嬉しいですね♪」

千枝「やる気ない売り場だねぇ」

そういって二人はテレビに近づいて昨日私がした様に手をつけました。

しかし、何も起こりませんでした。

陽介「…やっぱ、入れるわけないよな。」

千枝「はは、寝落ち確定だね」

陽介「大体、入るったって今のテレビ薄型だから裏に突き抜けちまうだろ…ってかなんの話してるんだっつの!」

そう言って二人は隣のテレビを見に行きました。

文香「…二人は入れませんでしたけど、これだけ大きいテレビでしたら…本当にはいれそうですね…」

私はテレビに近づいて手をつけて見ました、すると。

文香「!…やはり」

手が画面を突き抜けていました、やっぱり夢ではなかった様ですね。

陽介「そういやさー鷺沢。お前んちのテレビって…‼︎」

千枝「なに?どうしたの、花村。…‼︎」

陽介「さ、鷺沢の腕…ささってない…?」

千枝「えーっと…あれ…最新型?新機能とか?ど、どんな性能?」

陽介「ねーよ‼︎」

二人は騒ぎながら私の元に来ました。

千枝「うそ…マジで刺さってんの⁉︎」

文香「は、はい…本当に刺さってます」

陽介「すげーよ、どんなイリュージョンだよ⁉︎で、どうなってんだ⁉︎タネは⁉︎」

花村さんは興奮しながら私に聞きました。

文香「い、いえ…手品ではありません。ただ突き抜けてしまった…だけなんです。…ただ」

陽介「ただ、なんだよ?」

文香「このテレビ…もう少し奥に入れそうなんです。」

千枝「マジで⁉︎」

私は頭をテレビの中に入れました。

陽介「ば、バカよせって!なにしてんだ鷺沢‼︎」

千枝「す、すげぇーっ‼︎」

文香「中に…深い空間が広がってますね」

私は二人にそう伝えました。

陽介「な、中って何⁉︎」

千枝「く、空間って何⁉︎」

文香「中…相当広そうですね…」

陽介「ひ、広いって何⁉︎」

千枝「っていうか、何⁉︎」

二人は慌てている声が聞こえてきました。

陽介「てかやべっ!モレる!」

千枝「は?モレる?」

陽介「行き先我慢してたから…もう限界!」

千枝「ちょっと花村!」

文香「は、花村さん!こ、ここではやめてください!」

私と千枝さんが叫ぶと花村さんはトイレに向かいました、しかし。

陽介「客くる!客、客‼︎」

千枝「え⁉︎ちょっ、ここに半分テレビに刺さったふみふみいんですけど‼︎」

文香「す、少し待ってください!い、今抜けますから!」

陽介「うわ、ちょ、まっ‼︎」

私は空間から体を抜けようとしたした、しかし…慌てて走り回っている二人が私にぶつかってしまい私達はテレビの中に落ちてしまいました!

陽介「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

千枝、文香「きゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

-テレビの中-

 

陽介「うわぁ、ぐぇ」

千枝「ちょ、いて!」

文香「う…、ううん…」

私達はテレビの前に落ちて、最深部であろう地面にぶつかってしまいました。

陽介「いてぇ尻ポケットのサイフがダイレクトに…」

千枝「もーなんなの!」

文香「…ここは…一体」

私は周りを見渡しました。しかし…霧がかかっていてわかりません。

千枝「ここどこ?ジュネスの店内じゃ…」

陽介「んなわけねぇだろ!大体俺たちテレビから…つうかこれ、何がどうなってんだ…」

千枝「ねぇ…何なのコレ…」

私達は混乱しました。しかし私は深呼吸をして落ち着きました。

文香「二人共…怪我は…ありませんか?」

陽介「若干ケツが割れた…」

千枝「元々だろが!」

文香「ごめんなさい…私があんな事しなければこんな事には」

私は二人に頭を下げました。

千枝「大丈夫だよ、ふみふみもこんな事になるとは思わなかったでしょ?仕方ないよ。(ナデナデ)てかモレる!とか言った花村が悪い」

そういって千枝さんは私の頭を撫でながら花村さんを見ました。

陽介「ちょ、俺のせいかよ!……でもしょーがねぇよ。俺たちもこうなるとは思わなかったし、鷺沢が悪いなんて責めねぇよ。」

二人は私に笑顔を見せながらそう言ってくれました。

文香「花村さん…千枝さん…(涙)」

陽介「うぉっ!」

花村さんが急に叫びました。

千枝「な、なに、ついに漏らした⁉︎」

陽介「バカ、見てみろって周り!」

私と千枝さんは花村さんの言う通り周りを見て見ました。

文香「これは…スタジオでしょうか…」

千枝「すごい霧…じゃない、スモーク?こんな場所、ウチらの町にないよね?」

陽介「あるわけねぇだろ。どうなってんだここ…やたら広そうだけど…」

千枝「どうすんの…ねぇふみふみ…」

私は少し考えました。

文香「この霧…嫌な感じがします…帰りましょう」

私は千枝さんにそう伝えました。

千枝「う、うん帰ろう!…あ、あれ?」

陽介「?ど、どうした里中…?」

千枝さんは周りを見渡して私達の方を向きました。

千枝「あたしら…そう言やどっから入ってきたの?出れそうなトコないんだけど!」

陽介「!ちょ、そんなワケねーだろ!どどどーゆー事だよ!」

千枝「知らんよ、あたしに聞かないでよ!」

文香「ふ、二人共…落ち着いてください…!」

私は二人にそう伝えました、すると千枝さんが泣きながら私の胸に飛び込んで言いました。

千枝「やだ、もう帰る!今すぐ帰るー!」

陽介「だから、どっからだよ!」

二人は興奮しながら言い争いをしました、このままでは…

文香「…二人共やめてください‼︎」

陽介、千枝「っ‼︎」

私は二人の言い争いを止めて、深呼吸をしました。

文香「…喧嘩はやめてください…落ち着きましょう」

私は二人にそう伝えました。

陽介「そ、そうだな。う、うん、落ち着いて考えよう」

千枝「う、うん。冷静に、冷静にね…」

私達はしばらく策を考えました。

陽介「とりあえず、出口を探すぞ」

千枝「ここ…本当に出口があるの?」

文香「現に私達はここにいます…と言うことは入ってきた場所がある可能性はあります」

私は千枝さんにそう伝えました。

千枝「それは…そうだけど…」

陽介「てか、無きゃ帰れないだろ!とにかく調べようぜ。」

私と千枝さんは花村さんの言葉に頷き、探索をはじめました。

 

しばらく探索をしていると先ほどいた場所より雰囲気が変わりました。

文香「建物の中の様な感じがありますけど…霧スゴくてよく見えませんね…」

千枝「大丈夫?却って遠ざかってたりしてない?」

陽介「わかんねえよ。けど、ある程度カンで行くしかないだろ。」

千枝「そうだけど…」

文香「とにかく…今は先に進むしかありませんね…」

そう言って私達は奥の部屋に進みました。

 

-謎の部屋-

 

陽介「お、このへん…」

文香「は、花村さん…ち、ちょっと待ってください…」

千枝「さっさと行かないでよ。よく見えないし、ふみふみ体力ないのしってるでしょ?」

花村さんが早足で部屋に向かったので走って追いかけました。

陽介「そうだったな。悪い鷺沢…でもよ、ここ霧薄くない?」

花村さんは私に謝ると同時に部屋の状況を伝えました。

文香「確かに…そうですね。花村さん…電波届くでしょうか?」

陽介「圏外か。まぁ当然だよな…」

花村さんは肩をすくめて言いました。

千枝「え…なにここ…行き止まりだよ?出口なんてないじゃん!」

陽介「見た目も気味悪くなる一方だな…」

文香「私…体か震えてきました…」

私達それぞれ嫌な雰囲気を感じました。

陽介「アーッ!つか、もう無理!俺のボーコーは限界ダァ!」

千枝「ちょ、花村何してんの⁉︎」

陽介「出さねーとモレんだろーが!」

千枝「そこでやんの⁉︎ふみふみ!見ちゃダメ‼︎」

そう言って千枝さんは私の目を手で隠しました。

陽介「ああああ〜出ねえええ〜!ボーコー炎になっちまう!」

千枝「知らねっつーの…にしても何なのこの部屋?」

千枝さんは私から手を離し周りを見渡しました。

文香「このポスター…全て顔だけありませんね…切り抜かれてます。」

千枝「メチャメチャ恨まれてる…とかって事?」

陽介「この椅子とロープ…あからさまにマズイ配置だよな…輪っかまであるし。」

私達はまた考えをまとめました。

文香「一旦戻りましょう…千枝さんの顔色もよくありません。…私も花村さんも調子があまり…」

千枝「気づいてくれたんだ…ありがとふみふみ…」

陽介「確かにそうだな。戻る…ん?」

花村さんは出口付近のポスターに目が止まりました。

陽介「このポスター…どこかで…」

千枝「いいから行くよもう!やだこの場所!」

陽介「わ、わかったよ。行くぞ」

私達は先ほどの場所に戻りました。

 

千枝「ふぅ、やっと戻って来れたよ…」

文香「座るところがありますね…千枝さんはここで少し休んでいてください…」

千枝「ありがとふみふみ…ふぅ」

千枝さんは階段に座ると少し楽になった様です。

陽介「鷺沢、お前は大丈夫か?調子悪りぃんだろ?」

文香「私は…本があれば大丈夫ですから」

千枝「マジか、本スゲー…」

陽介「魔道書じゃないだろーなそれ…」

文香「普通の小説ですよ…ふふ」

そう言って私は微笑みました。

千枝「…なにあれ?」

文香「…え?」

陽介「な、なんかいる!」

私は二人が言う方を見てみるとそこには、何と言えばいいでしょう…熊?の様な着ぐるみ?が私達の方に歩いてくるのが見えました。

陽介「何なんだ、こいつ…」

謎のクマ「き、キミらこそ誰クマ?」

文香「し、喋りました…⁉︎」

千枝「だ、誰よあんたっ⁉︎や、やる気⁉︎」

謎のクマ「そ、そ、そんなに大きな声出さないでよ…」

クマさんは怯えている様です、優しく訊いた方が良さそうですね。

文香「あ、あの…お名前を伺ってもよろしいでしょうか」

クマ「クマはクマだよ?ここにずっと住んでるの。」

クマさんはそう私に答えました。

陽介「ずっと住んでる?」

クマ「とにかく、キミたちは早くアッチに帰るクマ!」

千枝「早くってどういうこと?」

クマ「最近、誰かがここに人を放り込むからクマ迷惑してるクマよ」

クマさんはそう私達に答えました。人を放り込む?一体どういう事でしょう。

陽介「どういうことだよ、それ」

クマ「誰かの仕業か知らないけど、アッチの人にも少しは考えて欲しいって言ってんの!」

クマさんは地面を踏みながら怒りました。

千枝「ちょっと、何なわけ?いきなり出てきてなに言ってんのよ!あんた誰よ!ここはどこよ!何がどうなってんの⁉︎」

文香「千枝さん…落ち着いてください」

するとクマさんは逃げる様に私の後ろに隠れました。体を触ってみると震えてますね。

クマ「さっき言ったクマよ…と、とにかく早く帰った方がいいクマ」

文香「…ここから出てけと言いたいのですね」

陽介「俺らだってそうしたいんだよ!けど出方が分かんねーっつてんの!」

クマ「ムッキー!だからクマが外に出すっつってんの!」

陽介「…え?」

クマさんが地面を踏むと目の前にテレビが現れました。

陽介「んだこりゃ⁉︎」

千枝「テ、テレビ⁉︎どうなってんの⁉︎」

文香「これは…」

私達のが呆然としていると。

クマ「さー行った行った、ボクは忙しいクマだクマ!」

クマさんはそう言って私達をテレビの中に押し込みました。

千枝「い、いきなりなに⁉︎わ、ちょっと…無理だって⁉︎」

陽介「わ、押すなって!」

文香「き、キツい…です。」

私達はまたテレビの中に落とされました。

 

-ジュネス 家電品売り場-

 

千枝「あれ?ここって…」

文香「…ジュネスのようですね」

陽介「戻って来た…のか?」

私達は元の場所に戻ってこれたようですね。

陽介「げっ、もう夕方じゃねーか!」

千枝「結構長く居たんだ…」

文香「…そのようですね」

陽介「…!思い出した、あのポスター…」

文香「花村さん…どうしましたか?」

陽介「ほら見ろよ。向こうで見たのあのポスターだろ!」

私達は花村さんが言うポスターを見ました。

千枝「ほんとだ!あれだ…さっきは顔がなくて分かんなかったけど」

文香「柊みすずさんのポスターだったのですね…最近ニュースで騒がれていますよね」

千枝「うん。旦那がこの前死んだ山野アナと不倫してたとかって」

陽介「おい、じゃ、ナニか?さっきのワケ分かんない部屋…山野アナが死んだ件と関係が…?わー、やめやめ!やめようぜ、この話!てか俺今日起きたこと忘れることにするね」

私達は今日起きたことを忘れる事にしました。

千枝「なんか寒くなって来た…」

文香「私も…少し気分が…」

陽介「そうだな…解散すっか。」

そう言って私達は解散をしました。

 

-夜-

 

文香「ただいま戻りました…」

堂島「おう、おかえり文香」

叔父は今日早く帰宅できたようですね。

文香「叔父さんすみません帰りが遅くなりました」

堂島「気にするな、帰って来たならそれでいい」

そう言って叔父は私の頭を撫でてくれました。……どうも体のだるさが取れませんね。

堂島「あー…のな、まぁ知らんとは思うが…」

文香「叔父さん…どうしました?」

堂島「小西早紀って生徒の事…聞いてないか?」

叔父は小西さんの事を聞いて来ました。

文香「小西さん…今日はお休みでした」

堂島「あぁ…そうなのか」

?どうしたのでしょう。

堂島「実は…行方が分からなくなったと連絡があってな。うちの連中に捜しているんだが、まだ見つからない…」

え!小西さんが行方不明!?一体どうして…

堂島「ハァ…仕事が増える一方だな」

叔父はため息をつけながらそう言いました。

テレビでは今回の事件に関連した場所を紹介しています。天城屋旅館…ここはたしか、雪子さんの旅館ですね。天気予報に変わりましたね。

「事件があった稲羽市周辺などでは、これから朝にかけて、“霧”が出やすいでしょう」

菜々子「…ラーメンもういい?」

堂島「まだ早いだろ…」

文香「ふふ…は、ハクチュッ!」

くしゃみが出てしまいました…少し寒気もしますね。

堂島「風邪か?いかんな。新しい環境で疲れが溜まってるんだろ。」

文香「そのようですね…」

菜々子「菜々子、お薬だす!」

菜々子ちゃんは薬を取りに行きました。

堂島「薬飲んだら今日はもう寝なさい」

文香「はい…そうします」

私は薬を飲んで部屋に戻り眠りにつきました。

しかし翌日…こんな事になるとは今の私は思いもしませんでした…

 

つづく。

 




と言うわけで第5話でした。2日かかって申し訳有りません。
なかなかネタが思いつかなくてやっとできました。くだらない茶番ばかりに頭使ってるせいですね。少しでも読んでくれれば嬉しいです。

次回、第6話-覚醒-
文香「ペ…ル…ソ…ナ…」


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6話-覚醒-

はい第6話です。
陽介「マジかよ!コイツ強えーよ⁉︎」
千枝「転ばせるしかないよ!でも隙がない⁉︎」
雪子「どうしよう」
文香「…遅れてごめんなさい!…バイクを取りに時間が掛かってしまいました」
陽介「文香、ナイスタイミング!」
千枝「なんとかあいつを転ばせて!」
文香「わかりました…(キュピーン!)電人アカーネ!GOです!」
ギュイーン
雪子「バ、バイクがロボットに!」
文香「…アカーネ!速射破壊銃です!」
アカーネ「ボンバー‼︎」
シャドウ(あ、アカン無理やこれ…)
ぼかーん‼︎
文香以外(えー…)

すみませんでした本編スタートです。


4/15-午後-

私含め生徒は体育館に集合をかけられました。一体どうしたのでしょう。

文香「今日雪子さん…来ていませんね」

千枝「うーん雪子、午後から来るって言ってたのに…何だろ?急に全校集会なんて。」

千枝さんと話しながら横を向くと、花村さんが暗い顔をして下を向いています。

文香「花村さん…どうしました?」

陽介「ん?いや、別に…」

そう私に答えました…やはり変です。すると校長先生がやって来ました。

校長「今日は皆さんに…悲しいお知らせがあります。」

文香「…悲しいお知らせ?」

千枝「なんだろ…?」

校長「3年3組の小西早紀さんが…“亡くなりました”。」

文香、千枝「⁉︎」

今校長先生はなんと言いました⁉︎小西さんが…亡くなった⁉︎

陽介「……。」

花村さんの様子を見ると目をしわ寄せて唇を噛み締めてます。暗かった原因はこれだったのですか。私達は校長先生の話を最後まで聞きました。

小西さんは朝早く遺体で見つかったようです。

千枝「遺体で発見なんて…そんな…」

文香「ひ、酷すぎると思います…」

 

集合が終わり私達は教室に戻ろうとしました。生徒たちは今回の事件の事で騒ついていました。笑っている人もいますね。

文香「死人が出たというのに…」

千枝「ったく、好き勝手言ってるよ」

すると花村さんが後ろからやって来ました。

陽介「なあ…お前ら、昨日のあのテレビ見たか?」

千枝「あのさ、花村までこんな時に何言ってんの⁉︎」

文香「千枝さん…花村さんの話を聞いてあげましょう」

千枝「…わかった」

陽介「悪いな鷺沢。俺…どうしても気になって見たんだよ。映ってたの…あれ小西先輩だと思う。」

千枝「!」

文香「やはりそうでしたか…」

千枝「ふみふみ、わかってたの?」

千枝さんが聞いて来ました。

文香「テレビを見ていて姿がなんとなくそっくりだったのでもしかしたらと思って…」

陽介「見間違いなんかじゃない…先輩なんか…苦しそうにもがいているみたいに見えた…それで…そのまま画面から消えちまった。」

花村さんは苦しそうに私達に伝えました。

千枝「なによそれ…」

陽介「先輩の遺体…最初に死んだ山野アナと似たような状態だったって話だろ?覚えてるか?山野アナが運命の相手だ!とか騒いでいた奴いたよな?俺思ったんだ。もしかするとさ…」

文香「山野さんが死ぬ前に…マヨナカテレビに映っていたと言いたいのですね…」

私は二人にそう答えました。

千枝「どういう事?それって…まさか!」

文香「はい…あのテレビに映った人は…死んでしまうかもしれないと花村さんは言いたいのですか?」

陽介「そこまでは言い切らないけどさ…ただ偶然にしちゃなんていうか、ひっかかるっていうか…」

文香、千枝「……」

陽介「向こうで会ったクマが言ってたろ?危ないとか霧が晴れる前に帰れとか…」

千枝「そういえば、確か誰かが人を放り込むとか言ってたよね?」

千枝さんは花村さんにそう言いました。

陽介「ああ。それにポスター貼ってあったあの部屋…事件となんか関係がある感じだったろ。これって…なんかこう、繋がってないか?」

花村さんは今までのことを振り返り私達に伝えました。

陽介「なぁ…鷺沢。俺の言ってる事…どう思う?」

文香「私達は…テレビの中に入れました。それにあの世界はいすぎると危ない感じがしました。私は…花村さんの言う通りだと思います」

陽介「…お前もそう思うか。」

花村さんはホッとした様子でした。

千枝「花村、あんたまさか…」

陽介「あぁ、俺もう一度行こうと思う。…確かめたいんだ。」

花村さんは真面目な表情でそう私達に伝えました。

千枝「よしなよ!事件の事は警察に任せて…」

陽介「警察とかアテにしてていいのかよ⁉︎山野アナの事件だって進展なそうじゃんか!」

文香「でも…」

陽介「全部俺の見当違いならそれでいい…ただ先輩がなんで死ななきゃなんなかったか、自分でちゃんと知っときたいんだ…」

文香「花村さん…」

千枝「花村…」

私達は花村さんの言葉に返す言葉が見つかりませんでした。

陽介「悪ぃ…けど頼むよ。準備してジュネスで待ってるからさ…」

そう言って花村さんは言ってしまいました。

千枝「気持ちは分かんなくもないけど…あんなとこまた入ったら、無事に出られる保証ないじゃん…どうする?」

千枝さんは私に聞いて来ました。

文香「テレビの事をまだ私達は殆ど無知のままです…危険かもしれません。…止めましょう!」

千枝「うん!」

私達はジュネスに向かいました。

 

-ジュネス家電品売り場-

 

陽介「来てくれたのか…!」

文香「…止めに来たんです」

千枝「ねぇ、マジ危ないよやめなって!」

陽介「ああ…でも一度は帰って来たろ?あん時と同じ場所からは入ればまたあのクマに会えるかもしれない。」

文香「そんな保証…ないかもしれないんですよ?」

陽介「けど他の奴らみたいに他人事って顔で盛り上がってらんない。」

千枝「そうだけど!」

陽介「行くのは俺一人だ。大丈夫、なんとかするから。」

花村さんは真面目な顔でそう言いました。でも私は…嫌です。

文香「花村さん…私も連れてってください。」

千枝「ちょっとふみふみ⁉︎何言ってんの!」

陽介「鷺沢…なんで…」

文香「確かに危険かもしれません。怖いこと言ってしまうかもしれませんが…死ぬかもしれません。…でも私は嫌です!せっかく出来た友達をなくすなんて…そんなの出来ません!」

千枝「ふみふみ…」

陽介「鷺沢…。…わかった。でも危険になったらお前だけでもクマの元に行けよ」

文香「…わかりました」

私は花村さんについて行く事にしました。

陽介「さて、道具なんだけどここにロープとゴルフバットがある。鷺沢お前どっちがいい?」

文香「すみません…私も振り回すのはちょっと。クワとか突くようなものはありますか?」

私は花村さんにそう言いました。

陽介「うーん、ちょっと待ってろ。」

花村さんはどこかに行きました。

千枝「ふみふみ、ホントに行く気なの?」

文香「大丈夫ですよ…危険になったら意地でも花村さんを連れて逃げますから。」

千枝「…ならいいんだけど」

陽介「おーい!あったぞ!」

すると花村さんが戻ってきました。

陽介「わりー。クワとかなかったけど作業用のホークあったから持ってきた!」

花村さんは私に農作業用のホークを渡しました。

文香「…ありがとうございます。」

千枝「花村…ふみふみ…」

陽介「心配すんなって、ちゃんと考えはあるんだ。里中はこれ頼む」

そういうと花村さんは千枝さんにロープを渡しました。

陽介「俺らこれ巻いたまま中に入るから、お前端っこ持ってここで待っててくれ。」

千枝「な、なにそれ!命綱って事?ちょ、ちょっと待ってよ…」

文香「千枝さん、私が付いてますから大丈夫ですよ…」

千枝「う、うん。」

陽介「よし…じゃあ行こうぜ。ぐずぐずしててもしょうがないからな。里中、ロープ離すなよ。」

そう言うと私と花村さんはお互いの顔を見て頷きました。そしてテレビの中に入りました。

 

-マヨナカテレビ-

 

陽介、文香「うわぁぁぁ!(きゃぁぁぁ!)」

ドスン!

陽介「いってて…」

文香「い、痛いです…」

陽介「さ、鷺沢!大丈夫か?」

花村さんは手を差し伸べてくれました。私は花村さんの手を取りました。

文香「はい…大丈夫ですよ。それよりここは…」

陽介「あぁ、前と同じ場所の様だな。ちゃんと場所と場所が繋がってんだ!」

クマ「キ、キミたち!なんでまた来たクマ!」

すると目の前に前に出会ったクマさんに出会いました。

クマ「わーかった!犯人はチミタチだクマ!」

文香、陽介「⁉︎」

出会って突然犯人扱いされました。

陽介「今なんつった⁉︎犯人⁉︎」

クマ「最近誰かがここに人を放り込んでる気配がするクマ。そのせいでコッチの世界がおかしくなって来てるクマ…」

文香「あ、あの…クマさん?」

クマ「キミたちはココに来れる…他人を無理やり入れた感じじゃないクマ。よって一番怪しいのはキミたちクマァァ‼︎」

クマさんは私達の顔を見ながらそう言いました。

文香「あの…その…」

陽介「なんだそりゃ⁉︎こんなとこ放り込まれたら出れずに死んでしまうかもしれねーだろ⁉︎…っておい待てよ」

文香「?…花村さんどうしました?」

陽介「なぁ鷺沢。今思ったんだが誰かがここに人を入れてるって話…まさか…山野アナや小西先輩の事か⁉︎」

文香「その誰かっていうのが…二人をここに放り込んだという事でしょうか…?」

私達は考えました。

陽介「あぁ、俺もそんな気がする。もしこいつの話がホントなら誰かがハナから殺す気でここに放り込んでる…って事もありえないか?」

文香「…だとしたら」

クマ「ゴチャゴチャうるさいクマねー。キミらは何しに来たクマ⁉︎ここは一歩通行!入ったら出られないの!」

陽介「うるせー!関係ねーだろ!お前の力なんて借りなくてもな、見ろ!今日はちゃんと命綱を…」

文香「は、花村さん…綱みてください、綱!」

陽介「?…って、おぁぁ⁉︎」

命綱が切れてました。きっと千枝さん泣いてますね。戻って来たら謝りましょう。

陽介「テ、テメー調べが終わったらこっから俺たちを出してもらうからな!」

クマ「ムッキー!調べたいのはコッチクマよ!クマずっとこっち住んでるけどこんな騒がしい事今までなかったクマ。証拠あるクマか⁉︎放り込んでるのキミらじゃないって証拠!」

文香「しょ、証拠…ですか」

私達は悩んでしまいました。

クマ「ほーら、やっぱりキミらクマ」

陽介「違うってんだろ!お前に証明してやる義理はねえっての!」

文香「クマさん…私達の世界で人が死んでいます。霧が出るたび死体が上がってるんです」

陽介「知ってること話せ!ぜってーココに何か関係がある筈だ!」

私達はクマさんに聞きました。

クマ「霧が出るたびに死体?そっちで霧が出る日はコッチだと霧が晴れるクマよ。霧が晴れるとシャドウな暴れるから危険クマよ」

文香、陽介「?」

クマ「(キラリーン)はっはーん…そういうことクマか」

陽介「一人で納得すんな!」

文香「霧が晴れると…ここは晴れる…シャドウが暴れる?」

クマ「そうなると危ないから、早く帰れって言ったんだクマ!キミらが犯人なのは分かってるクマ!今すぐやめてもらうクマ!」

陽介「なんて人の話聞かねーんだ!テメーは!」

花村さんが怒るとクマさんは怯えてまた私の後ろに隠れました。

クマ「は…犯人かも…って言ってるだけクマよ」

文香「花村さん…少し落ち着きましょう。話が…進みません」

陽介「フゥフゥ…そ、そうだな」

文香「クマさん…ココでは何かの番組を撮っているのですか?」

クマ「番組?トル?なんのことクマ?」

文香「…え?」

クマ「ココは元々こういう界クマ。誰かがトルとかそんなの無いクマよ」

文香「…それではここにはクマさんとそのシャドウと呼ばれるものしかいないと言うことですか?」

クマ「そうクマよ。」

クマさんは頷きました。

陽介「あのな、こっちにはお前もシャドウだかもどっちも何者かわかんねーんだよ!て言うかお前かそもそも一番怪しいじゃねーか!いい加減正体見せやがれ!」

そう言って花村さんはクマさんの頭を取ろうとしました。

文香「は、花村さん!やめてあげてください!クマさん可哀想じゃありませんか!」

私は花村さんを必死で止めようとしました。しかし一足遅く。

パカッ。

文香、陽介「⁉︎」

開けると中身が何も入っていませんでした!

陽介「な、なんなんだよお前!」

文香「な、中身がありません…」

するとクマさんは自分の頭を持ち被りました。

クマ「クマが犯人だなんて…そんなことするはずないクマ…クマはただここに住んでるだけ…静かに暮らしたいだけ…クマ」

クマさんは涙を流しながら言いました。悪いことをしてしまいましたね。

文香「クマさん…ごめんなさい。言いたい放題言うだけでなく犯人にしようだなんて…」

私はクマさんの頭を撫でであげました。

クマ「グスン…クマのこと信じてくれるクマか?」

文香「はい…私はクマさんを信じますよ。抱きしめてもいいですか?」

クマ「いいクマよ♪」

クマさんはそう言ってくれました。

文香「ではお言葉に甘えて…(ギュッ)…とても優しい気持ちになりますね♪」

陽介「///…コホン。悪かったよクマ。言いすぎた」

花村さんはクマさんに謝ってくれました。これで仲直りですね♪

クマ「キミたちが犯人じゃないって信じていいクマよ。でもその代わり本物の犯人を探し出してこんな事止めさせて欲しいクマ」

文香「犯人を見つける…ですか」

私達は少し悩みました。

クマ「約束してくれないなら…こっちも考えがあるクマ」

陽介「な、なんだよ考えって…」

 

クマ「ここから出してあ〜げない♪」

文香、陽介「⁉︎」

陽介「テ、テメー!」

クマ「このままじゃ、クマの住むココ滅茶苦茶になっちゃうクマ…そしたらクマは…ヨヨヨヨ…」

クマさんはまた泣いてしまいました。

文香「クマさん…泣かないでください…よしよし」

陽介「あーも、調子狂うぜ…」

私達はクマの犯人突き止めを引き受けました。

陽介「どうする。」

そういえばたしかイゴールさんが…

イゴール「貴方は、これから向かう地にて災いを被り、大きな“謎”を解く事を課せられるようだ」

…解かなければならない謎というのはこの事件の事なのでしょうか…イゴールさんの言っていた“何らかの契約”とは…

クマ「約束…してくれるクマか?」

文香「はい…約束です…」

私はクマさんの頭をまた撫でであげました。

クマ「よ、よかったクマ!」

陽介「くそ…出さないとか足元見やがって…」

花村さんはまだ納得できてないようですね。

陽介「けど、色々知りたくて来たのは間違いない。今んとこ、わかんねーしな。俺たちで犯人探せか…望むところだ。その約束乗ってやるよ」

私達はクマさんの顔を見て頷きました。

陽介「俺は花村陽介だ」

文香「私は…鷺沢文香です」

クマ「よれしくクマ」

陽介「けど犯人探すってどうすりゃいいんだ?」

クマ「それはクマにもわからんクマ…でもこの前入り込んだ人間が入り込んだ場所は分かるクマ。」

文香「それって小西さんの事じゃ…」

陽介「!」

クマ「この前消えた人間クマ。手がかりがあるかもしれないから案内するクマ!あ、そだ!二人ともこれかけるクマ」

そう言ってクマさんは私達に何かを渡しました。これは…メガネでしょうか?

花村さんにはオレンジのメガネ、私には赤いフレームに水色の線が鮮やかに描かれているメガネを頂きました。

文香「何でしょうか…かけて見ましょう。…これは!」

かけると一面に広がった霧が晴れるように見えました。

陽介「うわぁすげー」

クマ「霧の中に進むのに役に立つクマ!クマ戦えないからキミたちで頑張るクマよ」

陽介「何だそりゃ!お前何とかしろよ!」

クマ「ムリムリ。筋肉無いもん」

本当でしょうか…

クマ「?どうしたクマか?」

文香「クマさん…ごめんなさい」

私はクマさんを押しました。すると倒れました。起き上がろうとしても起き上がれないので足尾バタバタしてました。

クマ「や、やめれー」

私はクマさんを起こしました。

陽介「ま、マジか!こいつショボすぎる…」

文香「と、とにかく先に行きましょう…クマさん…案内よろしくお願いします」

クマ「任せるクマ!こっちクマ!」

私達はクマさんの後をつけました。

 

-?-

 

陽介「なんだよ…ここって!」

文香「…商店街でしょうか…そっくりです」

クマ「最近おかしな場所が出現したクマよ。色々騒がしくなってクマ困ってるクマ」

陽介「なんでこんなもんがあるんだよ」

クマ「なんでって言われても…ここに居る者にとってはここは現実クマよ」

陽介「よくわかんねーな。でもここが商店街ならすぐ先に小西先輩の…」

私達は先を急ぎました。

 

-コニシ酒店-

 

陽介「やっぱり…ここ、小西先輩の酒屋だ。先輩ここで消えたってことか?」

花村さんが中に入ろうとしました。しかしクマさんは。

クマ「ちょ、ちょっと待つクマ!そこにいるクマ!」

文香「いるって何がいるのですか…?」

クマ「シャドウ…やっぱり…襲って来たクマ!」

文香、陽介「⁉︎」

私達は酒屋の入り口を見るとそこから青色の仮面が現れました。そしてそれらは変身して貝のような見た目をしながら中央部に唇が現れ舌を出していました。それらは花村さんに襲いかかろうとしました!

文香「は、花村さん!危ない!」

私は花村さんから頂いた武器でシャドウを突きました!しかし…全く効かないようでした。するとシャドウ達は私の方を見ました。私は急に体が震えて身動きが取れなくなりました。

陽介「さ、鷺沢…」

クマ「ヨ、ヨヨヨ」

二人も恐怖で動けないようでした。

文香「や、やめて…ください…」

 

私は…ここで死ぬのでしょうか?

 

 

友達も守れず死ぬのでしょうか?…

 

私は…嫌です…

 

私は…本に埋もれて、光も見えない所で永遠に生きる筈でした…

 

しかし…皆さんと出会って私は一歩踏み出せたのに…

 

それなのにこんな所で死ぬなんて…

 

私は…絶対に“嫌”です‼︎

 

?(やっと…目を覚ましましたね…)

すると誰かの声がまた頭に響き、また頭が壊れそうになりました。

文香「‼︎う、あぁぁぁぁ!」

陽介「さ、鷺沢!どうしちまったんだよ!」

?(我は汝…)

文香「あ、頭が…痛い…あぁぁ!」

?(汝は我…)

クマ「く、クマー⁉︎」

?(さぁ…共に開きましょう。新たなページを…)

頭の痛みが治りました。すると手にイゴールさんが持っていたタロットカードの一枚がありました。何も書いてありませんね…するとカードが光りました。そして頭に浮かんだ文字を私は立ち上がり…唱えました。

 

文香「…ぺ」

 

文香「…ル」

 

文香「…ソ」

 

文香「…ナ‼︎」

私はそう唱えると手に持っているカードを掲げ握り潰しました。

文香「…う…うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

私は叫び目を瞑ると後ろから武装をした巨人が現れました。

鉄仮面を被り黒い学ランと言うのでしょうか?それを着て。

所々に水色の線が鮮やかに描かれています。そして巨大な槍剣が持たれています。

陽介「な、なんだありゃー⁉︎」

クマ「ク、クマー⁉︎」

シャドウ「…⁉︎」

シャドウ達は私の方を見ました。

?(私は貴方の本[剣]であり栞[盾]である… 鎧。私の名はイザナギ…よろしくお願いします)

イザナギと呼ばれる者は私の頭に直接話して来ました。そういう事ですね。

私はシャドウ達の方を向き、放ちました。

文香「さぁ…ここからは私の物語です!」

 

つづく。




いかがだったでしょうか。第6話
ペルソナの出し方に悩みました。あとぐだぐだでごめんなさい。
少しでも呼んでくれれば嬉しいです。

次回第7話-影-
陽介「先輩は、そんな人じゃないだろぉ‼︎」
?「ハハハ!いいぜいいぜ!もっと言いな‼︎」
陽介「お前なんか…俺じゃない‼︎」


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7話-影-

はい、第7話です。今回初戦闘になります。最初の戦闘BGMはペルソナ3Pより、ハム子戦闘BGM「Wipin All Out」です。椅子壊れちゃう〜♪空耳の罪は重い。ボス戦はいつもの。
それではどうぞ。


私は戦う決心をしシャドウ達を見ました。するとシャドウ達は一斉に私の方へ向かって来ました。敵は二体のようです。

文香「…召喚は出来ましたが…どうすればいいのでしょう。」

私はシャドウの攻撃を避けることしか出来ませんでした。

クマ「弱点を突くクマ!」

するとクマさんが私に向かって叫びました。

文香「弱点…ですか?」

クマ「そうクマ!シャドウの中には弱点がある奴がいるクマ!」

文香「しかし…どうすれば?」

クマ「とにかくやってみるクマ!」

私は頭の中で考えました。すると頭の中で何かの言葉が入って来ました。

文香「…わかりました」

私はイザナギの顔を見て頷き、敵の方を見ました。

文香「…切り裂いてください」

私はイザナギにそう言うとイザナギはシャドウ目掛け駆け抜け、シャドウを切り裂き消滅しました。

文香「これが…私の力ですか…」

私は目の前の光景を見て目を疑いました。

陽介「す、スゲー…」

クマ「クマ!危ないクマ‼︎」

私はクマさんが叫んでいる方を見ると花村さんが襲われそうな状態でした!

陽介「う、うわぁぁぁ⁉︎」

文香「…イザナギ、ジオです‼︎」

私はそう唱えるとイザナギは腕を前に出し稲妻を発生させ、花村さんに襲いかかるシャドウ目掛けて撃ち落とし消滅させました。私は周りを確認しイザナギを見ました。

文香「あ、あの…ありがとうございます」

イザナギ(……)

イザナギは何も言わず消えてしまいそこからタロットカードが現れ私の中に入りました。どういうことでしょうか…。私は考えると事を後にし花村さんの方へ向かいました。

文香「は、花村さん!大丈夫ですか…?」

陽介「あ、あぁ。助かったぜ…」

花村さんは私が差し伸べた手を取り立ち上がりました。

陽介「すっげ…なんなんだよ、今の⁉︎ペルソナって言ったよな…あれって…」

文香「わ、私にも何がなんだか…ただ、もう一人の自分と言っていました。」

陽介「なぁ俺にも出せたりすんのか?」

文香「頭に声が響いてくれば…可能性は…」

そう話していると後ろからクマさんが走って来ました。

クマ「落ち着けヨースケ。センセイが困ってらっしゃるクマ!」

文香「せ、先生とは…私の事でしょうか?」

クマ「いやはや、センセイはすごいクマね!クマは全くもって感動した!」

クマさんは興奮しながら私を褒めてくれました。これは喜ぶべきなのでしょうか?

クマ「な、ヨースケもそう思うだろ?」

陽介「何急に俺だけタメなんだよ!チョーシのんな!」

クマ「ハイ…」

文香「は、花村さん…あまり暴力は。クマさんのバックアップもあって出来ましたから…クマさん、ありがとうございます…」

クマ「セ、センセイ〜(抱きっ!)」

文香「ふふふ…(なでなで)」

私は抱きつくクマさんの頭を撫でてあげました。

陽介「確かにな、クマ少し見直したぜ♪」

クマ「そ、そうクマか?えへへ」

陽介「よし!お前らのおかげでこの先進めるな。操作再開、頑張っていこうじゃん!」

文香、クマ「…はい(おー!)」

私達は一気団結して先に進みました…

 

-コニシ酒屋-

 

陽介「…?なんだ?」

店内に入ると周りから声が聞こえました。これは…ジュネスの事を嫌っている人たちの声でしょうか?

陽介「な、なんだよこれ…」

文香「…花村さん…」

すると今度は小西さんに対する言葉が聞こえて来ました。

陽介「や、やめろよ…」

文香「こ、ここまで言いますか…」

陽介「お、おいクマ!ここは、ここにいる者にとっての現実とか言ってたな!それ…ここに迷い込んだ先輩にとっても現実って事なのか…?」

花村さんはクマさんに焦りながら聞きました。

クマ「クマはこっち側の事しか分からない。」

陽介「…クソっ!」

花村さんは唇を噛み締めました。すると今度は男の人の声が聞きました。

文香「…この声は誰でしょか?」

陽介「この声…先輩の親父さんだ!…バイト楽しそうだったし、こんな事一言も…こんなのが本当に先輩の現実だってのかよ‼︎」

文香「…花村さん」

私は倒れそうな花村さんの肩に手を添えました。

陽介「…あぁ、悪いな鷺沢…」

文香「いえ…こんな事言われれ続られたら普通耐えられません…」

しばらく花村さんの気持ちが落ち着くまで肩を支えました。

文香「…?これ…写真ですか?破かれてますね。」

陽介「あれ?これって…前にバイト仲間とジュネスで撮った写真じゃんか…な、なんでこんな事…」

早紀<ずっと…言えなかった…>

するとどこからか小西さんの声が聞きました。

陽介「この声…小西先輩⁉︎」

早紀<私、ずっと花ちゃんの事…>

陽介「お、俺の事…?」

早紀<…うざいと思ってた>

陽介「…え?」

早紀<仲良くしてたのは店長の息子だから、都合のいいってだけだったのに…勘違いして盛り上がって…本当、ウザい…>

陽介「う、ウザい…?」

文香「は、花村さん!」

私は倒れそうな花村さんを抱えました。

早紀<ジュネスなんかどうだっていい…あんなののせいでウチの店も怒る親も好き勝手言う近所の人も…全部、無くなればいい…>

そう言って小西さんの声は消えてしまいました。

陽介「う、ウソだよ…こんなのさ…先輩は…そんな人じゃないだろぉ‼︎」

文香「は、花村さん…」

私は今にも泣きそうな花村さんの顔を見て立つ事しか出来ませんでした。

?「悲しいなぁ…可哀想だよなぁ、俺…」

文香、陽介「⁉︎」

私達は声がする方に振り向きましたするとそこには、花村さん?もう一人の花村さんがいました!

?陽介「てか、何もかもウザいと思ってんのは自分の方だっつーの!あはは!」

クマ「あ、あれ?ヨ…ヨースケが二人クマ?」

文香「ど、どういう事でしょうか…」

すると花村さんはもう一人の花村さんに近づきました。

陽介「お前、誰だ!お、俺はそんなこと思ってない…」

?陽介「アハハ!よく言うぜ。いつまでもそうやってカッコつけてる気だよ。

商店街もジュネスも全部ウゼーんだろ!そもそも田舎暮らしが全部ウゼーんだよな⁉︎」

陽介「な、何言ってる…ち、違う俺は…」

?陽介「お前は孤立するのが怖いから、上手く取り繕ってヘラヘラしてんだよ!一人は寂しいもんなぁ。みんなに囲まれたいもんなぁ。だから鷺沢が来た時メチャクチャ喜んだんだもんなぁ。都会から来たってなぁ!」

文香「え…」

陽介「ち、違う!鷺沢は関係ねぇ‼︎」

?陽介「小西先輩のためにこの世界を調べに来ただぁ?お前がここに興味を持ったホントの理由は…」

陽介「や、やめろ‼︎」

花村さんは焦りながら言葉を返しました。

?陽介「ははは!何焦ってんだ!俺には全部お見通しなんだよ。だって俺は…お前なんだからな!」

文香「!」

?陽介「お前は単にこの場所にワクワクしてたんだ!ド田舎暮らしにはうんざりしてるもんな!何か面白いモンがあんじゃないか…ここへ来たわけなんて、要はそれだけだろ⁉︎」

陽介「違う…やめろ、やめてくれ‼︎」

?陽介「カッコつけてよ…あわよくばヒーローになれるって思ったんだよなぁ?大好きな先輩が死んだっていう、らしい口実もあるしさ…」

陽介「違う‼︎お前なんなんだ、誰なんだよ!」

?陽介「ククク…言ったろ?俺はお前…お前の影…全部お見通しだってな‼︎」

文香「花村さんの…影?」

確かに影とはもう一人の自分を表すということもありますね。だとすると影の花村さんが言ったことは全て…しかし、なにか違和感を覚えてしまします。何かに…干渉を受けているような…

陽介「ふざけんな!お前なんか知らない!お前なんか…俺じゃない‼︎」

花村さんは影の花村さんに向かって自分である事を否定しました。すると空気が変わりました…嫌な予感がします。

影陽介「ははは!いいぜ、もっと言いな!」

文香「!待ってください、花村さん‼︎」

私は嫌な予感に耐えられず花村さんを止めようとしました…しかし時すでに遅し。

陽介「俺じゃない、お前なんか…俺じゃない‼︎」

影陽介「…フン。あぁそうさ!俺は俺だ!もうお前なんかじゃない。」

影の花村さんがそう言い切ると霧が影の花村さんに向かって集まって来ました。霧が晴れるとそこには巨大なカエルのような物の上に人型のような者が合体した異様な存在が現れました。

シャドウ陽介「我は影…真なる我…」

陽介「う、嘘だろ…まさかこんな…」

文香「花村さん!しっかりしてください!」

私は気絶した花村さんを抱えて、起こそうとしました。しかし目を覚ましません。

シャドウ陽介「大切なモンは全部ぶっ壊す!」

文香「そんな事をして…何かが変わるとでも思っているのですか!」

私は影の花村さんに向かって言いました。

シャドウ陽介「うるせぇ‼︎ったくウゼー、超ウゼー‼︎まずお前から潰してやるよ‼︎」

影の花村さんは私に目掛けて巨大な手を振り下ろしました!

文香「⁉︎」

私はそれをなんとか避し、武器を手に向けて突きました!

文香「…そこです!破!」

シャドウ陽介「なんだぁ?なにしたんだ?痛くもねーぜ!」

物理はあまり聞かないようですね。そうしたら…

文香「…ペルソナ!」

私はイザナギを召喚し、スラッシュをしました。

シャドウ陽介「チッ!チョロチョロと鬱陶しーんだよ‼︎」

影の花村さんはイザナギに向けて手の平で攻めて来ました。イザナギに当たってしまうと

文香「あぅ!…痛いです…何故、⁉︎ペルソナがもう一人の自分なら…当たったダメージも帰ってくるという事に!」

クマ「セ、センセイ!大丈夫クマ⁉︎」

文香「クマさん下がってください…危険です」

シャドウ陽介「ったく、ウゼー!これでも食らいな!」

するとカエルのような部分から巨大な風が吹き荒れました!

クマ「ヨヨヨヨ⁉︎」

文香「あ、あぁぁぁぁ!と、飛ばされます!」

私が飛ばされるとイザナギが私を支えてくれました。

文香「イザナギ?ありがとうございます」

シャドウ陽介「これならどうだ‼︎」

影の花村さんは風を手裏剣のようにして、私に目掛けて放ちました!その時私はある方法を思いつきました。

クマ「センセイ!危ないクマ!」

文香「…イザナギ。あれを避して本体部分に移動してください。」

するとイザナギは私を支えて手裏剣を避し本体部分に接近しました。

文香「これなら…どうですか!」

私はイザナギを離れさせ、本体部分の腹部にむけて武器を突き立てました。

シャドウ陽介「ぐ、グァァァァ!」

影の花村さんは断末魔を上げながら倒れました。

クマ「いいぞ!センセイ!」

陽介「う…あれ俺は…って鷺沢⁉︎」

すると花村さんも目を覚まして私を見て驚きました。

文香「花村さん…終わりましたよ」

私は花村さんの方に向かおうとしました。その時!

シャドウ陽介「…なんてな‼︎」

文香「え…あぐっ!」

気絶するフリをしていた影の花村さんに私はあっけなく巨大な手にとらわれてしまいました。

クマ「セ、センセイ!」

陽介「鷺沢⁉︎」

シャドウ陽介「何が確信ししました!何が勝ちましただ!こんなモン痛くもないんだよ‼︎」

文香「あ、あわわわ…」

私は内心焦っていました。

シャドウ陽介「お前をこのまま握りつぶしてやるぜ!」

影の花村さんは私を握った手に力を入れ始めました。

文香「あぁぁぁぁ!」

シャドウ陽介「ハハハ‼︎もっと叫べ‼︎もっと喚け‼︎」

陽介「や、やめろぉぉぉ‼︎」

クマ「やめるクマぁぁ‼︎」

花村さん達が影の花村さんにむかって走って来ました。

シャドウ陽介「うるせーな!引っ込んでろ‼︎」

すると影の花村さんは二人に向かって風の手裏剣を放ちました!

陽介、クマ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!(クマぁぁぁぁぁぁ!)」

二人はあっけなく吹き飛ばされました。

文香「う…は、花村さん…クマさん…」

シャドウ陽介「お前らになにができるんだよ‼︎お前らが団結したからってなにも変わんねーんだよ!」

 

プッツン

 

今、私の何かが切れました。

文香「……ましたね…」

シャドウ陽介「…あん?」

文香「今…私の友達にひどいこと言いましたね…」

クマ「ク、クマ?センセイの様子が変クマ…」

陽介「あ、アイツ…怒ってねぇか?なんか震えが止まらねぇ…」

シャドウ陽介「だ、だからなんだってんだよ…」

文香「私はなんとでも言われても…構いません。しかし友達を、大事な人達を馬鹿にするのは…誰であろうと許せません‼︎」

シャドウ陽介「ビクッ‼︎」

クマ「し、シャドウが怯えてるクマ⁉︎」

陽介「鷺沢…」

文香「…上を見てください」

影の花村さんが上を見るとそこには雷を腕に纏わりつけているイザナギがいました。

シャドウ陽介「なに⁉︎は!テメー最初からそのつもりで‼︎」

文香「…物語に終着を撃ちましょう」

するとイザナギが影の花村さん目掛けて突撃しました!

シャドウ陽介「チキショウ!かわせねえ⁉︎なんて事しやがるテメー‼︎」

文香「イザナギ…ジオです」

シャドウ「チクショォォォォォ‼︎」

私がそう言い切るとイザナギはジオを相手目掛けて撃ちました。

シャドウ陽介「く、クソガァァァァァ‼︎」

影の花村さんは断末魔をあげながら今度こそ倒れてしまいました。私も手から解放されました。するとクマさんが駆け寄って来ました。

クマ「センセーイ‼︎だ、大丈夫クマか?無茶しちゃダメクマ!」

文香「ク、クマさん…ごめんなさい…心配かけてしまって」

すると花村さんが近づきました。

陽介「鷺沢…」

文香「花村さん…大丈」

陽介「馬鹿野郎‼︎」

文香「ッ!」

私は花村さんに怒られました。打たれると思ったのですが、花村さんは私を抱きしめて来ました!

文香「!あぁぁあの!は、花村さん!わ、私!」

陽介「なんでそこまで体張ってまでやるんだよ‼︎」

文香「え?」

陽介「俺たちが助かっても…お前が死んだら意味無ぇじゃねえか‼︎」

花村さんは涙を流しながら私を怒りました。

文香「…ごめんなさい」

陽介「もう一人であんな無茶しないでくれ…」

花村さんは私から離れそう言いました。

文香「…はい。…花村さんもまだやる事がありますよ。」

陽介「え…?」

私がそう言って花村さんとクマさんと一緒に振り返ると先程倒した影の花村さんがいました。

影陽介「……」

陽介「お前…お前は…俺じゃ…ない」

花村さんはまだ自分を認めたくはないようですね。

クマ「あれは元々ヨースケのなかに居たクマよ…陽介が認めなかったらさっきみたいに暴走するしかないクマよ…」

陽介「で、でも…」

文香「人は隠したいこともあります…認めたくないこともあります。しかし、それが人です。」

陽介「さ、鷺沢…」

文香「私に接してくれたのは…都会からだというのは否定しません。ですが…私はそれだけじゃないと思います。私は…一番の友達ですから(にこり)」

私は少し微笑みながら花村さんにそう言いました。

陽介「…自分を認めるって難しいな。」

そう言うと花村さんは影の花村さんに近づきました。

陽介「分かってた…けどみっともねーしどーしょもなくて、認めたくなかった…お前は俺で…俺はお前か。全部ひっくるめて、俺だってことだな…ジライヤ」

影の陽介「あぁ。」

すると影の花村さんは光り輝き、姿を変えました。その姿は頭は愛らしい蛙のような頭ですが体はまるで忍びのようですね。

文香「あれが…花村さんのペルソナ…花村さんがイメージする自分ですか。」

陽介「これが俺のペルソナ…」

花村さんは地面にしゃがみ込みました。

陽介「さっき聞こえた先輩の声。あれもどっかで押さえ込んでたもんなのかな…」

文香「盛大に…振られてしましたね」

陽介「あぁ。ったく…みっともねー」

文香「でも…きっと分かってくれてますよ、小西さんも。」

陽介「あぁ。お前が居てくれて助かった…ありがとな、鷺沢」

文香「…私のことは文香って呼んでください。」

陽介「…え?」

文香「名前の方が嬉しいです…私も陽介さんっと呼びますから」

私はそう言って陽介さんに手を差し伸べました。

陽介「…ありがとな文香」

陽介さんも私の手を握りました。

文香「クマさん…もしかしたら小西さんはここで影の自分に殺されてしまったという事ですか?」

陽介「さっき、俺に起きたみたいに…」

クマ「多分そうだと思うクマ。ここにいるシャドウも元は人間から生まれたものクマ。でも霧が晴れるとみんな暴走する…さっきみたいに意思のあるシャドウを核に大きくなって宿主を殺してしまうクマ…」

陽介「それが…町で霧が日にこっちで人が死ぬ原因なのか…」

陽介さんは今にも倒れそうですね。私は肩を貸しました。

文香「大丈夫ですか…陽介さん」

陽介「あ、あぁ、大丈夫だ。」

クマ「元々こっちの世界は人間にはちっとも快適じゃないクマ。一旦戻るクマね」

文香「はい…行きましょう陽介さん」

陽介「あぁ、そうだな文香…」

私とクマさんは陽介さんを支えながら最初の場所に向かいました。

 

つづく。




いかがだったでしょうか、第7話
戦闘シーン難しいです。頭フル回転しながらやってるんですけどねぇ。そこも他の作品を参考にしながらゆっくりやれればいいなと思います。(25歳児さんでfgoとか考えていたり)一人でも多く見てくれれば嬉しいです。

次回、第8話-コミュニティ-
陽介「おーい文香!何読んでんだ?」
文香「…てーきゅうです」
陽介「ファッ⁉︎」
てーきゅう最新刊買ってください…9期やってください。後ルーツ先生、第一児おめでとうございます。


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8話-コミュニティ-

はい第8話です。
シャドウ「うぉー」
クマ「特捜隊ボール行くクマ〜!雪ちゃん!」
雪子「はぁ!千枝!」
千枝「任せて!どけどけ〜!花村!」
陽介「おっしゃ!オラオラぁ!文香やっちまえ!」
文香「…エンドボール!」
ピューーーーン。バシン。
シャドウ「グァァ」
ぼっかーん

ごめんなさい。ではどうぞ。


私達は最初にエントランスに戻りました。

陽介「なぁクマ。お前ここが現実だって言ってたよな。さっきの商店街…それに前に見たあの妙な部屋…あれは死んだ二人がこっちに入った後で二人にとっての現実になったって事なのか?」

文香「つまり…二人が入ったせいであのような場所が出来たのですか?」

陽介さんと私はクマさんに尋ねました。

クマ「今までなかった事だから分からないけど…ここに消えた人たちもさっきのヨースケみたいになったクマね…」

文香「亡くなった二人にも同じような事が…」

クマ「ここの霧は時々晴れるクマ。そうなるとシャドウ達は酷く暴れる…クマ、いつも怖くて隠れてるんだけど、最初の時もその次も人の気配はその時に消えたクマ」

私達は少しの間考えをまとめました。

陽介「つまりだ、先輩は山野アナはこんなトコ放り込まれて出られずにさまよって…」

文香「体からシャドウが現れて…霧が晴れると同時に暴れ出して命を…そういう事でしょうか?」

陽介「なら俺もここの霧が晴れるまでいたら、ずっとヤバい目に遭ってたって事か?」

クマ「きっとその通りクマ。それにさっきはセンセイやクマも側にいたから…」

それを聞くと陽介さんは苦い顔をしてました。

陽介「先輩達…たった一人でこんな場所に、なのに、誰も…先輩達を…」

クマ「ヨースケ…」

文香「…陽介さん…」

陽介「……」

クマ「二人とも、ここが晴れた日に消えたけど、それまではシャドウに襲われなかったクマ。なのにボクら、さっきは襲われたクマ。シャドウ達すごく警戒してた…探索してるボクらを敵と見なしてるのかも…キケンだけど、ボクらなら戦って救えるかも知れないクマ!」

文香、陽介「‼︎」

文香「私達なら…この先また誰かが放り込まれてもその人を救えるという事ですか?」

陽介「消えちまう前に…俺自身が文香に助けられたみたいに!」

クマ「きっとそうクマ!」

私達お互いの顔を見てそう言いました。

陽介「…とにかくここに入れてる犯人を捕まえてやめさせるしかない。」

文香「…少し状況が分かりました」

クマ「あ、あのさ…逆にちょっと訊いていいクマ?」

文香「…なんでしょうか?クマさん」

私と陽介さんはクマさんの方を向きました。

クマ「シャドウは人から生まれるなら、クマは何から生まれたクマか?」

陽介「お前、自分の生まれも知らねーのかよ⁉︎そんな事俺らに分かるわけねーだろ。」

文香「……」

クマ「この世界のことならいくつか知ってる。けど自分の事は…分かんないクマ」

文香「……(ナデナデ)」

私はクマさんの頭を撫でました。

クマ「…センセイ?」

文香「…またここに来ますよ」

クマ「ほ…ほんと?」

文香「…約束は守ります。クマさんは…友達ですから」

私はクマさんにそう言って微笑みました。

クマ「せ、センセイ…」

陽介「じゃなきゃここから出さないってお前が言ったんだろ?」

文香「ふふふ…」

クマ「出してあげる前にお願いがあるクマ。」

クマさんは私達に話しました。エントランスに行くときはジュネスのテレビから入るように言われました。別のテレビから入ると別の場所に出てしまいクマさんがわからない場所だとキケンだという事のようですね。

文香「わかりました…では出口、お願いします」

クマ「オーッス!了解だクマー!」

そう言ってクマさんは出口を出してくれました。

陽介「さてと…従業員来てないか不安だなぁ」

文香「…そうですね」

クマ「ささ、行った行った!ムギュー」

陽介「だから無理矢理押すなっつーの!」

文香「き…キツイです。」

そう言って私達はエントランスから抜けました。

 

-ジュネス家電品売り場-

 

陽介「イテテテ…」

文香「…千枝さん…戻りま」

千枝「か、帰っでぎだ〜(泣)」

ジュネスに戻ってくると同時に千枝さんが泣きながら私に抱きついて来ました。

陽介「あ、里中?うわどうしたんだよ、その顔?」

千枝「(怒)」

陽介「イッテ‼︎」

怒った千枝さんが陽介さんに向けてロープを投げました。

千枝「どうした、じゃないよ‼︎ほんっとバカ!最悪‼︎マジ心配したんだからね‼︎」

陽介「…悪かった里中。ごめんな、心配かけてよ。」

文香「千枝さん…ごめんなさい。でも…約束通り戻って来れました、私に免じて陽介さんを許してくれませんか?」

私は千枝さんを抱きしめて許しを請いました。

千枝「…ズビ…わかった…許してあげる」

文香「陽介さん…私千枝さんを送って帰りますね。」

陽介「あぁ…わかった頼む」

文香「はい…ではまた明日」

私は陽介さんに微笑むと千枝さんと共に帰宅しました。

 

-商店街通り-

千枝「…ねぇふみふみ。」

文香「はい…なんでしょうか」

千枝「…なんで花村の事名前で呼んでるの?」

文香「えっ!…色々ありまして…」

私は顔を赤くして言いました。

千枝「え〜いいじゃん教えてよ〜」

文香「な、なんでもないんですよ!本当に…」

私は千枝さんに頬を突っつかれながら質問責めされました。

 

-鮫川-

雪子「あれ?文香ちゃん?」

文香「…雪子さん」

公園を見ると椅子に座っている雪子さんがいました。

文香「その着物…とても綺麗ですね…」

雪子「ありがとう。驚いた?家のお使いだったから。もうこの町慣れた?」

文香「はい…友達も初めて出来ましたし…雪子さんもですよ」

雪子「あ、ありがとう…私も同じだよ♪けど知らない場所から転校するって大変なんだろうね。」

そう雪子さんは言いました。

雪子「私はこの町から出た事ないから転校ってどんな気分かわからないけど…千枝とかはどう?」

文香「とてもいい人ですよ…頬を突っつかれたりされますけど…」

雪子「ふふふ…よかった。千枝ってねすごく頼りになるの、だから私いつも引っ張ってもらってるの。」

私達はしばらく楽しい時間を過ごしました。

雪子「そろそろ戻らなきゃ。うちの旅館、私がいないと全然ダメだから。」

文香「そうですか…無理のないように」

雪子「うんありがとう。じゃあまた明日ね文香ちゃん」

文香「はい…また明日雪子さん」

私達は帰宅しました。

 

-堂島家-

 

文香「…ただいまです」

菜々子「お帰りなさい!」

私は菜々子ちゃんにお出迎えされました。そして今日は二人で炒飯を作りました。菜々子ちゃんは楽しそうでした。私も同じです。今日も叔父はまだ帰って来てないですね。

菜々子「おとうさん、遅いなぁ」

菜々子ちゃんは寂しそうにしていました。テレビでは今回の事件の続報が流れていました。今回起きた事件で前回の事件を含め連続殺人という結果になったようですね。いったい誰がこんな事をしたのでしょうか…

菜々子「大丈夫?暗いかおしてるよ?」

菜々子ちゃんが気遣ってくれました。

文香「…大丈夫ですよ。ありがとうございます菜々子ちゃん(ナデナデ)」

菜々子「えへへ…家のやる事手伝ってくれる?」

文香「はい…いいですよ」

菜々子「やったー♪」

菜々子ちゃんは喜びました。天使がいますね♪

するとテレビを見ると天城旅館が映っていますね。するとインタビューに現れたのは…

文香「…雪子さん?」

インタビューをしているようですが雪子さんは嫌がっています。その前にインタビューどころかセクハラになってますよ!

菜々子「つまんない!」

文香「そうですね…つまらないですね…菜々子ちゃん、一緒にお皿洗いましょう」

菜々子「うん♪」

私は菜々子ちゃんと一緒に家事をしました。その後菜々子ちゃんは眠くなったようなので私はいつものように本を読み寝付けました。そう言えば今日は雨でしたね。マヨナカテレビを見て見ることにしましょう。

 

-自室-

そろそろ0時ですね。どうなるのでしょうか…

文香「…!誰か映ってます」

どうやら条件さえ揃えば映るようですね。

文香「和服…でしょうか?…はっきりは見えませんね。…この状態で手を入れたらどうなるのでしょうか…。」

私はテレビに手を突っ込んで見ました。

文香「…消えてしまいました。明日、陽介さんに話した方が良さそうですね。」

私はテレビを消し、ベットに入りました。

文香「…zzz…」

 

-ベルベットルーム-

 

ここは…

イゴール「ようこそ。」

文香「イゴールさん…マーガレットさん、こんばんは。…あの私は。」

イゴール「ご心配なされるな。現実の貴方は眠りについていらっしゃる…私が夢の中にてお呼び立てしたのでございます」

イゴールさんはそういいました。私はまたベルベットルームにお招きいただいたようですね。

イゴール「再びお目にかかりましたな。文香殿」

文香「はい…お久しぶりですね」

マーガレット「ここは何かの形で契約を果たされた方のみが訪れる部屋…貴方は日常の中で無意識に目覚めを促され、内なる声の導く定めを選び取った…そして見事…力を覚醒されたのです。」

文香「覚醒…ですか」

私は自分の胸に手を置きました。

イゴール「これをお持ちなさい」

するとイゴールさんから何かの鍵を渡されました。

文香「これは…」

イゴール「今宵から貴方はこのベルベットルームのお客人だ。貴方は力を磨くべき運命であり、必ずや私どもの手助けが必要となるでしょう。」

文香「…そうですね」

イゴール「貴方が払うべき代価は1つ…契約に従いご自身の選択に相応の責任を持って頂く事です。」

文香「…選んだ事に責任を持てという事ですか…わかりました」

イゴール「結構。聞きたいことはありますかな?」

イゴールさんは私に尋ねました。

文香「…ペルソナとは一体。もう一人の自分というのはわかりますけど…」

イゴール「左様。ペルソナとは貴方が貴方の外側の事物と向き合った時現れ出る人格。様々な困難と相対するための自らの鎧う、覚悟の仮面…とでも申しましょうか。しかも貴方のペルソナ能力はワイルド…他者とは異なる特別なものだ」

ワイルド…タロットカードでいう色々な可能性を表すカードですね。

文香「特別…ですか」

イゴール「左様。ペルソナ能力は心を御する力…心とは絆によって満ちるもの。他者と関わり絆を育み貴方だけのコミュニティを築かれるのが宜しい。」

文香「コミュニティですか…それが能力を伸ばすのでしょうか」

マーガレット「コミュニティは単にペルソナ能力を強くするためだけのものではありません。ひいてはそれはお客様を真実の光で照らす輝かしい道標ともなって行くでしょう」

文香「そうですか…わかりました」

イゴール「貴方に覚醒したワイルドの力は何処へ向かう事になるのか…ご一緒に旅をして参りましょう…フフ」

そう言ってイゴールさんは楽しそうにしていました。

文香「はい…よろしくお願いします。イゴールさん、マーガレットさん」

イゴール「では再び見えます時まで…ごきげんよう。」

イゴールさんはそう言って消えてしまい、私も闇の中に沈んで行きました。

 

つづく。




いかがだったでしょうか。第8話
陽介クエスト無事に終わりました。少しゆっくりできるぜ。
1月も後半になりました早いですね。
少しでも見てくれれば嬉しいです。

次回、第9話-王子様?-
?「私の王子様はどこ〜?」

朝fgoガチャ引いたら出ました。ありがとう山の翁。俺…首取られんかな?


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9話-王子様?-

最初に言います。本当にすみませんでした‼︎前回の投稿から1ヶ月遅れてしまって!仕事が忙しいのと文面が出てこなかったことを言い訳にします!今後こんなことがないよう気をつけます!

陽介「雨止ねぇなー」
文香「では…てるてる坊主を作りましょう」
千枝「そだね。…ふみふみ、ヘアバンド下ろして何してんの?」
文香「…てるてる文香です///」
陽介・千枝「……(精神がジャパリパークに移動中)

それでは9話どうぞ。



4/16

 

私は菜々子ちゃんと通学路で別れ学校に向かっておりました。すると…

陽介「よっ!文香、おはよーさん」

文香「陽介さん、おはようございます…」

私は陽介と会いました。

陽介「昨日の夜中、見たろ?」

文香「はい…。誰だかハッキリは見えませんでしたけど…」

陽介さんもマヨナカテレビを見たようですね。

陽介「あぁ、だけどアレに映った以上、放っとけない。とにかく放課後、様子見に行こうぜ」

文香「そうですね…クマさんなら何か聞けるかもしれません」

私達はお互い頷きました。

陽介「また誰かが放り込まれたんだとしたら、やっぱ、マジでいるのかもな犯人…」

文香「陽介さん…私はあの世界を凶器として使っている人がいるなら…許せません」

陽介「文香…俺たちで絶対犯人見つけよーぜ!」

文香「…!」

陽介さんは私にそう言いました。

陽介「だって警察が捕まえられるか?人をテレビに入れられてる殺人鬼なんてさ。」

文香「そうですね…私達に出来ることがあるなら、私はそうしたいです!」

陽介「へへ…そっか。お前がそう言ってくれんなら心強いよ」

私達はお互い笑いました。

陽介「実は昨日さ、俺ん家のテレビで試したら顔突っ込めたんだよ、お前みたいに」

文香「陽介さんも出来たのですね…」

陽介「俺が一人で入れたの、あの力…ジライヤが目覚めたからかもな、確かペルソナだっけか」

文香「もしかしたらこの事件を解決するために…私達が授かったものかもしれませんね…」

陽介「けどテレビに入るのもペルソナもお前が最初にやってのけたんだよな」

すると陽介さんは手を私に向けました。

陽介「文香となら犯人見つけて、この事件を解決できそうなきがするんだ。」

文香「…私も陽介さんとならできそうな気がします。よろしくお願いします」

私達はお互い握手をしました。陽介さんから熱い気持ちが伝わりました。これが絆というものですか。…⁉︎私の心の中に何かが産み落とされる感じがしました…私は目を瞑りのぞいて見ました。…⁉︎タロットカードが増えてました…これは…魔術師のアルカナですね。確かイゴールさんが…

イゴール<ペルソナ能力は心を制する力…心とは絆によって満ちるもの。他者と関わり、絆を育み、貴方だけのコミュニティを築かれるのが宜しい。>

と言っておりましたね…これが絆ですか。とてもあたたかいです。

陽介「おい文香、どうしたんだ?」

文香「いえ、陽介さんの手…暖かいなと思って」

陽介「///な、何言ってんだよ!摩擦で熱くなってるだけだってぇの!」

陽介さんは顔を赤くしながら言いました。

陽介「は、早く行かねぇと遅刻しちまうぞ!」

文香「ふふ。そうですね…行きましょう」

私達は学校に向かいました。

 

<午前>(雨)

私は陽介さんと話していると千枝さんが私達の元に走ってきました。

千枝「ハァ…ハァ…」

陽介「さ、里中⁉︎」

文香「千枝さん…どうしたんですか?」

千枝「雪子…まだ来てない?」

陽介「天城?まだ見てないな」

陽介さんは千枝さんにそう伝えました。

千枝「うそ…どうしよう。あれってやっぱり本当なの?マヨナカテレビの話」

文香「はい…今その話をしていまして、放課後にクマさんのところへ行こうかと」

千枝「昨日映ったの…雪子だと思う。」

文香、陽介「⁉︎」

千枝「あの着物、旅館でよく着てるのと似てるし、この前のインタビュー受けた時も着てた」

陽介「天城に連絡は?」

千枝「夜心配でかけたんだけど出なくて、夕方にかけた時は今日は学校来るって言ってたから…あ、あたし」

千枝さんは青ざめてました。

文香「千枝さん、ひとまずあの世界の話をしますね…」

千枝「う、うん」

私と陽介さんはテレビの世界について話しました。

千枝「ま、まさか雪子あそこに入れられたって事⁉︎」

文香「千枝さん、まず落ち着きましょう。まず雪子さんの無事を確認しましょう。携帯が駄目でしたら、家の方の電話に掛けてみては…」

千枝「…少し落ち着いた、ありがとふみふみ。そうだね家の方に掛けてみるよ……!もしもし雪子!よかったぁ出たよ〜うんうんわかった、後で連絡するね!」

千枝さんが連絡を切るとすぐさま私に抱き着きました。

千枝「雪子いたよ〜(泣)よかった〜」

文香「千枝さん…よかったですね(ナデナデ)」

陽介「全くハラハラしたぜ、天城なんだって?」

千枝「急に団体さんが入ったから手伝いだってそういや年に一度はこんな事あったねぇ」

陽介「忘れんなよ!」

千枝「うっさいなぁ。そもそも花村が余計な話ししたせいで!」

二人のいつものような感じになりました、安心しました。

陽介「だが、やっぱり心配だな」

千枝「うん…テレビに映ったのも気になるし」

文香「…放課後ジュネスで待ち合わせしましょう」

陽介「あぁ俺準備して待ってるから」

千枝「わかったふみふみ!」

私は陽介さんとジュネスで待ち合わせをしました。

 

<放課後>

 

私達はジュネスに着きました。途中千枝さんに改めて昨日起こった話をしました。

陽介「ま、まぁまぁ俺のイタイ体験とかその辺でいいから、な?」

千枝「そんな話…普通絶対信じないよね。実際にあの中見てなかったら。」

文香「そうですね…普通でしたら笑い飛ばされますね」

陽介「とにかく中の様子を知りたいんだけど…」

私達は周りを見渡しました。

文香「人が沢山いますね…」

陽介「そういや今家電はセール中だっけか…」

千枝「なんとかクマくんの話、聞けないかな?」

私達は考えました。

文香「!…陽介さん、千枝さん。私がテレビの中に手を入れますので私の後ろを見られない様に隠してくれますか?クマさんきっと入り口にいると思いますから。」

陽介「確かにそうだな。流石だな!」

千枝「成る程、流石ふみふみ!」

私は少し照れてしましました。私はテレビの中に手を入れました。

文香「クマさん…いますか?…痛っ!」

何かに噛まれて痛さの衝撃でテレビから手を抜いてしまいました。

陽介「と、どうした文香⁉︎」

文香「な、何かに噛まれました…」

千枝「は、歯型付いてるし‼︎大丈夫ふみふみ!」

文香「……(涙)」

千枝「泣いてるし⁉︎よしよし(ナデナデ)もークマの仕業だなぁ…#」

クマ「なになに?これ、何の遊び?」

テレビの中からクマさんの声が聞こえました。

陽介「遊びじゃねっつの!今、中に誰かの気配はあるのか?」

陽介さんはクマさんに尋ねました。

クマ「誰かって誰?クマは今日も寂しん坊だけど?」

文香「そうですか…ありがとうございますクマさん」

そう言ってクマさんの気配は消えました。

千枝「あたし、やっぱり雪子に気をつけるように言ってくる」

陽介「そうだな…月曜、一緒に来るんだろ?」

千枝「うん、家まで迎に行く」

文香「もしかしたら…今夜のマヨナカテレビでまた何か映るかもしれません。」

陽介「全部、勘違いならいいんだけどな。」

私達はお互いの顔を見て頷きました。

陽介「今日見たら連絡するわ。携帯の連絡先教えてくれないか?」

文香「はい…構いません」

私は携帯を取り出しアドレスを交換しました。

千枝「あ、私も教えて!」

文香「いいですよ…」

私は千枝さんにもアドレスを交換しました。

陽介「何だか嬉しそうだな文香」

文香「アドレスの交換…したことなくて、だから何だか嬉しくて…」

千枝「そっかー。花村、ふみふみに変なメールすんなよぉ」

陽介「しねーし!てかやる前提で決めるなし!」

文香「ふふ…」

いつもの通り陽介さんと千枝さんの喧嘩が始まりました。

陽介「じゃあ、今夜見るの忘れんなよ」

文香「わかりました…」

私達は解散しました。…あの時映ったのは本当に雪子さんだったのでしょうか…?今夜、テレビを見なくてはいけませんね…。

 

<夜>

文香「ただいまです…」

菜々子「お帰りなさい♪」

私はジュネスで買い物を済ませ帰宅しました。今日は鶏肉が安かったので唐揚げにしました。菜々子ちゃんが手伝うと言ったのですが油が跳ねるので危ないからお皿の準備をしていただきました。

 

<0時前>

文香「…今日は雨ですね。テレビに何か映るでしょうか…」

私はカーテンを閉め、テレビを見ました。

文香「……!」

すると、テレビが映りました。

?「こんばんは〜!」

文香「…これは…」

私は驚きました。テレビではお姫様のような服を着ている雪子さんが映りました!

?雪子「えっと〜今日は私は天城雪子がナンパ!逆ナンに挑戦して見たいと思います!題して!〜ヤラセ無し!突撃逆ナン!雪子姫の白馬の王子さま探し〜!もっちょー本気!」

文香「ぎ、逆ナン…///」

?雪子「も〜私用のホストクラブをブッ立てる位の意気込みでぇ、じゃあ行ってきま〜す!」

そう言うと雪子さんは城の奥に行ってしまったところで画面が消えました。

文香「…………」

♪〜

文香「はっ…」

携帯の音で目が覚めました。

文香「…陽介さんからですね。…もしもし」

陽介「お、おい、見たか、今の‼︎」

文香「見ました…驚きました」

陽介「俺もびっくりした!あれ天城だよな!顔本人だったし、つか名乗ってたぜ!」

文香「はい…ですが、伝えている事…何かおかしくなかったでしょうか?」

陽介「あぁ、しかもなんかバラエティ番組みたいな…何だこれ、今までのもこうだったのか?どうなってんだ一体⁉︎」

文香「陽介さん、落ち着いてください」

私は陽介さんに落ち着くよう伝えました。

陽介「あ、あぁ。…ありがとな文香」

文香「いえ…、私が千枝さんに連絡するので明日落ち合うと言う感じでどうでしょうか?」

陽介「そうだな。明日は日曜だし。朝イチでジュネスに集合な!」

文香「わかりました…ではおやすみなさい」

そう言って電話を切りました。

文香「千枝さんに連絡しなくては…」

私は千枝さんに電話をしました。

千枝「ふ、ふみふみ!マヨナカテレビ見た⁉︎」

文香「はい…見ました。焦る気持ちはわかります。ですがまずは落ち着いてください」

千枝「わ、わかった。……少し落ち着いた」

文香「はい…。まずは雪子さんに連絡をしてください。私と陽介さんは明日ジュネスで集合するので、もしも何かあったら来てください。」

千枝「わかった!ありがとふみふみ!」

そう言って千枝は電話を切りました。雪子さんが心配ですが。考えるのは明日にしましょう。私はベットに入り目を瞑りました。

 

つづく。




いかがだったでしょう第9話。1ヶ月遅れてしまって本当申し訳ありません。文面に悩んでしまって。(後fgo爆散とかフレンズとかフレンズとか)
少しでも読んでくれれば嬉しいです。感想も良ければください。

次回、第10話-失踪-
?「天城さん昨日から姿が見えないんだって…」
千枝「わかってないよ‼︎」

fgoわんわん来ました。けものフレンズ、わーすっごーい!


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10話-失踪-

お待たせしました。やっと完成しました。なんとか速めのペースでやっていきたいと思います。第10時です。

陽介「何読んでんだ?文香」
文香「特撮関連の本ですよ…」
陽介「へー…なぁもしかして次のネタないとか、」
文香「文香流Vスラッシュ!」
陽介「タコス!」ボッカ〜ン‼︎

それではどうぞ。


4/13

 

私は目を覚まし支度を済ませ、リビングに向かいました。

菜々子「あ、おはよ。」

文香「おはようございます…菜々子ちゃん。早起きですね。」

菜々子ちゃんが先に下にいました。

菜々子「お父さん、早起きだったからいっしょにおきた。帰り、遅いって」

菜々子ちゃんが私にそう伝えました。

文香(出かけてしまうと菜々子ちゃんが一人きりで留守番になってしまいますね…)

私がそう考えていると。

菜々子「出かけるの?」

文香「!…あの…その…」

菜々子「るすばん、できるから。あ!せんたくもの、ほそっと」

菜々子ちゃんはそう言いました。

文香「では、行ってきます…」

菜々子「いってらっしゃーい」

私は菜々子ちゃんに見送られながら出かけました。

 

<ジュネス屋上>

私は屋上で陽介さんを待っていました。

陽介「悪い悪い!お待たせ!」

陽介さんが走ってきました。

文香「何かあったんですか?」

陽介「いや、バックヤードからいーもの見つけてきたから。」

陽介さんは後ろから何かを出しました。

陽介「見てみ、どーすかこれ!」

文香「模造刀…でしょうか?」

陽介「いくらペルソナあるからってゴルフクラブじゃ心許ないからな。お前、どっちがいい?」

文香「え…?」

陽介さんが持っている模造刀は侍が持つような刀と忍者が持つような小刀でした。

文香「…それでは長刀を」

陽介「おっと、わかってんじゃん。これ、ジュネスオリジナルブランド!」

ジュネスってなんでもあるのですね。

陽介「あ、意外に両刀ってありかもな。」

そう言い陽介さんは模造刀で切る真似をしました。

文香「あの…模造刀とはいえあまり振り回すと危ないですよ」

警官「君達、なにやってるんだ!」

声が聞こえる方を見るとそこに警官がやって来ました。

陽介「あ、これは偽物でして、切ろうとかそんなんではぁ」

警官「とにかく詳しい話は署で聞く。それを床に置きなさい。」

文香「あ、あの…これは」

警官「な、な、なんだ、このヤロー!やろうっちゅうの⁉︎」

文香「あ、あわわわ…」

私達は警察に連行されることになってしまいました。

 

<稲羽署>

堂島「お前…こういうバカをするタイプには見えなかったがな」

文香「はい…ごめんなさい」

私は叔父に謝りました。

堂島「ったく…俺が偶然いなきゃ、補導歴がついてたとこだ。」

陽介「すいませんした…」

陽介さんも謝りました。模造刀も没取されました。

<え、じゃ、居なくなったのって、天城屋の…>

文香、陽介「!」

私と陽介さんは今の話を聞き顔を見合わせました。

陽介「今の…やっぱり」

文香「はい。天城屋といってました…」

堂島「ん?やっぱり?」

陽介「あ、いや、なんでもないデス」

堂島「そうか。もうこれっきりにしろよ。…じゃ、帰ってよし」

そう言って叔父は仕事場に戻りました。そして私達はジュネスに戻ろうとすると誰かが私達にぶつかって来ました。

若い刑事「おっとー…ゴメンね」

ぶつかってしまった刑事さんが謝りました。

若い刑事「あれ?キミ、もしかして、堂島さんトコの?」

文香「はい…そうですけど」

陽介「あのっ!ちっと、訊いてもいいですか?」

すると陽介さんは刑事さんに先ほど聞いた話を伝えました。

若い刑事「え、あ、うーんとね…言っていいのかなぁ?まぁ天城さんと友達なら…特別だよ?」

刑事さんの話によると、雪子さんは昨日の夕方から急に姿が見えなくなったとご家族から連絡があったそうです。

若い刑事「あっ、でもまだ事件って決まったわけじゃないから!…ただ失踪した人が霧の日に…なんてのが続いてるから、署内も過敏になってて」

文香「そうですか…」

若い刑事「あ!君達、何か聞いてない?例えば辛そうだったりとか」

陽介「え…辛そう?」

若い刑事「ほら、1件目の殺人の前、例の山野アナが天城屋に泊まっててさ。山野アナ、接客態度の事で女将さんに酷い言葉浴びせたみたいなんだよね。で、女将さんがストレスで倒れちゃって。ほら、天城さん、女将さんの娘なわけだし、まぁその…色々思うじゃない?」

文香、陽介「?」

若い刑事「天城さん、家出とかホノめかしたりしてなかった?じゃないと、何か都合悪いことがあって隠れてるとか言ってる奴もいてさ…」

そう刑事さんと話していると…

堂島「足立、部外者と立ち話してんな‼︎…コーヒーまだかよ!」

足立「す、すんません!今、行きます!」

そう言って足立さんと呼ばれた刑事さんは行ってしまいました。

陽介「なぁ…さっきの刑事、まさか天城のこと…」

千枝「あ!いた!」

すると後ろから千枝さんがやって来ました。

千枝「ちょっとなにやってんの⁉︎すっごい探したんだから!」

文香「少し誤解されてしまいまして…すみません」

陽介「悪かったよ。あとで話すから。それより天城だよ!」

千枝「え、もう知ってんの⁉︎」

文香「はい…」

千枝「携帯何度もかけても連絡つかなくて、家行ってみたら、雪子ホントに居なくなっちゃってて!」

陽介「これは…行くしかないな」

文香「はい…、それより、警察が妙なこと言ってました。雪子さんが都合の悪い事があって隠れてるとか雪子さんのお母さん、山野アナにイビられて倒れたらしいです。動機があって、しかもモメた直前に山野アナは亡くなってしまいました…」

千枝「なによそれ⁉︎雪子が犯人って流れ⁉︎んな訳ないじゃん‼︎」

陽介「里中!文香を責めんなよ!」

千枝「!…ゴメンふみふみ。あたし…」

文香「大丈夫ですよ…一番酷い目にあっているのは雪子さんの方なのに…」

私達は沈黙してしまいました。

文香「…まずは落ち着きましょう」

私は陽介さんと千枝さんの手を握り言いました。

千枝「…そうだよね、でもどうしたらいいの?」

陽介「警察こんなんじゃ、やっぱ俺らが行くしかないだろ。」

文香「そうですね…」

千枝「あたしも行く!」

文香、陽介「⁉︎」

千枝「行くからね!絶対、雪子助けるんだから!」

文香「ですが…武器は没取されてしまいました…」

陽介「あ、そうだったぁ…」

千枝「武器…?あたし、知ってるよ!」

私達は千枝さんの後を追いました。

 

<?>

千枝「ほらここ!」

周りを見渡す限り武器や防具がたくさんありました。

陽介「な…何屋?」

文香「工房…でしょうか。」

陽介「なぁ、里中…やっぱ危ねえって。気持ちは分かるけど」

千枝「わかってない‼︎」

文香「千枝さん…」

千枝「わかってないよ…雪子、死んじゃうかもしれないんだよ…?あたし、絶対行くからね!」

陽介「ったく仕方ないな…」

千枝「なーに、大丈夫だって!運動神経だったら、負っけないんだから!」

文香「千枝さん…真面目に言っているんですよ。向こうの事、私達はまだ理解ができていないのです。忠告が聞けないなら来ないで待っててください。」

私は真面目な顔で言いました。

千枝「ふみふみ…」

文香「…行く気でしたら、せめて体を守れる防具を用意してください。お願いします、千枝さん」

千枝「…うん、わかった」

そう言ってそれぞれ買い物をしました。

 

文香「お待たせしました。」

陽介「おう、待ってたぜ」

そう言うと陽介さんが私に近づきました。

陽介「なぁ、文香。俺の分も見立てしてくれないか?」

文香「え…?」

陽介「いや、お前今んとこ戦力的に切札だから、お前が戦いやすいのが一番いいと思う。頼めないか?」

文香「いえ、そこまで信頼されて嬉しいです…。私でよければやらせてください。」

私は了承しました。

陽介「そっか、助かる」

そう言って陽介さんはお金を渡してくれました。

文香「そうですね…。ではその長刀とそこにあるクナイをお願いします。」

だいだら親父「おう!ちょっと待ってろ」

私は長刀とクナイを手に入れました。

文香「お待たせしました…。陽介さんどうぞ」

私は陽介さんにクナイを渡しました。

陽介「お!いいじゃんこれ!ありがとさん文香」

私達は買い物を済ませ外に出ました。

 

<商店街>

私達は一旦準備をするため解散しました。すると…

文香「⁉︎」

目の前に扉が現れました。わたしは周りの人達を見ました。

文香「誰も見えていないのでしょうか?」

周りには見えてはいないようでした。すると…

イゴール<ついに始まりますな…>

何処からかイゴールさんの声が聞こえました。

イゴール<では、しばしお時間を拝借するといたしましょうか…>

そう告げると私はまた意識が闇に沈みました…

 

つづく。




はい、第10話でした。
少しでも読んでもらえれば嬉しいです。感想もよかったらお願いします。

次回11話-本音-
千枝「み、見ないでぇぇ‼︎」
陽介「里中ぁ‼︎」
文香「私達は…負けません!」
?シャドウ「踏み潰してあげる!」

次回から二桁突入。
うp主バベッジに聖杯を渡す。そして今年の丹下さんだらけの年に発狂。そしてカードキャプターさくらの新作映像付きの本を予約する。


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説明回-ワイルド-

お久しぶりです。まずは3年間空けて申し訳ありませんでした。書く事を怠けてしまって申し訳ないと心から思ってます。ゆっくりですが完結はしっかりやりたいと思います。これからも作品をよろしくon願いしますm(o▽n)m新しい話の前にワイルドの説明をどうぞ。


-ベルベットルーム-

 

文香「ここは…」

イゴール「お待ちしておりました。」

文香「イゴールさん、何が始まるのでしょうか…?」

イゴール「貴方に訪れる災難…それは既に、人の命をも奪い取りながら迫りつつある…」

イゴールさんはそのように私に言いました。

文香「確かに色々ありました…」

イゴール「ですが、恐れる事はございません。貴方には既に、抗うための“力’’をお持ちだ。」

文香「抗うための力…」

私は自分の胸に手を置きました。きっとペルソナの事でしょう…

イゴール「いよいよ、その“ペルソナ’’…使いこなす時が訪れたようですな…フフ。」

イゴールさんは笑みを浮かべながらそう言いました。

マーガレット「あなたのペルソナ能力は“ワイルド”、それは正しく心を育めばどんな試練とも戦い得る切り札となると力…私共も、その為お力添えをして参ります。」

文香「イゴールさん、マーガレットさん、ありがとうございます…」

私は2人に感謝を伝えました。

イゴール「私の役割…それは、新たなペルソナを生み出す事。」

文香「新たなペルソナ…?」

イゴール「お持ちのペルソナカードを複数掛け合わせ、新たな姿へと転生させる、言わばペルソナの合体でございます。」

文香「そのような事が出来るのですか?」

私は驚きながら聞きました。

イゴール「左様…貴方はお一人で複数のペルソナを持ち、それらを使い分ける事が出来るのです。そして敵を倒した時、貴方には見える筈だ…自分の得た可能性の芽が、手札としてね。」

文香「それが…ワイルドの力ですか。」

イゴール「フフ…左様。手に入れたなら是非ともこちらへお持ちください。」

文香「わかりました。心に留めておきます…」

私はイゴールさんにそう伝えました。

イゴール「しかも、貴方がコミュニティをお持ちなら、ペルソナは更に強い力を得るでしょう…よくよく心しておかれるが良いでしょう。」

確か…陽介さんと絆を深めた時、心の中に魔術師のアルカナが増えてましたね。魔術師のペルソナを合体で生み出す時強い力を得そうですね…

イゴール「次はマーガレットから役割を伝えて貰いましょう…マーガレット?」

するとマーガレットさんが一冊の本を見せました。

マーガレット「右手に見えますのは“ペルソナ全書”でございます。」

文香「ペルソナ全書ですか…?」

マーガレット「お客様がお持ちのペルソナを登録する事でそれをいつでも引き出せる仕組みでございます。」

文香「それは…凄いですね」

マーガレット「ですがLvに応じた料金を戴きますね。」

文香「…現実そんなに甘くはないですね。」

私は少しガッカリしながらマーガレットに伝えました。

マーガレット「フフ♪ご利用の際はお気軽にお申し付けください。」

マーガレットさんは不敵な笑みを浮かべてそう言いました。

イゴール「それともう一つ、今宵は貴方の旅をお手伝いさせて戴く新しい住人をご紹介させて戴きます。」

イゴールさんがそう言うと隣に座っている少女を紹介しました。

?「…」

マーガレット「マリー?」

マリー「分かってる。聞こえてる。よろしく。」

?私は彼女をどうかで見たような気がします。

文香「貴方は確か…メモを拾ってくれた」

マリー「あぁそっか、そういえば会ったかも。だから見たことあるんだ。ふーん。」

彼女は私の事を覚えてくれていたみたいですね。

マーガレット「失礼致しました。こちら、マリーでございます。彼女の魂は未だ幼く…」

マリー「うるさい!余計な事言わないでよ。」

マーガレット「ご覧の通りでごさいます。ご無礼があるかも知れませんが、見習いとご理解頂いて、どうかお許し下さい。」

マーガレットさんはそう言いながら頭を下げました。

文香「大丈夫ですよ。それでマリーさんのお役目とは一体…」

マーガレット「マリーが取扱うのはスキルカードでございます。カードを用いる事で、お客様のペルソナに新たな力を与える仕組みでございます。」

文香「それはいい事ですね…」

マリー「あ、これもお金かかるから。」

文香「善処します…」

私はマリーさんにそう伝えました

イゴール「フフ…覚えておいでですかな?以前私は申しました。貴方の運命は節目にあり、謎が解かれねば未来は閉ざされるやも知れない…とね。」

文香「確かに…初めて出会った時そう言いましたね。その事がやっぱり頭から離れなくて。」

イゴール「言葉の通りでございます。戦いに敗れる以外にも、終わりはあり得る…ゆめゆめ、お忘れになりませぬように。」

文香「…わかりました。しっかり心に留めておきます。」

私は手を握りしめイゴールに伝えました。

イゴール「フフ…結構。次にお目にかかります時は、貴方は自らここを訪れる事にでしょう。フフ…楽しみでございますな。」

イゴールさんは笑みを浮かべてそう言いました。

文香「私…頑張ってみます。皆さん…ありがとうございました。」

私は頭を下げて感謝の気持ちを伝えました。

イゴール「…ではその時まで。ごきげんよう。」

そう言うと周りが白くなり私も眠りに落ちました。

 

つづく

 




番外編でした。もし重要な回があった場合、番外編でお話ししますのでよろしくon願いしますm(o▽n)mそれではまたお目にかかりましょう。


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11話-本音-

連続投稿します!遂に二桁突入!遂にジライヤ参上?

文香「新しい武器どうですか?陽介さん。」
陽介「レンチなのツッコマねぇけど威力あるからいいな!」
文香「マラカスも一応買ってみましたよ?」
陽介「マジで⁉︎俺サンバ大好きうーマンボ!」
サンバ師匠「…………」
文香「何気ない一言がサンバ師匠を傷つけました。」
千枝「ナニコレ?」

本編スタート‼︎


私達はフードコートに集まりました。陽介さんが千枝さんを置いていこうとすると千枝さんは絶対行くと拒みました。

文香「それでは行きましょう…」

陽、千「おう!(うん!)」

そしてジュネスからエントランスに向かいました。

 

-エントランス-

 

エントランスに着くとクマさんが居ました。

千枝「わ、本当にあん時のクマ…」

文香「クマさん、こんにちは…」

陽介「何やってんだ、お前?」

クマ「見て分からんクマか?色々考え事してるクマ。」

聞いてみるとやはり自分自身の事を考えていた様です。

千枝「それよか、昨日ここに誰か来たでしょ?」

クマ「なんと!クマより鼻が利く子がいるクマ⁉︎お名前、何クマ?」

千枝「お、お名前?千枝だけど…それはいいから、その誰かの事教えてよ!」

千枝さんは自己紹介も済みクマさんに聞きました。

クマ「確かに昨日センセイ達とお話したちょっと後くらいから、誰か居る感じがしてるクマ。」

陽介「天城なのか?」

クマ「クマは見てないから分からないけど、気配は向こうの方からするクマ。多分あっちクマ!」

クマさんはそう言うと気配がする方向に手を指しました。

千枝「あっちか…皆準備はいい?」

陽介「お、おう!」

文香「では…行きましょう!」

クマ「皆待つクマ〜」

そして私達は気配がする方向に向かいました。

 

-雪子姫の城-

 

目的地に着くとそこには大きなお城が建ってました。

文香「ここは…お城でしょうか?」

千枝「もしかして、昨日の番組に映ってたのここなのかな?」

陽介「あの真夜中の不思議な番組、本当に誰かが取ってんじゃないんだな?」

クマ「バングミっての分からんけど何かの原因でこの世界の中が見えちゃってるのかも知れないクマ」

文香「それに…前にクマさんがここは自分とシャドウしかいないと言う話をしましたよね…?多分初めからここはこう言う世界だったのでしょう…。」

私は陽介さんにそう伝えました。

陽介「まぁわかるような、わからないような。」

千枝「て言うか、本当にただこの世界が見えてるだけなの?そもそも雪子が最初に例のテレビに映ったの居なくなる前だよ?おかしくない?」

文香「まさか雪子さんの口から逆ナンと言う言葉が出るとは…」

あれは少々びっくりしました。

クマ「逆ナン?」

陽介「俺もビックリしたぜ。確かに普段の天城なら絶対言わないよな、あんな事…⁉︎」

文香「陽介さん…どうかしましたか?」

陽介「もしかして前に俺に起こった事と関係があんのか?」

私達は頭の中を回転しました。

クマ「まだ色々と分からないけど、センセイ達の話を聞く限りだと…そのバングミっての、その子自身に原因があって生み出されてる…って気がするクマ」

文香「雪子さん自身が…あの映像を生み出してる?」

千枝「ねぇ、雪子この城の中にいるの?」

クマ「聞いてる限り、間違いないクマね。あ、でさ、逆ナンって…」

千枝「ここに雪子が…あたし、先行くから‼︎」

そう言って、千枝さんは一人で突っ走っていきました!

文香「千枝さん⁉︎1人じゃダメです‼︎」

陽介「あーったく‼︎俺らも行くぜ‼︎」

クマ「クマも行くクマ‼︎」

私達は千枝さんの後を追いかけました。

 

-雪子姫の城 ダンジョン内-

 

私達は一人で走って行った千枝さんを探してます。

文香「クマさん…千枝さんの気配わかりますか?」

クマ「まだそんなに遠く行ってないクマ。」

陽介「あいつ、1人で先走りやがって…くそっ行くぞ、文香!」

文香「はい!」

クマ「ちょっと待つクマ‼︎」

陽介「なんだよこんな時に!」

クマ「センセイ達が来てからシャドウが凶暴になってきてるクマ!きっとセンセイ達を見つけると襲ってくるクマ!」

陽介「そんな大事なことは早く言えっての‼︎」

文香「陽介さん…先程渡したクナイは持ってますか?」

陽介「あぁ。ちゃんと持ってるぜ!」

そう言って陽介さんはクナイを見せました。

文香「それでは…千枝さんを追いかけましょう!」

陽介「おう!」

そう言って千枝さんを追いかけようとした時。

クマ「前方にシャドウがいるクマ!」

目の前にシャドウが道を押さえてました。

文香「陽介さん、準備は大丈夫ですか…?」

陽介「おう!準備OKだぜ!」

文香「行きます‼︎」

私達はシャドウに攻撃を仕掛けました。

クマ「敵は2体クマ!」

文香「…イザナギ‼︎ジオ‼︎」

私はイザナギを召喚ましシャドウに向かって電撃魔法を浴びせました。しかし

文香「⁉︎効いてません!」

クマ「このシャドウ達、電撃耐性を持ってるクマ!疾風が弱点みたいだクマ‼︎」

文香「あわわ…不味いです…」

私が慌てていると陽介さんが私の肩に手を置き。

陽介「大丈夫だ文香。もう、1人で戦わなくていいんだぜ!」

そう言って私の前に立ち目を瞑り、ジャンプしました。

陽介「来い!ジライヤ‼︎」

そしてクナイでペルソナカードを割りその中から愛らしい蛙の様な頭と姿は忍者の様なペルソナ、ジライヤが召喚されました!

陽介「行くぜジライヤ!ガル‼︎」

するとジライヤは疾風魔法を発動しシャドウに攻撃しました、弱点なのでシャドウは気絶してしまいました。

クマ「シャドウが気絶してるクマ!今がチャンスクマ!」

陽介「今のうちに倒しちまおうぜ、文香‼︎」

文香「はい!行きます‼︎」

そう言って私と陽介さんは武器を持ちシャドウに向かってラッシュを掛けました!そしてシャドウは消滅したようです。

陽介「やったな文香!」

文香「はい…私達やりました…」

クマ「センセイも陽介もナイスクマ!」

すると目の前に6枚のタロットカードが現れました。どうやら陽介さんやクマさんには見えてない様です。そういえばイゴールさんが言ってた事はこの事でしたか…私はタロットカードを引きました。するとそのカードから妖精が現れました。

ピクシー<私はピクシーよ、これから宜しくね♪>

そしてピクシーは私の中に入ってきました。

文香「これが…ワイルドの力。」

クマ「センセイ?どうしたクマ?」

文香「あ、すみません…ちょっと疲れてしまって(汗)」

陽介「確かにペルソナ使うの結構体力つかうな(汗)」

文香「戻ったら体力つけませんと…千枝さんを追いかけましょう!〕

陽介「おう!行こうぜ!」

そう言って私達は千枝さんを追いかけました。

 

-雪子姫の城 中央広間-

 

私達は何とか千枝さんを見つける事ができました。

文香「千枝さん!無事でしたか…」

しかし千枝さんから返事が聞こえませんでした。

陽介「おい、里中?」

陽介さんが千枝さんの肩を叩こうとしたそのとき。

雪子<赤が似合うって…>

陽介「天城⁉︎」

どこからか雪子さんの声が聞こえました。

雪子<私、雪子って名前が嫌いだった…雪なんて、冷たくて、すぐ溶けちゃう…儚くて、意味のないもの…でも私にはピッタリよね…旅館の後継ぎって以外に価値の無い私には…だけど、千枝だけが言ってくれた。雪子には赤が似合うって。>

文香「これは…雪子さんの心の声でしょうか?」

陽介「確か、小西先輩の時も聞こえた…」

クマ「そして多分、この場所はユキコって人の影響でこんな風になったクマ。」

私達は前の経験で得た知識で認識しました。

千枝「雪子…」

雪子<千枝だけが…私に意味をくれた…千枝は明るくて強くて、何でも出来て…私に無いものを全部持ってる…私なんて…私なんて、千枝に比べたら…>

千枝「雪子…それは…」

千枝さんは悲しそうな声でつぶやきました。

雪子<千枝は…私を守ってくれる…何の価値も無い私を…私…そんな資格なんて無いのに…優しい千枝…>

千枝「雪子、あ、あたし…」

千枝さんが何か言おうとしたその時。

?「優しい千枝…だってさ。笑える。」

全員「⁉︎」

振り返るとそこには千枝さんそっくりの人物が現れました!

陽介「あれってまさか⁉︎」

文香「前の陽介さんと同じ…!」

クマ「抑圧された内面、それが制御を失ってシャドウが出たクマ‼︎」

前の時の陽介さんと同じ様に千枝さんのシャドウが現れました!

影千枝「雪子が、あの雪子が⁉︎あたしに守られてるって⁉︎自分には何の価値も無いってさ!ふ、ふふ、うふふ…そうでなくちゃねぇ?」

影千枝さんは千枝さんにそう言いました。

千枝「アンタ、な、何言ってんの?」

千枝さんはシャドウに聞きました。

影千枝「雪子ってば美人で、色白で、女らしくて…男子なんかいっつもチヤホヤしてる。その雪子が、時々あたしを卑屈な目で見てくる…それが、たまんなく嬉しかった。そうよ、雪子なんて、本当はあたしが居なきゃ何も出来ない…あたしの方が…あたしの方が…あたしの方が!ずっと上じゃない‼︎」

影千枝さんは千枝さん向かってそう言い放ちました。

文香「やっぱりおかしいです…何かの干渉を受けてるような」

私は影千枝さんの言葉に違和感を感じました。

千枝「違う!あ、あたし、そんな事…」

千枝さんは戸惑いました。

陽介「おい、ど、どうすりゃいいんた?」

文香「今は…千枝さんを守るのが優先です!」

私達は千枝さんに近づきました、しかし。

千枝「や…やだ、来ないで!見ないでぇ!」

千枝さんは私達が来る事を拒みました。

陽介「里中!落ち着け!」

影千枝「フフ…そうだよねぇ。1人じゃ何にも出来ないのは、本当はあたし…人としても、女としても、本当は勝ててない、どうしょうもない、あたし…でもあたしは、あの雪子に頼られてるの…フフ、だから雪子はトモダチ…手放せない…雪子が大事…」

千枝「そんなっ…あたしは、ちゃんと、雪子を…」

千枝さんは頭を抱えました。

影千枝「うふふ…今まで通り、見ないフリであたしを抑えつけるんだ?けど、ここでは違うよ。いずれその時が来たら、残るの…はあたし。いいよね?あたしも、アンタなんだから‼︎」

そう煽る様に千枝さんに言い放ちました。

千枝「黙れ‼︎アンタなんか…」

文香「ダメです千枝さん!それ以上言っちゃダメ!」

陽介「やめろ‼︎里中‼︎」

私達は千枝さんを宥めようとしましたしかし遂に…

千枝「アンタなんか、あたしじゃない‼︎」

千枝さんは言ってしまいました、すると影千枝さんの周りから黒いモヤモヤが集まってきました。

影千枝「うふふ、うふ、ふ、きゃーっはっはっは‼︎」

千枝「うぁっ!」

影千枝さんの衝撃波で千枝さんが吹き飛ばされました!私は千枝さんを抱きしめました。

文、陽「千枝さん‼︎(里中‼︎)」

思ったより外傷もなく気絶してるだけでした。

クマ「センセイ!陽介!あれ見るクマ‼︎」

クマさんの声で振り向くとそこには女子を椅子にし足にはハイヒールを履き、手には鞭と鎖を持ち顔に謎のマスクを被り、髪の先には包丁の様な剣先が何本も生えた様な大型シャドウが現れました‼︎

影千枝「我は影…真なる我…」

文香「わるいですが…倒させていただきます!」

影千枝「なにアンタら?ホンモノさんを庇い立てする気?だったら、痛い目見てもらっちゃうよ‼︎」

陽介「うるせえ!大人しくしやがれ!里中…ちっとの辛抱だからな。」

影千枝「さぁて、そんな簡単に行くかしら⁉︎アンタらまとめて踏み潰してあげる‼︎」

そう言って影千枝さんは襲いかかってきました!

文香「私達は…負けません!行きましょう、陽介さん‼︎」

陽介「おう!俺達の力見せてやろうぜ‼︎」

そして私達は影千枝さんに攻撃を仕掛けました!

 

つづく

 

 




はい、11話でした。あれから色々ありP5R、P5Sをやったり、文香の為に選挙券集めたり色々しながら案を浮かべてました。後自分探しの旅もしました。良ければ感想もください、よろしくon願いしますm(o▽n)mそれではまた次回。

次回-一面-
文香「あれが千枝さんの全てじゃありませんよ…」
千枝「さっきのが雪子の本心なら、あたし、伝えなきゃいけない事がある。」

今回こそ文香をシンデレラガールズに…


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12話-一面-

お待たせしました!12話です!

陽介「文香?なんかいい事あったのか?」
文香「陽介さん…少し嬉しい事がありまして」
陽介「なんだよ、教えてくれよぉ」
文香「ふふっ、秘密です…♪」
陽介「///」

それではスタート!


 

私達は影千枝さんとの戦闘を開始しました。

陽介「先ずどうするよ?」

陽介さんは私に案を聞いてきました。

文香「そうですね…クマさん、相手の弱点わかりますか?」

クマ「いま何とかやってるクマ!もう少し待つクマ!」

クマさんは影千枝さんの弱点を模索してました。

文香「とりあえず、今出来る技や物理でやり過ごすしかありません…私も援護します!」

陽介「わかった!行くぜ、ジライヤ‼︎」

陽介さんはジライヤを召喚し、相手に突撃しました!

文香「イザナギ…ラクンダ!」

私もイザナギを召喚し、防御低下魔法を使い影千枝さんの防御力を下げました、しかし…

影千枝「フッ、そんな技効くと思ってんの?」

影千枝さんはダメージをあまり受けていませんでした。

陽介「なんだよ、効いてねぇじゃねえか‼︎」

クマ「物理は効かないクマ!別の方法を探すクマ!」

文香「それなら…イザナギ、ジオ!」

私は影千枝さんに電撃魔法を撃ちました。

影千枝「くぅ、私の邪魔をするなら容赦しないよ‼︎」

すると影千枝さんは私達に向けて髪先に付いている無数の刃を撃ちました。

陽介「文香!」

文香「はい!」

私達は何とか回避することに成功しました!

文香「イザナギ!陽介さんにラクカジャを!」

私は陽介さんに防御上昇魔法を掛けました。

陽介「助かるぜ、文香!」

クマ「わかったクマ!疾風属性に弱いクマ!」

どうやらクマさんが影千枝さんの弱点がわかったようです。

文香「陽介さん、お願いします!」

陽介「任せろ!ジライヤ、ガル!」

陽介さんは影千枝さんに疾風魔法を撃ちました!

影千枝「うあぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

クマ「相手がダウンしたクマ!今がチャンスクマ!」

陽介「文香、行けるか?」

文香「陽介さんが一緒なら、やれます!」

そして、私達はダウンした影千枝さんにラッシュを掛け、大ダメージを与えました!

影千枝「アンタらバカじゃないの⁉︎なんでそこまでしてホンモン庇うの⁉︎あんな薄汚い女‼︎」

文香「私はまだ知り合ったばかりですから、千枝さんの事はまだわかりません…ですが、それでも千枝さんは私の大切な友達です‼︎」

陽介「それにダチがダチを助けるなんて、当たり前だろうが‼︎」

私達は影千枝さんにそう言いました。

影千枝「っ…バカにしないでよ…アンタらなんか…アンタらなんかぁ‼︎」

そして影千枝さんは私に向かって氷結魔法を撃ちました!

陽介「文香!あぶねぇ‼︎」

陽介は私を庇い氷結魔法を受けてしまいました!

文香「陽介さん‼︎体が…凍ってます⁉︎」

陽介「体が動けねえ…」

陽介さんは私を庇ったせいでこんな状態に…

更に影千枝さんは自分に疾風耐性を付与する魔法を掛けました!

クマ「オヨヨ〜不味いクマ!不味いクマ〜‼︎」

陽介「くそ!こんな時、動いてくれよ俺の体‼︎」

陽介さんもクマさんもパニックになってます‼︎この状況は不味いです‼︎

文香「私は…諦めません。絶対に…諦めません‼︎」

すると…

マーガレット<貴方は絆により、新たなアルカナを手に入れました。複数のアルカナを操れる力…それがワイルド、選ばれし者>

私の頭の中からマーガレットさんの声が聞こえてきました。

文香「選ばれし…者…ですか。」

私は立ち上がり、影千枝さんの元に歩もうとしました。

クマ「センセイ⁉︎どうしたクマか⁉︎」

陽介「文香!1人で行くな、危ねぇぞ⁉︎」

陽介さん達は全力で私を止めましたが、私は。

文香「大丈夫ですよ…私を信じて。」

私は笑顔でそう言いました。

陽介「…ふぅ、わかった。体も動けないから攻撃も撃てないしな。それに、お前が信じろって言ってんだから、何か策があるんだろ?」

陽介さんは私にそう言いました。

文香「もちろんです…前に陽介さんに怒られましたので。」

陽介「せめて強化だけ受けてくれ。ジライヤ、スクカジャ!」

そう言って陽介さんは私に回避、命中上昇魔法を掛けてくれました。

クマ「クマはセンセイを信じてるクマ!」

陽介「頼んだぜ!文香!」

陽介さん達は私にそう言いました。

文香「はい…行きます!」

私は影千枝に向かって走り出しました。

影千枝「たった一人で何が出来るというの⁉︎バカにして‼︎」

影千枝さんは走っている私に向けて電撃魔法を撃ちました。

文香「陽介さんのおかげで…貴方の攻撃は見切りました‼︎」

そう言って私は影千枝の魔法を避け切りました!

影千枝「なんで⁉︎なんで当たらないのよ⁉︎」

影千枝さんが動揺してる隙に私は影千枝さんの目の前に到着しました。

文香「イザナギ、チェンジです…」

私はイザナギをタロットカードに戻しました。

陽介「アイツ、何しようとしてんだ?」

クマ「センセイから何が不思議な気配を感じるクマ!」

陽介さん達は私を心配そうに見てました。

文香「行きます…ペルソナ、オロバス‼︎」

私は再びタロットカードを握るとそこには体は人で顔はは馬の頭をしたペルソナ、オロバスが召喚されました!

クマ「オヨヨ〜⁉︎なんか違うのが出たクマ⁉︎」

陽介「ず、ずりぃ‼︎アイツ二つもペルソナ使えるのか⁉︎」

ごめんなさい陽介さんと心で謝り私は影千枝さんの方を向きました。

影千枝「変わったからって何なのよ‼︎」

そう言って影千枝さんは無数の刃で襲い掛かろうとしました、しかし!

文香「オロバス、アギ‼︎」

私は影千枝さんの攻撃しようとした隙に火炎魔法を撃ちました‼︎

影千枝「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

魔法の衝撃により影千枝さんは吹き飛び、疾風耐性も解けました。火炎魔法の影響により全体が熱に覆われ陽介さんを覆っていた氷も解けました!

陽介「よし!体が動くぜ!」

そう言って陽介さんは私の元に走ってきました。

文香「陽介さん!良かったです…」

陽介「文香のおかげで体が動くぜ、ありがとよ!後は任せろ、ジライヤ‼︎」

そう言って影千枝に疾風魔法を撃ち大ダメージを与えました!

影千枝「ガァァァァァァ‼︎」

影千枝は今にも倒れそうな状態になりました。

文香「これでトドメです。陽介さん…行きましょう。チェンジ、イザナギ!」

陽介「あぁ行くぜ、文香‼︎」

私達はダウン影千枝にトドメの一撃を浴びせました!

影千枝「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

影千枝さんは断末魔を出しながら倒れました。

陽介「俺達、勝ったのか?」

文香「何とか…勝ちました。」

クマ「センセイ!大丈夫クマか?」

クマさんは私の体力を気にして言いました。

文香「大丈夫ですよ…少し疲れました。」

陽介「無茶すっから。立てるか?」

そう言って私に手を差し伸べてくれました。

文香「はい…ありがとうございます、陽介さん。」

私は陽介さんに笑みを浮かべながら手を持ちました。

陽介「///〜。俺もありがとな助けてくれて」

陽介さんは照れながらお礼を言ってくれました。すると

千枝「ん…」

文香「千枝さん!」

陽介「大丈夫か⁉︎」

千枝が目を覚ましました。

千枝「さっきのは…⁉︎」

千枝さんが目の前を見ると先程倒された影千枝さんがいました。

千枝「何よ…急に黙っちゃって…勝手な事ばかり…」

陽介「よせ、里中」

陽介さんが千枝さんを止めました。

千枝「だ、だって…」

文香「あれが…千枝さんの全てではない筈です。」

千枝「ふみふみ…で、でも、あたし…」

どうやら千枝さんはまだ受け入れる覚悟はないみたいです。

陽介「文香の言う通りだ。…俺もあったんだ、同じような事。だから分かるし、その…誰にだってさ、あるって、こういう一面…」

文香「どんな千枝さんでも私は友達でいたいです…」

千枝さんは頭を下に向き考えました。そして影千枝さんに近づきました。

千枝「アンタは…あたしの中にいたもう一人のあたし…って事ね…ずっと見ない振りしてきた、どーしようもない、あたし…でも、あたしはアンタで、アンタはあたし、なんだよね…トモエ。」

影千枝「うん。」

影千枝さんはそう頷くと影千枝さんは光輝き、姿を変えました。体は筋肉質で頭のフルフェイスヘルメットのガラス部に唇のマーク、後ろには長い髪、そして手には長い両剣を握ってます。千枝さんが好きそうなイメージですね…

陽介「あれが…里中のペルソナか。」

千枝「あたしの…ペルソナ」

千枝さんは自分の胸に手を置きました。

千枝「あ…あたし…その、あんなだけど…でも、雪子の事、好きなのはウソじゃないから…」

文香「大丈夫ですよ。わかってます…始めから」

すると千枝さんの体がフラつきました。倒れそうな体を私は受け止めました。

陽介「お、おい!里中!」

千枝「へーき、ちょっと疲れただけ…」

陽介「無理すんな。文香、どうする?」

文香「今日はもう戻りましょう…、お互い体力を使い果たしました。これ以上の探索は、危険です…」

私はそう提案しました。

陽介「そうだな。里中を休ませないと。」

千枝「か、勝手に決めないでよ!あたし、まだ…行けるんだから…」

クマ「無理しちゃやクマ!」

陽介「別に信じてない訳じゃねーよ。ただ、俺らは天城を絶対助けなきゃなんない。」

文香「私達と同じ力があって…一緒に戦えるなら、一先ず休んでくださると心強いです。その為にも、一旦戻り、態勢を立て直しましょう…」

千枝「でも雪子はまだ、この中にいるんでしょ⁉︎あ、あたし…さっきのが本心ならあたし…伝えなきゃいけない事がある。」

千枝さんは私の両肩をを掴みながら言いました。

千枝「あたし、雪子が思ってる程強くない!雪子が居てくれたから…二人一緒だったから大丈夫だっただけで、本当は…」

千枝さんは涙を流しながら言いました。

クマ「なら、それを伝える為にも、まずキミが元気になるクマ!ユキチャンは普通の人クマ。ここにいるシャドウは、普通の人間は襲わない。襲うのは、ここの霧が晴れる日クマ!」

クマさんはそう言いました。

陽介「それまでは、天城は無事って事だな?」

クマ「間違いないクマ!」

千枝「どういう事?」

千枝さんは私達に聞いてきました。

文香「ここは私達の世界と霧の晴れる日が逆さのようです。」

陽介「ここが晴れる日…俺らにとったら霧が出る日に、被害者は影に殺される。」

文香「つまり…一旦外に戻っても、町に霧が出るまでは雪子さんは安全と言う訳です…それは間違いありません。」

陽介「知ってるだろ。二人とも、死体で発見されたのは霧が晴れた日だ。」

千枝「ここで、もう一人の自分に、殺されて…?」

千枝さんは唖然としました。

文香「霧は大体…雨の後に現れます。しかし町は今のところ晴れ続きで…すぐに雨が降る様子ではありません。だから大丈夫ですよ…戻ってきたら、すぐに天気予報をチェックしましょう…」

私達は千枝さんにそう伝えました。

千枝「でも、だからってやっぱり、ここまで来て引き返せないよ‼︎雪子が居るのに!一人で怖い思いしてるのに!」

文香「力の使い方はわかりますか…?雪子さんがいる道はわかるんですか…?」

私は少しキツめに言いました。

千枝「そ、それは…」

文香「私は言いましたよね…?無茶しないでくださいって。無茶して負けたら、誰が雪子さんを助けるのですか!」

陽、千、ク「…」

文香「私達は…絶対に失敗は出来ません。…ごめんなさい、キツく言ってしまいました」

私は千枝さんに謝り、手を差し伸べました。

千枝「…ううん、あたしこそごめん。そうだね…わかった」

千枝さんはそう言って私の手を握りました。

千枝「二人とも、さっきはごめんね…一人で勝手に突っ走っちゃって」

文香「無事でしたから良かったです…次からは皆でまとまって行きましょう…」

陽介「だな。敵も強くなってるし、一人だとヤバいぜ」

文香「雪子さんは必ず私達で助けます。…そうですよね千枝さん。」

私がそう言うと千枝さんは頷きました。

クマ「じゃあエントランスに戻るクマ!」

そして私達はエントランスに戻りました。

 

つづく

 




はい、12話でした!やっぱり戦闘は難しいですね(T_T)ゲームとアニメを見ながら考えてるけどやっぱり難しいですね。読んでくれたら嬉しいです!

次回13話-リーダー-
陽介「俺、文香にリーダーやって貰いたいんだけど」
文香「⁉︎…私がですか?」

追伸 第10回シンデレラガールズに文香一位onめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎m(o▽n)m


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13話-リーダー-

お待たせしました!昨日途中まで書き終えて、先程終わりました。多分大丈夫だと思います。

文香「千枝さんと話して新しい技を習得しました。陽介さん…お手合わせお願いします。」
陽介「おっしゃ!いつでも来い‼︎」
文香「必殺、炎馬の構え(オロバスの構え)」
千枝「相手は死ぬ。」
陽介「うぎゃぁぁぁぁぁ⁉︎」

始まります♪


 

-エントランス-

 

私達はエントランスに着きました。

千枝「なんか…この前入った時より疲れた…頭もガンガンするし、ふみふみ達、平気なの?」

文香「あ…そう言えば」

陽介「メガネしてないな?」

千枝さんは私達を見ました。

千枝「あ、そういやメガネしてんね。目悪かったっけ?」

文香「この世界が特殊ですので…」

クマ「じゃんじゃじゃ〜ん!チエチャンにも用意してあるクマ!」

そう言ってクマさんは千枝さんにメガネを渡しました。そして千枝さんめメガネを掛けました。

千枝「‼︎何これすげー!霧が全然無いみたい!」

陽介「あるなら早く出してやれっつーの‼︎」

クマ「今用意したんだクマ‼︎」

文香「凄い手先が器用ですね…凄いです。」

私はクマさんの頭を撫でました。

クマ「センセイは優しさで出来てるクマね〜」

千枝「なるほどね、モヤモヤの中どうやって進むのかと思ったよ。これでリベンジ出来そう!」

文香「一人で勝手に行かないでくださいね…(怒)」

千枝「…はい。」

陽介「んじゃ約束だ!俺ら全員の約束。一人では行かない事。危険だからな。」

文香「皆で力を合わせなければ、事件解決どころか雪子さんも無事に助けられませんからね…」

千枝「うん、そうだね。あたしも約束する。」

文香「絶対に…雪子さんを助けましょう!」

皆「おー!」

私達は一致団結しました。すると陽介さんが案を出しました。

陽介「なぁ、俺…文香にリーダーやって貰いたいんだけど。」

文香「え⁉︎…私ですか?」

陽介「最初にこの力手に入れたのもそうだし、戦う力も文香が一番凄いだろ?」

文香「確かに…そうですが…」

私は縮小してしまいました。

陽介「だから、文香が探索のペースを決めて、俺らが付いていくってのがいいと思う。…文香になら、付いて行ける。」

陽介さんの目を見ると真っ直ぐした目をしてました。

文香「…千枝さんは私でいいのでしょうか?」

千枝「あたしも賛成かな。ふみふみがまとめてくれるなら、なんか安心。」

千枝さんも賛成してくれました。

文香「クマさんは…?」

クマ「クマも賛成かな。センセイがまとめてくれるなら、夜も安眠。」

クマさんも賛成してくれました。

文香「…わかりました。私で良ければ…おねがいします。」

陽介「そう言ってくれると思ったよ。」

陽介さんは喜んでくれました。そして、私がリーダーという事になりました。皆さんと共に事件の謎を追いかける日々が始まろうとしてます。…⁉︎私の心の中にまた何かが生まれ落とされる感じがしました…目を閉じて見てみると…⁉︎また新たな

タロットカードが増えていました。これは愚者のアルカナですね。今回は私達の絆を深めた証のようですね。

陽介「よし、とにかく今日は休んで、明日から備えようぜ!」

文香「まずは天気予報の確認…ですね。雨が続くと霧が出るので注意しましょう。」

千枝「後、準備もね!」

クマ「頑張るクマ!」

私達は手を合わせて気合いを入れました。

 

-鮫川-

 

ジュネスに戻り千枝さんと一緒に帰りました。

千枝「…あのさ、ふみふみ。」

文香「…どうしましたか、千枝さん?」

千枝「今日は、本当にごめん!あんなに釘刺して言ってくれたのに、破っちゃって…」

千枝さんは私に謝りながら頭を下げました。

文香「千枝さん…」

千枝「あたし…やっぱりふみふみに迷惑ばっかり掛けてるのかな…」

文香「…」

私は黙って千枝さんを抱きしめました。

千枝「…ふみふみ?」

文香「もういいですから…千枝さんの気持ちは十分理解しました。だからもう…謝らないでください。友達なんですから…泣いてもいいんですよ、辛いなら。」

私は千枝さんを抱きしめながらそう言いました。

千枝「…ふみふみ〜(泣)」

千枝さんは泣きじゃくりました。しばらく千枝さんを宥めました。

-数分後-

千枝「…ありがと、ふみふみ。なんかスッキリした。」

千枝さんは目を赤くしながら笑ってました。

文香「千枝さんが笑ってくれて…私も安心しました。」

千枝「雪子、待ってて。絶対私達で助けるから。」

千枝さんは空を見上げて呟きました。

千枝「さっ!走って帰るよ、ふみふみ!」

文香「え⁉︎ちょ、千枝さ〜ん…」

私は千枝さんに手を握られながら連れてかれました。そして家まで送って帰宅しました。

 

夜-堂島家-

 

文香「ただいま戻りました…」

奈々子「おかえり♪」

文香「ただいま…奈々子ちゃん」

堂島「おかえり、文香。飯買ってあるぞ。」

文香「はい…ありがとうございます。」

私達は食卓を囲みました。

堂島「それじゃ、いただきます。」

文、奈「いただきます!」

そして私達は食事を楽しみました。テレビではニュース番組が流れてました。

奈々子「ご飯、美味しいね♪」

文香「そうですね…美味しいです。」

私は奈々子ちゃんに笑顔で答えました。

堂島「…文香、ちょっといいか?」

叔父さんが私に声を掛けました。

文香「どうしましたか?叔父さん…」

堂島「お前…妙な事に首突っ込んだりしてないよな?」

文香「どうして…そう思ったのですか?」

私は叔父さんの目を見て聞きました。

堂島「昼間の、所での事だ…ちょっと引っかかってな。もしかして、まだ何か言ってない事があるんじゃないかと思ってな。」

叔父さんは私の事を心配してくれたようです。

文香「昼間は…ごめんなさい。少し学校で色々ありまして…」

私は叔父さんにそう伝えました。

堂島「悩みでもあるのか?こっちも仕事に追われて、相手も出来ず悪いとは思ってるんだが…」

叔父さんは顔を下に向けて言いました。心が苦しいです。

奈々子「…どしたの?…ケンカしてるの?」

奈々子ちゃんが声を震わせながら話したので私達はびっくりしてしまいました。

堂島「いや…ケンカじゃない。」

文香「ちょっと、お話しただけですよ…」

私達は奈々子ちゃんにそう伝えました。

奈々子「ケーサツじゃないよ、ここ…」

奈々子ちゃんに注意されて叔父さんは少し凹みしまた。

堂島「とにかく、こっちはお前を預かる身なんだ。おかしな事には首を突っ込むなよ、…いいな。」

叔父さんはそう言いました。

文香「わかりました…。」

堂島「わかったなら、それでいい。」

叔父さんは安心した顔をしてました。テレビでは天気予報が流れてました。しばらくは晴れが続くみたいなので安心しました。

奈々子「このおねえさんが、お天気きめるんでしょ?」

文、堂「?」

奈々子「だって、おねえさんがはれって言うといっつもはれるよ?」

堂島「いや、お姉さんが決めてる訳じゃなくてな…う〜む」

叔父さんは困った顔をしてました。

文香「奈々子ちゃん…お姉さんには天気の神様がついてるんですよ?、神様がお姉さんに天気を教えてお姉さんが天気を言うとその通りになるんです…」

私は奈々子ちゃんにそう言いました。

奈々子「そ〜なんた!すごい!すご〜い!」

奈々子ちゃんは喜んでしました。

堂島「ふぅ…」

叔父さんは汗水を拭いました。

食事を終え片付けの途中に叔父さんに声を掛けられました。

堂島「さっきは助かった、ありがとう。」

文香「いえ…難しい質問ですから。」

私と叔父さんはそう話しました。すると電話が鳴りました。奈々子ちゃんが出てくれました。

奈々子「電話だよ?」

文香「…私にですか?」

電話を変わると諸岡先生からでした。学校で必要な物を渡しそびれたようでガソリンスタンド前に来てくれだそうです。電話を切り叔父さん伝えました。

堂島「そうか…気をつけて行けよ」

奈々子「いってらっしゃい♪」

私は家を出て諸岡先生に会いました。どうやらジャージを渡し忘れたようです、私は先生にお礼を伝え帰宅しました。帰宅後、叔父さんに伝えたら叔父さんは学校に呆れてました。

文香「それでは、おやみなさい…」

堂島「あぁ、おやすみ。」

奈々子「おやすみなさい♪」

私は部屋に戻り、泣き虫先生シリーズの小説を読み就寝しました。明日から頑張りましょう…。

 

つづく

 




13話でした。文香がリーダーとなり皆と絆を深め成長する物語。応援よろしくon願いします‼︎m(o▽n)m

次回14話-探索-
マリー「連れてってくれる?」

追伸、文香シンデレラガールズになり発狂が止まらない。


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14話-探索-

14話出来ました‼︎

文香「千枝さん…何を食べているのですか?」
千枝「え?肉ガムだよ、食べる?」
文香「戴きます…。」
陽介「マジかよ⁉︎大丈夫か?」
文香「度胸が磨かれた感じがします…(ばたり)」
陽、千「文香⁉︎(ふみふみ⁉︎)」

それではどうぞ。


-4/18-

 

私は教室に着き小説の続きを読んでました。すると陽介さんが私の元に来ました。

陽介「おはようさん、文香」

文香「おはようございます…陽介さん」

私達挨拶を交わしました。

陽介「里中のヤツ、大丈夫かな。昨日は色々ありすぎたし、元気になってりゃいいけど…」

文香「多分、大丈夫ですよ…。昨日帰りに色々溜めてた物を解消できましたし。」

陽介「だったらいいんだけどよ…」

そう話していると千枝さんが教室に来ました。

千枝「あ、おはよ。」

文香「おはようございます…昨日はよく眠れましたか?」

千枝「うん。昨日はありがとね。」

陽介「まぁ、元気そうで何よりだぜ。」

私と陽介さんはホッとしました。

千枝「よく考えたら、二人には本音とか全部見られちゃった訳だし…」

文香「あまり気にしないでください…」

千枝「確か花村もあたしみたいになったんだよね?花村ん時はどんなだった訳?」

千枝さんが陽介さんにはかなり効く質問をしました。

陽介「え?あー、なんていうか…」

陽介さんは顔を赤らめながら考えてました。

陽介「そういや、文香は何も無かったよな。」

文香「私は…声が聞こえただけでした。」

私はあったことを話しました。

陽介「んー、裏表もない奴だからか?」

千枝「ふうん、ふみふみは何もなかったんだ。」

文香「どうなんでしょう…」

千枝「けど、ふみふみって確かに裏表とか無い感じする。ちょっと不思議な感じっていうか…天然系の魅力?って言うのかなぁ。そーいうのあると思うよ。うん。」

文香「不思議…天然ですか。」

千枝「悪く言ってる訳じゃ無いよ(汗)」

私達は笑いました。

千枝「とにかくさ。今は雪子を助けるのが一番重要だよね。あたしもやるから仲間はずれとか絶対無しだよ?」

文香「約束は守ります…千枝さんも絶対突っ走らないでくださいね。腕…引っ張りますからね。」

千枝「う、わ、わかった。」

するとチャイムがなりました。

陽介「やっべ、まだトイレ行ってねぇよ!」

文香「陽介さん、早く!」

そう言って陽介さんをトイレに急がせました。

千枝「ね、あのさ。えっと…」

文香「どうかしましたか?」

千枝「昨日の夜はありがとね。花村も頼れるんだけどさ、キミってやっぱり不思議っていうか、なんか頼れそうな気がするんだよね。」

文香「そうですか…でもそう思われてるのは嬉しいです。」

千枝さんから感謝の気持ちが伝わりました。…⁉︎この産み落とされる感覚も少し慣れましたね。これは戦車のアルカナですね。千枝さんとの絆を深めた証ですね。

千枝「雨が降ったら、その後霧に注意だったよね、その前に絶対助け出そう!」

そう言って千枝さんは手を握って私の前に突き出しました。

文香「はい…絶対助けましょう!」

私も手を握って千枝さんの手にコツンと付けました。霧が出る前に充分な力をつけなければいけませんね…探索する日はジュネスのフードコートに集まりましょう。

 

-放課後 商店街-

 

私は放課後に商店街に向かいました。帰り道の途中でマリーさんの事が頭の中に現れました。ベルベットルームに行けば会えるのでしょうか。私はベルベットルームに繋がる蒼い扉を見つけ、扉をあけました。

 

-ベルベットルーム-

 

中に入るとイゴールさんとマーガレットさんそして、マリーさんがいました。

イゴール「これはこれは、文香殿。ようこそ、我がベルベットルームへ。」

マリー「あれ…来たんだ。意外とよく来るね、キミ。」

文香「皆さん、こんにちは。」

私は住人達に挨拶をしました。

マリー「ペルソナ?スキルカード?あ、どっちでもいいけど。」

マー「…失礼致しました。マリー、少しは控えなさい。」

マリー「は?意味わかんない。ばかきらいとうへんぼく。」

文香「大丈夫ですよ…気にしていませんので。」

イゴール「フフ…文香殿は相変わらず心が広いお方だ。」

イゴールさんは不敵な笑みを浮かべながらそう言いました。

文香「でも、少し落ち着くのも大事ですね…」

マー「フフ、左様でございます。ですが…これも全て、貴方様の旅の手助けとなれば幸いでございます。」

文香「旅の手助けですか…?」

イゴール「ここはお客人の定めと不可分の部屋。この部屋で全く無意味な事は起こり得ません。貴方は、この部屋での出会いより先に、既にマリーと出会っていらっしゃったご様子。人ならざる者との出会い、その者と触れ合う。フフ…文香殿の定めが、その出会いを導いたのでしょう。」

文香「マリーさんは…人ではないのですか⁉︎」

私はびっくりして聞きました。

マー「左様でございます。この部屋のお客様たる貴方と宛てもなく彷徨う人ならざる者との運命の交錯…果たしてこの出会いが何を導くのか、失礼ながら私どももその行方には、多少興味がございます。」

マリー「…」

マリーさんは下を向いていました。

文香「マリーさん…」

マー「幸い、貴方より先にこの地にいたとは言え、所詮、マリーは人にあらざる者…つまり、貴方の暮らす世界の事を詳しく存じ上げている訳ではないのです。」

なんだか悲しいですね…

文香「マーガレットさん、マリーさんは外に出る事は可能でしょうか…?」

マー「貴方様さえ宜しければ、どうぞ彼女をこの部屋の外に連れ出してやって下さい。…ねぇ、マリー?」

そう言ってマーガレットさんはマリーさんの顔を見ました。

マリー「!…べ、別に…」

文香「マリーさん、一緒にどうですか?」

マリー「…どっか連れて行って欲しい。狭いし、暗いし、鼻当たるし。行き詰まるよ、ここ。」

イゴール「…(汗)」

イゴールさんは思い当たる節があるようでした。

マリー「私さ…その…いいや、何でもない。ね、連れてってくれる?」

文香「いいですよ…行きましょう。」

マリー「ホント⁉︎…キミ、いい人すぎじゃない?そんなんじゃ手玉に取られちゃうよ?…手玉って使い方合ってるでしょ?ちゃんと覚えたんだから。とりあえず、行こ?」

私はマリーさんに腕を掴まれ部屋を出ました。

 

-商店街-

 

私はベルベットルームからマリーさんを連れ一緒に歩いてました。

文香「マリーさん、少し落ち着きましたか?」

マリー「はぁ…ちょっと落ち着いた。息詰まるよ、あの部屋。」

そう言うとマリーさんは周りの景色を見渡しました。

マリー「やっぱ…何か不思議。懐かしい感じがするんだ。匂いとか。」

文香「懐かしい…ですか?」

マリー「うん、そう。何となく、懐かしいの。ねぇ、色んなものあるね。全然気にした事なかったよ。」

マリーさんは周りを見て不思議そうな顔をしてました。

マリー「肉…串?ねぇ、あれ食べたい…お金ないと食べれない?」

文香「私が出しますよ…私も食べたくなりましたから。」

マリー「あるの⁉︎…意外と凄いんだ、キミ。」

マリーさんは驚いてました。すると陽介さんが近づいてきました。

陽介「あれ?うーっす、文香!こんな時間に買い食いか?あれお友達?」

文香「まだ知り合ったばかりです…」

マリー「まぁ…そうかも。」

陽介「へぇー、そうなんだ。あ、俺は花村陽介ね!文香の友達っつーか、相棒って奴。」

文香「ふふ…そうですね。」

マリー「あいぼー?仲良しって事?」

マリーさんは不思議そうな顔をしてました。

陽介「へへっ、まぁそんなトコ。あ、君の名前は何つーの?」

マリー「え?…マリーかな。」

陽介「へー、マリーちゃんっつーんだ。文香、もしかしてビフテキ串買う?」

文香「はい、マリーさんお金持ってないみたいなので二人分買おうかと…」

私は陽介さんにそう言いました。

陽介「よっしゃ!ここは俺の奢りって事で!」

文香「いいんですか?」

陽介「気にすんなよ、文香には助けられてばかりだし、少しはカッコつけさせてくれよ♪」

文香「そうですか…ではお言葉に甘えて。」

そう言うと陽介さんは私達の分のビフテキ串を買ってくれました。

マリー「買ってくれるって事?…いいの?」

文香「陽介さんがいいと言ってくれてるので、お言葉に甘えましょう…。」

陽介「へへっ、いーって!俺、バイト代にちょい色付いたからさ!」

文香「それ絶対、千枝さんに言わないようにしましょうね…」

陽介「あぁ…考えただけで震えがする(汗)ビフテキ串三本ね!俺と文香とマリーちゃんの分。」

私とマリーさんは陽介さんからビフテキ串を受け取りました。

文香「美味しいですね…」

陽介「相変わらず、美味そうに食うなぁ」

文香「皆と一緒だから美味しいんですよ…」

マリー「…みんなと一緒…」

陽介「しかし、相変わらずボリュームは満点だぜ。」

文香「マリーさん、お味の方はいかがですか…?」

私と陽介さんはマリーさんにビフテキ串の感想を聞きました。

マリー「すっごい変。硬いし噛めないし途中で冷めた。すっごく美味しかった♪」

文香「それはよかったです…」

陽介「あ、美味しかったわけね(汗)出たし、そうでもねー雰囲気だったけど。ま、それなら良かったぜ!」

マリーさんも陽介さんも喜んでました。

マリー「ねぇ、ビフテ…串?どういう意味?」

文香「ビーフーテーキーの略です。」

陽介「ちげぇだろ!どう考えてもビーフステーキの略だろ!」

陽介さんが私にツッコミをしました。

マリー「ビーフステーキ?ふ〜ん、そうなんだ…ビがヤダ。何か硬そう。ヒーフステーキがいい。」

文香「何でしょう…今にも火を吹きそうなステーキは。」

陽介「そもそも名前は関係ないんじゃ…」

私と陽介さんは苦笑いをしました。

陽介「つか…変わった子だな、マリーちゃんって。」

文香「色々知りたいみたいです…。仲良くしてあげてください。」

私は陽介さんにそう伝えました。

マリー「キミたちってさ、毎日食べてるんでしょ、コレ。…ずるい。もっと早く来れば良かったな…」

マリーさんはビフテキ串を気に入った様ですね。しばらく3人でたわいのない話をしました。

陽介「あ、ヤッベ!バックヤードのカギ!俺、ジュネスに戻るわ!またな、文香!マリーちゃん!」

文香「陽介さん、また明日…」

そう言って陽介さんはジュネスに戻っていきました。

マリー「…変な人だね。キミのあいぼー。」

文香「でも…優しい人ですよ。」

マリー「ん…肉の串、買ってくれた。だからいい人。これ決定ね。」

マリーさんは頷きました。

マリー「ね、他のとこ行こ。次はね、景色がいいトコがいい。」

文香「景色がいい所…わかりました、行きましょう。」

私はマリーさんと共に行きました。

 

-高台-

 

マリー「ふ〜ん…何か緑って感じだね。」

マリーさんは不思議そうな顔をして眺めてました。

マリー「緑の葉っぱ、飛んでゆく…お空と雲とにこんにちは…迷子の私も飛んでゆく…夜空の月にさようなら…」

マリーさんは詩の様な独り言を呟いてました。

マリー「ちっ、違うよ⁉︎い、今の、詩とかじゃないから!たた、たまたま心に浮かんだだけ!そう!それだけだから!」

マリーさんは顔を赤らめてます。

マリー「ばかきらいさいてー!か、勝手に聞かないでよ!」

文香「す、すみません…いい言葉だったので聞き入ってしまいました。」

マリー「そ、そう?」

マリーさんは嬉しいそうな顔をしてました。そして私はマリーさんを景色を一望出来る場所に連れて行きました。

マリー「こんなに広かったんだ。何だろ…やっぱ懐かしい。いいね、こういうの。」

文香「マリーさんが楽しそうで良かったです…」

マリー「見れるトコまだある?もっと色んなトコ見たいよ。」

文香「はい…時間が合えば色々な場所に…連れて行きますよ。」

私はマリーさんに笑顔ていいました。

マリー「うん、お願い。キミといると、色んな事気になる。意外と楽しいよ。」

文香「そうですか。それでは…名前で呼んでください。」

マリー「え?いいの?」

文香「私とマリーさんはもう友達ですよ…」

マリー「ん…よろしく、文香。」

マリーさんと仲良く回る事が出来ましたね。…⁉︎また増えたようですね。これは永劫のアルカナですね。マリーさんとの絆の証ですね。

マリー「じゃあ次!どこ行こっか?」

文香「案内しますよ…行きましょう。」

私はマリーさんに色々な場所を案内しました。そして別れを告げ、ベルベットルームまで送りました。

 

-4/19-

 

私は起床し、朝食を作りました。今日は叔父さんも居るので目玉焼きの朝食にしました。叔父さんが仕事に向かうと私も学校の準備に入りました。すると携帯から知らない番号から着信が来ました。誰からでしょう…

文香「もしもし…」

マー「もしもし…ふいにお呼び止してすみません。過日、ベルベットルームにてお会いしました、マーガレットでございます。」

文香「マーガレットさんでしたか…。どうかしましたか?」

マー「ひとつ、大切な忠告を忘れておりましたのでお耳に入れようと思いまして。」

文香「何でしょうか?」

私は少し緊張しながら聞きました。

マー「ご友人を救いに向かわれる事は、崇高な行い…私たちも是非後押ししたいと存じます。ですがそれは、戦いに次ぐ戦い。時を争い、ただ戦いだけにまい進しても、それで人が真に満たされる事はないでしょう。」

文香「…確かにそうですね。少し油断してました。」

マー「コミュニティのもたらす絆もまた、ペルソナの力を高める大きな源…どうか、日々を無為に急がず、貴方の信じる歩調を大切になさいますように。」

マーガレットさんから忠告の電話でした。

文香「はい…自分のペースで頑張っていきます。」

マー「お忘れなきように。それでは失礼致します。」

そう言ってマーガレットさんは電話を切りました。…よく考えながら日を送る事にしましょう。

 

つづく。




14話でした!部活コミュ悩んでます。後コミュは別の小説で分けるかも知れません、すみません。

次回-友達-
千枝「あたし…友達なのに…ごめんね…」

お楽しみに。


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